The First Tree

【ふぁーすとつりー】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 Play Station 4
Nintendo Switch
Xbox ONE
Windows(Steam、GOG.com)
MAC OS X(Steam、GOG.com)
Linux(Steam、GOG.com)
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 David Whele
発売日 2018年11月30日
定価(税込) 1,000円(Switch版、Windows/Mac/Linux版)
1,019円(PS4版)
1,150円(ONE版)
GOG.com:$9.99
プレイ人数 1人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
セーブデータ 1個
判定 なし
ポイント 母ギツネとジョセフの物語が同時進行する
ゲーム性はなく自然風景を楽しむ


概要・あらすじ

ジョセフはある日、母ギツネとなって子供を探し回るという不思議な夢を見る。
そんな夢を回想しながら、ジョセフとガールフレンドのレイチェルが家族について語らうといった内容。


システム

  • ジョセフの夢の中の母キツネを3人称視点で操作し、彼女を「はじまりの木(The First Tree)」のもとへ導くというゲーム内容。
  • とれる行動は足元を調べる、ジャンプ・2段ジャンプ、走るの3種類。
  • チェックポイント
    • マップは途方もなく広い。目的地は光の柱で表示され遠くからでも視認できるようになっている。
    • 目的地にたどりつきAボタンで調べることで、次の目的地に進めるようになる。目的地にたどり着くたびに、ジョセフにまつわる物語の続きも語られる。

評価点

  • 独特なゲーム構造
    • 母キツネの旅と人間のジョセフの語りが並行するので、独自性は高い。
    • プレイヤーは大自然を楽しむことができるが、母ギツネが次第に家族を失って追い詰められていく様子も描かれている。
    • さらにもう一方で、自分の父にやさしく出来なかったジョセフの後悔、レイチェルと家族になることに対するジョセフの恐怖をテーマに、別の物語が進行する。ありがちな題材かもしれないが、情緒的に進められるジョセフとレイチェルの会話にはなかなか引き込まれるものがある。
    • なおジョセフの方の物語は全編英語の会話で繰り広げられるので、よほどかリスニングに自信があるでもない限り、字幕はオンにしておくこと推奨。
  • マップ
    • 自然の雰囲気を楽しむにはもってこいな特徴。
    • 雪山から枯れ葉舞い散る林、荒涼な崖など楽しめる自然風景の種類もそれなりにバリエーションに富む。

問題点

  • 次の目的が非常に分かりづらい
    • マップが尋常になく広いため、プレイ時間の大半を当てもなく彷徨う事態になりかねない。
    • ただし目的地は光の柱で示されはするものの、遠景の岩山などに阻まれ見えないことも少なくない。
  • 暗い場所
    • 夜間や背の高い岩に囲まれた範囲など、光が届かない範囲の視認性が悪い。
    • 微妙に足元に段差があったり、落ちてしまうところがあったりしても見つけにくい。こういった場所にはまってしまうと、外に出るまでが若干大変。
  • マップが非常に作りこまれているわけではない
    • 非常に広いため仕方のないことでもあるのだが、ポリゴン数は同年代のゲームからすれば少なめでどうしても写実性に関しては見劣りする。
    • 登りきれるのか否か分からない斜面も多い。見えない壁に阻まれるケース、ごり押しで道なき道を進めてしまうケースの両方がある。
    • 木の生い茂り方もパターンがすくない。隣に生えている木と全く同じ形の木もあったりする。
    • 風景の色合いもどこかゲーム向けに配色されている印象。空の色がやや不自然。
  • ゲーム性はほぼない
    • ゲームオーバーが存在しない。特にアクションを要求される場面もほぼない。上記の繰り返しになるが、本作でできることは、ただ歩き回ることだけである。
  • 不自然な挙動
    • キツネの動きがなめらかではない。2段ジャンプをしたときが特に顕著で、空中で弾丸に打たれたかのように不自然にふわっと浮き上がる。
    • カメラアングルはプレイヤーの操作以外でも変動する。地面の起伏に合わせて若干カメラが上下していることが原因なのか、3D酔いしやすい。
  • 製作者コメントが字幕未対応
    • ジョセフとレイチェルの会話は日本語訳され、画面下に字幕表示される。
    • ゲーム中、製作者のコメントを聞けるオブジェクトに触れることで、ゲーム中にインタビュー(英語)が聞けるが、なぜか日本語訳の字幕がふられないため、リスニングができないと内容がわからない。

総評

プレイヤーができることは、広大な自然風景を歩き回るだけ。そのバックでキャラクター同士がかたらい別の物語が進行していくというゲーム構造が特徴。 ゲームとしてはなかなか斬新な部類ではあるが、ゲームらしさは弱い。自然風景を楽しみたい人、家族に何か後ろめたい事がある人がプレイすると楽しめるかもしれない。


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最終更新:2022年04月12日 01:12