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CONTRA FORCE - (2019/09/24 (火) 19:34:17) の編集履歴(バックアップ)


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議論開始日:2019/09/24、初回〆日:2019/10/01


CONTRA FORCE

【こんとらふぉーす】

ジャンル アクション
対応機種 Nintendo Entertainment System
メディア ROMカートリッジ(容量不明)
発売・開発元 コナミ
発売日 1992年9月30日
プレイ人数 1~2人
判定 賛否両論
備考 日本未発売
ポイント お蔵入りしていたゲームからの『魂斗羅』化
グラディウス風強化
もっさりとしたテンポ
エイリアンなんて無かった
ラスボス、M字に斃れる
良く分からないエンディング
魂斗羅シリーズリンク


概要

  • 本作は元々「独立治安部隊アンタッチャブル」のメンバー4人がテロリストと戦う『アークハウンド』というゲームとして開発されていたのだが*1、発売が中止となった後、どういう訳か『魂斗羅』シリーズの1作として北米地域でのみ発売された。2人プレイ可。
  • 『魂斗羅』にあったエイリアンは全く登場しない。

ストーリー

主人公のバーンズに、フォックスから電話がかかって来たとこからストーリーが始まる。

+ 英文op
  • NEOCITY 1992
    1992年 ネオシティ
    HI. IT'S ME, FOX.
    IS THAT YOU BURNS?
    もしもし、俺だ、フォックスだ。バーンズか?
    YEAH.
    そうだ。
    THE HEAD OF INTELLIGENCE
    IS IN SERIOUS TROUBLE.
    WE NEED YOUR HELP.
    諜報機関のリーダーが重大なトラブルに巻き込まれた。お前の助けが欲しい。
    OK. I'LL BE IN THE
    OLD WAREHOUSE AT THE EDGE
    OF THE HARBOR.
    分かった。埠頭の隅にある倉庫を当たってみる。
    (そして倉庫に着くが・・・)
    FOX!!
    フォックス!!
    NOW WE MUST ELIMINATE YOU,
    BURNS!
    バーンズ、今度はお前を始末してやる!

システム

  • 4人のキャラクターから選択可能。
    • 4人の隊員が、それぞれ、得意不得意などの個性がある。
      • 最初に「PLAYER SELECT」とあるが、いつでも変更可能。
  • 4人の主人公、コントラフォースのメンバー。
    • BURNS(バーンズ)
      • コントラフォースのリーダー、ハンドグレネードとサブマシンガンを使う万能タイプ。
      • 移動も速い方で、ジャンプ力が最も高い。
    • SMITH(スミス)
      • 狙撃ライフルと誘導ミサイルを扱う長距離タイプ。
      • 移動速度は遅い方。
    • IRON(アイアン)
      • 移動力もジャンプ力も低いが、火炎放射器、バズーカの扱いが得意。
    • BEANS(ビーンズ)
      • 時限爆弾、地雷を扱うボンバーマン。
      • 移動力は最速である。
  • 操作は『魂斗羅』に準拠。上下左右移動、ジャンプと一般的なアクションゲームのそれ。
    • 『魂斗羅』にあった回転ジャンプや斜め撃ちも実装。
  • パワーアップはグラディウス方式のゲージ制。
    • それまでの『魂斗羅』とは違い、本作では道中の障害物などから出て来るアイテムを取る。するとゲージが一つ右にズレ、セレクトボタンで選択すると対象の武器を装備する。
    • 武器は各キャラ3種類ずつ存在する他、本家シリーズにおけるラピッドビレッツを彷彿とさせる効果の連射性能を上げる物や、伝統の回転ジャンプ中に無敵効果を付加させる物も存在する。
      • なお、キャラクターが使用出来る武器の中にはマシンガンや火炎放射機といったアクションシューティングではありがちな物がある他、爆弾を設置して攻撃するという珍しい物も存在。
  • いつでもキャラクターを変更できる。
    • ボス戦を含むプレー中にスタートボタンを押せば行くことが出来る「COMMAND SELECT」の画面で、残機のある物に限られるがキャラクターを変更する事が出来る他、2Pも途中参加させる事が出来る。*2
      • 同社のタートルズに近い仕様だが、仲間の残機が尽きたらゲームオーバーとなる。
    • 「COMMAND SELECT」ではメンバーチェンジや2P途中参戦の他に、別の仲間をAI支援キャラとして出撃させられる。
      • CPUの行動パターンは6種類の中から自由に決定出来る。ただし、支援するのは5秒だけ。
  • コンティニューは無制限。

ステージ

  • パッケージ裏にもある通り、全部で5ステージ。ただし各ステージは長め。
    • 本作でも、横スクロールとトップビューが交互に来るようになっている。
    • 本作には、復活直後の無敵点滅の際に、スクロールしないという独特の仕様がある。
+ 各ステージ詳細

STAGE 1:古い倉庫

  • 諜報機関のリーダーを救出すべく、バーンズ達は埠頭の倉庫に向かう!!
  • テロリストの他にも、フォークリフトや、ベルトコンベヤー、動く足場などが出迎える。
+ 英文 1st~2nd
  • 主人公
    WELL IT SEEMS LIKE WE HAVE SETTLED THIS MATTER.
    よし、これでカタがついたらしいな。
    WHERE'S THAT HEAD HONCHO FOX WAS TALKING ABOUT?
    フォックスの言っていたリーダーとやらはどこだ?
    OH NO!! THEY'RE
    GETTING AWAY BY SHIP!
    しまった!!船で逃げていくぞ!
    敵登場
    BURNS, I'M WARNING YOU!
    IF YOUR BOSS'S LIFE IS
    IMPORATANT, YOU BETTER
    NOT LEAVE!
    バーンズ、忠告しておく!もしお前のボスの命が惜しいんなら、追いかけてこないほうがいいぞ!
    HA HA HA HA ...HUM...

STAGE 2:敵船

  • テロリストを追って敵艦に乗り込む。
  • トップビューでは、ジャンプは出来ない仕様。
  • 倒れ方も海に落下した場合の書き込みが細かい。
+ 英文 2nd~3rd
  • 主人公
    MAN! HOW COULD YOU DESTROY SUCH A HUGE SHIP?
    おい!こんなデカい船をぶっ壊すつもりか?
    敵登場
    WE'RE KEEPING HIS FAMILY.
    IF YOU WANT TO HELP THEM,
    GO TO THE MATI BUILDING.
    俺達は奴の家族をとっ捕まえてる。もしそいつらを助けたいんなら、マチ・ビルディングに行くんだな。

STAGE 3:夜の建築ビル

  • 奴が言っていたビルに向かう事にした。
  • アクションステージ、ここでは8方向スクロールする。
  • エレベーター、伝って移動するためのチェーンなどが盛り込まれている。シーソーに重量物を落下させて、反動で大きく飛躍する仕掛けなどもある。
+ 英文 3rd~4th
  • 主人公
    ..COME IN PLEASE,COME IN?
    …応答して下さい、どうぞ?
    THIS IS BLUE GROUP!
    こちらはブルー・グループ!
    ...COME IN ,COME IN....
    ...応答して下さい、どうぞ...
    BURNS, IT'S ME!
    バーンズ、私だ!
    敵登場
    ...YOU SURVIVED!
    CONGRATULATIONS!
    ...生き延びたのか!大したもんだな!
    BUT REMEMBER,YOUR
    DESTINY WILL BE PLAYED
    OUT IN THIS TOWN.
    HA HA HA ...I KNOW
    だが忘れるな、お前の運命もこの街でオシマイだ。
    ハッハッハ…そうだとも。
    WHERE YOU ARE!
    貴様、どこにいる!
    YOU'LL HAVE THE SAME FATE
    AS THE PEOPLE WHO ARE
    SLEEPING IN THAT BUILDING。
    お前もそのビルで眠ってる奴らと同じ運命を辿るんだ。

STAGE 4:飛行機

  • 奴らは街を壊滅させる手段を握っているようだ、それを追いかける事になった。
  • トップビュー。
  • 『魂斗羅』らしく飛行機から飛行機へ、翼を渡り歩くというダイナミックなステージ。
  • ボスを倒すと、そこにはプルトニウムが・・・。
  • プレイヤーはそれを手にパラシュートで降り立った。
+ 英文 4th~Final
  • 主人公
    THIS IS THE
    BEST PLACE TO RELAX.
    ここなら一息つけるな。
    BUT HOW COME YOU COULD
    TAKE A STRONG ITEM LIKE
    THE PLUTONIUM?
    しかし、何故プルトニウムみたいなヤバイ物を?
    敵登場
    HEY GUYS!!CONGRATULATIONS
    ON YOUR SAFE RETURN!
    BUT TIME IS
    COMING TO AN END.
    やあ諸君!!生還おめでとう!しかし、破滅の時来たれりだ。
    THE NEXT OPPONENT
    WILL BE ME,
    THE LEADER OF THIS PLAN.
    WAIT FOR ME!
    次の相手は私、今回の計画の首謀者だ。待ってろよ!

STAGE 5:市街戦

  • ラスボスを追って、ビルの中を駆け回る。
  • ガラスが割れる演出が驚かせてくれる。
+ 英文 ENDING
  • THIS SITUATION HAS
    ENDED WITH SEVERAL
    THINGS LEFT UNSOLVED.
    THE HEAD, FOX, IS STILL
    MISSING. BURNS IS
    FEELING THAT A SUSPICIOUS
    FIGURE IS LURKING
    BEHIND HIM. BUT THERE IS
    NO DOUBT HE WILL BE
    DEVOTED TO FIGHTING.
    WHICH IS WHY WE CAN
    CALL IT BURNS DESTINY.
    この騒動はいくつかの解かれぬ謎と共に幕を下ろした。
    リーダーもフォックスも未だに行方不明。
    バーンズは背後に蠢く黒幕の存在を感じている。
    だが彼が戦いに身を投じる事に疑いはない。
    それがバーンズの運命なのだから。
  • 上記が本作のエンディングである。だが、フォックスはオープニングで死んでいるので、行方不明ではない。しかもバーンズは、それを見ている。さらに敵の狙いも分らず仕舞い。かなり、投げやりのエンディングとなっている。

評価点

  • 個性的なプレイヤーキャラクター達
    • 各キャラには特性が良く出ており、要所での使い分けが面白い。
      使用可能な武器性能はともかく、本作ではジャンプ力の高さが設定されていて、キャラによっては得意なステージと苦手なステージが明確に分けられているのが特徴的。
    • 各キャラの顔も個性的な事からキャラ性を強く出している。
      • ただし、主人公格のBURNSとSMITHは同一人物に見えないのが難点。
  • ステージ内のギミックも豊富。
    • それぞれのステージに攻略のテーマ性があり、飽きさせない。
  • 独特の支援システム
    • 支援キャラはわずか5秒しか出撃出来ない欠点があるものの、呼び出すのに制限がないのでいくらでも呼べる上、制限が存在しない関係上継続的に画面内に出し続ける事も可能。
    • 支援キャラは無敵状態で、弾も防ぐ。障害の向こうの敵を倒す時や、もちろんボス戦でも活躍出来る。
    • 加えて最強状態まで育てたキャラは、最強状態のまま支援してくれる他、システムの関係上ミスからの復帰の際にも役立ってくれる。
  • 破壊可能なステージ内のオブジェが多い。
    • 破壊を堪能できるという程ではないが、ステージを壊して回るのは悪くない。
  • やはり音楽とグラフィックのレベルは高い。
    • ステージ描写は細かく、色彩も豊か。遠景もよく描かれている。
  • 難易度は低め
    • ゲームオーバーの条件が非常に緩く、キャラクター変更システムの影響によりスタート時で、最大8人までミスする事ができる。
    • ステージ内の破壊可能オブジェやトランクは画面を切り替えれば復活する仕様である事から最強状態に簡単になれる為、ミスからの復活も非常に簡単。
    • 基本的に覚えゲーなので、ある程度やり込めば、クリアは難しくない。

問題点

  • 『魂斗羅』ではない。
    • 元々、無関係だったゲームを無理矢理『魂斗羅』にしてしまった為に全体的にコレジャナイ感が強い。
    • 処理落ちも含め、もっさり感のあるゲーム性。操作は『魂斗羅』のそれだが、何か違うと思わざるを得ない。
    • 世界観も全体的にリアル寄りでシリーズの鍵となるエイリアンすら登場しない。
  • 処理落ちの多さ
    • 敵が増えたりギミックが多いと、すぐに処理落ちしてしまう。最強状態では表示弾数も増えるので、かなり頻度が高い。
    • ただ、他の『魂斗羅』シリーズと違い、軽快なゲーム性でもないのが救い。
  • アイテム集めに遣り甲斐がない。
    • 敵もしくは構造物から出るアイテムを集め、パワーアップするのが本作。だが、画面から消えた敵や構造物は復活するので、同じ場所を往ったり来たりするだけで、すぐに最強状態になるだけのアイテムを集める事ができる。ステージ1の序盤から、最強状態にするのも簡単。
  • ストーリーの項を見てもらうと分かってもらえるが、エンディングが意味不明で消化不良気味。

総評

日本ではお蔵入りしてしまったものの、海外では魂斗羅シリーズの一作として販売された作品。
各ステージのギミック、演出、書き込まれたグラフィック、音楽どれを取ってもハイレベルに作りこまれており、仲間のCPU援護射撃サポートなど斬新な試みなどもあり(あくまで『魂斗羅』として見なければ)ゲーム自体は良作に匹敵する。
しかし、プレイヤーが『魂斗羅』に求めるものは何か。「エイリアンとの戦い」「スピーディーなアクション」「派手な演出」…本作にはそれがなかった。

余談

  • 評価の欄にある通り音楽自体は良好だったのか、後にWii『魂斗羅ReBirth』ではキャラクターセレクトBGMがAC版スーパー魂斗羅の音源でアレンジされた他、同作のサントラでもSTAGE 1のBGMのアレンジ版もボーナストラックとして収録されている。
  • Switch/PS4/XboxOne/Winで配信されている『魂斗羅 アニバーサリーコレクション』には残念ながら収録されていないが、ソフトに入っている収録作品の解説や設定資料等が収められたボーナスブックで小さいながらも本作について触れられている。