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beatmania IIDX 19 Lincle - (2016/10/02 (日) 10:00:19) の1つ前との変更点

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*beatmaniaIIDX 19 Lincle 【びーとまにあつーでぃーえっくす ないんてぃーん りんくる】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2011年9月15日|~| |判定|なし|~| |ポイント|初心者サポートの充実&br;IOSYSによる電波曲の参戦&br;ミニキャラアバター「クプロ」登場、人気を得た新キャラ達&br;伝説の顔芸爆誕&br;かなり不評な連動イベント|~| |>|>|CENTER:''[[beatmaniaIIDXシリーズリンク>beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『beatmaniaIIDX』シリーズ20作目。 -青緑とオレンジ色を基調とし、明るいサイバーチックなデザインに。 -キャッチコピーは「可憐×轟音=新連鎖。(ラブリー&ドライブ=ニューリンクル)」 --製作期間中に東日本大震災があったため、それの意識もあると思われる。 **新要素・前作からの変更点 -''EX-HARD''ゲージ --HARDオプションの更に上級の危険なオプション。ゲージは黄緑色で表示される。曲途中でゲージが0%になるとその時点で終了。 ---見逃しPOOR=18%減少、空打ちPOOR・BAD=10%減少。HARDオプションと異なり、ゲージが一定値を下回った際の減少量補正無し。 --クリアランプは赤と黄に交互に光る。この色がいまいちだと感じるプレイヤーも・・・。 --ONE MORE EXTRA STAGEでは、このゲージによるプレイとなった。 ---また、「Lincle Kingdom」などのイベント進行の条件で、このゲージでのプレイが必要になる場面も。 -EX段位ゲージ --段位認定において、とあるコマンドを入力するとこのゲージになる。 --上のEX-HARDゲージとは仕様が異なるが、同じ黄色いゲージであり普通の段位ゲージよりも減り幅が大きい。 --本作の時点では、特にこのゲージでプレイするメリットは全く無かった。 -''STEP UPモード'' --以前にあったBEGINNERモードは廃止され、これが初心者向けモードに。もちろん上級者にも使える。 --前作のSTORYモードに改良を加えたような感じで、3曲保証。会話イベントは無い。 --本モードはDPにも対応。 -FREE PLUSモード --2人プレイ時限定FREEモードで、2曲保証でなく3曲保証でプレイできる。 -DJ VIP PASS --STANDARDモードでPASELI支払い時に、追加で支払うと取得することができる。 --「DJ VIP PASS GOLD」は3曲保障、「DJ VIP PASS PLATINUM」は3曲保障+難易度制限無しになる。 -ミニキャラアバター「''クプロ''」の登場 --帽子・髪型・顔・胴体・両腕の装備品のパーツを別々にカスタマイズ可能。カスタマイズの自由度が高く可動するため愛着がわきやすく好評を得た。次回作のtricoroでは動きや表情のパターンも追加された。 --クプロパーツの中には歴代作品のムービーキャラを再現できるものもある。 --クプロパーツはe-AMUSEMENTの「クプロの部屋」にあるものだけでなく、連動イベントの解禁物、CDなどの特典になっているものもある。 -DELLAR(デラー)について --前作からの反省からか、デラーの使い道が変更。ゲーム中で楽曲を解禁するのではなく、e-AMUSUMENTでクプロパーツやプレイカスタマイズ、Lincle Kingdomのアイテムを購入する程度に留まった。 -「ALL CHARGE NOTES」フォルダ --名前通り、CNやBSSがある譜面(CNマークが付いた譜面)が集まったフォルダが追加。そのSTAGEで選択可能な難易度までの全譜面が入っている。 -BPMの最小・最大値がプレイ中にも表示。 -SUDDEN+ TYPE B --CS版のIIDXに実装されていたオプションを逆輸入。TYPE Aとの違いは、ハイスピード変更時SUD+が自動で調整される。 -%刻みPACE MAKER --テンキーを使って0~100%のスコアのグラフペースメーカーにすることができる。100%にするとDJ AUTOと表示される。 -演出スキップ --CSと同じように、決定時の演出をスキップできるようになった。 -MUSIC PREVIEW --早い話が試聴機能。IIDX以外の全ての現行BEMANIシリーズに既に実装されている。 ---以前はBEGINNERモードでしか搭載されていなかったが、ついに他のモードにも導入。 ---かつてQ&Aにおいても''「DJはあらかじめ曲を知っているもんだ」''といった硬派な回答をしていた過去もあり、この機能の追加は長く実装されていなかった。 --ON/OFFはe-AMUSEMENTのカスタマイズで切り替えることができる(ただし、ベーシックコースに加入が必要)。 -e-PASSの非接触型認証採用 --以前の差込式によるe-PASSの傷つきの心配は無くなった。 --財布をかざしたときに、SuicaなどのICカードが反応してしまうことも。 -INTERNET RANKINGのbeat#制の廃止 --前作まであったbeat#表記がなくなり、EXPERTモードのIR対象コースは約1か月ごとに追加配信されるようになり、開催期間は次のコース配信までになった。 ---これに伴い隠し要素の解禁タイミングも前作から変わり、不定期になった。 -カスタマイズパーツ「ノーツ」「フルコンボエフェクト」の登場 --「ノーツ」は見やすくなるという理由でいじる上級者も多い。 --「フルコンボエフェクト」は過去作を再現した演出が追加。 -ミスレイヤーが空POORだと出なくなった。 -HELP BUTTON --操作説明がeffectボタンを押し続けることにより表示・非表示を切り替えられるようになった。 --従来表示されていた鍵盤操作の説明文はここに移った。 --表示領域がかなり広い為、表示中は選曲画面下部のスコアデータが隠れてしまう。 --デフォルトではONになっているが、OFFにすればその状態で保存される。 -チュートリアル機能 --前作まであったTUTORIALモードが削除され、初プレイから数回プレイの間にモード選択後にチュートリアルをプレイするかどうか選択できるような形式に変わった。 --BGAにはセリカのイラスト、ナレーションは女性ボイスであり、マイケル氏は登場しない。 **評価点 -楽曲は女性ボーカルのポップス系とドラムンベースがやや多めなことを除いては、いつも以上にバラエティに富んでおり、当然ながらクオリティも高い。同人界隈からのアーティストも数人参加しているが、特に新規プレイヤーに受けが良い。 --稼動初期は電波ソング風ポップス「恋する☆宇宙戦争っ!!」「Drive me crazy」や、天土が走るレイヤーの「Express Emotion」が楽曲・ムービーで高い人気を集める。 --DJ SWANこと上野圭一氏がAsuka Mをボーカルにフィーチャーしたドラムン「LOVE B.B.B」を提供し、古参プレイヤーを感激させた。 --「冥」から久しぶりにD.J.Amuro名義がカムバックし、「F」やLL第五弾の「HAERETICUS」を提供。 --DJ MURASAME氏とDJ Killer氏((正体は両者ともTatsh氏。))によるEXTRA専用曲「SHADE」は、前作同様各難易度をつなげて1曲になる形式。 --通常ONE MORE EXTRA楽曲「DIAVOLO」は「もはやこれは階段ではなく坂」といわれる強烈な譜面に加えてド派手なロゴをバックに奇妙なステップを踏む赤と青のトランもどき((後にポップンに移植され、そのキャラの名が「あかどきょうのみこと」「あおどきょうのみこと」という名であることが判明する。))のムービーで話題に。 --「SA.YO.NA.RA.SUPER STAR」ではいつもながらONLY ONEな曲調&ONLY ONEなダンスをする満に加え、BEMANIメンバー(というかdjTAKA)の''強烈な顔芸''でもはやツッコミどころしかないムービーが現在でも語り草になっている。 --次回作で削除されてしまった今作限りの楽曲に注目すると、nouvo nudeが「Electric super highway」を提供し、5鍵盤3rdMIXより13年越しのカムバックを果たしてもいる。同じく現在は削除されてしまったTЁЯRAの「ЁVOLUTIØN」も曲・譜面ともに高評価だったため、「ムービー汎用にしてもいいから復活して欲しい」という声が非常に多い((NAOKI氏の退社の一件より「ムービーに出演しているから」という理由で消されたという考え方が一般的。ムービーが搭載されていないpop'n musicとREFLEC BEATでは現在もプレイ可能))。 -初心者のサポートの充実 --前述の楽曲プレビューやヘルプボタンの搭載、STEP UPモードの登場、新曲のNORMAL譜面が抑え気味((ただ、中にはあまりにも不自然に抑えている譜面もある))になっていたりと新規プレイヤーに優しいつくりになっている。 -スクラッチの反応が改善し、主にDJ Mass MAD Izm*氏の楽曲などが攻略しやすくなった。 **賛否両論点 -EDの廃止 --前作までは、STANDARDモードや段位認定などで全曲クリアした際にスタッフロールが流れていたが、今作ではそれが無くなっている。 --ゲーセンでEDをわざわざ観賞するプレイヤーはいるはずもないので、仕方の無いことなのかもしれない。 -ちなみに、他にもボーナス点((20万点スコアに付与されていた「ALL GREATボーナス」「ボーダーボーナス」))や総合リザルトなどの廃止されたシステムは多いが、それに対する批判はあまり出ていない。 -イベント「Lincle PRINCESS」 --電波ソングで有名な同人サークル「IOSYS」の参戦とあり、電波曲としての完成度は非常に高い。ムービーもGOLI氏がかなりノリノリになり作った力作。L.E.D.氏やkors k氏が完全敗北宣言を出した程。曲やBGAは言うまでも無く超賛否両論であるが。 --ただし解禁方法にSTEP UPモードの完全クリアが必要。 ---もともとSTEP UPモードを進めていたプレイヤーはともかく、やってないプレイヤーはこの1曲のためだけにかなりのクレジット数を要求されるハメになってしまった。 -汎用ムービー「Lincle POPS汎用」 --今作で登場した汎用ムービーのうち、「Lincle POPS汎用(例:I'm so Happy、Snow Goose)」が採用されている楽曲が異常に多い。 ---今作はそのムービーが25曲。tricoro以降でもこのムービーが採用されている楽曲が多くあり、一部では「乱発しすぎ」、「ムービーに困ったらこれにしとけって感じ」と揶揄されている。 -EXPERTモードの一部コース --前作「Resort Anthem」では、EXPERTモードの「GLOBAL RANKING PLATINUM」コースにて、解禁イベント前にプレイできる曲がバグによってプレイできてしまった。その煽りを受けてか、「ANCIENT」・「DEVIL」・「KINGDOM」コースでは、自力でコース内の楽曲を解禁しなければそのコースをプレイすることができなくなってしまった。特に「DEVIL」・「KINGDOM」コースが少々複雑で、例を挙げると…。 ---Mamonis・Ashemu・BulluvegolaのNORMALとHYPERを解禁、BeridzebethのNORMALを解禁している場合、DEVILコースはNORMALのみ選択可能(HYPER・ANOTHERは選択不可)。 ---全曲ANOTHERのみ解禁している場合、DEVIL・KINGDOMコース共にANOTHERのみ選択可能(NORMAL・HYPERは選択不可)。 ---Mamonis・Ashemu・BulluvegolaのHYPERのみ解禁、BeridzebethのNORMALのみ解禁している場合、DEVILコースは選択不可。 --ちなみにHIT CHART系/BEST系コースも、未解禁曲が含まれている場合はそのコースは選択できない。 ***Lincle Kingdom -本作のメインイベントである。前作には無かった「CARDINAL GATE」のようなボスフォルダに近い形式。 --具体的には、従来のボスフォルダに様々な解禁要素を加えた感じ。 --ファンタジーRPGのようなデザインで、「七つの大罪」をモチーフにしており、演出もそれなりに凝っている。 -イベント進行について --''1人プレイかつSTANDARDモード限定''であり、STEP UPモードなどの他のモードでは発生しない。 --モード選択後にまずマップを選び、基本「1クレジット内でマップ固有の条件を満たすように4曲プレイする」という条件を満たすと「リンクルのかけら」が手に入る。 ---選んだマップに対応するボス曲は、「リンクルのかけら」が5個でN譜面、10個でH譜面、15個でA譜面が解禁される。このボス曲はマップ「太古の神殿」を選んだときに、EXTRA STAGEで自動的にボスフォルダに突入し、選曲できるようになる。 ---ボス曲で条件を満たせばその譜面に「悪魔の羽」がつき、すべてのボス曲に羽つけることで新たなボス曲"Beridzebeth"が登場する。 --"Beridzebeth"にN譜面でも羽をつけることができれば、Phase2に突入することができる。 ---Phase2も同様にすべてのボス曲に羽をつけることで新たなボス曲"Neulakyussra"が登場。 ---さらに"Neulakyussra"で条件を満たせば、ONE MORE EXTRA STAGE"Cuvelia"に突入できる。 --もちろん過去のボスフォルダと同じく、"Beridzebeth"や"Neulakyussra"の羽の取得に失敗すると取得していたボス曲の羽を没収される。 ---羽の取得条件は、ライバルを設定するとゲージ条件が、Lincleショップで購入できるお守りを装備するとスコア条件が緩和された。 --また、「リンクルのかけら」とは別にLvゲージも存在し、Lvが上がることで新マップが登場したり、CS移植曲や復活曲が解禁される。 --しばらくして、羽をつけた譜面をe-AMUSUMENTの「悪魔のカード」をデラーで購入することで通常選曲画面に常駐させることができるようになった。このときに、真の曲名が判明した。 ---前作で、イベント曲の無条件解禁が無くなってしまったのを受けて、このような形になった。 -イベントの特徴・評価 --ボスフォルダから選択した場合、曲名にモザイクがかかっておりアーティスト名義のみの表記になる。 --ボス曲プレイ時のムービーはキャラvsクプロのような画面構成に。クリア時と失敗時では結末も異なる。 ---このイベントを皮切りに、ボス曲において「クプロとムービーに登場するキャラクターの戦闘」という形式の演出が頻繁に採用されるようになっていくこととなったが、SPADA辺りから不用意にこの形式を使うようになったせいか、次第に批判の声も大きくなっていってしまった。 ---このイベントで登場した7大悪魔キャラの中でも『強欲』のマモニス((隻眼の中年男性風の姿。公式ではサイトの4コマ漫画を主にいじられ役のような扱いで出番が多く、後作のムービーやゲーム内イベントでも何度か登場))・『傲慢』のルシェ((通称『傲慢ちゃん』。巨大な翼と金髪が特徴の美少女のような見た目の姿だが、デザインの一部が原因で『男の娘』疑惑が持ち上がり、公式も悪ノリをするかのごとく性別をぼかしている。一人称も当然ながら『僕』))・そしてONE MORE EXTRA STAGE担当のキュベリア((女神や天使のような美少女キャラだが、「リーダー格であるサタヌ(憤怒)の祖母」に加え「ぐーたらなおばあちゃん」という斜め上を突っ切った裏設定がある。ちなみにロリという程の見た目でも、いわゆるババア口調ですら無かったりする))は特に高い人気を獲得し、次回作以降も至る所で登場している。 ---またイベント中、ボス曲以外のプレイ画面では、BPM表示の上あたりでクプロと敵が戦うようになっている。 --「リンクルのかけら」取得の条件はなかなか難解であり、掲示板などで検証を重ねまくってやっと特定されたとか。 --''同じ選曲方法は使えないため、メモなどに記録しないと後々厄介なことになる上に、A譜面を解禁する場合各マップで「15回」も選曲を縛られる''点が非常に面倒だったが、後に緩和され、マップを選択して4曲プレイすれば取得できるようになった。それでも全譜面解禁するにはなかなか骨が折れる。 --4曲設定の店舗ではボスフォルダを出現させることができなかった。 ---ボスフォルダが出現しないだけで、リンクルのかけらは通常の3+1曲設定の場合と同様に入手可能。 ---4曲設定の場合でも、FINAL STAGEまでプレイすればかけらは手に入る。その場合3曲目でのEXTRA STAGE進出条件が不要となり、難易度によらず普通にクリアすれば良くなるので、3曲目のレベルが低すぎる等でEXTRA STAGE進出が困難な場合、4曲設定の筐体を探してプレイする方法もあった。 -結果、ボスフォルダ演出やボス曲・キャラの評価は良かったが、システム面での評価はいまひとつだった。 **問題点 -連動イベント「Lincle Link」 --前作に引き続き行われたが、第3弾と、第1弾を引き継いだ第5弾が大問題になった。 --前作から継続した第1弾は「REFLEC BEAT limelight」稼動で大きく緩和され、まだ現実的な必要クレ数になった。 --第3弾で解禁できる「WONDER WALKER」は「jubeat copious」との連動曲だったが、解禁条件が「''天空の夜明け(A)をフルコンボしろ''」というトンデモない条件が課された((結果、条件を達成した「スーパー伝導師」は計54人だった。))。超上級者以外は、jubeatでのマッチングで伝導してもらうしかなかった。 ---その次の「yellow head joe」は、''「jubeat」で''「WONDER WALKER」を全譜面フルコンボして解禁するか、そうして解禁したプレイヤーをIIDXで''相互ライバル''にして解禁するかの2択になった。 --第1弾を引き継いだ第5弾はIIDXのプレイでも解禁は可能だが、解禁ゲージは全然伸びず、結局REFLEC BEATをプレイせざるを得なくなっている。 ---もちろん全解禁にはかなりの貢ぎを要求される上、連日プレイでゲージが伸びやすくなる可能性が上がるという仕様はプレイヤーを萎縮させた。 ---ちなみにこのイベント、次々回作のSPADAまで3年近く継続((第5弾単体で見れば2年弱ではあるが、それにしても長すぎると言わざるを得ない。))し、ある意味伝説となっている((tricoro稼働後に一部楽曲の無条件解禁があったものの、その後の条件緩和等はイベント終了まで一切なかった。そのため、スタッフもイベントそのものを完全に忘れているのでは?とまで言われてしまっている。))。 --また、曲解禁が無い第4弾を除く第1弾~第5弾のうち、レイヤーアニメがついているのは20曲中たったの2曲であるのが残念である。 -一部リザルトグラフィックの廃止 --DJキャラが登場するランクA以上のものと、新曲のBGAを用いた段位合否画面のものが本作では廃止された。 ---特に後者はクプロが表示されるのみであり、次回作以降も実装されなくなった。前者は次回作で復活したが。 --ちなみに段位・EXPERTでのトランが登場する6種類のリザルトグラフィックは本作までの実装。 -上記ボス曲を2人でプレイすると''キャラが登場しない''という致命的な仕様がある。 --代わりのムービーなどは無く、ただえんえんと背景だけを垂れ流すという仕様。この仕様は''次回作以降も引き継がれている。'' **総評 前作の反省点を活かし、順当な進化に加え様々な新要素を加えていき、初心者に優しいシステムも多く搭載された。~ 同人界隈のアーティストの参戦や電波曲の登場、萌え要素有りのBGAが多くなったことなどは否定的なコアプレイヤーもそれなりにいたが、新規プレイヤーにとっては取っ付き易く、どちらかといえば成功した方であるだろう。~ また、クプロは本作の時点ではまあまあ好評であり、戦闘レイヤーに対する否定的なプレイヤーはそこまで見受けられなかった。~ ただし、イベントに関しては全体的に面倒くさかったと評するプレイヤーが多く、特に「Lincle Link」に関しては過去最悪の連動イベントと評するプレイヤーもいるほどである。~ システムが前作よりはマシであったのもあって、相対的に評価が良い部分が多くなったともとれるだろう。 **その後 -次回作「tricoro」でも、今作とほぼ同じ路線で進行している。 --次回作からは猫叉Master氏もサウンドディレクターに加わり、L.E.D.氏と二人体制に。 --HARDCORE TANO*Cレーベルなどの同人界隈からさらにアーティストが参戦。特にUSAO氏やDJ Noriken氏は一躍人気アーティストになった。 --メインイベントはクプロが主導となって進行し、ストーリーが作られ、ボス曲は本作と同様に戦闘レイヤー形式に。 ---ちなみにストーリーが割りとアレだったことや、稼動末期のとあるイベントのせいでクプロシステムに対する否定的な評価が目立ち始めた。 ---メインイベントは3つ行われたが、各イベントには開催期間が設けられるようになった。イベント中に解禁・常駐させてない場合、一応e-AMUSEMENTでデラーを消費して解禁させることはできる。 --「Lincle Link」が継続する中、さらに連動イベントは頻度が多くなっていくが、中には評価がそこそこ好評だったものと「Lincle Link」と同様に最悪だったものが存在する。 -また次回作は本作以上にシステムが一新され、変更点が非常に多くなった。 --画面解像度がHD化し、UIも所々変わっている。特にオプション周りのシステムはより使いやすくなった。 --なぜかEXPERTモードが廃止されてしまった。 **余談 -公式サイトのとある場所から4コマ漫画「PASELIの塔からこんにちわ」が読めた。作者はGOLI。(現在はデッドリンク) --Lincle Kingdomのキャラの日常を描いたギャグマンガ。マモニスのいじられキャラ、ベリゼリスのメイド設定、ルシェの■の娘認定、キュベリアのぐーたら設定もここから。 --漫画自体は好評だったが、次回作以降で''このノリを本編ストーリーでやってしまう''ことに・・・・。
*beatmaniaIIDX 19 Lincle 【びーとまにあつーでぃーえっくす ないんてぃーん りんくる】 |ジャンル|DJシミュレーション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |稼動開始日|2011年9月15日|~| |判定|なし|~| |ポイント|初心者サポートの充実&br;IOSYSによる電波曲の参戦&br;ミニキャラアバター「クプロ」登場、人気を得た新キャラ達&br;伝説の顔芸爆誕&br;かなり不評な連動イベント|~| |>|>|CENTER:''[[beatmaniaIIDXシリーズリンク>beatmania IIDXシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『beatmaniaIIDX』シリーズ20作目。 -青緑とオレンジ色を基調とし、明るいサイバーチックなデザインに。 -キャッチコピーは「可憐×轟音=新連鎖。(ラブリー&ドライブ=ニューリンクル)」 --製作期間中に東日本大震災があったため、それの意識もあると思われる。 **新要素・前作からの変更点 -''EX-HARD''ゲージ --HARDオプションの更に上級の危険なオプション。ゲージは黄緑色で表示される。曲途中でゲージが0%になるとその時点で終了。 ---見逃しPOOR=18%減少、空打ちPOOR・BAD=10%減少。HARDオプションと異なり、ゲージが一定値を下回った際の減少量補正無し。 --クリアランプは赤と黄に交互に光る。この色がいまいちだと感じるプレイヤーも・・・。 --ONE MORE EXTRA STAGEでは、このゲージによるプレイとなった。 ---また、「Lincle Kingdom」などのイベント進行の条件で、このゲージでのプレイが必要になる場面も。 -EX段位ゲージ --段位認定において、とあるコマンドを入力するとこのゲージになる。 --上のEX-HARDゲージとは仕様が異なるが、同じ黄色いゲージであり普通の段位ゲージよりも減り幅が大きい。 --本作の時点では、特にこのゲージでプレイするメリットは全く無かった。 -''STEP UPモード'' --以前にあったBEGINNERモードは廃止され、これが初心者向けモードに。もちろん上級者にも使える。 --前作のSTORYモードに改良を加えたような感じで、3曲保証。会話イベントは無い。 --本モードはDPにも対応。 -FREE PLUSモード --2人プレイ時限定FREEモードで、2曲保証でなく3曲保証でプレイできる。 -DJ VIP PASS --STANDARDモードでPASELI支払い時に、追加で支払うと取得することができる。 --「DJ VIP PASS GOLD」は3曲保障、「DJ VIP PASS PLATINUM」は3曲保障+難易度制限無しになる。 -ミニキャラアバター「''クプロ''」の登場 --帽子・髪型・顔・胴体・両腕の装備品のパーツを別々にカスタマイズ可能。カスタマイズの自由度が高く可動するため愛着がわきやすく好評を得た。次回作のtricoroでは動きや表情のパターンも追加された。 --クプロパーツの中には歴代作品のムービーキャラを再現できるものもある。 --クプロパーツはe-AMUSEMENTの「クプロの部屋」にあるものだけでなく、連動イベントの解禁物、CDなどの特典になっているものもある。 -DELLAR(デラー)について --前作からの反省からか、デラーの使い道が変更。ゲーム中で楽曲を解禁するのではなく、e-AMUSUMENTでクプロパーツやプレイカスタマイズ、Lincle Kingdomのアイテムを購入する程度に留まった。 -「ALL CHARGE NOTES」フォルダ --名前通り、CNやBSSがある譜面(CNマークが付いた譜面)が集まったフォルダが追加。そのSTAGEで選択可能な難易度までの全譜面が入っている。 -BPMの最小・最大値がプレイ中にも表示。 -SUDDEN+ TYPE B --CS版のIIDXに実装されていたオプションを逆輸入。TYPE Aとの違いは、ハイスピード変更時SUD+が自動で調整される。 -%刻みPACE MAKER --テンキーを使って0~100%のスコアのグラフペースメーカーにすることができる。100%にするとDJ AUTOと表示される。 -演出スキップ --CSと同じように、決定時の演出をスキップできるようになった。 -MUSIC PREVIEW --早い話が試聴機能。IIDX以外の全ての現行BEMANIシリーズに既に実装されている。 ---以前はBEGINNERモードでしか搭載されていなかったが、ついに他のモードにも導入。 ---かつてQ&Aにおいても''「DJはあらかじめ曲を知っているもんだ」''といった硬派な回答をしていた過去もあり、この機能の追加は長く実装されていなかった。 --ON/OFFはe-AMUSEMENTのカスタマイズで切り替えることができる(ただし、ベーシックコースに加入が必要)。 -e-PASSの非接触型認証採用 --以前の差込式によるe-PASSの傷つきの心配は無くなった。 --財布をかざしたときに、SuicaなどのICカードが反応してしまうことも。 -INTERNET RANKINGのbeat#制の廃止 --前作まであったbeat#表記がなくなり、EXPERTモードのIR対象コースは約1か月ごとに追加配信されるようになり、開催期間は次のコース配信までになった。 ---これに伴い隠し要素の解禁タイミングも前作から変わり、不定期になった。 -カスタマイズパーツ「ノーツ」「フルコンボエフェクト」の登場 --「ノーツ」は見やすくなるという理由でいじる上級者も多い。 --「フルコンボエフェクト」は過去作を再現した演出が追加。 -ミスレイヤーが空POORだと出なくなった。 -HELP BUTTON --操作説明がeffectボタンを押し続けることにより表示・非表示を切り替えられるようになった。 --従来表示されていた鍵盤操作の説明文はここに移った。 --表示領域がかなり広い為、表示中は選曲画面下部のスコアデータが隠れてしまう。 --デフォルトではONになっているが、OFFにすればその状態で保存される。 -チュートリアル機能 --前作まであったTUTORIALモードが削除され、初プレイから数回プレイの間にモード選択後にチュートリアルをプレイするかどうか選択できるような形式に変わった。 --BGAにはセリカのイラスト、ナレーションは女性ボイスであり、マイケル氏は登場しない。 **評価点 -楽曲は女性ボーカルのポップス系とドラムンベースがやや多めなことを除いては、いつも以上にバラエティに富んでおり、当然ながらクオリティも高い。同人界隈からのアーティストも数人参加しているが、特に新規プレイヤーに受けが良い。 --稼動初期は電波ソング風ポップス「恋する☆宇宙戦争っ!!」「Drive me crazy」や、天土が走るレイヤーの「Express Emotion」が楽曲・ムービーで高い人気を集める。 --DJ SWANこと上野圭一氏がAsuka Mをボーカルにフィーチャーしたドラムン「LOVE B.B.B」を提供し、古参プレイヤーを感激させた。 --「冥」から久しぶりにD.J.Amuro名義がカムバックし、「F」やLL第五弾の「HAERETICUS」を提供。 --DJ MURASAME氏とDJ Killer氏((正体は両者ともTatsh氏。))によるEXTRA専用曲「SHADE」は、前作同様各難易度をつなげて1曲になる形式。 --通常ONE MORE EXTRA楽曲「DIAVOLO」は「もはやこれは階段ではなく坂」といわれる強烈な譜面に加えてド派手なロゴをバックに奇妙なステップを踏む赤と青のトランもどき((後にポップンに移植され、そのキャラの名が「あかどきょうのみこと」「あおどきょうのみこと」という名であることが判明する。))のムービーで話題に。 --「SA.YO.NA.RA.SUPER STAR」ではいつもながらONLY ONEな曲調&ONLY ONEなダンスをする満に加え、BEMANIメンバー(というかdjTAKA)の''強烈な顔芸''でもはやツッコミどころしかないムービーが現在でも語り草になっている。 --次回作で削除されてしまった今作限りの楽曲に注目すると、nouvo nudeが「Electric super highway」を提供し、5鍵盤3rdMIXより13年越しのカムバックを果たしてもいる。同じく現在は削除されてしまったTЁЯRAの「ЁVOLUTIØN」も曲・譜面ともに高評価だったため、「ムービー汎用にしてもいいから復活して欲しい」という声が非常に多い((NAOKI氏の退社の一件より「ムービーに出演しているから」という理由で消されたという考え方が一般的。ムービーが搭載されていないpop'n musicとREFLEC BEATでは現在もプレイ可能))。 -初心者のサポートの充実 --前述の楽曲プレビューやヘルプボタンの搭載、STEP UPモードの登場、新曲のNORMAL譜面が抑え気味((ただ、中にはあまりにも不自然に抑えている譜面もある))になっていたりと新規プレイヤーに優しいつくりになっている。 -スクラッチの反応が改善し、主にDJ Mass MAD Izm*氏の楽曲などが攻略しやすくなった。 **賛否両論点 -EDの廃止 --前作までは、STANDARDモードや段位認定などで全曲クリアした際にスタッフロールが流れていたが、今作ではそれが無くなっている。 --ゲーセンでEDをわざわざ観賞するプレイヤーはいるはずもないので、仕方の無いことなのかもしれない。 -ちなみに、他にもボーナス点((20万点スコアに付与されていた「ALL GREATボーナス」「ボーダーボーナス」))や総合リザルトなどの廃止されたシステムは多いが、それに対する批判はあまり出ていない。 -イベント「Lincle PRINCESS」 --電波ソングで有名な同人サークル「IOSYS」の参戦とあり、電波曲としての完成度は非常に高い。ムービーもGOLI氏がかなりノリノリになり作った力作。L.E.D.氏やkors k氏が完全敗北宣言を出した程。曲やBGAは言うまでも無く超賛否両論であるが。 --ただし解禁方法にSTEP UPモードの完全クリアが必要。 ---もともとSTEP UPモードを進めていたプレイヤーはともかく、やってないプレイヤーはこの1曲のためだけにかなりのクレジット数を要求されるハメになってしまった。 -汎用ムービー「Lincle POPS汎用」 --今作で登場した汎用ムービーのうち、「Lincle POPS汎用(例:I'm so Happy、Snow Goose)」が採用されている楽曲が異常に多い。 ---今作はそのムービーが25曲。tricoro以降でもこのムービーが採用されている楽曲が多くあり、一部では「乱発しすぎ」、「ムービーに困ったらこれにしとけって感じ」と揶揄されている。 -EXPERTモードの一部コース --前作「Resort Anthem」では、EXPERTモードの「GLOBAL RANKING PLATINUM」コースにて、解禁イベント前にプレイできる曲がバグによってプレイできてしまった。その煽りを受けてか、「ANCIENT」・「DEVIL」・「KINGDOM」コースでは、自力でコース内の楽曲を解禁しなければそのコースをプレイすることができなくなってしまった。特に「DEVIL」・「KINGDOM」コースが少々複雑で、例を挙げると…。 ---Mamonis・Ashemu・BulluvegolaのNORMALとHYPERを解禁、BeridzebethのNORMALを解禁している場合、DEVILコースはNORMALのみ選択可能(HYPER・ANOTHERは選択不可)。 ---全曲ANOTHERのみ解禁している場合、DEVIL・KINGDOMコース共にANOTHERのみ選択可能(NORMAL・HYPERは選択不可)。 ---Mamonis・Ashemu・BulluvegolaのHYPERのみ解禁、BeridzebethのNORMALのみ解禁している場合、DEVILコースは選択不可。 --ちなみにHIT CHART系/BEST系コースも、未解禁曲が含まれている場合はそのコースは選択できない。 ***Lincle Kingdom -本作のメインイベントである。前作には無かった「CARDINAL GATE」のようなボスフォルダに近い形式。 --具体的には、従来のボスフォルダに様々な解禁要素を加えた感じ。 --ファンタジーRPGのようなデザインで、「七つの大罪」をモチーフにしており、演出もそれなりに凝っている。 -イベント進行について --''1人プレイかつSTANDARDモード限定''であり、STEP UPモードなどの他のモードでは発生しない。 --モード選択後にまずマップを選び、基本「1クレジット内でマップ固有の条件を満たすように4曲プレイする」という条件を満たすと「リンクルのかけら」が手に入る。 ---選んだマップに対応するボス曲は、「リンクルのかけら」が5個でN譜面、10個でH譜面、15個でA譜面が解禁される。このボス曲はマップ「太古の神殿」を選んだときに、EXTRA STAGEで自動的にボスフォルダに突入し、選曲できるようになる。 ---ボス曲で条件を満たせばその譜面に「悪魔の羽」がつき、すべてのボス曲に羽つけることで新たなボス曲"Beridzebeth"が登場する。 --"Beridzebeth"にN譜面でも羽をつけることができれば、Phase2に突入することができる。"Beridzebeth"もフォルダに常駐。 ---Phase2も同様にすべてのボス曲に羽をつけることで新たなボス曲"Neulakyussra"が登場。 ---さらに"Neulakyussra"で条件を満たせば、ONE MORE EXTRA STAGE"Cuvelia"に突入できる。 --もちろん過去のボスフォルダと同じく、"Beridzebeth"や"Neulakyussra"、"Cuvelia"の羽の取得に失敗すると取得していたボス曲の羽を没収される。 ---"Cuvelia"を完走できれば、"Neulakyussra"と"Cuvelia"はフォルダ内に常駐する。 ---羽の取得条件は、ライバルを設定するとゲージ条件が、Lincleショップで購入できるお守りを装備するとスコア条件が緩和された。 --また、「リンクルのかけら」とは別にLvゲージも存在し、Lvが上がることで新マップが登場したり、CS移植曲や復活曲が解禁される。 --しばらくして、羽をつけた譜面をe-AMUSUMENTの「悪魔のカード」をデラーで購入することで通常選曲画面に常駐させることができるようになった。このときに、真の曲名が判明した。 ---前作で、イベント曲の無条件解禁が無くなってしまったのを受けて、このような形になった。 -イベントの特徴・評価 --ボスフォルダから選択した場合、曲名にモザイクがかかっておりアーティスト名義のみの表記になる。 --ボス曲プレイ時のムービーはキャラvsクプロのような画面構成に。クリア時と失敗時では結末も異なる。 ---このイベントを皮切りに、ボス曲において「クプロとムービーに登場するキャラクターの戦闘」という形式の演出が頻繁に採用されるようになっていくこととなったが、SPADA辺りから不用意にこの形式を使うようになったせいか、次第に批判の声も大きくなっていってしまった。 ---このイベントで登場した7大悪魔キャラの中でも『強欲』のマモニス((隻眼の中年男性風の姿。公式ではサイトの4コマ漫画を主にいじられ役のような扱いで出番が多く、後作のムービーやゲーム内イベントでも何度か登場))・『傲慢』のルシェ((通称『傲慢ちゃん』。巨大な翼と金髪が特徴の美少女のような見た目の姿だが、デザインの一部が原因で『男の娘』疑惑が持ち上がり、公式も悪ノリをするかのごとく性別をぼかしている。一人称も当然ながら『僕』))・そしてONE MORE EXTRA STAGE担当のキュベリア((女神や天使のような美少女キャラだが、「リーダー格であるサタヌ(憤怒)の祖母」に加え「ぐーたらなおばあちゃん」という斜め上を突っ切った裏設定がある。ちなみにロリという程の見た目でも、いわゆるババア口調ですら無かったりする))は特に高い人気を獲得し、次回作以降も至る所で登場している。 ---またイベント中、ボス曲以外のプレイ画面では、BPM表示の上あたりでクプロと敵が戦うようになっている。 --「リンクルのかけら」取得の条件はなかなか難解であり、掲示板などで検証を重ねまくってやっと特定されたとか。 --''同じ選曲方法は使えないため、メモなどに記録しないと後々厄介なことになる上に、A譜面を解禁する場合各マップで「15回」も選曲を縛られる''点が非常に面倒だったが、後に緩和され、マップを選択して4曲プレイすれば取得できるようになった。それでも全譜面解禁するにはなかなか骨が折れる。 --4曲設定の店舗ではボスフォルダを出現させることができなかった。 ---ボスフォルダが出現しないだけで、リンクルのかけらは通常の3+1曲設定の場合と同様に入手可能。 ---4曲設定の場合でも、FINAL STAGEまでプレイすればかけらは手に入る。その場合3曲目でのEXTRA STAGE進出条件が不要となり、難易度によらず普通にクリアすれば良くなるので、3曲目のレベルが低すぎる等でEXTRA STAGE進出が困難な場合、4曲設定の筐体を探してプレイする方法もあった。 --羽をつけた曲しか常駐できないため、イベントを放置してその後曲を解禁させることは不可能。つまり、前作同様''曲をプレイしたいならイベントの参加は絶対''。 -結果、ボスフォルダ演出やボス曲・キャラの評価は良かったが、システム面での評価はいまひとつだった。 **問題点 -連動イベント「Lincle Link」 --前作に引き続き行われたが、第3弾と、第1弾を引き継いだ第5弾が大問題になった。 --前作から継続した第1弾は「REFLEC BEAT limelight」稼動で大きく緩和され、まだ現実的な必要クレ数になった。 --第3弾で解禁できる「WONDER WALKER」は「jubeat copious」との連動曲だったが、解禁条件が「''天空の夜明け(A)をフルコンボしろ''」というトンデモない条件が課された((結果、条件を達成した「スーパー伝導師」は計54人だった。))。超上級者以外は、jubeatでのマッチングで伝導してもらうしかなかった。 ---その次の「yellow head joe」は、''「jubeat」で''「WONDER WALKER」を全譜面フルコンボして解禁するか、そうして解禁したプレイヤーをIIDXで''相互ライバル''にして解禁するかの2択になった。 --第1弾を引き継いだ第5弾はIIDXのプレイでも解禁は可能だが、解禁ゲージは全然伸びず、結局REFLEC BEATをプレイせざるを得なくなっている。 ---もちろん全解禁にはかなりの貢ぎを要求される上、連日プレイでゲージが伸びやすくなる可能性が上がるという仕様はプレイヤーを萎縮させた。 ---ちなみにこのイベント、次々回作のSPADAまで3年近く継続((第5弾単体で見れば2年弱ではあるが、それにしても長すぎると言わざるを得ない。))し、ある意味伝説となっている((tricoro稼働後に一部楽曲の無条件解禁があったものの、その後の条件緩和等はイベント終了まで一切なかった。そのため、スタッフもイベントそのものを完全に忘れているのでは?とまで言われてしまっている。))。 --また、曲解禁が無い第4弾を除く第1弾~第5弾のうち、レイヤーアニメがついているのは20曲中たったの2曲であるのが残念である。 -一部リザルトグラフィックの廃止 --DJキャラが登場するランクA以上のものと、新曲のBGAを用いた段位合否画面のものが本作では廃止された。 ---特に後者はクプロが表示されるのみであり、次回作以降も実装されなくなった。前者は次回作で復活したが。 --ちなみに段位・EXPERTでのトランが登場する6種類のリザルトグラフィックは本作までの実装。 -上記ボス曲を2人でプレイすると''キャラが登場しない''という致命的な仕様がある。 --代わりのムービーなどは無く、ただえんえんと背景だけを垂れ流すという仕様。この仕様は''次回作以降も引き継がれている。'' **総評 前作の反省点を活かし、順当な進化に加え様々な新要素を加えていき、初心者に優しいシステムも多く搭載された。~ 同人界隈のアーティストの参戦や電波曲の登場、萌え要素有りのBGAが多くなったことなどは否定的なコアプレイヤーもそれなりにいたが、新規プレイヤーにとっては取っ付き易く、どちらかといえば成功した方であるだろう。~ また、クプロは本作の時点ではまあまあ好評であり、戦闘レイヤーに対する否定的なプレイヤーはそこまで見受けられなかった。~ ただし、イベントに関しては全体的に面倒くさかったと評するプレイヤーが多く、特に「Lincle Link」に関しては過去最悪の連動イベントと評するプレイヤーもいるほどである。~ システムが前作よりはマシであったのもあって、相対的に評価が良い部分が多くなったともとれるだろう。 **その後 -次回作「tricoro」でも、今作とほぼ同じ路線で進行している。 --次回作からは猫叉Master氏もサウンドディレクターに加わり、L.E.D.氏と二人体制に。 --HARDCORE TANO*Cレーベルなどの同人界隈からさらにアーティストが参戦。特にUSAO氏やDJ Noriken氏は一躍人気アーティストになった。 --メインイベントはクプロが主導となって進行し、ストーリーが作られ、ボス曲は本作と同様に戦闘レイヤー形式に。 ---ちなみにストーリーが割りとアレだったことや、稼動末期のとあるイベントのせいでクプロシステムに対する否定的な評価が目立ち始めた。 ---メインイベントは3つ行われたが、各イベントには開催期間が設けられるようになった。イベント中に解禁・常駐させてない場合、一応e-AMUSEMENTでデラーを消費して解禁させることはできる。 --「Lincle Link」が継続する中、さらに連動イベントは頻度が多くなっていくが、中には評価がそこそこ好評だったものと「Lincle Link」と同様に最悪だったものが存在する。 -また次回作は本作以上にシステムが一新され、変更点が非常に多くなった。 --画面解像度がHD化し、UIも所々変わっている。特にオプション周りのシステムはより使いやすくなった。 --なぜかEXPERTモードが廃止されてしまった。 **余談 -公式サイトのとある場所から4コマ漫画「PASELIの塔からこんにちわ」が読めた。作者はGOLI。(現在はデッドリンク) --Lincle Kingdomのキャラの日常を描いたギャグマンガ。マモニスのいじられキャラ、ベリゼリスのメイド設定、ルシェの■の娘認定、キュベリアのぐーたら設定もここから。 --漫画自体は好評だったが、次回作以降で''このノリを本編ストーリーでやってしまう''ことに・・・・。

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