ベロリンガ/ベロベルト

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ベロリンガ/ベロベルト - (2018/07/09 (月) 23:24:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/24(月) 22:50:38
更新日:2023/11/26 Sun 17:59:00
所要時間:約 7 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに登場するポケモン


○ベロリンガ


・データ

なめまわしポケモン
ぜんこくずかん:No.108
たかさ:1.2m
おもさ:65.5kg
タイプ:ノーマル
タマゴグループ:かいじゅう
せいべつ:♂50♀50

英語名:Lickitung

どんかん(メロメロ、ちょうはつ、ゆうわくを無効化)
マイペース(こんらん状態にならない)

ノーてんき(全てのポケモンの天候の影響を無効にする)

HP:90
こうげき:55
ぼうぎょ:75
とくこう:60
とくぼう:75(初代のみ60)
すばやさ:30
ごうけい:385

努力値:HP+2

ずんぐりした体と、自分の身長より長いベロを持つ。
このベロは普段はカメレオンのように体の中に収納しており、まるで手足のように自由自在に動かせる。
食事はもちろん戦う時等にも器用に使いこなす。


・アニメでのベロリンガ

一時期ムサシの手持ちとなっていたが、後にジョウト編であのポケモンと交換される…




・ゲーム、対戦でのベロリンガ

初代の赤・緑から登場している古参ポケモン。
しかしこの時代はゲーム内での通信交換でのみ入手できたレアポケモン。因みにNNは「なめぞう」。
青・ピカチュウ版では野生でも登場するようになり、入手難易度および希少価値は下がった。
ただ、出現する場所は青版はサファリゾーン、ピカチュウ版はハナダの洞窟最深部で、どちらも極稀にしか遭遇しない為、交換の方が手っ取り早い。

しかし種族値は良くも悪くもバランス型で、すばやさが極端に低い。
しかも同じノーマル単にはケンタロスガルーラカビゴンラッキーピクシーといった強豪が存在するため、ベロリンガにお呼びがかかる事は少なかった。














時は流れて第四世代ダイヤモンド・パール。次世代機NintendoDSへとハードが移行すると共に、ベロリンガもターニングポイントを迎えた。














厳選。それは、同じ事を繰り返し行い、 違う個体値を予期すること」

−ベロベルト・アインシュタイン













○ベロベルト


・データ

なめまわしポケモン
ぜんこくずかん:No.463
たかさ:1.7m
おもさ:140.0kg
タイプ:ノーマル

英語名:Lickilicky

  • 特性
どんかん(メロメロ、ちょうはつ、ゆうわくを無効化)
マイペース(こんらん状態にならない)

  • 隠れ特性
ノーてんき(全てのポケモンの天候の影響を無効にする)

  • 種族値
HP:110
こうげき:85
ぼうぎょ:95
とくこう:80
とくぼう:95
すばやさ:50
ごうけい:515

努力値:HP+3

「ころがる」を覚えている状態でレベルアップするという特殊な条件下で進化するベロリンガの新たな姿。
地面にまで届いていたベロは短くなり、体がもっと丸くなった。
名前の由来はあの「あっかんべー」をした写真で有名なアルベルト・アインシュタインと思われる。

(ディアルガvsパルキアvsダークライでも山ちゃん演じるアルベルトなる人物が手持ちのベロベルトと合体してしまい、
「ベロベルトさん」とロケット団に呼ばれ「ちがーう!アルベルトだ!!」と返すシーンがある)


・ゲームでのベロベルト

初登場したDPではシンオウ図鑑完成後に起こるベロリンガの大量発生を待たなければ登場しない為、普通に進めていればストーリー攻略で使う機会は無い。
鳴き声が生々しい。
プラチナではベロリンガがクリア前でも入手できるようになった。HGSSではなんとジョウト図鑑に新しくベロベルトが組み込まれている。

BW2では揺れる草むらから時々野生で現れるようになった。


・対戦でのベロベルト

相変わらず鈍足ではあるが進化した事で耐久周りの種族値が大幅に強化され、幾分もタフになった。

「10まんボルト」「れいとうビーム」「だいもんじ」「きあいだま」と、
同じく初代からの同期組の進化形であるブーバーンエレキブル並の攻撃範囲を獲得。
高い耐久を生かして「のろい」を積む戦法も可能。

物理技も特殊技と同等以上に豊富で一致技の「おんがえし」「じしん」や三色パンチは元より、
はたきおとす」「アームハンマー」「いわなだれ」「ドラゴンテール」「パワーウィップ」と
サブウェポンが豊富なポケモンが多いノーマルタイプの中でもトップクラスの芸達者。

しかし、最大の売りはタイプ一致で「だいばくはつ」を使える点であろう。
一応ドーブルもタイプ一致でだいばくはつを使えるが、攻撃種族値20なので論外。
カビゴンは「だいばくはつ」を覚えられず、「じばく」なら覚えられる。
ベロベルトの攻撃種族値から放たれるこれは攻撃160を誇るケッキングの「ギガインパクト」にも匹敵する威力になる。

さらに「だいばくはつ」は第四世代まで相手の防御を半減…そこにそんな威力の攻撃を叩き込まれればどんなポケモンであれ、ほぼ確実に沈む。


欠点としてはノーマル単というタイプ上、上手く弱点を突かないとサブウェポンの火力が低くなりがちな事か。
「はらだいこ」によって一気に火力を高める事も出来るが、50という低いすばやさによって相手に先手を取られやすくなっている為安定しない。

さらに第五世代・BWでは最大の武器であった「だいばくはつ」が弱体化。
アイデンティティを失ったベロベルトは、対戦の場から姿を消した…






「レベルアップで学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ遺伝だ」

−ベロベルト・アインシュタイン













…かに思われた。



ポケモン創世期からシリーズを見つめてきたベロリンガは、まだ諦めていなかった。

隠れ特性「ノーてんき」習得である。

この特性はベロリンガが使えるようになるまで、持っているのは一般ポケモンではゴルダックのみであった。
しかしゴルダックはないわけではないがあるわけでもない、あくまでもフツーな耐久力故に相手を予め想定したピンポイントな運用になりがち。

ベロベルトは高い耐久力を生かし、ゴルダックより受ける範囲を広く取れるのがポイント。
ガチ環境で使用率の高いバンギラスは「きあいだま」、後続のガブリアスは一致「げきりん」さえも耐え抜いて「れいとうビーム」で潰す事が出来る。
ただ火力ではゴルダックに負ける為一長一短だろうか。

「だいばくはつ」を強化する「ノーマルジュエル」はXYで弱体化したが、SMではZ技として使うことが可能となり強化される。
こちらは一発目は威力が200まで強化される上にその時点ではロストしないため二発目を可能とジュエル時代以上に強力な切り札となった。
しかし、SMから登場した同タイプでより攻撃と素早さが高いシルヴァディでも同じことができるため、爆発一辺倒の戦略は見直すべき時かもしれない。
一応シルヴァディのゴースト対策「かみくだく」に対してこちらは「はたきおとす」が使え、「ドラゴンテール」で強制交代も可能等の違いはある。

ベロリンガはというと、「しんかのきせき」との相性がそこまで良いわけではないため、対戦環境に復帰するような事はなかった。
しかし、リトルバトルでは爆発こそできないが、元・無進化扱いだけあって高い耐久力、豊富な積み技や攻撃技等で活躍が見込める。

ポケモンシリーズが始まって十数年…看板ポケモンであるピカチュウを除いて、
赤・緑からの古参はカントー御三家さえも今のチビッ子には彼らがいかに凄いポケモンであったか、その認知度が低くなってきている。

ましてベロリンガは、登場当初はケンタロスやガルーラの影に隠れ決してメジャーな存在とは言えなかった。
だが彼(彼女)も間違いなくこれまでのポケモンシリーズを支えつづけた功労者の1人(1匹)である。
新世代に入り、ようやく日の目を浴びるようになったこのポケモンを、この項目を見ているアニヲタ諸兄も一度使ってあげてはいかがだろうか。



「私は種族値が良いわけではない。ただ他のポケモンよりも長い時間、ポケモンシリーズと向き合うようにしているだけである」

−ベロベルト・アインシュタイン

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