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フリーズドライ(ポケモン)

登録日:2026/08/17 Mon 22:00:00
更新日:2026/10/17 Sat 00:20:36
所要時間:約 7 分で読めます




相手を急激に 冷やして
こおり 状態に することが ある。
みずタイプにも 効果バツグンになる。

(『スカーレット・バイオレット』までの技説明より)



フリーズドライ とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する技の一種。




◆わざの基本データ



威力:70
命中:100
PP:20
タイプ:こおり
分類:特殊
範囲:単体
追加効果:10%の確率で相手をこおり状態にする(第九世代まで)*1。
備考:みずタイプのポケモンに対しても効果抜群となる。
初登場:第六世代



◆概要


第六世代『ポケットモンスター X・Y』から登場した こおりタイプ の特殊技。

この技の最大の特徴は、
通常のタイプ相性判定に優先して『みずタイプに対して効果抜群となる』ことである。


◇解説

タイプ相性上、こおりタイプの技でみずタイプのポケモンにダメージを与えても効果はいまひとつとなってしまう。
一方でみずタイプの技はこおりタイプのポケモンに等倍のダメージを与えられるのだが…

また、こおりタイプのポケモンは複合タイプ持ちのポケモンでない限りみずタイプに有効なでんき技やくさ技を習得できない傾向が強かった。

そのため、みずタイプに対しての有効打を長年持てずにおり、対抗策は「めざめるパワー」頼りにならざるをえず、こおりタイプのポケモンは弱点こそつかれないがみずタイプの相手は苦手としていた。


しかし、この技の登場でこおりタイプのポケモンがタイプ一致でみずタイプの相手に弱点をつけるようになったことから、対戦環境に大きな影響を与えた画期的な技なのである。


こおり技でみずタイプに対して効果抜群となるということは、みずタイプを複合することでこおり弱点を等倍にして誤魔化していたポケモンに対し、みずタイプで2倍 × こおり弱点のタイプで2倍 = 4倍弱点をつけるということも意味する。

以上の4種類である。

この4種類の複合タイプに該当する、進化途中以外のポケモンというと、
…であり、いずれもこおり耐性抜きで優れたタイプ耐性や積み/流し性能を持っている。

対戦でも多く使われている面子がそれなりに混じっているあたり、「フリーズドライ」の存在はプレイヤーに無視できない影響を与えたといえるだろう。

無論この技自体はこおりタイプの技なので、みずタイプに関係ない素でこおり4倍弱点を持っている面子(カイリュー、ガブリアス、ランドロス等)にも4倍弱点ダメージを与えられる。


以上のことから、4倍弱点をつける相手の多さではポケモンの技の中でもトップクラスであることは間違いない。


なお、あくまでこおりタイプの技に「ダメージ計算時にみずタイプの分の相性が必ず抜群になる」効果が付与されているので、
さかさバトルなどの相性が変化する状況でみずタイプに当てても倍率は2倍のままだし、『きけんよち』や「テクスチャー2」ではみずタイプに抜群と扱われない。

逆に「みずびたし」でみずタイプにされたポケモンにはきちんと抜群の計算がなされる。
当然、そこに「もりののろい」をかければ4倍である。


また、相性を変更するという仕様のため、結果的に効果抜群となるのであれば、使う側の『たつじんのおび』や、受ける側の『ヤチェのみ』『じゃくてんほけん』『ハードロック』『フィルター』などのアイテムや特性の効果は発動する。


◇わざの弱点・不安点

そんなみずタイプのポケモンにも弱点をつける「フリーズドライ」だが、この技にも弱点がないわけではなく、一番の弱点は 威力70 という絶妙なパンチ力不足。

言うまでもないが単純な威力では「ふぶき」や「れいとうビーム」といったライバルには大きく劣る。
正に『弱点をついてなんぼの技』と言えるだろう。

こおり技をこれ一つに絞ることはまずなく、タイプ一致で使われる技でありながら使用感としてはほぼ 対みずタイプ限定のサブウェポン といったところ。

また、みずタイプのポケモンは特防が高い傾向にあるため、使う側の火力がないと弱点を突いても2発では確定では倒せないこともあったり。


他の不安点としては、みずタイプを持つポケモン相手ならどれでも抜群となるわけではなく、
以上の3種類の複合タイプには効果抜群のダメージを与えられず、等倍扱いになってしまうことである。
まあ、それでも1/4⇒等倍まで上がるので、普通のこおり技よりよっぽど有効ではあるが。

具体的な「フリーズドライ」が等倍なみずタイプのポケモンは、
である。

いずれも耐久自慢なポケモンが多く、「フリーズドライ」が対みずタイプに対して万能な技では決してないことをプレイヤーは理解する必要があると言える。

さらに現時点ではわざマシン化されていないので、良くも悪くも習得可能なポケモンが限られている技である。
仮にわざマシン化されるとしたら、ポケモン対戦に大きな影響を与える可能性すらあるだろう。


結局、こおり技は普通に「れいとうビーム」を覚えさせておき、例えばギャラドスを呼びやすいポケモンを使っているならばでんきタイプのサブウェポンで4倍を突いた方が早い…なんてことも十分あり得る。

そのポケモンが覚えられる技の種類にもよるが、でんき技やくさ技の刺さり具合と環境ポケモンを上手に秤にかけながら選択していきたい。


とはいえ、全ポケモンで数が一番多いみずタイプに対して効果抜群になるアドバンテージは非常に大きく、更に元々こおり技であることから「フリーズドライ」で弱点をつけるポケモンは非常に多い。

そのため、ライバルの「れいとうビーム」より価値が高いと認めるプレイヤーも多く、「フリーズドライ」と「れいとうビーム」を天秤にかけるなら「フリーズドライ」を取るというのが主流になっている。
何ならこおり技の耐性の一つである水タイプに弱点を突くサブ打点としての価値を保っている都合、サブウェポンが少ないこおりタイプは他のこおり技と同時に採用していることもわりとザラだったりする。

また「れいとうビーム」に比べ技のPPも20と多めなので旅パでも使い勝手は良い優秀な技である。


◇『Pokémon LEGENDS Z-A』

『X・Y』初出の技ということもあってか『LEGENDS Z-A』でも登場。

「れいとうビーム」が直線状の軌道での攻撃、「ふぶき」が地点指定の範囲攻撃なのに対して、「フリーズドライ」は自身の周りに炸裂させる技となっている。

その一方で、こおり技の中でも射出がかなり早く、ランクマッチで人気の高いギャラドスやガブリアス、ラグラージなどに弱点をつけることから、こおりタイプのポケモンは半ばこの技を目当てに採用されていることもちらほら。


◇『Pokémon Champions』

『Champions』では項目にあった相手をこおり状態にする効果が削除された。

恐らくは「れいとうビーム」との差別化のためと思われる。
拒否できない運ゲーが不健全なこともあるのかもしれない。



◆主な使い手ポケモン


現状では習得ポケモンはドーブルを除いてこおりタイプに限られており、採用理由にも繋がるこおりタイプの特権といえる。

搭乗から結構時間が経過しているものの同タイプでも習得者は限られており、ルージュラやトドゼルガのように今に至るまで覚えられないポケモンもそれなりにいる。

上記の通り素の威力は70とそれほど高くないため、特攻の高いポケモンなら相性がいい。

初代からこおりタイプの顔役としても知られるのりものポケモン。
実装当初の『X・Y』から遺伝技で習得可能。

初代の頃から「10まんボルト」「かみなり」などのでんき技も使えた為みずタイプ対策としては選択肢となるが、技枠を抑えられる都合 みず技 +「フリーズドライ」が基本ベター。
一致技だけで殆どの相手に等倍以上のダメージが入るようになる。

近年では『ソード・シールド』のキョダイマックスわざ「キョダイセンリツ」の性能で環境に食い込んだ実績があるが、一方キョダイマックス状態では「フリーズドライ」の元々の性能が消滅してしまうという致命的な問題点があり、低威力も祟ってこの時期はでんき技に採用率を取り返されていたことも。

初代の準伝説の三鳥のうちの一体。
名前の通り実装当初の『X・Y』から習得可能。

持ち前の耐久性能が「ゆき」天候の防御上昇ありきな都合『スカーレット・バイオレット』ではテラスタルもこおりで採用するのが主流であり、これがサブウェポンをほぼ持たない都合「ふぶき」「フリーズドライ」「れいとうビーム」等で固めて火力を伸ばす方向とベストマッチし、レギュレーションFダブルでは突如大流行し環境を猛吹雪で荒らした実績を持つ。

「こおりタイプは フリーズドライ + こおり技 で攻撃範囲を確保している為サブウェポン不足を解消している」ことを環境に知らしめた1匹。

なお、1997年発売のポケカの拡張パック第3弾「化石の秘密」で、同名の技を持つ「フリーザー Lv35」のカードが登場している。
水エネ3つで30ダメージと威力は物足りないかもしれないが、コイントスで表ならマヒの追加効果を与えることができる技。

第三世代出身の顔面氷。
『OR・AS』から習得し、第七世代以降は進化時の基本技として習得可能。*2

オニゴーリの強みは特性『ムラっけ』よる能力上昇で運次第で相手を全員倒し切れる点にあるが、「まもる」「みがわり」で技スペースを二つ潰す都合残り2枠でしか攻撃ができない。
その為全盛期には「こおりのいぶき」による下振れの補完と「ぜったいれいど」の上振れ狙いか、「フリーズドライ」と「じしん」で可能な限り攻撃範囲を確保するかの2タイプに分かれていた。

第四世代出身のブイズの一角。
当初は習得できなかったが、第八世代以降は習得可能になりグレイシアのメインウエポンに。

特攻種族値130という値からも特殊技の「フリーズドライ」とは非常にマッチしている。

第五世代出身の禁止級。『ブラック2・ホワイト2』のパッケージも飾ったことで有名。
グレイシアと同じく第八世代以降習得可能になった。

特攻種族値170と非常に高いホワイトキュレムはまず持っていると見ていい。

キュレムと同じく第五世代出身のアイスポケモン。
実装当初の『X・Y』から現在まで Lv.1の基本技として習得可能。

意外にも、特性『ゆきふらし』と「フリーズドライ」を両立しているポケモンの中では最も特攻種族値が高い(110)。

第六世代出身の こおり/いわ複合という複合タイプ耐性は壊滅的なピーキーな氷竜。
『X・Y』発売前には「フリーズドライ」初報時に使い手としても紹介された。
有名な使い手としてはカルネを思い浮かべるプレイヤーも多いだろう。肝心の「フリーズドライ」は覚えさせてはいないが。

こちらも特性『ゆきふらし』+「フリーズドライ」を両立出来る(特攻種族値は99)。

第七世代出身のキュウコンのリージョンフォーム。
当初は遺伝技でのみ習得可能だったが、『スカーレット・バイオレット』では思い出しで習得可能になった*3。

こちらも特性『ゆきふらし』+「フリーズドライ」を両立出来る。
「フリーズドライ」使いとしては後述のテツノツツミ・コオリッポ(ナイスフェイス)に次ぐ3番手の素早さを持ち、原種譲りの豊富な補助技や天候特性と共に相手を翻弄していく。

一方で特攻種族値は 81 しかないため哀しいほど火力が不足気味であり、「フリーズドライ」の威力不足と相まって二倍弱点程度で倒し切れない……なんてことも。

ブラックな噂に事欠かない第八世代出身の化石ポケモン。

両刀向き種族値で攻撃の方が高く(A100 > C90)、メインウェポンが専用技の物理攻撃「でんげきくちばし」なので物理型で使いたくなるところだが、特攻もそれなりにあるおかげで特殊型も視野に入れられる。

他の「フリーズドライ」使いにない強みとして、タイプ一致ででんき技を使える唯一のポケモンであるのが最大の長所。

「フリーズドライ」が4倍で決まる複合タイプは、実はひこう複合を除く3種類がでんきを等倍以下にしてしまうタイプであり、「フリーズドライ」を一致補正の乗るサブウェポンのような感覚で振り回すことができる。

また、「フリーズドライ」を等倍にするみず複合はもう片方がでんきを素通しにするタイプであるため、そちらには一致でんき技で弱点を突けると隙も少ない。
でんきが通るならでんき技、通さないじめん複合にはこおり技、4倍を狙えるなら「フリーズドライ」・・・といった具合でみずタイプに対してとことん強いポケモンと言える。

第八世代出身のバリヤードのリージョンフォームであるガラルバリヤードの進化系。

特攻種族値は110とバイバニラと同値で高めではあるが、こおり/エスパーという複合タイプから上記のアマルルガと同じく耐性面は残念なコメディアン。

第九世代出身のパラドックスポケモンでこおり/みずの複合。
外見はジョウト初出のサンタさんとそっくりだが、外見とは真逆に種族値は雲泥の差。

ラプラスらと同じくみず複合だが、みず技は「なみのり」や「ねっとう」といった安定技を使えず「ハイドロポンプ」頼みにならざるをえないため、みずタイプの攻撃は苦手でこおりタイプの攻撃を得意としている。

「フリーズドライ」の使い手としてよく挙げられ、実際「フリーズドライ」とみず技で全タイプに等倍以上という通りの良さの持ち主。






◆余談


  • そもそもフリーズドライってなに
フリーズドライとは「真空凍結乾燥」とも呼ばれる、主に食品などに用いられる乾燥技術。


フリーズドライは「乾燥」技術であり「冷凍」技術ではない。出来上がるものは乾燥したものであり、「フリーズ」は「ドライ」するための過程である。
冷凍することは必要だが技術的なブレイクスルーだったわけではなく、その後の真空を維持したり僅かな熱で氷を除去したりすることのほうがめちゃくちゃ凄いのである。
理屈がわかると長年こおり状態の追加効果があったのが実に不思議に思えるだろう。
むしろ「しめりけ」や「みずあそび」を無効化する方が自然なような…


もしポケモン達が本当に「フリーズドライ」の名前の通りの事をしているのだとしたら、単にみずタイプのポケモンに効果抜群になる以上の物凄い事を100%の命中率でやってくれているということになるので、戦闘後には褒めてあげるようにしてね。





追記・修正はこおり技でみずタイプのポケモンの弱点をついてからお願いします。

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最終更新:2026年10月17日 00:20

*1 こおりの追加効果は『Champions』以降は削除された。

*2 あくまでオニゴーリの基本技であり、同種の別系統進化であるユキメノコは習得不可能。

*3 他にも進化前のアローラロコン時のレベル技にも追加された。

*4 『LEGENDS Z-A』ではレベル技で習得可能。