イダイナキバ

登録日:2022/12/06 (火) 12:26:40
更新日:2024/01/04 Thu 07:47:45
所要時間:約 4 分で読めます






ドンファンという ポケモンに
似ているような気が するが
体の大きさや 背中の形など
生物的に 全く 異なる。
なんと 偉大な牙で あろうか。

―スカーレットブック「エリアゼロの怪物」より


※SV終盤のネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※
































『ドン!フアアアンド!!』

近年 目撃例が ある。 イダイナキバという 名は ある本に 記された 生物から 取られた。

太古から 生き続けていると オカルト雑誌が 紹介した 謎の ポケモンに 似ている。




イダイナキバとは、「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1体である。



■データ

全国図鑑№:978
分類:パラドックスポケモン
英語名:Great Tusk
高さ:2.2m
重さ:320kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:性別不明


特性:こだいかっせい(ブーストエナジーを持っているか、場がにほんばれ状態のとき、自分の最も高い能力が上がる)

種族値
HP:115
攻撃:131
防御:131
特攻:53
特防:53
素早さ:87

合計:570

努力値:攻撃+3

進化:なし


■概要

ポケットモンスター スカーレット」限定で登場するポケモン「バイオレット」限定で登場する「テツノワダチ」とは対になっている。
「スカーレットブック」にて記されているポケモンで、その姿は「金・銀」で初登場したよろいポケモン・ドンファンと似たような姿をしている。
その正体はパラドックスポケモンの1体であり、ドンファンの遥か太古での姿であるらしい。

ドンファンよりも大柄な体格で、牙も巨大で曲がりくねっており象というよりマンモスらしくなり、四肢には赤い体毛が生え、体表は黒く赤いトゲらしきものが背中に生えており、長い尻尾を持つという恐竜じみた外見をしている。
太古から生き続ける恐竜の生き残りとも推測されていた。


性格も好戦的で凶暴、遭遇した探検隊が致命傷を負わされたという記録まである。
最近ではパルデア地方の乾燥地帯でも目撃されているようだが…


■ゲームでのイダイナキバ


ハロー (主人公)

こちら オーリムだ

イダイナキバは 本来

パルデアの大穴の ポケモン

くれぐれも

注意して 対処してくれ

ゲーム序盤でペパーから見せてもらったスカーレットブックにてイダイナキバを見せて貰え、その後レジェンドルートにて『土震のヌシ』と呼ばれるヌシポケモンとして相対する。ヌシポケモンの中では二番目に強い。
ロースト砂漠に生息しており、レベルは45と周囲のポケモンに比べてかなり高い。
近い場所にLv50台のウォーグルが闊歩してたりするけど。*1
ロースト砂漠にはカラフジムがあるカラフシティに行くタイミングで訪れる事になるが、その道すがらで挑むと大変な事になりかねないので注意。

ヌシポケモン戦で何度か戦闘して追い詰め、スパイスを食べて強化された状態でペパーと共に最終決戦となる。
ペパーはくさタイプスコヴィランを繰り出してくれるためやや有利に戦えるが、相手の攻撃力が高いので注意。
撃破するとコライドンがライド技「かっくう」を習得し、行動範囲が広がる。
また、ヌシ撃破後はイダイナキバが固定シンボルで出現し、戦ってゲットすることができる。この個体は”ヌシだった”という肩書を持つ特別なポケモンであり、初期verでは倒してしまうと復活せず二度と手に入らなかったが、のちのアップデートで捕まえずに倒した場合は一定時間経過後に復活するようになった。

3つのシナリオクリア後に行くことになる場所にも生息しており、そこで彼等の正体についても知ることになる。
どうやら土震のヌシはここから逃げ出した個体である模様。なんというザル警備


■対戦でのイダイナキバ

シリーズ初となる、じめんとかくとうの複合タイプ。これでかくとうタイプは全タイプとの複合を達成*2
攻撃範囲は広いものの、この組み合わせは相性をほぼ打ち消し合わないため弱点は多い。

ドンファンよりも合計種族値が上がっており、特攻・特防以外はまんべんなく上昇。
特に攻撃と防御が高く、特攻と特防がかなり低いというマッシブーンのようなわかりやすい重物理アタッカー。
そして素早さが絶妙で攻撃・防御無振りで最速だと攻撃・防御を1超えるギリギリな数値
特性による素早さブーストを狙うのも難しくはない。最速×1.5だとSV最速ポケモンのマルマインより速くなるので一考の価値あり。
素でも現環境トップメタのサーフゴーより速いのも嬉しい。セグレイブとは同速。

メインウェポンには「じしん」「ぶちかまし」「インファイト」「ボディプレス」等、火力と安定性どちらの選択肢も備える。
サブウェポンもドンファンらしく豊富で、三色キバやいわ技、「こうそくスピン」「はたきおとす」「メガホーン」「しねんのずつき」「アイアンヘッド」「ヘビーボンバー」「アイススピナー」「じゃれつく」等より取り見取り。
メガホーンと言うかメガタスクだとは思うが気にしてはいけない

積み技は「ビルドアップ」がある。これしかないが「ボディプレス」を自然に採用できるので悪くはない。
また、「ステルスロック」での場作りや「ちょうはつ」での積み防止も可能。
他は汎用技くらいである為、あまり補助中心に立ち回る事は出来ない。

弱点は特殊耐久の低さと苦手なタイプの多さ。
幸いHPが高いので特防を補強する事である程度補えるが、不安ならば「とつげきチョッキ」等でフォローしたいところ。
テラスタイプでオススメは火力を上げるかくとうかじめん、もしくは両方のタイプが苦手とするひこうに対するいわでんきになるだろうか。

ちなみに見た目と種族値通り特殊技はほとんど覚えない……
が、一通りのじめん技だけではなくどういう事か「ラスターカノン」やら「サイコショック」やら妙な技を覚える
特殊技ぜんぜん覚えない奴もいるのに……*3

パラドックスポケモン解禁後の対戦では、前述の攻撃と防御を振らず最速に振って素早さブーストをかける型が評価されて徐々に使用率をあげた。
とつげきチョッキを持たせて、こうそくスピンで素早さ上昇させて無双する型も。
特に「じしん」の威力が減衰するダブルバトルでは「10まんばりき」の習得ポケモンも減った中でタイプ一致「ぶちかまし」を使える事から高火力じめんタイプとしての需要を独占しており、それまで採用率トップ5以内が定位置だったガブリアスを30位前後にまで叩き落してその枠に入り込んでいる。
こちらでは「じしん」に巻き込まれず、素早さを任せてさらに火力を高められるファイアローとのコンビが主流であり、イダイナキバの採用率上昇に伴ってファイアローも一緒に順位が上がっている。


■余談

  • 名前の由来はそのまま「偉大な牙」から。

  • ちなみにフィールドでの鳴き声は、ドンファン+英語の過去形の接尾辞「-ed」が由来だと思われる。対となるテツノワダチの鳴き声は「will Donphan」となり未来形の助動詞が使われており、それぞれ原種に対する過去・未来それぞれの助詞を鳴き声に盛り込んだ形である。が、一方で過去パラドックス=これからドンファンになるイダイナキバが「かつてはドンファンだった」、未来パラドックス=かつてドンファンだったテツノワダチが「これよりドンファンになる」という鳴き声になっており、こんなところでもパラドックスが発生している。

  • ポケモン世界で象といえばライチュウゴースに痛めつけられていたインドぞうが有名だが、ドンファンは彼等に対抗するためにじめんタイプを得たと半ばネタ交じりで推測されていたが、イダイナキバ登場でドンファンが遥か昔からじめんタイプを持っていたことが判明。
    もしかしたこの時代でインドぞうはじめんタイプ(とついでにかくとうタイプを)を得てイダイナキバに進化したが、今度はエスパータイプを持ったアローラのライチュウの脅威にさらされたため、現代のドンファンになってかくとうタイプを捨て、未来でははゴースのどくに対抗するためテツノワダチになってはがねタイプを得た…と推測されている。
    逆にゴースの毒に特化しすぎたのがダイオウドウだとも推測されている



追記・修正は過去からやってきてからお願いします。


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最終更新:2024年01月04日 07:47

*1 これはバイオレット版も同じ。さらにいえば南5番エリアや北1番エリアにもいるが、前者は早い話ヌシシャリタツを倒さないと行けない区画におり、後者はそもそもエリア全体の平均レベルがアホみたいに高いため、遭遇危険度はロースト砂漠ほど高くない。

*2 同時期にでんき・かくとう複合のパーモットとテツノカイナが、フェアリー・かくとう複合のテツノブジンも登場したため

*3 有名な対戦ガチ勢の中からはサイコ『ファング』とサイコ『ショック』を間違えたのではないかという声もある。