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エアデュエル - (2012/10/21 (日) 11:14:05) の1つ前との変更点

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*エアデュエル |ジャンル|STG|&image2(airduel-01.png,width=200,center)| |対応機種|アーケード|~| |開発・発売|アイレム|~| |稼働開始年|1990年5月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |ポイント|2種類の自機の使い分け&br()D.A.S.シリーズ第1作|~| **概要 1990年にアイレム(現・アピエス)よりリリースされたジェットとヘリの2種類の戦闘機がテロ組織『D.A.S.』に立ち向かう縦スクロールSTG。本作の正式タイトルは『アイレム エアデュエル』であるが、大抵のサイトでは『エアデュエル』で紹介している事が多い。そのため本項もそれに倣う形で『エアデュエル』と記事名を表記する。『D.A.S.四部作』の1つとされ他の3作と世界観を共有しており、本作はその第一作目にあたる(詳細は下記参照)。またタイトルでラスボスをネタバレしている事も有名。 ****D.A.S. 「デストロイ・アンド・サツジン」の略称。『エアデュエル』・『アンダーカバーコップス』(1992年)・『海底大戦争』(1993年)・『ジオストーム』(1994年)。これら4作品はそれぞれ悪の組織D.A.S.と戦うという共通の舞台設定を持つことから『D.A.S.四部作』と称される。 **システム -オーソドックスなパワーアップタイプのシューティングゲームであり、パワーアップアイテムで自機を強化しながら進み、各ステージ最後にいるボスを倒せば面クリア。全7面で構成され、クリア後は1面から再スタートとなり、2周でゲームエンドとなる。2人同時プレイ可能。 -操作方法は1レバー2ボタン式。メインショットは4段階までパワーアップが可能、サブウエポンとしてボムが用意されストックした分だけ使用でき、どちらもミスした場合は初期段階にリセットされる。 -自機は「ジェット機」と「ヘリ」の2種類。それぞれの性能は、ジェットは前方固定で扱いやすいが連射性能が低くショットを画面に最大2発しか出せない、ヘリはショットの連射性能が高く攻撃力が高いがショットの方向を固定することが出来ずやや扱いにくい、と一長一短。2タイプの自機は各ステージ開始前に選択可能で、ステージに適した機体を使い分けるという戦略性が高い。 |&image2(airduel-03.png,width=200,center)|←ジェット機タイプ&br()ショットは常に前方固定&br()パワーアップするとショットの幅が広くなる&br()連射性能が低く、2発までしか発射できない|&image2(airduel-04.png,width=200,center)| |~|RIGHT:ヘリコプタータイプ→&br()左右移動することでショット方向をある程度変えられる&br()パワーアップすると連射性能が高くなる&br()ショットの幅は狭く広範囲をカバーできない|~| -最高ランクまで自機をパワーアップさせると敵の耐久力が上がりゲームランクが上昇する。これは同社のタイトル『Mrヘリの大冒険』や『最後の忍道』などと同様の仕様である。 -本作のBGMは同社『ジオストーム』のほぼ全曲で本作の楽曲をアレンジしていることで有名だが、後に本シリーズに関わったスタッフが制作した『メタルスラッグ』シリーズでも一部楽曲がアレンジされている。 **評価点 -旧アイレムの真骨頂とも言える非常に緻密なドット絵で描かれたグラフィックが特徴。金属のもつ無機質な質感や4面の背景に描かれた夜景の陰影など細部に至るまで精密に描写されている。 -ミスした場合の復活は「戻り復活」ではなく、「その場復活」となっており、コンティニュー時もその場から復活できる。このため復活時の無敵時間とボムを利用し、ゴリ押しでクリアすることもできるので、ゲームが行き詰ってしまうということは無い。 -使いこなせれば便利なヘリコプター。ショット角度を20度程度まで調整でき、レバーをニュートラルにすると機首を左右に振った状態を維持できる。このため場所によっては敵機や敵弾の死角から攻撃し続けることが可能。 &image2(airduel-02.png,width=700,center) #center(){各面ボスとエンディング} **問題点 -難易度が高すぎる。最初の面こそマイルドな難度であるが、2面以降は急速に敵弾の速度が上がり、「初心者お断り」の様相を見せる。後半は復活時の自機立て直しが困難なほどに難度が上がる。 -緊急回避には使いにくいボム。ボタンを押してからのタイムラグも無く、すぐに発動するが爆炎の範囲が狭い上、爆発時間も短い。また爆炎は自機の前方にのみ広がるタイプのものであり、後方や左右から敵弾や敵が接近した場合の緊急回避には使えない。 &image2(airduel-05.png,width=400,center) #center(){ボムを使った瞬間。左右はそこそこカバーするが後方がガラ空きなので緊急回避としてはイマイチ。} -全体的にゲームが地味。ショットとボムの威力が弱く、「敵をバリバリ撃って突き進む」というよりは「敵をかわしつつ、適度に攻撃して進む」内容となっており、この他地上物を破壊しても残骸が残らないことやボス敵のパーツを破壊しても得点が入らないことなどの要素も加わり、爽快感に欠ける地味なゲーム展開となっている。 -パターン記憶必須の6面後半。後半に耐久力の高い敵が大量に高速で突っ込んでくる場面がある。1周目であれば敵弾こそ撃ってこないが、非常に堅くマニュアル連射では対応しきれずに撃ち負けてしまう。連射装置を使えば辛うじて破壊できるが、かなりの危険を伴う。また移動速度が速く、ボムの爆発範囲をすぐに通過してしまうためボムを使って一掃することも難しく、何度も死んでパターンを覚えて避けまくるしか手立てがない。 &image2(airduel-06.png,width=700,center) #center(){左・連射装置を使えばこの位置で破壊可能/中・一緒に飛んでくる小型機が地味にイヤらしい/右・飛来する大型機、破壊とか無理} **総評 同一ジャンルである縦スクロールSTG『雷電』(セイブ開発)や『トライゴン』(コナミ)と被る形でリリースされた本作であるが、難易度は高いものの非常に取っつきやすい『雷電』がヒットし、結果として『雷電』以外の2作は知名度も上がらず、共にコンシューマー機に移植されることもなく、マイナーなまま埋没する形となった。
*エアデュエル |ジャンル|STG|&image2(airduel-01.png,width=220,center)| |対応機種|アーケード|~| |開発・発売|アイレム|~| |稼働開始年|1990年5月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |ポイント|2種類の自機の使い分け&br()D.A.S.シリーズ第1作|~| **概要 1990年にアイレム(現・アピエス)よりリリースされたジェットとヘリの2種類の戦闘機がテロ組織『D.A.S.』に立ち向かう縦スクロールSTG。本作の正式タイトルは『アイレム エアデュエル』であるが、大抵のサイトでは『エアデュエル』で紹介している事が多い。そのため本項もそれに倣う形で『エアデュエル』と記事名を表記する。『D.A.S.四部作』の1つとされ他の3作と世界観を共有しており、本作はその第一作目にあたる(詳細は下記参照)。またタイトルでラスボスをネタバレしている事も有名。 ****D.A.S. 「デストロイ・アンド・サツジン」の略称。『エアデュエル』・『アンダーカバーコップス』(1992年)・『海底大戦争』(1993年)・『ジオストーム』(1994年)。これら4作品はそれぞれ悪の組織D.A.S.と戦うという共通の舞台設定を持つことから『D.A.S.四部作』と称される。 **システム -オーソドックスなパワーアップタイプのシューティングゲームであり、パワーアップアイテムで自機を強化しながら進み、各ステージ最後にいるボスを倒せば面クリア。全7面で構成され、クリア後は1面から再スタートとなり、2周でゲームエンドとなる。2人同時プレイ可能。 -操作方法は1レバー2ボタン式。メインショットは4段階までパワーアップが可能、サブウエポンとしてボムが用意されストックした分だけ使用でき、どちらもミスした場合は初期段階にリセットされる。 -自機は「ジェット機」と「ヘリ」の2種類。それぞれの性能は、ジェットは前方固定で扱いやすいが連射性能が低くショットを画面に最大2発しか出せない、ヘリはショットの連射性能が高く攻撃力が高いがショットの方向を固定することが出来ずやや扱いにくい、と一長一短。2タイプの自機は各ステージ開始前に選択可能で、ステージに適した機体を使い分けるという戦略性が高い。 |&image2(airduel-03.png,width=200,center)|←ジェット機タイプ&br()ショットは常に前方固定&br()パワーアップするとショットの幅が広くなる&br()連射性能が低く、2発までしか発射できない|&image2(airduel-04.png,width=200,center)| |~|RIGHT:ヘリコプタータイプ→&br()左右移動することでショット方向をある程度変えられる&br()パワーアップすると連射性能が高くなる&br()ショットの幅は狭く広範囲をカバーできない|~| -最高ランクまで自機をパワーアップさせると敵の耐久力が上がりゲームランクが上昇する。これは同社のタイトル『Mrヘリの大冒険』や『最後の忍道』などと同様の仕様である。 -本作のBGMは同社『ジオストーム』のほぼ全曲で本作の楽曲をアレンジしていることで有名だが、後に本シリーズに関わったスタッフが制作した『メタルスラッグ』シリーズでも一部楽曲がアレンジされている。 **評価点 -旧アイレムの真骨頂とも言える非常に緻密なドット絵で描かれたグラフィックが特徴。金属のもつ無機質な質感や4面の背景に描かれた夜景の陰影など細部に至るまで精密に描写されている。 -ミスした場合の復活は「戻り復活」ではなく、「その場復活」となっており、コンティニュー時もその場から復活できる。このため復活時の無敵時間とボムを利用し、ゴリ押しでクリアすることもできるので、ゲームが行き詰ってしまうということは無い。 -使いこなせれば便利なヘリコプター。ショット角度を20度程度まで調整でき、レバーをニュートラルにすると機首を左右に振った状態を維持できる。このため場所によっては敵機や敵弾の死角から攻撃し続けることが可能。 &image2(airduel-08.png,width=720,center) #center(){各面ボスとエンディング} **問題点 -難易度が高すぎる。最初の面こそマイルドな難度であるが、2面以降は急速に敵弾の速度が上がり、「初心者お断り」の様相を見せる。後半は復活時の自機立て直しが困難なほどに難度が上がる。 -緊急回避には使いにくいボム。ボタンを押してからのタイムラグも無く、すぐに発動するが爆炎の範囲が狭い上、爆発時間も短い。また爆炎は自機の前方にのみ広がるタイプのものであり、後方や左右から敵弾や敵が接近した場合の緊急回避には使えない。 &image2(airduel-05.png,width=400,center) #center(){ボムを使った瞬間。左右はそこそこカバーするが後方がガラ空きなので緊急回避としてはイマイチ。} -全体的にゲームが地味。ショットとボムの威力が弱く、「敵をバリバリ撃って突き進む」というよりは「敵をかわしつつ、適度に攻撃して進む」内容となっており、この他地上物を破壊しても残骸が残らないことやボス敵のパーツを破壊しても得点が入らないことなどの要素も加わり、爽快感に欠ける地味なゲーム展開となっている。 -パターン記憶必須の6面後半。後半に耐久力の高い敵が大量に高速で突っ込んでくる場面がある。1周目であれば敵弾こそ撃ってこないが、非常に堅くマニュアル連射では対応しきれずに撃ち負けてしまう。連射装置を使えば辛うじて破壊できるが、かなりの危険を伴う。また移動速度が速く、ボムの爆発範囲をすぐに通過してしまうためボムを使って一掃することも難しく、何度も死んでパターンを覚えて避けまくるしか手立てがない。 &image2(airduel-06.png,width=700,center) #center(){左・連射装置を使えばこの位置で破壊可能/中・一緒に飛んでくる小型機が地味にイヤらしい/右・飛来する大型機、破壊とか無理} **総評 同一ジャンルである縦スクロールSTG『雷電』(セイブ開発)や『トライゴン』(コナミ)と被る形でリリースされた本作であるが、難易度は高いものの非常に取っつきやすい『雷電』がヒットし、結果として『雷電』以外の2作は知名度も上がらず、共にコンシューマー機に移植されることもなく、マイナーなまま埋没する形となった。

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