トキワシティ

登録日:2020/04/30 Thu 06:46:42
更新日:2024/10/11 Fri 22:45:23
所要時間:約 8 分で読めます






ここは トキワシティ

トキワは みどり えいえんのいろ


トキワシティとは、『ポケットモンスターシリーズ』に登場する街の1つである。
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑ピカチュウ』(以下赤緑)。
また、そのリメイク作『ファイアレッド・リーフグリーン』(以下FRLG)と『Let's go!ピカチュウ・Let's go!イーブイ』(以下ピカブイ)、『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』とそのリメイク作『ハートゴールド・ソウルシルバー』(以下HGSS)にも登場する。
名前の由来は「常磐色」でイメージカラーは緑。常磐色とは茶みを帯びた濃い緑色の事をいう。


■概要

カントー地方の西部に位置する森に囲まれた静かな都市。
南にある1番道路を進むとマサラタウンに、北にある2番道路を進むとトキワの森を抜けてニビシティに、西にある22番道路を進むとポケモンリーグの受付ゲートに行ける。

主人公がマサラタウンを旅立ち最初に訪れる街であり、ポケモンセンター、フレンドリィショップ、ポケモンジムといった重要な施設が一通り揃っている。

カントーにある他の街と比べると規模は小さめであるが、ポケモンリーグ本部のあるセキエイ高原に最も近い街であるため、ポケモンリーグに挑戦する強いトレーナーが多く訪れる。
そのため3年後の『金銀』ではトレーナーの交流の場としてトレーナーハウスが建てられ、「セキエイ高原に最も近い街」をアピールしている。
この街を初めて訪れた時にはポケモンジムは閉まっており、他の街を巡って7つのジムバッジを集めるとようやく挑戦できる。
初めて訪れてからある程度ストーリーを進めるまでの間(お月見山を抜けるまで)に22番道路へ進むとライバルがバトルを仕掛けてくる。
またバッジを8個全て集めてから22番道路を進んでもライバルが現れバトルを挑んでくる。

位置を現実の日本に置き換えると静岡県伊豆市~神奈川県箱根付近となる。


■主な施設

ポケモンではお馴染みの回復施設で、この街で初めてお目見えする。

  • フレンドリィショップ
ポケモンではお馴染みのショップで、こちらもこの街で初めてお目見えする。
初めて訪れた時には店員からオーキド博士への「おとどけもの」を届けてほしいと頼まれ、お使いが済むまで何も売ってくれない。
ちなみに1番道路には試供品としてキズぐすりをタダでくれる店員がいる。

  • 民家1
内部は塾のようになっており、黒板を調べるとポケモンの状態異常の事を学べる。
また生徒のノートを覗くとこの世界のポケモン勝負やトレーナーについて知る事ができる。
後のシリーズに登場するポケモン塾やトレーナーズスクールの原型と思われる。

  • 民家2
オニスズメに「オニチャン」というニックネームをつけたオヤジが住んでいる。
3年後の『金銀』『HGSS』では「コーチャン」とニックネームがつけられたコラッタが増えた。

  • 酔っ払いオヤジ
「ういーっ! ひっく…… まちやがれ!
 わしの はなしを きけ!

 …… こら!
 いくな! と いっとろーが!」

街の北のほうで倒れているおじいさん。これでも昔は凄腕のトレーナーだったらしい。
横を通ろうとしても「わしの話を聞け!」と呼び止められ進むことができない。
ポケモン図鑑を入手した頃になると酔いが覚めており、話しかけるとポケモンの捕まえ方を教えてくれる。
ちなみに『赤緑青』ではポケモンボックスがいっぱいの時に捕まえ方を教わると、おじいさんがいつまでもボールを投げようとして失敗するため止まらなくなってしまう。『ピカチュウ』では修正された。
『FRLG』では捕まえ方を教わった後で「おしえテレビ」を貰うことができる。なお、このテレビに出演しているお兄さんは彼の孫らしい。
3年後の『金銀』『HGSS』でも健在だが、流石に歳には勝てないようで、昔は凄腕のトレーナーだという話を信じないと答えると「わしがもっと若ければ手本を見せてやったのにな」などと呟く。
『ピカブイ』では彼の代わりにムサシコジロウが道を塞いでいる。そのため超序盤から登場するサービスっぷり初代やFRLGをプレイした人は地味に後述の伏線に感じた人もいるのでは

  • 男性
左下の池と段差に囲まれた場所にいる男性。
いあいぎり/ケサギリで細い木を斬るか、なみのり/ミズバシリで池を渡ると話しかける事ができる。
『赤緑』~『HGSS』ではわざマシン42/85(ゆめくい)をくれる。
『ピカブイ』ではわざマシン11(おにび)をくれる。

  • トキワシティジム
カントーで最も強いジムリーダーがいるジム。
最初に来た時には無人であり、他の街を回ってジムバッジを7個集めるとジムリーダーが帰ってくる。*1
ジムリーダーの正体はロケット団のボス・サカキであり、このジムは彼の隠れ家でもあった。
内部にはロケット団アジトにあったような矢印パネルが仕掛けられている。
じめんタイプ専門のジムだが、ジムトレーナーの中にはかくとうタイプを使う者もいる。
ポケモンジムでは珍しく、内部にはどうぐ(げんきのかけら)が落ちている。
サカキに勝つと、サカキはロケット団解散を告げて姿を消す。『FRLG』ではサカキのいた場所でダウジングマシンを使うときょうせいギプスを入手できる。
『ピカブイ』ではサカキの待ち構える部屋が悪の組織ボスの部屋のようになっており、サカキの後ろにカントー地方の地図がある。

『金銀』『HGSS』では初代ライバルのグリーンがジムリーダーに就任している。他のジムと違い専門にしているタイプはない。
「取り巻きなんかいなくても勝つ」をポリシーとしているので、ジムの内部にトレーナーはおらず、緑色のレゴブロックに囲まれたような内装となっている。
最初に来た時には無人であり、グレンタウンでグリーンに会うと、グリーンがここに戻りジム戦ができるようになる。
『HGSS』ではカントーのジムバッジを集めた後でグリーンに話さなければならない。
『HGSS』でも上記のポリシーは持っているが、そんな彼の強さに惹かれジムトレーナーとなった者もおり、ジムで挑戦者の行く手を阻んでいる。ジムトレーナーはノーマルタイプをよく使ってくる。
内部も『金銀』とはガラリと変わっており、カラフルな矢印パネルが所狭しと並べられているため進むだけでも苦労する。

  • トレーナーハウス
『赤緑』で民家1の建っていた場所に建てられたポケモントレーナーの交流施設。
地下では1日1回ポケモン勝負をすることができる。
『金銀』では最後にふしぎなおくりものをしたトレーナーとバトルができる。ルールは通常のトレーナー戦と同じ。
『HGSS』ではポケウォーカーで通信したトレーナーとバトルができる。
ただしバトル中はどうぐは使えず、レベル50以上のポケモンはバトル中だけレベル50になる。
勝っても賞金と経験値は貰えない代わりにバトルポイントを貰う事ができる。
トレーナーは10人まで増やす事が可能。
ちなみに誰とも通信していない状態で利用すると、ヒカル(ひかる)とのバトルになる。このヒカルは『ポケモンスタジアム金銀』にも登場する。


他作品での扱い

  • アニメ版
無印編から登場。
ここを訪れたサトシはすぐに傷ついたピカチュウをポケモンセンターに連れて行く。ドーム状のあまり類を見ない外観なので、印象に残った視聴者も多いのではないだろうか。

だがその直後にポケモンの強奪を企むムサシ・コジロウ・ニャース(ムコニャ)が登場し、ポケモンセンターで大暴れする。
その後は自転車発電によってパワーアップしたピカチュウがムコニャを撃退するが、これ以降ムコニャはピカチュウを特別なポケモンと認識し、ピカチュウを奪うためにサトシを追い回すようになった。

カントー編終盤で再び訪れた時には、シゲルがトキワジムに挑戦するが、サカキの所有する未知のポケモンに歯が立たず完敗している。
その後サカキはジムの留守をムコニャに任せるが、サトシとジム戦をしたムサシが反則行為を繰り返した挙句、爆弾を使った事でジムが全壊してしまった。
無印編最終話直前にも訪れている。詳細は『サヨナラ…そして、たびだち!』の項目を参照。

AG編の頃にはジムは再建しており、キクコがジムリーダー代理を務めている。

余談だが、マサラタウンからは徒歩で半日〜長くて数日程度の距離らしい。
サトシが初めて訪れた際はアクシデントにより出発当日の夕方ごろ到達したため、母ハナコから心底驚かれた。
ライバルたちは既に通過していたので少々大袈裟な反応に見えるが、サトシの父親が旅立ったときより遥かに短い時間での到達だった様子。

第1章から登場。イエロー、サカキ、ワタルシルバーの出身地でもある。
10年に1度だけトキワ出身者にポケモンの気持ちを読み取り傷を癒す特殊能力を持つ子供が生まれ、イエローとワタルにこの能力が発現している。
しかし、ジムリーダーのサカキが「地域の技量向上に努める」という職務を放棄していたため、住民のポケモントレーナーとしての能力が第1章時点では低くなっていた。
このため、ロケット団によるトキワの森を使ったポケモン強化実験への対処が全くできていなかった。
ちなみにその影響は第2章以降でも残っており、森の生態系がガラリと変わってしまっている。

レッドが初めて訪れた時には、ジムの中にフシギダネ(フッシー)が逃げ込み、中にいた野生のゴーリキーと戦闘になる。
再度訪れた時にはレッドとサカキの激しいジム戦により、ジムが全壊してしまっている。

第3章までには再建されており、レッドのジムリーダー就任試験が行われた。
グリーンがジムリーダーに就任した後は、彼の留守中は彼の鍛えたポケモンがジムを守るようになり、彼らに勝てばバッジが授与されるようになっている。
だがグリーンが鍛えただけありどのポケモンもかなり強く、生半可な実力では勝つ事はできない。

第5章の終盤ではこの上空でレッドとサカキの決戦が繰り広げられた。


「ういーっ! ひっく…… まちやがれ!
 わしの はなしを きけ!

 こうみえても むかしは
 ついき・しゅうせいを するのが
 うまかったんじゃ!

 しんじて くれるかの?

  はい
 >いいえ

 なにを こわっぱ が!

 わしが もうすこし わかけりゃ
 おてほんを みせて やったのにな」


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最終更新:2024年10月11日 22:45

*1 厳密に言うと、内部フラグとして「サカキ以外のジムリーダーを全員倒したか否か」で判定されており、バグ技でバッジだけ増やしても入ることはできない。