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*クロヒョウ 龍が如く新章 【くろひょう りゅうがごとくしんしょう】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B003IKOIHK)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|セガ|~| |開発元|セガ、シンソフィア|~| |発売日|2010年9月22日|~| |定価|通常版:6,279円/DL版:5,600円|~| |レーティング|CERO:D(17歳以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|少人数対戦に特化したバトル&br()携帯機では中々のボリューム|~| |>|>|CENTER:''[[龍が如くシリーズリンク>龍が如くシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''暴力の果てに、誇りはあるのか?''} }} ~ ---- **概要 極道の世界を描いたアクションアドベンチャーシリーズ『[[龍が如く]]』の派生作品。~ 犯罪のもみ消しを条件に、神室町の地下格闘技場「ドラゴンヒート」でファイターとして生きることになった、暴力しか信奉できない不良少年&bold(){右京龍也}が主人公。~ シリーズプロデューサーの名越氏は「暴力という言葉は社会的にも嫌われている。しかし、暴力でしか何かを見つけられない存在もいて、納得のいく暴力もあれば、暴力を使う卑怯者もいる。社会から脱落者を都合よく出すような言葉だと思う。その想いを描きたくなった」と語っており、作品のテーマは暴力と位置付けられている。~ ---- **ストーリー 神室町に立つ1人の少年。少年の名は、右京龍也。 "力こそがすべて"と信じ、暴力でしか自分を表現できないその少年は、高校中退後、神室町の闇に身を投じながら喧嘩に明け暮れる毎日を過ごしていた。 ある雨の日、闇金を襲撃し金を横取りするという大胆不敵な計画を龍也は画策する。 あまりに無謀な行動に仲間たちが離れていく中、1人で襲撃を試みる龍也。しかし、そこにいたのは東城会直系九鬼組の幹部"戸田直輝"だった。 龍也に襲い掛かる戸田。しかし、龍也はそれを圧倒。野獣のごとき強さで戸田をブチのめす。勝利に酔いしれ、高笑いする龍也だったが、気づくと戸田は死んでいた……。 九鬼組幹部殺害により、東城会、そして警察から追われる身となった龍也。 神室町からの逃亡を図る龍也だったが、九鬼組の組長"九鬼隆太郎"によって捕らえられ、ある場所に連れてこられる。そこは、九鬼組が運営する非合法の地下格闘場"ドラゴンヒート"だった。 「戸田殺しを見逃す代わりに、ドラゴンヒートで闘え」 龍也にそう迫る九鬼。それは、自由を奪われた少年に課せられた宿命であり、少年に選択の余地などない。己の拳で運命を切り開くため、右京龍也は闘いの舞台に上がる。 ---- **特徴 -バトルシステム --周囲の様子よりも闘っている当人たちをメインに写す格闘ゲームに近いカメラワークに変更。本編より臨場感の高い戦闘が演出されている。 --ゲージの非表示。 ---体力ゲージや、必殺技を使用するためのヒートゲージといったゲージは一切画面に表示されない。~ 体力は画面の端が赤くなったり心臓の鼓動音が早くなることで、ヒートは主人公の体が光る事で表現している。 --攻撃は□ボタンがパンチ、△ボタンがキック、○ボタンが掴みという3つの攻撃方法に細分化。それぞれのボタンの組み合わせや後述のスタイルによってコンボになることもある。 --スタイルシステム ---本ゲームでは「スタイル」と呼ばれる概念があり、「ボクシング」「合気道」といった全19種類の格闘スタイルのいずれかを装備し、攻撃の性能やステータスを変えて戦闘を行う。~ 戦闘を繰り返すと経験値がスタイルが成長し、新たなコンボや技を習得。いくつかのスタイルを全て成長させたり、キャラクターに教えてもらう事で新たなスタイルを得ることも可能。 --部位ダメージ ---主人公、敵共に頭、胴、足、腕の四種の部位の概念があり、それぞれに戦闘中ダメージが蓄積していく。~ あまりダメージを受けると軽症、重症とダメージレベルが上がり、頭に蓄積したのなら気絶状態になりやすくなり、腕ならば防御や攻撃にデメリットを生じさせたりする。 --本編シリーズのように落ちている空き瓶や看板を拾って攻撃に使うこともできる。 -イベント --CGムービーではなくコミックに音声を載せる形式のムービーで、[[メタルギアシリーズ]]の[[MPO>メタルギアソリッド ポータブル オプス]]や[[MGSPW>メタルギアソリッド ピースウォーカー]]とほぼ同様のもの。コマ割を意識したカットや擬音表現などが特徴的に使用されている。 -にゃんこ --本編シリーズのコインロッカーの鍵的な扱い。にゃんこは全101匹で、一定数捕まえるごとに修行メニューの料金が割引きされる。 ---- **評価点 -爽快なバトル --殴る音蹴る音といった攻撃音が非常に凝っており、敵にダメージを与えた感覚がわきやすい。 --スタイルシステムも一つ一つのスタイルが非常に個性的で、それぞれで立ち回りも大きく変わるので戦闘がマンネリ化しにくい。 --一方、本編シリーズのような「敵中に突っ込んで大暴れする爽快感」は薄い。少人数戦に特化したバトルと言える。 -グラフィック --戦闘中のグラフィックがとても美麗で、キャラの顔がクッキリとみえる。 -本編シリーズ同様のやりこみ要素。 --シリーズ恒例のキャバクラや、豊富なサブストーリーにミニゲームといった寄り道要素も充実している。 ---特に神室町の不良グループとの抗争を描くサブストーリーは大長編となっており、本編顔負けの熱いストーリーが展開される。 --シリーズ初の少年主人公という事で様々なアルバイトが可能になり、本編シリーズには無い独自のミニゲームがプレイできる。 --他にもPS3のトロフィーのような機能、にゃんこ、トレーディングカードといった収集要素もある。 --容量の都合上、本編シリーズに比べるとやや少なめではあるが、それでもかなりのボリュームである。 -ストーリー --主人公右京龍也は自分の考えだけを貫き通していたが、事件を通して様々な人物と出会っていくうちに新たに自分の哲学を見出し、DQNから最終的に漢と成長していく様は必見である。 --ドラゴンヒートで闘う対戦相手も、人間描写やバックグラウンドがしっかり作られている。 ---- **問題点 -移動時の問題点 --神室町のマップ移動時は『龍が如く1』や『2』同様にカメラワークが自動で切り替わる形になっているが、頻繁に切り替わり見づらかったり、操作が混乱する場所がが多い。 ---また特定の人物から逃げるイベントなどを行う際にも、このカメラワークが原因で操作ミスしやすい。 --マップ全域を駆け回ることになるのに移動手段が徒歩のみで、本編シリーズにあるタクシーの様な移動手段がないのでサブストーリーの消化がやりづらい。 ---一応、本作では『[[龍が如く OF THE END]]』に先駆けて、マップ上にサブストーリーの発生場所が表示されるので、絶望的に手間がかかるという程でもない。 ---続編ではタクシーが登場し、この点は解消された。 -キャストについて --全員が全員ではないが、棒読みの箇所が目立つ。 --特にヒロイン格といえる工藤沙紀の声はずば抜けた棒読み具合であるにも関わらず、要所要所で登場するのでかなり目立っている。 ---ボス戦では事あるごとに場外でヒントを喋るので、人によっては盛り上がるべきボス戦が苦痛になってしまう可能性も。 --主人公の右京龍也を演じる声も叩かれることが多いが、こちらは戦闘中のボイスは非常によく、イベント中の演技も気だるい感じで合っているとする声もややあるので賛否が割れる。 ---この影響かは不明だが、続編では担当俳優がドラマ版で主演を務めた斉藤工に交代となった。 -本作のシステム上仕方のない事だが、本編シリーズにある「敵を蹴散らしながら進むダンジョン」のステージは無い。 ---- **総評 無視できない問題点も多々あるものの、戦闘システムの独自性や爽快感は好評を得た。~ また本編譲りのサブイベントの豊富さなど全体的な出来は安定している。 2012年には続編である『クロヒョウ2 龍が如く阿修羅編』が発売された。~ 危機に陥った「ドラゴンヒート」と大阪の謎の格闘技集団「阿修羅」との死闘を描く。~ 前作の要素のボリュームアップに加え、新マップ「蒼天堀」など数々の新要素が追加されたほか、システム等に改められた点もある。
*クロヒョウ 龍が如く新章 【くろひょう りゅうがごとくしんしょう】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B003IKOIHK)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|セガ|~| |開発元|セガ、シンソフィア|~| |発売日|2010年9月22日|~| |定価|通常版:6,279円/DL版:5,600円|~| |レーティング|CERO:D(17歳以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|少人数対戦に特化したバトル&br()携帯機では中々のボリューム|~| |>|>|CENTER:''[[龍が如くシリーズリンク>龍が如くシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''暴力の果てに、誇りはあるのか?''} }} ~ ---- **概要 極道の世界を描いたアクションアドベンチャーシリーズ『[[龍が如く]]』の派生作品。~ スピンオフタイトルであるが、パラレル扱いの『OF THE END』とは違って時系列は本編シリーズと地続きであり、本作は『4』の半年後が舞台となる。~ 犯罪のもみ消しを条件に、神室町の地下格闘技場「ドラゴンヒート」でファイターとして生きることになった、暴力しか信奉できない不良少年&bold(){右京龍也}が主人公。~ シリーズプロデューサーの名越氏は「暴力という言葉は社会的にも嫌われている。しかし、暴力でしか何かを見つけられない存在もいて、納得のいく暴力もあれば、暴力を使う卑怯者もいる。社会から脱落者を都合よく出すような言葉だと思う。その想いを描きたくなった」と語っており、作品のテーマは暴力と位置付けられている。~ ---- **ストーリー 神室町に立つ1人の少年。少年の名は、右京龍也。 "力こそがすべて"と信じ、暴力でしか自分を表現できないその少年は、高校中退後、神室町の闇に身を投じながら喧嘩に明け暮れる毎日を過ごしていた。 ある雨の日、闇金を襲撃し金を横取りするという大胆不敵な計画を龍也は画策する。 あまりに無謀な行動に仲間たちが離れていく中、1人で襲撃を試みる龍也。しかし、そこにいたのは東城会直系九鬼組の幹部"戸田直輝"だった。 龍也に襲い掛かる戸田。しかし、龍也はそれを圧倒。野獣のごとき強さで戸田をブチのめす。勝利に酔いしれ、高笑いする龍也だったが、気づくと戸田は死んでいた……。 九鬼組幹部殺害により、東城会、そして警察から追われる身となった龍也。 神室町からの逃亡を図る龍也だったが、九鬼組の組長"九鬼隆太郎"によって捕らえられ、ある場所に連れてこられる。そこは、九鬼組が運営する非合法の地下格闘場"ドラゴンヒート"だった。 「戸田殺しを見逃す代わりに、ドラゴンヒートで闘え」 龍也にそう迫る九鬼。それは、自由を奪われた少年に課せられた宿命であり、少年に選択の余地などない。己の拳で運命を切り開くため、右京龍也は闘いの舞台に上がる。 ---- **特徴 -バトルシステム --周囲の様子よりも闘っている当人たちをメインに写す格闘ゲームに近いカメラワークに変更。本編より臨場感の高い戦闘が演出されている。 --ゲージの非表示。 ---体力ゲージや、必殺技を使用するためのヒートゲージといったゲージは一切画面に表示されない。~ 体力は画面の端が赤くなったり心臓の鼓動音が早くなることで、ヒートは主人公の体が光る事で表現している。 --攻撃は□ボタンがパンチ、△ボタンがキック、○ボタンが掴みという3つの攻撃方法に細分化。それぞれのボタンの組み合わせや後述のスタイルによってコンボになることもある。 --スタイルシステム ---本ゲームでは「スタイル」と呼ばれる概念があり、「ボクシング」「合気道」といった全19種類の格闘スタイルのいずれかを装備し、攻撃の性能やステータスを変えて戦闘を行う。~ 戦闘を繰り返すと経験値がスタイルが成長し、新たなコンボや技を習得。いくつかのスタイルを全て成長させたり、キャラクターに教えてもらう事で新たなスタイルを得ることも可能。 ---このスタイルシステムは後に『龍が如く0』で本編サイドに引き継がれる要素となった。 --部位ダメージ ---主人公、敵共に頭、胴、足、腕の四種の部位の概念があり、それぞれに戦闘中ダメージが蓄積していく。~ あまりダメージを受けると軽症、重症とダメージレベルが上がり、頭に蓄積したのなら気絶状態になりやすくなり、腕ならば防御や攻撃にデメリットを生じさせたりする。 --本編シリーズのように落ちている空き瓶や看板を拾って攻撃に使うこともできる。ただし本編シリーズとは異なり、武器類を携帯して持ち歩く事は出来ない。 -イベント --CGムービーではなくコミックに音声を載せる形式のムービーで、[[メタルギアシリーズ]]の[[MPO>メタルギアソリッド ポータブル オプス]]や[[MGSPW>メタルギアソリッド ピースウォーカー]]とほぼ同様のもの。コマ割を意識したカットや擬音表現などが特徴的に使用されている。 -にゃんこ --本編シリーズのコインロッカーの鍵的な扱い。にゃんこは全101匹で、神室町各所に散らばっており鳴き声等を頼りに探すことになる。一定数捕まえるごとに修行メニューの料金が割引きされる。 ---- **評価点 -爽快なバトル --殴る音蹴る音といった攻撃音が非常に凝っており、敵にダメージを与えた感覚がわきやすい。 --スタイルシステムも一つ一つのスタイルが非常に個性的で、それぞれで立ち回りも大きく変わるので戦闘がマンネリ化しにくい。 --一方、本編シリーズのような「敵中に突っ込んで大暴れする爽快感」は薄い。少人数戦に特化したバトルと言える。 -グラフィック --戦闘中のグラフィックがとても美麗で、キャラの顔がクッキリとみえる。 -本編シリーズ同様のやりこみ要素。 --シリーズ恒例のキャバクラや、豊富なサブストーリーにミニゲームといった寄り道要素も充実している。 ---特に神室町の不良グループとの抗争を描くサブストーリーは大長編となっており、本編顔負けの熱いストーリーが展開される。この大長編サブストーリーは『阿修羅編』におけるサブストーリーに繋がる話でもある。 --シリーズ初の少年主人公という事で様々なアルバイトが可能になり、本編シリーズには無い独自のミニゲームがプレイできる。 --他にもPS3のトロフィーのような機能、にゃんこ、トレーディングカードといった収集要素もある。 --容量の都合上、本編シリーズに比べるとやや少なめではあるが、それでもかなりのボリュームである。 -ストーリー --主人公右京龍也は自分の考えだけを貫き通していたが、事件を通して様々な人物と出会っていくうちに新たに自分の哲学を見出し、DQNから最終的に漢と成長していく様は必見である。 --据え置き機に比べ容量等のハンデがある携帯機としては中々のボリュームであり、上述のサブストーリー等をこなしていると据え置き機タイトルと遜色ないプレイ時間となる。 --ドラゴンヒートで闘う対戦相手も、人間描写やバックグラウンドがしっかり作られている。数人の対戦相手は試合後もやり取りがあり、『クロヒョウ2』に端役ながら出演している者もいる。 ---- **問題点 -移動時の問題点 --神室町のマップ移動時は『龍が如く1』や『2』同様にカメラワークが自動で切り替わる形になっているが、頻繁に切り替わり見づらかったり、操作が混乱する場所がが多い。 ---また特定の人物から逃げるイベントなどを行う際にも、このカメラワークが原因で操作ミスしやすい。 --マップ全域を駆け回ることになるのに移動手段が徒歩のみで、本編シリーズにあるタクシーの様な移動手段がないのでサブストーリーの消化がやりづらい。 --更に神室町の移動中にカメラワークが切り替わると短いものではあるがロードが発生するため、移動に若干の不便が生じてしまっている。 ---一応、本作では『[[龍が如く OF THE END]]』に先駆けて、マップ上にサブストーリーの発生場所が表示されるので、絶望的に手間がかかるという程でもない。 ---続編ではタクシーが登場し、この点は解消された。 -キャストについて --全員が全員ではないが、棒読みの箇所が目立つ。 --特にヒロイン格といえる工藤沙紀の声はずば抜けた棒読み具合であるにも関わらず、要所要所で登場するのでかなり目立っている。 ---ボス戦では事あるごとに場外でヒントを喋るので、人によっては盛り上がるべきボス戦が苦痛になってしまう可能性も。 --主人公の右京龍也を演じる声も叩かれることが多いが、こちらは戦闘中のボイスは非常によく、イベント中の演技も気だるい感じで合っているとする声もややあるので賛否が割れる。 ---この影響かは不明だが、続編では担当俳優がドラマ版で主演を務めた斉藤工に交代となった。 -本作のシステム上仕方のない事だが、本編シリーズにある「敵を蹴散らしながら進むダンジョン」のステージは無い。 ---- **総評 無視できない問題点も多々あるものの、戦闘システムの独自性や爽快感は好評を得た。~ また本編譲りのサブイベントの豊富さなど全体的な出来は安定している。 2012年には続編である『クロヒョウ2 龍が如く阿修羅編』が発売された。~ 危機に陥った「ドラゴンヒート」と大阪の謎の格闘技集団「阿修羅」との死闘を描く。~ 前作の要素のボリュームアップに加え、新マップとして『2』『5』『0』でお馴染みの「蒼天堀」の追加など数々の新要素が追加されたほか、システム等に改められた点もある。

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