キングボンビー

登録日:2020/09/26 Sat 03:19:18
更新日:2025/05/29 Thu 18:56:00
所要時間:約 22 分で読むのだ!





おや?

貧乏神の ようすが

なんか 変だぞ?????

ま…まさか…

貧乏神が 伝説の キングボンビーに 変身しようと してるのでは!!!





3!


2!!


1!!!





















GOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!







キ~~~~~ング ボンビー!

グェッヘッヘ! オレさまは
ボンビラスの世界から やってきた
キングボンビーだ!


来月 おまえに
ボンビラスの すばらしい世界を
おめにかけよう! グェッヘッヘ!


じたばた しても
どうにも ならんぞ!
キ~~~~~ング ボンビー!






キングボンビー」とはゲーム『桃太郎電鉄』シリーズに登場する架空のキャラクター。




【概要】

  • 身長38m、体重85t(『新桃太郎伝説』より)
  • 出身地:ボンビラス星
  • 笑い声:グェッヘッヘ!

『SUPER桃太郎電鉄Ⅱ』で初登場。
一人称は「オレ」または「オレさま」で、二人称は「おまえ」や「◯◯社長」。

自身を「ボンビラスの世界」から来たと称するボンビーの王
『桃鉄』シリーズに登場するおじゃまキャラ「貧乏神」が変身した姿の一つにして、数多くの変身の中でも最も有名で強力な形態。
初登場以降、携帯版の『WORLD』以外の全作品で登場している。

変身する際には冒頭のナレーションと共にイベントムービーが入るが、それも作品ごとに凝っている。
  • ナレーション後にホワイトアウトし、変身。(『Ⅱ』、『Ⅲ』、『DX』、『HAPPY』、『Jr.』)『DX』以降はキングボンビーになった時は今ではおなじみの顔のカットインが入るようになった。
  • 貧乏神の顔からスライムのようにぐにゃぐにゃに変形したり、スロットのように顔のパーツがクルクル回転したり、バラバラに弾ける等して違う形態へと変身。(『7』、『V』、『X』、『11』、『12』)
  • 記事冒頭のカウントダウン(カウントダウンに合わせて貧乏神→ミニボンビー→キングボンビーの順で顔がせり出す)からのGOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!(『USA』以降)

このムービー、『7』以降は最後まで油断してはいけない……
何故なら一度ミニボンビー\テーーーン☆/になった……と見せかけてページめくりor顔がグルリと後ろに反転orボカーン!と顔が大爆発して再形成or再度GOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!
というフェイント経てキングボンビーに変化することもあるのだから。*1
ハリケーンボンビー等の違うボンビーと見せかけて変身ということもあり、キングボンビーはそれらのボンビーでも最上位の存在であることがうかがえる。物件がないのにハリケーンボンビーがムービーで出てきたときには、確定でキングボンビーになる。\テーーーン☆/の後にハリケーンボンビーなどに変身することも多い。

取り憑かれるとお金やカードなどを失う点は貧乏神と一緒だが、その被害の大きさは比べ物にならない。
貧乏神の悪行は「社長のためにおせっかいを焼いたら裏目に出た」というあくまでありがた迷惑な行為であるのに対し、キングボンビーは純粋な悪意でプレイヤーを攻撃するのだ。
このあまりにも容赦のない性格のモデルは、マシリトこと鳥嶋和彦。
また、彼の恐ろしさは『ドラゴンクエスト』シリーズで全滅した時に所持金が半分になる恐怖をボードゲームで再現したのだとか。
実際には再現どころか遥かに凌駕しているが。

得意技は手からエネルギー弾を放つ『ボンビーム』。
必殺技は両手からのエネルギーを口に集中させ、パワーを大幅に倍増させて放つ『ギャラクティカ・ボンビーム』。

冒頭にある登場時の口上である「来月 おまえに~」の通り、通常は変身したターンでは悪事を働かないが、『II』のPCエンジン版では変身直後から悪行を開始。『USA』以降は、たまに「来月まで待ちきれないだと!?」の台詞と共に、変身直後から悪事を働くことがある。
出現中は画面が暗くなり、また取り憑かれたプレイヤーのターンにはおどろおどろしい雰囲気のBGM悪夢のキングボンビー』が流れるようになる。

容姿は歌舞伎の隈取りのような派手なメイク、キバの生えた巨大なクチビル、炎のような形の紺色の髪、王冠型のフンドシが特徴。多くの作品では初登場時に巨大化モーションも入り、その大きさたるやそんじょそこらのビルを上回るほどの巨体である。
長らくそんなデザインだったが、『2017』では『ドラゴンクエストⅧ』のラスボスである暗黒神ラプソーンを黄色くしたような姿にリニューアルされた*2
また、キャラクターデザイン担当者が交代したSwitch版『昭和 平成 令和も定番!』でも一新され、不動明王を思わせる青いのような姿に大変身。加えて、移動するときには地鳴りと地響きがする演出も追加された。

性格は極めて冷酷非情で傲慢、かつ傍若無人そのもの。
ただ、理不尽な勝負を仕掛けてくることもあるが、プレイヤーが勝利した際には素直に敗北を認め、「すごいじゃないか! ん? どうした!? すごいじゃないか! 大したもんだよ! 見上げたもんだよ!」などとプレイヤーを褒める度量も併せ持つ。
当然ながらご褒美などくれるはずもないが、多少溜飲は下がるだろうか。
他にも「カプセルロボ」や「メカボンビー」に対しては、卑怯な手を使わず正々堂々と実力で下したり(先手を打って工場を襲撃することはあるが)、ギーガボンビー誕生や『DS』の「最果て飛ばし」、『2017』の「物件吹き飛ばし」や「時限爆弾カード8枚配布」、そして『令和』以降のデストロイ号以外では、基本的に取り憑いているプレイヤー以外には危害を加えなかったりと、良くも悪くも潔い面も持ち合わせている。

ただし、「ボンビラスの世界ではカネ(カード)など要らぬのだ!」と言っている割には、キングボンビーが「捨てた」という多額のお金はどうやら単にちょろまかしているだけらしい。『WORLD』以降ではを長期間プレイしていると、もしかしたらキングボンビーが貯めているお金の入った財布やら金庫やらを見かけることもあるかも……そして、その中には莫大な大金が入っている。奪ったお金で何かするのが目的ではなく、単に溜め込むのが好きなだけだろうか。
手に入れられたら桃太郎ランド購入も夢ではなくなるだけに、全力で取りに行くかそれを奪いに行くか、またはいつも通り目的地を目指すかの駆け引きも熱くなる。
ただし、無視し続けると回収しに来るが。
なお、カードの方はプレイヤーから奪ったあとどうしているのか不明だが、金のように貯め込んでいる様子が無いので本当に捨てているのだろう。

数ターン経つと元の姿に戻るが、そのときには「おかしいのねん!ここ数か月の記憶が無いのねん!」などと言っているので、キングボンビーへの変身中は記憶喪失になっているのかも?


【悪行の数々】

何かしらのエフェクト→「キ~~~~~ング ボンビー!」と自分の名を叫ぶ→悪行実行という流れが基本。
『16』以降は専用の禍々しいサイコロを用いる(黒地に赤色の目で、1のみ白色)。
なお、一部の有名な悪行はエフェクトから連想される俗称が付いている場合がある。

代表的な悪行。
初期はボンビーム、『DX』からは火の雨が降ってくる演出だったが、近年のシリーズでは炎の演出。
このため、某RPGの呪文から「メラゾーマ」と呼ばれることも。『2017』では前述の通り暗黒神ラプソーンのような外見なのでなおさらメラゾーマっぽい。

サイコロを一度に10個振らされ、出た目に応じて億単位の金額を捨てられる
年数が進むと2~3回連続でサイコロを振らされる場合もあり(フィンガーフレアボムズ)、シリーズによっては一度に30個振らされる場合さえある。しかも「天気がよくていい気分だから」とか「いつも10個ばかりで芸が無いとな?」などというふざけた理由で。
ただし、『HAPPY』のみ「オレさまにも情けくらいはあるぞ」と言い出し、サイコロを1個振って出た目の金額を捨てられる代わりに移動できることもある。
いずれにせよ、単純な悪行ながら被害額は貧乏神の時とは桁違い。キングボンビーの恐ろしさを嫌というほど思い知らされる攻撃である。

  • カードを捨てる!
こちらも代表的な悪行。二つの竜巻が襲い掛かってくるエフェクトから「バギクロス」と呼ばれることも。物件を飛ばす悪行ではない。あいつの竜巻は4つ。
効果は単純、手持ちのカードを問答無用で全て捨てる。
損害系カードもお構いなしに捨ててしまう点はありがたいが、基本的にデメリットの方が大きいのは言うまでもない。
よってキングボンビーに取りつかれたら、カードは惜しまず使いたい。

さしものキングボンビーもカードバンク駅に預けられたカードには手を出せない……と思いきや、最近の作品では、カードバンクに保管してあるカードを全部捨てたり、カード袋・カードバンク両方のカードを一枚残して全部捨てたりする場合もある。

  • デビルを呼ぶ!
パーティと称して、デビル系カードを強制的に入手する。稲妻を放つエフェクトから「ギガデイン」または「ジゴスパーク」なんて呼ばれることも。
初期の頃はサイコロ1個の出目に応じた数のカードを持たされていたが、近年ではカード袋の空き分全てを強制的に埋めてくるようになった。
「バギクロス」の直後にこれが飛んでくるとそれはもう悲惨。カード欄がすべて赤い文字のデビル系カードで埋め尽くされ、あっという間に億単位を持って行かれる世にも恐ろしい光景を見られる。
ラストデビルが登場する作品は32年目以降はラストデビルも候補に入る他、7年目まではキングデビルが出現しない仕様も無視してキングデビルも候補に入る。
周りをチョロチョロ飛び交うデビルどものせいで画面がうるさくなるのも地味にストレスかもしれない。
デビル召喚後に「バギクロス」発動で被害が最小に収まるケースもなくはない。

  • 島流し
初期は氷柱が降り、近年は大津波を呼ぶエフェクト。初期のエフェクトから「マヒャド」と呼ぶ人もいるようだ。
休暇と称してハワイ・那覇・グアムのいずれかに強制的に吹き飛ばされる。『X』の『九州編』のみ『魏志倭人伝』にちなみ、長崎県の壱岐か対馬に飛ばされる。
当然ながら、これらの地点のいずれかが現在地・目的地の場合にはそこには飛ばされない。
ちなみに「血圧も下がるぞ!」の台詞は、過去に原案のさくまあきら氏が脳出血で入院した経験に由来する。

  • サイコロ5vs10対決!
ワームホールを開くエフェクト→隕石を降らせてくるエフェクト。通称「メテオ」。
プレイヤーはサイコロ5個、キングボンビーはサイコロ10個を振って勝負し、大きい目を出した方が勝ち。
当然ながら極めて不平等なハンデ戦で、プレイヤーが勝つ確率は約0.3%程度という、ほぼ勝ち目の無い凶悪な悪行。『7』以降は引き分けでも「もう一度勝負するのは面倒だからオレさまの勝ちでいいな」などと言われ、負け扱い。
負けると1ジャンルの物件を全て捨てられてしまう。件数が少ないジャンルが選ばれるため総数が少ない水産が大体狙われる。但し次に狙われがちなのが高額物件の多い工業なので注意。
勝つと褒められるが、それだけ。
赤字になっても基本売却ができない上に、貧乏神も手を出せない農林物件ですら容赦なく捨ててくるのもポイント*3
独占が大量に崩れるため、決算時の収入が予想以上に減る事態に……。
前述のように勝負に勝つことはまず無理なので、高額物件が少ない水産物件を身代わりにするくらいしか対策方法は無い。しかし、2回も発動しようもんなら……。

  • サイコロの出目当て
サイコロ10個の出目の合計を当てるゲームをさせられる。成功すると褒められるが、失敗すると大金を捨てられる。誤差が1だった場合は代わりに「キングデビルカード」が贈られる。
期待値的に最も出やすい35を選べば、多少は成功しやすい……かもしれない。
ちなみに、初期の頃はサイコロが2個だが、外した時のペナルティがメカボンビー(後述)の破壊だった。

  • パネルアタック
サイコロを振ることで出目に応じたパネルを開けて、6枚全てのパネルを開けるゲーム
要するに1から6まで一回ずつ出せれば成功。一見簡単そうに見えるが、重なる確率が約98%ということから成功率は約2%とかなり厳しい。
一度でも出目が重複するとその時点で終了となり、お金を奪われる。開いたパネルの数が多いほど金額が増えるため、リーチの状態で出目が被った時の絶望は計り知れない。なおその際「悔しいよなぁ! ここまで来たのに悔しいよなぁ! オレさまには関係ないことよ!」とプレイヤーを煽るのも忘れない。
派生としてサイコロを一度に6個振り、全て出目が被らなければ成功という「スプリットゲーム」もある。

ちなみに2023年から稼働を開始したメダルゲーム「桃太郎電鉄 メダルゲームも定番!」(『令和』をベースとしている)では、ジャックポットチャンスに相当する「ボンビーゲーム」のうち、通常の貧乏神とビッグボンビーのものがこのルールを踏襲しており、「サイコロを規定回数だけ振って1~6全部の出目を出せれば成功」(メダルゲームの性質上、失敗しても報酬が減るだけでペナルティはなし)となっている。

  • サイコロ爆破
プレイヤーのサイコロを爆破し、「サイコロ」コマンドやサイコロを振って移動するカードをしばらく使用不能にする。絶好調のときに爆破なんてされようものなら泣きたくなる。

  • あみだくじ
ボンビラス星のトレンド「あみだくじ」で遊ばせられる。
8本のくじから「キ」「ン」「グ」「ボ」「ン」「ビ」「ー」の7文字のどれかが書かれた当たりを引いた場合はサイコロを5個振り、他のプレイヤー全員にお金を支払わなければならない。
1本だけある空欄のハズレを引いた場合はセーフ。

  • スロットゲーム
キングボンビーを模したスロットを止めて、「キング」が完成すれば成功。最初のリールは自動で「キ」に止まるため、残りの「ン」と「グ」を目押しで止める。「ちと甘やかしすぎのような気がするぞ!」
2つとも失敗した場合は単にお金を奪われるだけだが、1つだけ失敗した場合は奪われたお金を他のプレイヤーに全額渡してしまう。

  • 気に入った!
最悪オブ最悪。プレイヤーのことを「気に入った」といい、貧乏神に戻るまで他人へのなすりつけが不可能になってしまう。「そんなことがあっていいのか!?」
誰かになすりつけても、自分の移動終了直後にキングボンビーが瞬時に自分のもとへ出現する。当然ながら、誰かが目的地についてもキングボンビーは自分のところに居座ったまま。変身解除まで悪行を受け続ける運命が確定してしまう。
気に入った直後にも悪行を行う。
「いつまでもなかよくいこうぜ!」

  • ボンビラス星に行く!
キングボンビーの代名詞。「ボンビラスの世界」ことキングボンビーの故郷「ボンビラス星」に連行される。
そこには紫色のマス(ボンビラス駅)しかなく、止まると冬の赤マスを越えるほどの大金*4を捨てられてしまう。「銀河鉄道カード」によって移動できるプラス駅だらけの銀河マップとは文字通り正反対の世界。
赤マスの効果を無効化する「へっちゃらカード」を連行される前に使っていた場合、到着した時点で効果は切れないものの、この星にあるのはあくまで紫マスなので全く意味は無いというどこまでも嫌な仕様。また、『WORLD』では歴史ヒーローのガガーリンが赤マスを青マスに変えてくれる効果があるが、こちらも紫マスには効果なし。

絶好調状態で連行された場合、到着時に絶好調状態も強制終了させられてしまう。しかも当然というべきかカードは使うこともできない。
さらに『2010』以降はカード袋に空きがある場合は「副賞」として損害系カードを1枚引かされ、さらにさらに『WORLD』以降ではボンビラス星到着時にカードが全て消えてしまうようになった。一応損害系カードも消してくれるが、その後すぐに損害系カードを引かされるのでほとんど意味がない。
『令和』からはスロットに「ハズレ」(何もなし)が追加され、運が良ければ損害系カードを引かされずに済むようになった。なお、同時に普通の有益系カードもスロットに混ざっているが、有益系カードは絶対に当たらないようプログラムされている。ハズレが出ると「ハズレとは軟弱な!」、手持ちがいっぱいだと「つまらん!じつにつまらん!」と罵られるが、それだけなので相手にするな。

この星では最初は一本道、途中で線路が三つに分かれており、それぞれの奥に出口がある。
このうち、地球に戻れる本物の出口は一つだけで、ハズレを選ぶとスタート地点に戻されてしまう。スタートからゴールまでは左右のルートが10マスだが構造上中央は9マスであるため最初は中央を選ぶといい。長らくこの構造は変わらなかった*5が、『ワールド』では両側が1マス減ったためどれを選んでもゴールまでのマス数は変わらなくなった。
また、ボンビラス星にいるプレイヤーに対しては「あまりにも遠すぎる」「無慈悲すぎる」ということで、一部の妨害系カードやそれに相当する効果を持つ歴史ヒーローの攻撃が効かず*6スリの銀次に遭遇しない*7上に他の悪行を一切やらないことを逆利用されて、圧倒的な差の1位のプレイヤーが立てこもって逃げ切る作戦を防ぐためか、「とっかえっこカード」「坊主丸儲けカード」「持ち金ゼロカード」は有効。
それに加え何故か「陰陽師カード」は有効なので、使うとサイコロ1個分バックさせることが可能。また、地上にいるプレイヤーが「幸福な王子」に遭遇した場合には、ボンビラス星にいるプレイヤーにカードを渡すこともできる。

なお、地球に帰還できた際は必ず貧乏神に戻ってくれる。
国内が舞台の作品においては必ず静岡県の下田駅に戻されることは覚えておこう。ただし目的地が下田か、「日本列島大爆発」が起こる作品で到達できない場合は石川県の珠洲駅から復帰する。
また『HAPPY』のみ、いずれかのワープ駅から帰還する。
その他の作品においては、『X』九州編が高千穂(宮崎県)、『12』西日本が出雲大社(島根県)、『USA』がマイアミ(フロリダ州)orウィニペグ(カナダ マニトバ州)*8、『WORLD』がノヴォシビルスク(ロシア)、『ワールド』がコルドバ(アルゼンチン*9)となっている。
ちなみにこれらの地点が選ばれた理由として、下田は黒船来航のイメージから、ウィニペグはさくま氏が子供の頃地図で見て好きなった地名だからと語られている。マイアミやノヴォシビルスクについては言及されていない。ノヴォシビルスクはシベリア送りということか。『USA』におけるマイアミ付近の立地は下田に似ているのでそれを狙ったのかもしれない。あと海で有名なところなどが共通している。
『WORLD』『ワールド』では地球帰還時に隕石のようなエフェクトのムービーが流れる。そしてノヴォシビルスクorコルドバに激突。大丈夫なんか現地。

また、銀河鉄道以上に「目的地から最も遠い場所」として扱われるため、ボンビラス星に連れて行かれた際に他のプレイヤーが目的地にゴールした場合、ボンビラス星にいるプレイヤーにボンビーが引き続き憑り憑くことが確定する。
ここに隔離されている間はなすりつけもできないため、そのプレイヤーがボンビラス星でターンを空費させられていく中、ライバルは貧乏神に臆することなく自由に行動できるという副次的な効果もある。これ幸いと物件を買い漁るのもよし。

見た目が毎回違うのは、別の星に移住してそこを新しいボンビラス星としているため。
その後は溶岩、深緑、毒ガスらしき山などをテーマにした星に移住を繰り返している。『WORLD』ではデビルが彷徨っている。ちなみに、おなじみの顔を見られるのはこの作品が最後。『令和』ではパンクハザード。『ワールド』では遂にになり、そのためか遥か向こうに地球が見えたりUFOが彷徨っていたり月面移動車の残骸と思しきものなどが見える。ここまで来たら銀河鉄道より目的地に近い地点な気もするが。

なお、『HAPPY』のみキングボンビーがボンビラス星のマップ上に存在しており、虫眼鏡コマンドで彼を調べるとその都度金を奪われる。最近の作品では虫眼鏡も使用不可となっている。

初登場時から一貫して最初のエフェクトが無いのも特徴。連れて行かれるときに初めてエフェクトが出て、画面が暗転、ボンビラス星へ到着となる。
エフェクトが無いのに「キ〜〜〜〜〜〜ング ボンビー!」という台詞が出てきたら腹を括ろう。

現在、『HAPPY』以降、ボンビラス星が登場していないのは『20周年』『TOKYO&JAPAN』、そしてモバイル版。

ちなみに、後年『ワールド』で新登場した悪行「はたらきすぎだと思わないか!?」に「はい」と答えるとバカンス先を選ぶことになるが、その際「あの星はいやだろ?」と名前こそ出さないが訊いてくるので、プレイヤーが行きたくない場所だということは知っているようだ。

亜種には「ボンビラス星を地球で体験」と称して、サイコロ2個の出目分のターンの間目的地・物件駅・空港・港以外を全てボンビラス駅にしてしまうこともある。なすりつけたり貧乏神に戻ったりしても、規定ターン経過までは終わらない。また、ピヨピーの悪行で同じことが起こったりもする。

  • 1兆円を捨てる
一部のシリーズにて7年目までに発生。そのまんま1兆円を本当に捨てられる。持ち金の表示は今まで見たことの無いマイナス表示の金額が並ぶようになる。
発生確率は低め。見られたところで嬉しいものでもないが。確率が低いといっても発生回数に制限が無いので連続で使用し凄まじい借金が生まれることも。
もっとも「徳政令カード」で帳消しにできるので、-10万も-1兆もあんまり変わりないことを逆手に取った悪行。そのため物件数がまだ増えていない序盤にしか使ってこない。
こんな時に持ち金を全員同額にしてしまう「たいらのまさカード」を切って成功しようものなら阿鼻叫喚間違いなしだろう。

  • 決算飛ばし
次の決算を飛ばして、全ての物件及び鉄道・みらい超特急の収益(そして1年間の汗と涙)をゼロにする。終盤だと実質1兆円以上捨てられるのと同義になることも。3月にのみ発生。
余談だが、『ワールド』の歴史ヒーローではガンディーが同じことをする。

  • ハリケーン
『2017』のみ。キングボンビーへの変身時にハリケーンボンビーのBGMが流れるとこれになる。
「ハリケーンボンビー」と同様にハリケーンを起こし、取りついているプレイヤーの所有物件を大量に吹き飛ばす。
周囲にいる他のプレイヤーもやはり巻き添えをくらう。
『2017』では「ハリケーンボンビー」が登場しないため、その代わりとして追加された。
このハリケーンモードでは貧乏神に戻るまで吹き飛ばし以外の悪行を一切行わない。逆に通常のキングボンビーが吹き飛ばしを行うこともない。
『令和』以降は息子のポコンにその悪行が継承された。息子という扱いになったのも、BGM担当の池毅氏の降板で従来のハリケーンボンビーのBGMが使えなくなり、キングボンビーのBGMを流用する口実にする意図もあるのかもしれない。

  • 直前の目的地に飛ばす
新しい目的地に向かっていたところを無にされる。
しかし、タイミングによっては他プレイヤーとの距離が縮まったり、その目的地に止まっていたプレイヤーになすりつけが発生したりすることがあるため、プラスに働く可能性もある。また、新しい目的地と直前の目的地との距離が近ければ?(^ω^)おっ?
『2010』『タッグマッチ』では同じ効果の「負け惜しみカード」が登場した。誰かが目的地に着いて自分に貧乏神が付いた場合、すぐに使えばそのままなすり付けが成立する。

  • ロボット研究所を破壊
「ロボット研究所」の出てくる作品では、それらのうち1か所を破壊してカプセルロボやメカボンビーを購入できなくする。
一応、プレイヤーの資産には一切影響を与えないためかなりのサービス悪行だが、他プレイヤーも影響を受けるものの一つでもある。

  • ロボットを破壊
所有しているカプセルロボやメカボンビーを無条件で1体破壊される。

  • 物件を捨てる
サイコロの出目の数の物件を捨てたり、独占している駅一つの物件を全て捨てたりする。
初登場の『II』のみ「売却」(すなわち購入金額の半分は手元に入る)という形だったのでまだ若干救いはあった。作品によっては、農林物件だけ10件まとめて捨てたり、独占駅を複数潰してくる。
『ワールド』では「高い物件から捨ててやる!」として、サイコロが5~10個になり、自分の所有する最も高額な物件から順番に捨てていくため凶悪化した。
さらにこの悪行の真に恐ろしいところは、ハリケーンボンビーやイレーザーボンビーなどと違い、処分出来る物件に制限が無いこと。つまり桃太郎ランドを所有していた場合は真っ先に捨てられ、その場合は他物件と合わせ20兆近く一撃で消し飛ぶことも。独占が崩れまくり、酷い場合歴史ヒーローも大量に離脱する。

  • カードを封印
サイコロを2〜3個振り、出た目のターンだけカードを使えなくする。しかも大きい出目が出やすい補正がかかっている。
しかも全て6の場合、副賞として損害系カードを3枚セットでプレゼントされてしまうことがある。

  • ワープ駅強制使用
最寄りのワープ駅に連れて行って強制的にワープさせる。持ち金がプラスのときのみに発動し、当然ながら持ち金はゼロになり、行き先もルーレットでランダム。
性質上、決算を挟むなどしない限りほぼ確実に借金転落になるため、後半でも侮れない。
場合によっては目的地に近づけなくもないが……。

  • 「時限爆弾カード」・「とりかえしカード」・「…に行け!」カードを押し付ける
プレイヤーのカード袋を各損害系カードで埋める(「ギガデイン」と異なり、既に他のカードを持っている場合は問答無用で全て捨てる)。なお「時限爆弾カード」の場合、この悪行が行われたときは、誰に取り憑いていても「哀悼!」というメッセージが表示される。
おまけに「時限爆弾カード」は使うことで他のプレイヤーに渡せるため、これが発生すると「時限爆弾カード」の押し付けあいに。他のプレイヤーにとっては最もやってほしくない悪行で、さながら「逆・幸福な王子」である。尚仮に無抵抗であっても時限爆弾カードの爆発で他の時限爆弾カードが消えるため実際には2枚程しか発動しない。
北浜の「あったらいいな製薬」(『令和』のみ)を所有しているプレイヤーや「シュレッダーカード」を所持するプレイヤー、このカードを取り除く効果を持つ歴史ヒーローを仲間にしているプレイヤー、「牛歩カード」「屯田兵カード」「ふういんカード」などで抵抗できないプレイヤーなどに渡して平和に解決するのが望ましい。カードバンク駅に封印し、カードバンク襲撃でぶっ飛ばしてもらうという手もなくはない。
他のプレイヤーも「豪速球カード」で数を減らすなり、「ふういんカード」を使うなりして対策しよう。

「とりかえしカード」はカード売り場で売らないと数ターン後に大きな被害を受ける。シリーズによっては数枚押し付けられる。
「…に行け!カード」はカード名に表示された物件駅にぴったり止まらないと消せず、場所は勝手に決められる。たまたま近場に対象駅がない限り自力で消すことは非常に困難。

どのカードであっても、カード袋がこれで圧迫されるため、1枚でも消さないとほかのカードを所持できなくなってしまう。こんな状態で「シンデレラカード」や「ゴールドカード」を引いた日には泣きたくなる。

カードがなければ挽回も厳しくなるため、対策としてはこれを受けた後は「バギクロス」でふっ飛ばしてもらえなければ、あえて貧乏神をそのままにしておき、カードを手放させられる「瓦割り」や「かわいい子には旅をさせろ」の発動を願ってみよう。
他にも損害系カードを消してくれる名産怪獣が現れる可能性のある静岡や会津若松近辺をうろつくか、これらと同じ効果をもたらす歴史ヒーローに加勢してもらうのも有効。『ワールド』なら精霊教会駅に行こう。
なお、カード袋が進行形と便利系に分かれている作品では便利系のカード欄を埋め尽くす。どうだ!オレさまも性格が丸くなったもんだろ!カード袋統合後は急行系カードも捨てられるため、貧乏神に戻っても苦しい状況が続く。

  • 歴史ヒーローを外させる
とりついたプレイヤーに加勢している歴史ヒーローを1人仲間から外させる。誰を解任するかは選ぶことが出来るが、一人しか加勢していないと専用の台詞が見られる。

  • カード売り場のポイントを0にする
シリーズによってはカード売り場で購入した分に応じてポイントが貯まるがそれをゼロにされる。これをされると借金状態でカードを入手できなくなるが、他の行動に比べればまだ優しい方。

  • カードをプレゼント!
キングボンビーがプレイヤーの大好きなカードを勝手に買ってくるが、その枚数はサイコロを5個か10個振って出た目の枚数分。
そしてもちろん料金はプレイヤーが支払わされる。カードや枚数によってはとんでもなく法外な金額に。
特に『2010』では換金用の「ダイヤモンドカード」が候補に入っており、その際には兆単位の被害になることも。貧乏神の「カードを2倍の価格で買ってくる」が良心的に思えてしまう。
カード自体は枠がある限りもらえるが、残り数十枚のカードは捨てるか他のカードと入れ換えるしかない。(かつては空き枠だけの枚数のみ手に入り残り問答無用で捨てられていた。

しかし、購入されるカードのラインナップ自体はかなり良い
この悪行で持ち金がマイナスになっても結局は「徳政令カード」やワープ駅、ヘリポート駅で解決できるし、押し付けられたカードもうまく使えばまだ逆転の目はある。

  • 赤マス10倍返し
これまでマイナス駅で失った総金額の10倍を奪ってしまう悪行。
あまり止まっていなければ被害を抑えることが可能だが、赤マスばかり止まっていると必然的に損害が多くなる。インフレがより進行した『ワールド』では何十兆と捨てられることも。
なおマイナス駅による累計損失が増えすぎるとオーバーフローを起こして奪われる額がマイナスになり、マイナスのマイナスはプラスで、数百兆の大金が貰えるというとんでもないバグが存在していたこの悪行の際、「歓喜の舞を踊れ!」という台詞を発するが、本当に歓喜の舞を踊りたくなるだろう。
現在はアプデで修正済。

  • 行動不能
そのプレイヤーは数ターン何もできなくなる。当然キングボンビーは行動可能。
こうなると誰かが目的地に入らない限り無抵抗のまま悪行を受け続ける羽目に(状況次第ではキングボンビーは移動しないこともあるが)。
ちなみに初登場の『USA』では「せっかくアメリカに来たのだから観光しろ」という体で行われるが、海底や宇宙空間でもそう言われる

  • 出目をかけ算!
サイコロを2~5個振り、それぞれの出目と1億円をかけた金額を捨てられる。
出目次第ではメラゾーマよりも被害が小さくて済むが、最大7776億円捨てられる。
過去には派生種として、サイコロを1個振って出た目の数✕3億円を捨てるという悪行もあった。

  • 社長交代
プレイヤーキャラを最弱COMキャラの「まめ鬼」に強制交代させられる。
まめ鬼は知能が低いうえにカードもほぼ使わず、サイコロは1から4しか出ない*10という貧弱ぶりなため、これをされたら最後変身が解けるまで悪行を食らいまくることを覚悟すべし。有用なカードを使わないままバギクロスでもってぶっ飛ばされたり、冬の赤マスに突っ込まれたり、低収益の無意味な物件購入をされたりと、余計な被害を増やされることも。なすりつけも絶望的になる。

  • 虚しく過ごせ!
1年間赤マスと目的地を除くあらゆるマスの効果が無効化され、止まっても何も起きなくなる。
挽回しようにもカードの入手もワープ駅の使用もできなくなる点が厄介。
『ワールド』ではカード売り場駅、ヘリポート駅などの特殊な効果の駅が1年間使用できなくなる「出禁にするぞ!」が登場したが、物件駅や青マスなどは有効なためこれでも緩和された形といえる。
なお、「娯楽も大事」ということでカジノ駅は免除される。とはいえある程度金がないと利用できないし、そもそもそんなところに立ち寄っている場合ではないが。

  • オレたちはたらきすぎだと思わないか?
『ワールド』に登場。発動エフェクトは空間が割れたあと、そこからトロピカルな花のオーラが溢れ出てくるもの。
この問いに「はい」と答えると、ルーレットで選ばれたリゾート地の物件駅(ホノルル・バリ島など)に強制ワープ、半年間バカンスで動けなくなる。ただしキングボンビーも「オレたちは休暇中だ!何もしないぞ!」と言ってバカンスを楽しみ、また珍しいことに宣言通り悪行は本当に一切行わない。そのまま貧乏神に戻ることさえある。
なお、その間中はグラサンをかけてビーチベッドで寛ぎ、トロピカルジュースを味わうキングボンビーという誰得衝撃的な光景が見られる。

一方「いいえ」と答えると、さあ大変。「さすがは○○社長だ、オレももっと頑張らないとな!」と褒められ、サイコロ10個振り→カード購入→時限爆弾カード8枚の悪行を連続で働く
購入したカードは時限爆弾カードによって無に帰されるので、適当に捨てるしかない。
基本的に「はい」の方がローリスクだが、行動不能中も他のプレイヤーによる妨害は受ける。

  • 物件を利子付き8回払いで買わせ、物件自体は他人にプレゼントする。
『Ⅱ』のみ。他の悪行に比べると損失は比較的少ない。

  • 一つの物件を10倍の値段で買う
一つの物件を10倍の値段で買う。高額物件だと被害が大きいものの、物件自体はプレゼントされるので農林物件であればラッキー。『令和』以降では通常の貧乏神の悪行(倍率は5倍)になった。なお、『SETOUTI』では10倍〜60倍にアップしている。

  • 一つの県の物件を全部捨てる
サイコロ5対10対決と比べると一件大したことないように見えるが、これが登場する『SETOUTI』では10県しかなく、その分1県あたりの物件数が多いので同等の被害が出る。一県分捨てられただけでも独占が大量に崩れるので、被害は大きい。

  • 今までの目的地到着で得た援助金と同額を奪う
上位プレイヤーほど被害も大きい。

  • 現在の所持金の倍額奪う
つまりプラスをそのままマイナスにされる。所持金が多いほど借金も大きくなる恐怖の悪行。



【デストロイ号】

『令和』から登場したキングボンビー最凶形態
通常のようにキングボンビーの顔がドアップになってから、画面が暗くなりその目だけが爛々と赤く光るとともに「DESTROY」の表示が出てこの姿になる。ゲーム開始後、初めてキングボンビーになるよりも先にこの形態になる場合もある。

いわく「お前たちのように鉄道経営をするために作った」特別列車で、見た目はその顔が付いた巨大な機関車
しかしこんな禍々しい電車がまともな経営をするわけもなく、サイコロを3〜4個振り(出目は3〜6に限定される!)、通過した駅やその周辺駅の物件を所有者に関わらず無差別に破壊する。『ワールド』では更に取り憑いたプレイヤーの所有する最も高額な物件のある駅へ向かうように動く。
ポイントはプレイヤーではなくマップ自体に影響を与えるという点。しかも独占していようが高額物件だろうが(32年目までに買えるかは別として)桃太郎ランドだろうがお構い無し。
そのため、どれだけ独走していようと資産や独占駅や歴史ヒーローを吹っ飛ばされる恐れがある。
しかしプレイヤーそのものには何もしない。カードどころか持ち金にも影響0なのはある意味珍しいボンビー。実際それ以上の被害が出ているのだが。
銀河鉄道に行けば一切被害が出ないため、32年目までは「銀河鉄道カード」を手に入れたら温存しておくのも手。銀河鉄道に行けないのなら田舎(ベストは『令和』なら北海道の利尻島や沖縄辺り。「最果てカード」で飛ばしてもらおう。『ワールド』なら高価格の物件が比較的少なめな南半球方面、特にアフリカ大陸やオセアニアの島々)に逃げ込んで被害を抑えよう。
逆に下位なら他のプレイヤーに被害を増やせる都市部に誘導して上位に大損害を発生させてしまおう。また、移動の道筋によっては目的地に近づくかも。

物件を吹っ飛ばすハリケーンボンビーがリストラされたのでその後継というところか?実際前作『2017』で自身がハリケーンをやってたし、『令和』以降でも息子のポコンがハリケーンボンビーと同じことをやっているが……。
このようにやることは非常にえげつないが、デスメタル調のBGMはとてもかっこいい。
登場するのは31年目までで、一度出現すると一定期間はデストロイ号やキングボンビーに変身しない。
なおプレイヤーの駒同様海路なら船、空路なら飛行機になる。
その他、『ワールド』では急行系カードが名称変更されたものの、デストロイ号は本作でも過去にあった「特急カード」や「新幹線カード」を使うため「どーだ!懐かしいだろ」と言ってくる小ネタがある。
また挙動は「とにかく被害総額が大きくなるように動く」というものだが『ワールド』では挙動が変更され、「取り憑いたプレイヤーの最高額物件のある都市を目指す」というものになり、特定都市への最短ルートを狙う関係上無駄の出やすい空路や海路を通る機会も増えている。

さらに余談だが『HAPPY』のパッケージやROMには「旧デザインキングボンビーの顔が付いた機関車」が描かれていた。ゲーム本編には関係の無い存在だが、これが原型かもしれない。カプセルプラレールで製品化されたこともある。
また岡山電気軌道では2022年7月から2023年3月にかけ9200形にデストロイ号を模したラッピングが施されたことがある。


【番外:キングボンビーすし】

『令和』において行われた、回転寿司チェーン・スシローとのコラボモード限定で出現。
『デストロイ号』のように変身するが、通常モードにおいては「DESTROY」となる表示が「スシロー」に変わり、更に出目に応じた持ち金をくれる。ボンビーモンキーレベルにいいヤツ。BGMもいつもの『破壊のデストロイ号』ではなく、和風な威勢のいい雰囲気のものになる。
キングボンビーすしが行動を始める際には「キングボンビーすしがサイコロを振るようですぞ!楽しみですな!」という、通常のモードでは絶対にありえないメッセージが流れる。
キングボンビーすしへの変身を期待してあえて引き受けるのもアリ……かもしれないが、必ずなるとは限らないので油断禁物。
なお、ミニボンビーもこの形態に変身する場合があるほか、現実でもコラボ中にはスシロー各店舗においてキングボンビーとミニボンビーの顔のスリーブを巻いた寿司が販売されていた。


【対処法】

○なすりつける

「貧乏神」と同じく、他のプレイヤーとすれ違って移す「なすりつけ」が基本。急行系カードなどで一刻も早くなすりつけよう。また「サミットカード」や「ぴったりカード」も有効。
もし目的地が近くにある場合は躊躇いなく入ろう。他のプレイヤーの状況がどうであれ悪行を受けるよりは遥かにマシである。
なお、使うだけで貧乏神をなすりつけられる「あっちいけカード」は効かず、「オレさまにそんなへなちょこカードが効くと思うか!たわけ!」と言われるだけ。
ただ、変身直後に「来月まで待ち切れないだと?」→「気に入った!」のパターンも稀だがある。その時は、腹を括ろう。

○ロボットで撃退

『Ⅲ』などでは、キングボンビー対策としてメカボンビーや使い捨てのカプセルロボが登場しており、持っていればキングボンビーと戦闘できる。
演出はまさかの対戦方式。交互に攻撃と回避を繰り出し、先に体力が尽きた方が負け。
ちなみに『X』までのBGMは『桃伝』のアレンジ。

  • プチキャノン:四脚のポッドに機銃と射手(?)が乗り込んだ最弱のカプセルロボ。『X』での必殺技は全弾を発射するオリンパス弾。
  • Bコロコロ:キャタピラ式のからくり人形みたいなカプセルロボ。攻撃手段は体当たり。
  • ヤマトザムライ:使い捨ての中では最も強い、名前通り武士型カプセルロボ。刀で衝撃波を飛ばしたり直接斬りかかって攻撃。『X』での必殺技は二刀流の十文字斬。
  • メカボンビー:型落ち気味だがまだまだ現役な、赤い髪に金属ボディのキングボンビーそっくりなロボット。攻撃手段は口から巨大ミサイル
  • メカボンビーRX:最高の勝率(必ず勝つとは言っていない)を持つ最新型メカボンビー、といいつつ見た目は別物でもはやヒーローロボ。
    『HAPPY』までは必殺技のヒップバズーカを使えばほぼ勝利確定。逆に外れやすいヘッドバズーカばかり使うのは敗北フラグとも……
    『7』以降は流石に必殺技=勝ちと言えるほど露骨ではなくなった。

初期こそ勝率は高かったが、シリーズが進むごとに勝率が下がっていき、『12』では最高級のメカボンビーRXですら勝率2割ほどに落ちてしまった。
そしてその続編の『USA』でとうとう廃止となってしまった*11

余談だが、メカボンビーRXで負けた場合はキングボンビーから「ロボット研究所はヒヤシンスの栽培でもしていろ!」と言われるため、勝率末期のロボット研究所は「ヒヤシンス栽培所」「ヒヤシンス」とか呼ばれる羽目に。
なお、ヒヤシンスの理由は謎。他には「ショートケーキでも作ってろ!」と言われていた作品もある。

○貧乏神対策効果を持つ歴史ヒーローを仲間にする

『WORLD』のみ、パリを独占すると仲間になるナポレオンは「強力なボンビー(キング・ハリケーン・ロシアン・チャージ・デビル)をミニボンビーにする」という能力を持つ。確定ではないが、即座にキングボンビーを無力化するという、メカボンビー廃止後では唯一無二の効果である。
ナポレオンは他にも「他プレイヤーを眠らせる」「空き物件を無料で手に入れる」という効果もあるため強力。

加えて『2017』『令和』において出石を独占すると仲間になる桂小五郎、『ワールド』においてマンチェスターを独占すると加勢するニュートンも、貧乏神を置き去りにさせるという能力を発揮するほか、『ワールド』のシェイクスピアも低確率だが「サミットカード」と同じ効果をもたらすことがある。ナポレオン以外はミニボンビー含む変身後の形態に対しては発動しないが、貧乏神から逃げるという観点に絞れば使えなくはない。


○名産怪獣・お祭り精霊に気絶させてもらう

作品によっては、貧乏神に取り憑かれた状態で特定の地点を通った際、貧乏神と文字通り格闘する名産怪獣・お祭り精霊が登場することがある。
名産怪獣・お祭り精霊が勝利すると、数ヶ月間だけだが貧乏神を気絶させることができ、その間は悪行を働かれないで済む。なすりつけとは違って対症療法的な対策ではあるが、急行系カードや「あっちいけカード」など対抗手段を切らしてしまってなすりつけが叶いそうにないときに出現ポイント付近にいたら賭けてみてはどうだろうか。
ただし必ず出現するとは限らないのと、低確率ながら貧乏神が勝ってしまうパターンもあるのが難点。また、キングボンビー変身中は出現しないので注意。


○そもそも奪われるものが無い

対処法と言えるのかは分からないが、もともと物件を持っておらず貧乏であれば、キングボンビーがどれほど暴れてもそこまで困ることはない。
…に行け!カードなどの後を引くやっかいな悪行もあるので、さすがにまったく困らないということはないが、借金に関しては「徳政令カード」や「ワープ駅」などですぐにチャラにできるため、復活すること自体は大して難くない。
序盤戦、あるいは借金経営状態ならキングボンビーは元々大して怖くはなく、先行プレイヤーにとってのみ怖いシステムともいえる。むしろ借金を増やしに増やして「たいらのまさカード」を使えば……。
失うものが無い状態の場合、貧乏神のカード購入などの悪行もプラスにしかならない。
なお製作陣の想定では、キングボンビーにどん底まで落とされたら貧乏神に助けてもらうのが復活の定石とされているらしいが…。

また、一部のシリーズに登場する「九死に一生カード」を使えば、一回だけ悪行を防ぐことができるが、焼け石に水なところである。

【その他】

さくま氏の手がけていない『桃太郎道中記』ではキングボンビーの先祖である「ボンビー大魔王」が登場。
声はデーモン小暮が担当している。
この作品を勝手に作られた事に激怒していたさくま氏だが、このCVだけはハマっていたのを認めたほどだという。

SFCRPG新桃太郎伝説』では、仲間になった貧乏神のレベルを99まであげるとキングボンビーに進化する。
シリーズでも珍しい(というか唯一?)、「完全なる味方のキングボンビー」である。
……だが、それまで貧乏神が使用可能だった装備と術が何故か全て没収され、そのくせ何の特殊能力も追加されない。
『電鉄』シリーズで見せた様々な悪行能力はどこへ行ったのか。
なので、戦闘では基本的にアイテムを使うか殴るしかないが、能力値はそのまま(貧乏神のパラメータは仲間の中でも低い方)なのでどうにも貧弱貧弱ゥ*12
一応それまで大の苦手だった「雷雨」の天候が逆に得意になるというメリットもあるにはあるが、だから何だという程度。
はっきり言って貧乏神より弱体化している。どうしたキングボンビー。

PSのリメイク版『桃太郎伝説』では、貧乏神たちの暮らす村の石像として登場。
今作ではそれだけのチョイ役なので「出番が少ないぞ!」と不満タラタラ。何度も話しかけると持ち金を奪われる。

PS2ゲーム『ボボボーボ・ボーボボ ハジけ祭り』ではゲストとして登場。
タイトル画面で【◯、△、□】を雷が鳴るまで同時押しすると、ステージ1「ハジケ村」の毛狩り隊とBGMがキングボンビーになる。しかも通常の敵よりも強い。

お笑い芸人の千鳥・ノブが司会を務めたクイズ番組「クイズTHE違和感」という番組の「コンプリート違和感」には、引き当てると得点がリセットされてしまう「ノブジョーカー」というダミー選択肢が存在するが、その登場の仕方がまんまキングボンビーのそれである。
(事実初めて引き当てられた回で、霜降り明星のせいやがそう言及している。)

また、クイズ番組『くりぃむクイズ ミラクル9』においても、「日本縦断トラベルクイズ」において『令和』以降の姿で登場。
ルートとなる都道府県のどこかで1回登場し、そこでは解答者以外も含めた全員が参加する2択クイズになり、過半数が正解できないとポイントを没収される。
ここでの声は松岡禎丞が担当している。


漫画版では】

KADOKAWAの児童向け雑誌『ケロケロエース』に連載されたコミカライズ作品『それいけ!桃太郎電鉄』では、物語全体を通しての黒幕兼ラスボス梵屁羅主(ボンビラス)大王」として登場。
虐げられた鬼族の恨みや怨念が生み出した邪神で、千年前に桃太郎に勇気の剣で封印された。

桃太郎の子孫である「えんま新聞社」の新米記者、桃木三太郎の取材旅行に同行する先輩記者の貧乏神は直系の子孫にあたり、
彼を通じてご当地怪獣を送り込み、日本各地の名物や特産品からエネルギーを集めることで復活を目論んでいた。

三太郎や霊体として同行していた初代桃太郎(吉備津彦命)、更に貧乏神本人も自分が怪獣を送り込むためのゲート扱いされていることにはまったく気が付いていなかったが、青森のねぷた祭りのエネルギーを利用することでついに封印を破り貧乏神の肉体を乗っ取って復活。
青森市街を壊滅させる、封印を行っていた勇気の剣を砕いて初代桃太郎の霊体を消滅させる、
貧乏神と同様に鬼族の血を引いていたヒロインの夜叉姫を洗脳して梵屁軍団の幹部である鬼将に据えるなどの悪事を働き、三太郎の精神に多大なダメージを与えた。
復活後も宅配ピザに舌鼓をうったり、夜叉姫と結婚しようとするもあっけなく断られてガチ凹みしたりするなどのコミカルなシーンもあったものの、圧倒的な力によって最後まで邪悪なラスボスとして君臨したのだった。



追記・修正は、サイコロ5vs10対決に勝った方がお願いします。


画像出典:Wii「桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!」
発売・開発:ハドソン 2007年7月19日発売

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最終更新:2025年05月29日 18:56

*1 一応キングボンビーと見せかけてミニというフェイントは『7』や『V』でもあったが、以降はこのパターンは無い。

*2 なお、このキングボンビーをデザインしたのは「なごやあきら」という謎のデザイナーだが、正体は鳥山明だと言われている。愛知県出身で、さくま氏とも親交が深くかつてメカボンビーRXのキャラクターデザインも担当している。

*3 作品によるが、所有する農林物件のうちランダムで選ばれたものに政府から購入希望の話が持ちかけられた際には任意で購入額に対して高額で売却できるほか、減反政策の発生や名産怪獣が捨ててしまうことも。

*4 2月の赤マスのn倍であることが多い。倍率は年数経過で増加する。

*5 『V』のみ横向きだが構造自体は同じ。

*6 『V』までは「みなぶっとびカード」「サミットカード」「ぶっとばしカード」「場所がえカード」を使用した場合は脱出が可能であった。任意の相手を指名して使用するタイプの妨害系カードや歴史ヒーローなどについては、ボンビラス星にいるプレイヤーを指名しようとしても「ボンビラス星まで○○カードは届きませんぞ!届いたとしてもむごい!武士の情けでそこまで卑劣なことはやめましょうよ!」「ボンビラス星ははるか遠くです。死人に鞭打つような真似はやめましょう!」などと秘書に諌められて選べない。

*7 ちなみに『HAPPY』で「スリの銀次カード」による遭遇率上昇フラグを立てた上でボンビラス星送りにされ、ボンビラス星内でリミットを迎えるとボンビラス星に銀次が現れる。

*8 目的地がマイアミならウィニペグで確定だが、低確率でマイアミが選ばれることがある。到着扱いにはならない。どこまでも嫌なやつめ。

*9 コルドバが目的地ならノヴォシビルスク。

*10 まめ鬼の出目は本来1~3までだが、この悪行が行われる『WORLD』では4まで出る。変更の理由は恐らく目的地まで3マス以内では1/3で目的地に入れるため少しでも不利にするためと思われる。だからなんだという話だが。

*11 『USA』で廃止されたのは、アメリカにおいてはキングボンビーの脅威が知られていないためと説明される。メタ的に言うと、変身直後に即行動との兼ね合いもある。

*12 とはいえ流石に99段なのでそこらへんの雑魚はワンパンで沈められるが。他の仲間たちの大半がそれ以上に強いというだけではある。