レジドラゴ

登録日:2020/11/25 Wed 20:49:42
更新日:2025/04/23 Wed 08:36:49
所要時間:約 4 分で読めます





腕の形は古代のドラゴンポケモンの頭という学説もあるが証明されていない。



出典:ポケットモンスター、113話『ラストミッション!レジエレキ・レジドラゴをゲットせよ!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


レジドラゴとは「ポケットモンスター」シリーズに登場する伝説のポケモンである。


【データ】


全国図鑑№:895
分類:りゅうぎょくポケモン
英語名:Regidrago
高さ:2.1m
重さ:200.0kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別:不明

タイプ:ドラゴン
特性:りゅうのあぎと(ドラゴンタイプの技を使う時攻撃・特攻が1.5倍になる)


HP:200
攻撃:100
防御:50
特攻:100
特防:50
素早さ:80

合計:580

努力値:HP+3


【概要】


ソード・シールド』のDLC第2弾「エキスパンションパス」の『冠の雪原』で初登場した伝説のポケモン。所謂「レジ系」の一匹。
他のレジ系同様、レジギガスが作り出したポケモンと言われている。

赤い球体にレジ系特有の点字のような模様が描かれており、その両腕はまるでドラゴンの上顎と下顎に見える。
両腕を体の上下に回して胴体を隠すことで、まるで竜の頭部のように見せることもできる。

その体は「ドラゴンエネルギー」という未知の物質の結晶でできており、より強力なドラゴン技を繰り出せる。
更には全てのドラゴンポケモンの力を持っているとか。その割に技のレパートリーそこまで広くないとか言ってはいけない。

ただし、その結晶エネルギーが足りないせいで頭だけしか作られなかったという伝説もあり、
完成するのを恐れた古代人によって封印されてしまったらしい。誰が呼んだか「ディアゴスティーニの創刊号だけ買うやつ」
でも高さはレジギガスに次ぐ大きさ。
まあ、他のレジ系を見る限り、多分これが完全体だろ

ちなみに外見は太古のドラゴンタイプが参考になっているらしい。
一体どんな形だったのだろうか?*1


【ゲームでのレジドラゴ】


カンムリ雪原の「三つまたヶ原」にある「定めの遺跡」にて対になるレジエレキと共に眠っている。
ここの扉はレジアイスレジロックレジスチルを手持ちに入れた状態で扉を調べれば開くことができ、
中の床の模様をレジドラゴの顔の点と同じように光らせ、石像を調べれば、


っくっ


と鳴き声が響き、レジドラゴと戦闘になる。
ドラゴンタイプとかくとうタイプの攻撃技しか持たないので、捕獲にはフェアリータイプを出すといい。
特に状態異常技を覚えるマシェードか、技を完封できるミミッキュがオススメ。

ただしレジドラゴの形にスイッチを光らせて対戦すると、以降レジエレキには出会えなくなってしまうので注意。
逆もそうなので、基本的には片方しか捕獲できない。


【対戦でのレジドラゴ】


レジ系らしく尖った能力の持ち主で、特にHPが非常に高い。
これは全ポケモン中5位の高さで、同じくドラゴンタイプのジガルデ(パーフェクトフォルム)に次ぐ。
HPの高さに反して防御・特防が50と非常に低く、攻撃と特攻も100程度と、HP第3位のアクジキングによく似た種族値配分をしているが、こちらは単タイプ故に4倍弱点がないので実質的な耐久力で上になりやすい。
ちなみに素早さはこちらが高い。

火力は並程度だが、専用特性「りゅうのあぎと」によりドラゴン技の威力が向上する。
上昇倍率は1.5倍と強烈で、ドラゴン技自体がげきりんやりゅうせいぐんといった高威力技が多い事も合わさり相当なダメージを叩き出せる。
たとえ相手がはがねでも並のポケモンでは受けられず、例としてC特化眼鏡流星群ならH252アーマーガアを高乱数で落とせてしまうほど。
そして専用技の「ドラゴンエナジー」はHPが多い程威力を増すドラゴン版「しおふき」または「ふんか」。
特性も相まってこの技の威力はドラゴン技随一である。フェアリー以外には相当なダメージを叩き出せるであろう。
なお、「りゅうのあぎと」自体は物理技にも乗る。
よって物理型では「げきりん」「ドラゴンクロー」「スケイルショット」辺りが主力になるだろう。ご丁寧に「りゅうのまい」も覚える。


問題はドラゴンタイプの癖してサブウェポンがとても希薄な点
何と一致以外の特殊技は「げんしのちから」「いびき」「りんしょう」「はかいこうせんだけ
物理技もノーマル技以外は「ほのおのキバ」「かみなりのキバ」「かみくだく」「アームハンマー」「きしかいせい」位。
とにかく威力不足や癖の強さに悩まされるものばかりが揃いに揃ってしまっている。
元祖レジ系の専用技だった「ばかぢから」もレジエレキ共々覚えない。

このせいでフェアリータイプに対して有効打が全くない。「はかいこうせん」や「ギガインパクト」の採用も視野に入るくらい。
ミストフィールドを張られると動きがほぼ停止する。カプ・レヒレを相手にしてしまった時には泣くしかない。
だいばくはつ」で引くのもひとつの手か。この辺は地面と対峙した時のレジエレキと似ている。
先輩や親父はガラルに来てその欠点を埋めたりダイマックスと噛み合ったりと大躍進した(※ただしスチルは微妙*2)だけに、レジエレキとレジドラゴの今後の強化に期待である。

そして第9世代、HOME経由でSVにも登場。
新たに「こおりのキバ」「だいちのちから」「じしん」を習得できるようになり、多少攻撃範囲が広がった。
テラスタルの存在も追い風で、「テラバースト」を使えば更に技範囲が広がる。
これでようやく天敵のフェアリーに抗う術と一致・反動技以外のまともな特殊技を得た。
とはいえドラゴン以外の火力は貧相な事に変わりはないので、前時代と同じく一貫性を作ってからの大暴れ狙いが主となるか。
ドラゴンテラスを重ねた場合の火力は圧倒的で、無振りサーフゴーを半減の上からC特化眼鏡流星群でワンパンできてしまう。
なお対のレジエレキは「トランジスタ」の効果が1.3倍に下がったが、レジドラゴの「りゅうのあぎと」の効果は変わらず1.5倍のまま。
さすがに弱点が突きづらいタイプなので許された模様*3


【アニメでのレジドラゴ】


新無印編113話『ラストミッション!レジエレキ・レジドラゴをゲットせよ!!』にて登場。
『プロジェクト・ミュウ』にてレジエレキとレジドラゴをゲットする任務が発表され、ゴウとシゲルが参加する。
アニメでは点字を二人が同時に押すことでレジエレキと一緒に復活を果たす。

レジエレキとコンビネーションでゴウのフライゴンとシゲルのブリムオンを倒すも、
レジドラゴが使った『たつまき』を逆に利用され、エースバーンカメックスの協力攻撃に敗れシゲルにゲットされる。
ゲット後は他のレジ系と一緒にレジギガスを呼び起こす。


ポケモンカードでのレジドラゴ】


2022年のパック『パラダイムトリガー』に収録されたレジドラゴVSTARが本編とはまた違った強烈な性能をしている。その内容は↓

V進化(レジドラゴVから進化) HP:280  タイプ:ドラゴン
弱点:なし 抵抗力:なし にげる:無無無

ワザ:りゅうむそう
草草炎
自分のトラッシュにあるドラゴンポケモンが持っているワザを1つ選び、このワザとして使う

VSTARパワー
特性
レガシースター
自分の番に使える。自分の山札を上から7枚トラッシュする。その後、自分のトラッシュから好きなカードを2枚まで選び、相手に見せて、手札に加える。[対戦中、自分はVSTARパワーを1回しか使えない。]

特別なルール
ポケモンVSTARがきぜつしたとき、相手はサイドを2枚とる。

特筆すべきはワザの「りゅうむそう」。その説明通りトラッシュのドラゴンポケモンの技を全て使えるというとんでもない効果をしている。
レジドラゴVSTARと収録時期が近いドラゴンポケモンに限って挙げるだけでも、
  • デメリットが重いが280ものダメージを叩き出すギラティナVSTARの「ロストインパクト」
  • 使用後相手からの技ダメージを大幅に軽減するヒスイヌメルゴンVSTARの「アイアンローリング」
  • 相手のバトルポケモンの効果を全て無効にするジュラルドンVMAXの「キョダイフンサイ」
とバリエーションが多彩かつ強力なものばかりで、これを一通りの組み合わせのエネルギーで使い分けられるのがこのカードの最大の強みとなっている。
しかし、肝心の使用エネルギーが現行のスタンダードレギュレーションだと加速手段が限られる草と炎であるため展開速度にやや難があるのが痛く、あまり目立った実績は出していない。そう、スタンダードでは

このカードがより輝くのは過去レギュのカードも使用可能なエクストラレギュレーションのほうであり、そちらには
  • ロストインパクトを更に上回る300ダメージという破滅的な火力を持つメガリザードンEXの「ワイルドブレイズ」
  • GXワザなので使用制限があるが相手のターンをスキップするディアルガGXの「タイムレスGX」
  • 相手のグッズ使用禁止、特殊エネルギー使用禁止と強力なロック効果技を2つ持つオンバーンGX
等々、もっと鬼畜な技がよりどりみどりであり、更にスタンダードレギュレーションでの欠点だったエネルギーの重さも、ドラゴンポケモンに付ければ1枚で全てのエネルギー2個分としてはたらく「ダブルドラゴンエネルギー」で解決している。
このやりたい放題な性能のお陰でエクストラレギュレーションでは最強クラスのカードになっている。

pokemon GOでの活躍】


2023年3月、エピックレイドのボスとして先行登場。
同年7月には正式実装され、2024年の復刻時には色違いも解禁された。
ステータスは豊富なHPとそこそこの攻撃、低めの防御と本編に忠実。

実用性についてだが、現状ははっきり言って不遇。
その原因はとにかく技に恵まれない点で、ノーマル技は不一致かつ低性能な「かみつく」一択。本編で「ロックオン」を覚えられないことが大きく響いてしまっている。
本作のドラゴンタイプは大体が「りゅうのいぶき」「ドラゴンテール」のどちらかをノーマル技として所持している中、後者はまだしも本編で普通に覚えられる前者すらもらえなかった理由は不明。
ゲージ技は威力こそ強力なものが揃っているが、フルゲージ技ばかりなので「かみつく」との相性が悪く繰り出すまでに時間がかかる。
本作には特性がないので火力も並み程度しかなく、本編での強みが完全に死んでしまっている。

2024年9月のアップデートでチャージが少なく追加効果も優秀な「ワイドブレイカー」が追加されたが、救済されたとは言い難い。
レイドバトルにおいてはより強力なドラゴンタイプのアタッカーがいくらでもいるので使われず、PvPでも技の悲惨さゆえに採用されることはほぼない。ちなみによく比較対象に挙げられるアクジキングはハイパーリーグのアタッカーとしてまずまずの性能を持っており、使用率の面で大きく水をあけられてしまっている。
対となるレジエレキは覚える技こそ悪くないものの、本編最大のウリであった圧倒的素早さが存在しないためステータスが中途半端であり、あちらもほぼ使われない。

スイクンゼルネアスなど、スペックは悪くないのに技が酷過ぎて活躍できなかった伝説ポケモンが救済されたケースは過去にも存在したため、「ドラゴンエナジー」が優秀なノーマル技として実装されるなりすれば化ける可能性はあり、今後の改善が期待される。

【余談】


  • 第三世代のレジ系が岩、氷、マグマといった物質、同期のレジエレキが電気(実在するエネルギー)で作られている中、レジドラゴのみ唯一架空かつ生物に関する属性から来る物質(ドラゴンエネルギーの結晶)で作られている。
    一応「龍脈」という風水学の考えは存在するので、レジドラゴもそういった要素から作られているのかもしれない。

    また、龍との洒落で「流星=隕石」とも推測できる。*4
    「結晶エネルギーが足りずに頭しか作られなかった」と言われているのも、龍脈は多く流れている所とそうでない所があり、隕石の場合も数が限られてくるためだと思われる。

  • 頭だけの姿に変形するポケモンは、過去にもカプ神の4匹が存在し、「竜の頭」という先輩にもネクロズマがいる。


追記、修正はスイッチを光らせてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケットモンスター
  • ポケモン解説項目
  • 剣盾
  • レジ系
  • ドラゴン
  • 竜玉
  • りゅうのあぎと
  • 伝説のポケモン
  • 冠の雪原
  • 頭だけ
  • レジドラゴ
  • ドラゴンエナジー
  • タフガイ
  • 準伝説
  • サブウェポン不足
  • ディアゴスティーニの創刊号だけ買うやつ
  • シゲル
  • ポケカでは超器用
  • 895
最終更新:2025年04月23日 08:36

*1 閉じた形状はリザードンに似ているとも言われる。…ってそれ 飛行タイプじゃねぇか! ガラル地方にメガシンカはないのでメガリザードンXを参考にした可能性も薄い。

*2 ダイマックスとの相性が悪いだけで、鉄壁ボディプレス型が一定数存在はした。

*3 ただでさえレジエレキは圧倒的なSによって何も補強せずとも上から殴りやすい上に、エレキフィールドの補正が受けられるという点も考慮された可能性もある。第9世代の未来のパラドックスポケモンはよりにもよってエレキフィールド下で元気がでるし、ミライドンに至っては初手エレキフィールド展開の特性だから、便乗することは想定できたのだろう

*4 ちなみに岩氷鋼も流星の構成要素でもある