ガンキャノン

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ガンキャノン - (2022/06/16 (木) 21:43:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/09/07 Mon 00:50:35
更新日:2024/04/11 Thu 16:12:08
所要時間:約 6 分で読めます






「ガンキャノン、行くぜぇ!」


ガンキャノン
GUNCANNON
型式番号:RX-77-2
所属:地球連邦軍
製造:地球連邦軍
生産形態:試作機(量産機原型)
全高:17.5m
本体重量:70.0t
全備重量:144.8t
出力:1,380kw
推力:51800kg
センサー:不明
有効半径:6,000m
装甲材質:ルナ・チタニウム合金

武装
240mmキャノン砲×2
スプレーミサイルランチャー×2
60mmバルカン砲×2
ビームライフル(ガンキャノン専用)
ハンドグレネード(ファイア・ナッツ)

搭乗者
カイ・シデン
ハヤト・コバヤシ
リュウ・ホセイ
アムロ・レイ(緊急時に一度)


一年戦争のV作戦により開発されたRXシリーズモビルスーツ(MS)の一つで、中距離支援機。
ガンダムガンタンクと同じくコア・ブロック・システムを採用している為、それらとの半身換装も可能とは思われるが、劇中では活用される事は無かった。こちらのゲームでも本機は換装に使われずじまい。

地球連邦軍初のMSガンタンクは、次世代の主力戦車(MBT)として開発が進められていたRTX-44を急遽転用したものであったため、MSとしては機動力が低く種々の問題を抱えるであろうことは明らかであった。
このため、続くこの機体では機動性の問題を解決すべく二足歩行型として開発に着手した。

既に連邦軍で開発されていた二足歩行型試作ロボット「RXM-1」のデータを基にし、更に鹵獲したジオン公国軍ザクの実戦データも反映され(後にザニーの設定で頭部バルカン砲やセンサー周りもテストされていたと設定)開発が進められた。
こうして完成したガンキャノンは、ジオン公国軍のMSと比べてもひけをとらないものとなり、初期試作型のRX-77-1に続いてRX-77-2として本機がジャブローで6機製作され、そのうち3機がテストのためにサイド7へ送られた。
その後、サイド7へのザクの強襲により2機が破壊され、残った1機がホワイトベースで運用される事となった。

TV版では主にカイが搭乗し、ガンダムの影に隠れながらもハヤトのガンタンクとともにそれなりの活躍を果たす。
キャノンによる砲撃はもちろん、時にはそのガッシリとした体格と装甲を生かして敵MSに肉弾戦を仕掛けたり(白兵戦用のサーベル等は装備していないためステゴロである)、そのへんの岩を持ち上げてぶん投げたり(後述)していた。
中期からはカイも手馴れていき、黒い三連星のガイアが弾切れになるまで一対一で渡り合うほどになった。

一度だけ、セイラがガンダムを持ち出して勝手に出撃してしまった時には、救出に向かうためにアムロが搭乗。ザクをステゴロで完封し、パイロットのコズンごと鹵獲に成功するという功績を上げる。一部ゲーム作品パワーファイターぶりはこの辺りが元になっている。

その後戦いの場が宇宙に移り、それなりに活躍してそれなりにやられながらア・バオア・クーの最終決戦まで戦い抜いた。
最後はガンタンクと共にホワイトベースの防衛にあたるが足をやられて身動きがとれなくなり、脱出に際しそのまま放棄された。

劇場版でも基本的にTV版と同様だが、宇宙でタンクはどうなんだという理由から「めぐりあい宇宙」で宇宙へ移るにあたってもう一機が搬入、ガンタンクの代わりにハヤトの乗機となる。
小説版からの逆輸入でカイ機が108番機、ハヤト機が109番機とされた。やはりア・バオア・クーで大破、放棄される。
このア・バオア・クーの戦いにおいては、WB隊とは別の部隊の所属と思われる203番機の存在も確認されている。
ゲルググを踏み台に後ろから来るザクをライフルで撃ち抜き「キャノンであのスピードなのかよ!」と敵軍を唸らされた名もなきエースの正体は今なお不明である。*1
実はV作戦開発機体の内、ガンダム→ジムやガンタンク→量産型ガンタンクの様な原型機からの変更をせずそのまま量産がされた唯一の機体だったりする。

機動戦士Ζガンダム』では、ハヤトが館長を務める戦争博物館で展示されている108番機の姿が見られる。
劇場版のみの存在である109番機ではなくTV版にも劇場版にも登場する108番機とすることで、『Ζガンダム』をTV版と劇場版のどちらの続きと取っても問題ないような描写となっている。
別のシーンでアムロが軟禁されている北米のシャイアンについて「実家から近い(=アムロの実家が北米にある劇場版の続きである)」という趣旨の発言があったせいで台無しになっているが

THE ORIGIN』ではアニメ版より弱く設定されているようで、特に機動力・運動性が劣悪な印象が強い。
これは連邦軍と開発・製造を手掛けたアナハイム・エレクトロニクス社のMSへの認識が甘く、戦車の延長線上の機体(有り体に言えば歩行戦車)として専ら対歩兵・対軍用車両を主眼に開発されたためとされる。
過去編ではガンキャノン1個中隊(12機)がミノフスキー博士の亡命支援を目的として出撃したが、シャアラル・黒い三連星らの乗ったザク5機にあっさりと全滅させられて亡命失敗の原因となっており、テム・レイも「今の設備ではこんなものしか作れない」と腐していた*2
まぁこれは初期生産型であり、性能差に加えて相手の腕もあろうが、現代編のホワイトベース隊とラル隊の戦闘でもリュウが「バラバラになったらザクには勝てない(から密集しろ)」と発言しているので、やはり単独での戦闘能力は明確にザクに劣るようだ。

ゲーム等では機体の鈍重なイメージやゲームバランス上無視されることも多いが、実はキャノン砲は連射可能な設定になっており実際結構な速度で連射している場面が頻繁に見られる。あまり当たらないけど
ただアニメではキャノンの描写がビームのようにもなっていたので単に設定が曖昧だったか、後付の可能性もある。

デザインモチーフは小説『宇宙の戦士』のパワードスーツ(スタジオぬえによる挿絵)。というかガンダムの没デザインの一つ。



【武装】

  • 60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵された近接防御用の機関砲。
中距離支援機のガンキャノンにとっては唯一の接近戦用装備である。

主に牽制や対空防御などに用いられた。


  • ビームライフル
    型式番号:XBR-M-79a
地球連邦軍初のビームライフル。
ガンダム用に比べ照準精度と射程に優れており、狙撃用扱いされるレベルの高命中精度と、ガンダム用(射程8㎞)の約3.6倍という長射程(最大30km)を誇る。
一方でガンダム用に比べ取り回しが悪く、高機動射撃の撃ち合いには向かない。

ア・バオア・クー攻略戦に参戦したC-203(所属不明)の「ゲルググを蹴った勢いで跳びながらザクを撃墜」するシーンは印象深い。


  • 240mm低反動キャノン
両肩部に装備された実体弾式のキャノン砲。装弾数は40発。
ガンタンクに比べて大口径・短砲身なのが特徴で、中距離支援で効果を発揮する。

恐ろしい事にこれほどの大砲でありながら、砲身周囲の水冷ジャケットによってザク・マシンガン並みの連射性能を持つ。
ただし装弾数はザクマシンガンの1/3程度なので調子に乗って撃ちすぎるとあっという間に弾切れになってしまう。

OPの四つん這いで発射するシーンは度々オマージュされる、「ガンキャノンの顔」と呼ぶべき名シーンである。


  • スプレーミサイルランチャー
240mmキャノンと換装する12連装小型ミサイルランチャー。劇中未登場。
接近戦時に弾幕を張って手数で圧倒するという物だったがいざ使ってみるとあまり有効では無かったらしく、殆ど使用されなかったらしい。


  • ハンドグレネード
脛側面のアーマーに収納されたMSサイズの手榴弾
劇中では描かれなかったがグレネード自体に推進機があり、投げると自力で飛んでいくらしい。
恐らく重装型やⅡが装備していたファイア・ナッツと同じ物だと思われる。

劇中では『劇場版 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』のア・バオア・クー攻略戦でC-108(カイ機)が使っただけというレア武器。


第22話のマ・クベ麾下のグフ部隊との戦闘で使用した投擲…武器

アムロの支援要請を受けた時に弾切れだったので、ハヤトはその辺にあった岩を投げて援護した。
岩そのものは当たる前に砕かれたが、その隙にガンダムはグフに接近してこれを撃破している。



【バリエーション】

  • RXM-1
ガンタンクに続いて開発された研究用MS。
連邦軍としては初めて2足歩行を採用した機体で、これに亡命した技術者やザクのデータを取り入れる事でガンキャノンとして結実した。

  • RX-77-1 ガンキャノン初期型
『MSV』に記述のある最初期の機体。
RXM-1と制式型ガンキャノンの中間となった機体らしいが、同じ型番を持つ下記のガンキャノンAとの関連性を含めて詳細は不明。


  • RX-77-1A ガンキャノンA
試作機の一つ。
機動力を維持しつつ防御力を高める為の実験機と言われる。


  • RX-77-3 ガンキャノン重装型
その名の通り重武装。機体色は青。
基本構造はそのままに装甲が強化され、火器も性能が上がった。一部の機体は両肩のキャノンをビームキャノンに換装している。
しかし、コストが高くなり、機動力も改善されないままだった上に戦争が早く終わったので数機しか生産されなかった。

機動戦士Ζガンダム』ではジャブローの防衛部隊としてザクタンクジム・スナイパーカスタムと一緒に出撃。ネモに飛び蹴りをくらわせた。


  • RX-77-3D ガンキャノン重装型(タイプD)
重装型を更に改造。色は黄色。
背中と脚にスラスターを増設し、機動力を向上。おかげで汎用機としても運用できるようになり、それに合わせてシールドも追加された。

その高い性能が認められて制式採用され、北アフリカ戦線などに投入された。


  • RX-77-4 ガンキャノンⅡ
右肩のキャノンをビームキャノンに、左肩のをセンサーに換装した機体。
頭部周りも変更され、背部スラスターも強化されて重力下での短距離ジャンプが出来る様になった。

塗装は黒を主体にした暗い色だが『オレら連邦愚連隊』にはトリコロールカラーの機体が登場。


  • RX-77-4BG ブルG
機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場した試作機。
AE社が連邦の次期主力候補の一つとして試作しているガンダムであり、高出力・重武装をコンセプトにしたフルアーマータイプ。
しかし実態はガンキャノンⅡの発展型であり、顔だけガンダムフェイスに変更したという開発経緯は「ガンダムの冠を付けりゃあ売れると思いおって」とボーマンを激怒させた。

劇中では登場時のかませと死亡フラグの雰囲気から一転、パイロットのサム中尉の技量と合わさってダリルのパーフェクト・ガンダムを大きく苦戦させた。
腐ってもガンダムフェイスに変更されるだけの性能は所持していたようで、柱コメントでも「ガンダムフェイスは、伊達じゃない。」と称賛された。


ポケットの中の戦争』に登場した量産機。…とはいえ実際は少数生産に留まっている。
装甲材質がルナチタニウム合金からチタン合金セラミック複合材に変更されてコストの削減に成功。背中のキャノン砲が収納できるようになった。
尻にはキャノン砲発射時に使用する駐鋤があり、携行武器はジム・コマンドと同じ90ミリマシンガン。

劇中では戦艦グレイファントムのスカーレット隊の機体として颯爽と出撃した…が、すぐにケンプファーに撃墜される出オチぶり。

ゲーム『コロニーの落ちた地で…』には灰色カラーの機体を入手できるミッションがある。

漫画『オレら連邦愚連隊』ではネメシス隊カラー(ブラックブルー)の機体が登場。

また「ガンダムバトルシリーズ」では割と早くから使え、必殺技が反応弾・MGの威力・弾数が高い等、なかなか良い機体。


ジムを元に設計され、最も量産された中距離支援機。
右肩にのみキャノン砲を装備。
一年戦争中に約48機が生産され、投入された。

この機体が作られる前に、見た目がガンキャノン寄りな試作型も存在していた。


ジム・キャノンだが見た目がかなりガンキャノンっぽい機体。
基本フレーム等はジム・カスタムとの共用化が図られており、武装もジム・カスタムと同じジムライフルとサーベルとシールドを装備。
見た目はFAアレックスっぽい。

劇場版Ζガンダムにもエゥーゴに渡った機体がジム・カスタムと一緒に出演している。


  • MSA-005K ガンキャノン・ディテクター
名前こそガンキャノンだが、正しくはメタスの兄弟機。
背中にキャノン砲、赤いボディとフォルムは確かにガンキャノンだが

メタスの兄弟機である。

大事な事なので二回言いました。

詳しくはメタスの項目を参照。


名前や見た目からしてガンキャノンの派生機っぽいが、実際はサナリィ製ガンダムの量産型であり、ヘビーガンと生産ラインが共通している。
外見、特に頭部がガンキャノンに似たのは「機能を限定した結果」「設計者の趣味」等と言われているが、定かではない。


  • キャノンザク
ザクキャノンではない。繰り返すがザクキャノンではない。

THE ORIGIN』にて登場。捕らえたコズンのザクにガンキャノンの頭をくっつけて改修した機体。連邦・ジオンの驚異のメカニズムである。*3
首から下はまんまザクなので、ガンキャノンの項目に書くべきかどうか……。
こんなナリだがビームライフルを使う事が可能。…エネルギー供給経路どうやって確保したんだろ

マゼラアタックを撃破した直後、旧ザクに頭部を破壊される(余談だが、以前やられた時にトラウマになっていたのか、カイは悲鳴を上げていた)。

最終的には、ガンダムたちと一緒にギャロップを押し出した所で出番は終了、以降どうなったかは不明。
まあ十中八九廃棄されたのだろうが。ただの首のないザクだし。


それぞれ『機動戦士ガンダム00』シリーズに登場する機体。
詳しくは項目参照。


  • 戦士ガンキャノン
(CV:子安武人)
SDガンダム外伝に登場するガンキャノン。
ラクロア騎士団に所属する戦士で、ガンキャノンの名を冠してはいるがキャノン砲はついていない。
ただし本編譲りの防御力をこちらも持っており、その辺の野良モンスターの攻撃ではびくともしないどころか攻撃側が疲れる始末。
伝説の巨人編ではブラックドラゴン憑依される、というオイシイ役どころを貰っておきながら普通に敵軍に捕まる*4
その後も特に行動を起こすことなくフェードアウト。
戦士系の枠は闘士ダブルゼータに取って替わられるのであった。

だがアムロと共にラクロアに残ったベテラン戦士ということもあり、その後も重戦士→剛戦士とクラスチェンジ。
最終的にはHP3500というかなりの数字となり、戦士ガンキャノンⅡを率いる「ラクロア騎士団のエース」となった。



【ゲームでの活躍】


  • 機動戦士ガンダム 連邦VSジオン
格闘武器は持っていない為、蹴り主体で戦う。
メイン射撃はビームライフル、サブ射撃は240mmキャノン。
特にサブ射撃はリロードが早く、威力も高い為、実質メイン射撃として扱える。
また、精密射撃も可能。

コスト1000で搭乗。
連ジと同じくビームライフルとキャノンで戦う。
コスト1000のわりに機動性がそこそこ高く、サブ射撃のキャノン砲が一瞬足を止めること以外の性能が非常に優秀なので中距離でプレッシャーをかけやすい。
ビームライフルは空気武装になってしまった。
本作では特殊格闘コマンドで大岩を持ち上げて投げつけるという技が使える。
岩の誘導は強いが弾速は非常に遅く、投げ終わると大きな隙を曝す所謂ネタ技である。
空中で使うと何もない空間から突如として岩を持ち上げるので腹筋に悪い。
PSPソフトの『NEXT PLUS』でのNEXT PLUSモードのあるステージでは、岩投げしかしてこない大量のガンキャノンを倒すネタステージが存在する。

  • 機動戦士ガンダム Extreme VS.2
コスト1500でエクストラ枠だが参戦。
NEXT時代とほぼ同一の武装だが、特殊格闘のガンダム呼出や各種CSにビームライフル(収束)やファイヤナッツが追加されている。
本機最大の強みはサブ射撃のキャノン砲で、総弾数40発という多さに加え、接地時の後サブ射撃は無限赤ロック状態で最大8連射する仕様。一切動かなくなるものの相手から見られていない状況では極めて優秀。
特徴ともいえる岩投げは特殊射撃と覚醒技で採用されていて、どちらも実弾攻撃に対する耐性は全く無いが、それ以外に対する押し付け性能が高く隙も少ないなど利点が多い。

ガンダムのアシストとしても参戦。プレイアブル機以上の速度で地面を疾走し、相手を捕獲するとキャノン砲を接射してくれる。

同時期の機体の中でも射程と火力に優れ、長く戦線を支えていける。
最大射程はガンタンクに劣るが、死角が射程1にしか存在しないこちらの方が使いやすい。

CROSSRAYSでは、一年戦争期の機体では群を抜いて高い防御力を誇り、この機体を超える数値はMAしかいない。
とはいえ射程1の死角は相変わらずなので、乱戦時には注意したい。

初期の作品に登場した時は殆ど序盤の数合わせであり、原作ではグリプス戦役以降に開発されたMSよりも、脆かった。
後のGCなどでは性能が高めに調整され、ガンダムやガンタンクとの合体攻撃も加わり、運用次第で長く活用できる。


  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
350コスト支援機。比較的初期から実装されている最古参の1機。
ビームライフルはガンダムのものと違い射撃時に静止が必要だがその分威力と射程が上がっている。
肩部キャノンは2門別判定の為爆風が広く当てやすい。肩部キャノンで足を止めビームライフルで追撃するのが鉄板行動。
地味ながら支援機で数少ない高性能バランサー持ち。
以前は肩部キャノンを2発直撃させればそれだけで蓄積よろけが100%に到達し、天敵である強襲機が持つスキル・マニューバアーマーを単独で止める事ができた。
上述の高性能バランサーを用いたタックル・格闘により他の同コスト帯支援機とは一線を画す自衛力を持ち、強襲のプロトタイプガンダム、汎用のジム・コマンドと一緒に環境を席巻していた。
流石に暴れすぎたのか弱体調整を受け、キャノン単体ではマニューバアーマーを止められないようになった。
一方で火力は下がっていないため地上戦では今でも十分選択肢に挙がる。

ガンキャノン[SML装備]も実装されている。当初はキャンペーン特典であったが現在ではゲーム内通貨で購入可能。
肩部キャノンをスプレーミサイルランチャー(SML)に換装している以外はベース機とほぼ同じだが、この換装が一番の問題。即時によろけが取れる武装が皆無になってしまったのである。
一応主兵装ビームライフルを収束させればよろけは取れるが、流石に静止状態で4秒チャージする武装で先手を取るのは非現実的。
SMLも発射中は足が止まるので、お互いフリーに打ち合う射撃戦でばら撒くのは現実的ではない。
SMLの実用的な運用は、味方の取ったよろけ・転倒に追撃で大打撃を与える以外にないと言って良い。
逆に言えばこの運用に限れば凄まじいDPSを発揮するので、解っている面子が揃えば勝利に貢献する事は可能。
つまりは非常に味方依存の高い機体となっている。



ガンプラ

放映当時、1/144、1/100で発売されただけでなく、1/250の情景シリーズでも発売された。
HGUCではガンダムを差し置いてシリーズ第1弾を務める。
お馴染みの両手をついた発射ポーズを再現するための平手が付属するなど、トップバッターながら高い完成度を誇る。
現在では当たり前になっているが、頭部バイザーにクリアパーツが使用されていないのが欠点。

MGガンキャノンは、劇中の印象に近い体型、発進時の体勢が取れる広い関節可動範囲、コアブロックシステムの再現、豊富な武装など、ガンダムVer2.0と比べてもヒケを取らない名キットである。

HGUC第一弾として発売されてから16年の月日が流れ、完全新規によるリメイク版が発売された。
現在の技術を用いただけはあり、可動範囲は凄まじく、劇中のあらゆるポーズが可能。
バイザーはちゃんとクリアパーツで再現されているので、バイザー内部はガンダムマーカーシルバーで塗ってやろう。
更に、マーキングには「108」「109」でけでなく、あの「203」も付属する。
残念ながら、一般販売版では旧HGでは付属していたスプレーミサイルランチャーは付属しておらず、プレミアムバンダイ限定のリアルタイプカラーに付属する。
どうしても一般ルートで欲しければ、旧HGの物を加工して取り付けよう。ただし、一筋縄では行かないので、腕に自信があればの話だが。
勿論、平手は両手付属しているのだが、角度までは調整されていないので、人によっては若干気になるのが玉に瑕。
また、近年のゲームでの印象が反映されてか、外観がやや細めなのが好みの分かれる点である。
それでもガンプラとしては高水準な完成度を誇るキットなので、旧HGと並べてガンプラの進化を堪能するのも良いだろう。




追記修正は両手をつきながらお願い致します

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