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*東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング 【とうほくだいがくかれいいがくけんきゅうじょ かわしまりゅうたきょうじゅかんしゅう&br()ものすごくのうをきたえるごふんかんのおにとれーにんぐ】 |ジャンル|脳活性化ソフト|&amazon(B008DRITNW)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|2012年7月28日|~| |定価|3,800円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|&bold(){本当に鬼}&br()教授も鬼に&br()ゲームは1日5分間!&br()&bold(){いや、わがんねぇごれ……}&br()物は良いがブームに乗れず|~| |>|>|CENTER:''脳トレシリーズ''&br()''[[脳トレ/もっと脳トレ>脳を鍛える大人のDSトレーニング]] - ''鬼トレ''| **概要 脳トレシリーズの2014年時点における最新作。これまでと同じく脳の活性化を目的としたミニゲーム集。~ これまでは脳の処理速度向上を目的としていたのに対し、今回はワーキングメモリの増強を意識している。略称は『''鬼トレ''』。~ 任天堂のゲーム、そして脳トレシリーズらしく、一応万人向けは意識されているものの、トレーニング内容の難易度は前作と比較して格段とあがっている。 **内容・特徴 -システムとしてはこれまでと同じだが、今までは脳の処理速度の向上(老化防止)だったのに対し、今回はワーキングメモリ……すなわち''一時的に多くの物事を覚え、すぐに引き出すことが出来る能力''を鍛えるのを目的とした、鬼難易度のミニゲームが取り揃えられている。 --例えば、料理のレシピなどを見ている際、何度も料理本を見る手間を省けるようになる。我々の領分で言えば「攻略本や攻略サイトを何度も読み返すことなく一度読んだことを記憶してゲームがプレイ出来るようになる」、といったところだろうか。 --公式の解説では、ワーキングメモリーを鍛える事で「実行力」「抑制力」「予測や判断」「集中力」の向上が期待できるという。 ---例えば「仕事の最中についメールチェックをしてしまう」「携帯電話が使えないとソワソワする」と言った現代人の抱える「情報中毒」を解消し、目の前の事にしっかり集中できるようになる……と言う触れ込みである。 --今作では5分間という縛りがあり、トレーニングの実働プレイ時間が5分間を超えると、その際やっていたトレーニング終了後にプレイ出来なくなる。不便なようではあるが、このゲームはやりすぎることによってむしろ逆効果になるとされているため、せかせかする必要はない。 ---一応この縛りに囚われないモードもあるので、心配は無用。 -鬼トレの名に恥じない鬼難易度トレーニング。 --『鬼トレ』とは、''1つ以上前の問題に答える''、''あらかじめ配置を覚える''などとといった、一時記憶を中心としたミニゲームである。 --これまでも一時記憶を題材とした脳トレミニゲームはあったが、本作はそれを重視しつつ、さらに難しくしたものとなっている。 #region(鬼トレのルール) ここでは最も代表的で基本的な『鬼計算』を例に挙げる。~ -鬼トレのレベルはnバックという形で表される。nには記憶する問題の数が入る。 -例えば2バックの場合……… + 1+3  ここではまだ解答しない。 + 5-2  ここでも解答しない。 + 2+7  ここで始めて、最初の問題の答えである4を入力する。 + 8-4  続けて3を入力………という具合につづいてゆく。 #endregion --最初の1バックはこれまでのものとたいして難易度は変わらないが、2バックから段々難しくなっていき、やがてそれぞれの壁にぶち当る。 --こういった、記憶容量の増大を目的としたトレーニングはどれも難題ばかりで、ライト向けにしても鬼トレーニングの名にふさわしい内容となっている。 --鬼トレ補助といった従来の脳トレに近いトレーニングモードも存在する。 --脳トレの名で収録されたトレーニングも存在するが、その内容は従来の脳トレとは大きく異なる。 -脳の癒やしモードは今回も健在。 --往年の任天堂のゲームを元にしたリラックスゲームが今作でも収録。今回はお馴染みの細菌撲滅([[ドクターマリオ]])、脂肪爆発([[ワリオの森]])、そして音楽鑑賞の3種。 **評価点 -プレイヤーの実力に合わせて難易度が自動調節される点。 --前述の鬼計算においても、まずは1バックで一定の得点を叩き出し、次のステップに移ることになる。 --一回のトレーニングの成績が一定以上であれば難易度上昇。平均的であれば据え置き。一定以下であれば難易度下降と言うように、難し過ぎる事も簡単過ぎる事もなく、常にプレイヤーの能力ギリギリの難易度でトレーニングができる。 --レベル上昇の際には教授に認められる喜びをより噛み締めることが出来る。後述のようにボイスもついたので、より教授と一緒にプレイしてる感が出る。 --ワーキングメモリーを鍛えるにはただ難しいレベルをやれば良いのではなく、自分に出来るギリギリの難易度に挑戦し続ける必要がある。 ---従って、レベルがなかなか上がらなくても、また、自分のレベルが低くても落ち込む事はない。根気よく自分の精一杯を続ければ自然と結果も付いてくる。 -5分間という制限による気軽さ。 --集中的にトレーニング出来るため、時間がない人でも手軽にプレイが可能。物足りなければ軽い補助トレーニングもある。 --そうでない人も、基本は1日5分だけ熱中すればいいので、これまでよりは断然飽きづらい。 -ポリゴン川島隆太教授がほぼフルボイスで喋るように。 --鬼トレ中もその結果に応じていろいろと喋ってくれるのでプレイ中も淡々とした作業という感じになりにくい。焦らされることもあるが、励ましてくれたりもするのでモチベーション維持には地味に貢献している。 ---パッケージの通り本作の川島教授は「鬼」になっており、最初は邪悪な表情も見せるのだが、実際はプレイヤーに与えるストレスを考慮して攻撃的な発言をすることは全くと言っていいほどない。 --演じているのは川島教授本人ではなく声優の荻野晴朗氏。 ---物腰柔らかな声が教授のイメージにあまりにピッタリなため、教授本人の声なのでは?と思わされるほど。 ---ちなみに公式サイトで公開された対談動画での川島教授の声質は本作の教授の声と似ており、その辺も意識されたキャスティングがされた模様。 -プレイデータは、プレイヤーが承諾すればなんといつの間に通信により脳科学研究所にデータが送信される。明日の脳科学を担うのは君のプレイ……かもしれない。 --また、すれちがい通信により、他プレイヤーとトレーニング結果を共有することが可能。 -従来ではデータの保存容量の関係で、トレーニング日数が一定を超えるともうそのセーブデータではトレーニングが出来なくなってしまっていたが、今作は古いデータは順次削除されるので、日数を気にせずいつまでもトレーニングを続ける事が出来る。 **問題点 -モチベーション維持が難しい。 --難易度は基本的には前作よりはるかに難しく、『鬼』トレの名に相応しいだけの難しさを持っている。そのため、なかなかレベルが上がらない人も少なくない。 ---もちろん前述したように、「ギリギリの難易度でやる事」自体に意味があるので、レベルが上がらなくてもトレーニングとしては効果を発揮する。また、長く続ければ、ゆっくりとではあるが確実に成長する。しかし、成長がなかなか目に見えないと、モチベーションを維持しにくい。 --逆に、この鬼トレにもついていける人は、SSSランクに到達した後に目標がなかなか無く、モチベーションを維持しにくい。 ---何事にも終わりはあるのではこの点は仕方ない。但し、「とりあえず続けていれば誰でもそのうち制覇できる」などと生易しいものではないのでご留意を。 -未だに文字書き・音声認識については安定しないところがある。ただし前作に比べれば改善はされている。 -鬼トレモード(8種類)は1日に1種類5分((5分になると強制終了ではなく、時間の関係で終了時に6分以上経っていることもある。))しかプレイ出来ず、同じトレーニングを1日に2回プレイすることが出来ない。 --これは開発中に「一日に大量に鬼トレしてもそれに応じた効果は得られない(むしろ脳に悪い)」という結果が出たことによる。 --逆に、8種類全てするとなると40分かかる。毎日全てのトレーニングを制覇するのは結構難しいかもしれない。 --全てをプレイ出来ない場合は、基本の『鬼計算』+ローテーションで1つずつ、とするのが良いだろう。 -『ズル』がしやすい構造になっている。 --記憶に関するトレーニングであるため、メモを使うと好成績を取る事が出来る。 --また、トレーニング中に蓋を閉じると最初からやり直す事ができ、ランクが落ちそうになった時に無かった事にしたり、何十分と連続でプレイ出来たりしてしまう。 ---どちらも当然脳トレ的には推奨されない行為だが、簡単に出来てしまうようになっている。 ---それ自体はプレイヤーの問題であり、ゲームの問題とはいえないが、すれちがい通信でこういう『ズル』をしたプレイヤーとすれ違ってしまうと、その記録がランキングに残ってしまい、消去出来ない。 -フルボイスになった弊害として、教授の講座をすぐに飛ばせなくなった点。 --スキップしても早口になるだけでしかなく、そのものを即座に飛ばすことは不可能。 --ただ、脳科学において多大な実績を誇る教授のお言葉を、大学の講義などではなくゲームのおまけとして聞けるというのは非常にありがたく、かつお得なことなので、最初はちゃんと聞くようにした方がこのソフトの価値もよりあがるというものである。 -『鬼ネズミ』のレベル設定。 --『鬼ネズミ』とは、一定の大きさのパネルの後ろ側に隠れたネズミの位置を記憶すると言う脳トレ。 --速い6匹までは、縦3×横4のパネルの中からネズミを探せば良いのだが、その次の7匹ではいきなり縦4×横5と、一気にパネルが広がる。ここだけ難易度の上昇が凄まじく極端で、「速い6匹は簡単すぎ、7匹は難しすぎる」と言う人が非常に多かった。 ---監修の川島教授自身が、Miiverseでこの件について「監修した身でこんなことを言うのもなんですが、この難易度の差は何とかならなかったのか」といったようなコメントをしているほど。 **総評 これまでのシリーズの集大成、というより、別の方向性を目指した新しい脳トレ。~ 地味な変化に見えて、これまでの脳トレとは一線を画す難しさであり、これまでの脳トレには飽きたけど新しく歯応えがあるものがあれば……という人にはオススメ。~ 出来はこれまでのものよりも断然良いのだが、川島教授自身が「さらば脳ブーム」という書籍を発行(2010年)するほど脳トレブームがすっかり下火になっていたこともあって、それほど話題になることはなかった。~ 売り上げはこれまでミリオンヒットを飛ばしてきたシリーズでありながら、今回はなんとハーフにも達していない。~ しかし、一日5分は、ゲームの後に軽くできるような時間なので、こういった遊び方をするユーザーにもおすすめ。 **余談 -タイトル画面での遊び要素は今作にも搭載されている。3DSを傾けると教授の顔の向きが変わる他、LRボタンを押すと何故か豆が投げられ、当たり所によって教授がリアクションする。 -『[[すれちがいMii広場]]』のピースあつめの旅に本作のパネルが登場する。 -大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii Uにポリゴン川島隆太教授がアシストフィギュアとして登場する。
*東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング 【とうほくだいがくかれいいがくけんきゅうじょ かわしまりゅうたきょうじゅかんしゅう&br()ものすごくのうをきたえるごふんかんのおにとれーにんぐ】 |ジャンル|脳活性化ソフト|&amazon(B008DRITNW)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|2012年7月28日|~| |定価|3,800円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|&bold(){本当に鬼}&br()教授も鬼に&br()ゲームは1日5分間!&br()&bold(){いや、わがんねぇごれ……}&br()物は良いがブームに乗れず|~| |>|>|CENTER:''脳トレシリーズ''&br()[[脳トレ/もっと脳トレ>脳を鍛える大人のDSトレーニング]] - ''鬼トレ''| **概要 脳トレシリーズの2014年時点における最新作。これまでと同じく脳の活性化を目的としたミニゲーム集。~ これまでは脳の処理速度向上を目的としていたのに対し、今回はワーキングメモリの増強を意識している。略称は『''鬼トレ''』。~ 任天堂のゲーム、そして脳トレシリーズらしく、一応万人向けは意識されているものの、トレーニング内容の難易度は前作と比較して格段とあがっている。 **内容・特徴 -システムとしてはこれまでと同じだが、今までは脳の処理速度の向上(老化防止)だったのに対し、今回はワーキングメモリ……すなわち''一時的に多くの物事を覚え、すぐに引き出すことが出来る能力''を鍛えるのを目的とした、鬼難易度のミニゲームが取り揃えられている。 --例えば、料理のレシピなどを見ている際、何度も料理本を見る手間を省けるようになる。我々の領分で言えば「攻略本や攻略サイトを何度も読み返すことなく一度読んだことを記憶してゲームがプレイ出来るようになる」、といったところだろうか。 --公式の解説では、ワーキングメモリーを鍛える事で「実行力」「抑制力」「予測や判断」「集中力」の向上が期待できるという。 ---例えば「仕事の最中についメールチェックをしてしまう」「携帯電話が使えないとソワソワする」と言った現代人の抱える「情報中毒」を解消し、目の前の事にしっかり集中できるようになる……と言う触れ込みである。 --今作では5分間という縛りがあり、トレーニングの実働プレイ時間が5分間を超えると、その際やっていたトレーニング終了後にプレイ出来なくなる。不便なようではあるが、このゲームはやりすぎることによってむしろ逆効果になるとされているため、せかせかする必要はない。 ---一応この縛りに囚われないモードもあるので、心配は無用。 -鬼トレの名に恥じない鬼難易度トレーニング。 --『鬼トレ』とは、''1つ以上前の問題に答える''、''あらかじめ配置を覚える''などとといった、一時記憶を中心としたミニゲームである。 --これまでも一時記憶を題材とした脳トレミニゲームはあったが、本作はそれを重視しつつ、さらに難しくしたものとなっている。 #region(鬼トレのルール) ここでは最も代表的で基本的な『鬼計算』を例に挙げる。~ -鬼トレのレベルはnバックという形で表される。nには記憶する問題の数が入る。 -例えば2バックの場合……… + 1+3  ここではまだ解答しない。 + 5-2  ここでも解答しない。 + 2+7  ここで始めて、最初の問題の答えである4を入力する。 + 8-4  続けて3を入力………という具合につづいてゆく。 #endregion --最初の1バックはこれまでのものとたいして難易度は変わらないが、2バックから段々難しくなっていき、やがてそれぞれの壁にぶち当る。 --こういった、記憶容量の増大を目的としたトレーニングはどれも難題ばかりで、ライト向けにしても鬼トレーニングの名にふさわしい内容となっている。 --鬼トレ補助といった従来の脳トレに近いトレーニングモードも存在する。 --脳トレの名で収録されたトレーニングも存在するが、その内容は従来の脳トレとは大きく異なる。 -脳の癒やしモードは今回も健在。 --往年の任天堂のゲームを元にしたリラックスゲームが今作でも収録。今回はお馴染みの細菌撲滅([[ドクターマリオ]])、脂肪爆発([[ワリオの森]])、そして音楽鑑賞の3種。 **評価点 -プレイヤーの実力に合わせて難易度が自動調節される点。 --前述の鬼計算においても、まずは1バックで一定の得点を叩き出し、次のステップに移ることになる。 --一回のトレーニングの成績が一定以上であれば難易度上昇。平均的であれば据え置き。一定以下であれば難易度下降と言うように、難し過ぎる事も簡単過ぎる事もなく、常にプレイヤーの能力ギリギリの難易度でトレーニングができる。 --レベル上昇の際には教授に認められる喜びをより噛み締めることが出来る。後述のようにボイスもついたので、より教授と一緒にプレイしてる感が出る。 --ワーキングメモリーを鍛えるにはただ難しいレベルをやれば良いのではなく、自分に出来るギリギリの難易度に挑戦し続ける必要がある。 ---従って、レベルがなかなか上がらなくても、また、自分のレベルが低くても落ち込む事はない。根気よく自分の精一杯を続ければ自然と結果も付いてくる。 -5分間という制限による気軽さ。 --集中的にトレーニング出来るため、時間がない人でも手軽にプレイが可能。物足りなければ軽い補助トレーニングもある。 --そうでない人も、基本は1日5分だけ熱中すればいいので、これまでよりは断然飽きづらい。 -ポリゴン川島隆太教授がほぼフルボイスで喋るように。 --鬼トレ中もその結果に応じていろいろと喋ってくれるのでプレイ中も淡々とした作業という感じになりにくい。焦らされることもあるが、励ましてくれたりもするのでモチベーション維持には地味に貢献している。 ---パッケージの通り本作の川島教授は「鬼」になっており、最初は邪悪な表情も見せるのだが、実際はプレイヤーに与えるストレスを考慮して攻撃的な発言をすることは全くと言っていいほどない。 --演じているのは川島教授本人ではなく声優の荻野晴朗氏。 ---物腰柔らかな声が教授のイメージにあまりにピッタリなため、教授本人の声なのでは?と思わされるほど。 ---ちなみに公式サイトで公開された対談動画での川島教授の声質は本作の教授の声と似ており、その辺も意識されたキャスティングがされた模様。 -プレイデータは、プレイヤーが承諾すればなんといつの間に通信により脳科学研究所にデータが送信される。明日の脳科学を担うのは君のプレイ……かもしれない。 --また、すれちがい通信により、他プレイヤーとトレーニング結果を共有することが可能。 -従来ではデータの保存容量の関係で、トレーニング日数が一定を超えるともうそのセーブデータではトレーニングが出来なくなってしまっていたが、今作は古いデータは順次削除されるので、日数を気にせずいつまでもトレーニングを続ける事が出来る。 **問題点 -モチベーション維持が難しい。 --難易度は基本的には前作よりはるかに難しく、『鬼』トレの名に相応しいだけの難しさを持っている。そのため、なかなかレベルが上がらない人も少なくない。 ---もちろん前述したように、「ギリギリの難易度でやる事」自体に意味があるので、レベルが上がらなくてもトレーニングとしては効果を発揮する。また、長く続ければ、ゆっくりとではあるが確実に成長する。しかし、成長がなかなか目に見えないと、モチベーションを維持しにくい。 --逆に、この鬼トレにもついていける人は、SSSランクに到達した後に目標がなかなか無く、モチベーションを維持しにくい。 ---何事にも終わりはあるのではこの点は仕方ない。但し、「とりあえず続けていれば誰でもそのうち制覇できる」などと生易しいものではないのでご留意を。 -未だに文字書き・音声認識については安定しないところがある。ただし前作に比べれば改善はされている。 -鬼トレモード(8種類)は1日に1種類5分((5分になると強制終了ではなく、時間の関係で終了時に6分以上経っていることもある。))しかプレイ出来ず、同じトレーニングを1日に2回プレイすることが出来ない。 --これは開発中に「一日に大量に鬼トレしてもそれに応じた効果は得られない(むしろ脳に悪い)」という結果が出たことによる。 --逆に、8種類全てするとなると40分かかる。毎日全てのトレーニングを制覇するのは結構難しいかもしれない。 --全てをプレイ出来ない場合は、基本の『鬼計算』+ローテーションで1つずつ、とするのが良いだろう。 -『ズル』がしやすい構造になっている。 --記憶に関するトレーニングであるため、メモを使うと好成績を取る事が出来る。 --また、トレーニング中に蓋を閉じると最初からやり直す事ができ、ランクが落ちそうになった時に無かった事にしたり、何十分と連続でプレイ出来たりしてしまう。 ---どちらも当然脳トレ的には推奨されない行為だが、簡単に出来てしまうようになっている。 ---それ自体はプレイヤーの問題であり、ゲームの問題とはいえないが、すれちがい通信でこういう『ズル』をしたプレイヤーとすれ違ってしまうと、その記録がランキングに残ってしまい、消去出来ない。 -フルボイスになった弊害として、教授の講座をすぐに飛ばせなくなった点。 --スキップしても早口になるだけでしかなく、そのものを即座に飛ばすことは不可能。 --ただ、脳科学において多大な実績を誇る教授のお言葉を、大学の講義などではなくゲームのおまけとして聞けるというのは非常にありがたく、かつお得なことなので、最初はちゃんと聞くようにした方がこのソフトの価値もよりあがるというものである。 -『鬼ネズミ』のレベル設定。 --『鬼ネズミ』とは、一定の大きさのパネルの後ろ側に隠れたネズミの位置を記憶すると言う脳トレ。 --速い6匹までは、縦3×横4のパネルの中からネズミを探せば良いのだが、その次の7匹ではいきなり縦4×横5と、一気にパネルが広がる。ここだけ難易度の上昇が凄まじく極端で、「速い6匹は簡単すぎ、7匹は難しすぎる」と言う人が非常に多かった。 ---監修の川島教授自身が、Miiverseでこの件について「監修した身でこんなことを言うのもなんですが、この難易度の差は何とかならなかったのか」といったようなコメントをしているほど。 **総評 これまでのシリーズの集大成、というより、別の方向性を目指した新しい脳トレ。~ 地味な変化に見えて、これまでの脳トレとは一線を画す難しさであり、これまでの脳トレには飽きたけど新しく歯応えがあるものがあれば……という人にはオススメ。~ 出来はこれまでのものよりも断然良いのだが、川島教授自身が「さらば脳ブーム」という書籍を発行(2010年)するほど脳トレブームがすっかり下火になっていたこともあって、それほど話題になることはなかった。~ 売り上げはこれまでミリオンヒットを飛ばしてきたシリーズでありながら、今回はなんとハーフにも達していない。~ しかし、一日5分は、ゲームの後に軽くできるような時間なので、こういった遊び方をするユーザーにもおすすめ。 **余談 -タイトル画面での遊び要素は今作にも搭載されている。3DSを傾けると教授の顔の向きが変わる他、LRボタンを押すと何故か豆が投げられ、当たり所によって教授がリアクションする。 -『[[すれちがいMii広場]]』のピースあつめの旅に本作のパネルが登場する。 -大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii Uにポリゴン川島隆太教授がアシストフィギュアとして登場する。

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