【ふぁいあーえむぶれむ えんげーじ】
ジャンル | ロールプレイングシミュレーション | ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 | 2023年1月20日 | |
定価 |
パッケージ版:7,678円(税込) ダウンロード版:7,600円(税込) |
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レーティング | CERO:B | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
歴代シリーズの英雄たちと「エンゲージ」して戦う 練られたシステムにより戦略性はさらに絶妙に シナリオとキャラクターはライト路線に 直近作と比べてやや不便になったUI |
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ファイアーエムブレムシリーズ |
Nintendo Switchでは『風花雪月』に続き2作目となるファイアーエムブレムシリーズ第17作(*1)。
前作『風花雪月』はコーエーテクモとの共同開発、前々作『Echoes』はリメイク作だったため、インテリジェントシステムズ単独制作かつシリーズ完全新作としては『if』以来7年半ぶりとなる。
過去作のキャラクターが「紋章士」として登場し、「エンゲージ」して共に戦うという要素がゲームシステム・ストーリーの両面でメインテーマとなっている。
エンゲージ
絆レベル
指輪/腕輪の種類
登場する紋章士
+ | 本編に登場する12の指輪の紋章士 |
+ | 神竜の章・邪竜の章に登場する7つの腕輪の紋章士 |
エンゲージカウント
敵のエンゲージ
武器種
武器レベル
ブレイク
スマッシュ
武器の重さ・体格・耐久値
復活の石
戦闘スタイル
+ | 戦闘スタイルと効果 |
クラスチェンジ
スキル
竜の時水晶
成長方法
支援関連
外伝
遭遇戦
神竜の章
邪竜の章
戦闘後の散策
ソラネル
紋章士の間
鍛錬の間
ショップ
錬成屋
カフェテラス
牧場
マイルーム
ミニゲーム
ソラの祭壇
不思議な井戸
amiiboスポット
試練の離れ
完成度の高いゲームバランス
難易度が上がるほど爽快感が増すエンゲージの仕様
編成・育成の自由度の高さ
ストーリー
豊富な支援、散策会話
邪竜の章
過去作キャラクターの活躍
グラフィックと演出
音楽
初回プレイ時(ルナティック)の成長方法が固定
システムの難解さ
武器レベル
パラメータ上限
ペアエンドが大幅に減少
キャラクター
敵の増援に関する賛否
DLC関連
散策について
グラフィック関連
ストーリー・演出
+ | 世界観について(ネタバレあり) |
+ | よく指摘されるストーリー上の問題点(ネタバレあり) |
育成面のハードル
味方ユニットの格差
紋章士関連
+ | エンゲージ武器の分布 |
システムデータが存在しない
戦闘中のユニットの衣装を変更できない
邪竜の章関連
支援効果の格差
拠点関連
その他UIの問題点
過去作のキャラクターが大勢登場するオールスター的な要素を取り入れた一作。
SRPGとしては爽快感と骨太さを見事に両立した内容であり、従来からのファンを納得させるほどの完成度の高い戦術シミュレーションを楽しめる。
一方でシナリオ面は他社の協力を得て重厚感が売りとなった『風花雪月』とは対照的に、その実質的な前作と言える『if』ほど破綻はしていないものの凡庸・チープな部分がまだ目立つ。
また、UIの質などゲーム面でも細かな問題点はあるが、それらを差し引いても良作と呼ぶに足る魅力を備えている。
*1 ソーシャルゲーム、カードゲームなどを除く。
*2 紋章士との絆レベルを上げると持続ターンが伸びる
*3 オルエンの「ダイムサンダ」やクロードの「風神」など、原作で得意としていたスキル
*4 『聖戦の系譜』にて、様々な武器を装備することができる「マスターナイト」にクラスチェンジできることが元になっていると思われる。
*5 『ヒーローズ』の英雄召喚システム(いわゆるガチャ)が元ネタ。
*6 一部作品に存在する叩き込みスキルと同じ効果
*7 杖やスマッシュではブレイクされる
*8 下級職のペガサスナイトは女性専用職だが、その上級職にあたるグリフォンナイトは男女共にクラスチェンジ可能。
*9 ただし『蒼炎の軌跡』の固定成長は、倒した敵や使った武器に応じて、対応するステータスのにわずかに成長補正がかかる。
*10 撤退戦としてのシチュエーションであったため。
*11 カムイは男女で別扱いだが、クロムはFEシリーズ版とスマブラ版で同一扱いなので注意
*12 繋戦の試練ではクリアできずに次のプレイヤーに引き継ぐ場合も含む
*13 戦争がほとんど描かれないFEという点では『烈火の剣』という前例がある。
*14 外伝マップは基本的に対象外で、どこで話しても差し障りのない汎用的なコメントに差し替えられる
*15 死亡ではなく撤退扱いでのロストになるキャラクターは対象外
*16 血縁関係があるきょうだい同士、主従関係がある臣下と主君などの組み合わせ間で発生する
*17 穏やかだったり弱気だったりしたキャラは攻撃的な性格に、明るかったキャラは逆に慎重になっているなど。但し、作中の会話でもその言及がある通りに根元の部分は殆ど変わっていない傾向にあり、そのキャラクターが本編と違う状況に置かれた場合の「もしも」の可能性の示唆も兼ねている。
*18 正確には本人そのものではないが
*19 キャストは主にファイアーエムブレムヒーローズから選出。
*20 シグルドが「世界ひろし」と言うなど。
*21 その紋章士に関連する過去作の仲間や敵将を模した手強い敵ユニットが設置されていたり、モチーフ元のマップと同じ特定のマスにユニットを待機させると隠しアイテムが手に入るなど。
*22 回避モーションを例に挙げると最初は従来通り後退や側転などで避けるだけだが、クラスチェンジして以降は手持ちの武器で受け流しつつ即座に反撃する、飛んでくる矢を得物で切り落とすといったモーションが追加されるようになる。
*23 ただし難易度変更が可能になるまでの最序盤はルナティック準拠で進めなければならない
*24 高難易度になると速さの高い敵ユニット相手に地形補正なしで命中が6割程度となってしまう信頼のおけない数字
*25 主人公の相手キャラクターの分
*26 事実、二次創作などでのカップリング要素は、主人公が絡んだものにほぼ限定されている様子。
*27 指輪譲渡は強力なスキルが入手できるメリットはあるが、強制イベントではないためスルーが可能。
*28 メニューから見られる仲間のプロフィール。主人公との支援状況に応じて記述が増えていく。
*29 ニンテンドードリーム23年6月号で実施された「『FEエンゲージ』キャラクター人気投票」では5位、本作が初めて投票対象に加わった「『ファイアーエムブレム ヒーローズ』第8回総選挙」では3位(エンゲージ全体では1位)を記録。
*30 暗殺者であることや、奇抜が発言が演技であるらしきことはわかるのだが、素の彼女を見ることはできない。ロストシステムの関係上仕方ないと言えるが、それなら登場時点でこの要素を入れた方がよかったというファンが多い。
*31 これはシリーズにおいて自軍アイコン=青、敵軍アイコン=赤であることを利用したギミック兼伏線なのだが、ツートンカラーではなく2色を混ぜた色などでも良かったのではないかという意見も多い。
*32 マップクリア時の絆のかけらのみ自動で回収できる
*33 筋肉体操は主人公のステータスが上昇する重要な効果だが、料理や安価で購入できる「○○の薬」で代替できる。
*34 先の戦闘で敵を多く撃破した、多く攻撃を受けたなどのアクションを起こしていると発生し、会話後は「絆のかけら」が貰える
*35 現在は本来のそのマップ用の台詞と交互に表示される仕様になっているが、修正前は戦果報告系台詞だけが優先して表示されていたため本来の台詞の確認が非常に困難になっていた
*36 マップ上での会話など、3Dモデルをアップに出来ない場面のみ3Dバストアップが表示される
*37 皮肉にも、これらの点は前作では優れていたと言われていたものが多い。
*38 フィレネ、ソルム、ブロディアは不戦条約を結んでいるのだが、その締結はアルフレッドの母親の代なので、せいぜい10~20年前のこととなる。
*39 『外伝』『Echose』のドーマ教団や『聖戦』『トラキア776』の暗黒教団、『覚醒』のギムレー教団、『風花雪月』の闇に蠢くものなど。このうち、闇に蠢くもの以外は敵国の国教となっているが、いずれの作品もその理由がきちんと描写されている。
*40 過去作では、複数のステージの出撃前、出撃後の会話で、設定を小出しにしていくという形が多かった。
*41 直前のマップにて何かの紋章士の面影を探すシーンこそあるものの、これだけでは伏線として機能しているとは言えない
*42 自動的に指輪を付けていない状態と扱われる
*43 彼らにしても、初期SPが少ないというハンデがある。
*44 ヴァンドレは意図的に弱いという位置づけの所謂ジェイガン枠であるし、ボネも設定を考えれば致し方ないかもしれない。
*45 過去にエフラムはセリフで物議を醸したことがあるが、関係するかは不明
*46 原作では「マイユニット」と表記
*47 原作ではクロムもアーチャーにクラスチェンジさせられるうえ、『ヒーローズ』でもしばしば弓は扱っている
*48 ベレトが所持している2つの槍は同時運用できないため、実質4
*49 チキの5種類のブレスは同時運用できないため、実質3
*50 ベレトの所持しているだけで効果が発動する武器
*51 挙句の果てに1射程の武器を持った状態で2射程の手斧などで攻撃された際、反撃しようとマスターランスに持ち変えてブレイクされてしまう、魔力が皆無なユニットなのにひかりの剣に持ち替えさせられ続けてダメージが入らない…と不利に働く可能性すらある
*52 敵側はエンゲージフォームになることなくエンゲージ武器を使用するため、本来装備できない武器種を装備すると衣装を維持したまま別の兵種のモーションに切り替える処理がなされる
*53 シルバーカードの割引込みでも28,000Gと63,000G