ゴリランダー

登録日:2019/11/27 (水) 21:26:27
更新日:2024/02/18 Sun 20:06:13
所要時間:約 7 分で読めます







特別な切り株のパワーをドラミングでコントロール。根っこを操って戦う。


出典:ポケットモンスター、115話『開幕!マスターズトーナメント!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ゴリランダーとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンである。


■データ


全国図鑑№:812
分類:ドラマーポケモン
英語名:Rillaboom
高さ:2.1m
重さ:90.0㎏
タマゴグループ:陸上/植物
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:くさ
特性しんりょく(HPが1/3以下になるとくさタイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:グラスメイカー(場に出ると5ターンの間、グラスフィールドを展開する)



HP:100
攻撃:125
防御:90
特攻:60
特防:70
素早さ:85

合計:530

努力値:攻撃+3

サルノリ→バチンキー(Lv16)→ゴリランダー(Lv35)

■バチンキー


全国図鑑№:811
分類:ビートポケモン
英語名:Thwackey
高さ:0.7m
重さ:14.0㎏

タイプ:くさ

■サルノリ


全国図鑑№:810
分類:こざるポケモン
英語名:Grookey
高さ:0.3m
重さ:5.0㎏

タイプ:くさ

■概要



第八世代『ソード・シールド』より登場。
ガラル御三家のくさタイプ枠サルノリの最終進化系。
ジャローダ以来の複合タイプを持たない草御三家でもある。

可愛らしい子猿だったサルノリが最後まで進化すると逞しいゴリラに。
これまでいなかった正統派なゴリラモチーフのポケモンである。
(一応、ゴリラっぽいという意味ではケッキングのほか、ゴリランダーと同期のガラルヒヒダルマもゴリラを意識していると思しき部分はある)
頭部からは深緑の葉のような頭髪が著しく伸びており、額の辺りからは前髪のように蔓が垂れている。
また、バチンキーまでは体毛が緑色だがゴリランダーは黒を基調としている。

この一族はサルノリのころからリズムよく枝を振るうことで草花を活性化させる力を持っており、
ゴリランダーの場合は「切り株ドラム」を木の枝のスティックで叩いてリズムを刻み、音波を放つのはもちろん、植物の根を操って攻撃することもできる。
群れの中で最も優れたリズム感を持つものがボスとなるようだ。また、群れのボスに挑む者が現れるとドラミングバトルが始まり、勝った方が群れのボスとなる。なお、敗れてもキリキザンのように群れを追放されるようなことは無いようだ。
グループ内の調和を重んじるなど性質は温厚だが、それを乱そうとする者には激しく牽制し仲間の危険にも猛然と立ち向かう。*1


■ゲームでのゴリランダー



ゲーム開始時にチャンピオンダンデから進化前のサルノリをもらえる。
主人公がヒバニーを選んだ場合はホップ、メッソンを選んだ場合はダンデの手持ちに加わる。

レベル技はくさやノーマルに偏っており、有用なサブウェポンとなりえるのは「はたきおとす」くらいしかない。
メインのくさ技も最終進化Lvまでは「はっぱカッター」で凌いでいくことになる。
残念ながらレコードでタネばくだんは覚えられない。
このため、バチンキーまでは戦いづらく感じることも多いだろう。
幸い有利なみずタイプのジムが2番目にある(しかも切り札のカジリガメは草4倍)ので、そこで活躍させよう。
ソードバージョンなら結構後にいわタイプのジムもある。シールドバージョンは…うん。

ゴリランダーに進化してからは、物理攻撃の著しい向上で等倍以上相手ならゴリラだけにゴリ押しで意外とどうにかなるようになる。
わざマシンで「とんぼがえり」「かわらわり」「じならし」などを覚えさせて攻撃範囲を広げると弱点を付ける相手も増えてくる。
(しかも後の2つは終盤に増えてくるはがねタイプや我らがキバナの切り札たるジュラルドンをもあわよくば返り討ちにできる)。
また進化時に習得できる専用技ドラムアタック」は当たれば相手の素早さを確実に1段階下げられる。威力も80とこの手の技にしては高め。
命中100、非接触なのもありがたいところ。

この他、ガラル地方のポケモンで結成されたバンド「マキシマイザズ」のドラム担当であり、シリーズのエンディングムービーに登場する。
一度殿堂入りすると他のメンバー共々バウタウンに現れ、いつでもエンディングムービーを見られるようになるほか、ガラルスタートーナメント初回クリア時にもシュートスタジアムに揃って姿を見せる。


■対戦でのゴリランダー



同じ御三家猿のゴウカザルとは対照的に、高い攻撃・HP・防御を持つ典型的なパワータイプ。
攻撃は125と御三家でもトップクラスに高く、それまで最高値を誇っていたエンブオーを上回る。さすがゴリラ。
意外なことに素早さもそこそこあるが、その一方で特殊面は低く特攻にいたってはくさタイプどころか全御三家中で見ても最低値。

専用技は上述したように切株を叩いて木の根っこを操る「ドラムアタック」。
確実に素早さを下げられるため、後続サポートはもちろんゴリランダー自身もそこそこの素早さがあるので
物理相手なら高めの防御とHPで耐えつつ、上から返しの一撃をお見舞いするという立ち回りができる。

くさ技は他にも「ウッドハンマー」を持ち、ダイマックスすれば反動ダメージをなくしつつぶっ放せる。
サブウェポンは上に挙げたもののほか「ばかぢから」「じしん」「DDラリアット」「アクロバット」などがあり、攻撃範囲はかなり広め。
変化技も「ちょうはつ」「いやなおと」「ビルドアップ」「やどりぎのタネ」などそれなりに覚えてくれる。

隠れ特性のグラスメイカーは剣盾発売からしばらくは入手不可能だったが、2020年6月にポケモンHOMEでのプレゼントで遂に解禁された。
くさ技の火力が大幅に上がることを始めとしてパーティー全体にいくつもの恩恵があるので基本的にはしんりょくより優先される。
同じ特性を持つカプ・ブルルとは能力値で非常に似通っているが、素早さでゴリランダーが勝る、攻撃力ではブルルが勝る、フェアリータイプの有無など細かいところで差がある。
…のだが、カプ・ブルルは習得技が未だに貧相という致命的な欠点を抱えていることが判明したので、ぶっちゃけどうでもいいレベルの差でしかない。
コイツのせいで復活したカプ・ブルルが必死に差別化要素を探す羽目になってしまった。

持ち物は火力向上の「こだわりハチマキ」や「たつじんのおび」、
元から高い対面性能を補助する「きあいのタスキ」、低い特防を補える「とつげきチョッキ」などが候補にあがってくる。もちろん「こだわりスカーフ」もおすすめ。
同じく単くさタイプの物理アタッカーであるアマージョとは種族値から変化技やサブウェポンのレパートリーまであらゆる点で似通っているが、
特殊耐久がやや劣る以外おおむねゴリランダーの方が高いステータスを持つ。

単くさタイプのポケモンの中では種族値・攻撃技共にアタッカーとしてかなり恵まれた部類であり、第八世代当初はレートでも上位の使用率を誇っていた。
しかし、これほど優秀なポケモンでも草単特有の一致技の通りの悪さと耐性の弱さという難点はいかんともしがたかった。
歴代の強力な草ポケの大半が優秀な複合タイプ持ちであり、それ以外ではくさタイプの攻撃技のみがサブウェポンとして使用されるケースが大半なので仕方ないのかもしれないが。
さらに研究が進みあらゆるところから「ダイジェット」が飛び交うようになりくさタイプ全般が苦しい立ち回りを強いられるようになったた次第に採用率は落ち着いていった。

しかしグラスメイカーが解禁されてからはエースバーンに次いでまた俄かに注目が集まっており、前作のカプ・ブルルと同じくドヒドイデと組ませて持久戦をするゴリランダーが増えてきている様子。

さらにDLC「鎧の孤島」で教え技が解禁された事によって再び注目度が急激に上昇。
新技「グラススライダー」の登場である。
威力70・くさタイプの物理技で、これだけだと他のタイプにサブウェポンとして持たせるレベルの性能に見えるが、
この技はグラスフィールド下で使うことで先制技となる。
このため特性「グラスメイカー」のゴリランダーとの相性は非常に良く、タイプ一致補正とグラスフィールド補正による約136もの威力の先制技をほぼ無条件で放つ事が出来るのである。
因みに火力指数はかつて対戦環境で猛威を奮ったあの疾風の翼ファイアローの「ブレイブバード」を僅かに上回っている
先制技としては文句なしに破格の威力を誇るこの技の習得により火力、対面性能が大幅に強化されただけでなく、「がむしゃら」との両立も可能なため「きあいのタスキ」を持たせる事で本来不利な相手ですら先制技を持っていないか、
持っていても素早さで勝る相手ならば強引に落とす事すら可能な崩し性能をも手に入れた。
ランクバトル参戦前最後のシーズンにしてこの大幅な強化を受け、一気にガラル御三家最不遇の名を返上。環境自体はなおもゴリランダーにとって逆風であるにもかかわらず、使用率が急上昇している。

地味にDLC以降はキョダイマックス形態も追加されており、こちらは通常と比べてドラムセット部分がすごいことになっている。
くさ技も威力160固定・かたやぶり効果の「キョダイコランダ」となり、特性による受けを許さない。
同様の効果を持つキョダイマックスを得たエースバーンインテレオンの参戦も一端ではあるものの、これにより前世代から長らく環境トップに君臨し続けたミミッキュをもその座から引きずり下ろした。
フィールド展開できない点はグラスメイカーで解決できることもあり、総じてタイプ相性による対策はしやすいが、怠った相手PTを一気に吹き飛ばせる性能といえる。

DLC「冠の雪原」が解禁されて以降は原種サンダーテッカグヤなどの強力なひこうタイプや、
アーゴヨンウツロイド等の毒アタッカーが多数参戦したにもかかわらず、8位という相変わらずの高い使用率となっており、改めてくさタイプにおける規格外っぷりを発揮することになった。


しかし、第9世代ではその暴れっぷりが咎められる事になってしまった。
「グラススライダー」「ばかぢから」「10まんばりき」がまとめて習得不可能にされてしまったのである。
かくとう打点は「アームハンマー」に下がり、じめん打点も特性の都合「じしん」に頼れない故に「じだんだ」にまで下がった。
一応、いくつか小技を手に入れたもののほとんどくさ・あくに偏っており、総合的に見て大きく弱体化してしまったと言っていい。
実際、初解禁となったレギュレーションD当初はシングルバトルでの使用率は65位近辺まで落ち込んでいた。
とはいえ、もともと技や型は豊富だったため、上記の技が没収されてもそれなりにある程度戦い方が確立されていったのか2023年8月時点では40位手前ほどに回復している。
仮に「グラススライダー」を使えていれば、環境トップだが物理耐久の低いハバタクカミやくさ技が弱点であるれんげきウーラオステツノツツミにもめっぽう強くなるため環境が大きく変化していたかもしれない。

一方でダブルバトルでは序盤から10位台をキープし、ついには一桁台にまで採用率を伸ばしている。グラスフィールド下での「ウッドハンマー」の火力は据え置きなため、「高火力の『ねこだまし』持ち」という個性はいまだに強烈。連撃ウーラオスとガチグマに強く、またこの2匹によりほのおタイプにテラスタルするポケモンが数を減らしており、「ウッドハンマー」を通しやすくなった点も大きい。
マルチに戦っていた第8世代とは違い、完全にダブル専門に移行していたと言えるか。

そして2023年9月…DLCにてついに主力技だった「グラススライダー」(ついでに「10まんばりき」も)が復活。
さすがに「グラススライダー」は威力こそ下がったものの、それでもパオジアンやテツノツツミには致命レベルのダメージを与えられる。
ゴリランダーに有利なポケモンも増えたことやグラスラの弱体化もあり剣盾時代ほどではなくなったものの、それでも本領は十分に発揮できるようになっておりシングルでの順位も約30位ほどと大きく向上した。
ダブルでは同じくグラスラを使えるオーガポンとのシナジーが抜群であり、こちらの順位も相変わらず堂々の一ケタ台となっている。

■アニメでのゴリランダー


主人公の一人であるゴウの手持ちとしてサルノリが登場する。CV:武田華
59話にてようやく登場した最後のガラル御三家。
OP1や46話のアバンに少し登場したぐらいだったので、実質放送から一年半も未登場だった。

やんちゃでいじっぱりな性格の個体。つまり攻撃↑↑特防↓特攻↓。
迷子になっていた所をゴウが保護したが、実はロケット団のガチャマシン産のポケモンだった。
しかしゴウとの交流でゴウに懐いたサルノリはロケット団の元に帰るのを拒み、自らのボールを破壊しゴウにゲットされた。

ゴリランダーは同じく59話にてゴウが見たの中に登場する。

マスターズトーナメントではダンデが使用。一回戦、二回戦共に活躍した。特に、二回戦では確認できるだけでも相手の手持ち四体を倒しており、リザードンに次ぐ実力者であることがわかる(しかし、サトシ戦でのドラパルトを見る限り、ドラゴンテールで削られて疲弊したところを次々と討ち取っただけの可能性もある)。サトシ戦でもドラパルトの次に登場。出陣早々、ドラムをたたいてカイリューを威嚇し、彼女をビビらせた。りゅうせいぐんを使用したために、カイリューの攻撃力が落ちていたこともあって暴風をドラムアタックで受けきり、反撃の一撃で彼女の素早さを下げることに成功。アクロバットで攻撃をかわしながら強烈なけりを入れ、カイリューを討ち取る。お次はネギガナイト。パワーで優るスターアサルトとの勝負に押し負けるも反動で動けなくなった隙をついて10万馬力とアクロバットで畳みかけ、こちらもKO。しかし、ダメージの蓄積があったためか、さすがに覚醒していたウオノラゴンの猛攻をしのぎ切れずに撃沈した。サトシ戦で唯一2縦を果たした

■余談





追記・修正はゴリランダーとセッションしつつお願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年02月18日 20:06

*1 これは現実のゴリラにも見られる特徴で彼らは自分たちが強い事を理解しているため、決して自ら争いを仕掛ける事はしないとされている。

*2 イギリス(剣盾の舞台であるガラル地方のモチーフ)、スコットランド北部のハイランド地方の住民を指す言葉。