ジャッククエスト呪われた剣の伝説

ジャッククエスト呪われた剣の伝説
- 概要
- ゲームルール
- 評価点
- 問題点
- 総評
- 余談

【じゃっくくえすとのろわれたけんのでんせつ】

ジャンル	アクション
対応機種	Windows(Steam) Nintendo Switch PlayStation 4
メディア	ダウンロード専売
発売元	【Win】Crescent Moon Games 【Switch/PS4】レイニーフロッグ
開発元	【Win】NX Games 【Switch/PS4】Blowfish Studios
配信開始日	【Win】2019年1月24日【Switch/PS4】2019年10月3日
定価	【Win】520円【Switch/PS4】999円
プレイ人数	1人
セーブデータ	1箇所・任意セーブ方式
レーティング	CERO:A(全年齢対象)
備考	現在は配信終了
判定	なし
ポイント	地下ダンジョンが舞台のメトロイドヴァニアアクション剣と弓の武器を使い分けクリアまでの道のりはあっさり気味

概要

ブラジルのインディーズディベロッパーであるNX Games開発によるダウンロード専売ソフト。CS版の開発元はオーストラリアのメーカーBlowfish Studiosが担当。

ジャンルはメトロイドヴァニア系のアクションゲーム。地下ダンジョンが舞台となっており、デモシーン以外で地上に進む機会はない。
悪のオークにさらわれた恋人「ナラ」を助けるため、主人公「ジャック」があるきっかけで協力関係となった喋る剣「クロ」と共に地下ダンジョンに潜入するという設定。

ゲームルール

ゲームの流れ
- 地下ダンジョンの中を探索し、どこかに捕らわれたナラを救出するのが目的。
  - ゲーム開始時では限られた操作しかできないが、とあるフラグを成立させるたびに新操作が可能となり、移動範囲も段階的に広がっていく。
  - ジャンルの関係上、どこを探索するかはプレイヤーの自由となるが、場所によっては謎解きや見えない通路を潜らなければ進行が詰まる恐れあり。
  - 進行状況によってはボスに遭遇する場合があり、密室の中で戦わなければならない。ボスはラスボス含め全部で5体登場する。

操作体系
- 基本操作はジャックの移動とジャンプ及び攻撃がメイン。一部操作はフラグを成立させないと行えないものがある。
  - アナログスティック等で左右移動。ジャンプボタンでジャンプで二段ジャンプも可能。壁に密着した状態でジャンプをすると壁登りや三角飛びもできる。
  - 攻撃ボタンで武器による通常攻撃を、さらには特殊ボタンで特殊攻撃を行う。武器を2種類所持している場合は切り替えボタンによる切り替えも行える。
  - MAPボタンで地下ダンジョン全域の大まかなMAP状況を確認できる。MAP内にはセーブポイントなどの位置も示される。
- ジャックは最終的に「剣」と「弓」の各武器を扱う事になる。以下に性能差の表記を行う。
  - 双方の武器共に通常攻撃は無限に使用できるが、特殊攻撃は使用のたびにはクリスタルゲージ（下記）を1ゲージ消費。なお、特殊攻撃使用中は完全無敵となる。

武器一覧

アイテムについて
- 置物の破壊や敵撃破を行うと「コイン」が頻繁に入手でき、それを元手にどこかにあるショップにて買い物ができる。
  - ショップの品揃えは後述の3種類のアイテムと同効果のもので、ゲームを攻略する上で利用しなくとも不都合はない。せいぜい買っておけば便利な程度なもの。
- 置物の破壊等で「ライフ」「クリスタル」「ロープ」のアイテムが入手できる場合がある。
  - 左から「ライフ半ゲージ回復」「クリスタル1ゲージ回復」「どこでもセーブができる」の効果。ロープは複数ストック可能で、ポーズ中に使用できる。
- レアアイテムとして「ライフ最大」「クリスタル最大」が非常に見つけにくい場所に隠されてる。
  - 共にライフ及びクリスタルゲージの最大値を1ゲージずつ増やす効果。前者は4箇所、後者は8箇所のアイテムが配置されており、余裕があれば見つけておきたい。
- データをロードするとライフ最大・クリスタル最大以外のすべてのアイテムの配置がリセットされている。これを利用した無限ライフ&クリスタル全回復もできる(*1)。

ゲージとゲームオーバー条件について
- ジャックが敵やトラップ等に触れると「ライフゲージ」が半ゲージ消費され、すべてなくなるとゲームオーバー。
- 水中移動ができる場所に潜水すると「酸素ゲージ」が消耗し、消耗し尽してしまうとライフゲージ側が消費されていく。消耗は潜水を抜ければ完全回復(*2)。
- 特殊攻撃を行うたびに「クリスタルゲージ」が1ゲージ消費される、ゲージが枯渇しても命に別状はないが、当然ながら特殊攻撃が出せなくなる。
- 地下ダンジョンの至る所には「セーブポイント」が設置されており、無制限にセーブが行える。また、上記のロープ使用にてどこでもセーブもできる。

アチーブメントについて
- 攻略中に何かの条件を満たすとやり込みの証である「アチーブメント」に項目が付く。全13項目。

評価点

分かりやすさという意味では優秀
- メトロイドヴァニア系のアクションゲームとしては分かりやすい内容で、複雑なシステムはほとんど含まれていない。
  - 基本は敵を倒すなり回避するなりしながら探索範囲を広げていくという単純明快なもの。テンポを阻害するウエイトも皆無で、全体的にさくさくとゲームが進む。
  - ダンジョン構造はさほど複雑ではなく、MAP表示ができる事もあり格別に迷う心配は薄い。ジャックの移動速度が速めなのも攻略がスムーズに行いやすい要因。
  - ボスの耐久度はやや高めながらも、ある程度の腕前があれば撃破はそう難しくない。いざとなれば回転斬りの多用による大ダメージも有効となる。

味のあるB級レトログラフィック
- グラフィックとしてはいわゆる粗いドットで描かれたレトロ風のもので、特有のB級さを感じさせる味のあるものとなっている。
  - 忍者の如く機敏に動くジャックのスタイリッシュさと、ジャックの身長と同じ位のサイズであるクロが豪快に振り回される様が本作の見所といえる。

問題点

ボリュームはかなり短め
- クリアまでの道のりはあっさり気味で、普通にプレイしても推定2時間以内で終わってしまう。
  - そもそもナラがさわられた場所がそう遠くなく、それに伴いダンジョンの探索範囲も広くない。攻略中盤あたりで捕らわれたナラが視界に映るネタバレがある。
  - 全5体しかボスがおらず、多段形態や隠しボス的なものも登場しない。公式における紹介動画ではラスボス以外のボス全員が出揃っている。
- ストーリー描写も淡泊で、意味深な存在であるクロとジャックの絡みは軽い文章のみで済まされる。エンディングに関しても相当に淡泊で達成感を感じにくい。

やり込み要素が薄い
- クリア時間の記録や周回プレイなどのやり込み要素が設けられておらず、クリアした時点でやり込める部分が見当たらなくなる。
  - 唯一のやり込みといえばアチーブメントの項目埋めがあるが、じっくりとダンジョン全域を探索すれば容易く全項目を埋められる。

総評

ジャンル的には無難かつ分かりやすい作りで、手短にメトロイドヴァニア系のアクションゲームをプレイする分には悪くない一作。
ただボリューム的にいえば価格分のものがあるとはいい難く、これからというところで終わってしまう物足りなさは否めないところ。

余談

現在は全機種で配信を終了している。
- Switch版の配信終了日は2023年8月3日だが、Steam/PS4版の配信終了日は不明。

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最終更新：2023年09月14日 21:26

*1 周囲にあるライフとクリスタルをありったけ回収し、付近にあるセーブポイント（もしくはロープ使用）でセーブした後にロードすれば無限回復となる

*2 とあるフラグを達成すると酸素ゲージそのものが排され、時間無制限の潜水が行える。

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