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エクセリオン - (2015/11/28 (土) 11:57:57) の1つ前との変更点

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*エクセリオン 【えくせりおん】 |ジャンル|シューティング|&image2(exerion-01.png,center)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|ジャレコ|~| |稼動開始日|1983年2月|~| |プレイ人数|1~2人(交互)|~| |判定|なし|~| |ポイント|擬似3D空間シューティング&br()慣性が強い自機の動き|~| **概要 -1983年にジャレコからリリースされたインベーダーライクなシューティング。ゲームとしては2Dだが、自機につく独特の慣性と、当時としては珍しい擬似3D描写の背景が特徴であった。 -ゲームの舞台は宇宙世紀2991年。青銀河CP17ゼニスの第6惑星エクセリオンは、かつて友好関係にあった第7惑星ゾルニの奇襲を受け窮地に陥る。プレイヤーはエクセリオン軍の新鋭迎撃機ファイターEXを操作し、ゾルニ軍の撃滅を目指す。 **システム -使用コントローラーはレバー+2ボタン。レバーで自機の8方向移動、ボタンは各自、デュアルショット、シングルショットに使用。 --「デュアルショット」。機体両側から発射される通常弾、使用無制限だが1画面に1発しか撃てず連射は効かない、本作のメインショットといえる存在。 --「シングルショット」。機首から発射される高速弾、弾数制限があるがショットボタン押しっぱなしで連射可能。攻撃範囲はデュアルに劣るが、連射力を活かし敵を一掃するのに向いている特殊ショットである。 -シングルショットはゲームスタート時に50発チャージされており、撃つたびにこの数値が消費され、なくなるとシングルショットは撃てなくなる。消費したチャージは、ステージ中の敵をデュアルショットで倒す(シングルショットで倒しても使用分と増加分で相殺される)か、ボーナスステージの敵を40機以上倒すことで補充され、自機がミスしてもチャージ数はリセットされない。 &image2(exerion-02.png,center) #center(){デュアルショットとシングルショット} -自機が敵や敵弾に触れるとミス、持ち機が全部なくなるとゲームオーバー、コンティニュー機能は無い。自機が全滅するまでのエンドレスプレイとなっており、エンディング等は存在しない。 -自機には慣性が働くという大きな特徴があり、操作中にレバーをニュートラル状態にしても自機は慣性が無くなるまで、ある程度の距離を動く。同様にレバー入力中に方向転換を試みても、それが反映されるまでには若干のタイムラグを要し、プレイヤーはこの非常にクセのある慣性を踏まえながら自機移動を行う必要がある。自機を画面最下部に移動させ、慣性の影響が小さい左右移動のみで捌く戦法もある。 -明確な区切りは表示されないが、ステージ制となっており、出現する敵グループを全滅させれば、次の敵が出現、これを繰り返し30面をクリアするとボーナスステージに入る。ボーナスステージは他社作品である『ギャラガ』のそれと同じ流れになっており、敵が隊列をなして出現、撃墜数に応じてボーナススコアとチャージが得られる。なおボーナスステージではシングルショットが無制限に放て、敵に触れてもミスにはならない。 &image2(exerion-03.png,center) #center(){シングルショット使い放題のボーナスステージ、パーフェクトならチャージ60発のボーナス} -ショットを外さずに命中させ続けるとボーナス得点が得られる。得点は命中数に応じて上昇してゆくが、「4000点まで上がった状態で1発外すと2000点から再カウント」といった具合に、ショットを1度外すたびに得点は半減してゆき、ミスした場合は0に戻る。ボーナススコアは最終的に9000点台にまで高騰するが、それ以降はオーバーフローを起こし0点からやり直しとなってしまう。そのため9000点台まで上がったらわざと1発外しカウントを4000点台に戻すと効率よくスコアを稼げる。もっともここまでコンボを伸ばせるプレイヤーは極僅かではあるが。 -コンボはショットを敵もしくは破壊可能な敵弾に当てることで繋がる。一度に2発発射されるデュアルショットの場合、少なくともどちらか一方を命中させればよいが、単発のシングルショットの場合、必ず命中させる必要があり、より正確なショットコントロールが要求される。また連射速度の早さから流れ弾が発生しコンボが途切れるというケースも起こりやすく、デュアルショットを使用したほうがコンボを伸ばしやすい。 &image2(exerion-04.png,center) #center(){当てるほどコンボは伸びるが、9900を超えるとオーバーフローを起こす(中央)。シングルショットは連射力が仇となりコンボを繋げにくい。} **批評点 -自機の慣性という新要素を取り込んだ意欲作。独特の浮遊感覚は初めてプレイした多くのユーザーを惑わせ、他の同系統のシューティングと同じ感覚でプレイすると、ほぼ間違いなく撃沈させられるだろう。 -本作は自機の動きが一筋縄ではいかない程のクセがあり、それが要因で非常に難易度が高いものとなっている。そういう意味では極めて好みが分かれる作風に仕上がっており、馴染めない人にとっては楽しみを見出すのは難しい。しかし、自機の動きを把握してしまえば、他の同系統のシューティングにはない奥深さが楽しめる。 -非常に滑らかに動く擬似3Dの背景描写や、「カカカカカ!」というシングルショットの小気味いい効果音で敵を破壊する爽快感など、評価される点も多々あり、特定のファンを生み出した意欲作でもあった。家庭用移植にも比較的恵まれており、そこから入り込んだプレイヤーも多いはず。 -慣性ばかりが取り上げられたが、「コンボボーナス」という要素も見逃せない。ショットを正確に当て続ければ飛躍的にスコアが伸び、そのままハイスコアへと直結する。しかしコンボを優先する場合、地道にデュアルショットを命中させ続けるという行為に終始しがちで(理由は上述)、爽快感あるゲーム展開にはなりづらい。得点を取るか、爽快感を取るかは結局プレイヤー次第である。 -「チャージを溜めすぎた状態でミスすると、タイトル画面に戻る」というバグが発生することがある。検証プレイではチャージが500を超えた状態でミスすると強制的にタイトルに戻ったが、正確な条件は不明。しかし普通にプレイする限りここまでチャージを伸ばす暇人もいないであろう。 &image2(exerion-05.png,center) #center(){バグはチャージ数が500を超えると起こるらしい} ---- **家庭用移植 |対応機種|SG-1000|&image2(exerion-06.png,center,height=200,http://www26.atwiki.jp/gcmatome/?plugin=ref&serial=1273)| |メディア|16Kbitマイカード|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|1983年|~| |定価|4,300円|~| |判定|なし|~| |対応機種|MSX|&image2(exerion-07.png,center,height=200,http://www26.atwiki.jp/gcmatome/?plugin=ref&serial=1274)|&image2(exerion-08.png,center,height=200,http://www26.atwiki.jp/gcmatome/?plugin=ref&serial=1275)| |メディア|16KbitROMカートリッジ|~|~| |発売元|電波新聞社|~|~| |発売日|1984年|~|~| |定価|4,500円|~|~| |判定|なし|~|~| -先に発売されたSG-1000をそのままMSXに移植したため、両機種とも内容は全く同様。グラフィックが多少アーケード版に近づき、ボーナスステージなどがある「エクセリオンII ZORNI」というMSX独自の作品も存在する。 |対応機種|ファミリーコンピュータ|&image2(exerion-09.png,center)|&image2(exerion-10.png,center)| |メディア|128Kbit+64KbitROMカートリッジ|~|~| |発売日|1985年2月11日|~|~| |定価|4,500円|~|~| |判定|なし|~|~| -概ね業務用に準ずる移植。コンボを繋げる際、デュアルショットを2発とも命中させなくてはならず、コンボの難度が上がっている。 -その他 --2007年5月1日よりWiiの[[バーチャルコンソール>http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_ex/]]に配信されている、要500Wiiポイント。 --2010年5月25日よりDLゲームとして[[プロジェクトEGG>https://www.amusement-center.com/project/egg/cgi/ecatalog-detail.cgi?contcode=7&product_id=849]]より配信。 --ゲームボーイアドバンスリリースの『じゃじゃ丸Jr.伝承記~ジャレコレもあり候~』や、プレイステーションリリースの『[[ジャレココレクション Vol.1]]』にもFC版が移植収録されている。
*エクセリオン 【えくせりおん】 |ジャンル|シューティング|&image2(exerion-01.png,center)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|ジャレコ|~| |稼動開始日|1983年2月|~| |プレイ人数|1~2人(交互)|~| |判定|なし|~| |ポイント|擬似3D空間シューティング&br()慣性が強い自機の動き|~| **概要 -1983年にジャレコからリリースされたインベーダーライクなシューティング。ゲームとしては2Dだが、自機につく独特の慣性と、当時としては珍しい擬似3D描写の背景が特徴であった。 -ゲームの舞台は宇宙世紀2991年。青銀河CP17ゼニスの第6惑星エクセリオンは、かつて友好関係にあった第7惑星ゾルニの奇襲を受け窮地に陥る。プレイヤーはエクセリオン軍の新鋭迎撃機ファイターEXを操作し、ゾルニ軍の撃滅を目指す。 **システム -使用コントローラーはレバー+2ボタン。レバーで自機の8方向移動、ボタンは各自、デュアルショット、シングルショットに使用。 --「デュアルショット」。機体両側から発射される通常弾、使用無制限だが1画面に1発しか撃てず連射は効かない、本作のメインショットといえる存在。 --「シングルショット」。機首から発射される高速弾、弾数制限があるがショットボタン押しっぱなしで連射可能。攻撃範囲はデュアルに劣るが、連射力を活かし敵を一掃するのに向いている特殊ショットである。 -シングルショットはゲームスタート時に50発チャージされており、撃つたびにこの数値が消費され、なくなるとシングルショットは撃てなくなる。消費したチャージは、ステージ中の敵をデュアルショットで倒す(シングルショットで倒しても使用分と増加分で相殺される)か、ボーナスステージの敵を40機以上倒すことで補充され、自機がミスしてもチャージ数はリセットされない。 #region &image2(exerion-02.png,center) #center(){デュアルショットとシングルショット} #endregion -自機が敵や敵弾に触れるとミス、持ち機が全部なくなるとゲームオーバー、コンティニュー機能は無い。自機が全滅するまでのエンドレスプレイとなっており、エンディング等は存在しない。 -自機には慣性が働くという大きな特徴があり、操作中にレバーをニュートラル状態にしても自機は慣性が無くなるまで、ある程度の距離を動く。同様にレバー入力中に方向転換を試みても、それが反映されるまでには若干のタイムラグを要し、プレイヤーはこの非常にクセのある慣性を踏まえながら自機移動を行う必要がある。自機を画面最下部に移動させ、慣性の影響が小さい左右移動のみで捌く戦法もある。 -明確な区切りは表示されないが、ステージ制となっており、出現する敵グループを全滅させれば、次の敵が出現、これを繰り返し30面をクリアするとボーナスステージに入る。ボーナスステージは他社作品である『ギャラガ』のそれと同じ流れになっており、敵が隊列をなして出現、撃墜数に応じてボーナススコアとチャージが得られる。なおボーナスステージではシングルショットが無制限に放て、敵に触れてもミスにはならない。 #region &image2(exerion-03.png,center) #center(){シングルショット使い放題のボーナスステージ、パーフェクトならチャージ60発のボーナス} #endregion -ショットを外さずに命中させ続けるとボーナス得点が得られる。得点は命中数に応じて上昇してゆくが、「4000点まで上がった状態で1発外すと2000点から再カウント」といった具合に、ショットを1度外すたびに得点は半減してゆき、ミスした場合は0に戻る。ボーナススコアは最終的に9000点台にまで高騰するが、それ以降はオーバーフローを起こし0点からやり直しとなってしまう。そのため9000点台まで上がったらわざと1発外しカウントを4000点台に戻すと効率よくスコアを稼げる。もっともここまでコンボを伸ばせるプレイヤーは極僅かではあるが。 -コンボはショットを敵もしくは破壊可能な敵弾に当てることで繋がる。一度に2発発射されるデュアルショットの場合、少なくともどちらか一方を命中させればよいが、単発のシングルショットの場合、必ず命中させる必要があり、より正確なショットコントロールが要求される。また連射速度の早さから流れ弾が発生しコンボが途切れるというケースも起こりやすく、デュアルショットを使用したほうがコンボを伸ばしやすい。 #region &image2(exerion-04.png,center) #center(){当てるほどコンボは伸びるが、9900を超えるとオーバーフローを起こす(中央)。シングルショットは連射力が仇となりコンボを繋げにくい。} #endregion **評価点 -非常に滑らかに動く擬似3Dの背景描写や、「カカカカカ!」というシングルショットの小気味いい効果音で敵を破壊する爽快感など、評価される点も多々あり、特定のファンを生み出した意欲作でもあった。家庭用移植にも比較的恵まれており、そこから入り込んだプレイヤーも多いはず。 **問題点・賛否両論点 -自機の慣性という新要素を取り込んだ意欲作。独特の浮遊感覚は初めてプレイした多くのユーザーを惑わせ、他の同系統のシューティングと同じ感覚でプレイすると、ほぼ間違いなく撃沈させられるだろう。 -本作は自機の動きが一筋縄ではいかない程のクセがあり、それが要因で非常に難易度が高いものとなっている。そういう意味では極めて好みが分かれる作風に仕上がっており、馴染めない人にとっては楽しみを見出すのは難しい。しかし、自機の動きを把握してしまえば、他の同系統のシューティングにはない奥深さが楽しめる。 -慣性ばかりが取り上げられたが、「コンボボーナス」という要素も見逃せない。ショットを正確に当て続ければ飛躍的にスコアが伸び、そのままハイスコアへと直結する。しかしコンボを優先する場合、地道にデュアルショットを命中させ続けるという行為に終始しがちで(理由は上述)、爽快感あるゲーム展開にはなりづらい。得点を取るか、爽快感を取るかは結局プレイヤー次第である。 -「チャージを溜めすぎた状態でミスすると、タイトル画面に戻る」というバグが発生することがある。検証プレイではチャージが500を超えた状態でミスすると強制的にタイトルに戻ったが、正確な条件は不明。しかし普通にプレイする限りここまでチャージを伸ばす暇人もいないであろう。 **総評 既存のシステムを生かしつつ、要所要所に独自の要素を付与することで、他所のアーケードゲームとは一線を画すゲームになった。 #region &image2(exerion-05.png,center) #center(){バグはチャージ数が500を超えると起こるらしい} #endregion ---- **家庭用移植 |対応機種|SG-1000|&image2(exerion-06.png,center,height=200,http://www26.atwiki.jp/gcmatome/?plugin=ref&serial=1273)| |メディア|16Kbitマイカード|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|1983年|~| |定価|4,300円|~| |判定|なし|~| |対応機種|MSX|&image2(exerion-07.png,center,height=200,http://www26.atwiki.jp/gcmatome/?plugin=ref&serial=1274)|&image2(exerion-08.png,center,height=200,http://www26.atwiki.jp/gcmatome/?plugin=ref&serial=1275)| |メディア|16KbitROMカートリッジ|~|~| |発売元|電波新聞社|~|~| |発売日|1984年|~|~| |定価|4,500円|~|~| |判定|なし|~|~| -先に発売されたSG-1000をそのままMSXに移植したため、両機種とも内容は全く同様。グラフィックが多少アーケード版に近づき、ボーナスステージなどがある「エクセリオンII ZORNI」というMSX独自の作品も存在する。 |対応機種|ファミリーコンピュータ|&image2(exerion-09.png,center)|&image2(exerion-10.png,center)| |メディア|128Kbit+64KbitROMカートリッジ|~|~| |発売日|1985年2月11日|~|~| |定価|4,500円|~|~| |判定|なし|~|~| -概ね業務用に準ずる移植。コンボを繋げる際、デュアルショットを2発とも命中させなくてはならず、コンボの難度が上がっている。 -その他 --2007年5月1日よりWiiの[[バーチャルコンソール>http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_ex/]]に配信されている、要500Wiiポイント。 --2010年5月25日よりDLゲームとして[[プロジェクトEGG>https://www.amusement-center.com/project/egg/cgi/ecatalog-detail.cgi?contcode=7&product_id=849]]より配信。 --ゲームボーイアドバンスリリースの『じゃじゃ丸Jr.伝承記~ジャレコレもあり候~』や、プレイステーションリリースの『[[ジャレココレクション Vol.1]]』にもFC版が移植収録されている。

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