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バトルギア4 - (2017/06/04 (日) 06:15:08) のソース

*バトルギア4
【ばとるぎあふぉー】
|ジャンル|レースゲーム|&image(http://www.battlegear.net/bg4tuned/images/cabi_normal.jpg)スタンダード筐体|&image(http://www.battlegear.net/bg4tuned/images/cabi_pro.jpg)プロフェッショナル筐体|
|対応機種|アーケード(Taito Type X+)|~|~|
|発売・開発元|タイトー|~|~|
|稼働開始日|無印:2005年6月20日&br()Tuned:2006年11月28日|~|~|
|1プレイ|100~200円&br()ネットエントリーキー''標準価格500円''&br()標準で時間貸しフリープレイ対応|~|~|
|判定|なし|~|~|
|ポイント|充実したシステム&br()シリーズ史上初のチューニングシステム&br()アーケード屈指のリアルレースゲーム&br()''これまで以上に猛威を振う補正の数々''|~|~|
|備考|プロフェッショナル筐体はCOLOR(#33cc00){''Tuned''}限定|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[バトルギアシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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*概要
恐らく最終作になるであろうと思われる、バトルギアシリーズの最新作。~
無印の頃は挙動等を含めそれまでとは別物と感じられる位に難しく、取っ付き難かった事もあり、致命的なユーザー離れを引き起こしてしまう。~
アップデート版である『~Tuned』でゲームシステムを見直し巻き返しを図るも、時既に遅し。失った栄光を取り戻すことは叶わなかった。~

しかし今まで以上に本格的になったゲーム内容等は、結果的に時を経て熱心なファンを獲得する事となり、今でも根強い人気を有している。~

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**モード説明

''レースモード''
-最大5台相手とレースをするモード。コースによって最大同時走行数は違う。
--COM Lv.は標準では10まで選択可能。Lv.10を1位で完走したコースのみでLv.11を選択する事が出来、Lv.11をクリアすると、Lv.12、13…と続いて選択可能になる。
-1位を取ると「レーシングスキル」が上がり、それに応じてレベルが上がり、対応した称号を獲得する事が可能。例えばLv.10を1位で完走すれば、いきなりその分レベルと称号が上昇する。
--称号はレベルが上がれば自動的に付け替えられる。…とは言っても「称号名+(1~10の数字)」といった具合だが。

''ワンメイクレース''
-同一車種のみとのレース。後はレースモードと一緒。

''タイムアタック''~
タイムを競うモード。タイムアタックに力を入れているシリーズなだけあって、アーケードのゲームとしてはシステムが極めて優秀。~
ゴーストの機能はドリフトモードと一緒である。~
|ゴーストの種類|解説|
|おまかせゴースト|全国ランキングの自分より1つ上の順位のゴーストが出現する。未完走の場合は最下位のゴーストが出現する。|
|自分のゴースト|自己ベストのゴーストが出現する。|
|僅差ゴースト|おまかせゴーストの効果に加えて全エリアorエリア(ナンバー別)or店舗から絞込みする事が可能。|
|最速ゴースト|全エリアorエリアor店舗の1位のゴーストが出現する。|
|ライバルゴースト|マイガレージで指定した相手のゴーストが選択可能。|
|ゴースト無し|ゴーストが出現しない状態でタイムアタックを開始する。|
因みに「僅差ゴースト」「最速ゴースト」のみノーマルの時のみA~Dクラスの指定が可能。これを利用して「金星&銀星」を獲得可能。~
自分より1つ上のクラスのゴーストに勝利すれば銀星、2つ以上上のクラスのゴーストに勝利すれば金星が獲得出来る。~
|自分のクラス|Cクラス|Bクラス|Aクラス|
|Dクラス|銀星|金星|金星|
|Cクラス|-|銀星|金星|
|Bクラス|-|-|銀星|
因みに自分よりも上のクラスの車に勝利した証なので''Aクラスでは獲得不可能''。但しこの要素は単にランキングで競い合う為だけの要素であり、隠し要素解禁等には一切絡まない。


''ドリフトモード''
-「速さでは無くカッコ良さ」を競うモード。タイムや順位は一切無視され、ドリフトした時に溜まる「ドリフトポイント」の数を競う。
--選択出来るコースは一部に限られており、「中級A、B、C」「超上級A、D」「弩級B」が選択可能。
-画面内に「ACTION!」が表示された所から''評価ライン上かその付近に該当する箇所で''ドリフトすれば溜まる。
--ドリフト状態を維持しつつドリフトアングルを深く付け、スピードを速く出し、評価ラインに近づけば近づく程溜まり易くなる。

''それぞれのモードで手に入るバトルゴールド(以下BG)''

|>|BGCOLOR(#cccccc):''レース2種''|
|項目|獲得BG|
|基本獲得BG|80,000BG|
|1位|+5,000×COM Lv|
|2位|+1,000×COM Lv|
|>|BGCOLOR(#cccccc):''タイムアタック''|
|項目|獲得BG|
|基本獲得BG|80,000BG|
|壁接触無し|+20,000BG|
|自己ベスト更新|+10,000BG|
|>|BGCOLOR(#cccccc):''ドリフトモード''|
|項目|獲得BG|
|基本獲得BG|100,000BG|
|自己ベスト更新|+10,000BG|

因みに時間切れでも60,000BG、リタイアしても1,000BG貰える。アーケードゲームとの相性の良さもあり、非常に親切な設計となっている。

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**筐体説明
どちらも車のロールバーをあしらったデザインが特徴。~
スタートボタン、視点切替ボタン、ハザードボタン、オーバーテイクスイッチ、サイドブレーキ、TXSURROUND(5.1chサラウンド)はどちらの筐体にも装着されている。~

''スタンダード筐体''

-無印からコンバージョンした物は此方のみである。
--プロフェッショナル筐体との違いはモニターが「800×600ピクセル 29インチ CRT」、大型フロントスピーカーが無い、アップダウン式のシフトレバー、キーベンダーがモニター右横にある事である。

''プロフェッショナル筐体''

-Tunedから登場した数量限定筐体。
--6速Hゲートシフトとクラッチ、大型フロントスピーカーが追加されており、より本格的な運転を楽しむ事が可能となっている。
---シフトレバーは設定に合わせてミッション機構が自動で切り替わる便利設計であり、まさしくプロフェッショナルである。
--モニターも「1360×768ピクセル 32インチワイド液晶」に変わっており、スタンダード筐体より画質が良くなっている。またキーベンダーがコイン返却口右横に変更されている。
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**収録車種
今作では全53台収録されている。~
チューニング・セッティングされた車や特別仕様車はSクラスである。
#region(収録車種一覧)

|''メーカー''|''車種''|''初出''|''備考''|
|>|>|>|BGCOLOR(#cc0000):&color(white){''特別仕様車 全9車種''}|
|トヨタ|アルテッツァ TRD仕様(SXE10)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|日産|スカイラインGT-R NISMO LM仕様(BCNR33)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}|ギアボックスが5MT-FRに変更|
|~|スカイラインGT-R V-specII NISMO仕様(BNR34)|''4''||
|~|フェアレディZ NISMO仕様(Z33)|''4''||
|~|フェアレディZ ORC仕様(Z33)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}|エンジンがRB26DETTに変更|
|スバル|インプレッサ SpecC STi仕様(GDB)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|三菱|ランサーエボリューションIX RALLYART仕様(CT9A)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|マツダ|RX-7 Type RS A'PEXi仕様(FD3S)|''4''||
|三菱|ランサーエボリューション VIII RS(CT9A)|~||
|>|>|>|BGCOLOR(#ffff33):''Aクラス 全16車種''|
|日産|フェアレディZ Version ST(Z33)|''4''||
|~|スカイラインGT-R(BNR32)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|スカイラインGT-R V-spec(BCNR33)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|スカイラインGT-R V-spec II(BNR34)|''4''||
|スバル|インプレッサ WRX STi spec C(GDB)|''4''||
|~|インプレッサ WRX STi ['06](GDB)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|インプレッサ WRX タイプR STi version VI(GC8)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|レガシィB4 2.0GT spec.B(BL5)|''4''||
|三菱|ランサーエボリューション III(CE9A)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|ランサーエボリューション IV (CN9A)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|ランサーエボリューション IX GSR(CT9A)|''4''||
|~|ランサーエボリューション IX MR(CT9A)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|ホンダ|NSX タイプS(NA2)|''4''||
|~|NSX タイプR(NA2)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|マツダ|RX-7 タイプRS(FD3S)|''4''||
|トヨタ|スープラ RZ(JZA80)|''4''||
|>|>|>|BGCOLOR(#33cc00):&color(white){''Bクラス 全17車種''}|
|日産|180SX タイプX(RPS13)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|シルビア K's(S13)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|シルビア spec-R エアロ(S15)|''4''||
|三菱|FTO GP Version R(DE3A)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|ホンダ|アコードユーロR(CL7)|''4''||
|~|インテグラ タイプR(DC2)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|インテグラ タイプR(DC5)|''4''||
|~|S2000(AP1)|''4''||
|マツダ|アテンザ 23Z(GG3S)|''4''||
|~|RX-8タイプS(SE3P)|''4''||
|~|サバンナRX-7 GT-X(FC3S)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|トヨタ|アルテッツァ RS200 Lエディション(SXE10)|''4''||
|~|CELICA GT-FOUR(ST205)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|CELICA TRD Sports M(ZZT231)|''4''||
|~|MR2 GT(SW20)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|VW|ゴルフ GTI(1KAXX)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|ルノー|ルーテシア ルノースポーツ V6(BL7X)|''4''||
|>|>|>|BGCOLOR(#0099ff):&color(white){''Cクラス 全14車種''}|
|スズキ|スイフトスポーツ(ZC31S)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|ホンダ|シビック SiR(EG6)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|シビック タイプR(EK9)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|マツダ|ロードスター(NA6CE)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|~|ロードスター RS-II(NB8C)|''4''||
|~|ロードスター RS(NCEC)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|トヨタ|スプリンタートレノ GT APEX 3door(AE86)|''4''||
|~|MR-S S EDITION(ZZW30)|''4''||
|シトロエン|クサーラ クーペ VTS''|''4''||
|~|C4 2.0 VTS(B5RFK)''|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||
|VW|ニュービートル ターボ(9CAWU)|''4''||
|フォード|フォーカス ST170(WF0ALD)|''4''||
|プジョー|206 RC(206RC)''|''4''||
|ミニ|ミニクーパー S(RE16)''|''4''||
|>|>|>|BGCOLOR(#0033cc):&color(white){''Dクラス 全6車種''}|
|日産|マーチ 14s(BK12)|''4''||
|三菱|コルト Sport-X Version(Z27A)|''4''|''CVT''|
|ホンダ|フィット 1.5T S Package(GD3)|''4''|MTは7速|
|マツダ|デミオスポーツ(DY5W)|''4''||
|トヨタ|ヴィッツRS 1.5 RS 3door|''4''||
|~|カローラレビンSR(AE85)|COLOR(#33cc00){''Tuned''}||

#endregion
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**コース
どのコースも順走・逆走が選択できる。カッコ内はモデルになった場所である。~
また、稼働から1年してコースアーカイブと称して『[[バトルギア3]]』のコースが順次復活した。~
(前作と同じ)弩級以外のそれぞれの難易度のC、Dがそれにあたる。(超初級はC、超弩級はB、Cに割り当てられている)~

#region(コース一覧)

''超初級(オリジナル?)''
-明確なサーキット系統のオーバルコース。それだけにバンクも深めでオーバルの中では最も速度が出やすい。
-一箇所だけバンクが深く短い個所がある為、そこで思い切ってアウトインアウトを駆使しよう。

''超初級B(東京湾アクアライン)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年2月6日追加)
-''ありそうで無かった最初にして最後の初級系一本道湾岸コース。''唯一0-400mと0-1000mのタイムを計測する事が出来るコースでもある。
-ストレートと緩やかで長いバンクだけで構成されており、セッティングがしっかりしていれば最高速頭打ちも余裕で行ける程に平均速度が極めて高い。
-トンネル内のカーブでどれだけアウトインアウトが出来るかが特に最高速を稼ぐ上で非常に重要。また、車選びも非常に重要なコースでもある。
--Tunedで追加されたギア比「SUPER HIGH」をここで思う存分発揮しよう。

''超初級C(首都高速道路)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年11月1日追加)
-前作の超初級が復活。コースアーカイブ8回目の復活コース。

''初級(宮島)''
-海にそびえ立つ大鳥居が特徴の街道コース。
-全体的に走り易く、癖の無いコース。だからと言ってコーナーでのオーバースピードは禁物。待っているのは壁ヒットである。

''初級B(湘南海岸)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定
-前作の初級をリメイクしたコース。全く同じ形状では無く、トンネルの長さが短くなっていたり、全体的に海側が鋭利になっている。
-基本的に緩やかなカーブが続くが、突然急になる個所も。やはり見通しが悪い為、臨機応変に対応出来る力は欲しい所。

''初級C(湘南海岸)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年9月4日追加)
-前作の初級が復活。超弩級Bと共にコースアーカイブ6回目の復活コースとなった。

''初級D(阪神高速環状)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年7月3日追加)
-前作の初級Bが復活。超弩級Cと共にコースアーカイブ4番目の復活コースとなった。

''中級(阿蘇山)''~
ドリフトモード対応コース
-高低差が非常に激しく、簡単な個所と難しい個所の落差が激しい。サスペンションのセッティングに細心の注意を払おう。
--コーナー前の凹凸を利用してドリフトに持ち込めればだいぶ走り易くなるかも。

''中級B(台場)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定~
ドリフトモード対応コース
-ドリフトモードの為に造られたであろう特設のショートコース。全長は1340mとバトギシリーズのコースの中では最短か。

''中級C(芦ノ湖・箱根ターンパイク)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年4月3日追加)~
ドリフトモード対応コース
-前作の中級が復活。コースアーカイブ最初の復活コース。

''中級D(嵯峨野・奈良の田舎)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年12月4日追加)
-前作の中級Bが復活。コースアーカイブ最後の復活コースとなった。

''上級(モンテカルロ市街地コース)''
-まんまF1でお馴染みのモナコなレイアウトの市街地コース。
-実際のコースと違ってエスケープゾーンが壁で遮られている等、やや走り難くなっている。。

''上級B(シャモニー)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定
-大雪の山中が舞台の『BG1』以来のスノーコンディションコース。
-レイアウトこそまだ良心的だが、非常に滑り易く、見た目以上に走り難い。2連続ジャンピングポイントで姿勢を崩されないように。

''上級C(草木ダム)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年5月1日追加)
-前作の上級が復活。コースアーカイブ2番目の復活コース。

''上級D(日本アルプス)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年10月2日追加)
-前作の上級Bが復活。コースアーカイブ7番目の復活コース。

''超上級(妙義峠)''
ドリフトモード追加対応コース(2007年10月2日)~
-『BG2』以来の一本道の超上級。紅葉の中の妙義峠が舞台。因みに『BG2(PS2)』からのかなりリファインされている。
-その上ジャンピングポイントもブラインドコーナーも嫌らしく点在しており、それに対応するのも尚の事必要。

''超上級B(オリジナル)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定
-WRCのスペシャルステージをモチーフにしたスタジアムコース。ダートコースである。
-スタジアムだからこそ出来る立体交差等が見どころ。コース上の巨大モニターには自分のプレイしている所が映し出される。

''超上級C(ヤビツ峠)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年6月1日追加)
-前作の超上級が復活。コースアーカイブ3番目の復活コース。

''超上級D(鈴鹿サーキット・筑波サーキット)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年8月1日追加)~
ドリフトモード追加対応コース(2007年11月1日)
-前作の超上級Bが復活。コースアーカイブ5番目の復活コース。

''弩級(榛名山)''
-前作から引き続き登場。

''弩級B(赤城山)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定
ドリフトモード追加対応コース(2007年8月1日)~
-前作から引き続き登場。

''超弩級(チュリニ峠)''
-曇天の中のバトギ史上最難関のコース。特にレースに関して言えばダントツと言って良いだろう。
--全体的に異常に道幅が狭く、殆ど1車線分しかなく、とても長い。完走に5分を軽く超える事も普通にあり得るので心して挑もう。

''超弩級B(八方ヶ原)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年9月4日追加)
-前作の超弩級が復活。初級Cと共にコースアーカイブ6番目の復活コースとなった。

''超弩級C(長尾峠)''COLOR(#33cc00){''Tuned''}限定(2007年7月3日追加)
-前作の超弩級Bが復活。初級Dと共にコースアーカイブ4番目の復活コースとなった。

#endregion
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*評価点

''格別な演出面''

-エンジンの音が、まるで車内にいるような臨場感が味わえる。
--それどころか時折聞こえる水の音、鳥の鳴き声、観衆の声、花火の音までしっかり聞こえる。
-グラフィックもシリーズ最高峰。
--全53台(無印は30台)のを挙動と''ハンドルの重さ''までも再現。車内視点も勿論再現。
---これまでのシリーズ作品では国産車のみの収録であったが、本作において初めて海外車種も収録された。
--山の自然、街並みや高速道路を走る自動車(動いている)、田舎、スモークも文句無しの綺麗さ。
-リプレイのカメラアングルもサード屈指の秀逸さ。
--初代から(更に遡れば前身の『[[サイドバイサイド]]』から)積み重ねてきたノウハウがあるからこそ実現できたカメラアングルだろう。

''リアルな挙動''

-従来作品とは比べ物にならない程、挙動がリアルになっている。かと言って誇張気味にはなっておらず、ドリフト制御が容易な所は変わらず継承されている。
--荷重移動を駆使したり、かなり減速しないとヘアピンが曲がれない等と言った本物のリアルと、扱い易いドリフト制御等と言ったゲーム性が極めて高いレベルで両立されている。この絶妙なバランスについては、他のレースゲームの追従を許さないだろう。
---リアル系統のレースゲームが好きなユーザーからは満場一致で非常に高い評価を得ており、事実上シリーズが終了した事を惜しむ声は今尚絶えない。

''初心者に対する手堅いサポート''
-簡単ATを始め、コースガイド等、ゲームに慣れていない人に対するサポートは充実している。これにより、初心者にも安心して練習が出来るようになったと言えよう。
-簡単ATとは、カーブで自動的にブレーキが掛かるATである。プレイヤーは、アクセルコントロールとハンドル操作だけに集中すれば良い。


''自由度の高いチューニング''

-今作は前作のような『湾岸マキシ』のようなレースごとにドレスアップパーツ獲得では無く、BG4ガレージというネットワークサービスでBG(バトルゴールド)というゲーム内通貨を消費してチューニングをしていく。
-下記のようにチューニングパーツは豊富。ドレスアップ(装飾品)も豊富。''エアロで空力も変わる''が変わる所には注意。
--全体的に従来より『頭文字D』色は薄まり、代わりにD1GP等のオフィシャル寄りにシフトしている感じである。事実無印時代からタイアップされた事があった。
-段階チューニングはいきなり上位のパーツは買えず、Lv.1から順に買わないといけない。

#region(チューニングパーツ一覧)
|項目|解説|備考|
|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''駆動系チューン''|
|ブレーキ|ブレーキを強化するメニュー。Lv1~3まである。|段階購入|
|タイヤタイプ|スポーツラジアル、HGラジアル、レースタイヤハード・ミディアム・ソフト、ドリフトタイヤが装着可能。ドリフトタイヤのみドリフトに特化したタイヤとなっており、他のタイヤより滑り易くなっている。||
|スタビライザ|スーパーハード・ウルトラハードが装着可能。|前後別|
|ダンパー&スプリング|ローダウン&強化ショック、ストリート・レーシング・ラリー車高調キットが装着可能。|ローダウン&強化ショックのみセッティング済のパーツで自ら設定不可能|
|軽量化&剛性UP|ボディ剛性を強化したり軽量化するメニュー。Lv.1~3まである。|段階購入|
|ドライブトレイン|駆動系統を強化するメニュー。Lv.1~3まである。|段階購入|
|ギアボックス載換|載換可能なパーツは現実に忠実である。|一部車種交換不可能|
|ファイナルギア|(加速)←SUPER LOW、LOW、HIGH、SUPER HIGH→(最高速)がある。||
|エアロパーツ|部分ごとで、ボンネット、サイドミラー、ルーフ、サイドスカート、フロントバンパー、リアバンパー、ウィングが交換可能。&br()全車種ストリート2種、スポーツ2種、レーシング2種、ラリー1種が用意されている。|ルーフのみ一部車種のみ交換可能でそれぞれ異なる。&br()ウィングは元々装着されている車種にはウィングレスも可能。原則レーシング2のみダウンフォースの効き目を設定可能。|
|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''パワーチューン''|
|エンジンスワップ|エンジンを載せ換える。マニア向けも含めて実在している物のみ登場している。&br()コンプリートエンジンは、最初からフルチューンされている。無印は素敵スイッチが使用不可能だったが、Tunedでは使用可能になった。|一部車種交換不可能。&br()''マニア向けと書かれているエンジンはノーマルより性能が落ちる''。これは実在を忠実に再現しているだけなのでバグでも罠でも無い。&br()マニア向けと書かれていなくても、体感的に性能が低下するエンジンもあるので注意(例:レガシィB4のEJ25)。|
|エンジンチューン|エンジンを強化するメニュー。Lv.1~4まである。Lv.3以上でオーバーテイクスイッチが使用可能になる。&br()Lv.4は最高速向けなので、通常の場合は低・中速向けのLv.3を装着した方が良い|段階購入。コンプリートエンジンでは選択不可能。|
|冷却チューン|冷却系統を強化するメニュー。Lv.1~3まである。|段階購入|
|マフラータイプ|低回転寄りのストリート、低・中回転寄りのスポーツ1,2、高回転寄りのレーシング1,2が装着可能。1は低速向け、2は高速向けである。|グラフィックでも変化する|
|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''外部装飾品''|
|ボディカラー|車体の色を変更可能。|カタログカラーのみ最初から所持している。偏光色は一部車種のみ。|
|ライトカラー|ヘッドライトの色を変更可能。||
|マッドフラップ|タイヤの泥除けを装着する。||
|車種別アクセサリ|車種によって違う専用のアクセサリを装着可能。||
|ホイール|架空のホイールに交換する。全車種共通である。インチアップ・ワイド化を装着する際には必須のチューニングである。||
|ホイールカラー|ホイールの色を変更可能。全色最初から所有している。|ノーマルホイールでは装着不可能|
|リムカラー|リムの色を変更可能。|ノーマルホイールでは装着不可能|
|ウィンドウカラー|窓の色を変更可能。||
|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''内部装飾品(車内視点で可視可能)''|
|タコメーター|12,000回転スケール。一部追加エンジンを装着した場合は純正タコメーターが振り切ってしまうのでこれを付けた方が良い。||
|ブースト計|これが無いとブースト計が表示されない。当然ながら自然吸気エンジン搭載車種に装着しても機能しない。||
|油圧計|リアルタイムで油圧が見れるようになる。|ゲーム的には飾り|
|油温計|リアルタイムで油温が見れるようになる。|ゲーム的には飾り|
|水温計|リアルタイムで水温が見れるようになる。|ゲーム的には飾り|
|時計|リアルタイムでゲームに内蔵されている時間(リアルタイム)を見る事が出来る。|ゲーム的には飾り|

#endregion

**充実したボリューム
-BGMもZUNTATAによる秀逸な新曲+過去の曲の殆どを収録。
--但し『バトルギア2』の初級コースBGMである「To Become Wild」は未収録。元クリスタルキングの田中昌之がボーカルを務めている為、契約の関係と思われる。また初代『サイドバイサイド』のBGMも同作以外には収録されていない。
-前述したが稼働中期~後期にかけてコースアーカイブという''前作のコースの復活''が行われ、無事、全コースの復活を遂げた。
-CPUレベルごとに変わる強さ、自車と差を付けられても追い抜ける(ラバーバンド)救済処置もある。
-店舗設定でそのように設定しないといけないものの、時間貸しフリープレイ(『beatmania IIDX』でいうPREMIUM FREEモード)に標準対応。また、その設定をした時のみの専用表示も。

----

*問題点

''これまで以上に猛威をふるう補正の数々''

-相変わらずイン側からアウト側の他車に接触すると、グリップ力が低下する補正が存在している。
--今作はこの補正自体は強くないものの、今まで以上にリアリティになった挙動やその他の補正が絡んでしまい、体感的にはシリーズ中最悪だろう。
詳しく書くとこうなる。~
-インから敵車に少しでも接触すると、自車のグリップ力が低下し、どんなに減速してもアウトに流される。逆に敵車はグリップが上昇する。
--折角インから抜かそうにもこうなってしまってはサイドバイサイドなんかたまったもんじゃない。狭いコースが多いのだからなおさら。下手すると無理ゲー化しかねない。
---インが他車でも適用されるが、他車は下記の仕様があるのでそこまで効き目があると言えば…。
-他車はコーナーに差し掛かっている間はグリップ力がとんでもなく上昇する補正がある。勿論プレイヤーにはそんな補正は適用されない。『バトルギア3』からあるが、今作ではそれがより強化されてしまった。
--ブーストを使っても使っていない時とまったく同じ位置でブレーキングする。
--コーナー直前で自車が他車に接触すると、ぶつけられた他車は壁に追突するどころか''不自然に高速でみごとにコーナーリングする''。
---ちなみに''自車がぶつけられた場合は適用されない''ので、余計に理不尽なことになってしまっている。
-他車はやはりというか、綺麗にドリフトをしてくれる。AIで動いているわけではないので、コーナリングもかなりコンピュータじみており、不自然。
文面からでは分かりづらいが、一度でもプレイすればその恐ろしさは一目瞭然。不公平以外のなにものでもない。~
それを見越してか上記の評価点で述べた通り、ラバーバンド機能が存在している。…だが言わせてほしい、''それでバランスを取ったつもりか''。~
上級者向けコースになるとラバーバンドすら空気になってしまう…どころか上記の補正を利用しないと勝てないレベルである。

''チューニングの罠''

-チューニングの隠し仕様として、''パワーチューニングを先に施すと、加速が相当もたつくようになる''という罠がある。
--駆動系チューニング、ハンドリングチューニングをしてからパワーチューニングを施せば回避可能だが、初見で引っかかる可能性は高い。

''チューニングシステムの不便な点''

-BG4ガレージ(NET上サービス)のパーキングスペースは最大60台まで入れられるのだが、''初期状態では3台までしか入れられない上、1スペース購入するには100,000BGを支払わないといけない''。
-セッティングは6つまで保有出来るが、''初期状態は1つしか無い上、1つ追加する度に100,000BG×現在のセッティング数必要''。
-今作のファイナルギアはどういう訳か4つのセッティング済みのファイナルギアのいずれかを''購入する''仕様となっている。それならいっそ簡易セッティング機能を付ければ良かったのでは?
-ウイングのダウンフォース調整は、原則レーシング2でしか出来ず、エアロの選択肢を狭めてしまっている。

''ネットエントリーキーの問題''
-殆どの店で500円で売っている高価な記録媒体にも関わらず、保存出来る車種は1台まで。
--BG4ガレージが60台まで登録出来る仕様もあるのだから、せめて1つのネットエントリーキーに60台まで保存出来るようにするべきではなかったのだろうか…。

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**その他の問題点

-色変更をRGBでする事が出来ず、予め用意された色のみしか選べない。そして色を変えるのに必要なBGも安いとは言えない。特に偏光色は''500,000BG''とそれなりに値が張る。
--但しカタログカラー(車種選択画面で選べる色)とホイールカラーは例外で無料と言う配慮はある所は親切と言った所か。
-レガシィB4のヘッドライトの位置がバグでズレている。

**何とも言えない所

-一部超高額なパーツがある。
--前述の偏光色と、エンジンチューン(600,000BG)、エンジンスワップ(800,000BG)がそれに該当する。
---とはいえ1PLAYで平均80,000~100,000BGが手に入るのでそこまで貢ぎにはならないのがまだマシか。
-有料機能(ガレージエクステンション)が存在する。
--内容は、レース前後のオリジナルメッセージ、車のサイド、リアウィンドウに貼るオリジナルステッカー作成、(無料だと用意されているものだけ使用可能)、チーム運営、ライバル募集、TAで走った記録の詳細(『頭文字D』における公道最速理論)である。
---とはいえ、競合他社のゲームでは「このゲームにおいて無料で利用可能な要素」ですら大半が有料であることも当時の時点でかなり散見された事を考慮すれば、まだ有情…と見るべきか。
--2016年8月1日から有料機能制度が廃止され、全ての機能が無料で使えるようになった。

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*賛否両論点

-''エアロが空力に影響する''。
--現実と同じと言われてしまえば、確かにそうなのだが…。『湾岸マキシ』のように走行性能に影響しないゲームも数多くある影響か、気に入ったエアロで走りたいプレイヤーからは「細かい揚げ足取り」扱いをされてしまった。
--その空力変化も、ストリート、スポーツ、レースで一定の効き目があると言った感じで、かなり大雑把。どちらかと言えば問題点か。
---ある程度腕に自信があるなら見た目で選んでもさほど問題は無いが、タイムアタックでは泣きを見る事になってしまう。
-ハンドルの重さも再現している為、人によっては疲れる事必至。せめて調整出来る機能があれば…。
--ハンドルの重さ自体は、『湾岸マキシ』では一定、『[[頭文字D ARCADE STAGE]]』では調整出来るようになっている。
-セッティング機能
--(このゲームに限った事では無いが)「本格的で楽しめる」といった意見から「面倒くさい」という意見まで様々。元気のレーシングバトルのように簡易セッティング機能さえあれば…。
-エンジン音がでか過ぎる上、調整が出来ない為、BGMは音量を最大にしても聞き取りづらい。

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*総評
挙動もリアル寄りにしては最高峰に運転する楽しさを感じ取れ、ゴーストの細かい指定、チューニング要素の細かさといった完成度の高さは、間違い無く良作と評価して差し支えない出来栄えである。~
だが相変わらず…どころかこれ以上も無い位に悪化したプレイヤーに露骨に不利に働く補正郡や、不便過ぎる仕様が幾つかある等、良点を台無しにしてしまっている箇所もそれなりにあり、手放しに評価可能な作品とは言えないのもまた事実。

ゲームとしての粗はそれなりに目立つとは言え、アーケード作品でも屈指のリアルなレースゲームである事は間違い無い。~
今時のアーケードゲームにしては隠し要素に絡む貢ぎ要素も特に無く、アーケード筐体でレースゲームをしたいのならば、自信を持ってお薦めできる一作だろう。

稼働から9年(無印は10年)と『[[マリオカート アーケードグランプリ2>マリオカート アーケードグランプリ]]』を越える長寿ゲームだが、残念ながら近年ではかなりの数が撤去されており、稼動筐体は僅かしか残っていない。~
もしこの頁を閲覧した貴方が本作を遊んでみたいと思うならば、手遅れになってしまう前に稼動筐体を見つけ出し、ハンドルを握ってみて欲しい。

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*余談
-現在でもオンラインサービスは継続中である。公式曰く「当分の間続ける」との事。

-ゲーム結果を保存するネットエントリーキーが車のキーの形状をしているせいか、ゲーセン記録媒体にしては非常に高価。標準(というか殆どの店)で''500円''。一部では200円でも購入可能だが、あまり見かけない。

-PS3を始めとする当時の家庭用新型ハードが高価だったことによる採算面の問題や、「4Tuned」稼働開始から程無くしてシリーズの制作チームが散開し、所属していたスタッフの大半がタイトーを退社したことに加え、同社を吸収合併した親会社のスクウェア・エニックスの意向の下家庭用部門の大幅な縮小が原因か、稼働から約10年程が経過した現在においても据え置き型ゲーム機への本作の移植は行われていない。
--タイトーを完全に吸収合併した現在ではスクウェア・エニックスがタイトー社の家庭用ソフト部門を有しているが、旧スクウェア時代に発売された『[[DRIVING EMOTION TYPE-S]]』が大失敗作に終わった事によるトラウマがあると思われるので、スクエニ名義での家庭用移植は絶望的であろう。
--また、『[[ダライアスバースト クロニクルセイバーズ]]』のようにスクエニ以外の他社に開発・発売を担当させる方法に関しても、そもそも前述の通りシリーズ開発チームの解散及びその所属スタッフの整理解雇もあり、同作の現存資料の残存すらも疑われる可能性がある為これもまた絶望的といったところか。

-その後タイトーは制作チームを一新した新体制の下で、完全新作レースゲーム「TOPSPEED(トップスピード)」を発表した。
--しかしロケテストまで行われたものの、それを最後に続報が途絶えてしまう。お蔵入り確定と見るべきか。
--スクエニ社の完全子会社化&会社再編を経た現在も、タイトーは新作レースゲームの製作を行っていない。後世に伝えるべきレースゲーム界の名作を残したメーカーの末路としては、若干寂しいものがある。