「グオオオォォォォ!!」
Leafのアダルトゲーム『痕 -きずあと-』に登場する
鬼……というかなんというか。
時々
エルルゥと間違われることがあるが、そちらは同じくLeaf(リーフ)のゲーム『
うたわれるもの』のメインヒロインで、名前以外は似ても似つかない。
『うたわれるもの』にもエルクゥとよく似たキャラクターが数名登場するが、ネタバレを含むため割愛する。
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原作ネタバレ |
原作の設定で言えば、 鬼と言うより過去に地球に飛来した エイリアンの一種。
原作中ではその末裔である柏木耕一(主人公)と柳川裕也がこの姿を取る。
なお、外見が変化するのは男性のみで、女性はエルクゥの力を解放しても外見は変化しない。
しかし、外見はともかく体組織の組成は劇的に変化しているらしく、質量の大幅な増大が起こるようである。 *1
余談だが、後述のMUGENキャラとして製作されているエルクゥは、
原作ゲームの登場人物であるエルクゥの血を引く一人、柳川裕也が変身した個体を基としている。
一部ルートでは ラスボスを務めたキャラクターであり、
連続殺人や拉致監禁、強姦、薬物濫用など、MUGENでの性能以上に凶悪かつ性質の悪い犯罪者であった。
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血に振り回された男たち(更にネタバレ注意) |
補足するとこの作品におけるエルクゥの血が男性に引き起こす性欲や殺戮の衝動は凄まじく、
主人公の耕一の父である賢治の死の原因も、この衝動に負けてからの破滅を回避するためであった。
柏木家の歴代の男たちでその衝動に打ち勝てた者は稀であり、
耕一はそれに対抗しうる資質を持っていてルート次第によっては打ち勝つ事が出来るものの、
展開によっては一介の鬼へと成り果てる結末もある(といっても一ルートだけだが)。
そして柳川は耕一の祖父、耕平と妾との間にできた子供であり、
望まれぬままエルクゥの血の宿命を背負わされたという暗い生い立ちが背景にあるため、
血の衝動に負けてしまってからの犯罪の数々を一概に彼の責任と言い切れない部分もある。
とあるルートの場合、耕一が自身の血の衝動に打ち勝ち自在にその力を振るえるようになるが、
その力はエルクゥの本能のままに戦う柳川を上回っており、事件の決着を彼の最期をもって着ける事になった。
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と、思っていたら |
後に発売されたファンディスク『初音のないしょ!!』の中に収録されたポケモン風ゲーム『リーフファイト'97』では
当初こそ敵として戦うが、その後自軍最強クラスの戦力として共に戦う事になる。
原作では丸っきり暴走状態オンリーだったが、こっちでは普通に制御可能になっている。
登場時に耕一達から「死んだはずなのに何故?!」といった反応があるのと、
この作品では耕一が鬼の力を完全に制御しているため、恐らくは原作千鶴ルートの後の話だと思われるが、
一度死に掛けたか死んだかしたかが切っ掛けで制御可能になったのかもしれない。
戦闘中の台詞は相変わらず恐ろしい事を言っているが。
その一方で敗北時に「これで…いい…」と台詞を残して倒れる。
原作での敗北と死はもしかしたら柳川の心の内では望んだものだったのかもしれない。
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ちなみに |
『痕』は1996年に発売されて以来ニ回のリメイク作が出ているが、三作品でエルクゥのイラストが微妙に違っている。
特に2009年版は明らかに今までのエルクゥとはかけ離れた、別のキャラと見間違える程になっている。
恐らく大半の人にはこれがエルクゥであると言っても信じてもらえないのでは無かろうか……
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MUGENにおけるエルクゥ
yuki氏による手描きのものが存在する。システムは『
QOH』風(もちろん『QOH』には登場しない)。
やられモーションでも解るとおり、ドットはギルティギアの
エディを一部ベースに作られている。
最終更新が2002/07/30とかなり前でありながら、現在もなお
狂キャラの代名詞的存在としてMUGEN界に君臨している。
iswebライト終了によるサイト削除により一時入手できなくなっていたが、サイトが移転してめでたく復活した。
かなり凶悪な性能で、体力とパワーゲージの自動回復がついていたり(回復速度はライフが減るほど早くなる)、
通常技から端まで届く高性能なビーム『光のパイル』や、無敵が付いている超速度の突進技『強襲』でキャンセル可能だったり、
また高性能の喰らいキャンセル『衝撃波』もある。
中でも『鬼の爪下段』がぶっ壊れ性能で、画面1/3以上のリーチを持ちながらモーションが非常に小さく、連発するだけで連続ガードになる。
AIはこれをひたすら連発して固め、距離が離れたら無敵の突進で間合いを詰めて再度固めて来るため、
ガードキャンセルのないキャラだとほぼ削り殺されてしまう。
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さらに怖ろしい技も |
なお、鬼の爪下段をも凌駕する性能の「狩猟弱」というものもあり、ノックバックがかかる前に次を当てられる為
鬼の爪下段とは違い正真正銘どこでも画面中央でもこの技一つで固め殺してしまえたり、
さらには地上だろうが空中だろうが当たったとしてもこの技だけで永久コンボになったり、
当たり判定は横幅画面の2/3以上、高さは画面の1/2とこれまた鬼の爪下段を遥かに超えていて、
それでいて発生も全体フレームも鬼の爪下段の1/3程度という超性能技。
つまり一般キャラクターの小足レベルの速度で出せる超判定でヒットガード問わず10割の技である。
鬼の爪下段に劣っている点はただ一つ単発で出した時の火力が低いことくらい。
唯一の救いはAIは殆どこれを使ってこないというところだろう。
鬼の爪下段のおぞましさは動画としてよく撮られるが、エルクゥの本気はあれ以上であるということになる。
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残り体力が3割以下になると、「夜が来る!」という技が自動発動し、エルクゥが暗闇に隠れて見えなくなる。
ちなみにこの技、ただ単に背景を暗くして月を出しているだけ。
AI殺しならぬプレイヤー殺しである。
しかし、体力が少なければ少ないほど強化されるため、この状態のエルクゥはかなり危険である。
即死技である『鬼の爪零式』の演出は、シンプルだがかっこいいと評判。
MUGEN界で最も芸術性の高い技の一つとも言われており、
サムネにもちょくちょく採用されている。
別名「狂キャラ
審査員」。
MUGEN界で長きに亘っても尚、狂下位キャラとしてど真ん中な強さを持つ彼は審査員としてとても優秀であるといえるだろう。
ただし狂キャラ審査員という性質上、他の狂キャラたちはその審査を潜っている(エルクゥと互角かそれ以上)ため
狂キャラを相手にすると少々分が悪い。
*2
しかし
ポルターガイストの製作者で知られるにんにく氏によって、
ジェネラルや
マスターギースをも圧倒する
さらに凶悪なAIが公開されたが、現在は公開停止。
また海外で改変されたエルクゥも存在。
鬼化パッチつきエルクゥと互角以上に戦える。本家との主な違いは……
- 喰らい抜け(もしくはアーマー持ち)
- 最大3ゲージ
- 「鬼の爪零式」のエフェクトが違う
- 「鬼の爪零式」は敵がアーマーであっても倒せる
- 「夜が来る!」発動でパワーアップする
- 空中コンボが得意
- 最終ラウンドに特定の技で勝利すると特殊な演出に入る
- 敵の首を引っこ抜くフェイタリティを持つ
- AIレベルを変更できる
逆に弱体化パッチも存在。
相手にすると厳しいが人操作だと扱いにくいキャラとしても有名。
扱いに慣れると、CPU戦だと普段負けてしまう
金ゆっくりやCCジェネラル、
弾幕七夜(Lv13)も倒す事も可能。
横長ステージで発揮された運送の極意 |
そして何と記録更新(24:55~) |
なんと萌えキャラ化したエルクゥも存在し、その名も「ちびえるくぅ」。
恐怖の鬼は一体何処へ行こうとしているのか……
そして2010年5月20日に公開された。未完成ではあるが製作者曰く改変、流用、使用は自由とのこと。
それから4年の月日を経てパピット氏の改変版も公開された。
未完成あるいは没技と思われる技も使用可能になっており、AIも搭載されている。
特殊カラーも搭載されており、従来のエルクゥでは対応できなかった環境でも上下共に活躍できるようになっている。
ニコニコ動画におけるエルクゥ
『ニコニコRPG』11話における雄姿(23:25~) ※オリジナルは神男のせいで削除され、 youtubeなどにも残っていないようなので実況動画で代理 |
また、
トキアミバトーナメントでは
一撃で死ぬ・攻撃技が無い・いるだけで常時ゲージ消費というお荷物キャラクター
コイキングと最強と最弱タッグを組み、
ハンデ(タッグ補正がなくなるのである意味
ダミーと同じ様なものだが、ゲージを減らす分もっとタチが悪い)を背負いながらも大暴れして
元祖狂キャラの意地を見せ付けた。1vs2の試合だと何故か
名勝負を量産する。
出場大会
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
出演ストーリー
*2
完成度はかなり高いのだが、AIだと使用しない強い技があったり起動するのに時間が掛かることがあったり、
ゲージ技をよく外したりしている。それでもあの強さである。
むしろミスが多いながらも通常キャラを圧倒する性能だからこそ狂キャラの登竜門に相応しいと言えるのである。
新AIの強さを見れば、きっと今まで見て来たエルクゥはかなり自重していたものである事に気づくであろう…。