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パワプロクンポケットシリーズ - (2021/11/09 (火) 20:45:06) のソース

*パワプロクンポケットシリーズ

|>|''機種''|''タイトル''|''概要''|''判定''|
|>|GB|[[パワプロクンポケット]]|サクセスは『[[パワプロ5>実況パワフルプロ野球5]]』の外伝。全ては極亜久高校から始まった。初代から展開次第で彼女が死ぬ・NTR要素があるなどパワポケ節が炸裂している。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|~|[[パワプロクンポケット2]]|後に続いていくプロ野球編の原点。モグラーズで1軍目指して勝ち抜け。「裏サクセス」の原型・戦争編も初登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|GBA|[[パワプロクンポケット3]]|初代の主人公がサイボーグに改造される。最後は亀田と殴り合い。初代悪の組織プロペラ団とも決着。&bold(){×練習○金で強くなる主人公。}|BGCOLOR(khaki):不安定|
|>|~|[[パワプロクンポケット4]]|神隠しを防ぐべく離島高校の弱小野球部が甲子園を目指す。過去作のキャラが出てくるRPG風「裏サクセス」も本格登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|~|[[パワプロクンポケット5]]|プロ野球編再び。スター野球選手の主人公はモグラーズ2軍の選手と体が入れ替わってしまう。俺ペナ、鬼鮫コーチ初登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|~|[[パワプロクンポケット6]]|GBAパワポケ完成形の一つにしてストーリーの転換期。「裏サクセス」は本編のBAD ENDの後日談。ほるひす初登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|~|[[パワプロクンポケット7]]|ヒーローと「別の正義」に焦点を当てた恵まれたシナリオに立ちはだかる異次元野球。何故か野球パートは『6』から劣化。|なし|
|>|~|[[パワポケダッシュ]]|カード野球オンリー。小学生向けを謳いながらシナリオに自重無し。縦読みのあの子は伝説の幕開け。裏サクセスはローグライク。|なし|
//||Switch|パワポケダッシュ|『パワプロクンポケットR』の早期予約特典。&color(red){2021年11月25日発売予定。}||
|>|DS|[[パワプロクンポケット8]]|シリーズ最強の主人公がモグラーズ改めホッパーズに入団! サイボーグとアンドロイドとキミと。新ハード故に野球パートは調整不足。|BGCOLOR(khaki):不安定|
|>|~|[[パワプロクンポケット9]]|3つのサクセスが楽しめる野球バラエティ。シナリオは『7』の後日談でもあるが、DSでは珍しく単体でも完結した作りに。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|~|[[パワプロクンポケット10]]|3Dになって大きく改善された野球パート。サクセスは王道の高校野球編。一方で彼女候補は、ただの野球バカの主人公では付いていけない超能力者の少女の悲哀。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|~|[[パワプロクンポケット11]]|裏社会の話が増加した、シリーズ総決算の戦争バラエティ。不快な新要素魔人システム。真主人公&bold(){しあ~ん。}一方で「裏サクセス」は洗練された。|なし|
|>|~|[[パワプロクンポケット12]]|野球ゲームの中で野球ゲームをするフリーター。裏社会の抗争はまだ続く。&bold(){メロンパン入れとなっております。}|なし|
|>|~|[[パワプロクンポケット13]]|裏社会物から一転、ドン底から「逆襲」する高校球児の王道シナリオに。裏サクセスはパワポケRPGの完成形の一つ。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|~|[[パワプロクンポケット14]]|極亜久高校から始まった物語も魔球リーグで完結。札侍・トツゲキ甲子園は概ね好評。&bold(){いつの時代でも、最後は子供がヒーローさ。}|なし|
|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''リメイク''|
|>|GBA|[[パワプロクンポケット1・2]]|『6』をベースにした『1』と『2』をリメイク。綺麗なグラフィック、能力相応の強さになった野球マスク。詳細は各作品参照。|なし|
//|>|Switch|パワプロクンポケットR|&color(red){2021年11月25日発売予定。}||

**関連作品
|''機種''|''タイトル''|''概要''|''判定''|
|N64|[[実況パワフルプロ野球5]]|スピンオフ元。パワポケ1の表の物語に該当する。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''ゲスト出演''|
|PS|[[実況パワフルプロ野球'99]]|「冥球島」モードで極亜久高校、大東亜学園、聖皇学園が登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|DC|[[実況パワフルプロ野球 DreamcastEdition>実況パワフルプロ野球'99#id_d598b3a2]]|「冥球島」モードで極亜久高校、大東亜学園、聖皇学園が登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|GC/PS2|[[実況パワフルプロ野球10超決定版 2003メモリアル>実況パワフルプロ野球10#id_c7f59865]]|超決定版にあるサクセスオールスターズで『パワポケ1~5』のキャラが登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|GC/PS2|[[実況パワフルプロ野球12]]|『パワポケ8』のサブキャラ輝星也の出典。世界観の繋がりはなし。&br;チャンピオン大会モードで極亜久高校と日の出高校が登場。|BGCOLOR(lightsteelblue):賛否両論|
|PS3/PSV|[[実況パワフルプロ野球2013]]|『パワポケ3』の鋼毅、アンヌ、アルベルト・『パワポケ8』の鬼鮫コーチが登場。|BGCOLOR(paleturquoise):改善*|
|PS3/PS4/PSV|[[実況パワフルプロ野球 サクセススペシャル]]|『パワポケ3』の鋼毅、アンヌ、凡田大介が登場。|なし|

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**概要
-『[[実況パワフルプロ野球シリーズ]]』の任天堂製携帯ゲーム機における姉妹シリーズ。略称は『パワポケ』等。
--''『[[パワポケ甲子園]]』シリーズは内容が異なっており、シリーズには含まれていない。''

**特徴
-パワプロシリーズにある選手育成モード「サクセス」を重視したつくりになっており、主に選手を作ることを目的としたゲームである。
--初代の仮タイトルは「パワフルプロ野球ポケットサクセス外伝」であり、最初から選手育成を中心とする方向性が定められていた。
--作成した選手はパスワードが発行され、同時期の据え置き機作品(1作目なら『[[実況パワフルプロ野球6]]』と『実況パワフルプロ野球99(開幕版・決定版)』)でパスワードを入力するとその選手を使用できるようになる。
-そのため野球ゲームというよりも、様々な選択肢を選んで進めるアドベンチャーゲームに近く、シナリオを進めて強い選手を作るのがこのゲームの主な目的である。
-このサクセス以外にも、本家と同じような「ペナント」や「キャンプ」、またサクセス内でのミニゲームをプレイする「ミニゲーム」など様々なモードがある。
--初代はサクセス以外には『対戦』と選手データやその選手のパスワードを確認する「データ」しかなかったが、シリーズが進むにつれてこれらのモードが追加されていった。

-パワプロプロダクション((『7』以前はダイヤモンドヘッド。))開発となっているが、『パワプロ5』以降は本家にあまり関わっていない((上層部から制作の方針で分裂させられたと語っている。パワプロ2013から再び復帰。))メンバーが開発しており、こちらは「パワポケチーム」と呼ばれる。~
作風の違いがサクセスだけでなく、ある程度共通化できそうな野球部分にまで影響していたのはこのためである(ハードの違いもあるため共通化しようがなかったのも事実だが)。
--ゲーム内容も特徴的だが公式Webサイトも本家パワプロとは似ても似つかない非常に特徴的な作りであり、一時期はユーザーからのメッセージに開発者が直接回答する「しつもんコ~ナ~」なるものを設けていたこともある。~
これがまた非常にフリーダムであり、基本的に適当な回答なのに突如マジレス風の回答をしてみたり、非常に危うい質問に非常に危うい答えを返したりとカオスなことになっていた。~
現在ではコナミ内のWebサイト整理に伴って全ての作品のサイトは閲覧不能になってしまっているのが惜しまれる。(WayBackでの閲覧は可能。[[参考リンク>https://wikiwiki.jp/pawapoke/%E5%A4%96%E9%83%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF]])


**最大の特徴・シナリオ
野球ゲームのはずなのだが、''野球ゲームとは思えないあまりにもぶっ飛んだ展開''で進むのがパワポケ最大の特徴である。~
-一生懸命野球の練習をして優勝ハッピーエンド、などという''普通の明るい野球ゲームのシナリオなぞパワポケではほぼ存在しない''。いや、正確には''確かにそういう流れが正史だが(例外あり)、間違いなく野球と関係ない大事件に主人公が巻き込まれて野球どころではない''((当然だが実際には野球をすることになる))。
-世界を裏から牛耳ろうとする組織と戦う、神隠しの呪いを解くため残された時間を奔走、ぶつかった拍子に相手と体が入れ替わり順風満帆な人生からどん底、時間犯罪者を追いかけ未来からタイムスリップ、正義の味方を名乗るヒーローの不正義を暴くために対決、テロ組織の陰謀を阻止するために犯人を追うetc…。これはすべて歴代主人公のうち誰かの説明である。
-主人公以外のイベントでも謀殺・復讐・寝取り・二股・自殺・拷問・呪い・八百長・近親愛・麻薬中毒・人体実験・ドーピング問題・精神崩壊・サイボーグ・クローン・超能力者・テロ・巨大ロボット・企業間戦争・経済戦争・タイムパラドックス・人類の間引き…と何でもあり。特にランダムイベントの多さとリセットによるペナルティの酷さは半端じゃなくようやく多少、少しはマシになってきたところで終わってしまった。
-が、これらの超展開の中にあっても、''最終的には野球で解決するという更なる超展開も多数存在する''。パワポケは「野球バラエティ」なのだから。

-サクセスには大量のイベント・フラグが仕込まれており、本家パワプロ以上に「アドベンチャーゲーム」寄りになっている。ランダム要素が多すぎ
--エンディングも各チームメイトや彼女ごとに用意されており、イベントを最後まで見るとクリア後にエピローグとして各エンディングが追加される。
--それらは一度見れば『アルバムモード』で再度視聴できるようになる。アルバムコンプを目指すのも楽しみの一つ。

-''作品全ての世界観・時系列が繋がっている''という大きな特徴がある。&br()新作が出ても前作までの設定や世界がリセットされず、『1』から((厳密に言えば、パワポケシリーズの原点は本家シリーズであるパワプロの『5』である。この作品のみパワポケシリーズと世界観を共有しており、その2年目が『パワポケ1』の1年目となっている。事実、登場こそしないが「パワプロ」の登場人物である矢部昭雄が設定に組み込まれている))『14』までで実に30年以上が経過している。
--そのため『3』のサイボーグ技術と『8』での世界への技術の蔓延、『6』の歴史改変、『7』の戦隊ヒーローの登場、『10』の超能力者開発と「ワギリバッテリー」の発明による企業間戦争の勃発と激化、『11』での「巨悪」誕生など、''世界観を崩壊させかねない出来事でさえ全て続編へと受け継がれ''ストーリーが作られている。
--『8』でサイボーグ技術が軍事目的に転用され、『10』で超能力が開発されたことをきっかけに、バトル漫画のような展開も増えた(ルートによっては全く影も形も無かったりするが)。~
「重力制御」「攻撃が当たれば殺せる」等、チートレベルのキャラが増え、一部のシナリオでは戦闘力のインフレが凄まじいことになっている。
-過去作のキャラも、成長したり落ちぶれたりして再登場したりする。幸せになったり、不幸せになったりと人間模様も様々。大抵ロクな目に遭わないため、各キャラの幸せを祈るファンからは「むしろ再登場してくれるな」と思われている場合が多い。
-過去作から貼られている伏線も膨大なものであり、各作品が複雑に絡み合った様子はカオスの一言。過去作をやらなくても楽しめるが、やっていると2倍・3倍に面白くなる。
--そのため野球ゲームであるにもかかわらず、シナリオの[[考察Wiki>https://wikiwiki.jp/pawapoke/]]が存在し現在も稼動中。

-以上の事情から、公式でも「野球だけのゲームではない」という意味合いで「''野球バラエティ''」として本シリーズをジャンル付けするようになった(『8』以降)。

**彼女シナリオ
-作品には必ず6人ほど彼女にできるキャラが存在し、イベントを上手に消化していけば彼女にすることができる。
-この彼女シナリオが''異常に濃い''。
--幼馴染・クラスメート・マネージャーはもちろん、妹(義理・''実妹''((最終的に別れるシナリオしかないため問題は無い)))・''孫''((アルバムで「おばあちゃんと同じ名前の孫」が登場。明らかにアウト。))・女子高生・中学生(いずれも''社会人編'')・ツンデレ・悪の組織の団員・サイボーグハンター・お嬢様・女将・未亡人・巫女・ヤクザの箱入り娘・ストーカー・犬・女社長・忍者・怪盗・精霊・幽霊・宇宙人・戦闘用人造人間・生物兵器・最終兵器…
-当然シナリオも普通に進むわけがなく、本編以上に様々な事件や困難が発生する。あまりにも濃すぎていったい何のゲームしているのか分からなくなるのはよくあること。

**鬱要素
-努力しても報われなかったり、理不尽な目にあったり、どうしようもない現実を突きつけられたりと、キツイ場面も非常に多い。&br()そのため友情・努力・勝利といった本家パワプロからは似ても似つかないシナリオから「鬱ゲー」とも呼ばれる。
--人も死ぬ。彼女であろうとも死ぬ。そして主人公も死ぬ。''既に死んでいる人間''も何人か居る。
--「人生は明るいことばかりではないから。それをゲームでも体現した」とはスタッフの言葉。
-しかし、そんな鬱展開が話題になることが多いパワポケシリーズであるが、''鬱展開だけのゲームでは決してない''。~
あくまでバッドエンドルートでの話であり、グッドエンドルートではそれらの鬱展開をぶち壊すほどに爽快な展開が待ち受けていることも実に多いのだ。

**裏サクセス
メインサクセス(通称「表サクセス」)のほかに、条件を満たすとプレイできる「裏サクセス」がある(このほかにも短時間で終る「ミニサクセス」、試合のみで選手を作る「グッピー」「トツゲキ甲子園」がある)。
-『2』から導入され、『4』にて裏サクセスの名称がついた。
-『10裏』などは表サクセスとは同一世界((『14』から数万年後、人類が宇宙に進出し、地球の文明は滅んだ超未来。ただし『14』のBADエンド後とも言われている。))とも言われているが繋がりは殆ど語られず、各作品ごとに独自のシナリオが展開される。
--本編のキャラが別の役割で登場し、剣と魔法で戦ったり、忍者になって派閥争いしたり、全員中学生となって宇宙人に立ち向かったりする。
-''ほぼ確実に野球とは関係なしに進行して''((例外としてパワポケ6の裏サクセス『しあわせ島編』だけは一応野球をやっている。ただしこのシナリオは公式の正史に組み込まれており、裏サクセスとみなされること自体が少数派である。))、選手となる「野球人形」を作成する。

**その他
2021年2月26日に電ファミニコゲーマーに[[インタビュー記事>https://news.denfaminicogamer.jp/interview/210225z]]が掲載された。

2021年6月16日の[[Nintendo Direct>https://youtu.be/CD9y3cNJI1k]]にて、「パワプロクンポケットR」の発表が行われた。内容は「パワポケ1・2」と同内容+新サクセスの追加の模様。「新作は出さない」とアナウンスされた通り、ストーリーなどには手を出していないようだ。