「おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻 - (2016/01/18 (月) 12:54:56) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻 【おそまつくん ばっく・とぅー・ざ・みーのでっぱのまき】 |ジャンル|アドベンチャー|CENTER:&image(http://www.famicom.biz/all/catalogue/6800000002851u.jpg,height=160)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|2MbitROMカートリッジ|~| |発売元|新正工業、バンダイ|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1989年12月08日|~| |定価|5,800円(税別)|~| //|プレイ人数|人|~| //|セーブデータ|個|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント||~| |>|>|CENTER:''おそ松くんシリーズ''&br;[[はちゃめちゃ劇場>おそ松くん はちゃめちゃ劇場]] / ''バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻'' / 必殺パチンコステーションV9 おそ松くん| ---- #contents(fromhere) ---- **プロローグ すべては、イヤミのご先祖様が描かれた古~い掛軸から始まりました。 シェ~ッ!! おかしいザンス。イヤミ家の血筋は代々、出ッ歯しか生まれないはずなのに掛軸のご先祖様には出ッ歯がないっ、ないザンス…。しかし、ご先祖様はキラリと光る何かを持っていたのです。 これはあやしいっ!! そばにいたおそ松は、イヤミから掛軸を奪い取り、デカパン研究所へ向いました。 その頃、デカパン研究所では… ホエホエ~! デカパン博士と助手のチビ太の手によって、ついにタイムマシンが完成したのです。コレを使わないっていうテはない!さっそくおそ松は、掛軸の謎を解くためにタイムマシンで江戸時代へ向かいました。さあ、知恵と勇気と愛と涙と冗談の物語の始まりです。 **概要 1988年~1989年に渡り放映していたフジテレビ系アニメ『おそ松くん』を基にしたアドベンチャーゲーム。~ プレイヤーは主人公のおそ松くん本人になり、掛け軸に描かれていたイヤミのご先祖様をもとにデカパン博士が発明したタイムマシンで時を駆け巡りながら、出っ歯の秘密を暴いていくという内容。しかし秘密を探っていくうちに、イヤミの出っ歯に徐々に変化が…。~ **特徴 -基本となる情報画面は1987年に発売した『[[さんまの名探偵]]』と同じコマンドシステムを採用している。 --聞く、物を差し出す、調べる、ひらめくなどの基本系のアイコン表示が配置されており、重要事項となると効果音がなる等、さんまの名探偵と共通する部分は多い。 -マップ画面はアイテムのシンボル表示や自身の「げんき」ゲージなどを表示。そして大きくイヤミの顔が表示されている。 --所持金に関しては時代を超えることに円(えん)、両(りょう)、ストーンと変わる。 --イヤミの顔はストーリーを進めていくとイヤミの顔(出っ歯)がどんどん小さくなっていく。 --マップ上では自身のほか、NPCが何人かうろついており、近寄ることで話しかけることができる。 ---ヒントをくれる人もいれば、中にはおそ松くんに危害を加えてくるイヤな奴も。 ---他にもマップ上には「時間大王の部下」というお邪魔キャラが後半に登場。 -タイムマシンを使うことにより現代、江戸時代、原始時代と3つの時代を行き来する。 --江戸時代、原始時代のエリアは移動範囲は最初は狭いものの、物語を紐解いていくうちに移動範囲が広がっていき、訪れる場所も増える。 --江戸時代や原始時代にもおなじみのキャラクターが登場し、それぞれ独特の役割を与えられている。 ---その点は原作でも話ごとに違う時代設定やキャラクターの役割で展開する所に似ており、違和感なく登場している。一応、現代の各キャラクターのご先祖様という位置付けである。 -各時代に「ゲームセンター」と「くろこの宿屋」が存在する。 --ゲームセンターは神経衰弱となっており、所持金を100消費することで遊ぶことが出来る。同じものを2つ当てることで所持金が貰えたり、食べ物がもらえてげんきが回復できたりする。進行によってはキーアイテムをくれることも。連続して当て続けることが出来るが、途中で失敗すると今まで当てた分全てが没収されてしまう。 --くろこの宿屋では、所持金を2000消費して泊まることでげんきが大幅(完全回復ではない)に回復できる。 ---「ずっととまる」はパスワード画面。途中で中断することができる。中断機能なので金は不要。 -後半になると選択分岐が出始め、グッドエンドの他、バッドエンドが複数存在する。 ---- **評価点 -グラフィックが美麗 --89年末の作品だけあってグラフィックはとても綺麗で、オープニングはまるでアニメ意識したかの様な演出で本当にアニメ見ているかのような気分にさせてくれる。また、各キャラの表情も豊かで喜怒哀楽がはっきりとわかる芸の細かさ。 --ちなみにパスワードの画面まで徹底しており、ハタ坊が担当。間違えるとツリ目になる。 -キャラクターの再現が遺憾なく発揮されている --口癖や性格などが当時放映されていた1988年アニメ版を準拠として再現されている。通常、おそ松くんの登場人物は特に定まった役は決まっておらず様々な役で登場するのが通常であるが各キャラの性格や口癖である「シェー」「ホエー」「~だニャロメ」「~だじょ~」や、六つ子や家族のドタバタ劇などがそれなりに再現されている。 --更にタイムトラベルを主とした作品であるので、チビ太の喧嘩っ早さやべらんめえ口調、イヤミのころころ変わる表情、ダヨーンおじさんのとぼけっぷり、本官さんの人形好きや容赦のなさなど各時代通して事こまかに再現している。 -徐々に変わり行くイヤミの顔 --フィールドで表示されるイヤミの顔が時代を追う事にどんどん変わっていく、少々ネタバレにはなるが、あろうことか''彼の出っ歯''が変わっていってしまう。笑顔から段々余裕が無くなって行き最終的に泣き顔になるという展開に。 --まさににタイトル通り『''タイムトラベルに干渉して起きる出っ歯の変化''』を表した作品である。イヤミは不憫だが。 --変化が出っ歯だけと乏しい作品ではあるがタイムトラベルを主体にした作品としては斬新で『[[クロノ・トリガー]]』より6年先取りしている作品ともいえるだろう。 -分岐上でしか見れないイベントやキャラクターが存在し、そこそこのやりこみ度がある。 --本作のオリジナルキャラが登場する場面があり、本当にある一場面の間でしか会えないレアキャラもいる。気づきにくい場面なので取り返しがつきにくい。 **問題点 -作品自体の難易度は高め。 --地雷選択肢も少なくなく、無駄な行動でげんきゲージが減らされたりしてゲームオーバーになりやすい。 --後半マップに出てくる「時間大王の部下」は高速で移動してくる上、ぶつかるだけで攻撃される。理不尽にダメージを食らうことも少なくない。 -原作がギャグマンガにしては少々怖い部分もある。 --暗く先の見えない3D迷路がある。構造自体は複雑ではないのだが、それに気づかないと方向感覚を見失って迷う事もある。 ---BGMは低い笛の音色のような音源を使用し、和風をやや強調した地下迷路らしい良曲なのだが、それゆえに怖さにも拍車をかけており、まるでお化け屋敷を探索しているような気分になる。 ---壁にぶつかったり、探検中にも「げんき」を消耗していく。さらに、奥にはボスが待ち構えているが、普通に進んでいる最中に何の前触れもなく突然出現するのでかなりビックリさせられる。 --深刻な場面に遭遇すると「デロデロデ~ン」という効果音が突然鳴ることがある。~ ドラクエの呪いの音楽に似た不気味な音色が使われており、とくに後半は些細な事でも鳴る場合があり、人によってはトラウマもの。 --戦闘BGMも曲自体は短いものの、かなりの緊張感がある。それに加えて場面によっては怪獣の鳴き声が響いていたりと、子供なら泣きそうなシーンである。 --観る人の主観にもよるが、ゲームオーバー時の落書きされたおそ松の顔だけが大きく表示されている画面も少々不気味である。 --バッドエンドにも、ブラックジョークネタがある。 ---- **総評 現代や江戸時代、原始時代の設定が存在しながらもキャラクターの台詞の言い回しや立ち位置、シナリオが上手く練りこまれており、ファミコンでありながらグラフィックやサウンドの表現力も高水準。おそ松くんの世界観を壊すことなく上手く表現された作品と言ってもいい。 ---- **余談 -このゲームが発売するおよそ1年前にメガドライブで『[[おそ松くん はちゃめちゃ劇場]]』が発売されたが、こちらはアクションゲームで、その出来の悪さから原作者・赤塚不二夫氏を激怒させたという逸話がある。 -ある時期に江戸時代の洞窟を調べると3択クイズが出るが、これは当時のキャンペーンで、正解をハガキに書いて説明書に付いている応募券を貼りバンダイに送ると、先着100名におそ松くんのコミックス1巻~30巻がプレゼントされた。
*おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻 【おそまつくん ばっく・とぅー・ざ・みーのでっぱのまき】 |ジャンル|アドベンチャー|CENTER:&image(http://www.famicom.biz/all/catalogue/6800000002851u.jpg,height=160)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|2MbitROMカートリッジ|~| |発売元|新正工業、バンダイ|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1989年12月08日|~| |定価|5,800円(税別)|~| //|プレイ人数|人|~| //|セーブデータ|個|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント||~| |>|>|CENTER:''おそ松くんシリーズ''&br;[[はちゃめちゃ劇場>おそ松くん はちゃめちゃ劇場]] / ''バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻'' / 必殺パチンコステーションV9 おそ松くん| ---- #contents(fromhere) ---- **プロローグ すべては、イヤミのご先祖様が描かれた古~い掛軸から始まりました。 シェ~ッ!! おかしいザンス。イヤミ家の血筋は代々、出ッ歯しか生まれないはずなのに掛軸のご先祖様には出ッ歯がないっ、ないザンス…。しかし、ご先祖様はキラリと光る何かを持っていたのです。 これはあやしいっ!! そばにいたおそ松は、イヤミから掛軸を奪い取り、デカパン研究所へ向いました。 その頃、デカパン研究所では… ホエホエ~! デカパン博士と助手のチビ太の手によって、ついにタイムマシンが完成したのです。コレを使わないっていうテはない!さっそくおそ松は、掛軸の謎を解くためにタイムマシンで江戸時代へ向かいました。さあ、知恵と勇気と愛と涙と冗談の物語の始まりです。 **概要 1988年~1989年に渡り放映していたフジテレビ系アニメ『おそ松くん』を基にしたアドベンチャーゲーム。~ プレイヤーは主人公のおそ松くん本人になり、掛け軸に描かれていたイヤミのご先祖様をもとにデカパン博士が発明したタイムマシンで時を駆け巡りながら、出っ歯の秘密を暴いていくという内容。しかし秘密を探っていくうちに、イヤミの出っ歯に徐々に変化が…。~ **特徴 -基本となる情報画面は1987年に発売した『[[さんまの名探偵]]』と同じコマンドシステムを採用している。 --聞く、物を差し出す、調べる、ひらめくなどの基本系のアイコン表示が配置されており、重要事項となると効果音がなる等、さんまの名探偵と共通する部分は多い。 -マップ画面はアイテムのシンボル表示や自身の「げんき」ゲージなどを表示。そして大きくイヤミの顔が表示されている。 --所持金に関しては時代を超えることに円(えん)、両(りょう)、ストーンと変わる。 --イヤミの顔はストーリーを進めていくとイヤミの顔(出っ歯)がどんどん小さくなっていく。 --マップ上では自身のほか、NPCが何人かうろついており、近寄ることで話しかけることができる。 ---ヒントをくれる人もいれば、中にはおそ松くんに危害を加えてくるイヤな奴も。 ---他にもマップ上には「時間大王の部下」というお邪魔キャラが後半に登場。 -タイムマシンを使うことにより現代、江戸時代、原始時代と3つの時代を行き来する。 --江戸時代、原始時代のエリアは移動範囲は最初は狭いものの、物語を紐解いていくうちに移動範囲が広がっていき、訪れる場所も増える。 --江戸時代や原始時代にもおなじみのキャラクターが登場し、それぞれ独特の役割を与えられている。 ---その点は原作でも話ごとに違う時代設定やキャラクターの役割で展開する所に似ており、違和感なく登場している。一応、現代の各キャラクターのご先祖様という位置付けである。 -各時代に「ゲームセンター」と「くろこの宿屋」が存在する。 --ゲームセンターは神経衰弱となっており、所持金を100消費することで遊ぶことが出来る。同じものを2つ当てることで所持金が貰えたり、食べ物がもらえてげんきが回復できたりする。進行によってはキーアイテムをくれることも。連続して当て続けることが出来るが、途中で失敗すると今まで当てた分全てが没収されてしまう。 --くろこの宿屋では、所持金を2000消費して泊まることでげんきが大幅(完全回復ではない)に回復できる。 ---「ずっととまる」はパスワード画面。途中で中断することができる。中断機能なので金は不要。 -後半になると選択分岐が出始め、グッドエンドの他、バッドエンドが複数存在する。 ---- **評価点 -グラフィックが美麗 --89年末の作品だけあってグラフィックはファミコンとしてはとても綺麗で、オープニングはまるでアニメ意識したかの様な演出で本当にアニメ見ているかのような気分にさせてくれる。また、各キャラの表情も豊かで喜怒哀楽がはっきりとわかる芸の細かさ。 --ちなみにパスワードの画面まで徹底しており、ハタ坊が担当。間違えるとツリ目になる。 -キャラクターの再現が遺憾なく発揮されている --口癖や性格などが当時放映されていた1988年アニメ版を準拠として再現されている。通常、おそ松くんの登場人物は特に定まった役は決まっておらず様々な役で登場するのが通常であるが各キャラの性格や口癖である「シェー」「ホエー」「~だニャロメ」「~だじょ~」や、六つ子や家族のドタバタ劇などがそれなりに再現されている。 --更にタイムトラベルを主とした作品であるので、チビ太の喧嘩っ早さやべらんめえ口調、イヤミのころころ変わる表情、ダヨーンおじさんのとぼけっぷり、本官さんの人形好きや容赦のなさなど各時代通して事こまかに再現している。 -徐々に変わり行くイヤミの顔 --フィールドで表示されるイヤミの顔が時代を追う事にどんどん変わっていく、少々ネタバレにはなるが、あろうことか''彼の出っ歯''が変わっていってしまう。笑顔から段々余裕が無くなって行き最終的に泣き顔になるという展開に。 --まさににタイトル通り『''タイムトラベルに干渉して起きる出っ歯の変化''』を表した作品である。イヤミは不憫だが。 --変化が出っ歯だけと乏しい作品ではあるがタイムトラベルを主体にした作品としては斬新で『[[クロノ・トリガー]]』より6年先取りしている作品ともいえるだろう。 -分岐上でしか見れないイベントやキャラクターが存在し、そこそこのやりこみ度がある。 --本作のオリジナルキャラが登場する場面があり、本当にある一場面の間でしか会えないレアキャラもいる。気づきにくい場面なので取り返しがつきにくい。 **問題点 -作品自体の難易度は高め。 --地雷選択肢も少なくなく、無駄な行動でげんきゲージが減らされたりしてゲームオーバーになりやすい。 --後半マップに出てくる「時間大王の部下」は高速で移動してくる上、ぶつかるだけで攻撃される。理不尽にダメージを食らうことも少なくない。 -原作がギャグマンガにしては少々怖い部分もある。 --暗く先の見えない3D迷路がある。構造自体は複雑ではないのだが、それに気づかないと方向感覚を見失って迷う事もある。 ---BGMは低い笛の音色のような音源を使用し、和風をやや強調した地下迷路らしい良曲なのだが、それゆえに怖さにも拍車をかけており、まるでお化け屋敷を探索しているような気分になる。 ---壁にぶつかったり、探検中にも「げんき」を消耗していく。さらに、奥にはボスが待ち構えているが、普通に進んでいる最中に何の前触れもなく突然出現するのでかなりビックリさせられる。 --深刻な場面に遭遇すると「デロデロデ~ン」という効果音が突然鳴ることがある。~ ドラクエの呪いの音楽に似た不気味な音色が使われており、とくに後半は些細な事でも鳴る場合があり、人によってはトラウマもの。 --戦闘BGMも曲自体は短いものの、かなりの緊張感がある。それに加えて場面によっては怪獣の鳴き声が響いていたりと、子供なら泣きそうなシーンである。 --観る人の主観にもよるが、ゲームオーバー時の落書きされたおそ松の顔だけが大きく表示されている画面も少々不気味である。 --バッドエンドにも、ブラックジョークネタがある。 ---- **総評 現代や江戸時代、原始時代の設定が存在しながらもキャラクターの台詞の言い回しや立ち位置、シナリオが上手く練りこまれており、ファミコンでありながらグラフィックやサウンドの表現力も高水準。おそ松くんの世界観を壊すことなく上手く表現された作品と言ってもいい。 ---- **余談 -このゲームが発売するおよそ1年前にメガドライブで『[[おそ松くん はちゃめちゃ劇場]]』が発売されたが、こちらはアクションゲームで、その出来の悪さから原作者・赤塚不二夫氏を激怒させたという逸話がある。 -ある時期に江戸時代の洞窟を調べると3択クイズが出るが、これは当時のキャンペーンで、正解をハガキに書いて説明書に付いている応募券を貼りバンダイに送ると、先着100名におそ松くんのコミックス1巻~30巻がプレゼントされた。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: