耶麻郡慶徳組細屋村

陸奥国 耶麻郡 慶徳組 細屋(ほそや)
大日本地誌大系第32巻 128コマ目

府城の西北に当り行程5里12町余。
家数21軒、東西1町33間・南北1町2間。
西は山に()ひ三方田畠なり。

東2町54間小荒井組下三宮村の界に至る。その村まで7町30間。
西11町52間五目組五分一村の山に界ふ。
南53間岩沢村の界に至る。その村まで3町余。
北4町20間五目組譲屋村の界に至る。その村まで8町50間。
また
寅(東北東)の方2町36間五目組上三宮村の界に至る。その村まで10町50間余。

小名

上細屋(かみほそや)

本村より亥(北北西)の方1町20間にあり。
家数7軒、東西1町36間・南北38間。
西は山に倚り三方田畠なり。

寺院

玉泉寺

村中にあり。
大平山と號す。曹洞宗なり。
永和元年(1375年)に開基せりといえども詳ならず。
天正中(1573年~1593年)雲雲という僧住せしとき熱塩村示現寺の末寺となる。
本尊釈迦客殿に安ず。




余談。
この地区の西にある舘山に昔城があったそうです。細谷館山城というらしいのですが資料が無く詳細は不明です。会津古塁記にも記載がないのですしお手上げ。

また古い地理院地図を見るとこの村の近辺に3つの社があったようです。
※地理院地図(大正2年測図/昭和6年修正)

現在の地理院地図を見ると2ヶ所になっていますが、それらが今も残っているかどうか不明です。
最終更新:2020年08月20日 19:52
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