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*圧倒的遊戯 ムゲンソウルズ
【あっとうてきゆうぎむげんそうるず】
|ジャンル|RPG|&amazon(B005VASZCO)|&amazon(B005VAT032)|
|対応機種|プレイステーション3|~|~|
|メディア|BD-ROM 1枚|~|~|
|発売・開発元|コンパイルハート|~|~|
|発売日|2012年3月22日|~|~|
|定価|通常版:6,980円&br;限定版:8,980円(共に税別)|~|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|~|
|廉価版|CHセレクション:2013年4月25日/3,800円(税別)|~|~|
|判定|なし|~|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-新稲船敬二を名乗る人物がプロデュースした『[[ネプテューヌシリーズ]]』に続くコンパイルハートの新IPのやり込みRPG。
--インフレの激しいパラメータやダメージ、キャラや装備品の育成要素などから、日本一ソフトウェアの[[魔界戦記ディスガイアシリーズ]]と比較されることが多い。
---作品そのものは日本一ソフトウェアとは無関係であるが、音楽に佐藤天平、キャラクターデザインに原田たけひとと、日本一ソフトウェアの常連が参加しているため、ネット上では「日本一ソフトウェアのゲーム」とネタにされることも。
-やり込み要素は豊富であり、ハチャメチャな要素もあるが、調整不足や不親切さが目立つ。
-コンパイルハートらしいパロディネタなどは豊富。お色気要素もある。
-主人公の目的が世界征服であったり数値インフレが頻発するバランスなど、実際のゲーム内容は「コンハーの皮を被った日本一作品」と言った印象。事実、開発には元日本一のスタッフが多く参加している。
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**ストーリー
>七曜界――~
七色に光り輝く七つの世界が存在する小さな宇宙
>
>黄に輝く日耀界~
橙の灯る月耀界~
赤く燃える火耀界~
水に煌めく水耀界~
緑の映ゆる木耀界~
藍に佇む金耀界~
紫に忍ぶ土耀界
>
>一つ一つの世界は互いに干渉することなく、~
それぞれが独自の、豊かな文化を築いている~
そして、今ここに、~
"世界の全てを我がモノにせんと~
立ち上がる少女が一人――"~
この世界はわたしがぜーんぶもらっちゃうんだから!
(公式サイトより引用)
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**ゲームシステム
''性格''
-本作では、キャラクターやモンスターに性格(というよりはフェチ?)が設定されており、これが属性の代わりをしている。
--スキルも「ドM」属性や「ドS」属性などの一風変わったものとなっている。
--また、性格は下述する萌え殺しの大きな影響を及ぼす。
''萌え殺し''
-主人公であるシュシュのみが使える行動。モンスターなどを萌えさせることで下僕化させたり、アイテムにしたりすることが出来る。
--下僕を増やすことでシュシュの萌え殺しが強くなる(具体的には性格ごとのレベルが上がる)。
-萌え殺しには性格が大きく拘わっており、モンスターの性格とシュシュの性格が一致していると、成功しやすい。
--逆に、性格が合っていないと、モンスターを凶暴化させてしまい、不利になることもある。
-このシステムがあるため、シュシュの性格は移動中だけでなく戦闘中も変化させることが可能となっている。
--ストーリーのイベント中は、シュシュの性格の変更は反映されないが、性格によってシュシュの外見や口調(CVも変わる)は大きく変化する。
''Gキャッスル''
-シュシュ達の拠点となる巨大な宇宙船。様々な施設が用意されている。
-このGキャッスルを使って敵の宇宙船と勝負することもあり、大規模な戦闘が繰り広げられることもある。
-Gキャッスルでの戦いはやや特殊なシステムとなっており、いわゆるじゃんけんのような三すくみが基本となる。
''ムゲンフィールド''
-ひたすら戦闘を繰り返し続けるフィールド。
--所定の階数に辿り着くとキャラクターを鍛えたり、新しいシステムをアンロックしたりすることも出来る。
-挑戦にはムゲンポイントが必要となり、道中でキャラクターを鍛えたりシステムのアンロックにも必要になったりする。
--賭けるムゲンポイントが多ければ多いほど敵も強くなる。
-連続で進めば進むほど戦闘の報酬の倍率が上がっていくメリットもある。
-ここでのイベントをこなしているとトゥルーエンドに到達できる。
''転職、能力開発''
-キャラクターを育て直したり、強化したりすることが出来るシステム。
--転職はあくまで汎用のキャラクターを別の職業にすることが出来るシステム。
--能力開発はベースキャラ(鍛えたいキャラ)と従属キャラの2キャラを使い、ベースキャラを鍛えるシステム。
---能力開発を行うとベースのキャラ、従属キャラの双方のレベルが1に戻る。強くなるのはベースキャラのみで従属キャラは強くならずに単にレベル1になるだけ。
''戦闘システム''
-戦闘では[[超次元ゲイム ネプテューヌ]]などのコンパイルハートゲームではおなじみ、自分の行動ターンが回ってきたらフィールドを移動し、攻撃などを行うといったもの。
-戦闘のフィールドには大クリスタルが1つと小クリスタルが複数個配置される。
--大クリスタルは戦闘フィールド全体、小クリスタルは周囲の限られた範囲に特定の効果を発動させる。
--クリスタルは攻撃の対象とすることはできず、範囲攻撃の範囲に入った場合でもダメージを与えることは出来ないが、後述する吹き飛ばしによってキャラクターにぶつかったり、フィールドの端にぶつかったりすると1ダメージを受ける。HPが0になると、クリスタルは破壊される。
--クリスタルは萌え殺しの対象となることから性格が設定されている。クリスタルを萌え殺しした場合(凶暴化も含む)は、その効果範囲のモンスター全てにクリスタルに発生した萌え殺しの効果が発生する。
-スキルには吹き飛ばし効果が設定されていることもあり、吹き飛ばし効果が設定されているスキルを使うと敵を吹き飛ばすことが出来る。
--吹き飛ばしのパワーは吹き飛ばさずにスキルを使うことで貯まっていく。
--吹き飛ばした敵はフィールド内の範囲に限って吹き飛ぶ。吹き飛んだ結果、他のキャラに当たったりクリスタルに当たったりするとダメージを与えると共に、キャラやクリスタルも吹き飛ばす。
---上空に吹き飛ばすことも可能。
--大クリスタルを破壊するか、小クリスタルを下僕化するとフィーバータイムに突入する。フィーバータイムの間は空中に4個のボールが出現し、吹き飛ばしで敵を命中させると大量のお金を入手することが出来る。
''温泉''
-Gキャッスルで入ることが可能。シャンプーとボディソープを選ぶことで、次にGキャッスルに帰還するまでの間特定のステータスを高めることが出来る。
--また、特定のキャラクターを選んで背中を流すことが出来る。いわゆるお色気イベント。
---流石にしっかりと水着(?)を着ているが、湯気の量が選んだシャンプー等で変化したり、CGが無駄に綺麗に動いたりと力が入っている。
---背中を流すのは飛ばすことも出来る。
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**評価点
''キャラクターが可愛い''
-戦闘などでのデフォルメされたキャラクターが非常に可愛い。
--ダメージを受けた時や武器を構えた時など表情も豊かである。
''ストーリーも良好''
-序盤はバカゲーを思わせる場面もあるが、核心に迫っていくにつれプレイヤーをしっかりと引き込んでいく展開となっている。
--シュシュとその他のキャラクターも個性的で物語をしっかりと盛り上げてくれる。俗に言う影になってしまうキャラはいない。
''温泉シーンはエロい''
-キャラクターごとにしっかりとイラストが用意されており、また背中を流す(=こする)ことも出来るがその時の反応もキャラクターごとに個性が出ている。
--ネプテューヌシリーズと同じく、キャラクターがかすかに動き、胸も揺れるので結構エロい。
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**賛否両論点
''やり込み要素の乏しさ''
-パラメータのインフレなどは謳われているが、結局のところ、最終的にはムゲンフィールドにこもり続けることになる。
--そのムゲンフィールドも戦闘を繰り返し続けることになるのみであり、変化に乏しい。しかしながらキャラクターを育てようとすると膨大な時間がかかるため、こもり続けざるを得ない。
--一応強敵と一戦限りの戦闘が出来るモードもあるが、こちらは一切変化しない上、解放するためにシュシュの性格レベルを上げる必要があり、解放が面倒。
''システムが複雑''
-戦闘をメインとしているためか、戦闘におけるシステムが非常に多い。
--コンパイルハートおなじみの基本的な戦闘ルールはともかく、萌え殺し、クリスタル、吹き飛ばしなどの様々な要素が詰め込まれており、序盤ではなかなかマスターすることが出来ないと思われる。
--慣れてくれば奥深いシステムではあるが、慣れるまでは大変といえるだろう。
''一部のスキルが強すぎる''
-戦闘では様々なスキルがあるが、全体攻撃スキルが群を抜いて強い。
--文字通り、攻撃範囲がフィールド全体となっている。本作の戦闘では、移動して攻撃範囲まで近づかなければならないことを考えるとこのスキルの強さが分かると思われる。
--結局、ムゲンフィールドだろうと通常の戦闘だろうと、全体攻撃スキルを使って敵を片付けることがある程度デフォルトとなってくる。
---最終的にムゲンフィールドを突破しようとすると、毎回ちまちま戦闘をすると面倒なので、救済措置とみることもできる。
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**問題点
''テンポが悪い''
-戦闘に重きを置いたバランスであるが、ロード時間が長く、戦闘の演出も長いため、テンポが悪くなっている。
--アップデートで演出を飛ばすことが出来るようになったが、それまでは戦闘での演出を飛ばすことも出来なかった。
--特にムゲンフィールドでは連続で戦闘をこなす必要があるため、バトルのテンポの悪さは致命的でもある(現在はだいぶ解消されたが)。
''Gキャッスル戦のバランス''
-Gキャッスル戦はリュートなどの台詞を見て相手の行動を予想し、自分の行動を決める形式となる。
--例えば、相手の攻撃を跳ね返す「反射」という行動があるが、「貫通」に対しては無効であったり、威力は低いが素早く攻撃し、相手の攻撃の威力を下げる「速攻」などがある。
-このGキャッスル戦はストーリー中やムゲンフィールドで行われるが、評価はよくない。
--Gキャッスルの強さは集めたシャンプルによって決まる。シャンプルをがっつり稼ぐのは本編では難しいため、キャラクターは強いがGキャッスルはそれほどでもないという事態が起こる。
--相手の行動はリュートなどの台詞で予想出来るが、完全に読めるわけではないため、運が悪いと予想を外しまくって負けることもある。
--読み合いのようにみえるが、結局パラメータが重要となる。相手より圧倒的に強ければ「貫通」攻撃のみで片がつく一方、相手より弱いと運良く相手の行動に対して適切な対応をとれない限りほぼ勝てない。
---基本的にストーリーでは相手の方がやや強いバランスとなっている。
-このGキャッスルはムゲンフィールドではランダムで発生する他、特定の階層では必ず発生する。普通の戦闘は楽勝なのにGキャッスル戦では勝てないという状況に陥ることもある。
''トゥルーエンドの面倒さ''
-トゥルーエンドが存在するが、その条件は面倒。周回プレイを前提にしているのだろうが……。
--後日談はトゥルーエンドを前提としているため、通常のエンディングだとムゲンフィールドに挑戦するくらいしかやり込む要素はない。
''その他細かい点の調整不足''
-ソフトウェアリセットがない。やり込みを前提とするなら入れて欲しいシステムであろう。
-萌え殺しは序盤はほとんど効かないため使い物にならない。逆に使えるレベルが上がると数回(下手すると1回)で成功するようになる。
--また、後半になると、敵の攻撃を受けるだけで壊滅的なピンチになるため、萌え殺しを使い辛くなる。
-ムゲンフィールドは不安定要素が多い。
--例えばランダムイベントでコマンドの一部を封印される、など。
--また、途中でセーブが一切出来ないため長丁場なのに不親切((脱出は出来るが連続ボーナスが消える。))。
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**総評
やり込みを重視したRPGとして販売したことから何かとディスガイアシリーズと比較される作品である。~
ストーリーやキャラクターについては概ね好評で、あざといながらも温泉システムやCGも好評。~
ゲームシステムもディスガイアシリーズとは大きく異なっており、似たようなゲームではなく、差別化は図られている。~
しかしながら、第一作ということからか、調整不足は否めず、確かにやり込みは用意されているが、そこまでのモチベーションを引き出す要素は少ない。~
戦闘システムも目新しい要素が多いものの、煩雑さを感じて早々に投げ出してしまう人もいるのではないかと思われる。~
決して駄作ではないが、人を選ぶ作品といえよう。
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**余談
-この作品の後、続編として圧倒的遊戯 ムゲンソウルズZがほぼ1年後の2013年4月25日に発売されている。本作での不満点の一部は修正されている。
*圧倒的遊戯 ムゲンソウルズ
【あっとうてきゆうぎむげんそうるず】
|ジャンル|RPG|&amazon(B005VASZCO)|&amazon(B005VAT032)|
|対応機種|プレイステーション3|~|~|
|メディア|BD-ROM 1枚|~|~|
|発売・開発元|コンパイルハート|~|~|
|発売日|2012年3月22日|~|~|
|定価|通常版:6,980円&br;限定版:8,980円(共に税別)|~|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|~|
|廉価版|CHセレクション:2013年4月25日/3,800円(税別)|~|~|
|判定|なし|~|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-新稲船敬二を名乗る人物がプロデュースした『[[ネプテューヌシリーズ]]』に続くコンパイルハートの新IPのやり込みRPG。
--インフレの激しいパラメータやダメージ、キャラや装備品の育成要素などから、日本一ソフトウェアの[[魔界戦記ディスガイアシリーズ]]と比較されることが多い。
---作品そのものは日本一ソフトウェアとは無関係であるが、音楽は佐藤天平、キャラクターデザインは原田たけひとと、両者とも日本一ソフトウェアの常連であり、開発には元日本一のスタッフが多く参加している。~
主人公の目的が世界征服であったり数値インフレが頻発するバランスなど、ゲーム内容自体も「コンハーの皮を被った日本一作品」といった印象で、ネット上では「日本一ソフトウェアのゲーム」とネタにされることも。
-やり込み要素は豊富であり、ハチャメチャな要素もあるが、調整不足や不親切さが目立つ。
-コンパイルハートらしいパロディネタなどは豊富。お色気要素もある。
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**ストーリー
>七曜界――~
七色に光り輝く七つの世界が存在する小さな宇宙
>
>黄に輝く日耀界~
橙の灯る月耀界~
赤く燃える火耀界~
水に煌めく水耀界~
緑の映ゆる木耀界~
藍に佇む金耀界~
紫に忍ぶ土耀界
>
>一つ一つの世界は互いに干渉することなく、~
それぞれが独自の、豊かな文化を築いている~
そして、今ここに、~
"世界の全てを我がモノにせんと~
立ち上がる少女が一人――"~
この世界はわたしがぜーんぶもらっちゃうんだから!
(公式サイトより引用)
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**ゲームシステム
''性格''
-本作では、キャラクターやモンスターに性格(というよりはフェチ?)が設定されており、これが属性の代わりをしている。
--スキルも「ドM」属性や「ドS」属性などの一風変わったものとなっている。
--また、性格は下述する萌え殺しの大きな影響を及ぼす。
''萌え殺し''
-主人公であるシュシュのみが使える行動。モンスターなどを萌えさせることで下僕化させたり、アイテムにしたりすることが出来る。
--下僕を増やすことでシュシュの萌え殺しが強くなる(具体的には性格ごとのレベルが上がる)。
-萌え殺しには性格が大きく拘わっており、モンスターの性格とシュシュの性格が一致していると、成功しやすい。
--逆に、性格が合っていないと、モンスターを凶暴化させてしまい、不利になることもある。
-このシステムがあるため、シュシュの性格は移動中だけでなく戦闘中も変化させることが可能となっている。
--ストーリーのイベント中は、シュシュの性格の変更は反映されないが、性格によってシュシュの外見や口調(CVも変わる)は大きく変化する。
''Gキャッスル''
-シュシュ達の拠点となる巨大な宇宙船。様々な施設が用意されている。
-このGキャッスルを使って敵の宇宙船と勝負することもあり、大規模な戦闘が繰り広げられることもある。
-Gキャッスルでの戦いはやや特殊なシステムとなっており、いわゆるじゃんけんのような三すくみが基本となる。
''ムゲンフィールド''
-ひたすら戦闘を繰り返し続けるフィールド。
--所定の階数に辿り着くとキャラクターを鍛えたり、新しいシステムをアンロックしたりすることも出来る。
-挑戦にはムゲンポイントが必要となり、道中でキャラクターを鍛えたりシステムのアンロックにも必要になったりする。
--賭けるムゲンポイントが多ければ多いほど敵も強くなる。
-連続で進めば進むほど戦闘の報酬の倍率が上がっていくメリットもある。
-ここでのイベントをこなしているとトゥルーエンドに到達できる。
''転職、能力開発''
-キャラクターを育て直したり、強化したりすることが出来るシステム。
--転職はあくまで汎用のキャラクターを別の職業にすることが出来るシステム。
--能力開発はベースキャラ(鍛えたいキャラ)と従属キャラの2キャラを使い、ベースキャラを鍛えるシステム。
---能力開発を行うとベースのキャラ、従属キャラの双方のレベルが1に戻る。強くなるのはベースキャラのみで従属キャラは強くならずに単にレベル1になるだけ。
''戦闘システム''
-戦闘では[[超次元ゲイム ネプテューヌ]]などのコンパイルハートゲームではおなじみ、自分の行動ターンが回ってきたらフィールドを移動し、攻撃などを行うといったもの。
-戦闘のフィールドには大クリスタルが1つと小クリスタルが複数個配置される。
--大クリスタルは戦闘フィールド全体、小クリスタルは周囲の限られた範囲に特定の効果を発動させる。
--クリスタルは攻撃の対象とすることはできず、範囲攻撃の範囲に入った場合でもダメージを与えることは出来ないが、後述する吹き飛ばしによってキャラクターにぶつかったり、フィールドの端にぶつかったりすると1ダメージを受ける。HPが0になると、クリスタルは破壊される。
--クリスタルは萌え殺しの対象となることから性格が設定されている。クリスタルを萌え殺しした場合(凶暴化も含む)は、その効果範囲のモンスター全てにクリスタルに発生した萌え殺しの効果が発生する。
-スキルには吹き飛ばし効果が設定されていることもあり、吹き飛ばし効果が設定されているスキルを使うと敵を吹き飛ばすことが出来る。
--吹き飛ばしのパワーは吹き飛ばさずにスキルを使うことで貯まっていく。
--吹き飛ばした敵はフィールド内の範囲に限って吹き飛ぶ。吹き飛んだ結果、他のキャラに当たったりクリスタルに当たったりするとダメージを与えると共に、キャラやクリスタルも吹き飛ばす。
---上空に吹き飛ばすことも可能。
--大クリスタルを破壊するか、小クリスタルを下僕化するとフィーバータイムに突入する。フィーバータイムの間は空中に4個のボールが出現し、吹き飛ばしで敵を命中させると大量のお金を入手することが出来る。
''温泉''
-Gキャッスルで入ることが可能。シャンプーとボディソープを選ぶことで、次にGキャッスルに帰還するまでの間特定のステータスを高めることが出来る。
--また、特定のキャラクターを選んで背中を流すことが出来る。いわゆるお色気イベント。
---流石にしっかりと水着(?)を着ているが、湯気の量が選んだシャンプー等で変化したり、CGが無駄に綺麗に動いたりと力が入っている。
---背中を流すのは飛ばすことも出来る。
----
**評価点
''キャラクターが可愛い''
-戦闘などでのデフォルメされたキャラクターが非常に可愛い。
--ダメージを受けた時や武器を構えた時など表情も豊かである。
''ストーリーも良好''
-序盤はバカゲーを思わせる場面もあるが、核心に迫っていくにつれプレイヤーをしっかりと引き込んでいく展開となっている。
--シュシュとその他のキャラクターも個性的で物語をしっかりと盛り上げてくれる。俗に言う影になってしまうキャラはいない。
''温泉シーンはエロい''
-キャラクターごとにしっかりとイラストが用意されており、また背中を流す(=こする)ことも出来るがその時の反応もキャラクターごとに個性が出ている。
--ネプテューヌシリーズと同じく、キャラクターがかすかに動き、胸も揺れるので結構エロい。
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**賛否両論点
''やり込み要素の乏しさ''
-パラメータのインフレなどは謳われているが、結局のところ、最終的にはムゲンフィールドにこもり続けることになる。
--そのムゲンフィールドも戦闘を繰り返し続けることになるのみであり、変化に乏しい。しかしながらキャラクターを育てようとすると膨大な時間がかかるため、こもり続けざるを得ない。
--一応強敵と一戦限りの戦闘が出来るモードもあるが、こちらは一切変化しない上、解放するためにシュシュの性格レベルを上げる必要があり、解放が面倒。
''システムが複雑''
-戦闘をメインとしているためか、戦闘におけるシステムが非常に多い。
--コンパイルハートおなじみの基本的な戦闘ルールはともかく、萌え殺し、クリスタル、吹き飛ばしなどの様々な要素が詰め込まれており、序盤ではなかなかマスターすることが出来ないと思われる。
--慣れてくれば奥深いシステムではあるが、慣れるまでは大変といえるだろう。
''一部のスキルが強すぎる''
-戦闘では様々なスキルがあるが、全体攻撃スキルが群を抜いて強い。
--文字通り、攻撃範囲がフィールド全体となっている。本作の戦闘では、移動して攻撃範囲まで近づかなければならないことを考えるとこのスキルの強さが分かると思われる。
--結局、ムゲンフィールドだろうと通常の戦闘だろうと、全体攻撃スキルを使って敵を片付けることがある程度デフォルトとなってくる。
---最終的にムゲンフィールドを突破しようとすると、毎回ちまちま戦闘をすると面倒なので、救済措置とみることもできる。
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**問題点
''テンポが悪い''
-戦闘に重きを置いたバランスであるが、ロード時間が長く、戦闘の演出も長いため、テンポが悪くなっている。
--アップデートで演出を飛ばすことが出来るようになったが、それまでは戦闘での演出を飛ばすことも出来なかった。
--特にムゲンフィールドでは連続で戦闘をこなす必要があるため、バトルのテンポの悪さは致命的でもある(現在はだいぶ解消されたが)。
''Gキャッスル戦のバランス''
-Gキャッスル戦はリュートなどの台詞を見て相手の行動を予想し、自分の行動を決める形式となる。
--例えば、相手の攻撃を跳ね返す「反射」という行動があるが、「貫通」に対しては無効であったり、威力は低いが素早く攻撃し、相手の攻撃の威力を下げる「速攻」などがある。
-このGキャッスル戦はストーリー中やムゲンフィールドで行われるが、評価はよくない。
--Gキャッスルの強さは集めたシャンプルによって決まる。シャンプルをがっつり稼ぐのは本編では難しいため、キャラクターは強いがGキャッスルはそれほどでもないという事態が起こる。
--相手の行動はリュートなどの台詞で予想出来るが、完全に読めるわけではないため、運が悪いと予想を外しまくって負けることもある。
--読み合いのようにみえるが、結局パラメータが重要となる。相手より圧倒的に強ければ「貫通」攻撃のみで片がつく一方、相手より弱いと運良く相手の行動に対して適切な対応をとれない限りほぼ勝てない。
---基本的にストーリーでは相手の方がやや強いバランスとなっている。
-このGキャッスルはムゲンフィールドではランダムで発生する他、特定の階層では必ず発生する。普通の戦闘は楽勝なのにGキャッスル戦では勝てないという状況に陥ることもある。
''トゥルーエンドの面倒さ''
-トゥルーエンドが存在するが、その条件は面倒。周回プレイを前提にしているのだろうが……。
--後日談はトゥルーエンドを前提としているため、通常のエンディングだとムゲンフィールドに挑戦するくらいしかやり込む要素はない。
''その他細かい点の調整不足''
-ソフトウェアリセットがない。やり込みを前提とするなら入れて欲しいシステムであろう。
-萌え殺しは序盤はほとんど効かないため使い物にならない。逆に使えるレベルが上がると数回(下手すると1回)で成功するようになる。
--また、後半になると、敵の攻撃を受けるだけで壊滅的なピンチになるため、萌え殺しを使い辛くなる。
-ムゲンフィールドは不安定要素が多い。
--例えばランダムイベントでコマンドの一部を封印される、など。
--また、途中でセーブが一切出来ないため長丁場なのに不親切((脱出は出来るが連続ボーナスが消える。))。
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**総評
やり込みを重視したRPGとして販売したことから何かとディスガイアシリーズと比較される作品である。~
ストーリーやキャラクターについては概ね好評で、あざといながらも温泉システムやCGも好評。~
ゲームシステムもディスガイアシリーズとは大きく異なっており、似たようなゲームではなく、差別化は図られている。~
しかしながら、第一作ということからか、調整不足は否めず、確かにやり込みは用意されているが、そこまでのモチベーションを引き出す要素は少ない。~
戦闘システムも目新しい要素が多いものの、煩雑さを感じて早々に投げ出してしまう人もいるのではないかと思われる。~
決して駄作ではないが、人を選ぶ作品といえよう。
----
**余談
-この作品の後、続編として圧倒的遊戯 ムゲンソウルズZがほぼ1年後の2013年4月25日に発売されている。本作での不満点の一部は修正されている。