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マクドナルド物語 ほのぼの店長育成ゲーム - (2018/10/03 (水) 16:34:42) のソース

*マクドナルド物語 ほのぼの店長育成ゲーム
【まくどなるどものがたり ほのぼのてんちょういくせいげーむ】
|ジャンル|シミュレーション|CENTER:&amazon(B00005QF5V)[[裏を見る>http://ecx.images-amazon.com/images/I/614GY3F0V7L.jpg]]|
|対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~|
|発売元|TDKコア|~|
|開発元|アスペクト&br()アルゴニクス (開発協力)|~|
|発売日|2001年7月20日|~|
|定価|4,500円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|3個|~|
|周辺機器|ポケットプリンタ対応|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|ゆっくりしていってね!(移動速度が)&br()ひたすら単調なミニゲーム&br()あまりにもしみったれた日々&br()ある意味「現実」を反映したゲームだが妙に「非現実」な部分もあり|~|
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#contents(fromhere)
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**特徴
マクドナルドの店員として1年間働くゲーム。5人のアルバイトと一緒に仕事をこなしていく。~
主人公はマクドナルドの店員として1年間働き店長になることを目指す。~
5つのミニゲームをこなすと仲間の信頼度が上がり、仲間の役職がランクアップする。~
ただ仕事をするだけではなく、アルバイトとのささやかな恋愛要素もある。

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**ミニゲーム
-レジ
--合計金額を計算して客から預かったお金から計算してお釣りを渡す。
--電卓のボタンを押して正しく計算するだけのシンプルなゲーム。

-おとどけ
--客の注文を聞き商品を届ける。
--客はハンバーガーorダブルバーガー、ポテトorドリンクS~Lの中から1~3個を注文してくる。
--ポテトのSとMのように同じ種類を2つ以上注文することはない。

-ハンバーガー
--鉄板の上でハンバーグを焼き、パンに向かって''飛ばす''。
--ハンバーグは適度なタイミングでひっくり返して両面を焼いてからパンのあるところに移動させて飛ばす必要がある。
--生焼けまたは焦がしたハンバーグを飛ばすと失敗扱い。しかし鉄板に放置しておけばミスにはならない。

-ポテト
--流れてくるポテトを容器に詰めていく。
--Sは1回、Mは2回、Lは3回Aボタンを押すことで満タンにできる。
--手元のポテトがなくなったらBボタンで補充する。

-ドリンク
--容器に客の頼んだドリンクを入れる。
--ドリンクはコーラ・オレンジ・ウーロンの三種類。サイズはS・M・Lの三種類。
--容器のサイズはランダムに選ばれるので、プレイヤーはドリンクの種類を選び9割ほど入れれば成功。少なすぎ、溢れは失敗。
--何故か「コーラ S プリーズ」などとすべて英語で注文される。

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**問題点
-飽きやすい。
--滅多にイベントが起きず、ミニゲームの内容は毎日同じ。キャラのセリフもほとんど変わらない。
---パッケージ裏では「''楽しいイベント''」を騙っている。だったらもっと量を増やせ。
--普通にプレイしたならばゲーム内で3日…''現実世界で言うと20分ほどで飽きる''事請け合い。

-出来の悪いミニゲーム
--レジ
---フォントの関係で『7』が『?』に見える。
---580円のセットのみを買う客がたまにくるが合計金額を計算しなければならない。当然答えは580円。確かに実際はセットのみを頼む客も多いが、ゲームでそれをやられても面白くない。
---かといって現実味があるかといえばそうではない。客は同じ商品を2つ以上買うことは絶対になく、頻繁に3桁の買い物に対して2,000円を出す。''この世界では現実に比べて二千円札が大量に流通しているようだ。''

--おとどけ
---雑なグラフィックのせいでポテトのサイズの見分けが困難。
---主人公の動きが遅いのでカウンターで商品を受け取り客の所まで運ぶのが面倒。
---加えて商品の受け取りがカウンター越しでなく、わざわざカウンターの中に入って手渡しで受け取る必要がある。''製作者はマクドナルドに行ったことがあるのか?''
---客は2~6人だが、客が何人でもクリア時に上がる信頼度は10で、1度でも失敗すると1しか上がらない。~
そのため覚えるのが困難な4人以上の客が来ると捨てゲーになりがち。
---''それ以前にマクドナルドには席まで運ぶサービスはない''。ポテトが揚がっていなかったときなどは席で待つ事もあるが、通常レジ横に並んで待つのは常識である。''製作者はマクドナルドに''(ry

--ハンバーガー
---ハンバーグの位置やバーガーの種類によって難易度が変わってくるが、クリア時に上がる信頼度は同じ。
---このゲームだけはアクション性がそこそこあり、それなりに楽しめる。

--ポテト
---ボタンを押してポテトを入れて、たまに補充するだけ。テレビやスマホを見ながらでも余裕でクリアできる程ヌルすぎるため1回やれば飽きること必至。

--ドリンク
---グラフィックが雑すぎてコーラもウーロン茶もほとんど違いのない色に見える。
---パッケージ裏に画像があるが、なぜか失敗シーン(オレンジジュースが溢れている)を使用している。

-主人公の動きが遅いので移動が億劫。
--起床してマクドナルドへ向かうという基本動作すら面倒に感じる。

-自宅を出て左に移動すると画面上部の表示が乱れる。マクドナルドは自宅の左上にあるため''毎日乱れるのを見ることになる。''

-映画館などに行くと時々携帯電話が鳴り、「店が忙しいから来てくれ」という旨の連絡がくる。店に行くと慌てている店員がいるので手伝う必要があり無視すると信頼度が一気に下がる。
--この呼び出しは''日曜日でも容赦なく来る''ため、休日に1人で遊ぶことさえ許されない。とんだブラック企業である。
--なおアルバイトとデートや旅行に行っている間は呼び出しがこない。ペナルティなしで遊びたければアルバイトに遊びに誘われる必要があるので(こちらからは一切誘えない)、こまめにメールをチェックする必要がある。

-携帯電話からメールを見ることができない。
--正確に言うと''着信は確認できるが開封できない''ため、自宅に帰ってパソコンでメールを確認する必要がある。受信したメールを開けない存在意義が行方不明な携帯電話など、古今東西探してもこのゲーム内にしか流通していないだろう。
--ちなみにメールが来ても知らせてくれることはない。時代遅れなどというレベルではない。
---パッケージ裏には「''お家でメールチェック!!''」と書いてある。携帯でチェックさせろ。
--結果的に携帯電話が鳴ったら''呼び出し確定''。携帯は主人公とプレイヤーを苦しめるだけの存在でしかない。

-ミニゲームを何度か遊ぶか夜になると、疲れたので家に帰るかどうかの選択を求められるが、''どちらを選んでも家に帰らされる。''
-起床のたびに「今日も1日頑張るぞ」と表示される。
--どちらもほぼ毎日見ることになるがテキスト速度が遅いので鬱陶しい。

-恋愛要素については友好度によって左右される。
--交際後結婚できるが、結婚した相手から再び交際の告白を受ける事がある。また、結婚しても新居もなければ同居も無い。

-名前を設定しないとデフォルトネームになるが、主人公は「マクドナルド」アルバイト達の名前は''「アルバイト1」「アルバイト2」…「アルバイト5」''になる。
--「マクドナルド」はともかく、アルバイトはせめて人間らしい名前にしてほしかったところ。

-本編と一切関係のない占いモードがあるが結果パターンが少なすぎて5回以上同じ結果になることはザラ。
--しかもネガティブな結果が出やすい。

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**評価点
-客を含めた全キャラに顔グラがある。

-ハンバーガーゲームだけはそれなりに楽しめる。
--アクション要素が強く、テクニックや駆け引きも存在する。ただし何度もやるので飽きやすいが。

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**総評
朝起きて重い足取りで窮屈な職場に赴き、休日に1人で遊ぶことさえ許されず、職場に人生そのものを捧げているかの如くひたすら単調な作業を淡々とこなす…。~
最大のクソゲーと名高い「現実」と同じか、もしくはそれ以上に酷い日々を強いられる苦痛なゲームなので、鬱気味の人や職務で多忙な日々に疲れている人にはお勧めできない。~
タイトル名の「ほのぼの」など名ばかりの、生粋な「社畜体験ソフト」と言っても差し支えはないだろう。

「マクドナルドの店員の仕事を知る」という意味でも色々な意味で非現実的だったり、実際の店舗では行われない光景も当たり前のように多い為全く参考にならない等、生々しいばかりで現実味のないつくりも問題である。

発想は決して悪くなかったが、もう少し内容に夢を持たせたりゲームらしさを出していれば評価も変わっていただろう。

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**余談
-版権の問題からかVC化されておらず、されることもないと思われる。
--しかしAmazonでは''1円''で購入可能。

-こんな内容にも関わらず、パッケージ裏では「あなたの街''ハッピータウン''」って書いてある…どこが?

-発売元であるTDKコアはTDKの関連子会社であったが、現在はクリエイティヴ・コアと名前を変え、TDKグループからも離脱している。コンピューターゲーム関連の事業も日本コロムビアに譲渡している。