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AX-6 パワード・ナイト - (2018/03/31 (土) 12:43:42) の編集履歴(バックアップ)


AX-6 パワード・ナイト

【えーえっくす6 ぱわーど ないと】

ジャンル オムニバス
対応機種 PC-6001
発売元 アスキー出版
発売日 1982年8月
価格 2,800円
判定 なし
AXシリーズリンク

概要

  • STGとATCのゲーム集。『パワード・ナイト』、『マスター・マインド』、『ヘッド・オン』、『スペース・エネミー』が収録されている。

パッケージとしての評価点及び問題点

  • パッケージは他のシリーズ同様、凝った作り。
  • 各ゲームの評価。
    タイトル ジャンル 判定
    パワード・ナイト STG なし
    マスター・マインド PZL
    ヘッド・オン ACT
    スペース・エネミー STG なし

パワード・ナイト

概要

  • 画面内に現れる敵ロボットを、撃破していくSTG。
  • 使用する武器は装填弾数12発。弾切れを起こすと、リロードするまで少々時間がかかる。
  • 敵ロボットの出現位置はレーダーに表示され、前後左右どこから現れるか分かるようになっている。ただし敵ロボットはたまにジャンプをし、画面から突然消えたり、逆に突然現れたりする事がある。難易度が上がると、ジャンプの頻度が上がる。
  • 敵からの攻撃は一切ない。
  • 12機撃破するとステージクリア。クリアする度に、難易度が上がっていく。時間経過で減少するエネルギーが切れると、ゲームオーバー。

評価点及び問題点

  • よく描き込まれたグラフィック。コックピット、敵ロボットが、解像度の低い機種にしてはよく表現されている。
    • 動きもよく、ちらつきもほとんどない。
  • 敵が攻撃してこないため、緊張感に欠ける。また難易度が上がるとジャンプ頻度が増えるのだが、おかげで画面上にあまり現れなくなる。難しくなるというより、つまらなくなる。
  • 実はモロに初代ガンダムの%パクリ%…オマージュ。
    • コックピットはガンダムのものにそっくり。敵ロボットは、どう見てもドムとズゴック。もちろんマニュアルには、そうとは書いてないが。
    • サンライズから許可は貰っていない。著作権への意識が薄かった時代とは言え、問題があるのは確かだ。しかし、当時ガンダムのまともなアクションゲームなど出ていなかったため、その意味では喜んだプレイヤーもいただろう。

マスター・マインド

概要

  • 古典ゲーム「マスターマインド」を元にしたゲーム。
  • ランダムに並べられた色の異なるピンの色と順番を当てるゲーム。
  • プレイヤーは回答を予想し提示する。それに対し評価が表示される。内容は、色だけが正しいものの数と、色も位置も正しいものの数。
  • 制限時間までこれを繰り返し、正当を見つけていく。ただし予想への評価は8回までのものしか表示されない。9回目以降は、予想を提示する度に消える。
  • ルールは細かく変更が可能。並べるピンの数や、使う色数、同色ピンの複数使用の有無、制限時間を変更できる。

評価点及び問題点

  • 「マスターマインド」としては十分な出来。
    • ルール変更ができる事により、原作より多彩な遊びができる。
  • 予想の評価が8回までしか残らない。ある程度以上の難易度のルールになると、8回では十分とは言えなくなる。

ヘッド・オン

概要

  • ドッドイートゲームの元祖と言われる『ヘッドオン』そのもの。
  • 5車線の周回コース上にあるドッドを全て取ればステージクリア。
  • プレイヤー車は反時計回りに進み、敵車両は時計回りに進む。激突するとミス。
  • 敵車両が、ドッドの上を通過すると高得点のドッドに変わる。
  • 速度は2種類あり、低速では最大2車線、高速では1車線まで、車線変更が可能。
  • ステージをクリアすると、敵車両が2両になる。

評価点及び問題点

  • まさしく『ヘッドオン』で、移植品と言っても遜色ない出来。原作での、速度やコースの選択、敵車両の裏をかくコース取りなど、『ヘッドオン』として十分楽しむ事ができる。
  • ちなみに、権利のあるセガには許可を取っていない。

スペース・エネミー

概要

  • 宇宙人の小型円盤を、一定数撃破するゲーム。
  • プレイヤーは砲台を左右に操作しながら、上方から来る小型円盤を打ち落とす。連射はできない。
  • 小型円盤はジグザグに動きながら、降下してくる。接触するとミス。ただし攻撃はしてこない。
  • 母艦からはミサイルが撃たれ、地面に着弾するとしばらく爆炎を維持しつづける。これに接触するとミス。また小型円盤も撃破されると同様に爆炎をその場に維持する。これは弾を防ぐ効果があり、消えるまで背後の円盤を打ち落とせなくなる。
  • ステージをクリアするごとに、一度に出現する小型円盤の数が増えていく。

評価点及び問題点

  • 小型円盤が増えるほど、回避する隙間がなくなる。撃破を狙うためにも、円盤の動きを読む必要がある。その面白味はある。
  • ミサイルの爆炎は動きを制限する。このミサイルへの対応は、悪くないアクセント。
  • インベーダー系にゲーム性が近い所もあるが、ずっとシンプル。おかげで飽きが早い。

総評

収録されたゲームに一貫性がなく、まとまりのないゲーム集となっている。しかし、出来のいいものも含まれてはいる。著作権的に少々問題があるのが玉に傷。