【しん めがみてんせい いふ】
ジャンル | 3DダンジョンRPG | ![]() ![]() |
対応機種 |
スーパーファミコン プレイステーション |
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メディア |
【SFC】16MbitROMカートリッジ 【PS】CD-ROM1枚 |
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発売・開発元 | アトラス | |
発売日 |
【SFC】1994年10月28日 【PS】2002年12月26日 |
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定価 |
【SFC】9,990円 【PS】通常版4,800円/限定版7,800円 |
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配信 |
バーチャルコンソール 2011年2月1日/900Wiiポイント ゲームアーカイブス 2010年9月8日/1,000円(税別) |
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書換 |
ニンテンドウパワー 【SFC】1997年12月1日/1,000円/F×4・B×4 |
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判定 | なし | |
ポイント | メガテンの方向性拡大のベース | |
女神転生シリーズ |
いつものように退屈なある日の放課後。
主人公の通う「軽子坂高校」が突如魔界に落ちた!
主人公は、学友の白川由美(ユミ)、黒井真二(チャーリー)、赤根沢玲子(レイコ)の中から一人をパートナーとして選び、事件の首謀者「魔神皇」狭間偉出夫(ハザマ)を追うため魔界の深淵へと足を踏み入れる…。
『真・女神転生』シリーズ3作目でスピンオフ。スタッフの間で以前から構想があった学園ものの女神転生である。
当シリーズは、神と悪魔の戦いを描いた壮大なスケールで展開してきたが、本作は一転して学園と人間関係を描いた箱庭的な世界観で展開する。
初代『女神転生』のオマージュと回帰を含みつつ『デビルサマナー』シリーズや『ペルソナ』シリーズといった新たな方向性への礎となった作品である。
魔神皇ハザマ自体、初代『女神転生』の主人公・中島朱実のオマージュである。「天才的な頭脳の持ち主・いじめ被害者(*1)(*2)・復讐のために悪魔の力を用いる」といった点が共通している。
また1994年当時、学校内でのいじめの悪化・それに伴う生徒の自殺などが社会問題となった土壌も相まって、「フィクションとして笑い飛ばせない」リアリティを生み出し、メガテンシリーズが『時代の写し鏡』と呼ばれる切っ掛けもつくりだした。
飽食界・怠惰界で校長が酷い目に遭わされているのは、いじめが発覚した際「事なかれ主義」を決め込み事件と向き合わない校長が多かった事への風刺とするユーザーもいる。もっとも、ハザマのいじめ問題に対し校長がどんな反応を取ったのか、作中で語られる事は無いが。
大月先生(*3)や香山先生(*4)など、実在する人物のパロディを盛り込んだ作品の先駆者でもある。
当初は『真・女神転生II』の高難易度版として短期間(前作から約半年)で制作された作品であるためか、多くの要素が前作からの流用となっている。魔法継承、合体事故、剣合体の各システムはそのまま引き継ぎ。装備品も耐性含めてほとんど流用されている。
ガーディアンシステム
パーティーアライメントの概念
その他システム関連
もはや行くところまで行ってしまった『真・女神転生II』からの大きな方向転換は賛否あったが、シリーズの方向性拡大につながり、以後の展開を考えれば大きな貢献を果たした作品といえる。
内容もストーリーや設定の重視だけではなく、ゲームシステムの面白さも重視する方向に変わり、ゲームとしての根本に立ち返った面もある。
*1 ただし、受けていたいじめの質は大きく異なる。中島の場合は、言い寄ったスケバンをにべもない態度で跳ね付けたため、スケバンが復讐心からデマを吹き込み、スケバンに恋慕していた男を焚きつけたのが原因。
*2 中島はその美貌とプログラミング能力から、成績がそれほど良くないにもかかわらずクラスでは一目置かれており、決して日常的にいじめを受けていたわけではない。
*3 モデルは早稲田大学教授の大槻義彦氏。たま出版社長・編集長である韮澤潤一郎氏との激しいUFO議論で有名。
*4 モデルは精神科医の香山リカ氏。リベラル派の政治活動家としても有名。
*5 ペナルティが存在しない訳ではなく、戦闘に敗北すると攻略中だったエリアのスタート地点に戻されてしまう。
*6 後述するカジャ系・ンダ系魔法などは、前作までは仲魔に使わせるしかなかった。
*7 本作以外では『真・女神転生NINE』『ペルソナ3ポータブル』のみ。
*8 ガーディアン以外の差異はパートナーにも当てはまることではあるが。
*9 エンディングの最後に、『真・女神転生』シリーズにおける重要人物が登場する。
*10 ちなみに、同作のボーナスは物理攻撃力を強化する「タルカジャ」の習得。
*11 言い方を改めれば「自力で脱出」である。
*12 というよりも、岡田耕治氏の特有。
*13 というか、今作は選択肢は少ない部類。
*14 人によっては魔人皇ハザマより苦労したという人も。
*15 『真II』にも登場した電撃を吸収する防具。よりによって次の魔界で手に入る。
*16 「強い悪魔が出現しないため、かえってレベル上げや仲魔集めが滞る」「ドルフィンヘルムなど有用な防具が入手できず、最後まで戦闘のリスクを軽減できない」など。
*17 最初のダンジョンで簡単に憑依させられる「精霊 アーシーズ」がいきなりカジャ系魔法を3種類も持っている。また、他のパートナーと比べ、比較的高レベルのガーディアンでもカジャ系魔法を習得できる。
*18 パートナーのガーディアンを変えたかったのに主人公が死んで敗北、など。
*19 意図して引っかかりやすくしたという事なのか、そのパートナーを選ぶと難易度が一番低いルートになる。
*20 一応ボスもいるが倒す必要は無く、また倒してもクリアにはならない。
*21 アキラのガーディアンとなる悪魔にも、エジプト神話においてアモン神と同一視された「ラー」や、そのまんま「フドウミョウオウ」等の小ネタが交えられている。
*22 『デビルマン』の明もアモンという存在と融合して超人となる。ちなみにこちらのアモンは神話由来の存在ではなく、先史時代の種族「デーモン」の勇者という設定。
*23 ポケットベルの略称。電話からコードを入力することでメッセージを受信できるツールで、本作が発売された時期に流行っていた。