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*とびだせ どうぶつの森 【とびだせ どうぶつのもり】 |ジャンル|コミュニケーションゲーム|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/71PRsfsH9vL._SL1000_.jpg,height=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/71DgmF0eCvL._SL1326_.jpg,height=160)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~|~| |発売・開発元|任天堂|~|~| |発売日|2012年11月8日|~|~| |定価|4,800円&br;本体同梱:21,715円(共に税別)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[どうぶつの森シリーズリンク>どうぶつの森シリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 『[[おいでよ どうぶつの森]]』でブームを巻き起こした人気シリーズが携帯機に帰ってきた。今度はプレイヤーが村長として村を発展させていくが、村長としての仕事を強制されることは何一つ無く、いつものように気ままなスローライフを楽しむことができる。略称は「とび森」。~ また、「もんばんさん」が「おまわりさん」に名称変更、駅の復活、島に行けるようになるなど、『おいでよ』以前の作品の要素も盛り込まれている。 ---- **新要素(ほぼ評価点) ''『おいでよ』とは違い、上画面がメインになった'' -立体視を生かすため、またスライドパッドが搭載されタッチ操作が無くても自由に動き回れるようになったためだと思われる。 -空は前作と同じように十字ボタンを押さないと見られないが、十字ボタンは手持ちの虫取りアミやスコップなどを画面の呼出し無しに即座に出し入れできるようになった。 -ジョニーが水兵に戻ったので、1画面ではやりにくかった「UFOを撃ち落とす」という作業も無くなった。そのせいで「パチンコ」の存在意義が薄くなってしまったが…。 ''村長としての仕事'' -「公共事業」と称して村にオブジェや実用的な施設を設置できるようになった。公園らしい噴水やベンチから村の移動が楽になる橋、ゴミ捨て場や枯山水まで非常にバリエーション豊か。喫茶店やリセット監視センターなど、シリーズおなじみの施設も事業として建てることになる。建てる場所も1マス((地面にアイテムをひとつ置ける広さ))単位で決めることができ、似たようなことができた『e+』と比べて自由度が大幅に増した。 -村の「条例」を決めることができる。全4種で、プレイヤーのライフスタイルに合わせて変更することが可能。 #region(条例一覧) -美しい村条例(美しい村) --花が絶対に枯れなくなり、雑草が生えにくくなる。他にも釣りでゴミが釣れることがなくなったり、家を放置してもゴキブリが出ないなどの嬉しい効果もある。 --遊ぶ時間が少ない=村を放置しやすい人でも環境を維持できるようになる。やり込んだプレイヤーは最終的にこの条例に落ち着くことが多い。 -早起き条例(朝型の村) --殆どの施設が朝6時に開店し、住人も遅くとも8時半には全員起床する。 --起きてすぐ本作をプレイしたい人に向いている。また、リサイクルショップが即開店するため、カブを午前中に売り捌ける時間が増えるという利点もある。 -眠らない村条例(眠らない村) --殆どの施設が深夜0時まで営業し、住人も早朝4時前後まで活動するようになる。最も就寝の遅い「オレ系」住人はなんと''朝6時になるまで起きている''。 --仕事柄夜になるまでゲームをする暇のない人などに向いている。 -所得倍増条例(リッチな村) --物価が全体的に高くなり、収入も支出も多くなる(どちらも通常の1.2倍)。他にもR・パーカーズの高額買取商品の数が最低でも2つになるが、一方で南の島(後述)のおみやげを入手する為のメダルの必要量が増えるというデメリットも。 --物価が上がるので買い物がしづらくなるが、短期間で少しでも多く稼ぎたいというプレイヤーにはうってつけの条例。 #endregion -なお、公共事業と条例の制定ができるのは村長であるメインキャラだけであり、サブキャラでは不可能。 ''R・パーカーズ'' -アルパカの夫婦「リサ」と「カイゾー」が経営するリサイクルショップ。本作でのアイテムの売却は主にここですることになる他、店にはフリーマーケット用スペースが用意されており、アイテムに値段を設定して住人に売る事ができる。さらに、条件を満たすと「カイゾー」が家具のリメイクをしてくれる。 -フリーマーケットは前作まではイベントの一種だったが、本作で専用のスペースが用意された事により、これまで以上に気軽に売買が行えるようになった。 --これまで通りアイテムを高値で売って稼ぎを出したり、住人が出品したアイテムを購入する事が可能。また、本作では超低確率で「だらしないシリーズ」と「ダンボールセット」という、非常に貴重な家具が出品される事も…? -カイゾーの「リメイク」は家具の外見を大幅に変化させる。炊飯器の中のご飯を炊き込みご飯にする、鍋の中身をカレーにするといった「ただの調理だろ!」としか言えないものから「鉱石」という新アイテムを材料にきらびやかに光る家具にする、ミュージックと貝がらを合わせてオルゴールを作る、ソファのクッションをマイデザインに変更するという大掛かりなものまで、ひとつの家具でも複数のリメイクパターンが用意されていることも。 --また、リメイクした家具は「色」の判定が変わる事があり、ハッピーホームアカデミーの評価や風水に影響する事もある。 --ちなみにプレイヤー操作の住民間による「マイデザイン家具」はシステムの都合上により、地面に置いて別のキャラが拾う…などの方法による受け渡しは不可能となっている。 ''フォーチュンクッキー'' -今までも特殊なアイテムとして配布されていたマリオシリーズを始め、任天堂作品関連の家具や、コスプレができるグッズなどが当たるおみくじ「フォーチュンクッキー」がゲームコイン2枚を消費してまめつぶの店で買えるようになった。 ''住宅展示場(すれちがい通信)'' -商店街の中央にある施設で、ある程度ゲームを進めると利用可能になる。プレイヤーの自宅がすれちがい通信で発信・受信され、モデルルームとして最大48棟展示される。 --欲しいと思ったアイテムがモデルルームに展示されている場合は、リメイクされたものや非売品でなければ通信販売で購入することもできる。買値は通常の1.2倍となってしまうものの、思わぬ掘り出し物が見つかる事も多く、未入手のアイテムを買い集める手段として非常に役に立つ。購入できる数は1人1日5個までという制約があるが、サブキャラを作れば最大20個まで買うことも可能。 --2回以上すれちがったプレイヤーからは「風船」や「かざぐるま」などといった遊び道具を受け取る事ができる。また、この内「風船」の類は家の中に置けば家具扱いとなり、上記の方法で購入する事もできる。 ''夢見の館'' -この施設ではWi-Fi通信で任天堂のサーバーに自分の村のデータを送り、他のプレイヤーに「夢」として公開できる。 --夢の登録をすると村民パスカードに「夢番地」という12桁の数字が追加され、そちらを打ち込むことで夢番地の村をピンポイントで見に行く事もできる。なお、夢番地を知られたくない場合は更新前に非公開設定にする事も可能((数字が全て灰色の「×」になる。))。 --あくまで「夢」なので自分の村に影響は全く起きず、夢としておでかけする方も気兼ねなく楽しむことができる。夢の村の住人とコミュニケーションをとったり、家の家具のレイアウトや公共事業の使い方を自分の村作りの参考にするのは勿論のこと、花畑を走って荒らす・木を斧ですべて切り倒すなどの無法な行いをしても、夢から覚めれば全て元通りとなる。 --前作までは来訪者の一人だった「セイイチ」が夢の村の何処かにおり、話しかける事でその村のプレイヤーが作ったマイデザインを持ち帰ることが出来る。マイデザインは夢の更新前に任意で他者に配布するかどうか選ぶことができ、配布しないほうを選んだ場合はセイイチは出現しなくなる。 --2回目以降は村のデータを更新するたびに謝礼金として5000ベルが貰えるため、更新する意欲が生まれる。他にも何人が自分の村に訪れたか・何処の村の何というプレイヤーが見に来たかを教えてもらうこともできる。 ''博物館2階の展示室'' -公共事業で博物館に2階を作ると展示室ができる。1万ベルで部屋を最大4部屋まで借りる事が可能で、((一度借りたら追加料金無しで永久に借りたままにできる))中に自宅と同じようにレイアウトができる。&br()倉庫にするもよし、すれちがい通信で配布したくないようなレイアウトの部屋を作るもよし。2階にはロッカーが置いてあるが、中身は自宅や駅にあるものと共有しているため、模様替えの際に遠い道のりを何往復もしなくて済む。 ''交番'' -条件を満たすと公共事業として設置可能。見た目の違う建物2種類のうちどちらかを選ぶことになる(取り壊し不可)。おまわりさんから村にきている人を教えてもらえる。たまに落し物のアイテムをただで貰える。 ''喫茶店'' -条件を満たすと公共事業として設置可能。今作ではミニゲームとしてバイトができるようになった。その内容はお客さんの好みを見分けてコーヒーを選ぶというもの。成功するとそこそこの値段で売れるアイテム「コーヒー豆」と、ここでしか手に入らない特別なアイテムがもらえる。 ''クラブ444(ししょー)'' -条件を満たすと公共事業として設置可能。昼間に「ししょー」に食べ物を差し入れするとリアクションを教えてもらえる。 -覚えたリアクションは証明写真の撮影に使えるほか、住人の前で使って反応を楽しんだり、チャット機能と合わせて他のプレイヤーとの意思疎通に使うことも出来る。毎日教えてもらえるので、本作を遊び始めて日が浅い人でも豊富な感情表現が可能。 -土曜日はシリーズおなじみの「とたけけ」によるライブが楽しめる。平日でも夜間はダンスフロアとして解放されており、友人を村に招いていっしょに踊ることもできる((十字ボタンで簡単な動きをするだけなので、フラメンコやブレイクダンスなどの本格的なダンスができる訳ではない。))。 --このとき流れる音楽はライブで聴けるとたけけの曲のアレンジで、時折自分の作った村メロが流れることもある。 ''村民パスカード&バッジ'' -プレイヤーが村民である事を証明するカード。通称「ソパカ」。表面にはプレイヤーの証明写真をはじめとした個人情報((見た相手への一言メッセージ・所在地・村名・キャラクター名・誕生日・ゲーム開始日。ちなみに、所在地は3DS本体の設定から出力されているため、そちらを弄ることで所在地を誤魔化すことも可能。))が明記され、夢見の館で村を見に行く際に入力する「夢番地」もここに表示される。 --証明写真は商店街の隅にある「写真ボックス」((1回500ベルで、撮りなおしは無料で何度でも可能。))で撮影でき、着替えや上記のクラブ444で覚えたリアクションと合わせて、様々な服装とポーズで楽しみながら写真を撮影する事ができる。 --なお、写真が貼られていないと他のプレイヤーの村やオンライン島へ行くことができないので、それらをする際は適当でもいいので一枚写真を撮っておく必要がある。 -裏面には「バッジ」を貼るスペースが用意されており、プレイヤーのゲーム内での実績に応じて来訪者の「パロンチーノ」((晴天かつバッジ入手の条件を達成すると村の何処かをうろついている。ちなみに前作では噴水の前で風船などを配っていた。))から貰う事ができる。 --バッジは全24種で、色は金・銀・銅の3色。銅は人並みにプレイしているだけで貰えるものも多いが、金ともなると生半可な覚悟では入手できないものが殆ど。 --バッジ自体は貰ったところで何の利益もない(強いて言うならプレイヤー自身に箔が付くだけ)ものの、基本的にゴールやエンディングといった概念の存在しない本シリーズにとってこの要素は大きく、目標の一つとしてプレイヤーのモチベーションの維持に貢献する。実際、バッジのコンプリートを目標に本作をプレイするプレイヤーも多い。 ''美術品の真贋を見極める'' -つねきちから買える一部の名画や彫像は本物と偽物があり、『おいでよ』や『街へ行こうよ』では買ってみるまで本物かどうか分からなかった。近作では絵の内容やポリゴンモデルが本物と偽者で少し異なるようになり、「風神雷神図」では風神と雷神が逆の場所にいる、「見返り美人」が振り向いていないというありがちな物から「サモトラケのニケ」の翼が悪魔の翼になっている、「円盤投げ」がUFOを構えているなど、感心したり笑ってしまう物まである。&br()博物館に寄贈する際に無駄な出費をしなくても済むようになったほか、その面白さから贋作の方を気に入り、わざと贋作を買って自宅に飾る人も多い。 ''南の島'' -序盤に前村長の「コトブキ」が行けるようにしてくれる。今までの作品では家の借金を全て返した後に買い取る物だったり、GBAと連動させて遊ぶ物だったり、そもそも存在していなかったりと役割がそれぞれ違っていた。今作ではローカル通信やオンラインでミニゲームを楽しむためのレジャーランドとなっている。 -ミニゲームでノルマを達成するとメダルがもらえ、ここでしか手に入らないアイテムと交換できる。ミニゲームは昆虫採集や魚釣りなどの基本的な物から、住民とのかくれんぼや、ピコピコハンマーでロボットを叩いた回数を競う遊びなど一風変わったものが用意されている。 -夜にはヘラクレスオオカブトやオウゴンオニクワガタなど、村では真夏にしか出てこない高価な虫がそこそこの確率で出現する。そのため序盤の金策として重宝する。 --島へ行くには入場料として毎回1000ベルを払う必要があるが、それでもおつりが来るほどに稼げる。金銭価値の高い生き物だけを狙えば初心者でも30~40分で20万ベル前後稼ぎを出す事も可能であり、上級プレイヤーなら''20分で30万ベル以上稼ぐ''のも容易。 --今作は公共事業や自宅のローン返済などでお金が今までの作品とは比にならないレベルで消費されていくので、序盤から島で昆虫採集をして稼ぐのが定石となっている。村に来て数日で高価なムシがホイホイ獲れるのはシリーズ中でも珍しい。 --ジンベイザメやダイオウグソクムシ((名前に「ムシ」と付くが、本作では「海の幸」扱い。))など虫以外にも高価なものが数多く存在するが、効率の面から虫が優先される事が多い。もっとも、何を捕まえて稼ぐかは基本的にはプレイヤーの好みの問題である。 -村と島を繋ぐ船の船頭はかっぺいが勤めており、行き来する間のかっぺいの歌が割としみじみくるので必聴もの。妻との出会いだったり、娘への親心を表現したものだったり、訳のわからない変テコな歌詞まで。間に挟むシュールなひとことが哀愁さをより引き立てる。 --操作キャラの性別によって歌詞の内容も変わる。性別の違うサブキャラを作る事によって鑑賞可能。 ''海を泳げるようになった'' -「マリンスーツ」を手に入れることで海を泳げるようになる。海の中には泡が吹き出しているところがあり、素潜りして調べると海藻やサンゴ、カニなどの海の幸((全30種類。ムシやサカナと比べると半分以下である。))が手に入る。寒い時期に海に長いこと浸かっていると上がったときに体がブルブル震える。クラゲが現れることがあり、触れるとしびれて少しの間動けなくなる。 --なお、この影響により釣りの対象としてのクラゲは本作では削除された。一方で、釣りの対象だった「タコ」は本作ではこの素潜りの対象に変更されている。 ''住民の性格の追加'' -男性の住民には「キザ系((『+』、『e+』の島の住民にも似たような性格が存在した。))」、女性の住民には「アネキ系」が追加され、性格は男女合計8種類となった。 --このキザタイプ、''男の前でもキザなため''、「会いたかったよ ○○(プレイヤー名)くん」や「○○の香りが~」と発するためちょっとドッキリしてしまう。そのせいか一部ではホモ扱いされることも… -性格に問わない事だが、長時間プレイしていると「疲れてない?」「適度に休んだら?」と住民が気にかけてくれる。お昼時だと「お昼ご飯食べた?」と聞いてくれる。ちょっぴりうれしい。 ''ファッションアイテムの大量追加'' -新たなファッションアイテムとして「ワンピース・ボトムス・スカート・靴・靴下」が登場。ファッションの自由度が大幅に広がった。 --これまで男の子は「半袖シャツ+グレーの半ズボン+緑の靴下」、女の子は「ワンピース((本作のワンピースとは似て非なる物。通常は半袖シャツ型の服が、女の子が着ると自動的にワンピース型に変化する。))+ボーダー柄の靴下」というスタイルが常識だったが、上記のアイテムの登場により男の子に違うデザインのズボンを履かせたり、女の子にシャツ型の服とスカートを別々に着せたりすることが可能となった。((なおこの仕様変更により、女の子に通常の服を着させると、アイテムではないグレーのスカートが自動的に付くようになった。)) --通常の服に関しても、長袖のものとノースリーブのものが登場。デザインはそのままに袖の長さが違う服なども存在し、キャミソールやダッフルコートなど袖の違いを活かした新たなデザインの服も登場した。 --「靴」は前作ではスニーカー型で固定かつ色を変えられるだけ(おまけに有料)だったが、独立したアイテムとなった事で様々な種類が登場した。&br()従来のスニーカー以外にブーツやサンダルなどが登場し、色のバリエーションも前作とは比べ物にならないほど増えた。 -また、これを利用して男性むらびとをいわゆる''「男の娘」''にできるようになった。 --厳密には以前の作品でも男性主人公でも女性の髪形にカットしてもらうことは可能だったが、男性は半ズボン(非アイテム)が外せなかったために服装に制限がかかっていた。本作ではコーディネート次第でこれを撤廃できる。 --ただし女装してもゲーム上の利点はない。一部のキャラから特殊な会話を聞きだせる事もあるが、逆に言えばその程度である。&br()また、オン島やコミュニティサイトで他プレイヤーから変な絡まれ方をされる場合もあるので留意しておくこと。((実際、ファッションではなくセクハラ目的で女装をする迷惑プレイヤーというのも少なからず存在する。)) --ちなみに、実行すると男キャラでも''女の子走りになる''((「キルト」や「がくしのふく」など、一見スカート・ワンピースに見えても男女兼用として設定されているものも存在し、それらは例外として着ていても女の子走りにならない。))。気になる場合は「スコップ」などを持たせることで誤魔化すことも一応可能。((両手が塞がって女の子走りができなくなるため。)) --逆もまた然り。女の子を男装させてボーイッシュにしたり、とても女の子には見えないような奇抜な格好にする事も可能。 ''その他'' -ある程度ゲームを進めると現れるキャラクター「レイジ」にお願いする事により、村に生えた雑草を全て一発で除去できる。上記の「美しい村条例」と同様に、日を空けてしまったプレイヤーにとって嬉しい救済処置といえる。 -名物キャラの一人「とたけけ」から貰える「ミュージック」が、ようやくまともなアイテムとなった。これまで通りとたけけのライブを見ることで貰える他、商店がホームセンターまで成長すれば店頭で購入できるようにもなった。 -家の中でカメラを360度操作する事が可能となり、部屋を真横・奥側から見る事も可能になった。 -一部、上に物が置けそうで置けなかった家具(みどりのカウンター等)や、タンスの上にも家具や物が置けるようになった。 --ただし残念ながら、家具を置いたタンスはAボタン短押しで触れたときに上の家具が優先されるため、その部分からはタンスを開く事ができなくなる。 -住民たちと会話などで渡した家具を、家に飾ってくれるようになった。 --おつかいとして家具を要求される事があるが、大きさや台に乗るか等条件さえ合えば自分の好きな家具を勧める事もできる。 --会話で家具の交換などのやりとりをし、後日家に遊びに行ったときにいつか渡した家具を使ってくれていると、少しうれしくなる部分である。 -時間の異なる村へ移動しても、カブが腐らなくなった。 --これにより稼ぎが比較的楽になるだけでなく、あえて別の季節を楽しむプレイヤーともカブ関連でのやりとりが可能となった。また、タンス等収納家具に入れる事も可能となっている。 --おでかけでカブが腐らない事は、公式のQ&Aにも書かれている。ただし、土曜日を過ぎてしまうと腐る条件はそのままなので、うっかり忘れないようには注意が必要。 -虫取り網を使う際、Aボタン押しっぱなしで摺り足でゆっくり移動し、Aボタンを離すことであみを振り下ろす事ができるようになり、虫の捕獲がより一層しやすくなった。 --一番の利点は「1匹捕まえる事自体がやりこみ」と言っても過言ではなかった「サソリ」と「タランチュラ」が捕まえやすくなったことだろう。&br()本来その2匹はあみを持ったまま接近すると猛スピードで襲い掛かってくるが((それ以外の状態だと逃げ惑うが、あみに持ち替えたところを見られると戦闘モードに切り替わってしまう。この状態で接触されると操作キャラは意識を失って自宅前に強制送還され、出現場所で襲ってきた個体も姿を消す。))、この方法で近付くと相手はこちらに気付いても静止したまま動かなくなる。そのまま目の前でAボタンを離せばあっさり捕まえる事ができる。 ---ただし、相手に気付かれるより先にこちらから見つける必要がある。こちらに気付いている状態で実行しても効果はなく、そのまま襲われてしまう。いずれにせよ、過去作に比べて(良い意味で)捕獲難易度が下がった事は確かだろう。 -不評だったのかどうかは不明だが、捕獲対象としての「ゴキブリ」が削除された。相変わらず家を開けっ放しにしていると部屋の中に沸いてくるものの、「美しい村条例」を有効にするとそれもなくなる。 ---- **評価点 シリーズを通して好評だった点はあまり変わっていないため割愛。 ''前作までの問題点を解決した'' -前作が据え置き機なのに携帯機と同じくらいのボリュームだったことを反省したのか、『e+』までの作品に存在した日本の行事や世界の祭りが復活、音楽も新規で作り直されるなど物量が増した。DS版で好評だった誕生日を祝うイベントは専用のBGMとパーティ会場((誕生日を迎えた住民の家が飾り付けられ、大きなケーキが飾られる。))を追加して復活、住民から写真をもらうイベントも復活。家具も増えた上、リメイクで印象をがらりと変えられる物もできた。 -前作で不評だった「街」は「商店街」という形でリファインされ、時間が経つにつれ発展する様を見る楽しみもできた。まめきち、つぶきちの店は商店街にあるが、アイテムの売却はリサイクルショップでもできるため、金策の際に遠くまで足を運ぶ必要がない。 -テキストも柔らかく、優しい表現のものになった。あたし系は特に変化が大きく、他の性格の住民の場合は何回も話しかけていると普通は「しつこい」と怒られるのだが、「そんなに私に話しかけてくれるなんて…」と喜んでくれるようになった。高飛車、色気のある大人な性格からツンデレになった、と言うと分かりやすいだろうか。 -「マイデザイン」はQRコードを出力、3DSのカメラで読み込むことでユーザー間での共有が楽になった。自分で作った作品をQR化すれば、ゲーム内で保存できる数の制限も気にならない。 ''壁掛け家具'' -今まで家具は床に置くことしかできなかったが「壁掛け家具」というものが登場し、レイアウトの自由さや家具のバリエーションが広がった。&br()今作からの新要素だが、「ていしょくやのテレビ」「ペナント」「ウォールランプ」など実に数多くの家具が存在する。マイデザインや絵画、ミュージック(今作ではジャケットを飾れる)も壁に貼ることができる。 ''村の形を厳選しやすい'' -村の名前を決めた後、みしらぬネコから村の地図を見せられ「この村だよね?」と聞かれる。違うと答えると別の地図を見せられる。このとき見せられる地図は3つ。どれも気に入らないときはゲームを終了してまた起動すればいい。 -今までは村についてから地図をもらっていい土地か確認する必要があったが、今作ではこのように村に入る前に確認できる上、複数の選択肢が用意されるため厳選が楽になった。自分の家も1マスごとに建てる場所を調整できるようになったので厳選する際の手間がひとつ減った。 ''水やりした花の区別が付くようになった'' -前作までの「花に水やりをしたか分かりにくい」という問題点がようやく解消。水やりをした花からは水が滴り落ちるようになり、水やりを終えた後も細かい輝きを出すようになった。条例で水やりをしなくても枯れないようにできるため、ガーデニングがしやすくなった。 -住人も積極的に花を植えたり水をやったりするようになったので、いつの間に花畑ができていることも。 --しかし、花畑が大きくなってくると住民の勝手な花植えや水やりが邪魔になってくる。きれいな村条例を施行したまま放っておくと、勝手な花植え・水やりで村じゅうが花で溢れ返り、走ったり他のアイテムを置いたりするスペースが無くなってしまう。最終的には、増えすぎた花を適度に摘み取っていく作業が必要になる場合も。 ''家がシリーズ最大の大きさに'' -1階と2階と地下室があり、1階の北、東、西にひとつずつ部屋があるという構成は変わらないものの、全ての部屋が1階中央と同じ大きさまで拡張できるようになった。 -また、今回は内装だけでなく家の外観もたぬきちの店「たぬきハウジング」でカスタマイズできるようになり、より自分好みの家を作ることができるようになった。 ''「e+」以来、キャンプ場が復活した'' -公共事業の一つとして村の中に建設可能。低確率で他の村から来た(という設定の)住人がテント(冬季にはかまくら)を張って1日の間過ごしていることがあり、これまで通りミニゲームで遊んだり、本作では自分の村へ勧誘する事もできる。 --ある裏技でキャンプに来る住人を厳選することもできるので、村に勧誘したい住人が出るまで粘るプレイヤーも少なからず存在する(通称「キャンプ厳選」)。 ''すれちがい通信'' -通信機能が強化された3DSの性能を活用している。上記の「住宅展示場」の他にも、他の村から住民が引っ越ししてくるなどの要素がある。『おいでよ』に比べ、「メッセージボトルを流さなくても通信ができる」「20件まですれちがった記録が保存できる」「別のゲームを遊んでいても通信できる」などハードルがかなり低くなったので、通信するチャンスも増えた。 ''シリーズの名物キャラ「リセットさん」が出てこなくなった'' -正確には登場はするものの、本作では事業仕分けにより彼の職場であった「リセット監視センター」が廃業になっており、その存続を村長たるプレイヤーの手で選べるようになった。リセット監視センターが出来ていない間は、いくらリセットしてもリセットさんは出現しない。 --ちなみに、初登場時に「[[''リセットしちゃだめなんですか?''>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E8%88%AB#.E4.BA.8B.E6.A5.AD.E4.BB.95.E5.88.86.E3.81.91.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E3.82.B9.E3.83.91.E3.82.B3.E3.83.B3.E9.96.8B.E7.99.BA.E6.89.B9.E5.88.A4]]」という、どこかで聞いたような台詞を発した事が一部で話題となった。 --「リセット監視センター」は建設費用が368000ベルとかなり高い上に撤去は不可能。それだけ聞くとデメリットしかないようにも思えるが、ある条件を満たすとリセット監視センター内に入ってレアアイテムの「写真」が貰えたり、ある時間帯に一定確率でカフェにリセットさん又は兄のラケットさんが登場し、コミュニケーションがとれるなどのメリットも一応ある。 -なお、リセット監視センターを建てずにリセットした場合、次のゲーム開始前にしずえ(後述)に手短にやんわりと注意されるだけで済む。%%かわいい。%% ''しずえがかわいい'' -村長(プレイヤー)の秘書として「しずえ」というどうぶつがサポートしてくれる。24時間役場で業務を行っており、深夜でも早朝でも公共事業や条例の変更ができる。 -彼女はゲームを始める際にプレイヤーに対して挨拶をし、その日にイベントがある際は丁寧に教えてくれる。&br()時間を変更する際に「時間、ずれちゃってました?」と申し訳なさそうにしたり、仕事中に居眠りをしてしまったときに「夢の中で仕事してました!」と得意げな顔をしたり、イベントでコスプレをしたり……表情豊かでお茶目で真面目、という「萌え」の固まりのようなキャラが人気を博した。 --ちなみに彼女にはハッピーホームアカデミーに勤める双子の弟・ケントがいるが、彼は''24時間雨が振ろうが雪が振ろうが何があっても外で立ち続ける%%ブラック企業に勤める%%薄幸キャラ''となっている。 -なお、データを初期化する際に彼女が呼びかけてくる上、思い出を語り泣き落としをかけてくるため罪悪感からデータを消せないユーザーが続出した。 --その結果、本作を売却したプレイヤーの中にはデータを消さずに売却した者も登場。中古品を購入した新たなプレイヤーが開始直後に泣きを見ることもあったとか。 ---- **問題点 ''非売品家具が多すぎる'' -「おかしシリーズ」「おうごんシリーズ」「カーニバルシリーズ」「きのこシリーズ」「グレースシリーズ」「ゴージャスシリーズ」「たまごシリーズ」「だらしないシリーズ」「バルーンシリーズ」「マーメイドシリーズ」「ゆきだるまシリーズ」「リゾートシリーズ」「かいぞくテーマ」「サカナテーマ」「ムシテーマ」の家具は''すべてカタログ注文((コンビニ以降のまめきち、つぶきちの店でできる通信販売。一度手に入れた家具や衣装は非売品でなければ後から注文できる。))不可能''。 -ほとんどは期間限定でしか手に入らないか、入手に運や積み重ね、大金が絡むものばかりなので捨てるに捨てられずどんどん溜まっていく。''今作では家具をタンスに180個しまえるようになったが、全く足りていない''。上記の家具のほかにも、同じ恐竜の化石をパーツ一式そろえることで作ってもらえる「ミニチュア」やフォーチュンクッキーの賞品、南の島のお土産や年に一回の祭りでもらえる家具、リメイクに必要な鉱石など溜め込みやすいものが一気に増えた。サブキャラクターや博物館の展示室を倉庫にしても足りなくなることも。最終的には村の外に放置したり、最悪優先度の低いものから売り払うなどの取捨選択を迫られる事も多い。 -また各国で発売されている海外版限定の家具や期間限定の配信家具も多数あるため、通信を用いる以外に入手できない点もこの問題を後押ししている。 -ついでにグレースで購入できる服飾品も全て高額かつ非売品扱いである。 ''「最初にできること」が少なすぎる'' -村長の仕事をする前に、住民から信頼を100ポイント分集める必要がある。住民の頼みを聞く、釣ったゴミを捨てる、花に水をやるなどの行為で数ポイントずつ溜まっていくが、80ポイント辺りからなかなか上がらなくなる。 --ポイントを稼ぐ方法は上記の通り様々だが、殆どが最初の一回限定なのが辛い。ゴミの処分によるポイント稼ぎは何回でも可能だが、本作ではゴミアイテムを売ろうとすると''逆に所持金を取られてしまう''((前作までは売値が付かない(売価0ベル)だけだった。))。要求される金額は80ベルと安いものの、資金集めの手段に乏しい開始直後では無視できないデメリットである。 -頑張ってポイントを溜めると次の日から仕事ができるようになる。すれちがい通信は家の頭金を支払い、家が建った次の日からできるようになる。家具のリメイクは村長就任から7日以降(他にも条件があるが割愛)でなければできない……など、今作目玉の新要素がしばらく楽しめない状態が続く。もっとも、2~3週間経てば以降は自由度がシリーズで1番高くなるため、発売した頃に遊び始めた人はもう気にしていないだろう。 ''手軽さが落ちた'' -携帯機で発売された本シリーズの前作「おいでよ」から圧倒的にボリュームは上がったが、その分やらなければならない事も増えたので手軽さが落ちたとの声もある。 --前作ではたぬきちのアルバイトを終えれば後は自由にプレイできるので、気軽にデータ消去をしてやり直す事もできたのだが本作では上記の通り「最初にできること」が少なすぎるので初めからやりなおすとなるとかなり面倒くさい事になってしまう。 ---更に公共事業や下記の引っ越しテロ等色々と腰を据えてプレイしなければならなくなった要素も登場したので前作ほど気軽にはプレイできなくなっている。 ''引っ越しテロ(通称タヌキインパクト)'' -今まで「自分が気づかないうちに引っ越していく」という悲しい別れはよくあったが、今作では「''前ぶれなく引っ越してくる''」という新たな問題が生まれた。&br()前作では「ここに誰か引っ越してくるかもしれない」ということを暗示する立て看板があったが、今回はそれがない。 --何処にいつ引っ越してくるか全く予想できないため、発売直後は「''アイテムを置いていたら次の日にそこに引っ越しされてアイテムが消えた''」「''花畑を潰された''」「''特産品以外のフルーツ((自分の村で高価で売れる。そこそこ貴重な品で、序盤の金策に必須。))を植えたら、次の日にそこに家が建っていた''」「''公共事業で公園を作ろうとしていた予定地に引っ越してきた''」などの事件が後を絶たず、ユーザーの阿鼻叫喚の声がさまざまなコミュニティで響き渡った。 ---もちろん、消されてしまったアイテム・花・フルーツなどは非売品・貴重品であろうと一切返してもらえないし、賠償もナシ。せめて後日交番に届くなどして返してほしいものである。 --家が建つのは一定以上のスペースが空いている場所と決まっているため、海辺のほか川・崖・岩・既に建っている家の真横などにアイテムを置いたり花を植えれば安全ではある。~ だが、そういった位置ではフルーツの木は育たないし、そもそもそのような制限が生じてしまうのは本シリーズのコンセプトと相反する。 -ちなみに、名称の由来はシリーズ皆勤キャラである「たぬきち」が本作では不動産屋を勤めている事から。ただし、オープニングの展開からも分かるとおり立地を選んでいるのは住人の方であり、たぬきちはそれに従っただけという意見もある。このような意見もありながらたぬきちだけが悪いかのような名称となったのは、彼が旧作において様々な理由でプレイヤーの顰蹙を買っていたことが大きい。 -現在は有志により様々な対策方法が発案されているものの、依然として油断したプレイヤー達の悲鳴は鳴り止まない状態である。 #region(対策方法 長いので省略) -すれちがい通信経由の場合、通常は「○○さん''のモデルハウス''」というメッセージが3DS本体の「おしらせリスト」で表示されるが、時折「○○さん''とすれちがいました''」という別のメッセージが表示される。このメッセージこそが「相手から送られてきた住人のデータ」であり、それをゲーム開始前に削除する事で送られたデータを無効に出来る''(通称ストックリセット)''。 --ただし、プレイヤー間の直接通信経由ではメッセージは確認できないので、チャットなどで「最近住人を村から出したかどうか」を聞くしかない。 -相手ではなく自分の3DSにストックされている住人のデータを削除するには、3DSの本体設定→データ管理→すれちがい通信管理…と進めて本作のデータを削除すれば良い。((この行為はあくまで「すれちがい通信をするゲーム」の対象から外すだけであり、ゲームデータそのものが消えるわけではない。この後にゲームを再開すると、しずえから「すれちがい通信が出来ない状態になっているので、住宅展示場に行って再設定してください」という旨を伝えられる。))これを通信相手に伝えれば上記の直接通信経由でもこの問題を回避できるが、あまり勧められる方法ではない。((苦渋の決断の末村から出した住人を「お前の手で抹消しろ」と言うに等しい行為のためである。それが通信相手にとって「いらないから追い出した」という住人だったなら話は別だが…。)) #region(もしストックリセットをし忘れたら?) -新住人宅の予定地が建つ当日に、まず「住人とうろく」で新しいサブキャラを作り((普通にゲームを開始すると直前にセーブされ、その時点で予定地の位置が決定してしまうため。))、村を見回ることで予定地が確認できるが、それが気に入らない位置だった場合はリセット((このリセットで「リセットさん」が出現することはない。))→再び住人とうろく→見回り…を繰り返す事で予定地の位置が変わる。こうしてリセットを繰り返す事で、いずれは納得のいく位置に予定地が収まる(通称「場所厳選」)。 --ただし、予定地の位置には一種の法則性があるようで、建って欲しい位置に中々建たない事も多い。そのため、数十分の厳選で終わることもあれば、''何時間経っても終わらないこともある''。こうなってしまった場合は、腹を決めて無難な位置で見切りをつけるしかない。 --当然キャラを最大数の4人作っていると実行不可能になるため、作るキャラの数は3人までに留めておく必要がある。しかし、そうすると前述の「非売品が多すぎて保管しきれない」問題に拍車がかかってしまう。 -公共事業やプレイヤー宅を含む住人の家、他の施設のすぐ近くに家が建つ事はないので、近寄られたくない場所に事前に公共事業やサブキャラの家を建てておくことでも回避できる。用の済んだ建築物は後で撤去すれば問題ない。 --「噴水」などの大きな公共事業を一定の間隔で複数設置し予定地が入るスペースをなくす事で、この問題を完全に回避することも不可能ではないが、当然大量の資金と時間を要する上、「好きな公共事業を好きなように作る」という公共事業システムの本質から外れてしまう。 #region(もし対処に失敗したら…) -基本的には引っ越して村から出ていくのを待つしかない…のだが、''最後に入村した住人は引っ越しを切り出す確率が非常に低い''という仕様があり、''&color(red){他の住人を先に一人村から出さないと中々出ていってくれない。}''この過程だけでも時間操作((ゲーム内の時間を弄って展開を高速で進めること。本シリーズの性質上、この様な緊急事態でもない限り基本的にはあまり推薦されないプレイ方法である。))抜きで''1ヶ月以上かかることはザラ''だが、もし他の住人が全て「永住させたい住人」だった場合は絶望的である。 -このように対処に尋常でないほどの手間がかかることから、''村の地形や景観などに拘るプレイヤーの大半が難点として挙げる問題である''。&br()今回プレイヤーは村を統括する立場にあるため、「どうせなら住人の家の立地もこちらで選ばせて欲しかった」という声も多い。 #endregion #endregion #endregion //↑問題あったら修正して下さい ''住民関連'' -住民から頼まれたプレゼントを配達するお願いで、頼まれたプレゼントを届けた時に「中身の当てっこしない?」と聞かれることがある(全住民共通)。 --これはプレゼントの中身が「服」や「家具」といったアイテムの種類を当てるというものだが、中身は完全にランダムで運任せ((一応、服である可能性が最も高い。))であり、当たればアイテムが貰えるが、外れると「残念」と言われ何も貰えないまま終わってしまう。ちゃんと仕事をこなしたのにお礼ナシというやる気の失せる仕様。「残念」と言うだけでお礼の言葉すら言ってくれない。 --前作まではちゃんと仕事をこなせばお礼と共に必ず何かしらのアイテムが貰えた。 -「シーラカンス((雨か雪の日にしか釣れないレアなサカナ。売れば15000ベルにもなる。))を釣ってきてほしい」など、住民が明らかに手間と報酬が釣り合っていない依頼を出してくる。 --そういった依頼の場合、報酬は住民の写真などの希少品になる確率が高いのだが、ゲーム序盤だとお金の方が重要な事が多く、やり込んだ後だと写真くらいは入手済み((写真は他の方法でも入手可能である。))である事が多く、意味が薄い。 -住人がプレイヤーの持っているアイテムを、別のアイテム又はベルと交換して欲しいと要求してくる事がある。始めて間もない頃は未入手アイテムを入手したり、物を高値で売る手段としてそこそこ役に立つものの、アイテムと所持金の両方に充実してきた頃には鬱陶しいだけのイベントになってしまいがち。 --上記のケースと同じく、明らかに報酬と釣り合わない要求をしてくる事も多々ある。その様子から、一部のプレイヤーからは詐欺だのボッタクリだのと言われることも…。 ''公共事業関連'' -せっかくの目玉の一つとされた公共事業が、多少不満点があるものになってしまった。 --''公共事業にかかるお金が高すぎる。''『e+』にも似たようなもの(オブジェ)((一番高いオブジェ(タマゴ)でも32000ベルであった。))があったが、比較すると明らかに高い。今作では10万ベルを超えるものがほとんどである。 --最も安い「いなほし」ですら17400ベル必要となるが、最も高い「タワー」はなんと''726000ベル''もする。いくら本作では資金集めがしやすくなったとはいえ、初見では目を疑ったプレイヤーも多いだろう。 ---マイデザイン看板(40000ベル、撤去しない限り立て直し不可)を立てることもできるが、ゲームキューブ版(500ベル、いつでも立て直し可)と比べると80倍の値上げ。1つ立てるのに最低でも2日かかる(初日に建設位置を決め、お金を払う。翌日に完成といった具合)ため、容易に立てられないようになっている。 ---ただし、今作では南の島で魚釣り・虫捕りを行えばお金を荒稼ぎできるようになっているため、浪費癖でも無い限りは高すぎて払えないレベルではない。 --公共物は住民からの提案によって増えていくのだが、提案されるかどうかが完全にランダムになっており全く発生しないことがしばしばある。 --公共物を設置するには「公共物のスペース+周囲1マスの空き地があること」が条件となるため、ベンチのすぐ横に街灯を置いたり、花壇を何個も繋げたりということは不可能。また、他の施設や岩が近くにある場合も公共物を設置できない。 ---特にやっかいなのが橋で、他の公共物とは違い橋は周り4マス程度を空けておく必要がある。知らずに他の公共物に手を出したり、住民の家が川の近くにあると架けたい所に架けられなくなることも。 --カフェや交番など、村の中に建設する施設の中に一部撤去不可能なものが存在する。どれもプレイヤーとしては一日でも早く建てたくなるものばかりだが、いい加減な位置に建ててしまうと後で取り返しの付かない事になる場合もある。 --細かいことなのだが2種類の交番は建てる方によって柴犬とブルドックのおまわりさんが固定となっており、建てなかった方に勤務するおまわりさんには会えなくなる((一応、他の村に遊びに行ったりすれば会えるが。))。シリーズおなじみのキャラなので「日替わりで登場して欲しかった」という声も。 ''来訪者関連'' -今作でまめきち・つぶきちの商店の最大ランクである「デパート」を建設するには、デパートの一段階前の「ホームセンター」を建設した後に村へ来訪するファッションデザイナー「グレース」のファッションチェックを受ける必要がある。 --「グレース」の出題するテーマに合わせたファッションを見せ、通算4回合格すれば晴れてデパートが建設されるのだが… --来訪者は「グレース」を含め最大5人存在し一週間の内最大で3人までランダムで来訪する。来訪のタイミングは完全にランダムであり更に少なくとも4回来訪する必要があるため、運が悪いとグレースが来訪するようになってから数ヶ月かかってしまう。 -来訪者の一人である占い師「ハッケミィ」は15回ハッケミィに占ってもらうと、公共事業によって商店街に定住させることが出来る。 --サブキャラを使用しないと定住させるのはデパート建設以上に至難の業である((サブキャラを利用しなければ早くても1年ほどは掛かる。))。しかし、自宅で占いが出来る「うらないテレフォン」という家具が存在するため、定住は余り必要ではなかったりする((ただし、占いの内容は「うらないテレフォン」よりもハッケミィのほうが具体的で伝わりやすい。))。 ''持ち物関連'' -スコップや釣りざおなどが実質必須アイテムのため、その分だけ持ち物スペースが相変わらず圧迫される。手持ちの手紙に預ければ予備のスペースとして利用できるが、それでも魚釣り・虫捕り・ガーデニング・貝殻拾いなどの際は頻繁に店や自宅と往復することになる。 --サイズに個体差のあるサカナやムシはともかく、花・貝殻・鉱石などがフルーツのようにスタック所持できないのは不便。 ''サカナ・ムシ・海の幸関連'' -今作から素潜りによって「海の幸」が採れるようになったが、魚釣りや虫捕りに比べると色々とシビア。 --明らかに主人公の水泳能力・潜水能力を上回る動きで逃げ回る生物がおり、魚や虫に比べて捕獲がやけに難しい。クラゲによる妨害が入る点も魚や虫より難しい要因。 ---主人公が泳いでいけない領域外の海に逃げる生物もいる。 --釣り竿や虫捕り網と違い、マリンスーツの性能は金や銀にグレードアップしない。 --魚や虫より難易度が高いにも関わらず、海の幸には高値で売れる種類がそれほどいない(海の幸は魚や虫より種類も少ないが)。10000ベル以上で売れるのはタカアシガニのみ。 --素潜りを行っていると海に出現した魚を驚かせて逃してしまう事がある。金銭価値の低いアジやスズキなら何ともないが、ほぼ確定で高価な魚であるサメ体形または最大サイズの魚影を逃した時のショックは大きい。 --採りにくさとの関連性は不明だが、魚や虫のように住民から採ってきてほしいと頼まれる事はない。 --これらの事から、捕獲リストや博物館展示を埋めたり、最大サイズの更新を狙う場合でない限り、海の幸を採る意味が薄い。 -魚・虫・海の幸のサイズの記録は最大のみで最小がない。最大サイズに比べれば地味ではあるが、記録を狙う場合は最小も狙ってみたいものである。 -現実の生態に沿っているため仕方が無いが、冬に出現する虫の種類が少なすぎる(反対に夏は楽園と化すが)。冬は魚の種類も少なめになり、採る楽しみの少ない心細い季節になってしまう。 -特定の時期以外に村のため池に出現する魚影は100%ゴミであり、いくらなんでもバレバレすぎる。 ''操作性の問題'' -メニューを十字ボタンで操作できない、カテゴリをLRで切り替えられない、マイデザインはタッチでしか描画できない等、タッチパネル重視の操作性になっており、DS前から流れたユーザーにとっては煩わしさを感じる面が多々ある。 ''通信・セーブデータ関係の不具合'' -「夢見の館」で夢の更新をすると、ごく稀に夢番地が変更される事がある。この時、古いデータはサーバーに残ったままになるので「自分で自分の村を見に行く」という行為が一時的に可能となるが、一方で「村を見に来た人の数がリセットされ、0人になる」「村を見に来た人の数が正常にカウントされなくなる((新しい村ではなく古いほうの村を見に行った場合、村を見に来たという情報は伝わるものの、人数にはカウントされない。))」「過去の村に見られたくないものや配布する気のなくなったマイデザインがあっても、データが残っている間は絶対に消せなくなる」などの無視できない弊害も発生する。 --残ったデータをプレイヤーの手で消す方法はないため、こうなった場合はそのデータが誰の目にも留まらない事を祈るしかないが、消えるまでにかかる期間は不明。もし誰かが一度でも古い夢を見てしまった場合、消えるまでの期間は更に延びてしまう。 --なお、この問題は本作が発売されて久しい今でも詳しい原因は不明とされている。 -オンラインで遊んでいるとき、ひとりの回線が切れると全員がはじき出される。誰が原因か全くわからない上、状態が通信直前まで戻されるため「誰かが村、島に入ったとたんに通信が切れる」という事態になると非常に気まずくなってしまう。とくにオンラインの島ではメダル稼ぎや昆虫採集に燃えている人が多いため被害が大きくなる。 --また、オンラインの南の島ではメニューを開いているプレイヤーが居る限り島から出られないという問題点がある。 -''セーブに数分ほどかかる、「フリーズしたと思って電源を切ったらデータが壊れた」「ゲーム起動時にエラーが発生しデータが壊れた」という報告も少数ながら確認されている''。 --本作はDL版((SDカードにゲームをダウンロードしたもの。カードの入れ替えなしにゲームが遊べる、SDカードのデータを丸々コピーする、という方法で通常はデータのバックアップができる。))のデータだけのバックアップができない為((SDカードのデータをパソコンに保存したあと、そのままゲームを続けてセーブをすると、パソコンに保存した以前のデータは使用することができない。))、''データが壊れると取り返しがつかない''。上記の不具合が無い場合でも、SDカードは長い間使っていると寿命が縮まり(特に無名メーカーや安物のSDカードでは寿命が縮まりやすい)、データの読み込みや書き出しが出来なくなる可能性もある為、本作の購入前にSD/SDHCカードを買い替えることをお勧めする((ニンテンドー3DSLLではSDHCカードが同梱されている。))。 --2013年3月18日に「更新データ Ver 1.1」が配信される前は特に多く見られた。現在はそちらの配信により報告は減っている((勿論、減っただけで「完全に無くなった」わけではなく、不具合が起きる時は起きてしまうのだが…。))。 //更新データを適用した追記者のソフトでもロード時にエラーが発生し、2年以上かけて発展させた村が一瞬でおじゃんになってしまいましたorz --勿論データが消えたとしても1からやり直せばよいのだが、先述した非売品家具の多さや最初にできることの少なさなど、本作ではやり直しが苦になりかねない要素が妙に多いので…。 ''出会い厨問題'' -「おいでよ」「街へいこうよ」からでもあったが、本作は通信に関する機能が充実しているので通信を目的としたインターネット上における掲示板が非常に多い。 --公式は見知らぬ人とフレンドコードを交換することを推奨していないが、通信をしないと解放されない要素なども多いので周りにプレイしているユーザーがいなくて通信をしたい場合は利用することになる。 --このゲームは女性プレイヤーが大半であり小学生のプレイヤーもいるのでそういった層を狙った男性が後を絶えなかった。 --他のオンラインゲームと違い複雑な操作方法がなく誰でも遊べる内容が所謂「出会い厨」が増えた理由だろう。 --さらに今作ではオンライン島というフレンドではないプレイヤーとも遊べる場所も登場したのでこの部分がさらに問題になった。 ---直接的ではないがこういった不特定多数の人物と一緒に遊べるゲームが『いつの間に交換日記』を悪用するプレイヤーが出てしまう原因になった可能性もある。 --余談だが、任天堂はこの一件以降「任天堂から保護者へのお知らせ」という名で通信プレイに対する注意喚起を行っている。 ---- **総評 『おいでよ』『街へいこうよ』の問題点を見つめて修正した上で新要素を盛り込み、シリーズの集大成とも言えるボリュームと完成度を誇る良作となった。~ ''欠点が全く無いわけではないが、それよりも良い点の多さと大きさが遥かに上回っている''。~ ゲーム内でスクリーンショットを撮り、ゲームを中断すること無くブラウザを立ち上げてTwitterに画像を投稿できる、という3DSの機能やコミュニケーションサービスの普及などにより、ユーザーの楽しんでいる姿がダイレクトに伝わってくるため、本作が気になり購入したという人も多い。~ 発売から時間が経っても店頭で売り切れが頻発し、''わずか3か月で300万本を売り上げ、DL版も70万本売れる''という前例の無い快挙を成し遂げた。 ---- **関連作品 『''どうぶつの森 こもれび広場''』 -2013年8月8日よりWiiUにてダウンロードソフトとして配信された。 --内容は「『Miiverse』と連動したどうぶつの森のコミニュティサイト」と言える。 ---『とび森』で撮った写真やマイデザインをWiiUで保存・投稿したり、個別のどうぶつについて語り合ったりできる。 --あくまで無料ソフトなので特別できることが多いわけではなく、これをやらねば入手できないアイテムなども特にない。ある意味「スローライフ」を掲げるどうぶつの森らしい関連作である。 ---が、とにかく画面いっぱいにたくさんのどうぶつが集まってる姿は実に癒される。無料なのでWiiUを持っていたらこちらもダウンロードしてみるのもいかがだろうか。 『''どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー''』 -2015年7月30日発売。本作のシステムをベースとした番外作品。番外作品には他にもDSiの電卓や時計などがあったが、ちゃんとしたゲームとしての番外作品は意外にもこれが初。 --本シリーズのお楽しみ要素の一つである「家作り」に焦点を当てた内容となっており、プレイヤーは不動産屋「たぬきハウジング」の社員となり、依頼人の希望するイメージに沿って家や施設をデザインしていく。 --公共事業関係の問題など、本作の細かい難点や不満要素を一部解消した一方で、生き物の捕獲やすれちがい通信要素の削除など、こちらにはなかった難点も存在する。 --家作りが好きでたまらないというプレイヤーにとっては待望の一作といえるが、家作りへの関心の薄いプレイヤーにとってはプレイする意義を見出しにくい内容ともいえ、どうぶつの森シリーズの中でも好みの分かれる一作である。 ---- **余談 -発売してからしばらくの間あまりの人気にソフトの入手が困難になるほどの品薄状態が続いていた。その模様は''当時の任天堂社長・岩田聡が「当初の予定を上回る」とニンテンドーダイレクトにて謝罪する程''のものだった。 --これ以前の3DSのソフトに使われていない「SLC-NAND」((厳密に言うとフラッシュメモリの種類で、SLCは安価なMLCより高性能と言われている。))型のフラッシュメモリを初めて採用したことで増産が困難になったのが品薄の原因であることがわかっている。 //「作品の」問題点として挙げるより、余談に入れた方が自然だと思ったので移動させました。 -本作にダウンロードコンテンツ(DLC)はない。このことについて発売前の決算説明会にて岩田社長から「どうぶつの森でDLCをやると儲かるかもしれないが、お金の力にあかせて遊ぶことは不健全になりかねないので開発チームと相談し行わなかった」という旨の発言があった。 --DLCに対し様々な見解があるだろうが、この発言は現代のゲーム業界に一石を投じる発言ではないだろうか。 ---一方で『[[New スーパーマリオブラザーズ 2]]』では「好評だった」とも発言し、プレイヤーとの折り合いがつくところを探していると締めた。 -「夢見の館」で見に行く事のできる村に''「アイカ村」''という場所がある。詳細は控えるが、その驚異的な完成度の高さ、様々な想像を搔き立てる細やかな構成、そして本作の牧歌的なイメージとあまりにも釣り合わない''「恐ろしさ」''から、プレイヤーの間では半ば伝説と化している。 --その反響は凄まじく多数のフォロワーや模倣者を生み、独自の「恐ろしい」村を夢で公開したり「恐ろしい」部屋をすれちがい通信で披露するプレイヤーが続出した。最終的にはなんと''ゲーム雑誌「ニンテンドードリーム」に村の作者のインタビューが載ったほどである''。 -[[米国では2013年6月9日、欧州では同年6月14日発売>http://www.nintendolife.com/news/2013/02/animal_crossing_new_leaf_release_dates_announced_for_europe_and_north_america]]。今作では海外の風習や専用アイテムも盛り込まれている((日本版だけでは手に入らないレアアイテムが20種類以上あるとされている。))ことが[[『ほぼ日刊イトイ新聞』での座談会の場>http://www.1101.com/animal2012_zadankai/2012-11-26.html]]で明らかにされた。 #region(紹介映像。開発の裏話等もちょっと語られている。) |発売前| |&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=EU5aQT8S1CI){512,384}| |発売後| |&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=fybYsCaz-Rs){512,384}| #endregion ----
*とびだせ どうぶつの森 【とびだせ どうぶつのもり】 |ジャンル|コミュニケーションゲーム|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/71PRsfsH9vL._SL1000_.jpg,height=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/71RTEhch%2BYL._SL1200_.jpg,height=160)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~|~| |発売・開発元|任天堂|~|~| |発売日|2012年11月8日|~|~| |定価|4,800円&br;本体同梱:21,715円(共に税別)|~|~| |廉価版|ハッピープライスセレクション&br;2016年3月17日/2,700円(税別)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[どうぶつの森シリーズリンク>どうぶつの森シリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 『[[おいでよ どうぶつの森]]』でブームを巻き起こした人気シリーズが携帯機に帰ってきた。今度はプレイヤーが村長として村を発展させていくが、村長としての仕事を強制されることは何一つ無く、いつものように気ままなスローライフを楽しむことができる。略称は「とび森」。~ また、「もんばんさん」が「おまわりさん」に名称変更、駅の復活、島に行けるようになるなど、『おいでよ』以前の作品の要素も盛り込まれている。 ---- **新要素(ほぼ評価点) ''『おいでよ』とは違い、上画面がメインになった'' -立体視を生かすため、またスライドパッドが搭載されタッチ操作が無くても自由に動き回れるようになったためだと思われる。 -空は前作と同じように十字ボタンを押さないと見られないが、十字ボタンは手持ちの虫取りアミやスコップなどを画面の呼出し無しに即座に出し入れできるようになった。 -ジョニーが水兵に戻ったので、1画面ではやりにくかった「UFOを撃ち落とす」という作業も無くなった。そのせいで「パチンコ」の存在意義が薄くなってしまったが…。 ''村長としての仕事'' -「公共事業」と称して村にオブジェや実用的な施設を設置できるようになった。公園らしい噴水やベンチから村の移動が楽になる橋、ゴミ捨て場や枯山水まで非常にバリエーション豊か。喫茶店やリセット監視センターなど、シリーズおなじみの施設も事業として建てることになる。建てる場所も1マス((地面にアイテムをひとつ置ける広さ))単位で決めることができ、似たようなことができた『e+』と比べて自由度が大幅に増した。 -村の「条例」を決めることができる。全4種で、プレイヤーのライフスタイルに合わせて変更することが可能。 #region(条例一覧) -美しい村条例(美しい村) --花が絶対に枯れなくなり、雑草が生えにくくなる。他にも釣りでゴミが釣れることがなくなったり、家を放置してもゴキブリが出ないなどの嬉しい効果もある。 --遊ぶ時間が少ない=村を放置しやすい人でも環境を維持できるようになる。やり込んだプレイヤーは最終的にこの条例に落ち着くことが多い。 -早起き条例(朝型の村) --殆どの施設が朝6時に開店し、住人も遅くとも8時半には全員起床する。 --起きてすぐ本作をプレイしたい人に向いている。また、リサイクルショップが即開店するため、カブを午前中に売り捌ける時間が増えるという利点もある。 -眠らない村条例(眠らない村) --殆どの施設が深夜0時まで営業し、住人も早朝4時前後まで活動するようになる。最も就寝の遅い「オレ系」住人はなんと''朝6時になるまで起きている''。 --仕事柄夜になるまでゲームをする暇のない人などに向いている。 -所得倍増条例(リッチな村) --物価が全体的に高くなり、収入も支出も多くなる(どちらも通常の1.2倍)。他にもR・パーカーズの高額買取商品の数が最低でも2つになるが、一方で南の島(後述)のおみやげを入手する為のメダルの必要量が増えるというデメリットも。 --物価が上がるので買い物がしづらくなるが、短期間で少しでも多く稼ぎたいというプレイヤーにはうってつけの条例。 #endregion -なお、公共事業と条例の制定ができるのは村長であるメインキャラだけであり、サブキャラでは不可能。 ''R・パーカーズ'' -アルパカの夫婦「リサ」と「カイゾー」が経営するリサイクルショップ。本作でのアイテムの売却は主にここですることになる他、店にはフリーマーケット用スペースが用意されており、アイテムに値段を設定して住人に売る事ができる。さらに、条件を満たすと「カイゾー」が家具のリメイクをしてくれる。 -フリーマーケットは前作まではイベントの一種だったが、本作で専用のスペースが用意された事により、これまで以上に気軽に売買が行えるようになった。 --これまで通りアイテムを高値で売って稼ぎを出したり、住人が出品したアイテムを購入する事が可能。また、本作では超低確率で「だらしないシリーズ」と「ダンボールセット」という、非常に貴重な家具が出品される事も…? -カイゾーの「リメイク」は家具の外見を大幅に変化させる。炊飯器の中のご飯を炊き込みご飯にする、鍋の中身をカレーにするといった「ただの調理だろ!」としか言えないものから「鉱石」という新アイテムを材料にきらびやかに光る家具にする、ミュージックと貝がらを合わせてオルゴールを作る、ソファのクッションをマイデザインに変更するという大掛かりなものまで、ひとつの家具でも複数のリメイクパターンが用意されていることも。 --また、リメイクした家具は「色」の判定が変わる事があり、ハッピーホームアカデミーの評価や風水に影響する事もある。 --ちなみにプレイヤー操作の住民間による「マイデザイン家具」はシステムの都合上により、地面に置いて別のキャラが拾う…などの方法による受け渡しは不可能となっている。 ''フォーチュンクッキー'' -今までも特殊なアイテムとして配布されていたマリオシリーズを始め、任天堂作品関連の家具や、コスプレができるグッズなどが当たるおみくじ「フォーチュンクッキー」がゲームコイン2枚を消費してまめつぶの店で買えるようになった。 ''住宅展示場(すれちがい通信)'' -商店街の中央にある施設で、ある程度ゲームを進めると利用可能になる。プレイヤーの自宅がすれちがい通信で発信・受信され、モデルルームとして最大48棟展示される。 --欲しいと思ったアイテムがモデルルームに展示されている場合は、リメイクされたものや非売品でなければ通信販売で購入することもできる。買値は通常の1.2倍となってしまうものの、思わぬ掘り出し物が見つかる事も多く、未入手のアイテムを買い集める手段として非常に役に立つ。購入できる数は1人1日5個までという制約があるが、サブキャラを作れば最大20個まで買うことも可能。 --2回以上すれちがったプレイヤーからは「風船」や「かざぐるま」などといった遊び道具を受け取る事ができる。また、この内「風船」の類は家の中に置けば家具扱いとなり、上記の方法で購入する事もできる。 ''夢見の館'' -この施設ではWi-Fi通信で任天堂のサーバーに自分の村のデータを送り、他のプレイヤーに「夢」として公開できる。 --夢の登録をすると村民パスカードに「夢番地」という12桁の数字が追加され、そちらを打ち込むことで夢番地の村をピンポイントで見に行く事もできる。なお、夢番地を知られたくない場合は更新前に非公開設定にする事も可能((数字が全て灰色の「×」になる。))。 --あくまで「夢」なので自分の村に影響は全く起きず、夢としておでかけする方も気兼ねなく楽しむことができる。夢の村の住人とコミュニケーションをとったり、家の家具のレイアウトや公共事業の使い方を自分の村作りの参考にするのは勿論のこと、花畑を走って荒らす・木を斧ですべて切り倒すなどの無法な行いをしても、夢から覚めれば全て元通りとなる。 --前作までは来訪者の一人だった「セイイチ」が夢の村の何処かにおり、話しかける事でその村のプレイヤーが作ったマイデザインを持ち帰ることが出来る。マイデザインは夢の更新前に任意で他者に配布するかどうか選ぶことができ、配布しないほうを選んだ場合はセイイチは出現しなくなる。 --2回目以降は村のデータを更新するたびに謝礼金として5000ベルが貰えるため、更新する意欲が生まれる。他にも何人が自分の村に訪れたか・何処の村の何というプレイヤーが見に来たかを教えてもらうこともできる。 ''博物館2階の展示室'' -公共事業で博物館に2階を作ると展示室ができる。1万ベルで部屋を最大4部屋まで借りる事が可能で、((一度借りたら追加料金無しで永久に借りたままにできる))中に自宅と同じようにレイアウトができる。&br()倉庫にするもよし、すれちがい通信で配布したくないようなレイアウトの部屋を作るもよし。2階にはロッカーが置いてあるが、中身は自宅や駅にあるものと共有しているため、模様替えの際に遠い道のりを何往復もしなくて済む。 ''交番'' -条件を満たすと公共事業として設置可能。見た目の違う建物2種類のうちどちらかを選ぶことになる(取り壊し不可)。おまわりさんから村にきている人を教えてもらえる。たまに落し物のアイテムをただで貰える。 ''喫茶店'' -条件を満たすと公共事業として設置可能。今作ではミニゲームとしてバイトができるようになった。その内容はお客さんの好みを見分けてコーヒーを選ぶというもの。成功するとそこそこの値段で売れるアイテム「コーヒー豆」と、ここでしか手に入らない特別なアイテムがもらえる。 ''クラブ444(ししょー)'' -条件を満たすと公共事業として設置可能。昼間に「ししょー」に食べ物を差し入れするとリアクションを教えてもらえる。 -覚えたリアクションは証明写真の撮影に使えるほか、住人の前で使って反応を楽しんだり、チャット機能と合わせて他のプレイヤーとの意思疎通に使うことも出来る。毎日教えてもらえるので、本作を遊び始めて日が浅い人でも豊富な感情表現が可能。 -土曜日はシリーズおなじみの「とたけけ」によるライブが楽しめる。平日でも夜間はダンスフロアとして解放されており、友人を村に招いていっしょに踊ることもできる((十字ボタンで簡単な動きをするだけなので、フラメンコやブレイクダンスなどの本格的なダンスができる訳ではない。))。 --このとき流れる音楽はライブで聴けるとたけけの曲のアレンジで、時折自分の作った村メロが流れることもある。 ''村民パスカード&バッジ'' -プレイヤーが村民である事を証明するカード。通称「ソパカ」。表面にはプレイヤーの証明写真をはじめとした個人情報((見た相手への一言メッセージ・所在地・村名・キャラクター名・誕生日・ゲーム開始日。ちなみに、所在地は3DS本体の設定から出力されているため、そちらを弄ることで所在地を誤魔化すことも可能。))が明記され、夢見の館で村を見に行く際に入力する「夢番地」もここに表示される。 --証明写真は商店街の隅にある「写真ボックス」((1回500ベルで、撮りなおしは無料で何度でも可能。))で撮影でき、着替えや上記のクラブ444で覚えたリアクションと合わせて、様々な服装とポーズで楽しみながら写真を撮影する事ができる。 --なお、写真が貼られていないと他のプレイヤーの村やオンライン島へ行くことができないので、それらをする際は適当でもいいので一枚写真を撮っておく必要がある。 -裏面には「バッジ」を貼るスペースが用意されており、プレイヤーのゲーム内での実績に応じて来訪者の「パロンチーノ」((晴天かつバッジ入手の条件を達成すると村の何処かをうろついている。ちなみに前作では噴水の前で風船などを配っていた。))から貰う事ができる。 --バッジは全24種で、色は金・銀・銅の3色。銅は人並みにプレイしているだけで貰えるものも多いが、金ともなると生半可な覚悟では入手できないものが殆ど。 --バッジ自体は貰ったところで何の利益もない(強いて言うならプレイヤー自身に箔が付くだけ)ものの、基本的にゴールやエンディングといった概念の存在しない本シリーズにとってこの要素は大きく、目標の一つとしてプレイヤーのモチベーションの維持に貢献する。実際、バッジのコンプリートを目標に本作をプレイするプレイヤーも多い。 ''美術品の真贋を見極める'' -つねきちから買える一部の名画や彫像は本物と偽物があり、『おいでよ』や『街へ行こうよ』では買ってみるまで本物かどうか分からなかった。近作では絵の内容やポリゴンモデルが本物と偽者で少し異なるようになり、「風神雷神図」では風神と雷神が逆の場所にいる、「見返り美人」が振り向いていないというありがちな物から「サモトラケのニケ」の翼が悪魔の翼になっている、「円盤投げ」がUFOを構えているなど、感心したり笑ってしまう物まである。&br()博物館に寄贈する際に無駄な出費をしなくても済むようになったほか、その面白さから贋作の方を気に入り、わざと贋作を買って自宅に飾る人も多い。 ''南の島'' -序盤に前村長の「コトブキ」が行けるようにしてくれる。今までの作品では家の借金を全て返した後に買い取る物だったり、GBAと連動させて遊ぶ物だったり、そもそも存在していなかったりと役割がそれぞれ違っていた。今作ではローカル通信やオンラインでミニゲームを楽しむためのレジャーランドとなっている。 -ミニゲームでノルマを達成するとメダルがもらえ、ここでしか手に入らないアイテムと交換できる。ミニゲームは昆虫採集や魚釣りなどの基本的な物から、住民とのかくれんぼや、ピコピコハンマーでロボットを叩いた回数を競う遊びなど一風変わったものが用意されている。 -夜にはヘラクレスオオカブトやオウゴンオニクワガタなど、村では真夏にしか出てこない高価な虫がそこそこの確率で出現する。そのため序盤の金策として重宝する。 --島へ行くには入場料として毎回1000ベルを払う必要があるが、それでもおつりが来るほどに稼げる。金銭価値の高い生き物だけを狙えば初心者でも30~40分で20万ベル前後稼ぎを出す事も可能であり、上級プレイヤーなら''20分で30万ベル以上稼ぐ''のも容易。 --今作は公共事業や自宅のローン返済などでお金が今までの作品とは比にならないレベルで消費されていくので、序盤から島で昆虫採集をして稼ぐのが定石となっている。村に来て数日で高価なムシがホイホイ獲れるのはシリーズ中でも珍しい。 --ジンベイザメやダイオウグソクムシ((名前に「ムシ」と付くが、本作では「海の幸」扱い。))など虫以外にも高価なものが数多く存在するが、効率の面から虫が優先される事が多い。もっとも、何を捕まえて稼ぐかは基本的にはプレイヤーの好みの問題である。 -村と島を繋ぐ船の船頭はかっぺいが勤めており、行き来する間のかっぺいの歌が割としみじみくるので必聴もの。妻との出会いだったり、娘への親心を表現したものだったり、訳のわからない変テコな歌詞まで。間に挟むシュールなひとことが哀愁さをより引き立てる。 --操作キャラの性別によって歌詞の内容も変わる。性別の違うサブキャラを作る事によって鑑賞可能。 ''海を泳げるようになった'' -「マリンスーツ」を手に入れることで海を泳げるようになる。海の中には泡が吹き出しているところがあり、素潜りして調べると海藻やサンゴ、カニなどの海の幸((全30種類。ムシやサカナと比べると半分以下である。))が手に入る。寒い時期に海に長いこと浸かっていると上がったときに体がブルブル震える。クラゲが現れることがあり、触れるとしびれて少しの間動けなくなる。 --なお、この影響により釣りの対象としてのクラゲは本作では削除された。一方で、釣りの対象だった「タコ」は本作ではこの素潜りの対象に変更されている。 ''住民の性格の追加'' -男性の住民には「キザ系((『+』、『e+』の島の住民にも似たような性格が存在した。))」、女性の住民には「アネキ系」が追加され、性格は男女合計8種類となった。 --このキザタイプ、''男の前でもキザなため''、「会いたかったよ ○○(プレイヤー名)くん」や「○○の香りが~」と発するためちょっとドッキリしてしまう。そのせいか一部ではホモ扱いされることも… -性格に問わない事だが、長時間プレイしていると「疲れてない?」「適度に休んだら?」と住民が気にかけてくれる。お昼時だと「お昼ご飯食べた?」と聞いてくれる。ちょっぴりうれしい。 ''ファッションアイテムの大量追加'' -新たなファッションアイテムとして「ワンピース・ボトムス・スカート・靴・靴下」が登場。ファッションの自由度が大幅に広がった。 --これまで男の子は「半袖シャツ+グレーの半ズボン+緑の靴下」、女の子は「ワンピース((本作のワンピースとは似て非なる物。通常は半袖シャツ型の服が、女の子が着ると自動的にワンピース型に変化する。))+ボーダー柄の靴下」というスタイルが常識だったが、上記のアイテムの登場により男の子に違うデザインのズボンを履かせたり、女の子にシャツ型の服とスカートを別々に着せたりすることが可能となった。((なおこの仕様変更により、女の子に通常の服を着させると、アイテムではないグレーのスカートが自動的に付くようになった。)) --通常の服に関しても、長袖のものとノースリーブのものが登場。デザインはそのままに袖の長さが違う服なども存在し、キャミソールやダッフルコートなど袖の違いを活かした新たなデザインの服も登場した。 --「靴」は前作ではスニーカー型で固定かつ色を変えられるだけ(おまけに有料)だったが、独立したアイテムとなった事で様々な種類が登場した。&br()従来のスニーカー以外にブーツやサンダルなどが登場し、色のバリエーションも前作とは比べ物にならないほど増えた。 -また、これを利用して男性むらびとをいわゆる''「男の娘」''にできるようになった。 --厳密には以前の作品でも男性主人公でも女性の髪形にカットしてもらうことは可能だったが、男性は半ズボン(非アイテム)が外せなかったために服装に制限がかかっていた。本作ではコーディネート次第でこれを撤廃できる。 --ただし女装してもゲーム上の利点はない。一部のキャラから特殊な会話を聞きだせる事もあるが、逆に言えばその程度である。&br()また、オン島やコミュニティサイトで他プレイヤーから変な絡まれ方をされる場合もあるので留意しておくこと。((実際、ファッションではなくセクハラ目的で女装をする迷惑プレイヤーというのも少なからず存在する。)) --ちなみに、実行すると男キャラでも''女の子走りになる''((「キルト」や「がくしのふく」など、一見スカート・ワンピースに見えても男女兼用として設定されているものも存在し、それらは例外として着ていても女の子走りにならない。))。気になる場合は「スコップ」などを持たせることで誤魔化すことも一応可能。((両手が塞がって女の子走りができなくなるため。)) --逆もまた然り。女の子を男装させてボーイッシュにしたり、とても女の子には見えないような奇抜な格好にする事も可能。 ''その他'' -ある程度ゲームを進めると現れるキャラクター「レイジ」にお願いする事により、村に生えた雑草を全て一発で除去できる。上記の「美しい村条例」と同様に、日を空けてしまったプレイヤーにとって嬉しい救済処置といえる。 -名物キャラの一人「とたけけ」から貰える「ミュージック」が、ようやくまともなアイテムとなった。これまで通りとたけけのライブを見ることで貰える他、商店がホームセンターまで成長すれば店頭で購入できるようにもなった。 -家の中でカメラを360度操作する事が可能となり、部屋を真横・奥側から見る事も可能になった。 -一部、上に物が置けそうで置けなかった家具(みどりのカウンター等)や、タンスの上にも家具や物が置けるようになった。 --ただし残念ながら、家具を置いたタンスはAボタン短押しで触れたときに上の家具が優先されるため、その部分からはタンスを開く事ができなくなる。 -住民たちと会話などで渡した家具を、家に飾ってくれるようになった。 --おつかいとして家具を要求される事があるが、大きさや台に乗るか等条件さえ合えば自分の好きな家具を勧める事もできる。 --会話で家具の交換などのやりとりをし、後日家に遊びに行ったときにいつか渡した家具を使ってくれていると、少しうれしくなる部分である。 -時間の異なる村へ移動しても、カブが腐らなくなった。 --これにより稼ぎが比較的楽になるだけでなく、あえて別の季節を楽しむプレイヤーともカブ関連でのやりとりが可能となった。また、タンス等収納家具に入れる事も可能となっている。 --おでかけでカブが腐らない事は、公式のQ&Aにも書かれている。ただし、土曜日を過ぎてしまうと腐る条件はそのままなので、うっかり忘れないようには注意が必要。 -虫取り網を使う際、Aボタン押しっぱなしで摺り足でゆっくり移動し、Aボタンを離すことであみを振り下ろす事ができるようになり、虫の捕獲がより一層しやすくなった。 --一番の利点は「1匹捕まえる事自体がやりこみ」と言っても過言ではなかった「サソリ」と「タランチュラ」が捕まえやすくなったことだろう。&br()本来その2匹はあみを持ったまま接近すると猛スピードで襲い掛かってくるが((それ以外の状態だと逃げ惑うが、あみに持ち替えたところを見られると戦闘モードに切り替わってしまう。この状態で接触されると操作キャラは意識を失って自宅前に強制送還され、出現場所で襲ってきた個体も姿を消す。))、この方法で近付くと相手はこちらに気付いても静止したまま動かなくなる。そのまま目の前でAボタンを離せばあっさり捕まえる事ができる。 ---ただし、相手に気付かれるより先にこちらから見つける必要がある。こちらに気付いている状態で実行しても効果はなく、そのまま襲われてしまう。いずれにせよ、過去作に比べて(良い意味で)捕獲難易度が下がった事は確かだろう。 -不評だったのかどうかは不明だが、捕獲対象としての「ゴキブリ」が削除された。相変わらず家を開けっ放しにしていると部屋の中に沸いてくるものの、「美しい村条例」を有効にするとそれもなくなる。 ---- **評価点 シリーズを通して好評だった点はあまり変わっていないため割愛。 ''前作までの問題点を解決した'' -前作が据え置き機なのに携帯機と同じくらいのボリュームだったことを反省したのか、『e+』までの作品に存在した日本の行事や世界の祭りが復活、音楽も新規で作り直されるなど物量が増した。DS版で好評だった誕生日を祝うイベントは専用のBGMとパーティ会場((誕生日を迎えた住民の家が飾り付けられ、大きなケーキが飾られる。))を追加して復活、住民から写真をもらうイベントも復活。家具も増えた上、リメイクで印象をがらりと変えられる物もできた。 -前作で不評だった「街」は「商店街」という形でリファインされ、時間が経つにつれ発展する様を見る楽しみもできた。まめきち、つぶきちの店は商店街にあるが、アイテムの売却はリサイクルショップでもできるため、金策の際に遠くまで足を運ぶ必要がない。 -テキストも柔らかく、優しい表現のものになった。あたし系は特に変化が大きく、他の性格の住民の場合は何回も話しかけていると普通は「しつこい」と怒られるのだが、「そんなに私に話しかけてくれるなんて…」と喜んでくれるようになった。高飛車、色気のある大人な性格からツンデレになった、と言うと分かりやすいだろうか。 -「マイデザイン」はQRコードを出力、3DSのカメラで読み込むことでユーザー間での共有が楽になった。自分で作った作品をQR化すれば、ゲーム内で保存できる数の制限も気にならない。 ''壁掛け家具'' -今まで家具は床に置くことしかできなかったが「壁掛け家具」というものが登場し、レイアウトの自由さや家具のバリエーションが広がった。&br()今作からの新要素だが、「ていしょくやのテレビ」「ペナント」「ウォールランプ」など実に数多くの家具が存在する。マイデザインや絵画、ミュージック(今作ではジャケットを飾れる)も壁に貼ることができる。 ''村の形を厳選しやすい'' -村の名前を決めた後、みしらぬネコから村の地図を見せられ「この村だよね?」と聞かれる。違うと答えると別の地図を見せられる。このとき見せられる地図は3つ。どれも気に入らないときはゲームを終了してまた起動すればいい。 -今までは村についてから地図をもらっていい土地か確認する必要があったが、今作ではこのように村に入る前に確認できる上、複数の選択肢が用意されるため厳選が楽になった。自分の家も1マスごとに建てる場所を調整できるようになったので厳選する際の手間がひとつ減った。 ''水やりした花の区別が付くようになった'' -前作までの「花に水やりをしたか分かりにくい」という問題点がようやく解消。水やりをした花からは水が滴り落ちるようになり、水やりを終えた後も細かい輝きを出すようになった。条例で水やりをしなくても枯れないようにできるため、ガーデニングがしやすくなった。 -住人も積極的に花を植えたり水をやったりするようになったので、いつの間に花畑ができていることも。 --しかし、花畑が大きくなってくると住民の勝手な花植えや水やりが邪魔になってくる。きれいな村条例を施行したまま放っておくと、勝手な花植え・水やりで村じゅうが花で溢れ返り、走ったり他のアイテムを置いたりするスペースが無くなってしまう。最終的には、増えすぎた花を適度に摘み取っていく作業が必要になる場合も。 ''家がシリーズ最大の大きさに'' -1階と2階と地下室があり、1階の北、東、西にひとつずつ部屋があるという構成は変わらないものの、全ての部屋が1階中央と同じ大きさまで拡張できるようになった。 -また、今回は内装だけでなく家の外観もたぬきちの店「たぬきハウジング」でカスタマイズできるようになり、より自分好みの家を作ることができるようになった。 ''「e+」以来、キャンプ場が復活した'' -公共事業の一つとして村の中に建設可能。低確率で他の村から来た(という設定の)住人がテント(冬季にはかまくら)を張って1日の間過ごしていることがあり、これまで通りミニゲームで遊んだり、本作では自分の村へ勧誘する事もできる。 --ある裏技でキャンプに来る住人を厳選することもできるので、村に勧誘したい住人が出るまで粘るプレイヤーも少なからず存在する(通称「キャンプ厳選」)。 ''すれちがい通信'' -通信機能が強化された3DSの性能を活用している。上記の「住宅展示場」の他にも、他の村から住民が引っ越ししてくるなどの要素がある。『おいでよ』に比べ、「メッセージボトルを流さなくても通信ができる」「20件まですれちがった記録が保存できる」「別のゲームを遊んでいても通信できる」などハードルがかなり低くなったので、通信するチャンスも増えた。 ''シリーズの名物キャラ「リセットさん」が出てこなくなった'' -正確には登場はするものの、本作では事業仕分けにより彼の職場であった「リセット監視センター」が廃業になっており、その存続を村長たるプレイヤーの手で選べるようになった。リセット監視センターが出来ていない間は、いくらリセットしてもリセットさんは出現しない。 --ちなみに、初登場時に「[[''リセットしちゃだめなんですか?''>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E8%88%AB#.E4.BA.8B.E6.A5.AD.E4.BB.95.E5.88.86.E3.81.91.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E3.82.B9.E3.83.91.E3.82.B3.E3.83.B3.E9.96.8B.E7.99.BA.E6.89.B9.E5.88.A4]]」という、どこかで聞いたような台詞を発した事が一部で話題となった。 --「リセット監視センター」は建設費用が368000ベルとかなり高い上に撤去は不可能。それだけ聞くとデメリットしかないようにも思えるが、ある条件を満たすとリセット監視センター内に入ってレアアイテムの「写真」が貰えたり、ある時間帯に一定確率でカフェにリセットさん又は兄のラケットさんが登場し、コミュニケーションがとれるなどのメリットも一応ある。 -なお、リセット監視センターを建てずにリセットした場合、次のゲーム開始前にしずえ(後述)に手短にやんわりと注意されるだけで済む。%%かわいい。%% ''しずえがかわいい'' -村長(プレイヤー)の秘書として「しずえ」というどうぶつがサポートしてくれる。24時間役場で業務を行っており、深夜でも早朝でも公共事業や条例の変更ができる。 -彼女はゲームを始める際にプレイヤーに対して挨拶をし、その日にイベントがある際は丁寧に教えてくれる。&br()時間を変更する際に「時間、ずれちゃってました?」と申し訳なさそうにしたり、仕事中に居眠りをしてしまったときに「夢の中で仕事してました!」と得意げな顔をしたり、イベントでコスプレをしたり……表情豊かでお茶目で真面目、という「萌え」の固まりのようなキャラが人気を博した。 --ちなみに彼女にはハッピーホームアカデミーに勤める双子の弟・ケントがいるが、彼は''24時間雨が振ろうが雪が振ろうが何があっても外で立ち続ける%%ブラック企業に勤める%%薄幸キャラ''となっている。 -なお、データを初期化する際に彼女が呼びかけてくる上、思い出を語り泣き落としをかけてくるため罪悪感からデータを消せないユーザーが続出した。 --その結果、本作を売却したプレイヤーの中にはデータを消さずに売却した者も登場。中古品を購入した新たなプレイヤーが開始直後に泣きを見ることもあったとか。 ---- **問題点 ''非売品家具が多すぎる'' -「おかしシリーズ」「おうごんシリーズ」「カーニバルシリーズ」「きのこシリーズ」「グレースシリーズ」「ゴージャスシリーズ」「たまごシリーズ」「だらしないシリーズ」「バルーンシリーズ」「マーメイドシリーズ」「ゆきだるまシリーズ」「リゾートシリーズ」「かいぞくテーマ」「サカナテーマ」「ムシテーマ」の家具は''すべてカタログ注文((コンビニ以降のまめきち、つぶきちの店でできる通信販売。一度手に入れた家具や衣装は非売品でなければ後から注文できる。))不可能''。 -ほとんどは期間限定でしか手に入らないか、入手に運や積み重ね、大金が絡むものばかりなので捨てるに捨てられずどんどん溜まっていく。''今作では家具をタンスに180個しまえるようになったが、全く足りていない''。上記の家具のほかにも、同じ恐竜の化石をパーツ一式そろえることで作ってもらえる「ミニチュア」やフォーチュンクッキーの賞品、南の島のお土産や年に一回の祭りでもらえる家具、リメイクに必要な鉱石など溜め込みやすいものが一気に増えた。サブキャラクターや博物館の展示室を倉庫にしても足りなくなることも。最終的には村の外に放置したり、最悪優先度の低いものから売り払うなどの取捨選択を迫られる事も多い。 -また各国で発売されている海外版限定の家具や期間限定の配信家具も多数あるため、通信を用いる以外に入手できない点もこの問題を後押ししている。 -ついでにグレースで購入できる服飾品も全て高額かつ非売品扱いである。 ''「最初にできること」が少なすぎる'' -村長の仕事をする前に、住民から信頼を100ポイント分集める必要がある。住民の頼みを聞く、釣ったゴミを捨てる、花に水をやるなどの行為で数ポイントずつ溜まっていくが、80ポイント辺りからなかなか上がらなくなる。 --ポイントを稼ぐ方法は上記の通り様々だが、殆どが最初の一回限定なのが辛い。ゴミの処分によるポイント稼ぎは何回でも可能だが、本作ではゴミアイテムを売ろうとすると''逆に所持金を取られてしまう''((前作までは売値が付かない(売価0ベル)だけだった。))。要求される金額は80ベルと安いものの、資金集めの手段に乏しい開始直後では無視できないデメリットである。 -頑張ってポイントを溜めると次の日から仕事ができるようになる。すれちがい通信は家の頭金を支払い、家が建った次の日からできるようになる。家具のリメイクは村長就任から7日以降(他にも条件があるが割愛)でなければできない……など、今作目玉の新要素がしばらく楽しめない状態が続く。もっとも、2~3週間経てば以降は自由度がシリーズで1番高くなるため、発売した頃に遊び始めた人はもう気にしていないだろう。 ''手軽さが落ちた'' -携帯機で発売された本シリーズの前作「おいでよ」から圧倒的にボリュームは上がったが、その分やらなければならない事も増えたので手軽さが落ちたとの声もある。 --前作ではたぬきちのアルバイトを終えれば後は自由にプレイできるので、気軽にデータ消去をしてやり直す事もできたのだが本作では上記の通り「最初にできること」が少なすぎるので初めからやりなおすとなるとかなり面倒くさい事になってしまう。 ---更に公共事業や下記の引っ越しテロ等色々と腰を据えてプレイしなければならなくなった要素も登場したので前作ほど気軽にはプレイできなくなっている。 ''引っ越しテロ(通称タヌキインパクト)'' -今まで「自分が気づかないうちに引っ越していく」という悲しい別れはよくあったが、今作では「''前ぶれなく引っ越してくる''」という新たな問題が生まれた。&br()前作では「ここに誰か引っ越してくるかもしれない」ということを暗示する立て看板があったが、今回はそれがない。 --何処にいつ引っ越してくるか全く予想できないため、発売直後は「''アイテムを置いていたら次の日にそこに引っ越しされてアイテムが消えた''」「''花畑を潰された''」「''特産品以外のフルーツ((自分の村で高価で売れる。そこそこ貴重な品で、序盤の金策に必須。))を植えたら、次の日にそこに家が建っていた''」「''公共事業で公園を作ろうとしていた予定地に引っ越してきた''」などの事件が後を絶たず、ユーザーの阿鼻叫喚の声がさまざまなコミュニティで響き渡った。 ---もちろん、消されてしまったアイテム・花・フルーツなどは非売品・貴重品であろうと一切返してもらえないし、賠償もナシ。せめて後日交番に届くなどして返してほしいものである。 --家が建つのは一定以上のスペースが空いている場所と決まっているため、海辺のほか川・崖・岩・既に建っている家の真横などにアイテムを置いたり花を植えれば安全ではある。~ だが、そういった位置ではフルーツの木は育たないし、そもそもそのような制限が生じてしまうのは本シリーズのコンセプトと相反する。 -ちなみに、名称の由来はシリーズ皆勤キャラである「たぬきち」が本作では不動産屋を勤めている事から。ただし、オープニングの展開からも分かるとおり立地を選んでいるのは住人の方であり、たぬきちはそれに従っただけという意見もある。このような意見もありながらたぬきちだけが悪いかのような名称となったのは、彼が旧作において様々な理由でプレイヤーの顰蹙を買っていたことが大きい。 -現在は有志により様々な対策方法が発案されているものの、依然として油断したプレイヤー達の悲鳴は鳴り止まない状態である。 #region(対策方法 長いので省略) -すれちがい通信経由の場合、通常は「○○さん''のモデルハウス''」というメッセージが3DS本体の「おしらせリスト」で表示されるが、時折「○○さん''とすれちがいました''」という別のメッセージが表示される。このメッセージこそが「相手から送られてきた住人のデータ」であり、それをゲーム開始前に削除する事で送られたデータを無効に出来る''(通称ストックリセット)''。 --ただし、プレイヤー間の直接通信経由ではメッセージは確認できないので、チャットなどで「最近住人を村から出したかどうか」を聞くしかない。 -相手ではなく自分の3DSにストックされている住人のデータを削除するには、3DSの本体設定→データ管理→すれちがい通信管理…と進めて本作のデータを削除すれば良い。((この行為はあくまで「すれちがい通信をするゲーム」の対象から外すだけであり、ゲームデータそのものが消えるわけではない。この後にゲームを再開すると、しずえから「すれちがい通信が出来ない状態になっているので、住宅展示場に行って再設定してください」という旨を伝えられる。))これを通信相手に伝えれば上記の直接通信経由でもこの問題を回避できるが、あまり勧められる方法ではない。((苦渋の決断の末村から出した住人を「お前の手で抹消しろ」と言うに等しい行為のためである。それが通信相手にとって「いらないから追い出した」という住人だったなら話は別だが…。)) #region(もしストックリセットをし忘れたら?) -新住人宅の予定地が建つ当日に、まず「住人とうろく」で新しいサブキャラを作り((普通にゲームを開始すると直前にセーブされ、その時点で予定地の位置が決定してしまうため。))、村を見回ることで予定地が確認できるが、それが気に入らない位置だった場合はリセット((このリセットで「リセットさん」が出現することはない。))→再び住人とうろく→見回り…を繰り返す事で予定地の位置が変わる。こうしてリセットを繰り返す事で、いずれは納得のいく位置に予定地が収まる(通称「場所厳選」)。 --ただし、予定地の位置には一種の法則性があるようで、建って欲しい位置に中々建たない事も多い。そのため、数十分の厳選で終わることもあれば、''何時間経っても終わらないこともある''。こうなってしまった場合は、腹を決めて無難な位置で見切りをつけるしかない。 --当然キャラを最大数の4人作っていると実行不可能になるため、作るキャラの数は3人までに留めておく必要がある。しかし、そうすると前述の「非売品が多すぎて保管しきれない」問題に拍車がかかってしまう。 -公共事業やプレイヤー宅を含む住人の家、他の施設のすぐ近くに家が建つ事はないので、近寄られたくない場所に事前に公共事業やサブキャラの家を建てておくことでも回避できる。用の済んだ建築物は後で撤去すれば問題ない。 --「噴水」などの大きな公共事業を一定の間隔で複数設置し予定地が入るスペースをなくす事で、この問題を完全に回避することも不可能ではないが、当然大量の資金と時間を要する上、「好きな公共事業を好きなように作る」という公共事業システムの本質から外れてしまう。 #region(もし対処に失敗したら…) -基本的には引っ越して村から出ていくのを待つしかない…のだが、''最後に入村した住人は引っ越しを切り出す確率が非常に低い''という仕様があり、''&color(red){他の住人を先に一人村から出さないと中々出ていってくれない。}''この過程だけでも時間操作((ゲーム内の時間を弄って展開を高速で進めること。本シリーズの性質上、この様な緊急事態でもない限り基本的にはあまり推薦されないプレイ方法である。))抜きで''1ヶ月以上かかることはザラ''だが、もし他の住人が全て「永住させたい住人」だった場合は絶望的である。 -このように対処に尋常でないほどの手間がかかることから、''村の地形や景観などに拘るプレイヤーの大半が難点として挙げる問題である''。&br()今回プレイヤーは村を統括する立場にあるため、「どうせなら住人の家の立地もこちらで選ばせて欲しかった」という声も多い。 #endregion #endregion #endregion //↑問題あったら修正して下さい ''住民関連'' -住民から頼まれたプレゼントを配達するお願いで、頼まれたプレゼントを届けた時に「中身の当てっこしない?」と聞かれることがある(全住民共通)。 --これはプレゼントの中身が「服」や「家具」といったアイテムの種類を当てるというものだが、中身は完全にランダムで運任せ((一応、服である可能性が最も高い。))であり、当たればアイテムが貰えるが、外れると「残念」と言われ何も貰えないまま終わってしまう。ちゃんと仕事をこなしたのにお礼ナシというやる気の失せる仕様。「残念」と言うだけでお礼の言葉すら言ってくれない。 --前作まではちゃんと仕事をこなせばお礼と共に必ず何かしらのアイテムが貰えた。 -「シーラカンス((雨か雪の日にしか釣れないレアなサカナ。売れば15000ベルにもなる。))を釣ってきてほしい」など、住民が明らかに手間と報酬が釣り合っていない依頼を出してくる。 --そういった依頼の場合、報酬は住民の写真などの希少品になる確率が高いのだが、ゲーム序盤だとお金の方が重要な事が多く、やり込んだ後だと写真くらいは入手済み((写真は他の方法でも入手可能である。))である事が多く、意味が薄い。 -住人がプレイヤーの持っているアイテムを、別のアイテム又はベルと交換して欲しいと要求してくる事がある。始めて間もない頃は未入手アイテムを入手したり、物を高値で売る手段としてそこそこ役に立つものの、アイテムと所持金の両方に充実してきた頃には鬱陶しいだけのイベントになってしまいがち。 --上記のケースと同じく、明らかに報酬と釣り合わない要求をしてくる事も多々ある。その様子から、一部のプレイヤーからは詐欺だのボッタクリだのと言われることも…。 ''公共事業関連'' -せっかくの目玉の一つとされた公共事業が、多少不満点があるものになってしまった。 --''公共事業にかかるお金が高すぎる。''『e+』にも似たようなもの(オブジェ)((一番高いオブジェ(タマゴ)でも32000ベルであった。))があったが、比較すると明らかに高い。今作では10万ベルを超えるものがほとんどである。 --最も安い「いなほし」ですら17400ベル必要となるが、最も高い「タワー」はなんと''726000ベル''もする。いくら本作では資金集めがしやすくなったとはいえ、初見では目を疑ったプレイヤーも多いだろう。 ---マイデザイン看板(40000ベル、撤去しない限り立て直し不可)を立てることもできるが、ゲームキューブ版(500ベル、いつでも立て直し可)と比べると80倍の値上げ。1つ立てるのに最低でも2日かかる(初日に建設位置を決め、お金を払う。翌日に完成といった具合)ため、容易に立てられないようになっている。 ---ただし、今作では南の島で魚釣り・虫捕りを行えばお金を荒稼ぎできるようになっているため、浪費癖でも無い限りは高すぎて払えないレベルではない。 --公共物は住民からの提案によって増えていくのだが、提案されるかどうかが完全にランダムになっており全く発生しないことがしばしばある。 --公共物を設置するには「公共物のスペース+周囲1マスの空き地があること」が条件となるため、ベンチのすぐ横に街灯を置いたり、花壇を何個も繋げたりということは不可能。また、他の施設や岩が近くにある場合も公共物を設置できない。 ---特にやっかいなのが橋で、他の公共物とは違い橋は周り4マス程度を空けておく必要がある。知らずに他の公共物に手を出したり、住民の家が川の近くにあると架けたい所に架けられなくなることも。 --カフェや交番など、村の中に建設する施設の中に一部撤去不可能なものが存在する。どれもプレイヤーとしては一日でも早く建てたくなるものばかりだが、いい加減な位置に建ててしまうと後で取り返しの付かない事になる場合もある。 --細かいことなのだが2種類の交番は建てる方によって柴犬とブルドックのおまわりさんが固定となっており、建てなかった方に勤務するおまわりさんには会えなくなる((一応、他の村に遊びに行ったりすれば会えるが。))。シリーズおなじみのキャラなので「日替わりで登場して欲しかった」という声も。 ''来訪者関連'' -今作でまめきち・つぶきちの商店の最大ランクである「デパート」を建設するには、デパートの一段階前の「ホームセンター」を建設した後に村へ来訪するファッションデザイナー「グレース」のファッションチェックを受ける必要がある。 --「グレース」の出題するテーマに合わせたファッションを見せ、通算4回合格すれば晴れてデパートが建設されるのだが… --来訪者は「グレース」を含め最大5人存在し一週間の内最大で3人までランダムで来訪する。来訪のタイミングは完全にランダムであり更に少なくとも4回来訪する必要があるため、運が悪いとグレースが来訪するようになってから数ヶ月かかってしまう。 -来訪者の一人である占い師「ハッケミィ」は15回ハッケミィに占ってもらうと、公共事業によって商店街に定住させることが出来る。 --サブキャラを使用しないと定住させるのはデパート建設以上に至難の業である((サブキャラを利用しなければ早くても1年ほどは掛かる。))。しかし、自宅で占いが出来る「うらないテレフォン」という家具が存在するため、定住は余り必要ではなかったりする((ただし、占いの内容は「うらないテレフォン」よりもハッケミィのほうが具体的で伝わりやすい。))。 ''持ち物関連'' -スコップや釣りざおなどが実質必須アイテムのため、その分だけ持ち物スペースが相変わらず圧迫される。手持ちの手紙に預ければ予備のスペースとして利用できるが、それでも魚釣り・虫捕り・ガーデニング・貝殻拾いなどの際は頻繁に店や自宅と往復することになる。 --サイズに個体差のあるサカナやムシはともかく、花・貝殻・鉱石などがフルーツのようにスタック所持できないのは不便。 ''サカナ・ムシ・海の幸関連'' -今作から素潜りによって「海の幸」が採れるようになったが、魚釣りや虫捕りに比べると色々とシビア。 --明らかに主人公の水泳能力・潜水能力を上回る動きで逃げ回る生物がおり、魚や虫に比べて捕獲がやけに難しい。クラゲによる妨害が入る点も魚や虫より難しい要因。 ---主人公が泳いでいけない領域外の海に逃げる生物もいる。 --釣り竿や虫捕り網と違い、マリンスーツの性能は金や銀にグレードアップしない。 --魚や虫より難易度が高いにも関わらず、海の幸には高値で売れる種類がそれほどいない(海の幸は魚や虫より種類も少ないが)。10000ベル以上で売れるのはタカアシガニのみ。 --素潜りを行っていると海に出現した魚を驚かせて逃してしまう事がある。金銭価値の低いアジやスズキなら何ともないが、ほぼ確定で高価な魚であるサメ体形または最大サイズの魚影を逃した時のショックは大きい。 --採りにくさとの関連性は不明だが、魚や虫のように住民から採ってきてほしいと頼まれる事はない。 --これらの事から、捕獲リストや博物館展示を埋めたり、最大サイズの更新を狙う場合でない限り、海の幸を採る意味が薄い。 -魚・虫・海の幸のサイズの記録は最大のみで最小がない。最大サイズに比べれば地味ではあるが、記録を狙う場合は最小も狙ってみたいものである。 -現実の生態に沿っているため仕方が無いが、冬に出現する虫の種類が少なすぎる(反対に夏は楽園と化すが)。冬は魚の種類も少なめになり、採る楽しみの少ない心細い季節になってしまう。 -特定の時期以外に村のため池に出現する魚影は100%ゴミであり、いくらなんでもバレバレすぎる。 ''操作性の問題'' -メニューを十字ボタンで操作できない、カテゴリをLRで切り替えられない、マイデザインはタッチでしか描画できない等、タッチパネル重視の操作性になっており、DS前から流れたユーザーにとっては煩わしさを感じる面が多々ある。 ''通信・セーブデータ関係の不具合'' -「夢見の館」で夢の更新をすると、ごく稀に夢番地が変更される事がある。この時、古いデータはサーバーに残ったままになるので「自分で自分の村を見に行く」という行為が一時的に可能となるが、一方で「村を見に来た人の数がリセットされ、0人になる」「村を見に来た人の数が正常にカウントされなくなる((新しい村ではなく古いほうの村を見に行った場合、村を見に来たという情報は伝わるものの、人数にはカウントされない。))」「過去の村に見られたくないものや配布する気のなくなったマイデザインがあっても、データが残っている間は絶対に消せなくなる」などの無視できない弊害も発生する。 --残ったデータをプレイヤーの手で消す方法はないため、こうなった場合はそのデータが誰の目にも留まらない事を祈るしかないが、消えるまでにかかる期間は不明。もし誰かが一度でも古い夢を見てしまった場合、消えるまでの期間は更に延びてしまう。 --なお、この問題は本作が発売されて久しい今でも詳しい原因は不明とされている。 -オンラインで遊んでいるとき、ひとりの回線が切れると全員がはじき出される。誰が原因か全くわからない上、状態が通信直前まで戻されるため「誰かが村、島に入ったとたんに通信が切れる」という事態になると非常に気まずくなってしまう。とくにオンラインの島ではメダル稼ぎや昆虫採集に燃えている人が多いため被害が大きくなる。 --また、オンラインの南の島ではメニューを開いているプレイヤーが居る限り島から出られないという問題点がある。 -''セーブに数分ほどかかる、「フリーズしたと思って電源を切ったらデータが壊れた」「ゲーム起動時にエラーが発生しデータが壊れた」という報告も少数ながら確認されている''。 --本作はDL版((SDカードにゲームをダウンロードしたもの。カードの入れ替えなしにゲームが遊べる、SDカードのデータを丸々コピーする、という方法で通常はデータのバックアップができる。))のデータだけのバックアップができない為((SDカードのデータをパソコンに保存したあと、そのままゲームを続けてセーブをすると、パソコンに保存した以前のデータは使用することができない。))、''データが壊れると取り返しがつかない''。上記の不具合が無い場合でも、SDカードは長い間使っていると寿命が縮まり(特に無名メーカーや安物のSDカードでは寿命が縮まりやすい)、データの読み込みや書き出しが出来なくなる可能性もある為、本作の購入前にSD/SDHCカードを買い替えることをお勧めする((ニンテンドー3DSLLではSDHCカードが同梱されている。))。 --2013年3月18日に「更新データ Ver 1.1」が配信される前は特に多く見られた。現在はそちらの配信により報告は減っている((勿論、減っただけで「完全に無くなった」わけではなく、不具合が起きる時は起きてしまうのだが…。))。 //更新データを適用した追記者のソフトでもロード時にエラーが発生し、2年以上かけて発展させた村が一瞬でおじゃんになってしまいましたorz --勿論データが消えたとしても1からやり直せばよいのだが、先述した非売品家具の多さや最初にできることの少なさなど、本作ではやり直しが苦になりかねない要素が妙に多いので…。 ''出会い厨問題'' -「おいでよ」「街へいこうよ」からでもあったが、本作は通信に関する機能が充実しているので通信を目的としたインターネット上における掲示板が非常に多い。 --公式は見知らぬ人とフレンドコードを交換することを推奨していないが、通信をしないと解放されない要素なども多いので周りにプレイしているユーザーがいなくて通信をしたい場合は利用することになる。 --このゲームは女性プレイヤーが大半であり小学生のプレイヤーもいるのでそういった層を狙った男性が後を絶えなかった。 --他のオンラインゲームと違い複雑な操作方法がなく誰でも遊べる内容が所謂「出会い厨」が増えた理由だろう。 --さらに今作ではオンライン島というフレンドではないプレイヤーとも遊べる場所も登場したのでこの部分がさらに問題になった。 ---直接的ではないがこういった不特定多数の人物と一緒に遊べるゲームが『いつの間に交換日記』を悪用するプレイヤーが出てしまう原因になった可能性もある。 --余談だが、任天堂はこの一件以降「任天堂から保護者へのお知らせ」という名で通信プレイに対する注意喚起を行っている。 ---- **総評 『おいでよ』『街へいこうよ』の問題点を見つめて修正した上で新要素を盛り込み、シリーズの集大成とも言えるボリュームと完成度を誇る良作となった。~ ''欠点が全く無いわけではないが、それよりも良い点の多さと大きさが遥かに上回っている''。~ ゲーム内でスクリーンショットを撮り、ゲームを中断すること無くブラウザを立ち上げてTwitterに画像を投稿できる、という3DSの機能やコミュニケーションサービスの普及などにより、ユーザーの楽しんでいる姿がダイレクトに伝わってくるため、本作が気になり購入したという人も多い。~ 発売から時間が経っても店頭で売り切れが頻発し、''わずか3か月で300万本を売り上げ、DL版も70万本売れる''という前例の無い快挙を成し遂げた。 ---- **関連作品 『''どうぶつの森 こもれび広場''』 -2013年8月8日よりWiiUにてダウンロードソフトとして配信された。 --内容は「『Miiverse』と連動したどうぶつの森のコミニュティサイト」と言える。 ---『とび森』で撮った写真やマイデザインをWiiUで保存・投稿したり、個別のどうぶつについて語り合ったりできる。 --あくまで無料ソフトなので特別できることが多いわけではなく、これをやらねば入手できないアイテムなども特にない。ある意味「スローライフ」を掲げるどうぶつの森らしい関連作である。 ---が、とにかく画面いっぱいにたくさんのどうぶつが集まってる姿は実に癒される。無料なのでWiiUを持っていたらこちらもダウンロードしてみるのもいかがだろうか。 『''どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー''』 -2015年7月30日発売。本作のシステムをベースとした番外作品。番外作品には他にもDSiの電卓や時計などがあったが、ちゃんとしたゲームとしての番外作品は意外にもこれが初。 --本シリーズのお楽しみ要素の一つである「家作り」に焦点を当てた内容となっており、プレイヤーは不動産屋「たぬきハウジング」の社員となり、依頼人の希望するイメージに沿って家や施設をデザインしていく。 --公共事業関係の問題など、本作の細かい難点や不満要素を一部解消した一方で、生き物の捕獲やすれちがい通信要素の削除など、こちらにはなかった難点も存在する。 --家作りが好きでたまらないというプレイヤーにとっては待望の一作といえるが、家作りへの関心の薄いプレイヤーにとってはプレイする意義を見出しにくい内容ともいえ、どうぶつの森シリーズの中でも好みの分かれる一作である。 ---- **余談 -発売してからしばらくの間あまりの人気にソフトの入手が困難になるほどの品薄状態が続いていた。その模様は''当時の任天堂社長・岩田聡が「当初の予定を上回る」とニンテンドーダイレクトにて謝罪する程''のものだった。 --これ以前の3DSのソフトに使われていない「SLC-NAND」((厳密に言うとフラッシュメモリの種類で、SLCは安価なMLCより高性能と言われている。))型のフラッシュメモリを初めて採用したことで増産が困難になったのが品薄の原因であることがわかっている。 //「作品の」問題点として挙げるより、余談に入れた方が自然だと思ったので移動させました。 -本作にダウンロードコンテンツ(DLC)はない。このことについて発売前の決算説明会にて岩田社長から「どうぶつの森でDLCをやると儲かるかもしれないが、お金の力にあかせて遊ぶことは不健全になりかねないので開発チームと相談し行わなかった」という旨の発言があった。 --DLCに対し様々な見解があるだろうが、この発言は現代のゲーム業界に一石を投じる発言ではないだろうか。 ---一方で『[[New スーパーマリオブラザーズ 2]]』では「好評だった」とも発言し、プレイヤーとの折り合いがつくところを探していると締めた。 -「夢見の館」で見に行く事のできる村に''「アイカ村」''という場所がある。詳細は控えるが、その驚異的な完成度の高さ、様々な想像を搔き立てる細やかな構成、そして本作の牧歌的なイメージとあまりにも釣り合わない''「恐ろしさ」''から、プレイヤーの間では半ば伝説と化している。 --その反響は凄まじく多数のフォロワーや模倣者を生み、独自の「恐ろしい」村を夢で公開したり「恐ろしい」部屋をすれちがい通信で披露するプレイヤーが続出した。最終的にはなんと''ゲーム雑誌「ニンテンドードリーム」に村の作者のインタビューが載ったほどである''。 -[[米国では2013年6月9日、欧州では同年6月14日発売>http://www.nintendolife.com/news/2013/02/animal_crossing_new_leaf_release_dates_announced_for_europe_and_north_america]]。今作では海外の風習や専用アイテムも盛り込まれている((日本版だけでは手に入らないレアアイテムが20種類以上あるとされている。))ことが[[『ほぼ日刊イトイ新聞』での座談会の場>http://www.1101.com/animal2012_zadankai/2012-11-26.html]]で明らかにされた。 #region(紹介映像。開発の裏話等もちょっと語られている。) |発売前| |&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=EU5aQT8S1CI){512,384}| |発売後| |&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=fybYsCaz-Rs){512,384}| #endregion ----

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