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#contents() ---- *Really? Really! 【りありーりありー】 |ジャンル|恋愛アドベンチャーゲーム|&amazon(B000KJLPLY)|&amazon(B000P9FYQ6)| |対応機種|Windows 98~XP|~|~| |発売・開発元|Navel|~|~| |発売日|2006年11月24日|~|~| |定価|9,240円(税込)|~|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|~| |配信|2012年7月6日/4,180円|~|~| |判定|なし|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[Navel作品リンク>Navel作品]]''| ---- **概要 「Navel」のデビュー作『[[SHUFFLE!]]』のアフターストーリー第2弾。略称は「リアリア」。~ 第1弾の『Tick! Tack!』はキャラクターデザイン担当の一人である西又葵氏が都合で参加出来なかったため、既存キャラクターが少なめであった。~ 本作では氏も参加したことで、それまでのシリーズのキャラクターが多数登場する集大成的な内容となっている。~ 物語は楓シナリオのその後となっている。 ---- **ストーリー #blockquote(){ それは稟が楓と結ばれた後の、とある休日の物語。 家族として、プリムラを再び芙蓉家に。~ そう考えた魔王と神王は、稟と楓、二人の前でプリムラの感情制御に対する検査を行う。~ だがその途中、予想を遥かに上回るプリムラの魔力を、覚えたての感情制御が暴走させ、楓の精神に影響をもたらしてしまう。 バラバラに組替えられてしまった、楓の中にある様々な思い出。~ その結果、芙蓉楓という存在が狂い、楓はいつ目覚めるかも分からない眠りに落ちてしまった。~ 楓の記憶を元に戻し、楓を目覚めさせるため、稟は友人達と共に楓の精神世界へと潜り込む。 そこには、二人の確かな過去があった。 } (公式ページより) ---- **キャラクター サブキャラクターは一部のみ紹介。 #region(close,主要キャラクター) -土見稟 --本作の主人公。本作では楓の視点で物語が進む場面など、一部でのみボイスが存在している。 --楓の他、桜や亜沙との出会いなど、作中ではその過去が色々と明かされている。 -芙蓉楓 --稟の幼なじみにして、現在は恋人関係にある少女。前述のようにプリムラの実験中に起きた事故で記憶が崩壊し、意識が戻らなくなる。 --彼女の記憶の世界が本作の主な舞台となっており、本編では断片的に語られただけの過去が本作で明かされる。 --なお、記憶世界の中では母「紅葉」の若い時の姿を借り、稟達に記憶世界のルールを説明する案内人として登場する。 -八重桜 --本作の新キャラであり、稟と楓の幼なじみ。 ---楓との出会いは描かれていないが、稟とは小学校に相当する光陽学園付属時代に楓の紹介で会っている。 --楓が稟を憎んでいた理由は知らなかったのだが、中学校に相当する光陽学園時代では周囲が敵だらけだった当時の稟の唯一の味方であった。 ---同じく光陽学園時代に稟へ告白しているのだが、稟からは誰も選べないと断られている。 --将来の夢のために稟達と離れ、現在は私立ストレリチア女学院に在籍。同じ町に住んでいるため、稟達との交流は続いているが、作中冒頭では半年ほど会っていなかったらしい。 ---稟達が一年生の時の文化祭でバーベナ学園を訪れており、その時に麻弓や樹とも会っている。 -プリムラ --神界と魔界の共同で生み出された人工生命体。楓ルートの設定で登場しているため、現在は魔王家で生活している。 --相変わらず感情があまり表に出ないが、芙蓉家での生活を経て、当初よりは感情表現が少し豊かになっている。 ---また、それによって魔力制御も少し出来るようになっているが、それを実証する実験の事故が本作の発端となっている。 --楓の間違った記憶世界の中では本編におけるプリムラルートのような感情が普通に出ている場面が存在している。 -時雨亜沙 --光陽学園時代からの稟達の先輩。楓が料理部に入った事をきっかけに稟や桜とも知り合いとなる。 --楓の間違った記憶世界の中では髪が長くなっている。亜沙に関する記憶の修正が終盤になるため、記憶世界ではほとんどこの姿で登場する。 --楓ルート後のため、彼女の秘密は当然明かされていないが、その秘密に関連する描写はいくつか存在している。 -麻弓=タイム --稟と楓のクラスメイト。人間と魔族のハーフであり、左右の瞳の色が異なっているのが特徴。 --貧乳である事にコンプレックスを持っているが、一方で自分からネタにする事も多い。 ---作中で見られる文化祭のイベント「ミスバーベナ」では、その貧乳が一部からの支持を得ており、6位になっている。 --楓の間違った記憶世界の中では胸が大きかったり真面目な性格だったりしているが、記憶世界の法則を無視して全員から強制的に修正されている。 -紅薔薇撫子 --バーベナ学園の世界史担当の教師で稟達の担任。一部の生徒からは「紅氏」あるいは「なっちゃん」と呼ばれている。 --一年の時から稟達の担任をしており、その頃から麻弓と樹には何かと苦労させられている。二年時にシアとネリネが編入して来た事で現在はさらに苦労している様子。 --主要人物の中では唯一、記憶世界でのみの登場。 #endregion #region(close,サブキャラクター) -リシアンサス --稟達のクラスに編入して来た神王の娘。作中では「シア」の愛称で呼ばれ、本名で呼ばれる事は基本的にない。 --子供の頃に稟と出会い、その時から稟に恋心を抱いている。稟と楓が恋人になった現在でもそれは変わっていない。 --楓の記憶世界の中では記憶修正に参加しているメンバーや撫子に関する記憶が間違っている中、彼女に関する記憶だけは唯一そのままとなっている。 -ネリネ --稟達のクラスに編入して来た魔王の娘。両親や稟以外の多くからは「リン」の愛称で呼ばれている。 --シアと同様、稟に恋心を抱いており、稟と楓が恋人になってもその恋心は変わらずにいる。 --楓の間違った記憶世界の中では『Tick! Tack!』の赤ネリネが登場している。 --リコリスは名前のみの登場であり、ネリネとの関係は明かされていないが、リコリスに関する描写はいくつか存在している。 -緑葉樹 --稟と楓のクラスメイトであり、稟の悪友。全世界の女性の味方と豪語するほどの女好き。 --麻弓とは幼なじみ。家が近く、出会って以降は常に同じクラスの腐れ縁。 ---作中では本編の麻弓ルートで明かされた稟との出会いについて触れられている。 --楓の間違った記憶世界の中では女として登場する。 #endregion ---- **記憶修正 稟達の目的は楓の記憶を元に戻す事だが、それはゲーム内で自動的に行われるわけではなく、プレイヤーの手で行うことになる。~ 記憶世界の楓の発言には事実とは違う部分が存在しており、この違いを指摘出来る箇所を「リアリーゾーン」と呼ぶ。~ リアリーゾーン突入後、その少し前からの楓の発言がいくつかピックアップされ、その中にある発言の一つに対し、キーワードを提示する「リアリーアタック」を行う。~ 間違った発言に対して正しいキーワードを提示すれば、リアリーアタックは成功し、楓の記憶が修正される。~ これを繰り返して物語を進めて行くのが本作の流れである。~ キーワードは物語を進める上で自然に入手するが、リアリーゾーン突入時に正しいキーワードが常にあるとは限らない。~ リアリーゾーンはラストを除けば任意で離脱が可能なため、正しいキーワードがない場合は別の記憶世界でそのキーワードを手に入れる事となる。~ なお、リアリーゾーンには「楓メーター」と呼ばれるものが存在している。~ これは関係ないキーワードを提示したり、間違いのない発言にキーワードを提示すると減少し、ゼロになるとバッドエンドとなる。~ ゲーム内の期間は四日。~ ---- **評価点 -本編同様の明るい雰囲気や魅力的なキャラ --稟と楓の過去や冒頭の事故など、本編よりはシリアスな面もあるものの、基本的には明るい面が多い。 --楓のアフターストーリーのため、楓が中心となるストーリーとなっているが、他のキャラクターも出番はしっかりある。 ---特に亜沙は光葉学園時代から稟達と付き合いがあるためか、楓の次に出番が多い。 --本作初登場の桜はユーザーからの人気が高く、後に攻略キャラとして本編にも登場する事となる。 -楓の記憶修正が目的な以上、避けて通る事は不可能なリアリーアタックだが、全体的にはそれほど難易度は高くない。 --各キーワードには説明が存在しており、その説明をちゃんと読めば、間違った発言にある矛盾に気づくようになっている。 ---ただし、一部はそうなっていない(詳細は問題点にて)。 -思い出 --修正された楓の記憶は思い出となり、一日の終わりにまとめて見るのだが、この時は楓の視点で物語が進む。 ---このため、稟の視点では分からない楓の心情や、中には稟視点の時にはなかった場面も見られるなど、ただ見直すという事にはなっていない。 ---- **賛否両論点 -やたらと多い他作品のパロディ・オマージュ。 --プロローグにおける声優ネタや幼少時のリアリーアタックのポーズなど、本作は他作品のパロディ・オマージュが妙に多い。 --そもそもリアリーアタックなどのシステム自体が『[[逆転裁判>逆転裁判シリーズ]]』を元としている節がある。 ---楓の記憶のムジュンを突き付けるという意味では間違ってはいないのだが。 ---- **問題点 -ほぼ一本道のシナリオ --記憶世界の順番などはある程度任意で決める事となるが、シナリオの大きな分岐などは特に存在せず、一つの選択肢によってエンディングが2パターンある程度。 --『Tick! Tack!』は倫理的に問題な点はあったものの、シナリオには大小色々な分岐があった事を考えると、本作にはやや物足りなさを感じられる。 ---もっとも、本作のシステムでは周回が面倒であるため、これでよかったと言える面もある。 -BGMの開始にラグがある --無音からBGMが始まる場面はともかく、BGMが切り替わるような場面だと、妙な違和感を感じてしまう。 -上述の評価点とは相反するが、一部のリアリーアタックの難易度が高い --基本的にキーワードの説明を見れば矛盾が分かるようになっているが、一部は説明を見ても分からない。 ---この場合、それまでのシナリオの中にそれが分かるテキストが存在するのだが、プレイヤーによっては覚えていない者も当然いる。 ---最悪総当たりをすれば何とかなるため、完全な詰みに陥らないのはせめてもの救いかもしれない。 ---- **総評 シナリオはほぼ一本道であるものの、破綻などは特にない。~ ただ、リアリーアタックなどのシステムは本編や『Tick! Tack!』とは一風変わっており、テンポの面などからも賛否が分かれやすい。~ とりあえず、シナリオ面は楓が好きな人なら手に取って損はないと思われる。 ---- **余談 -前述のようにリアリーアタックなどのシステムは『逆転裁判』が元と考えられている。 --少年時を除くリアリーアタック時の稟のポーズも異議ありのポーズに似ている。 --リアリーアタック時には「リアリー!」と言う稟のボイスが聞こえるのだが、これも「異議あり!」と空耳のように聞こえる人がいる。 -本作初登場の桜が後の『Essence+』で攻略可能キャラとなっているのは前述通りだが、それ以外にも本作のCGやBGMもいくつか使われている。 ---- *Really? Really! リアリアDS 【りありーりありー りありあでぃーえす】 |ジャンル|恋愛アドベンチャーゲーム|&amazon(B001OC6X6S)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|角川書店|~| |開発元|ブリッジ|~| |発売日|2009年6月25日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~| |ポイント|無理のある移植|~| ---- **概要(DS) 『Really? Really!』のDS移植版。~ 『Tick! Tack!』は内容的に移植は絶望的なため、リアリアの移植にファンは期待していた。~ しかし、PCのADVをDSに移植するのは無理があったようで、オリジナルからの劣化が著しい。 ---- **追加要素(DS) 西又葵氏による新規CG。~ オリジナルのミニゲーム。~ 別売りのマイクを用いたマイク入力。~ ---- **問題点(DS) -BGM関係 --容量的に厳しかったのか、BGMがいくつか削られている。 ---サブキャラであるシアやネリネなどのテーマはまだしも、メインキャラである麻弓のテーマがないのは寂しいところ。 ---二種類あったプリムラのテーマも一つだけになっている。 --移植の常か、BGM自体の劣化もあり、音質もいいとは言えない。 -画面関係 --スペックの違いか、上画面に表示される絵が少々粗い。 --また、リアリーアタック成功後のガラスが割れるようなエフェクトなどはスペック的に無理なのか、再現されていない。 -余計な追加要素 --ミニゲームは出来不出来はともかく、シナリオ内で強制的にやらされるため、ややテンポがそがれる。 //--マイク入力は一定時間内に行う必要があるのだが、こちらも強制的にやらされるため、マイクがない場合は一定時間待たなくてはならず、テンポが悪い。 //---しかも、追加シーンでは''マイク入力を行うまで先に進まない。つまり、マイクがなければクリア不可能の誰得仕様。'' //DSの基本機能のマイクで出来るんでは? という指摘があるので一旦CO それでは不可能な場合は、その事の明記をお願いします。 ---- **総評(DS) 記憶世界の出現順の変更やシーンの追加はあるが、元のシナリオは18禁シーンの削除以外はそのままのため、リアリアという作品を楽しむ事は問題なく可能。~ しかし、必要のない追加要素が快適なプレイを阻む。~ //特に''マイクがなければ最終的にクリア不可能という酷い仕様は開発者の正気と良識が疑われる。''~ 18禁という点が気にならないのであれば、素直にWin版のプレイをお奨めする。 ---- **余談(DS) -ニンテンドーDSでは唯一のエロゲー関連ソフトである。
#contents() ---- *Really? Really! 【りありーりありー】 |ジャンル|恋愛アドベンチャーゲーム|&amazon(B000KJLPLY)|&amazon(B000P9FYQ6)| |対応機種|Windows 98~XP|~|~| |発売・開発元|Navel|~|~| |発売日|2006年11月24日|~|~| |定価|9,240円(税込)|~|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|~| |配信|2012年7月6日/4,180円|~|~| |判定|なし|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[Navel作品リンク>Navel作品]]''| ---- **概要 「Navel」のデビュー作『[[SHUFFLE!]]』のアフターストーリー第2弾。略称は「リアリア」。~ 第1弾の『Tick! Tack!』はキャラクターデザイン担当の一人である西又葵氏が都合で参加出来なかったため、既存キャラクターが少なめであった。~ 本作では氏も参加したことで、それまでのシリーズのキャラクターが多数登場する集大成的な内容となっている。~ 物語は楓シナリオのその後となっている。 ---- **ストーリー #blockquote(){ それは稟が楓と結ばれた後の、とある休日の物語。 家族として、プリムラを再び芙蓉家に。~ そう考えた魔王と神王は、稟と楓、二人の前でプリムラの感情制御に対する検査を行う。~ だがその途中、予想を遥かに上回るプリムラの魔力を、覚えたての感情制御が暴走させ、楓の精神に影響をもたらしてしまう。 バラバラに組替えられてしまった、楓の中にある様々な思い出。~ その結果、芙蓉楓という存在が狂い、楓はいつ目覚めるかも分からない眠りに落ちてしまった。~ 楓の記憶を元に戻し、楓を目覚めさせるため、稟は友人達と共に楓の精神世界へと潜り込む。 そこには、二人の確かな過去があった。 } (公式ページより) ---- **キャラクター サブキャラクターは一部のみ紹介。 #region(close,主要キャラクター) -土見稟 --本作の主人公。本作では楓の視点で物語が進む場面など、一部でのみボイスが存在している。 --楓の他、桜や亜沙との出会いなど、作中ではその過去が色々と明かされている。 -芙蓉楓 --稟の幼なじみにして、現在は恋人関係にある少女。前述のようにプリムラの実験中に起きた事故で記憶が崩壊し、意識が戻らなくなる。 --彼女の記憶の世界が本作の主な舞台となっており、本編では断片的に語られただけの過去が本作で明かされる。 --なお、記憶世界の中では母「紅葉」の若い時の姿を借り、稟達に記憶世界のルールを説明する案内人として登場する。 -八重桜 --本作の新キャラであり、稟と楓の幼なじみ。 ---楓との出会いは描かれていないが、稟とは小学校に相当する光陽学園付属時代に楓の紹介で会っている。 --楓が稟を憎んでいた理由は知らなかったのだが、中学校に相当する光陽学園時代では周囲が敵だらけだった当時の稟の唯一の味方であった。 ---同じく光陽学園時代に稟へ告白しているのだが、稟からは誰も選べないと断られている。 --将来の夢のために稟達と離れ、現在は私立ストレリチア女学院に在籍。同じ町に住んでいるため、稟達との交流は続いているが、作中冒頭では半年ほど会っていなかったらしい。 ---稟達が一年生の時の文化祭でバーベナ学園を訪れており、その時に麻弓や樹とも会っている。 -プリムラ --神界と魔界の共同で生み出された人工生命体。楓ルートの設定で登場しているため、現在は魔王家で生活している。 --相変わらず感情があまり表に出ないが、芙蓉家での生活を経て、当初よりは感情表現が少し豊かになっている。 ---また、それによって魔力制御も少し出来るようになっているが、それを実証する実験の事故が本作の発端となっている。 --楓の間違った記憶世界の中では本編におけるプリムラルートのような感情が普通に出ている場面が存在している。 -時雨亜沙 --光陽学園時代からの稟達の先輩。楓が料理部に入った事をきっかけに稟や桜とも知り合いとなる。 --楓の間違った記憶世界の中では髪が長くなっている。亜沙に関する記憶の修正が終盤になるため、記憶世界ではほとんどこの姿で登場する。 --楓ルート後のため、彼女の秘密は当然明かされていないが、その秘密に関連する描写はいくつか存在している。 -麻弓=タイム --稟と楓のクラスメイト。人間と魔族のハーフであり、左右の瞳の色が異なっているのが特徴。 --貧乳である事にコンプレックスを持っているが、一方で自分からネタにする事も多い。 ---作中で見られる文化祭のイベント「ミスバーベナ」では、その貧乳が一部からの支持を得ており、6位になっている。 --楓の間違った記憶世界の中では胸が大きかったり真面目な性格だったりしているが、記憶世界の法則を無視して全員から強制的に修正されている。 -紅薔薇撫子 --バーベナ学園の世界史担当の教師で稟達の担任。一部の生徒からは「紅氏」あるいは「なっちゃん」と呼ばれている。 --一年の時から稟達の担任をしており、その頃から麻弓と樹には何かと苦労させられている。二年時にシアとネリネが編入して来た事で現在はさらに苦労している様子。 --主要人物の中では唯一、記憶世界でのみの登場。 #endregion #region(close,サブキャラクター) -リシアンサス --稟達のクラスに編入して来た神王の娘。作中では「シア」の愛称で呼ばれ、本名で呼ばれる事は基本的にない。 --子供の頃に稟と出会い、その時から稟に恋心を抱いている。稟と楓が恋人になった現在でもそれは変わっていない。 --楓の記憶世界の中では記憶修正に参加しているメンバーや撫子に関する記憶が間違っている中、彼女に関する記憶だけは唯一そのままとなっている。 -ネリネ --稟達のクラスに編入して来た魔王の娘。両親や稟以外の多くからは「リン」の愛称で呼ばれている。 --シアと同様、稟に恋心を抱いており、稟と楓が恋人になってもその恋心は変わらずにいる。 --楓の間違った記憶世界の中では『Tick! Tack!』の赤ネリネが登場している。 --リコリスは名前のみの登場であり、ネリネとの関係は明かされていないが、リコリスに関する描写はいくつか存在している。 -緑葉樹 --稟と楓のクラスメイトであり、稟の悪友。全世界の女性の味方と豪語するほどの女好き。 --麻弓とは幼なじみ。家が近く、出会って以降は常に同じクラスの腐れ縁。 ---作中では本編の麻弓ルートで明かされた稟との出会いについて触れられている。 --楓の間違った記憶世界の中では女として登場する。 #endregion ---- **記憶修正 稟達の目的は楓の記憶を元に戻す事だが、それはゲーム内で自動的に行われるわけではなく、プレイヤーの手で行うことになる。~ 記憶世界の楓の発言には事実とは違う部分が存在しており、この違いを指摘出来る箇所を「リアリーゾーン」と呼ぶ。~ リアリーゾーン突入後、その少し前からの楓の発言がいくつかピックアップされ、その中にある発言の一つに対し、キーワードを提示する「リアリーアタック」を行う。~ 間違った発言に対して正しいキーワードを提示すれば、リアリーアタックは成功し、楓の記憶が修正される。~ これを繰り返して物語を進めて行くのが本作の流れである。~ キーワードは物語を進める上で自然に入手するが、リアリーゾーン突入時に正しいキーワードが常にあるとは限らない。~ リアリーゾーンはラストを除けば任意で離脱が可能なため、正しいキーワードがない場合は別の記憶世界でそのキーワードを手に入れる事となる。~ なお、リアリーゾーンには「楓メーター」と呼ばれるものが存在している。~ これは関係ないキーワードを提示したり、間違いのない発言にキーワードを提示すると減少し、ゼロになるとバッドエンドとなる。~ ゲーム内の期間は四日。~ ---- **評価点 -本編同様の明るい雰囲気や魅力的なキャラ --稟と楓の過去や冒頭の事故など、本編よりはシリアスな面もあるものの、基本的には明るい面が多い。 --楓のアフターストーリーのため、楓が中心となるストーリーとなっているが、他のキャラクターも出番はしっかりある。 ---特に亜沙は光葉学園時代から稟達と付き合いがあるためか、楓の次に出番が多い。 --本作初登場の桜はユーザーからの人気が高く、後に攻略キャラとして本編にも登場する事となる。 -楓の記憶修正が目的な以上、避けて通る事は不可能なリアリーアタックだが、全体的にはそれほど難易度は高くない。 --各キーワードには説明が存在しており、その説明をちゃんと読めば、間違った発言にある矛盾に気づくようになっている。 ---ただし、一部はそうなっていない(詳細は問題点にて)。 -思い出 --修正された楓の記憶は思い出となり、一日の終わりにまとめて見るのだが、この時は楓の視点で物語が進む。 ---このため、稟の視点では分からない楓の心情や、中には稟視点の時にはなかった場面も見られるなど、ただ見直すという事にはなっていない。 ---- **賛否両論点 -やたらと多い他作品のパロディ・オマージュ。 --プロローグにおける声優ネタや幼少時のリアリーアタックのポーズなど、本作は他作品のパロディ・オマージュが妙に多い。 --そもそもリアリーアタックなどのシステム自体が『[[逆転裁判>逆転裁判シリーズ]]』を元としている節がある。 ---楓の記憶のムジュンを突き付けるという意味では間違ってはいないのだが。 ---- **問題点 -ほぼ一本道のシナリオ --記憶世界の順番などはある程度任意で決める事となるが、シナリオの大きな分岐などは特に存在せず、一つの選択肢によってエンディングが2パターンある程度。 --『Tick! Tack!』は倫理的に問題な点はあったものの、シナリオには大小色々な分岐があった事を考えると、本作にはやや物足りなさを感じられる。 ---もっとも、本作のシステムでは周回が面倒であるため、これでよかったと言える面もある。 -BGMの開始にラグがある --無音からBGMが始まる場面はともかく、BGMが切り替わるような場面だと、妙な違和感を感じてしまう。 -上述の評価点とは相反するが、一部のリアリーアタックの難易度が高い --基本的にキーワードの説明を見れば矛盾が分かるようになっているが、一部は説明を見ても分からない。 ---この場合、それまでのシナリオの中にそれが分かるテキストが存在するのだが、プレイヤーによっては覚えていない者も当然いる。 ---最悪総当たりをすれば何とかなるため、完全な詰みに陥らないのはせめてもの救いかもしれない。 ---- **総評 シナリオはほぼ一本道であるものの、破綻などは特にない。~ ただ、リアリーアタックなどのシステムは本編や『Tick! Tack!』とは一風変わっており、テンポの面などからも賛否が分かれやすい。~ とりあえず、シナリオ面は楓が好きな人なら手に取って損はないと思われる。 ---- **余談 -前述のようにリアリーアタックなどのシステムは『逆転裁判』が元と考えられている。 --少年時を除くリアリーアタック時の稟のポーズも異議ありのポーズに似ている。 --リアリーアタック時には「リアリー!」と言う稟のボイスが聞こえるのだが、これも「異議あり!」と空耳のように聞こえる人がいる。 -本作初登場の桜が後の『Essence+』で攻略可能キャラとなっているのは前述通りだが、それ以外にも本作のCGやBGMもいくつか使われている。 ---- *Really? Really! リアリアDS 【りありーりありー りありあでぃーえす】 |ジャンル|恋愛アドベンチャーゲーム|&amazon(B001OC6X6S)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|角川書店|~| |開発元|ブリッジ|~| |発売日|2009年6月25日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~| |ポイント|無理のある移植|~| ---- **概要(DS) 『Really? Really!』のDS移植版。~ 『Tick! Tack!』は内容的に移植は絶望的なため、リアリアの移植にファンは期待していた。~ しかし、PCのADVをDSに移植するのは無理があったようで、オリジナルからの劣化が著しい。 ---- **追加要素(DS) 西又葵氏による新規CG。~ オリジナルのミニゲーム。~ 別売りのマイクを用いたマイク入力。~ ---- **問題点(DS) -BGM関係 --容量的に厳しかったのか、BGMがいくつか削られている。 ---サブキャラであるシアやネリネなどのテーマはまだしも、メインキャラである麻弓のテーマがないのは寂しいところ。 ---二種類あったプリムラのテーマも一つだけになっている。 --移植の常か、BGM自体の劣化もあり、音質もいいとは言えない。 -画面関係 --スペックの違いか、上画面に表示される絵が少々粗い。 --また、リアリーアタック成功後のガラスが割れるようなエフェクトなどはスペック的に無理なのか、再現されていない。 -余計な追加要素 --ミニゲームは出来不出来はともかく、シナリオ内で強制的にやらされるため、ややテンポがそがれる。 //--マイク入力は一定時間内に行う必要があるのだが、こちらも強制的にやらされるため、マイクがない場合は一定時間待たなくてはならず、テンポが悪い。 //---しかも、追加シーンでは''マイク入力を行うまで先に進まない。つまり、マイクがなければクリア不可能の誰得仕様。'' //DSの基本機能のマイクで出来るんでは? という指摘があるので一旦CO それでは不可能な場合は、その事の明記をお願いします。 ---- **総評(DS) 記憶世界の出現順の変更やシーンの追加はあるが、元のシナリオは18禁シーンの削除以外はそのままのため、リアリアという作品を楽しむ事は問題なく可能。~ しかし、必要のない追加要素が快適なプレイを阻む。~ //特に''マイクがなければ最終的にクリア不可能という酷い仕様は開発者の正気と良識が疑われる。''~ 18禁という点が気にならないのであれば、素直にWin版のプレイをお奨めする。 ---- **余談(DS) -ニンテンドーDSでは唯一のエロゲー関連ソフトである。

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