【ばいおはざーど あーるいー すりー】
ジャンル | サバイバルホラー | ![]() ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション4 Xbox One Windows(Steam) |
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発売元 | カプコン | ||
開発元 |
カプコン / M-TWO / K2 / レッドワークス NeoBards (レジスタンス) |
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発売日 | 2020年4月3日 | ||
定価 |
パッケージ版:8,500円(税込) DL版:8,500円(税込) ⇒ 3,990円(税込)(*1) |
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プレイ人数 | 1人 | ||
レーティング | 通常版 | CERO:D(17才以上対象) | |
Z VERSION | CERO:Z(18才以上のみ対象) | ||
備考 | 『バイオハザード レジスタンス』同時収録 | ||
判定 | なし | ||
ポイント |
原作の好評部分を削りボリュームが大幅低下 序盤以降恐怖感が皆無気味になったネメシス 最早恒例のCERO:Z版の雑な規制緩和 『RE:2』で確立された要素に関しては好評 TPSとしての出来は決して悪くはない 設定変更・リストラもエスカレート |
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BIOHAZARDシリーズ |
『BIOHAZARD』シリーズ3作目で、1999年にPS1で発売された『BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE』のリメイクに当たる(*2)。
前作同様、操作体系は一般的なTPSに差し替えられている。
前作はカプコンでのみ開発が進められていたが、本作はマンパワーの問題から元カプコン所属でプラチナゲームズ創業者兼元社長の三並達也氏が興したM-TWOを主幹とし、カプコン子会社のK2(*3)、原作のメインプログラマーであった坂田聖彦氏が率いるレッドワークス、そして『バイオハザード レジスタンス』のパートを台湾のNeoBardsが手掛けると言った複数デベロッパー分業体制で行われている。
合衆国中西部に位置するラクーンシティの郊外で謎の行方不明事件が発生。
事件の調査に赴いた警察の特殊部隊S.T.A.R.S.は壊滅状態に陥りつつも、
製薬会社アンブレラ社の生物兵器t-ウィルス漏洩による生物災害(バイオハザード)が原因であることを突き止める。
ジル・バレンタインを含む生き残った隊員たちは真相を告発しようとするが、
警察組織でさえアンブレラ社に掌握されており、告発は握りつぶされてしまう。しかし、街には“人食い病”の変異が起こり始め、凶暴な野犬が徘徊しだす。
ウィルスによる感染が街に拡大してゆく中、ジルは生き延びる決意を新たにする。しかしジルはまだ知らない。
すべてを消し去るべく、最強の使者が既に放たれていることを―
(公式サイトより引用)
基本的なシステムは前作『RE:2』と同じなため、そちらを参照。
+ | ネタバレ防止の為格納 |
+ | 使い勝手が増したグレネードランチャー |
+ | 改善されるどころかより微妙な立ち位置となってしまったマグナム |
良くも悪くも原作とはほぼ別物に。
グラフィックのクオリティの向上やうまく練り直したストーリー構成とキャラクターの掘り下げ、そして変更されつつも調整し直されたゲームシステムの基盤など、『RE:2』で確立された要素に関しては及次第点に達していると言えなくも無い。
しかし『3』のリメイク作品としてみると劣化している部分が多く、原作で好評だった要素が無闇に削除や変更された点に不満の声が集中。特に原作で一番印象的なクリーチャーであったネメシスが、一人のキャラクターとしての魅力が本作では削がれてしまっている事はよく難点として挙げられる。
以上の批判点により原作ファンからはコレジャナイ感が否めず、近年のゲームとして見てもボリュームが非常に薄い為、本作に新規で「バイオ」に触れる人、他のシリーズはプレイした事があるが『3』にはまだ触れた事が無い人のどの層のプレイヤーにも気軽にオススメ出来ないゲームとなっている。
TPSとしてはそれなりにまとまった出来栄えであるため、全く楽しめないゲームにはなっていないが、購入する際にはこれらの点をよく検討した方が良いだろう。
*1 2022年2月14日より
*2 海外版は前作同様『RESIDENT EVIL 3』とオリジナルと同タイトルのため、記事紹介などでは「~(2020)」や「~(Remake)」と記述されている。
*3 『7』や『RE:2』でも開発協力として参加している。
*4 「弾薬生成」というシステムが初登場したのは他ならぬオリジナルの『3』である。しかしそちらでは、各種ガンパウダーと「リロードツール」というアイテムを組み合わせることで初めて弾薬が作れ、それぞれ単体では使い道が無かった。生成の仕組みやストーリー展開が分からない内は上手く使えず、逆に使いすぎると弾薬が有り余るなど、いまいち使いづらい感が強かった。
*5 チュートリアルではグリーンハーブを使うよう指示されるが、実際はどの回復アイテムでも構わない。また目的を果たして出現エリア内から出ると自動で治療される。
*6 分かりやすい部分で言えば、ジルがミニスカ姿からスカートパンツ姿に変更されている。これは、一部エリアで四つん這いになって移動するシーンがあるからだと考えられる。昔ならサービスシーンと捉えられたが、ポリコレに厳格な現在のゲーム業界ではむしろ炎上の火種となるだろう。
*7 そもそも、シリーズ定番の攻撃オブジェクトは、オリジナルの『3』で最初に登場したものである。
*8 一応、リロード中に武器を切り替えると動作をキャンセルしてリロードや弾薬切り替えが出来るというテクニックがある。
*9 持っているIDカードに“John(ジョン)”と書かれている。『2』では「ジョンなら死んだわ。ゾンビになって。」と語られるのであながち間違いではないが。
*10 ゲーム中のG19は実銃では極めて少数しか存在しないプロトタイプ(gen1)のグロック19を再現したものとなっている。
*11 当時からスタッフにすらおかしいと指摘されていた程。とは言え「これもシリーズの味の一つ」という事で、ネタにされながらも受け入れられていた部分ではある。
*12 ただ、「マーセナリーズ」という名のあるミニゲームという点では最初だが、『4』以降の「マーセナリーズ」とは少し異なる。
*13 もっともこれに関しては、原作で「何故ミサイルの接近を廃棄物処理施設の設備で感知できるのか」「都合よくレールガンが運び込まれている」という指摘を考慮した可能性もあるが…。
*14 特にグレイブディガーはハンターγのデザインに吸収・統合されたような印象が強い。本作のハンターγの初登場シーンは、狭い下水道の中で四方に大きく開口する凶悪な捕食器を向けて迫ってくるというもので、原作のグレイブディガーとほぼ同じ役割を担当している。
*15 原作屈指のネタ敵の一つだが、シナリオがリアルに近づき分岐が削除された本作では流石に登場させてこれを撃墜するのは無茶と判断されたのだろう。
*16 あえて施錠を簡素化して目立たない様にしていたと言った設定等も無く、民間人に目撃されたという報告書も本編で入手出来る。しかもストーリー上、ジル以外の人物が複数先行してこの先に進んでおり、彼らが入った後に南京錠を閉めなおしていることになるのも謎。
*17 ただしQTEをサボった場合は情け容赦無くきっちり殺害されるバッドエンドを拝めるので、どうにか整合性を取ろうとしていることはうかがえる。
*18 これまたご丁寧に「各種弾薬」が均等に配置されるので総弾数は銃器の中でもかなり多くなる。
*19 強いて言えば、ネメシス最終形態の弱点を肉壁に邪魔されることなく高威力で確実に破壊可能なことぐらい。
*20 原作ではS&W M629C(リボルバー)だが、本作では前作と同じデザートイーグルモチーフのオートマチックになっている。
*21 オプションからボタン長押しに変更可能
*22 アイテムを拾った際にスロットが全て埋まっていた場合のみ、その場でアイテム同士の組み合わせができる。
*23 アイテムボックスを開けずにゲームクリアすると取得できるトロフィーおよびゲーム内レコード。
*24 通常版では欠損した部位は黒く塗りつぶされるだけだが、Z版ではその部位が明確に欠損する。
*25 海外版同様の無規制だとCERO規定に抵触しレーティングも付与されず、事実上の販売禁止になってしまう。