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ゾンビリベンジ - (2015/03/31 (火) 11:48:32) のソース

*ゾンビリベンジ
【ぞんびりべんじ】
|ジャンル|格闘アクション|&amazon(B000069T9U)|
|対応機種|アーケード(NAOMI)|~|
|発売元|セガ・エンタープライゼス|~|
|開発元|セガ・エンタープライゼス&br;データイースト|~|
|稼働開始日|1999年|~|
|判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|『[[ダイナマイト刑事]]』風格闘アクション版『HOD』&br;『HOD』おなじみの高難度気味のバランスは健在&br;時間制限の厳しさとライフゲージの少なさが高難易度に拍車をかける&br()''真の漢、毒島''|~|
|>|>|CENTER:''[[THE HOUSE OF THE DEADシリーズリンク>THE HOUSE OF THE DEADシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド(HOTD)シリーズの外伝的作品に当たる3Dベルトスクロールアクション。~
ダイナマイト刑事のシステムでプレイするHOTD、或いは、ダッシュや打撃などがあって動き回れるバイオハザード(ベロニカ以降)。~
プレイヤーキャラクターの3名のうち2名がAMS所属、ステージ6がHOTDのキュリアン邸が舞台になっている((BGMや館入口までの敵配置まで一緒。))など、シリーズをプレイしていればニヤリとする場面も存在する。

**ストーリー
約40年前某国でプロジェクトUDS(Un Desd Soldier) という、「死なない兵士」、いわゆるゾンビの開発を目的とした国家計画が始まった。一時は暗礁に乗り上げたほど困難を極めたプロジェクトだったが、「ギル細胞」という「人を死に至らしめたあと、被害者の体中の細胞と融合し、不完全ながらもかつての機能を取り戻そうとする」驚異の細胞発見により、ほぼ完成へと導かれる。~
この細胞によって死に、「蘇った」人間は、喰う・争うといった本能的な行動を再現させられ、ひたすら繰り返す。その姿は まさに生ける屍、ゾンビとしか言いようがなかった。

ところがこのプロジェクトは、完成直前に何者かによって全てを奪われ、関係者を含め闇に葬られてしまった。そして1年後、世界中でゾンビが大量発生した。

この事件を受け、AMSエージェント「スティック・ブライトリング」は、相棒の女性「リンダ・ロッタ」、途中知り合った男「毒島力也」とともに、事件の首謀者と思われる謎の人物に指定された場所へと急いだ。その途中、メールが届く。

果たして、3人は事件を解決できるのだろうか。

**ゲームシステム
-8方向レバー+4ボタン(R攻撃・L攻撃・ガード)。プレイヤーは銃撃と格闘でゾンビを蹴散らしていく。特徴的なのは以下の点。
--プレイヤーは銃を標準携行しており、装填数は10発。撃ち尽くすとリロード操作が入る。マガジンは5個まで持てる。マガジンは潤沢に手に入るので弾切れになることはほぼない。
---銃撃ボタンを一定時間押し続け離すと、5発分の銃弾と引き換えに貫通力と吹き飛ばし能力の付いた「チャージショット」を撃つことができる。ちなみに、残り弾数が4発以下でも撃てるので、最後の1発で溜めて撃つと少しだけお得。~
ゾンビの方向を向いた際にロックオンサイトが出現するが、一定時間経過で赤くなり、この状態で銃撃すると威力が1.5倍になる「ヴァリアブルショット」を撃つことができる。~
赤くなるまでの速度は敵との距離によって違い、密着するほどだとすぐに赤くなる。
--敵の攻撃を受けると毒が蓄積され、毒消しを取らずに放っておくと徐々に体力が減少する。
---しかし、毒の蓄積が一定値以上になった場合は一部の技のコマンドの最後のボタンを連打することで強力な技に変化する。
-2人同時プレイ可能。体力制+制限時間制をとっており、どちらかがなくなると即ゲームオーバー。残機の概念はない。
--なお、2人同時プレイ時に片方のプレイヤーの体力がなくなって死亡した場合には、コンティニューせずに放っておくと死亡したプレイヤーがゾンビ化して敵キャラになってしまう。

**問題点
-難易度が非常に高い。
--一度に登場するゾンビの数が多く、しかも本作はHODシリーズとは違い、遠距離攻撃手段や銃などの武器を携行していることが多いため、遠くからでも油断はできない。
--こちらの体力ゲージがあまり多くない上に残機制ではなく、ライフアップの機会もそれほど豊富とは言えない。全体的に敵の攻撃力は高く、中にはモロに食らうと半分以上減ってしまう攻撃もある。処理に手間取るとタコ殴り・ハチの巣にされることもザラ。
--おまけに制限時間もかなり短めのため、迅速なプレイを常に要求される。
-一見ベルトスクロールアクションゲームのセオリーが通じそうに思えるが、その実本作の立ち回りはかなり癖があり、他のゲームのセオリーを応用しにくい。この点も、知識の無いプレイヤー層には厳しく、難易度の上昇に拍車をかけている。
--基本は、''銃撃に徹すること''である。格闘が有効な場面もたしかにあるが、敵の数が多い本作では攻撃中に邪魔をされて中断されてしまうことが多いので、出しどころを選ばなければならない。
---銃撃するための隙を作るにはダッシュ攻撃で転ばせるのがお手軽で強力。そのまま密着していれば、ダウン中のゾンビにヴァリアブルショットも狙える。
---銃撃する際には余程のことがない限り、ヴァリアブルショットを狙う。無闇に乱射して弾を消費するよりも遥かに効率的に、かつ迅速に敵を倒せる。
--ガード、ガードアタック、前転などの特殊動作に旨味や強みがあるので、これらを場面・敵に合わせて使いこなすのが肝心。攻撃一辺倒ではなかなか先に進めないだろう。

**評価点
-ダイナマイト刑事に通じる使って楽しい武器の存在はこちらでも健在。
--マシンガンやショットガンなどのおなじみの武器や、ホラー映画おなじみの鉄パイプや斧に加え、二丁拳銃やギターケース、果てはドリルや火炎放射器など、バリエーションは非常に豊富。

**真の漢、毒島
本作のバカゲーの大部分を体現しているキャラ、それが毒島力也である。
-外見が松田優作を意識した造形(ちなみに隠しコスチュームは探偵物語バージョン)で声が井上真樹夫氏ということもあり、キャラの濃さはすさまじい。
--ちなみに顔面の手術跡はブラック・ジャックを思わせ、胸にはオリオン座を模した七つの傷を持つ。
--千年の歴史をを持つといわれる毒島流の伝承者で、使う技もゾンビの体内に気を送り込んで炎上させたり、ゾンビの頭をつかんで気を送り込んで爆発させたり、果てはゾンビに足四の字まで仕掛ける((しかも、連打が足りないとゾンビに四の字を返され、こちらが逆にダメージを受ける。))という凄まじい技を持つ。
---ゲーム界広しといえども、ゾンビに足四の字を極められるのは後にも先にもこのキャラだけと思われる。
-容姿や設定は当然のごとく本作の世界観から浮いており、言語感覚も独特。
--ほかのプレイヤーキャラクターが英語で話しているにもかかわらず、彼のみ日本語で会話している。とても意思疎通が行われているとは思えないのだが...。
-彼自身は全くストーリーの本筋に絡まないのだが、彼のこれだけ濃いキャラクターゆえに完全に他2人のプレイヤーキャラが目立たない。
-その人気ぶりはゲーム自体がさほどメジャーでないにもかかわらずかのゲーメスト誌の読者コーナーであるゲーメストアイランドに「毒島の部屋」という特設コーナーができるほど。
--更にゲーメストアイランドが全て毒島ネタに乗っ取られた「毒島アイランド」と化した事もある。
---果てにはこのキャラの濃さも相まって、後に『[[PROJECT X ZONE]]』にてHOTDシリーズから本編主人公キャラを差し置いて参戦を果たしている。
-性能的にもぶっちぎりの強キャラ。あらゆる面で優遇されていると言える。

**総評
毒島、その一言で表せてしまうくらいある意味強烈な個性を持った作品。~
作品自体は高難易度であるのは事実だが、難易度は理不尽とまではいかないレベルなので、キャラの特性をつかめば十分クリアできる。~
後述の移植版の存在もあるので、これからプレイする人はそれで腕を磨くのもよいだろう。

**移植
-ドリームキャスト版(1999年11月25日発売)
--移植に当たりコスチュームのバリエーションが増えている。また、アレンジモードやボス戦のみを行えるモードなどが追加されている。

**外部出演
-『[[PROJECT X ZONE]]』
--本作より毒島力也が参戦。コスチュームは隠しコスチュームである探偵物語バージョン。声は浪川大輔氏が担当。