現在最新のバージョンはDLC「海藤正治の事件簿」が配信されたVer.1.11であり、一部内容・評価に言及していますが、全般的な内容は同DLC配信前のVer.1.04を基準にしています。
必ずしも本記事の内容が最新の内容に対応しているとは限りません。

LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶

【ろすと じゃっじめんと さばかれざるきおく】

ジャンル リーガルサスペンスアクション

対応機種 プレイステーション5
プレイステーション4
Xbox Series X/S(ダウンロード専売)
Xbox One(ダウンロード専売)
Windows(Steam)
メディア BD-ROM 1枚
発売元 セガ
開発元 セガ(龍が如くスタジオ)
発売日 2021年9月24日
【Win】2022年9月14日
定価 通常版:8,290円(税別)
デジタルデラックスエディション(DL専売):12,290円
【Win】5,980円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 良作
ポイント キムタクが如く」再び
舞台に横浜も追加されゲーム性は進化
「イジメ」を主題とした重い物語
結末はユーザーどころか開発スタッフの間でも賛否両論
龍が如くシリーズ



失われたのは真実。そして正義。



概要

龍が如く』シリーズと世界観を共有した『JUDGE EYES:死神の遺言』(以降「前作」と表記)の続編。主人公は前作と同じく木村拓哉氏演じる八神隆之。
時系列は『龍が如く7 光と闇の行方』のその後の話でお馴染みの東京・神室町に加えて『7』にも登場した伊勢佐木異人町が追加、また横浜マップに高校が追加されている。その後とは伝えているが世界観の背景や『7』のメインストーリーに所々矛盾が確認されているため、前作と同様に龍が如くシリーズとの直接な繋がりは無いパラレルワールドで捉えると良い。
リマスター等を除けば『龍が如く』シリーズ初の世界同時発売タイトルであり、英語音声にも切り替え可能となっている。


ストーリー

その幕引きは、狂気の幕開け

2021年12月、東京地方裁判所。

世間を騒がせた現職警察官による痴漢事件が、静かに幕引きを迎えようとしている。引き締まった雰囲気の法廷。粛々と言い渡される有罪判決。このまますべてが決着するかに見えた……裁判官の言葉を遮るように、被告人が思わぬ事実を言い放つまでは。

「3日前、横浜で身元不明の死体が発見されたはずです。その主は、私の息子を自殺に追い込んだ万死に値する人間だ」

偶然にも横浜に滞在していた探偵・八神隆之は、この復讐劇の真相を追い始める。歪んだ正義の暴走が、さらなる悲劇を生むとも知らず……。
(パッケージ裏より引用)


特徴・新要素・変更点

新たな調査アクション

  • 主人公である八神隆之は前作と同様に職業が探偵である故にサーチモード尾行チェイス変装といった調査の要素が存在したが、今作では更に新たな調査アクションが追加された。
    • 既存のアクションもシステムが一部変更されているほか、あまり評判の良くなかったサムターン回しやそもそも意味の薄かった鍵束が廃止されている。

観察モード

  • 従来の一人称視点モードにサーチモードの機能を追加したもの。バトル中でなければいつでも切り替え可能で、主にペイントサーチ(後述)や街中での調査に使用する。
    • 機能的には従来のサーチモードと同様だが、ここからカメラやガジェットへの切り替えも可能。

チェイス

  • 体力の概念が追加され、追跡中は八神・ターゲットともに体力が減少していくようになった。八神の体力が残っているうちにターゲットの体力がなくなると相手が立ち止まり捕まえられる。逆の場合は八神が立ち止まってしまい失敗となる。
    • 前作同様にQTE(クイックタイムイベント)が挟まれ、成功すると体力がわずかに回復し、失敗すると減少する。
      • 途中には回復アイテムが配置されており、取ると体力が回復するほか、所々に落ちているボールやバケツはQTEに成功すると蹴り飛ばしてダメージを与え相手の体力を減らせる。
    • また、方向分岐のQTEが追加され、間違えるとその時点で見失ってしまい失敗となる。

アスレチックアクション

  • 目的地に向かうための移動手段として追加された要素。壁の出っ張りやパイプを掴んだ状態で上下左右に伝って移動したり、壁走りで離れた距離の足場に飛び移ることもできる。『アンチャーテッド』シリーズや『ASSASSIN'S CREED』シリーズのアスレチックに近いシステム。
    • グリップゲージという握力の状態を表したゲージがあり、ゲージが無くなると手を放して落下してしまう。握力を使わない足場に降りることでゲージを回復できる。

スティール

  • 敵の警戒をかいくぐって目的地にたどり着く、いわゆるスニークミッション。基本的に攻撃が一切できず、見つかった時点でリトライとなる。壁に張り付いて様子を窺いつつコインを投げて気をそらしたりスモークボールで目をくらますこともできる。また気をそらした敵を締め落として無力化することもできる。
    • このうち締め落とすことができる相手は明らかに八神に敵意のあるチンピラのみで、警備員や警官など八神に敵意を持たない相手は締め落とすことができない。

ガジェット

  • 前作でもドローンを操作することによる調査ミッションが存在したが、今作はそれに加えて集音器・電波探知機・探偵犬を利用した調査が追加された。
    • 集音器は不審な音を拾うガジェット。不審な音の近くで使えば音の場所に矢印が表示され、発生源を調べることで詳しく調べることができる。
    • 電波探知機は怪しい電波を拾うガジェット。近くに怪しい電波を拾うとインジケーターが反応し、発生源を調べることで盗聴器や発信機といったものを発見することができる。
    • 探偵犬はとある理由から八神が面倒を見る事になった「乱歩」という名の自分を探偵と思っている犬。犬自慢の嗅覚で見失った人間のところまで導いてくれる。
      • 探偵犬とはアドベンチャーパートで散歩することも可能で、隠しアイテムを発見することもできる。更に散歩中は敵とのエンカウントが無くなる上に街のいたるところに落ちている素材を通常より2倍拾える利点がある。あくまでもペット扱いとされているためか、散歩中に店の中に入ったりタクシーに乗ることはできない。また、通常より移動速度が遅くなる。

バズリサーチャー

  • 前作の一部サイドケースで使用された「つぶやき検索」を正式にシステムとして落とし込んだもの。
    • 現実のTwitterにあたるSNS「ユッター」上でバズっているワードから事件性が高いと思われるものを抽出、つぶやきが集中している場所でワードの発端となっている事件を探す。
    • 手がかりを探す際に使うほか、サイドケースのトリガーとなっているものもある。

新スタイル「流」「拳威」

  • 前作のバトルスタイルには集団戦向けの「円舞」、タイマン向けの「一閃」が存在したが、今作は更に受け流しや投げ技に特化した「流」というスタイルが追加された。また、DLCを購入することでさらにもう1つのスタイル「拳威」が追加される。
    • 「流」はメインストーリーの進行で自動的に解放されるが、「拳威」の解放にはDLC購入だけでなくユースドラマ「ボクシング」を始める必要がある。同様にスキル習得も驫木ボクシングジムで同名のスキルを購入する必要がある。
    • また、ゲーム設定で拳威の適用をOFFにすることもできる。

ユースドラマ

  • 龍が如く5 夢、叶えし者』のアナザードラマや『龍が如く0 誓いの場所』のシノギにあたるミニゲーム主体の物語が追加された。
    • 誠稜高校を調査するための表向きの身分である部活動の外部指導員として活動することになる。全部で10個のコミュニティが存在し、攻略していくごとに誠稜高生徒を悪に引き込む謎の「プロフェッサー」の正体に関する手掛かりが集まっていき、最終的にストーリーが集約される。
    • ユースドラマ用に『7』の人間力に相当する「指導力」というパラメータが設定された。アピール力、度胸、集中力、チームワークの4項目があり、ミニゲームをプレイすると上がっていく。どのパラメータが上がるかはコミュニティによって決まっている。
    • 最初からすべてのコミュニティに潜入できるわけではなく、ユースドラマ全体の進捗やメインストーリーの進行、指導力の一定レベル到達によって順次解禁されていく。

ミステリー研究会

  • ユースドラマの本筋となるコミュニティ。裏サイトから生徒を非行に導く存在「プロフェッサー」の正体と目的を突き止める為にミステリー研究会部長の天沢鏡子と協力する。
    • 他のユースドラマの導入部と解決編に相当し、ミステリー研究会固有のミニゲームはない。

ダンス部

  • ダンス部の部員の中にパパ活を行う生徒がいる疑惑を確かめる為に入る部活動。ダンス部を大会優勝に導くために八神がダンス部と共に踊る。
    • ミニゲームのダンスはいわゆる音ゲー。落ちてくるアイコンに対してタイミングよくボタンを押してスコアを稼ぐ。町のショップなどで得られる衣装を装備する事でダンス部部員や八神のコスチュームを変える事も可能。元国民的アイドルグループのキムタクによるキレッキレのダンスは必見。

ロボット部

  • ロボットによるひったくり事件を追う為に入る部活動。ロボットバトルのオペレーター(ロボットの操縦担当)となってREロボコンテスト優勝を目指す。
    • ロボットバトルはロボットを操作してブロックを拾いつつフィールドに配置していく陣取りゲーム。相手ロボに攻撃して一定時間行動不能にすることもできる。ロボットは自分で操縦する1機+僚機2機の3機編成。
    • パーツを開発してロボットをカスタマイズすることもできる。勝ち進むには自機だけでなく僚機の強化も重要。

ボクシング

  • 異人町で人を襲う通り魔「辻殴り」の正体を突き止める為に、辻殴りと疑わしい高校生の押切拳也の通うボクシングジムに入って調査する。天才プロボクサーすら打ち負かす強さの押切に勝利する為にジムのボクサーたちとスパーリングして成長していく。
    • 3D格闘ゲームに近く、ジャブ・ストレート・フックを繰り出して相手の体力を削っていく。体力がなくなるとダウンとなり、10カウント中に起き上がれなければ勝利。現実のボクシングと同じく1ラウンド3分および4ラウンド3ダウン制を採用しており、3回ダウンする・させるとKOとなる。なお、何回ダウンさせるとKOになるかは相手によって異なる。
    • ジムのオーナーである驫木に現金を支払うことでスキルを購入することもできる。またスパーリング相手に勝利することでボクシング用のレベルが上がり強くなっていく。
    • 上記の通りDLCを導入することで「拳威」の技を習得できる他、スパーリング相手として海藤・杉浦・東が追加される。

暴走族

  • 風紀委員長の周防遊馬が突然暴走族の総代を破り新たな総代の座に就いたという。周防の行動の原因を探る為に八神は暴走族に潜入し周防と勝負するためにデス・レースに挑む。
    • デス・レースは命がけのバイクレース。まず対戦相手の部下たちが攻撃してくるので、タックルやブーストからの体当たりで倒さなければならない。部下を全員倒し切るといよいよ本命の対戦相手とのレースが始まり、ゴールに先に到着すれば勝利となる。また部下や対戦相手の攻撃を食らうとバイクにダメージが蓄積され、深刻なダメージ量になると速度が低下し、更に何度もダメージを受けると最終的には走行不能になって敗北する。
    • 八神の乗るバイクはドラマの進行で増えていく。各バイクにはチューニングパーツがあり、購入・装備する事でバイクを強化し上記のデス・レースへ向かう事になる。
    • ちなみに本来道交法違反である暴走行為を行うことについては、八神の真の目的が暴走族の解散であると気付いたNPO代表(元神奈川県警交通課長)の根回しにより黙認されている…が、さすがに酒気帯び運転はNGらしく、酔いレベルが1でもあるとチューニングしか行えない。

写真部

  • 非行に走る生徒を更生しようとしている写真部部長の鳥辺芽依。彼女に協力して非行の瞬間を撮影する。
    • 基本は前作にもあったスクープミッションと同じ要領。最低限の必要条件であるGOODを満たして撮影しても攻略できるが、更に細かい条件であるEXCELLENTの条件を同時に満たせばボーナス経験値ももらえる。

スケボー

  • 高校の校舎の壁にプロフェッサーのグラフィティが描かれた。これを描いたと思われるスケボーグループ所属の敷島慎之介を調べる為にスケボーグループに潜入する。
    • スケボーのミニゲームはスコアを競うパークミッションと、スピードを競うスケートボードレースの2種類が存在する。
      • パークミッションはレールやジャンプ台を利用して技を決めたり、至る所に配置されたコインを拾う事でスコアが加算され、制限時間内に規定のスコアを獲得するのが目的。
      • スケートボードレースは障害物をトリックで回避することで加速したり、コースで得られるアイテムを駆使してレースに勝利する事が目的。パークミッションよりも効率が良いが1着以外ではポイントが獲得できない。
      • この2つのミニゲームをクリアする事で得られるポイントで様々なアイテムと交換できる。ポイントは街中でスケボーに乗って集める事もできるが、あまり効率は良くないのでミニゲームで集めるのが基本になる。
    • 街中で乗る時も同様だが、酔いレベルが1でもあると左右に大きく振れるようになり制御が大幅に難しくなる。

eスポーツ部

  • eスポーツ部部長の三本松弦也は練習試合で世界的プロ級のチームのエースプレイヤーに圧勝したことでチートを疑われていた。チートの真偽を確かめる為にeスポーツ部に入る。
    • 遊べるゲームは『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』で、部員たちを倒し、最終的に部長の三本松に挑む。

カジノ

  • 噂によるとボードゲーム部所属の早川琥珀という生徒が未成年にもかかわらず非合法のカジノに出入りしているという。カジノの場所を見つけ出して真偽を探る。
    • カジノの入り方は自力で調べる必要がある。本作ではこのユースドラマを進めなければカジノそのものに入ることができない為、金策でも重要。

ガールズバー

  • プロフェッサーの正体を知ると語る生徒がガールズバーに出入りしているという。その情報を漏らした相手である人気ナンバーワンの望月・S・エミリに話を聞くためにガールズバーに通う。
    • 『龍が如く』シリーズでいうキャバクラのような会話選択ミニゲーム。エミリと話をするためにはまず他の店員とも仲良くなる必要がある。

その他

装備の復活

  • 前作では削除されていた装備の概念が復活した。装備はインナーの上下、アクセサリ2つ、街中で乗るスケボーの5つ。
    • 攻撃力や防御力といった基礎パラメータの補正以外にも状態異常耐性の強化やアイテムドロップ率上昇など様々な効果を持つものがあり、敵や目的に合わせて変更することでより有利に進められる。

食事

  • コラボ店舗として牛丼チェーン店の吉野家が参加。前作や『7』の赤牛丸に置き換わる形で登場している。
  • 飲食店の食事では、メニューにランダムでバフが追加されるようになった。
    • バフ付きのメニューを注文すると、一定時間レアな素材を拾いやすくなったり戦闘でレアなアイテムがドロップしやすくなったりする。

落とし物

  • 街行く人が時折落し物をすることがあり、それを拾って届けてあげるとアイテムと交換してくれる。
    • 素材の他にも貴重なイカサマアイテムと交換してくれることもあるので、できるだけ届けてあげよう。

ペイントサーチ

  • 街の至る所にリスの絵があり、絵に応じたガジェットを使用*1することで様々なアイテムが見つけられる。過去にシリーズにおけるコインロッカーの鍵探しに近い。場所によっては複数の絵を順番に見つけていって初めてアイテムが貰えるものもある。
    • 絵を見つけること自体は序盤から可能だが、ガジェットの使用とアイテム入手はサイドケース受注が必要になる。
    • アイテムの入手は1回限りで、サイドケースの進行に関わるもの以外は一度完了させると次の周回以降も復活しない。

ネコミュニケーション

  • 神室町及び異人町には数か所野良猫のたまり場がある。
    • 初回で猫に名前を付ける。次回以降はつけた名前を呼ぶことで餌をやれたり戯れたりできるようになり、お礼としてアイテムをくれるようになる。名前を呼び間違えると失敗。
      • 1つのたまり場には3~4匹の猫がおり、話しかけた時にどの猫が来るかはランダム。
    • 餌をやったりすると猫のなつき度が上がり、最大になると街における猫の評判レベルが上がる。
      • ヘルプには書いていないが、都市ごとの評判レベルが最大になると八神探偵事務所および横浜九十九課に遊びに来るようになり、話しかけるごとにアイテムが貰えるようになる。

DLC「海藤正治の事件簿」

  • 2022年3月28日から配信されたダウンロードコンテンツであり、本編の主人公・八神隆之の相方兼兄貴分でもある海藤正治の視点で展開される追加シナリオ。当然ながらアイテムやステータスは本編と共有せず、完全に独立している。
  • 時系列は本編の事件解決からしばらく後の2022年。
  • 海藤のバトルスタイルは素手で突き進み殴り倒していく「カチコミ」と、周辺にある武器を使ったり、体を張って敵をなぎ倒す「テッパン」の2つ。
  • また、本編同様に調査アクションが存在するが、DLCでは海藤の野性的感覚を利用した調査を行うことになる。
    • 「海藤アイ」は注意深く異常を見つけることで証拠を集めるアクション。海藤の思い出となる場所で見つけた光を見つけることで、新たなスキルを閃くこともある。
    • 「海藤ノーズ」は臭いの出所を見つけることが出来たり、何の臭いか嗅ぎ分けることもできる。
    • 「海藤イヤー」は常人には聞き取れないような小さな音も聞くことができ、音の出所を探し当てる事ができる。

評価点

シナリオ

  • 脚本は前作に引き続き古田剛志氏。粗やツッコミどころも無いこともないが、連ドラ風の引き込まれるシナリオとなっている。
  • テーマは「イジメ」であり、主に未成年によるイジメ問題とそれを原因とした自殺、イジメ被害者の肉親の心境など、現在でも続いている社会問題を克明に描いている。
    • 今回の主軸である過去にイジメ加害者であった人物が殺害される事件、警察ですら未だ身元を特定していなかったその遺体の正体を言い当てた江原、そして事件時には痴漢事件で逮捕されていた江原の完璧なアリバイが今作の大きなキモとなる。八神は江原のアリバイを崩すために新宿と横浜を行き来して調査を行うことになる。
  • もう1つのテーマは「正義」
    • 前作も「社会問題を解決するための犠牲は正しいのか」に八神が立ち向かったが、本作の個々人の主要人物に自分自身の譲れない「正義」を抱えて行動し、それは大きなエゴのぶつかり合いとなる。
    • 本作のストーリーは絶対の正義vs悪という単純な構図にはならず、「法律は正義たり得るのか?」「正義とは何か?」という大きな問いにもなっている。
    • そのテーマ故、明快な勧善懲悪だった前作と比べると物語の雰囲気は終始重く陰鬱だが、良くも悪くも深く考えさせられるシーンも多く、噛み応えのあるストーリーとなっている。
  • 前作でも問題視されていた「極道同士の抗争」から完全に脱却。事件を追う八神達と別の目的で事件を追い八神と敵対する半グレ集団という構図になり、極道はほとんど登場しなくなった。
    • 『7』に登場した「異人三」についても横浜琉氓は比較的シナリオに絡むが抗争にはならず、コミジュルは終盤にわずかに登場する程度、星龍会に至っては名前のみでシナリオには一切絡まない。
  • 前作と比較するとやや控えめになっているが、サイドケースやユースドラマのバカゲーらしさも健在。
    • サイドケースでは「段ボールをかぶって強盗に気づかれないように接近するキムタク」やら「海藤ともども顔出し看板にはまって抜けなくなってしまいそのまま尾行するキムタク」といった爆笑ものの絵面が拝める。
      • さらにはDLCを導入することで、前作のバカゲーらしさの象徴とも言える変態三銃士や変態王ジャイアント・インパクトが再登場し、さらに磨きのかかった変態ぶりを披露してくれる。
    • ユースドラマではモヒカンやらスキンヘッドにトゲ付き肩パッド出るゲームを間違えているとしか思えない格好の暴走族が登場する。
      • こちらはあくまで外見だけで、シナリオの内容は比較的まとも。

マップ

  • 前述のように、本作ではおなじみの神室町に加え、『7』で登場した横浜の伊勢佐木異人町が追加されている。また異人町には本作の重要な舞台となる誠稜高校が追加されている。誠稜高校は独立したマップとなっており、実質的には3マップと前作から行動エリアが大幅に広がっている。
    • 神室町、異人町、誠陵高校はイベントで制限されない限り序盤から自由に行き来できる。加えてどのマップにもサイドケースや専用の遊びが用意されており、メインシナリオ進行以外でも赴く意義は十分にある。

キャラクター

  • 今作の主人公は前作に引き続き木村拓哉氏演じる探偵の八神隆之。また前作にも登場した中尾彬氏演じる源田龍造も続投。
    • 新キャラとして、異人町の裏の裏まで知り尽くす便利屋の桑名仁を山本耕史氏、一見穏やかだが暴力の行使に一切躊躇がない半グレ集団リーダーの相馬和樹を玉木宏氏、過去にイジメ自殺で息子を失った警察官の江原昭弘を光石研氏が演じる。それぞれ個性的なキャラであり、演技力も好評。
  • 俳優以外のキャラでも前作のメインキャラだった八神の協力者である海藤・東・杉浦や源田法律事務者の弁護士たちも続投。これに関連して、前作ではサブキャラであった情報屋の九十九がメインキャラに昇格、意外な大活躍も見せてくれる。
  • また、セリフは無いものの前作や『7』に登場した一部キャラがゲスト出演している。誰が出るかはぜひプレイして確認してもらいたいが、過去作品を知っていると思わず笑みが出ると思われる。

進化したバトル

  • 前述の通りバトルスタイルに「流」が新たに登場して更にバトルのクオリティが上がっている。戦闘中に挟み込まれるイベントも、敵の武器を腕で受け止めてしまいワンテンポ置いてから痛がるなどのコミカルなものから、小道具を使ったり倉庫内で縦横無尽に動き回る軽快なアクションなど、往年のジャッキー・チェンの映画を彷彿とさせるほど演出面も強化されている。

円舞

  • 前作に引き続き集団戦向けのスタイル。前作ではもう1つのスタイルである一閃にどうしても劣る印象であったが、コンボスピードが格段に上がった上にガードしている敵に攻撃を弾かれる弱点もなくなりかなり使いやすくなった。
  • 新たな技として「舞空」というその場で空中にジャンプして攻撃を回避したり空中攻撃を行う技が追加されたことで戦いのバリエーションも上がっている。またスキル「円舞の奥義」を習得すれば敵の攻撃を回避することで一定時間コンボスピードが上昇して更に戦いやすくなる。
    • 前作では台が無ければ発動ができなかった「飛翔打撃」も、EXブースト中の舞空から発動できるようになり、集団戦・タイマン戦共に有用なEXアクションとなった。

一閃

  • 前作に引き続きタイマン向けのスタイル。大幅に強化された円舞と比べると、通常攻撃のガードブレイクや気絶付与が無くなったものの安定して強いスタイル。
  • 前作にあった「根性反撃」は削除されたものの、「リガード」というガードを崩されてもすぐさまガード状態に戻る技が一閃専用スキルとなり、「ジャストガード」という相手の攻撃の瞬間にガードすると敵の体勢を崩す技が追加された。またスキル「一閃の奥義」を習得すれば敵にチャージフィニッシュブロウを当てることで一定時間攻撃力が上昇して更に大きなダメージを与えられる。
  • 前作で評価の高かった「発勁」は威力こそ弱体化を受けたが、演出が強化され爽快感が上がり、前述のジャストガードから即座に打てるようになった。EXゲージの回収のしやすさもそのまま。

  • 今回新たに加わった受け流しや投げ技に特化したスタイル。受け流しは『龍が如く4 伝説を継ぐもの』の谷村正義や『龍が如く 維新!』の格闘の型と同じく相手の攻撃の直前にガードすることで相手をいなしてスキをつくることができる。また、全方位に対しガード可能。
    • 通常攻撃であるラッシュコンボはスキが大きくクセが強いのでゴリ押しがしにくく、テクニックを要求するスタイル。また、ガードや受け流しに特化している反面、回避についてはスウェイしか出せない。
  • フィニッシュブロウからすぐに相手を掴むことが可能で、そのまま投げ技に繋げることができる。また「ディスアーム」という技でボスキャラ以外の武器持ちの相手には掴みから〇ボタンで相手の武器を落とさせることもできる。
  • 流限定のEXアクションとして「EX・サレンダー」が存在する。ボスキャラを除いた怯え状態の敵にEXアクションを行うことで寸止めや関節技を決めて相手を無力化してそのまま戦闘不能にすることができる。
  • スキル「流の奥義」を習得すると受け流しに成功することで一定時間ダウンしなくなる。

以上のように集団戦闘と回避に重点を置いた円舞、タイマン戦と攻撃力に秀でる一閃、ガードや受け流しからのカウンターに特化した流という形で立ち回りが完全に差別化されており、明らかに強い・明らかに弱いスタイルは存在せずバランスが取れている。

拳威

  • 前述のようにDLC導入で追加される、ボクシングを主体としたタイマン向けのスタイル。ジャブ・ストレート・フックといった攻撃を素早く繰り出せる。また最初からジャストガードを覚えている。
  • 挑発が他スタイルよりバリエーションがあり、よりEXゲージ回復に向いている。さらに敵が1人だとEXゲージがより溜まりやすくなる。
  • スキルを習得することで□・△・〇のどれでもカウンター攻撃が可能になる。しかも他スタイルのカウンターと違って構える必要もないので適当に攻撃していたら偶然カウンターが入るという嬉しい誤算もあったりする。
  • スキル「拳威の奥義」を習得するとカウンター成功時に一定時間EXゲージが溜まりやすくなる。

進化したのはスタイルの使い勝手だけではなく、他のバトル部分も前作と比較して改善された。

致命傷の廃止

  • 前作ではモータルアタックというボスキャラの必殺技を受けたり銃攻撃を受けると通常の回復アイテムでは治療できないダメージを受けたが、今作はそのシステムが廃止された。
    • モータルアタック自体はボスの必殺技として攻撃時のエフェクト共々残っており、食らった時のダメージも大きいが、前作のようにゲージが削られることはなく回復アイテムで全回復可能。

モータルリバーサル

  • ボスキャラの必殺技であるモータルアタックは前作では脅威であったが、今作ではモータルアタックを回避して「モータルリバーサル」という反撃技を出せるようになった。モータルリバーサルは各スタイルで出す技が変わるというこだわりぶり。
    • ただし、あくまでモータルアタックを回避することが前提条件であり、モータルアタックの範囲外で回避を取っても発動しない。これにより回避できれば相手に大ダメージ、回避し損ねると自分が大ダメージというハイリスクハイリターンな技となっている。

バトルリワード

  • 過去の『龍が如く』シリーズと同じく、バトル中に条件を満たすことでspを追加獲得できるようになった。

アイテムの自動取得

  • 前作では倒した敵がアイテムを落とした場合、八神を操作し拾いに行く必要があったが、今作ではバトル終了時にアイテムが八神に吸い寄せられるようになり、回収の手間が無くなった。
    • 上限に達して拾えなかった場合も、売却して空きを作れば飛んできて取得される。

歩きやすくなったアドベンチャーパート

  • 『7』で追加されたスマホからタクシー呼びが今作にも搭載。料金は通常より高くなるが、いちいちタクシーまで移動する必要がなくなった。
    • また、異人町のタクシー料金が『7』より安くなっており、気軽に利用できるようになった。ただしスマホから呼び出すときの料金は据え置き。
  • 移動手段として新たに「スケートボード」が追加された。車道で乗ることが可能で、走るより速く移動がよりスムーズになった。更にスケボーに乗っている間は敵のエンカウントが無くなる。
    • 便利なシステムだが、障害物や人にぶつかると転倒して降りてしまうほか、歩道などに乗り上げると強制的に降りる。そのため、効率的に移動するにはルートの選定も重要になる。
  • 「探偵犬」との散歩が追加。散歩中はスケボーに乗れなくなり店にも入れなくなるが、敵とのエンカウントが無くなり、素材の獲得が倍になる。
  • 街中に出現する雑魚の体力が多くてもゲージ1本分程度になり、サクサク倒せるようになった。加えて戦闘が長引いても警官が来ることがなくなった。
    • 前作で大顰蹙を買った雑魚の定期的な大量発生も廃止され、あまりエンカウントを気にせず探索できる。
    • 倒すと大金を落とす、いわゆる成金くんが復活した。他の雑魚と比べて攻撃力が異様に高く体力も例外的にゲージ2本分という強敵だが、必ず単独で出現するため一閃を使いこなせるようになれば楽に狩れるようになる。
  • 神室町では雑魚の出現パターンも改善されており、回避が困難なチャンピオン街や昭和通りには出現しなくなった*2ほか、警察署の真ん前で喧嘩する勇気はないのか中道通り入口周辺に近づくと追跡を諦めるようになった。

ザ・ガントレット

  • 前作には無かった、本編のバトルやイベントを特殊な条件下でクリアしていくおまけモード。過去のシリーズ作品で言う究極闘技にあたる。
    • 過去のシリーズでも長らくこのモードが廃止されていて、最後に搭載されていたのが『龍が如く 極』であるためかなり久々の復活となる。
    • メインストーリーを進めるごとに解禁されていき、初回クリアで素材や装備、仙薬レシピなど様々な報酬があるため本編と並行してクリアしていくと有利になる。
      • 正確にはクリア報酬が貰えるのは「1周回につき1回」であり、次の周回を開始した際にも改めて貰える*3。そのため、遅くてもプレミアムアドベンチャー中には制覇しておきたい。

ユースドラマ

  • メインストーリーでも大きく関わる誠稜高校だが、メインには関わらない部活動の指導を行うユースドラマはボリュームも十分。また、メインケースの題材の「イジメ」と双璧をなす問題である「非行」を題材としたストーリーや部活をモデルにした各ミニゲームもクオリティが高くサブ要素としてかなりやり込める要素となっている。
    • 非行に走っていたり走りかけの未熟で粗削りな学生たちを諭し成長していく物語はカタルシスを感じるストーリーとなっている。
    • またユースドラマ内では前作に登場したキャラも登場して、思わずニヤリとしてしまう演出となっている。

追加・改善したプレイスポット

  • 前作からピンボールとゲーセンのぷよぷよが削除されたが*4、プレイスポットが大幅に増加した上に前作から改善されたミニゲームも存在する。また、ユースドラマのミニゲームも一度解放すればいつでも遊べるようになるので、そちらも実質的にプレイスポットとして楽しめる。
  • ドローンレースは前作では難易度が高く問題点となっていたが、難易度が下がり遊びやすくなった。
    • 3周から2周に減ったことで集中力を持続しやすくなり、屋内といった狭い道を進むような精密操作を要求されるコースが1つのみとなった上にドローンの耐久も上がった為に多少のミスは許されるようになった。
    • 敵ドローンの性能も前作と比較して高くなく、少し慣れれば1位は難しくない。また前作で異様な難易度を誇ったタイムアタックも今作では最後のリーグで1位を取ればほぼ達成できる程度の難易度に落ち着いた。
  • VRすごろく:ダイキューはCPUのライバルが追加され、ライバルより先にゴールすると勝利というシステムに変更された。
    • 星マークのポイントが存在し、ポイントを消費することでスキルを使用して自分の進行を有利にしたり敵を妨害したりと戦略性が増した。
    • 前作では集めるのが非常に難しかったフリーパス引換券は入手難易度が大幅に低下。前作より気軽にプレイできるようになり、金策もやりやすくなっている。
  • エアセリオスという新たなVRゲームが追加。360度全方位のシューティングゲームとなっており、制限時間内にすべての敵を倒すとクリアとなる。
    • 所持金を支払うことでアップグレードや消費パワーアップアイテムを購入することができる。それらを使用してゲームを有利に進めることが可能。ちなみにプレイそのものは無料。
  • ソニック・ザ・ファイターズ』がゲーセンに追加された。ソニックシリーズのキャラクターが戦うアーケードゲームの移植となっている。
    • また、前作にはなかった『スーパーハングオン』が復活した。
    • 前作に登場した「KAMURO OF THE DEAD」は異人町を舞台にした「HAMA OF THE DEAD」にリメイクされている。
  • ダーツは自由行動中に限り、仲間と対戦できるようになった。
    • メインケース中でも「時間を潰す」等であれば可能だが、大体はすぐ次の目標に移るため、自由に対戦できるようになるのは実質上プレミアムアドベンチャーのみとなる。
  • セガ・マスターシステムが八神探偵事務所内に追加。懐かしのゲームを遊ぶことができる。また海外版への切り替えも可能となっている。
    • ソフトのラインナップは『アレックスキッドのミラクルワールド』『ファンタジーゾーン』『阿修羅』『ダブルターゲット シンシアの眠り』『エンデューロレーサー』『どきどきペンギンランド 宇宙大冒険』『メイズウォーカー』『ウッディポップ 新人類のブロックくずし』の8本。
      • 『アレックスキッドのミラクルワールド』のみ最初からプレイ可能、残りは店で購入したりカジノの景品になっていたりするため自分で探す必要がある。
      • 有料DLCを購入すると更に『ファンタジーゾーンII オパオパの涙』『エイリアンシンドローム』『SDI』『ダライアスII』の4本が追加される。
      • 『どきどきペンギンランド 宇宙大冒険』『ウッディポップ 新人類のブロックくずし』『エイリアンシンドローム』のマーク3版の純粋な移植は恐らくこれが初となる。また『ダライアスII』は本来マーク3での国内版が発売されていないタイトルとなっている。
      • …それどころか『ダラII』の海外版は『SAGAIA』のタイトルで販売されてたため、現実世界を見渡しても実物が存在しない本作オリジナルソフトとなっている。もっとも内容的にはタイトルロゴを変えただけで『SAGAIA』と共通ではある*5

主題歌

  • 今作の主題歌「蝸旋」はいじめを題材とした本作に相応しい重々しい歌詞に、近年話題を集めた女性歌手Ado氏の怨恨・悲哀籠った感情的な歌唱が合わさり非常にインパクトが強いものとなっている。前作の「アルべジオ」とは大分雰囲気が異なるが、本作のストーリーに絶妙にマッチしていると好評。
    • 曲自体の評価は高いのだが、下記のように使われ方については問題もある。

海藤正治の事件簿

  • 海藤の過去に向き合い、次々と起こる事件を解決して真実を明らかにするストーリーは非常に好評。新たに登場するキャラクター達も評価が高い。
    + ネタバレ注意
    • DLCの事件の黒幕は、ジャッジアイズシリーズはおろか、龍が如くシリーズ全体を見てもトップクラスのサイコパスかつ外道であり、黒幕がこれまで起こしてきた悪事の数々にプレイヤーは戦慄することとなった。
    • 対してストーリーのラストバトルでは上記黒幕とは別の人物と戦うことになるが、一人の女性を想って海藤と決着をつけるという「男の戦い」が描かれており、彼とのバトルは演出・BGM・ラスボスの強さも全てひっくるめて好評。

賛否両論点

登場キャラクターの言動・行動

  • 全体的にストーリーのクオリティは高いが、キャラの言動・行動に賛否ある部分もある。
+ 登場人物のネタバレ注意

桑名仁

  • 当初は異人町でおおっぴらにできない案件を受け持つ怪しげな「便利屋」として登場する。
    • しかし、過去のある出来事によりイジメ加害者を深く憎んでおり、陰で全国各地のイジメ加害者を調査して私刑(ほとんどが殺害)し回ってたり、被害者遺族に復讐の手引きをするという法の逸脱行為を行っていた。
    • だが、この行動を公安にマークされてしまい、結果的に彼の関係者である澤陽子がRKによって殺害されてしまう事態に。
    • 彼の行いは法的に見ればまぎれもなく重罪であるが、彼の「制裁」の対象は、わかっているだけでもイジメによって被害者を死に追いやっておいて、自分は法や学校に守られてのうのうと生きている悪質な人物ばかりである。
  • まず、この桑名の行動の是非がプレイヤーによって分かれやすいと言える。
    • 彼の、法から逸脱した行動が澤陽子を巻き込んでしまったことと、かつての被害者家族でありイジメ加害者を殺害した官僚の楠本玲子の処遇を巡って八神と対立することとなり、今作のラスボスとなる。
    • 最終的に八神に敗北し楠本が自首するが、桑名自身はこのまま逮捕されることなく立ち去り、エピローグで今まで全国各地で殺害して隠していたイジメ加害者の遺体を匿名の通報で晒して出番を終える。
  • 八神が桑名を警察に突き出さなかった理由としてはこのまま突き出してもそのまま公安が彼を正当に裁かずに最悪の場合口封じとして闇に葬られることと、彼が殺害を行った証拠が存在しないからである。
    • 彼の最後は「桑名の言い分も分かる」「公平な裁きが行われない以上は致し方ない」「殺人犯なのは事実だから逃がすのは良くない」「公安にマークされたのは自業自得であるからそれを受け入れるべき」など賛否が分かれた。当時の名越監督は開発スタッフの間と脚本担当の古田剛士氏とで「会社内は怒鳴り合いの喧嘩に発展した」とGameWithインタビューで語り、彼の結末はプレイヤーだけでなく、スタッフ達も喧嘩するほどかなり揉めたらしい。
    • またエピローグで公安の坂東を捕まえる為に検察が動くため、しばらくして坂東の有罪が確定した後なら捕まっても大丈夫なのではといった意見もある。

澤陽子

  • 誠稜高校の英語教師である彼女は学生時代にクラスメイトのイジメ自殺、4年前の江原敏郎のイジメ自殺に関わっている今作のキーパーソンである。
    • しかし、彼女は当初八神たち探偵が高校を調査することを快く思わず、自分のクラスでイジメがあったとはなんとなく気付いていたものの対処出来なかったにもかかわらず、八神なりの方法でイジメを解決に導いても「たまたまうまくいっただけ」と立ち去るなど悪印象が目立つ。
      • また江原の事件についても話したがらず、ようやく話そうとしても外部からの脅しに屈して口を閉ざしてしまう。
    • その後、八神に事件についての葛藤を吐露し当時の真相を話そうとした矢先に事件について知りすぎている人物として半グレ集団に襲われ殺害される。
  • ゲームを進めると2件のイジメ自殺は彼女の心に深くトラウマとして残っている事がわかり、そんな中「探偵」という得体のしれない部外者が生徒たちの関係を嗅ぎまわることを良く思わなかった事を理解するプレイヤーも少なくない。
    • 一方、脅しに屈してふさぎ込んでしまったり、自分の無力さを反省していながら今も香田がガッツリイジメられているのを全く止められていないあたり、教師としての姿勢や能力を疑問視するプレイヤーもいる。

澤の死を連呼する八神隆之

  • 主人公である八神は前述の澤陽子の死をきっかけに物語後半は彼女が殺された理由・彼女の無念を晴らすために行動する。
    • そのため八神は「あんたの行動が澤先生を巻き込んだ」「澤先生の犠牲から都合よく目をそらしている」など事あるごとに彼女の死を持ち出して追及する。
    • あまりに「澤先生」を持ち出すので、「本作の八神は "澤先生Bot" だ」などと揶揄するプレイヤーもいる。
    • 桑名は最も八神にこの件で追及されるのだが、「彼女を巻き込んだのは間違いなく俺だ」と認めているものの「くどい」「お前の言い分はずっとそれだけだ」としつこさに怒り、罪悪感と葛藤しつつ自分のやってきたことへの矛盾に目をそらしてはぐらかし続ける。
  • そんな八神の追及に対して「良心に訴えかける大きい言葉」「法での話が通じない相手である以上はこれで押すしかない」「桑名の言う通りくどい」「他の言葉でもいろいろ切り返してほしい」と意見が分かれる。
    • また、澤が死ななければどうしていたのか、澤が作中でもっと好印象を持てていたらといった意見もある。
    • 八神が澤の死に固執する理由としては前作の寺澤絵美の死と被り、誰かの正義で第三者が犠牲になるのを黙って見過ごせないと劇中で説明されている。

星野一生の扱い

  • 前作では「優秀なものの、草食系で今一歩熱意がない」源田法律事務所のメンバー・星野が終盤で男を見せる成長劇が描かれたが、本作の星野は全体的に3枚目のコメディリリーフに従事してしまっている。
    • その扱いもスベった発言をしては源田やさおりに冷ややかにツッコまれたり、さおりのキャバクラ潜入捜査で*6金をたかられたりと、いわゆる「イジられ」系の物が多い。
    • 捜査に役立ってない訳ではないのだが、前作のような光る場面は与えられておらず、東に「星野君影薄くないか?」とツッコまれてしまう始末。
  • なまじ本作のメインテーマが「いじめ」なだけに、余計に星野へのイジりギャグがいじめと紙一重なように、不快な形で目に付きやすいという声も少なくない。

バックボーン・結末が描写されないキャラ

  • 前作や龍が如くシリーズではよくあることであるが、キャラの具体的な根幹や結末が不明瞭なキャラが少なからず存在する。
+ ネタバレ注意

桑名の元教え子たち

  • 黒河学園の卒業生たちで喜多方悠(現在の桑名仁)が担当するクラスの生徒たち。楠本充のイジメの加担者。
    • 主犯の川井信也1人に責任を押し付けてその後罰せられることなく卒業してエリート街道を進むが、そんな最中に桑名に過去のイジメをネタに脅迫される。
    • 桑名に命じられるままに全員で川井を拉致したが、その後川井を拉致する瞬間の映像と死体となった川井の写真が送られたことで桑名から逃げられないと観念し、以後桑名の人殺しの手伝いをさせられるようになった。
  • 彼らのその後は赤池のみ桑名をマークしていた相馬によって殺害されるが他は謎のまま物語を終える。
    • 一応八神が第二審で彼らのことを暴露したことと、冷凍保存され彼らの指紋がべったり付いた川井の死体が露わとなった為、司法からの追及と罰則は免れないとは思われる。

楠本充

  • 黒河学園の元生徒。川井信也を筆頭に多くのクラスメイトによるいじめを苦に飛び降り自殺を図り、一命をとりとめたものの13年間昏睡状態となっていたが、メインストーリーの終盤で意識を取り戻す。
  • エピローグで母が連行される直前に電話で会話し、母が自分の為になにか隠し事をして迷っていることに気付いていて心配だと語り、リハビリで13年ぶりに少しだけ歩けたことやいつか自分の足で歩けるようになって母を支えると宣言して出番を終える。
  • 最後の電話の会話で分かるように、母の復讐殺人に気付くのはほぼ時間の問題だった思われるが、母が逮捕され自身からも世間からもそのことが発覚してからの充の様子は描かれない。
    • これ自体は問題点ではないが、やっと目覚めた彼が今後「人殺しの子」として世間からのバッシングに苦悩することは想像に難くないため、せめて何かしらの救いや希望を見せて欲しかったと惜しむプレイヤーも多い。

江原敏郎の担任教師

  • 澤の過去回想にのみ登場。元誠稜高校の教師で江原敏郎や御子柴弘の担任であり学年主任だったが、第三者委員会による調査が入った際に自分に都合の悪い事実が書かれた回答を握りつぶし「イジメの事実は確認できなかった」とまとめた。
    • さらには唯一敏郎本人からイジメの事実を聞いていた澤を半ば脅す形で嘘の証言をさせて学校側の勝訴を勝ち取った悪徳教師である。
  • 見方によっては江原に法への不信感と憎悪を植え付け、江原に御子柴への直接的な復讐に走らせた、本作の事件の原因の一人と言っていい重要人物なのだが、前述の通り澤の独白で語られるだけで姿も登場せず、本編の描写を見る限りでは特にその後に報いを受けた様子も無く、「今も別の学校で(のうのうと)教鞭をとっているのだろう」とのこと。
    • 第二審で江原の自供によって彼らの証拠隠滅も露わになるが、澤の音声は世間的に出所不明な上にそれを裏付ける証人もいないので担任が法廷で裁かれることは無いと思われる。
    • 色々憎らしい存在だが、今回の件で法廷に引っ張ってくるには関係や根拠が薄い・冗長になるとしてこういう扱いであることに理解を示すプレイヤーは多いものの、結果的に本作の「スッキリしない」ストーリーに拍車をかけた存在かもしれない。

政治や経済を牛耳っている権力者たち

  • 主流派とのしがらみが無い故に「天下りの改革」や「組織の浄化」といった改革を実行する楠本玲子のことを良く思わない人物とされているが、明確に誰のことかは不明であり顔や名前も登場しない。
  • 今作において自ら手を汚すことなく裏で糸を引く人物として顔まで出るのは公安の坂東であるが、坂東もまた彼らに命じられて動いた人物であり、それが単独なのか複数かも不明。彼らが検察の働きで罰せられるのか逃げ切るのかすら謎となっている。

爽快感の少ないテーマ

  • 前作は敵対相手がほぼ同情の余地なしの巨悪でありそれを倒す物語に爽快感を得やすいテーマであったが、今作は相手も相手で壮絶な過去を持っており彼らなりの正義で動く物語のため、スッキリしない部分が多い。
    • イジメという現実的な社会問題、その問題の中から救うことのできない人物も存在する法の脆弱さ、そしてそんな救われなかった人物たちによる法を逸脱した正義といったものが揺れ動く。
    • 現実的な問題を考えさせる物語である反面で敵対相手の言い分も同情できるものとなっているため、悪に勝利してスッキリという前作のような快感は得にくい物語となっている。
    • このように「エンタメ性」より「メッセージ性」を重視したストーリーであるが、前作との差別化が図れている点を評価するファンも少なくない。

刺激の強い惨殺・イジメシーン

  • 今作のテーマがイジメであり、イジメが行われているシーンやイジメ加害者へ復讐するシーンが存在し、それらは目を覆いたくなるほど強烈な映像となっている。
    • 本編が始まって最初のムービーが、Youtube等で公開されているトレーラーでも使用されている人気のない建物で消防隊が死体を発見するシーンであり、その死体は腐敗が進み周りにハエやウジ虫が群がっているという見るも無残な姿になっている。この死体の画像はメニューから閲覧できるケースファイルのサムネイル画像になっている*7他、ストーリー上で相手に提示する証拠の選択肢としてたびたび登場し、ある場面ではこの死体(の画像)を選択して相手に突きつけないとストーリーが進まないため、嫌でも目に入ってしまう。
    • さらにはこの被害者が実際に殺害される場面も描写されている。さすがに殺害される瞬間は直接描かれてはいない*8が、殺害前後の様子や被害者の断末魔はしっかり描写されている。
    • イジメシーンも包み隠すことなくかなり胸糞悪い映像になっている。過去にイジメを経験した人にはトラウマものかもしれない。一方で、これが日本のどこかで現実に起こっているかもしれない光景と思うと、なかなか考えさせられる。
    • このようなシーンをしっかり描写することでストーリーに深みが出ている反面、そういったものが苦手な人には非常にキツいものになっている。

前作のネタバレ防止の配慮故の問題

  • 今作は前作を遊んでいない人も違和感なく遊べるよう配慮されている。そのため今作を先に遊んでから前作をプレイしても問題ないほど前作のネタバレが存在しないのだが、そのせいで一部シーンで前作未プレイ者には少し分かりにくい展開が存在している。
    • 主要キャラの関係性等はストーリー上ではかなりあっさりとした説明しかされないため、なぜ杉浦と九十九がつるんでいることに対して八神達が驚いているのか、なぜ東*9が海藤のことを兄貴と呼んでいるのか等は前作を遊んでいないと分かり辛い。
    • また八神の過去についてもあまり触れられないため、それらが元になっている八神の信念等も本作のみでは理解しにくい部分がある。
    • 前作が未プレイの場合は本作や前作の公式サイトのキャラクター紹介を見てから遊んだほうがキャラクターを掴みやすいと思われる。
  • 「海藤正治の事件簿」ではこの説明不足が問題となる点が存在している(問題点で後述)。

『龍が如く7』との矛盾

  • 細川一毅氏は前作でも世界観は繋がっていると正史を仄めかすコメントや本作でも「『7』の後、2021年の伊勢佐木異人町ですので何からのつながりが感じられる描写はあるかもしれません」と事前に接点はあると告げていた。
    • しかし背景やシナリオの矛盾が確認されており、細川一毅氏が発言したコメントと差異がある。
  • 例えば背景としてだが乙姫ランドが本作で何故か普通に営業している。伊勢佐木異人町に起きる騒動の原点で作中で店長の死亡によって廃業したと描かれているのだが廃業していないと『7』のシナリオにリンクしない*10
    • 本作のスポットの一つ、誠稜高校も昔から建てられている描写はあるが『7』だと別の建造物で世界観の違いが起きている。
  • またカメオ出演に出ている趙天佑の立場もあやふや。鉄爪の発言に「上の人が作った料理だから残したらマズい」の台詞が存在しているがそもそも『7』では横浜流氓総帥を既に降りている*11立場でこれも『7』のシナリオとリンクしない。佑天飯店で営んでるあたり総帥を降りていると思われるが「ここの世界線では横浜流氓総帥を存続しているのか」とプレイヤー達に混乱や議論を起こしてしまった。
    • 前述のように前作の時点で『7』等との矛盾があったため、本作もパラレルワールドと考えるのが妥当だろう。

微妙に範囲が狭まった伊勢佐木異人町

  • 今作の舞台の1つである横浜の伊勢佐木異人町であるが、『7』と比較してマップの行ける範囲が若干縮んでいる。
    • 具体的には朝焼け通り(浜子の店がある場所)、浪漫通り(浪漫製作所や星龍会事務所近辺)、岬通り東側(ハローワークの南)、福徳町のコミジュルのアジト周辺が入れなくなった。また、雀荘があるビルも『7』では東西両側から入れたのに対し本作では西側からしか入れなくなっている。
      • 本作では賭場が浪漫通りの突き当りにあたるマップ南東の端に移動しているほか、岬通りの閉鎖により弁天屋(質屋)へのアクセスルートが大きく制限される形になっており、非常に利用しづらい。
      • なお、コミジュルのアジトはストーリー上入ることになるため厳密には1度だけ入れる。また、質屋についても駅の北に神室町でおなじみのえびすやが追加されているため、質屋そのものが利用しづらいということはない。
      • なお、神室町も『7』のマップを流用した関係で亜細亜街などに入れなくなっている。代わりにイベントがないミレニアムタワーには入れるようになっている。

誠稜高校

  • 誠稜高校は4階建ての校舎と中庭と体育館と屋上と地下があり、非常に広大な学校である。クラスごとの再現もよくされており、舞台としては高く評価されている。
    • しかし一方で広すぎるので移動が面倒。それなのにタクシーはもちろんスケボーも呼べない。キムタクが校舎内でスケボーを使う描写がまずい後者はともかく、前者はロボット部において不足したパーツ作成素材を買い足しに行くのに便利なはずなのだが…
    • これにはユースドラマの部室の場所に関する問題もある。部室はそれぞれダンス部が地下1階、ミステリー研究会が1階、写真部が3階、eスポーツ部とロボット部が4階とかなりばらけている。特にユースドラマの話が進むとミステリー研究会に足を運ぶ必要があったりするので、校舎の往復は面倒に感じられる。

使い勝手が悪くなった仙薬

  • 前作ではドーピングアイテムとして猛威を振るった仙薬だが、本作では作成のために「空の仙薬の器」が必要になった上に器も最大5個しか持てない。前作は仙薬1種類につき10個持てたのが、仙薬全て合わせて5回分しか持ち運べなくなった。
    • 前作では廃止されていた防具システムが復活したため、ゲームバランスの調整の結果だと思われる。
    • 一定時間エンカウントを無くす効果を持つ「楽隠遁の仙薬」のレシピが本編クリア後に開放されるザ・ガントレットのクリア報酬となり、1周目では作成できなくなった。また作成のための素材も購入できる場所が前作と比べるかなり散らばっているので多く作るのが面倒になっている。レシピがなくても購入することは可能だが、かなり高額。
      • とはいえ今作は「楽隠遁の仙薬」を使わずともスケボーに乗ったり探偵犬を呼んだりでエンカウントをうまく回避する手段が増えたので、そこまで使用する必要性が無いのは幸いと言えよう。

海藤正治の事件簿

  • 海藤のバトルスタイルは2種類とも過去作の流用となっている。
    • それぞれ「カチコミ」は『龍が如く0』や『』の「チンピラ」、「テッパン」は同じく「壊し屋」であり、 桐生のスタイルを概ね流用している。
    • 流用を残念がる意見がある一方で、元々海藤のキャラクター性が桐生とよく似ているため、別に気にならないという意見もある。

問題点

サイドケース

  • 『龍が如く』シリーズでいうサブストーリーにあたるサイドケースであるが、今作はサイドケースの総数が42個とシリーズで最も少ない。ちなみに前作は50個、『6』は51個、『7』は52個である。
    • サイドケースの中でも電波探知機を使用して人助けを行う「電波探偵」がそのうちの10個を占めている。更に前作のサイドケースの半分を占めていた依頼掲示板からのサイドケースは大幅に減少してしまっている。
    • また、町の各地に描かれたリスの絵を見つけて隠しアイテムを見つけるという龍が如くシリーズでいうコインロッカーの鍵探しのようなやり込み要素を満たさなければクリアにならないサイドケースや、すごろくを何周も行わなければならないといった時間のかかる作業を要するサイドケースも存在する。
    • ちなみに有料DLCを購入することでサイドケースが追加され、全部で54個になる。最初から収録されていれば…*12

連続QTE

  • QTE自体は歴代シリーズでも恒例であるが、今作では一部のボス戦で一度に複数のコマンドを要求される連続QTEが存在する。
  • 連続QTEの回数そのものは少ないものの、中盤の戦闘ではミスすれば即死でゲームオーバーであり、終盤の戦闘ではミスすれば大ダメージの上に敵の体力が回復して再び成功するまで戦闘が終わらないといった理不尽なものとなっている。

仲間

  • 前作では共闘の際の仲間も積極的に戦いかなり強かったが、今作では仲間があまり積極的に攻撃せず棒立ちになっていたり体力がなくなりヘタっている状態が目立つ。
  • またクリア後のプレミアムアドベンチャーでは共闘の機会が無くなってしまう。前作と違ってプレミアムアドベンチャーでも海藤・東・杉浦が存在しているのに、彼らを連れて街を歩くことはできない。

フィジカルスイッチ

  • 戦闘スタイルの変更は前作同様に戦闘中に方向キーの↓を押して変更する。今作では型が3つ(DLCを入れると4つ)で↓を押すごとに「円舞 → 一閃 → 流 → (拳威 →) 円舞」の順番でスタイルを変えられる。つまりDLCを入れている場合、目当てのスタイルに変更するまでに↓を最大3回押す必要がある場面が出てくる。
    • またアイテムのショートカット使用は前作と異なり↑ボタンでの1種類しかセットできなくなった。→や←は戦闘中だと使用しないので「維新」や「0」のようにスタイル変更に割り振っても構わなかったのではという疑問が残る。

ユースドラマ

  • 前述のようにコミュニティの解禁はメインシナリオだけでなくユースドラマ全体の進行度をトリガーとしているため、特定のコミュニティを放置していると他のコミュニティが解禁されない。
    • すなわち音ゲーが苦手だからと最初のコミュニティであるダンス部を進めないままにしていると、大半のユースドラマが発生しないままストーリークリアを迎えることになってしまう。システムが独特でセオリーに気づけないと勝てないロボ部も放置されやすい。
    • 特に本作ではカジノの解禁もユースドラマで行う形になっているため、『7』をプレイ済でメインシナリオの進行を重視していると「カジノの場所はわかるのにいつまで経っても入れない」という状態になる。
  • コミュニティごとでボリュームの偏りが大きい。
    • 専用のミニゲームを持ち挑戦回数も多いダンス部、ボクシング、ロボ部、暴走族に対し、eスポーツ部は数回『バーチャファイター5』の対戦とチェイスを終えれば完了とあまりにもあっさりしている。
    • 「プロフェッサー」の関与度合いやコミュニティそのものの大きさが影響していると取れなくもないが…。
  • それぞれのコミュニティは概ねストーリー・ミニゲームのクオリティ共に完成度が高いものの、暴走族のデスレースのミニゲームは完成度が低いと言わざるを得ない。
    • 対戦相手とのレースの前に部下たちを全員倒す必要があるが、相手は花火やガトリングといった飛び道具を使ってくるにもかかわらず、こちらはタックルやブーストからの体当たりといった近接攻撃しかできない。
      • 中盤以降は近接攻撃のみ行う部下も現れるが、近接攻撃の部下は攻撃を2回当てなければ倒せない。また攻撃を当てたもののこちらも近接攻撃を受けてダメージを受けるという展開が多々あり、本命とレースする前にダメージを受けすぎてゲームオーバーにもなりえる。
      • 終盤は部下の数もかなり多くなるためゲームも長引く。失敗すれば部下たちのデスレースは最初からとなる。
    • 一方で本命とのレースは相手が無敵で攻撃も繰り出してくるものの、目的地まで先にゴールさえすれば勝ちとなる。終盤まで相手の攻撃を避けたりガードしたりして走りつつ、終盤でブーストを使って追い抜いて先にゴールさえすれば簡単に勝ててしまう。
      • このように部下戦が鬼畜、本命のレースがぬるいという両極端なバランスとなっている。
    • また、バイクのカスタマイズもデフォルトパーツとその上位互換パーツの2種類しかなく、あまり意味がない。ホーンやステッカーは比較的選択肢が多いが、どちらも性能には関与しないので、特にこだわりがなければカスタマイズする必要もない。

変装

  • 前作に引き続き変装要素が存在するが、今作も限られたミッションでしか行うことができない。クリア後のプレミアムアドベンチャーで自由にコスチュームチェンジを楽しむといったことはできない。
    • ちなみに、前作の衣装からさらに忍装束とバーテンダースタイルの衣装が追加された。また、前作の田代君の服が色違いのチンピラの服に変わってしまっている。田代君は泣いていい

エンドロール

  • エンドロールの内容は八神探偵事務所の日常風景の映像と共に主題歌の『蝸旋』が流れるというもの。
    • これ自体は前作でも使用され好評だった演出であるが、前作のアルペジオと違い攻撃的な歌詞*13の『蝸旋』は和やかムードの映像と完全にミスマッチであり、クリア後の余韻に嫌な形で水を差してしまう。
    • 誤解のないように付け加えると、曲そのものと本作の親和性の高さは前述の通りであり、あくまで使われ方の問題である。尺の都合などはあるにせよ映像の暗転後に曲を流していればまた印象は違ったかもしれないが…。

ザ・ガントレット

  • 元がやり込み用の高難度コンテンツであり、難しいなりにトライ&エラーを繰り返せば十分クリアできるバランスにはなっているのだが、有料DLCで追加されるミッションは難しいを通り越して理不尽と言えるレベル。
    • 追加されるのは裏ボスとのバトルだが、今回の裏ボスは装備やアイテムの使用を前提にして能力が調整されているため、それらを封じられた状態で戦うのはまさしく苦行。
    • トロコンには関係ない純粋なやり込み要素ではあるが、報酬が仙薬レシピなのも困りもの。

自動販売機の削除

  • 前作「ジャッジアイズ」でも削除されていたが、龍が如く7では復活していた自動販売機がなぜか今作でもまた削除されている。
    • 今作はエナジードリンクの「ZONe」とコラボしており、「ゲーム中の自販機などでも購入可能」と宣伝されていた。
      • 購入こそできないが自販機にはしっかりとZONeが売っているため、納期の都合で入れられなかった可能性がある(コンビニ等からは普通に購入できる)。

アイテムの所持上限と入手数のバランス

  • 本作では装備などが復活した関係か、アイテム(特に回復系)の所持上限数が原作より大幅に減らされている。
    • その反面、エアセリオス等の報酬ではその上限を上回る数のアイテムを一度に渡されるうえ『龍が如く』本編と異なりアイテムボックスも存在しないため、毎回上限オーバーで廃却されてしまう。

海藤正治の事件簿

  • 海藤アイの使用箇所の特定にある程度前作の知識が必要になっており、本作の描写だけではどこで使えるかが判断しづらい。
    • 海藤というキャラクターの性質上、人間関係が前作の事件の関係者や松金組の面々を中心として構成されており、必然的に思い出もそれらに関連した場所に設定されている。それに対しDLCや本編内でそれらを補完する説明がないため、前作の知識がないと手あたり次第に海藤アイで見ていく必要がある。
      • 例えば使用箇所の一つに旧松金組事務所があるが、本作では松金組の看板が下ろされているため、前作未プレイ者にとっては完全に背景の雑居ビルにしか見えなくなっている。前作の知識が無い場合、攻略情報無しでの特定はほぼ不可能と思われる。
  • 本編と異なり2周目モードがないため、シナリオを見返したい場合は最初からプレイし直す必要がある。

総評

前作で問題となったアドベンチャーやバトルのシステムの多くを改善しボリュームも増えたため、より遊びやすいものになった。
前作のネタバレは極力伏せられており今作から始めても問題の無いように作られているため、シリーズ初プレイの人にも勧めやすい。
メインストーリーは現実問題を取り上げた考えさせられるものである反面、前作と比較してスッキリする内容ではなく、敵キャラの言い分や心情も非常に同情できるものであるため、賛否が分かれるところであろう。
とはいうものの、ゲーム全体の完成度はかなり高いため、前作や龍が如くシリーズを遊んだ人、遊んだことの無い人、どちらにも手に取って遊んでいただきたい作品である。


余談

  • 『龍が如く』シリーズ当初から長らく総合監督を務めた名越稔洋氏は、今作発売の2週間後である2021年10月8日にセガを退職したことと、龍が如くスタジオの代表から退くことを公式に発表。今作が名越氏の『龍が如く』シリーズ最後の作品となった*14
  • 相馬を演じる玉木氏はかつてPS2ソフト『ローグギャラクシー』の主人公であるジェスター・ローグの声を演じたのだが、この『ローグギャラクシー』と『龍が如く』はどちらも2005年12月8日に発売された作品という共通点がある。
  • ユースドラマのコミュニティの1つであるeスポーツ部の部長・三本松はせがた三四郎がモデルと言われている。
    • 実際、三本松の外見はせがた役の藤岡弘、氏の若い頃の姿によく似ている。
  • 発売前のPVには何かを見つけて愕然とする杉浦と海藤、慟哭する八神を映した場面があり、状況から近しい人物が殺害されたことが容易に推測できた。
    • 視聴者の間では今回の発端であり前作でも割と危ない橋を渡っていたことからさおりが死亡するという推測がまことしやかに囁かれていた。他にもPVに登場していなかった事から真冬が死亡するという推測もあった。ネタ的な意味で星野君が死んだとする者もいたが…。
    • ネタバレになるためここでは記述しないが、実際は別の人物の死体を見つけた場面だったため、上記の推測は半分当たりで半分外れだったと言える。
  • 本作に合わせてメガドラミニのデコレーションキット「メガドラタワーミニ Zero」が発売された。内容的にはメガアタプタとSMS用ROMのモックアップ。
    • 前述の本来実物が存在しない『SMS版ダライアスII』もしっかり(モックではあるが)再現されている。
  • 発売後、本作をもって『JUDGE EYES』シリーズが終了という噂が『日刊大衆』で報じられた。
    • 理由としてはセガがSteamでの展開を検討していたものの、八神を演じる木村氏が所属しているジャニーズ事務所がそれに難色を示した事で採算が取れなくなったからとのことだが、後述のように本作のSteam版は発売されており信憑性は極めて薄い。
  • 追加DLCの「海藤正治の事件簿」は、「元極道の主人公が、かつて愛した女性の子と共に、失踪したその女性を探す」というストーリーであり、その類似性から『初代龍が如く』のセルフオマージュではないかと言われることがある。
  • 2022年9月14日に配信された「RGG SUMMIT 2022 龍が如くスタジオ新作発表会」の中で、本作のWin(Steam)版を同日に発売したことが報じられた*15
    • 追加DLC2本(「探偵ライフ充実パック」と「ユースドラマ充実パック」)が最初から同梱された内容となっている。また、「海藤正治の事件簿」も別途同時配信が開始されている。
  • 龍が如く7外伝 名を消した男』では、海藤や東が登場するサブクエストが存在。クリアすることで闘技場の仲間に加えることが可能。
    更に闘技場では条件を満たすと杉浦も使用可能になり、八神以外の主要メンバーが揃い踏みとなる。
  • 2023年12月に行われた生配信において現在の龍が如くスタジオ代表の横山昌義氏はJUDGE EYESシリーズの新作を出す予定は現時点では無い事を述べている。
    • 名越氏が退社した際にJUDGE EYESシリーズの主要スタッフの大半が氏が新たに設立した新会社に移籍した事もシリーズの展開に影響を及ぼしている。

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最終更新:2024年02月23日 20:04

*1 聞き耳を立てている絵であれば集音機、アンテナで何かを受信している絵であれば電波探知機、など。

*2 ただし気づかれた状態では追ってくる。

*3 仙薬レシピなど1つしか持てないものはさすがに入手不可能。

*4 実はPS5の前作のリマスター版から既に削除されていた

*5 AC版の『ダラII』と『SAGAIA』は分岐形式の違い等、かなり違うゲームに仕上がっている。

*6 敵に目をつけられるために結果を出す為。

*7 よりにもよってケースファイルを開くと最初に表示されるメインケースChapter1のサムネイル画像のため、メニューからケースファイルを開いた瞬間必ず表示されることになる

*8 スマホで殺害の瞬間の動画を見た八神が顔をしかめる様子が写される

*9 今作では松金組が消滅しており東の肩書が「ゲームセンターシャルル店長」となっているため、余計に海藤との関係性が分かりにくい

*10 そうなると春日達の犯人捜索の目的も消えて偽札の行方と異人三の仕組みは分からず終いになる。十中八九誰かが継いだと見られるが描写がないのと従業員全員が別の店へ鞍替えした設定があり、考えにくい。

*11 展開の都合、現状はソンヒが仕切っている。

*12 おそらく元々54個で収録するつもりだったが、納期までに全て完成しきれなかったのかもしれない。

*13 「お前らのせいだ」とイジメ被害者の気持ちを代弁する歌詞が流れる。

*14 1作目からシリーズディレクターを務め、龍が如くスタジオの代表でもあった佐藤大輔氏も同日にセガを退職したことが発表された。

*15 前作である『JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered』のWin(Steam)版も同時発売された。