大沼郡冑組菅沼村

陸奥国 大沼郡 冑組 菅沼(すかぬま)
大日本地誌大系第33巻 46コマ目

旧この村の境内に雄沼(おぬま)雌沼(めぬま)とて2の沼ありその総称を菅沼という。共に潰れて今その形なし。村名これに因るという。

府城の西南に当り行程4里10町。
家数4軒、東西1町・南北1町10間。
高山の半腹に住す。
嵐気常に絶す。五稼の実り勝れず。

東21町小山村の界に至る。その村まで1里。
西35町計滝谷組鳥屋村の山に界ふ。
南5町大岩村の山界に至る。その村まで18町。
北10町永井野組蛇食村の界に至る。その村まで18町。

山川

御身沢山(おみさはやま)

村より未(南南西)の方2町にあり。
高30丈計。
明神嶽の支峯なり。
東南は大岩村の山に連なり、西は鳥屋村の山に続く。
雑木茂れり。

神社

沼御前神社

祭神 不明
鎮座 不明
村南1町にあり。
祭神及び鎮座年代詳ならず。
鳥居あり。仁王村高橋相模が司なり。



廃村です。大正2年(昭和6年)の地図には地名が載っています。
※地理院地図(大正2年測図/昭和6年修正)


最終更新:2020年04月17日 16:12
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