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エスパードリーム2 新たなる戦い - (2019/04/01 (月) 23:33:00) のソース

*エスパードリーム2 新たなる戦い
【えすぱーどりーむつーあらたなるたたかい】

|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B000068HYH)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|発売日|1992年6月26日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|前作と関連あり|~|
|>|>|CENTER:''エスパードリームシリーズ'' - [[1>エスパードリーム]] / ''2''|

**概要
エスパードリームの発売から5年の歳月を得て続編が発売された。前作との関連もある。

**ストーリー
主人公はマモル、友達のリサちゃん、その友達、ネジくん、星くん、車掌さん…
いつもどおり図書館で本を読んでいたら5つの世界に危機が迫る。仲間たちと一緒に立ち向かおう。

**システム
-読書カード
--最初に名前を登録してセーブデータを作る(最大2つ)。名前は平仮名4文字まで。

**ゲーム内容
-図書館内部が基点、ここから各世界に向かったりセーブが行える。

-マップを徘徊している足跡に触れると戦闘画面になる
--画面外に退場すると離脱も可
--レベルアップに応じて超能力も習得。

-仲間キャラはその世界に限る、他の世界に連れていくのは不可。
-相談コマンド
--CMでも打ち出して来た通り有用。次に何をするのかを教えてくれるので、プレーヤーがゲームを離れていたとしても安心。

**評価点
***世界観
-本の中の世界という設定は健在。港町、列車、工場、山岳など多岐に渡る。
--3rd世界だけ、行くためには何かが必要との事。
-自由度は高く任意の世界から選ぶ事が出来る。手堅く序盤から行くも良し、リスクを取って後半の世界から選ぶも良し。途中退場も可能なので出直してくるのも可能。
--ただしいきなり5th世界へ行っても強制戦闘があり。4thクリア前提なので序盤では脅威、それを覆すだけの腕前は要求される。

***グラフィック
-メニューのインターフェイス
--武器、防具、薬、道具には漢字フォント。各種アイテムにはアイコンも用意、使い終わった後は×印が付く。
--効果を丁寧に解説してくれる
-フォント
--サイズが大きくなり読み易くなった。しかしカタカナすらないのは残念。ファミコンの限られた容量では仕方のないことである。
--海外版では勿論英語。こちらも読み易くなっており大文字小文字の区別もハッキリしており名前入力でも使い分けられる。
-顔グラが用意されている
--主人公、サブキャラは勿論、更には店の人に至るまで複数用意されている。
-マップの作りこみ
--海底ではマップ全体が揺らぐ、電車では窓を考慮したスクロールの表現、上下に揺れる、他の世界でもクリスタルの質感、背景の夕日に流れる雲など見た目を楽しませてくれる。
***BGM
-当時のコナミのサウンドは評価が高いが、本作もVRC6を使用した美しいBGMが耳を楽しませてくれる。
-余談だが、本作のBGMがTV番組で使われた事もあった。
-ゲームスタート時のネームエントリーのBGMは、前作と同じ曲である。

***その他
-勝利した際にはダブルピースをだすなど細かい。
-前作と世界観が同じであり、前作の主人公とすれ違う場面があったり、最初の村だけだがそのワールドに行く事も出来たりと言ったファンサービスも嬉しい点。
-武器「地雷」を使って戦闘フィールド内の地形を爆破しまくっていると、時々赤い宝箱が出現することがあり、取得すると500ゴールドが手に入る(戦闘中であっても、唐突にゴールド取得のメッセージウィンドウが表示される)。

**賛否両論点
-各世界は初回ではイベントもありストーリーが分かり易いのは良い事だが、それを飛ばす事が出来ないのは急ぎプレーヤーにとっては難儀なとこ。
-クリアまでにはそう時間が掛からないので、人によってはボリューム不足と感じるかも知れない。この点は前作に比べて金稼ぎやレベル上げの比重が下がった事や、難易度自体も下げられて進めやすくなった為でもある。
-前作の舞台が今作の1ワールドに過ぎなかったという点や、今作における前作の最終ボスの扱いについては評価が分かれるだろうか。

**問題点
-グラフの色
--HP満タンでも、そうでなくても、瀕死の時でも緑色。どうせなら区別した方が良かった。
-地形に乗った敵を倒すと宝箱を出した際に取れない。
-回復系の薬を使用するには、「もちもの」画面で目的のアイテムを選択後、Bボタンで前画面に戻ることで消費されるが、他の操作でのキャンセルボタンがここだけ決定に使われるため、初見時は戸惑うかもしれない。

**総評
大型カセットの採用で容量が向上、そこにゲーム制作のあらゆるスキルをつぎ込んだ隠れた名作に仕上がった。20年以上経った今でも遊びたい作品。
前作との関連はあると言ったが未プレイでも困る事は無い。前作をやった事がなくても手に取って欲しい。