キング

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キング - (2011/12/17 (土) 19:42:55) の編集履歴(バックアップ)





「戦いに性別は関係ない。

  最後に立っていた奴が勝者だ

    わかるだろう!」

格闘スタイル: ムエタイ
誕生日: 4月8日
身長: 175cm
体重: 59kg
血液型: A型
スリーサイズ: B86 W57 H86
出身地: フランス
趣味: ワイングラスコレクション、オリジナルカクテル作り
大切なもの: 弟、ペットの猫(名前はマロン)
好きな食べ物: 野菜(昔はベジタリアンだったが龍虎2以降肉も克服)、ワイン
嫌いなもの: 不潔な奴(ジャック)
得意スポーツ: ビリヤード

龍虎の拳』シリーズ及び『KOF』シリーズに登場するキャラクター。長身で短髪な男装の麗人
担当声優はナコルルブルー・マリー等も演じている生駒治美氏。
サザンクロスのボスとかクマのぬいぐるみとかではない。『鉄拳』や『アシュラバスター』の方もまだ未確認である。

『龍虎の拳』より5年前、突然サウスタウンに現れる。それ以前の経歴は一切が謎に包まれているが、
彼女の使う技はタイの有名なムエタイチャンプから直伝されたのではないかと噂する者もいる。
サウスタウンに流れて来て間もない頃、街で強大な勢力を誇っていた不良グループのアジトに一人で乗り込み、
グループのリーダー勢を締め上げそのまま自分自身がグループの頭になる。
その後ジャック・ターナー率いるチーム、ブラックキャッツと幾度もの抗争を繰り返していたが、
ジャックとの直接対決で彼の怪力の前に惜しくも敗れてしまう。
そして手下を奪われた彼女はジャックのボス、Mr.BIGの経営するレストラン「L'AMOR」の用心棒を務める事になる。
Mr.BIGには敵対心を持っていたものの、この街で力の無い者が彼に逆らう事は出来ず苦渋の日々を送っていた。

『龍虎の拳』では組織の一味としてリョウ・サカザキと対峙する。リョウと闘う事により思う所が出来たキングは、
その後捕らわれていたユリ・サカザキを捜し出し解放、そしてそのまま組織を脱会し行方をくらます。
ちなみにリョウに敗北した初代龍虎時代に初めて女であることがバレてしまったらしく、それまでは一度も女としてバレたことはないらしい。
かなり沢山の女性に言い寄られるほど人気者だったようだが、キングは全てお断りしていたので
当時のサウスタウンではキングは女嫌いという噂でもちきりだったとか(『龍虎の拳2』インタビューより)。


『龍虎の拳2』では生来の病気で、足が不自由な弟・ジャの手術費を稼ぐため、
サウスタウンへ戻りストリート・ファイトで多額の賞金を巻き上げていた。
そして街で開催される格闘大会に賞金目当てで出場。
賞金は得られなかったが大会終了後、ユリの時の借りを返したいというリョウロバート
ジャンの手術費用を出費し、無事に救済された。
KOFシリーズではイギリスに渡りバー「イリュージョン」を開いている。
KOF99以降のストーリーでは移転したのかチェーン店なのかは不明だがサウスタウンでも「イリュージョン」のバーテンダーをしている。
ちなみにテリーやリョウがツケで飲み食いしてる。

このバーが女性格闘家チームの結成の場となり、一度は格闘家を引退した彼女もKOFに出場するように。
ちなみにジャックとは因縁があるため、KOFシリーズでも彼が出場していないにも関わらず嫌いなものが不潔な奴(ジャック)となっている。
またKOFシリーズではXII以外は皆勤であり(2002では家庭用のみとして出場)、龍虎チームとして参戦した2000・XIと2002以外はすべて女性格闘家チームとして登場しており、チームの要というか中心人物的な存在である。

KOFシリーズではリョウに対して恋心を抱いているような描写が見られ、
シリーズによっては彼にお辞儀をするデモがあったりする。
極限流の面々も彼女とリョウをくっつけたがってるようで、シリーズを追うごとに手段を選ばなくなってきている。
キングもリョウもまんざらではないのだが、いかんせんこの親父が強引過ぎ。

CVS及びCVS2にも登場。
敵対したときには辛辣だが、味方には優しい…と修羅場慣れした大人の女性キャラになっている。
他のキャラは敬遠しがちなダンに対しても、味方として普通に接してくれる数少ないキャラ。ご苦労様です。
敵対時には坊やとかこんな弱い奴が出場できたのかとか容赦ないけどね!
しかしとか惚れた相手には相手になっても甘いけど。
別ゲーのムエタイ使いとのやり取りはクロスオーバーならでは。

+ しかしアニメ版龍虎の拳では……
原作とは違いMr.BIGたちとユリの誘拐および、宝石「シリウスの瞳」強奪に深く関与し、最後はBIGたちと共に逮捕された。
最初から女性であることを隠していなかったばかりか、彼女を倒したのはロバートに変更されている。
この作品のロバートは、街中で出会ったキングにナンパしようとしきりに電話番号を聞こうと試みていた
(アニメ放映当時は携帯電話はまだ普及していなかった)。
キングの正体を知り、警察に連行される時も「電話番号、聞き損ねたな」とかっこよく〆ている。
キングは無言でニッコリと微笑み返しただけだが、その表情はまんざらでは無かったようだ。


(4:28~)


キングというのは偽名なのだが、女性であることを明かした後もキングと呼ばれており、未だに本名不明
弟のジャンを溺愛しているが、いささか過保護。
矢吹真吾マチュアと誕生日が一緒。三人がそろってるKOF98では3人で組んだとき専用のEDもある。

実はSNK格ゲー初代女性キャラであり、脱衣KOの元祖でもあるのだがそういう印象は薄い。
男装という外見の問題か、はたまた不知火舞のインパクトが強いからだろうか。
ちなみに脱衣無しKOでは最後まで男のフリをして皮肉を言うが、脱衣ありKOとでは口調が違う。
+ 初代に関する紳士的な余談
初代龍虎の拳では未使用データが存在し、彼女のグラフィックデータも大量に用意されていたことが伺える。こちらではガードポーズが現行のものとまるっきり違ったり、気力0のベノムの消え方も違っている。
その中で驚かされるのは胸元をはだけさせながら戦うグラフィックがあった事である。
その状態で勝利することもでき、勝利画面でのアップでは胸元を手で覆いながら「甘ちゃんね」と軽口を叩く。
そして何より正式なバージョンよりもカップが大きめに描かれている。ふぅ…。

+ inギャルゲー
SNK公式ギャルゲー『Days of Memories』では第1、2、4、5作と、なかなか多くの作品に登場している。
第1作ではKOF設定の通りバー・イリュージョンのオーナーとなっている。
昼間は喫茶店、夜は酒も振る舞うバーとして、学生も含めて幅広い年齢層に愛される憩いの場を提供しつつ、
大人の女性として主人公の恋愛相談に乗ったりもしている。
個人シナリオ突入後はMr.ビッグに大会でのカクテル勝負を挑まれるが、
ちょうど大会と弟の手術の日が重なってしまったため、主人公が代理で出場することになる。
見事優勝を勝ち取ればハッピーエンド、という流れ。

第2作と第4作ではヒロインではなくなったものの、第1作と同じ世界観ということもあり同じような役割で登場している。
第2作ではオリジナルヒロインの巳沢雫がイリュージョンでバイトしているため、出番もそこそこ多い。

第5作でも基本的には同じような役柄……ではあるが、こちらでは龍虎1のように女性であることを隠しており、
ついでにイリュージョンがホストクラブになっている
個人シナリオの終盤では、道に迷った主人公が左右の分かれ道でどちらに進むかを選択する場面があり、
正解の方を選べば夜のプールで泳ぐキングと遭遇し、女性であることが判明する、という流れ。
しかし、正解を選ばないと最後までキングが女性であると分からないまま終わる。
すなわち、ヒロインが女性であると分からないままハッピーエンドという、ある種前代未聞のシナリオと言える。
まぁ、その場合は恋愛関係に至らないので、そういう意味では安心と言えば安心……いや、元々女なんだけどね。

原作での性能

女性キャラながらスタンダードな性能の持ち主で、初心者向けなキャラクター。
ムエタイが戦闘スタイルなだけに、足技が豊富。それに加え多彩な飛び道具や突進技をもち、中~遠距離戦が得意。
接近戦や火力にやや不安はあるものの、攻撃力が高めで、技バランスがいい。
でもムエタイなのにを使わない。もめったに使わない。トランクス姿でもない。*1
尻を見せるのはムエタイではないのでやって欲しいがやらない。

龍虎シリーズでは「ベノムストライク」が性能が非常に高く、また足から発射するのが特徴的だった。
龍虎2では『気力ゲージがない状態で「トラップショット」を出すと立ち大Kが出る』というテクニックが存在し、
これを使うと気絶連続技が組めるため、自ら気力ゲージをゼロにして戦うキングがたくさん見られた。

KOFシリーズでは'94から出場。通常技と全ての必殺技の性能が高く、単体では最強キャラの一角として君臨していたが、
同チームの舞が最弱クラス、ユリも3人抜き出来る性能はあったものの安定性に欠けていたため、キングで一人以上は倒さないと苦しい戦いを強いられていた。
'96からは全ての必殺技の弱体化、特に「トルネードキック」の性能の変更により突進技が無くなった事が大きく、
またゲームの仕様の変更によりベノムストライクが画面端まで飛ばなくなったので遠距離戦が出来ない、
小・中ジャンプの導入でベノムストライク中に飛び込まれやすくなった、等々から不遇の時代が続いた。
しかし'99で技の強化、中段の特殊技「トラップキック」の追加、打撃投げ「ミラージュダンス」の追加、
'95以前の性能の「トルネードキック'95」の復活など大幅にパワーアップし、ようやく技の斬れ味鋭いキングが帰ってきた。
ちなみに性能とは直接関係ないが、'96のCPUキングは対空兼奇襲技「サプライズローズ」を馬鹿みたいに乱発しまくるため、強い弱いはさておき非常にウザい敵であった。

そんな初登場以来、KOF女性メンバーの一名として連続出場を続けていたがKOF2002では背景キャラで不出場。
と思ったら、リメイク版の2002UMではキッチリ再登場。火力は平凡ながらも無敵時間を持つ技が多く牽制技も優秀。
地上戦は堅く空中もスキは少なめで、対戦バランスの良い当作でも目立つ強さは同じく高性能のK'藤堂香澄と併せ、このトリオは強キャラの「3K」とファンから呼ばれた。


最新作のXIIIでは、コスチュームを龍虎の拳時代に近いものに変更して登場。必殺技もそれに応じてか龍虎時代から持っているものを中心に構成されている。
シンプルにまとまったためか、以前と比べるとコンボ火力は全体的にパッとしないものの、癖のない通常技も相まって使いやすい性能となっている。
新技は文字通り空中でベノムストライクを撃つ「空中ベノムストライク」とNEO MAX必殺技の「ベノムショット」。
前者はXIまでの「トップベノム」のようにジャンプ防止に使ったり、発射後に弱はその場で、強は後ろに落下する性質を利用してジャンプの軌道をずらしたりとそれなりに用途は多彩。
後者は、空中から無数のベノムストライクを拡散させる技。エフェクトが派手で攻撃範囲も広いのだが、近くで当てないと威力は低い。
さらに、コンボ火力を伸ばすためにゲージが必要であり、ダメージ効率もそっちのほうが良かったりするので、どちらかというと魅せ技に近いポジションに落ち着いている。

初代CAPCOM VS. SNKではレシオ1中に留まらず全キャラ中でも最強クラスのキャラだったが
CAPCOM VS. SNK 2では攻撃力、体力が低いうえにどの技も全体的に低性能に弱体化。
前転キャンセルとオリジナルコンボ以外に頼れる要素が無く、最弱キャラ候補の一人になってしまった。


MUGENにおけるキング

  • Fred氏製作の龍虎1仕様
原作再現だが、オリジナルの乱舞超必が追加されている。
他の龍虎キャラの例にもれずでかい。

  • Kain The Supreme氏製作の龍虎1仕様+アレンジ
AIを標準装備し、ストライカーとして藤堂竜白、リー・パイロン、ミッキーを従えており、3ゲージ技ではリョウ・ロバート・ジョンを呼び出してボッコボコにする凶悪な技を持っている。
またステルスを使って見えなくなったり、自分の速度を上げたり、アーマー効果を付与したり…とカオスじみた挙動も。
暫裂拳も習得しており、脱衣KOも完備しているが…動画に出せないパターンもあるので注意。

  • 悪咲3号氏製作のカプエス2仕様
必殺技「飛び2段膝蹴り」とLV3限定スーパーコンボ「ブラッディダンス」が追加されている。
ブラッディダンスは前方に素早く突進してのロック系乱舞技。
元ネタはSFC版初代龍虎オリジナルの隠し必殺技
気力溜めのポーズ→膝蹴りで突進→二段蹴り猛連発→回し蹴りでパコーン!という構成も模している。
氏のお気に入りキャラらしく、ハヤトDIOと共にキャラ攻略ページまで作られている。
同氏のテリーのAIも作成した昭和ヒヨヨッコ砲氏によってAIパッチが公開された。

  • Yaten Kou氏製作の95仕様
基本的には原作再現だが、ストライカーや追加超必などが追加されている。
AIも搭載されている。

  • Jin Kazama氏製作の99仕様
かなり原作に近く、ストライカーやカウンターモード、アーマーモードといったシステムなども再現されている。
AIは搭載されていない。
現在は代理公開先が閉鎖されているため入手は困難。

  • M.M.R.氏製作の2001仕様
ストライカーシステムは再現されていないが完成度は高く、
また超必「サイレントフラッシュ」や各超必のMAX2版、リョウを呼び出すオリジナル超必が追加されている。

  • CCI氏製作の2001仕様
結構アレンジが入っている。

  • ActJapan氏製作の2003仕様
原作再現。
AIも搭載されている。

  • Yaten Kou氏製作のNeoKing
98のキングをベースに過去のシリーズの様々な技が追加されており、
ドリームキャンセルやスーパーキャンセルと言ったシステムも搭載されている。
スタートを押して選択できる裏モードでは2003やXIに近い技構成となる。
AIも標準搭載されており中々の強さを誇っている。
(ちなみに某大会でシンと組んでいたのはこのキングである。)
氏の代理公開先が閉鎖していた為に長らく入手不可であったが、
最近移転した氏のサイトで再び公開された。

  • 青村氏製作のXI仕様
ほぼ原作に近い。
デフォAIも氏によって搭載されており、ベノムストライクを起き攻めに使用する。
2011年7月31日の更新で02UMのMAX2「シークレットミラージュ」が追加された。

  • Raposo氏製作の98UM+XI仕様
性能などは98UMの裏キングだが、システムがXIのものになっている。
そのためMAX発動などはない。そのかわりにドリキャンなどが使える。

  • RYO2005氏のROTDアレンジ仕様
スプライトや操作感覚はKOFだが、システムはレイドラとなっている。
NS氏のAIが公開されている。

  • humi氏製作のKOF13+アレンジ仕様
教材用KFMベースで、最新作のKOF13スプライトを使用したキング。ボイスはXIのもの。
サプライズローズ・ダブルストライクが通常必殺技になっていたり、地上版ベノムストライクが距離によっては多段ヒットしたり、空中での超必殺技が追加されていたり。
ムエタイつながりで、ジャガートゥース似の技も習得していたりする。
イリュージョンダンスが復活しているが、こちらは100ヒットオーバーのシロモノとなっている。
12Pでライフ・ゲージが自然回復、AIも標準搭載されており、KOF13で復活した脱衣KOも完備。現在の完成度は85%ほど。

  • Jennifer氏制作のCVS1仕様
CVS1仕様だが、かなりアレンジが入っている。
HJK氏のAIが公開されている。

+ 大会ネタバレ
某タッグトナメではシンと共に「KINGチーム」として出場する。
キングの乱舞にシンが南斗雷震掌を重ねるなどのコンビネーションでブロック優勝を果たし、
三つ巴となった大会決勝戦に挑んだ。
後に、男女タッグ祭り2009春にも同タッグで出場している。


出場大会

シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
非表示

出演ストーリー




「くやしいけれど・・・

 私の負けよ・・・」



*1
この辺りから、天獅子悦也氏の漫画版『龍虎の拳2』の巻末コラムでは
キングの格闘スタイルは正確には 純粋なムエタイではなくサファーデを混ぜた物では無いか 、と推測されていた。
サファーデとはフランスの伝統的な格闘技であり、キックボクシングのようなものであるが
膝や肘での攻撃を禁止されている(使わない)・サイドキックを多用する・靴を履いたまま戦うことが
前提である等の特徴があり、キングの格闘スタイルに近いものがあるため、意外に納得できる部分があったりする。
日本ではサバットの呼称で有名で、ソバットの語源になっている。
鷹岬諒氏の漫画『KOF94外伝』でもジョーが「サバットのテクニックも組み込んでいる」と指摘していた。
MUGENで龍虎を知った人は、この足技主体の金髪の麗人の格闘スタイルがサバットではなくムエタイだと知って大抵驚く。