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サモンナイト クラフトソード物語 - (2015/11/30 (月) 02:06:27) のソース

*サモンナイト クラフトソード物語
【さもんないと くらふとそーどものがたり】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B0000794JJ)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|バンプレスト|~|
|開発元|フライト・プラン|~|
|発売日|2003年4月25日|~|
|定価|5,800円(税込)|~|
|廉価版|BANPRESTO BEST:2004年11月3日&br()バリューセレクション:2006年2月2日&br()共に2,800円(税込)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[サモンナイトシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1601.html]]''|
//時間が無い為書きかけCO多数。詳しい方の文章推敲・記述求む

**概要
サモンナイトの外伝作品『クラフトソード物語』シリーズ第1作目。~
本編シリーズとは世界観を共有しているが、シミュレーションRPGではなくアクションRPGとなっている。~

主人公は失踪した父の意志を継ぎ、父が所属していた鍛冶師の代表「鍛聖」を決めるトーナメントに参加する。

**特徴
-武器作成
--このゲームの目的は何はなくとも武器を作ること。
---シナリオやサブイベントで武器のレシピ「秘伝」を入手し、それに書かれた材料をダンジョンに潜り入手する。手に入れた秘伝と材料で強い武器を作り、更なるシナリオ・サブイベントを攻略…という流れを繰り返す。
---作成可能な武器にはソード・アクス・スピア・ナックル・ドリルと5種類あり、それぞれ特徴がある。

-戦闘システム
--戦闘は横スクロールアクションのようなシステムで行われる。
--装備する武器によって、それぞれ攻撃方法が異なる。
---ソードは大型・中型・小型の物があり、それぞれで振り方や攻撃範囲も異なる。
---アクスは大振りではあるが、敵を吹き飛ばす攻撃が得意。
---スピアは長さを活かして距離を取った戦い方が得意。
---ナックルはリーチこそ短いが連続攻撃が得意。
---ドリルはナックルに似ているが、より多く連続ヒットさせやすいというメリットと攻撃後にスキが発生しやすいデメリットがある。
---武器を装備していない場合はハンマーで戦うことになる。耐久力が無限でいくら振っても壊れない上に、雑魚敵をこれで倒した場合アイテムドロップ率が上昇する効果がある。しかし攻撃が遅く武器による能力補正がない為過信は禁物。序盤ではこれで戦うことになる。
--戦闘中には基本的に3つの武器を取り替えて戦うことができる。大会では使える武器は1本のみで交換する事はできない。
--武器で戦うだけでなく、予め補助装備として登録しておくことでアイテムや護衛獣の力を借りた魔法も使える。
---但し、1回の戦闘で装備した補助装備1個につき1回、合計5回までという制限付き。

-武器の耐久力(DUR)の存在
--武器には耐久力(DUR)が設定されており、0になるとその武器は使えなくなる。
---主人公の場合トーナメントの試合以外なら武器が使えなくなってもほかの武器に持ち替えたり、最悪ハンマーで戦ったりもできる。しかしトーナメント戦では武器が使えなくなった瞬間敗北=ゲームオーバーとなる為、他の戦闘と同じ感覚で挑むのは避けたほうが良い。
---戦闘で減ったDURは、その戦闘が終われば全回復する。これは何気にシリーズ中でも本作のみの仕様である((他作品で実装されている「DURを消費して放つ必殺技」が本作には実装されていないからこその仕様であろう。))。
--武器を装備したNPCとのバトルでは相手武器のDURを0にすることでも勝利でき、更に相手が使っていた武器の秘伝が手に入る。HPを0にした場合秘伝は手に入らない為、攻撃力の高い武器で戦うかそれとも耐久力を減らしやすい武器で戦うか考える必要もある。
---うっかり相手武器の秘伝を取り逃しても大丈夫、難易度こそ高いが通信やエンディング後の8人抜きバトルでちゃんと回収できる。

//通信システム
//通常の戦闘と、トーナメント戦のルールに則った戦闘の2種類
//一度クリアしたデータであれば、通常戦闘方式では召喚獣図鑑に載っているはぐれ召喚獣を使用して対戦可能
//一度クリアしたデータであれば、トーナメント戦方式ではNPCキャラを使って対戦可能
//アイテムや武器の交換。キュハイラ解禁までの、後述の魔鉱石を使った製作不能武器を入手する手段

**評価点
-王道ストーリー
--ライバル鍛冶師との戦い・大会の影に潜む野望・恐るべき力を持ったな敵を倒すための武器作成など「熱い」要素は一通り揃っている。
--物語に関わってくる人物のキャラも立っているため、進めるのが楽しい。

-豊富なやり込み要素
--秘伝は相当な数が存在しており、エンディングを迎えただけでは全て集まらない。
---では残りの秘伝が何時何処で手に入るのかというと、クリア後に挑戦可能な「NPC8人抜きバトル」と「非常に広いダンジョン深部」。やりこめばやりこむほど良い性能の武器が作れるようになる。
--サモンナイトのお約束である夜会話や、キャラクターとの個別エンディングも多数存在する。

**賛否両論点
-ところどころに潜む''百合要素''
--百合とは“女性同士の恋愛”を指す用語。本作にはそれを匂わせる部分が多数存在しており、百合愛好家から絶賛された。
--しかし主人公とパートナーの組み合わせ次第ではとんでもないことになる。というか百合に耐性のない人には絶対見せちゃいけないレベルである。…もし興味があるなら以下の動画を見比べていただきたい。

#region(男性主人公の場合)
#nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm3000067)
#endregion

#region(女性主人公の場合)
#nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm673558)
#endregion

-この主人公の性別に関係なくアプローチをかけるキャラクターは霊界サプレスから召喚された妖姫(ジニー)の護衛獣シュガレット。彼女の種族の基準では肉体の性別は些細な問題であり、魂の輝きこそその人物の魅力である。加えて主人公の父親に「息子をお前の婿にしてやる」と言われすっかり許嫁…どころかもう妻の気分である。
--…が、何故か男主人公クリュウの場合ファーストキスを奪うイベントは発生しない。これには普通にノーマルな関係で彼女を攻略したかったプレイヤーからの不満が聞かれることもある。
---一部で「女主人公は女の子同士のキスだからお遊びみたいなものでノーカウント、男主人公でイベントが無いのはシュガレット以外の女性を攻略したい人への配慮」説が囁かれてはいるのだが、真偽の程は不明。
--ちなみに、本作の後日談である小説版では女主人公プラティ+シュガレットの組み合わせである。その内容は…お察し下さい。
//-本作とは関係ないが、この「相手の肉体の性別は関係ない、魂の輝きに惹かれた」「主人公の自称妻」というキャラは後年[[別のRPG作品>Fate/EXTRA]]でも見られた(そちらは男主人公は蔑ろでないどころかそちらのほうが嬉しい様だが)。
//ネタとしても関連性やインパクトが薄い気がするので一旦COします

-百合要素だけではない、トンでもなキャラクター描写
--''たった一人で''戦艦を何隻も沈めるキャラが存在する。しかも最近まで病弱だった設定付きである。
---その為「リィンバウム(の一般人)一強い女」としてネタにされている。
---あろうことか後日談の小説版では、本作ラスボスと同等の力を持った召喚獣を槍一本で圧倒してみせるというはっちゃけぶりまで披露している。~
[[…お前のような(元)病人がいるか!>北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝]]

//クリア後に解禁されるキュハイラが万能過ぎ問題

**問題点
-やや作業感が強い
--基本的にダンジョンに潜る→素材を集める→武器を作る、の繰り返しなので、途中で飽きが来る。潜れるダンジョンが基本1つなのもそれに拍車をかける。
---ちなみにダンジョンは基本のダンジョン以外も存在するのだが、どれも一度クリアしてしまうと二度と入れない所ばかりである。

//装備が最強武器に固定化される

//召喚獣によって、魔鉱石を使える武器が異なってくる

-秘伝入手に関する問題
--エンディング後に手に入る秘伝の入手方法に関しては基本的にノーヒント。
---中には、ダンジョン深部の雑魚敵からドロップアイテムとして入手するというものまである。攻略情報無しでどれほどのプレイヤーが気付けたのだろうか?
--取り逃したNPC武器の秘伝はエンディング後の8人抜きバトルで回収できるのだが、タイムアタックで好成績を出さないと手に入らない為難易度が高い。
---うっかり逃してしまった場合は仕方が無いが、秘伝コンプリートを狙うのであれば可能な限りシナリオ中での秘伝入手を粘っておきたい。

**総評
本編のよい要素を引き継ぎ、オリジナルの面白さもある良作。不便な箇所は続編『[[2>サモンナイト クラフトソード物語2]]』『[[はじまりの石>サモンナイト クラフトソード物語 はじまりの石]]』で改善されていくが、本作独自の魅力もまた存在する。

**余談
-本編『1』のキャラのゲスト出演がある。どのキャラになるかは簡単な選択肢で選ぶことができる。
--しかし初代主人公の設定上違和感がある展開になっており、ファンからは賛否両論である。((このあたりの話は小説版でフォローされている。))
--このゲスト出演の仕様は続編『2』にも継承された。『はじまりの石』ではゲスト出演はない。

-サウンドテストが無かったが『はじまりの石』のおまけモードで『2』のそれと一緒に収録されている。BGMの名前もこれによって判明した。
--しかし戦闘敗北時のBGM「敗北のレクイエム」が抜けている不完全仕様。チェックミスだろうか?