「アーリエル クリスタル伝説」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
アーリエル クリスタル伝説 - (2017/11/15 (水) 20:51:38) の編集履歴(バックアップ)
アーリエル クリスタル伝説
【あーりえる くりすたるでんせつ】
ジャンル
|
シミュレーションRPG
|
|
対応機種
|
ゲームギア
|
発売・開発元
|
セガ・エンタープライゼス
|
価格
|
4500円
|
発売日
|
1991年12月13日
|
判定
|
良作
|
概要
ゲームギア初期に発売されたシミュレーションRPG。全16章構成。
『モンスターメーカーシリーズ』で有名な九月姫デザインのかわいらしいキャラクターが人気を呼んだ作品。
アーリエル王国の王女エリスがガーク帝国に奪われたクリスタルを取り戻すために立ち向かうストーリー。
システム
-
本作品の特長として、キャラクターには地・火・水・風の4属性が設定されており、それぞれについて有利な地形と不利な地形が分かれている。
-
火・水・風の3属性については三すくみの力関係になっており、弱点属性を突くことで大ダメージを与えることができ、苦手属性でダメージを大幅に軽減可能。
本作ではこの三すくみの影響がかなり大きいため、敵の属性の見極めは非常に重要。
-
主人公及び戦士系のメンバーについてはモンスターを倒した際に捕獲することが可能で、戦闘の際に代わりに戦わせることも出来る。
-
敵に関しては最初は正体不明の「ハテナマン」として表示されており、敵の正体を見破る魔法を使うか実際に戦うまで正体は不明になっているため、そのあたりの見極めも重要。
-
対戦ケーブルを用いた対戦モードも実装。1P側がアーリエル王国軍、2P側がガーク帝国軍として対戦する形になる。
評価点
-
九月姫デザインのキャラクターは人気が高く、パッケージイラストの完成度の高さも相まってとっつきやすい。
-
キャラクターの造形の可愛さやBGMの明るさも相まって、全体的にほのぼのとした雰囲気で進むのも大きい。
-
ルールも単純で誰でも親しみやすい作りでありながら奥が深く、属性を有効活用して進む楽しさもある。ゲームバランスも良好。
-
対戦モードでは初期段階でお互いのメンバーの属性がわからないようになっているため、対戦ツールとしても十分成り立っている。
問題点
-
システム面ではまだまだ粗削りな部分が見受けられる。
-
特にモンスターの扱いについては耐久力が低いため十分な活用ができるとはいいがたい。
-
戦術画面での中断ができないうえ、行動後のキャンセルもできないためゲーム中は慎重な操作が求められがち。
-
ストーリー性が希薄。
-
町のマップがすべて同じ上に住人のセリフも大半が役に立たない情報。
-
クリスタルについても入手した時期がわからず、ストーリーについてもあまりクリスタルが関与しているところが見受けられないのもマイナス。
-
敵の会話についてもほぼ皆無でキャラクター性に欠ける。
総評
ルールも単純ながら属性を考慮した戦術が求められるため、お手軽ながらもそれなりに奥が深い作品。
ゲームギアのソフトの中では比較的潤沢であり、VC配信も行われているので楽しむハードルも低いため、気軽に楽しめるSRPGとして手に取ってみるのもいいだろう。