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*アイカツ! 2人のmy princess 【あいかつ! ふたりのまいぷりんせす】 |ジャンル|アイドル体験(音楽/ミニゲーム集)|&amazon(B00E8AV6YC)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |メディア|3DSカード / ダウンロードソフト|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|ウィル|~| |発売日|2013年11月21日|~| |定価|5,219円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1個(SDカード保存)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|AC版が手軽にプレイできる&br;マイキャラしか使えない&br;ミニゲームは中毒にはなるが面倒|~| |>|>|CENTER:''[[データカードダスシリーズリンク>データカードダスシリーズ]]''| **概要 データカードダスシリーズの『[[アイカツ!>アイカツ! -アイドルカツドウ-]]』をニンテンドー3DSに移植した一作。マイキャラを2人作り、レッスンを重ねながらオーディションを勝ち上がって2人でユニットを組み、スペシャルオーディションに挑むという内容。 **原作からの主な変更点 -ファン数という概念を廃止。またマイキャラのみを使用可能。 -カードはレッスンやオーディションで得られるアイテムを合成して作成するというシステムがとられているほか、ホームページなどで発表されたパスワードを入力することで、新たにアイカツカードや追加キャラを登場させることが可能。 **システム -マイキャラ --タイトル通りマイキャラは2人おり、ゲーム開始時にそれぞれスターライト学園とドリームアカデミーに通うアイドルを作成することに。 --セーブデータが一つしかないが、髪型、髪の色、目の色、目つき、名前、誕生日についていつでも自由に変えることができるため、ゲームの途中から別人にすることも可能。 --初代主人公の星宮いちごと同学年という設定。 -レッスンスタジオ --本作ではアイドルの経験値はファン数ではなく、レッスンをこなすことで蓄積していく。 --レッスンの難易度、達成度に応じてそれぞれ3段階のランクを決められた後に経験値が与えられる。ノルマを達成できなくても報酬(カード素材など)と経験値はもらえる。 --レッスンはタッチペンを用いたミニゲームによって構成されている。 --スターライト学園はレッスンスタジオとサロン、ドリームアカデミーはレッスンスタジオとアトリエに分かれている。 ---新しく受けられるようになったレッスン、及びレッスンの会場はNewマークで教えてくれる。 #region(close,レッスンの内容) -基本的に時間内に何かしらのタッチペン操作を成功させるという内容。 -右上にノルマ回数と成功回数が表示されている。クリア時のランクは枠の豪華さで把握可能。 ・線をなぞるタイプ --他のレッスンとは異なり成功回数といったノルマが表示されておらず、なぞりの完成度に応じて◎、○、×の三段階で評価される。 --難易度が上がるにつれて、なぞるべきお手本が複雑になっていく。 -サインレッスン --短時間の間にお手本をできるだけ正確になぞる。一筆書きする必要はなく2度書きも(システム上は)認められている。 -スイーツデコレッスン --制限時間はかなり長く用意されているが、線から外れると評価が下がる。 ・線を記憶するタイプ --線から外れたり、お手本が踏んでいない順番や関係のないマスをなぞってしまうとミス。 ---どの難易度でも6セット行われ、そのうち3セット成功するのがクリアノルマ。 -メイクレッスン --ファンデーションパッドを追いかけるようになぞる。 --難易度が上がるとファンデーションの移動距離が増加し、同じ場所を何度も通ることが増える。 -ヘアメイクレッスン --お手本が走り終わるまでは操作できず、星マークが移動した軌道を正しくなぞれれば成功。 ・タイミングよく目盛を止めるタイプ -ゲージを一定速度で規則的に動く目盛を、タッチパネルのボタンのクリックでタイミングよく止めてポーズを決める。 -ゲージには大当たり、当たり、外れの3種類があり、大当たりは3回、当たりは1回ポーズを決められる。 -難易度が上がるほど、目盛の速度が増加し当たりの範囲が狭くなる。 -ポージングレッスン --直線状のゲージをメモリが往復する。ゲージ中央部に当たりのポイントがある。 --外れのところでメモリを止めてしまうと残り時間に関係なく即終了。 --当たりで止めた後の目盛とゲージの大まかな位置は変化しない(ただしゲージはだんだん狭くなっていく)ので、タッチパネルのボタン連打が有効。 ---ただし難易度が高くなると目盛の動きが早くなっているので、失敗も招くというリスクがある。 -ウォーキングレッスン --時間内に円形のゲージをメモリがぐるぐるとまわる。 --ミスしてもレッスンが終了しないほか、ペナルティも特になくあまりタイムロスにもならない。 --タッチパネルのボタンを押すたびに、成功・失敗問わずゲージの配置が変化する。 ・選んでクリックするタイプ -ストーンデコレッスン --ファンデーションケースをデコレーションするゲーム。 --トランプの4つのマークが無造作に表れるので、ゲームから指定されたマークだけをクリックしていく。 ---正しくクリックされた場所にはデコレーションが施される。 --指定されたマークをクリックし尽くすと新しくマークが現れるほか、一定時間経過するごとにクリックすべきマークの種類も変わる。 ---制限時間を経過するか、4回お手つきすると終了。難易度が上がるほど、マークが細かくなりクリックすべき数も増えていく。 -ビーズアクセレッスン --いくつかあるビーズのうち光った物をタッチし、10個タッチできるとネックレスが完成する。このネックレスが制限時間内にいくつ作れるかが本レッスンの評価ポイント。 --まだ光ってないものをタッチするとミス、成績に直接響くことはないがタイムロスになる。 --難易度が上がるほどクリックする順番を厳しく指定するようになる、古く光った順にクリックしないとミスとなり1秒ほどタイムロスになる。 ・受け皿でマークを拾うタイプ -一定時間内に画面上から降ってくるマークを、ブロック崩しのバーのようなアイコンで拾う内容。 -マークの落下速度は種類によって異なるほか、マークは厳密には皿で触ることができれば拾ったとカウントされる。 -ボイスレッスン --皿となるマイクアイコンの待機場所が断続的になっており、タッチした待機場所にマイクが駆けつけるシステム。 -ダンスレッスン --皿となるアイコンをタッチペンのスライドで動かす。ボイスレッスンと異なり、皿にはタッチした場所を追いかける機能はなく、触っていないと動かせない。 #endregion -アイドルランク --前述通りアーケード版のファン数が廃止され、レッスンのクリアで得られる経験値をためていくと段々アイドルランクが上昇していく。 --2人のマイキャラで共有のパラメータ --オーディションお合格しやすさに影響、レッスンのクリアボーダーラインもランクに応じてやや上昇していく -オーディションルーム --入手した衣装カードをコーディネートして、リズムに合わせてコマンド入力する本来のアイカツができるモード。 --必ずなにかしらの衣装は固定されており、該当するカードを持っていないと受けられない。 --画面に現れる←↑→ボタンをタッチ及び長押しするおなじみのリズムゲーモード。 ---←↑→は3DSのLorRキーにも対応している。 ---流れてくる星マークの譜面(ラッキースター)を上手にキャッチできると、アピールレベルを上げることが可能。 --曲の合間にアピールタイムも設けられており、タイミングよくどれかのボタンを入力、コーデの組み合わせによっては、時間内にコマンド入力させるタイプもある。 --クリアすると衣装や素材をもらえるほか、ストーリーが進み新しいレッスンやオーディションが解放される。 --2人のマイキャラのオーディションを一通りクリアするとスペシャルオーディションが解禁され、2人のマイキャラがユニットを組んでオーディションを受けることになる。 -カードデザイン --素材を消費して衣装カード製作する。型紙に対して作れる衣装を選択するようになっており、細かい素材がどこで入手できるか確認可能。 ---型紙がない場合のみ、その型紙の入手方法を該当ページからも閲覧可能。 --必要な素材がそろった瞬間にアナウンスがあり、該当するカードをNewマークで教えてくれる。しかし一度閲覧してしまうとNewマークは消えてしまうほか、素材がそろっていなくても消滅しない。 //カードの性能やタイプ、レアリティがもたらすゲームバランスが原作と比べて良いのか悪いのかは不明 -カード素材 --衣装カードを創るのに必要なアイテムであり、型紙・生地・素材の3種類。 --対応したレッスンやオーディションを受けることで素材が得られる。 --カギマークがついたアイカツ!カードはオーディションに必要であり、無いと受けられず、カード作成に必要な素材入手先のレッスンを教えてくれる。 --未入手素材は???で表示されるが、手に入れるためのヒントは閲覧可能。かつて入手したことがあるが、現在在庫がない素材に関しては赤い字で表示される。 -アイカツフォン --着替え、髪型変えなどはここで行うほか、手に入れた素材やカードの閲覧も可能。 --パスワードを入力することで、追加の衣装カードや隠しキャラをゲームに登場させることが可能。 -衣装 --同じタイプ、ブランドでそろえると好評価 アピール力の高さも重要視される。 --素材・カードともに2人のアイドルで共有。 --ブランドものはレアカード扱い、プレミアレアも存在しこちらはゲームの終盤に手に入るようになる。 --原作通り、スペード:セクシー、ハート:キュート、ダイヤ:クール、クローバー:ポップの対応。 ---トップスとボトムスの一括されたシステムは廃止されているが、両者が対になった衣装は存在する。 -その他 --オートセーブが搭載されており、カード作成からレッスンクリアまでを細かく3DS本体に記録される。 -すれちがい --自分が作成したマイキャラのプロフィールを、他のプレイヤーに送信する機能がある。 --なぜかスターライト学園とドリームアカデミーを同時に送受信することはできない。 **評価点 -シンプルなルール --タッチペンをフルに用いたミニゲーム群により構成されており、深いゲーム性を求める人には薦められないが息抜きプレイにはちょうど良い作り。 --ミニゲームは視覚効果をよく取り入れているので、プレイしていて楽しめる。 -子供への配慮 --データ一覧が分かりやすいように設計されている。 --イベントを進めるために必要なアイカツカードは鍵マークで、新しく作れるようになったアイカツカードはNewマークで教えてくれる他、作れるようになるとレッスン終了時にアナウンスも入れてくれる。 -その他 --雰囲気そのものを再現できなかったという問題こそあるが、カードを支払うという特殊なACゲームとしての原作を、本来のシステムを絶妙に残す・改変するなどしてなかなか上手に移植してある。 --エフェクトが多く表示されるにもかかわらず、3DS表示にしても挙動が全く重たくならない。 --マイキャラでユニットを組めるというのは斬新なポイントかもしれない。 **賛否両論点 -AC版からの変更 --意図的にカブらないようにはできるが、入手には素材を集める必要がありこの一連の過程が作業になりがち。単純にミニゲームはサクサクプレイできるものが多めで後半になるとカードの製作ペースが向上するのが幸いかもしれない。 --今回は経験値がレッスンをすれば得られてしまう仕様なため、カード収集が好きなプレイヤーだと、アイドルレベルはアイテム集めの過程で勝手に上がって行ってしまう。これにより本来のオーディションに必要な衣装を入手したころには難易度があまり高くなくなってしまうという問題もある。しかしクリア後も何度も挑戦しハイスコアを競う事はできるので、やりこみプレイが全くできないわけではない。 -ボリューム --原作のカード、ステージ、キャラ、楽曲などがすべて揃えられているわけではないが、これでも体感的にはかなりボリュームを誇っている。しかし、やっていることが基本同じなので途中で飽きが来やすい(これはAC版と違い連続的に行えてしまう事の弊害とも取れるが)。 --本作オリジナルのミニゲームを経てカード素材の収集するという要素を追加することで、ゲーム自体が単調な音ゲーにならないように十分配慮していることが伺えるが、完全なる解決には至っていない。 --ストーリーがひたすら単調なので、もっと力を入れても良かったのではないかという声も。 **問題点 -素材集めの作業 --どの素材が得られるかは運ゲーであり収集効率がかなりよくない。 --序盤はオーディションを受けるために、同じレッスンを受け続けることもザラ。 --カード作成ページと素材ページは比較しながら閲覧できないため、目的の素材は頭で覚えるかメモしておく必要があり、慣れていないうちはやや不便。 --一度作ったカードは左にピンクの星マークが出て教えてはくれるが、重複して作ることで素材を無駄にすることもできてしまう。~間違えて選んでしまった時に確認が出るが、「すでにあるカードです」といった肯定文に対して「はい(製作続行)」「いいえ(製作中止)」で答えさせるため地味にややこしい。 -難易度について --ミニゲームのビーズ作成の「難しい」の難易度がそれなりに理不尽。光った順にビーズをタッチする必要があるのだが、ほぼ同時に光るためほとんど区別がつかない。 --オーディションを受けるためのカードを作る段階で、アイドルレベルがかなりたまってしまい、音ゲーがよほど苦手だったりコーディネートのルールを理解していないという場合でない限り、余裕でシナリオをクリアできてしまい物足りなく感じられる可能性がある。 -リズムゲームの操作性 --リズムゲームはAC版と同じく、流れてくる「←」「↑」「→」のマークをタイミングよく押すというものである。「←」に対応するボタンがLボタン、「→」に対応するボタンがRボタンというのはわかるが、「↑」はLボタン+Rボタンの同時で対応という、首を捻るようキー設定になっている。また、キー設定の変更もない。 --簡単な譜面であれば、ボタン操作でも対応できるが、難しい譜面であると、「↑」マークを押すのに対応しづらい。タッチパネルでも操作可能であるため、ほぼタッチパネルの操作一択となってしまう。 -テンポ --画面を切り替えるたびに画面が真っ白になり長くて2秒ほどのロードが行われる。 --アイカツカード作成の時はジャンプ移動ができないため、選択を誤ったりすると面倒くさい。5秒はロスになる。細かいようだがこれが続くと精神的にくる。 ---学園が2つ登場するうえ、それぞれで受けられるレッスンも2つのレッスンルームに分かれており、覚えていないうちはどこでどのレッスンが受けられて、どんな素材が手に入るのかが非常に紛らわしい。 ---型紙から作りたいカードを検索することになるのだが、作れるものを作りきってしまったという型紙があっても教えてくれない。 --レッスンに応じてクリアまでにかかる時間に差があるので、得られる素材の効率に差が生まれやすい。 --オーディションを受けて合格し、また次のオーディションが解放されて…の繰り返しだが、その間に繰り広げられるストーリーに全くひねりがないのでゲームそのものに飽きるとつらい。 ---「練習してきた」と意気込むオリジナルキャラがオーディションに落選し、こちらのマイユニットを立てる流れがひたすら続くため彼女たちがいたたまれない。 -2人のマイキャラの存在意義 --シナリオは2人作ったマイキャラが互いの存在を少しずつ認知しながら、最終的にひょんなことからユニットを組むというものだが、これまでのストーリーに何のひねりもない。 --レッスン会場のややこしさや、経験値・カードの共有など、システム面においても2人用意することの意義が怪しい。 -AC版に対する劣化点 --対話時以外の動きがややカクくついている。3DS版はこれはこれできれいなのだが、衣装の着替えシーンや踊りの動きなどがAC版の画質の完全再現には至っていない。 --レッスン終了時の成績に応じて話す内容はやや変わったりはするのだが、アイカツのアイドルたちの絡みが薄く、同じような会話が多いほかフルボイスでもない。 ---もっともDCDを再現しにかかったゲームなので、ストーリー性が弱いのは仕方ない部分ではある。 --AC稼働初期に出されたゲームなので仕方のない面もあるが、オーディション時に使われる楽曲があまり多くはない。 --劣化というわけではないが、AC版と比較すると、リズムゲームの判定が厳しい。慣れるまでは少し苦労する。 **細かい難点 -リアリティ --もともと子供向けのゲームなので仕方のない面もあるが、アイドルのレッスンとしてはいつ使うのか疑問なものもいくつかある。 -原作のキャラクター仕様について --AC版同様に敗北したキャラクターはオーディションに落選したことになるのだが、今回操作できるキャラはマイキャラに限定されライバルとして登場するアイカツのオリジナルキャラを直接コーディネートできるわけではないので、彼女たちに思い入れがあると少し受け入れがたい展開かもしれない。 --マイキャラは髪型、目の色、目つきといった調整をすることになり、実際この組み合わせで様々な顔は作れるのだが、人によっては作りたい顔が作れなかったり物足りなく感じられる。 ---髪型の4割ほどはアイカツオリジナルキャラの流用であり、やろうと思えばオリジナルキャラそっくりのユニットを創ってプレイするというスタイルにも対応できるが、当然ゲームにはご本人が登場する。 -本作発売後に登場する原作キャラについて --本作発売後のアニメには姫里マリア、大空あかり、夏樹みくるの3人が登場する。このうち、姫里マリアと大空あかりの2人についてはパスワードを入力することで本作でも使用可能となるが、なぜか夏樹みくるにはパスワードが用意されておらず、使用することが出来ない。 ---但し、みくるは全く登場しないというわけではなく、彼女が愛用するコーデをパスワードで入手するときのみ登場する。 ---あかりは、当時のAC版では使用できなかったため((あかりが主人公を務める新シリーズが始まるまで、イベント時や特別なチケットを使用時のみ、使用可能だった。))、そちらに先駆けて使用可能となった。 **総評 アーケードを携帯機へと移植したゲーム。移植に際しゲームルールやシステム面を消化しきれていないという難点こそ持つが、本家であるアイカツの雰囲気はそれなりに再現できている。~ カード集めといった準備期間を克服する必要こそあるものの、手軽に買い切りでアイカツができるという点は評価できると思われる。 //ソフト自体は有償なので、タダというのは語弊がある。
*アイカツ! 2人のmy princess 【あいかつ! ふたりのまいぷりんせす】 |ジャンル|アイドル体験(音楽/ミニゲーム集)|&amazon(B00E8AV6YC)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |メディア|3DSカード / ダウンロードソフト|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|ウィル|~| |発売日|2013年11月21日|~| |定価|5,219円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1個(SDカード保存)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|AC版が手軽にプレイできる&br;マイキャラしか使えない&br;ミニゲームは中毒にはなるが面倒|~| |>|>|CENTER:''[[データカードダスシリーズリンク>データカードダスシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 データカードダスシリーズの『[[アイカツ!>アイカツ! -アイドルカツドウ-]]』をニンテンドー3DSに移植した一作。マイキャラを2人作り、レッスンを重ねながらオーディションを勝ち上がって2人でユニットを組み、スペシャルオーディションに挑むという内容。 **原作からの主な変更点 -ファン数という概念を廃止。またマイキャラのみを使用可能。 -カードはレッスンやオーディションで得られるアイテムを合成して作成するというシステムがとられているほか、ホームページなどで発表されたパスワードを入力することで、新たにアイカツカードや追加キャラを登場させることが可能。 **システム -マイキャラ --タイトル通りマイキャラは2人おり、ゲーム開始時にそれぞれスターライト学園とドリームアカデミーに通うアイドルを作成することに。 --セーブデータが一つしかないが、髪型、髪の色、目の色、目つき、名前、誕生日についていつでも自由に変えることができるため、ゲームの途中から別人にすることも可能。 --初代主人公の星宮いちごと同学年という設定。 -レッスンスタジオ --本作ではアイドルの経験値はファン数ではなく、レッスンをこなすことで蓄積していく。 --レッスンの難易度、達成度に応じてそれぞれ3段階のランクを決められた後に経験値が与えられる。ノルマを達成できなくても報酬(カード素材など)と経験値はもらえる。 --レッスンはタッチペンを用いたミニゲームによって構成されている。 --スターライト学園はレッスンスタジオとサロン、ドリームアカデミーはレッスンスタジオとアトリエに分かれている。 ---新しく受けられるようになったレッスン、及びレッスンの会場はNewマークで教えてくれる。 #region(close,レッスンの内容) -基本的に時間内に何かしらのタッチペン操作を成功させるという内容。 -右上にノルマ回数と成功回数が表示されている。クリア時のランクは枠の豪華さで把握可能。 ・線をなぞるタイプ --他のレッスンとは異なり成功回数といったノルマが表示されておらず、なぞりの完成度に応じて◎、○、×の三段階で評価される。 --難易度が上がるにつれて、なぞるべきお手本が複雑になっていく。 -サインレッスン --短時間の間にお手本をできるだけ正確になぞる。一筆書きする必要はなく2度書きも(システム上は)認められている。 -スイーツデコレッスン --制限時間はかなり長く用意されているが、線から外れると評価が下がる。 ・線を記憶するタイプ --線から外れたり、お手本が踏んでいない順番や関係のないマスをなぞってしまうとミス。 ---どの難易度でも6セット行われ、そのうち3セット成功するのがクリアノルマ。 -メイクレッスン --ファンデーションパッドを追いかけるようになぞる。 --難易度が上がるとファンデーションの移動距離が増加し、同じ場所を何度も通ることが増える。 -ヘアメイクレッスン --お手本が走り終わるまでは操作できず、星マークが移動した軌道を正しくなぞれれば成功。 ・タイミングよく目盛を止めるタイプ -ゲージを一定速度で規則的に動く目盛を、タッチパネルのボタンのクリックでタイミングよく止めてポーズを決める。 -ゲージには大当たり、当たり、外れの3種類があり、大当たりは3回、当たりは1回ポーズを決められる。 -難易度が上がるほど、目盛の速度が増加し当たりの範囲が狭くなる。 -ポージングレッスン --直線状のゲージをメモリが往復する。ゲージ中央部に当たりのポイントがある。 --外れのところでメモリを止めてしまうと残り時間に関係なく即終了。 --当たりで止めた後の目盛とゲージの大まかな位置は変化しない(ただしゲージはだんだん狭くなっていく)ので、タッチパネルのボタン連打が有効。 ---ただし難易度が高くなると目盛の動きが早くなっているので、失敗も招くというリスクがある。 -ウォーキングレッスン --時間内に円形のゲージをメモリがぐるぐるとまわる。 --ミスしてもレッスンが終了しないほか、ペナルティも特になくあまりタイムロスにもならない。 --タッチパネルのボタンを押すたびに、成功・失敗問わずゲージの配置が変化する。 ・選んでクリックするタイプ -ストーンデコレッスン --ファンデーションケースをデコレーションするゲーム。 --トランプの4つのマークが無造作に表れるので、ゲームから指定されたマークだけをクリックしていく。 ---正しくクリックされた場所にはデコレーションが施される。 --指定されたマークをクリックし尽くすと新しくマークが現れるほか、一定時間経過するごとにクリックすべきマークの種類も変わる。 ---制限時間を経過するか、4回お手つきすると終了。難易度が上がるほど、マークが細かくなりクリックすべき数も増えていく。 -ビーズアクセレッスン --いくつかあるビーズのうち光った物をタッチし、10個タッチできるとネックレスが完成する。このネックレスが制限時間内にいくつ作れるかが本レッスンの評価ポイント。 --まだ光ってないものをタッチするとミス、成績に直接響くことはないがタイムロスになる。 --難易度が上がるほどクリックする順番を厳しく指定するようになる、古く光った順にクリックしないとミスとなり1秒ほどタイムロスになる。 ・受け皿でマークを拾うタイプ -一定時間内に画面上から降ってくるマークを、ブロック崩しのバーのようなアイコンで拾う内容。 -マークの落下速度は種類によって異なるほか、マークは厳密には皿で触ることができれば拾ったとカウントされる。 -ボイスレッスン --皿となるマイクアイコンの待機場所が断続的になっており、タッチした待機場所にマイクが駆けつけるシステム。 -ダンスレッスン --皿となるアイコンをタッチペンのスライドで動かす。ボイスレッスンと異なり、皿にはタッチした場所を追いかける機能はなく、触っていないと動かせない。 #endregion -アイドルランク --前述通りアーケード版のファン数が廃止され、レッスンのクリアで得られる経験値をためていくと段々アイドルランクが上昇していく。 --2人のマイキャラで共有のパラメータ --オーディションお合格しやすさに影響、レッスンのクリアボーダーラインもランクに応じてやや上昇していく -オーディションルーム --入手した衣装カードをコーディネートして、リズムに合わせてコマンド入力する本来のアイカツができるモード。 --必ずなにかしらの衣装は固定されており、該当するカードを持っていないと受けられない。 --画面に現れる←↑→ボタンをタッチ及び長押しするおなじみのリズムゲーモード。 ---←↑→は3DSのLorRキーにも対応している。 ---流れてくる星マークの譜面(ラッキースター)を上手にキャッチできると、アピールレベルを上げることが可能。 --曲の合間にアピールタイムも設けられており、タイミングよくどれかのボタンを入力、コーデの組み合わせによっては、時間内にコマンド入力させるタイプもある。 --クリアすると衣装や素材をもらえるほか、ストーリーが進み新しいレッスンやオーディションが解放される。 --2人のマイキャラのオーディションを一通りクリアするとスペシャルオーディションが解禁され、2人のマイキャラがユニットを組んでオーディションを受けることになる。 -カードデザイン --素材を消費して衣装カード製作する。型紙に対して作れる衣装を選択するようになっており、細かい素材がどこで入手できるか確認可能。 ---型紙がない場合のみ、その型紙の入手方法を該当ページからも閲覧可能。 --必要な素材がそろった瞬間にアナウンスがあり、該当するカードをNewマークで教えてくれる。しかし一度閲覧してしまうとNewマークは消えてしまうほか、素材がそろっていなくても消滅しない。 //カードの性能やタイプ、レアリティがもたらすゲームバランスが原作と比べて良いのか悪いのかは不明 -カード素材 --衣装カードを創るのに必要なアイテムであり、型紙・生地・素材の3種類。 --対応したレッスンやオーディションを受けることで素材が得られる。 --カギマークがついたアイカツ!カードはオーディションに必要であり、無いと受けられず、カード作成に必要な素材入手先のレッスンを教えてくれる。 --未入手素材は???で表示されるが、手に入れるためのヒントは閲覧可能。かつて入手したことがあるが、現在在庫がない素材に関しては赤い字で表示される。 -アイカツフォン --着替え、髪型変えなどはここで行うほか、手に入れた素材やカードの閲覧も可能。 --パスワードを入力することで、追加の衣装カードや隠しキャラをゲームに登場させることが可能。 -衣装 --同じタイプ、ブランドでそろえると好評価 アピール力の高さも重要視される。 --素材・カードともに2人のアイドルで共有。 --ブランドものはレアカード扱い、プレミアレアも存在しこちらはゲームの終盤に手に入るようになる。 --原作通り、スペード:セクシー、ハート:キュート、ダイヤ:クール、クローバー:ポップの対応。 ---トップスとボトムスの一括されたシステムは廃止されているが、両者が対になった衣装は存在する。 -その他 --オートセーブが搭載されており、カード作成からレッスンクリアまでを細かく3DS本体に記録される。 -すれちがい --自分が作成したマイキャラのプロフィールを、他のプレイヤーに送信する機能がある。 --なぜかスターライト学園とドリームアカデミーを同時に送受信することはできない。 **評価点 -シンプルなルール --タッチペンをフルに用いたミニゲーム群により構成されており、深いゲーム性を求める人には薦められないが息抜きプレイにはちょうど良い作り。 --ミニゲームは視覚効果をよく取り入れているので、プレイしていて楽しめる。 -子供への配慮 --データ一覧が分かりやすいように設計されている。 --イベントを進めるために必要なアイカツカードは鍵マークで、新しく作れるようになったアイカツカードはNewマークで教えてくれる他、作れるようになるとレッスン終了時にアナウンスも入れてくれる。 -その他 --雰囲気そのものを再現できなかったという問題こそあるが、カードを支払うという特殊なACゲームとしての原作を、本来のシステムを絶妙に残す・改変するなどしてなかなか上手に移植してある。 --エフェクトが多く表示されるにもかかわらず、3DS表示にしても挙動が全く重たくならない。 --マイキャラでユニットを組めるというのは斬新なポイントかもしれない。 **賛否両論点 -AC版からの変更 --意図的にカブらないようにはできるが、入手には素材を集める必要がありこの一連の過程が作業になりがち。単純にミニゲームはサクサクプレイできるものが多めで後半になるとカードの製作ペースが向上するのが幸いかもしれない。 --今回は経験値がレッスンをすれば得られてしまう仕様なため、カード収集が好きなプレイヤーだと、アイドルレベルはアイテム集めの過程で勝手に上がって行ってしまう。これにより本来のオーディションに必要な衣装を入手したころには難易度があまり高くなくなってしまうという問題もある。しかしクリア後も何度も挑戦しハイスコアを競う事はできるので、やりこみプレイが全くできないわけではない。 -ボリューム --原作のカード、ステージ、キャラ、楽曲などがすべて揃えられているわけではないが、これでも体感的にはかなりボリュームを誇っている。しかし、やっていることが基本同じなので途中で飽きが来やすい(これはAC版と違い連続的に行えてしまう事の弊害とも取れるが)。 --本作オリジナルのミニゲームを経てカード素材の収集するという要素を追加することで、ゲーム自体が単調な音ゲーにならないように十分配慮していることが伺えるが、完全なる解決には至っていない。 --ストーリーがひたすら単調なので、もっと力を入れても良かったのではないかという声も。 **問題点 -素材集めの作業 --どの素材が得られるかは運ゲーであり収集効率がかなりよくない。 --序盤はオーディションを受けるために、同じレッスンを受け続けることもザラ。 --カード作成ページと素材ページは比較しながら閲覧できないため、目的の素材は頭で覚えるかメモしておく必要があり、慣れていないうちはやや不便。 --一度作ったカードは左にピンクの星マークが出て教えてはくれるが、重複して作ることで素材を無駄にすることもできてしまう。~間違えて選んでしまった時に確認が出るが、「すでにあるカードです」といった肯定文に対して「はい(製作続行)」「いいえ(製作中止)」で答えさせるため地味にややこしい。 -難易度について --ミニゲームのビーズ作成の「難しい」の難易度がそれなりに理不尽。光った順にビーズをタッチする必要があるのだが、ほぼ同時に光るためほとんど区別がつかない。 --オーディションを受けるためのカードを作る段階で、アイドルレベルがかなりたまってしまい、音ゲーがよほど苦手だったりコーディネートのルールを理解していないという場合でない限り、余裕でシナリオをクリアできてしまい物足りなく感じられる可能性がある。 -リズムゲームの操作性 --リズムゲームはAC版と同じく、流れてくる「←」「↑」「→」のマークをタイミングよく押すというものである。「←」に対応するボタンがLボタン、「→」に対応するボタンがRボタンというのはわかるが、「↑」はLボタン+Rボタンの同時で対応という、首を捻るようキー設定になっている。また、キー設定の変更もない。 --簡単な譜面であれば、ボタン操作でも対応できるが、難しい譜面であると、「↑」マークを押すのに対応しづらい。タッチパネルでも操作可能であるため、ほぼタッチパネルの操作一択となってしまう。 -テンポ --画面を切り替えるたびに画面が真っ白になり長くて2秒ほどのロードが行われる。 --アイカツカード作成の時はジャンプ移動ができないため、選択を誤ったりすると面倒くさい。5秒はロスになる。細かいようだがこれが続くと精神的にくる。 ---学園が2つ登場するうえ、それぞれで受けられるレッスンも2つのレッスンルームに分かれており、覚えていないうちはどこでどのレッスンが受けられて、どんな素材が手に入るのかが非常に紛らわしい。 ---型紙から作りたいカードを検索することになるのだが、作れるものを作りきってしまったという型紙があっても教えてくれない。 --レッスンに応じてクリアまでにかかる時間に差があるので、得られる素材の効率に差が生まれやすい。 --オーディションを受けて合格し、また次のオーディションが解放されて…の繰り返しだが、その間に繰り広げられるストーリーに全くひねりがないのでゲームそのものに飽きるとつらい。 ---「練習してきた」と意気込むオリジナルキャラがオーディションに落選し、こちらのマイユニットを立てる流れがひたすら続くため彼女たちがいたたまれない。 -2人のマイキャラの存在意義 --シナリオは2人作ったマイキャラが互いの存在を少しずつ認知しながら、最終的にひょんなことからユニットを組むというものだが、これまでのストーリーに何のひねりもない。 --レッスン会場のややこしさや、経験値・カードの共有など、システム面においても2人用意することの意義が怪しい。 -AC版に対する劣化点 --対話時以外の動きがややカクくついている。3DS版はこれはこれできれいなのだが、衣装の着替えシーンや踊りの動きなどがAC版の画質の完全再現には至っていない。 --レッスン終了時の成績に応じて話す内容はやや変わったりはするのだが、アイカツのアイドルたちの絡みが薄く、同じような会話が多いほかフルボイスでもない。 ---もっともDCDを再現しにかかったゲームなので、ストーリー性が弱いのは仕方ない部分ではある。 --AC稼働初期に出されたゲームなので仕方のない面もあるが、オーディション時に使われる楽曲があまり多くはない。 --劣化というわけではないが、AC版と比較すると、リズムゲームの判定が厳しい。慣れるまでは少し苦労する。 **細かい難点 -リアリティ --もともと子供向けのゲームなので仕方のない面もあるが、アイドルのレッスンとしてはいつ使うのか疑問なものもいくつかある。 -原作のキャラクター仕様について --AC版同様に敗北したキャラクターはオーディションに落選したことになるのだが、今回操作できるキャラはマイキャラに限定されライバルとして登場するアイカツのオリジナルキャラを直接コーディネートできるわけではないので、彼女たちに思い入れがあると少し受け入れがたい展開かもしれない。 --マイキャラは髪型、目の色、目つきといった調整をすることになり、実際この組み合わせで様々な顔は作れるのだが、人によっては作りたい顔が作れなかったり物足りなく感じられる。 ---髪型の4割ほどはアイカツオリジナルキャラの流用であり、やろうと思えばオリジナルキャラそっくりのユニットを創ってプレイするというスタイルにも対応できるが、当然ゲームにはご本人が登場する。 -本作発売後に登場する原作キャラについて --本作発売後のアニメには姫里マリア、大空あかり、夏樹みくるの3人が登場する。このうち、姫里マリアと大空あかりの2人についてはパスワードを入力することで本作でも使用可能となるが、なぜか夏樹みくるにはパスワードが用意されておらず、使用することが出来ない。 ---但し、みくるは全く登場しないというわけではなく、彼女が愛用するコーデをパスワードで入手するときのみ登場する。 ---あかりは、当時のAC版では使用できなかったため((あかりが主人公を務める新シリーズが始まるまで、イベント時や特別なチケットを使用時のみ、使用可能だった。))、そちらに先駆けて使用可能となった。 **総評 アーケードを携帯機へと移植したゲーム。移植に際しゲームルールやシステム面を消化しきれていないという難点こそ持つが、本家であるアイカツの雰囲気はそれなりに再現できている。~ カード集めといった準備期間を克服する必要こそあるものの、手軽に買い切りでアイカツができるという点は評価できると思われる。 //ソフト自体は有償なので、タダというのは語弊がある。

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