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*うちの3姉妹DS 【うちのさんしまい でぃーえす】 |ジャンル|癒し系お手伝いゲーム|&amazon(B001O0DKR0)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|DSカード|~| |発売元|カルチャーブレーン|~| |開発元|ゆめのすけプロジェクト|~| |発売日|2008年12月25日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |セーブデータ|1個(※ニューゲーム不可)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|誰得な着せ替え・通信要素&br;オリジナリティ皆無or粗の多いミニゲーム群|~| |>|>|CENTER:''うちの3姉妹シリーズ''&br; ''1'' / [[2>うちの3姉妹DS2 ~3姉妹のお出かけ大作戦~]] / カラオケ歌合戦 | ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -原作となった「うちの三姉妹」は、作者の実娘の乳幼児期における育児体験をもとにして描いた日常エッセイ漫画である。 -本作は、登場人物である大ざっぱで夢見がちな長女フー、自由人でちゃっかりしている次女スー、食いしん坊な末女チー、の3姉妹と両親たちの交流を素材にミニゲームができるほか、彼女たちのゆるい奮闘記を垣間見ることができる、…はず。 ---- **システム -本作はミニゲーム集である。 --おてつだいやミニゲームの成績に応じて、「3姉妹ポイント」が入手でき、これを使って記念撮影に用いる3姉妹の着せ替え用洋服および撮影背景や、新たなミニゲームを解放できる。また3姉妹ポイントは最大50000まで温存可能。 -通信 --ミニゲームを別のDS機器と通信で遊ぶことが可能。 --とった写真はワイヤレス通信で、本作を持っているほかのプレイヤーと交換することが可能。 ***モード -おてつだいモード --家事手伝い、3姉妹のごっこ遊びなどに即したミニゲームを行う。 --ミニゲームの操作は基本タッチペンによる。一部、ボタン操作も受け付けているものも。 --ミニゲームの前後に寸劇が挟まれる(どちらもスキップ可)。クリア前の寸劇の内容は固定だが、クリア後のものはゲームの成績に応じて内容が多少変動する。 #region(close,おてつだいミニゲーム一覧) -あとかたづけ --中央に出てくるおもちゃのカードを4ジャンル(つみき、ブロック、ぬいぐるみ、人形)の箱に仕分ける。カードは1枚ずつ登場する。制限時間は20秒。 --3女チーが一緒に映っているカードはベッドに入れなくてはならない。間違っておもちゃ箱に持って行ってしまうと、そこの箱に今まで集めたカードを0にされてしまう。 --運んだカードはきっちり元の箱の上に重ねて静止させる必要がある。 -おそうじ --長女フーがモップをかけながら勝手に直進するので、母親になって方向転換を指示する。 --下画面の矢印をタッチするか、方向キーでフーに指示を出せる。 --難易度が3段階ある。制限時間はいずれも60秒。 -ケーキづくり --ホールケーキをトッピングするゲーム。 --5秒ほど展示される完成図を記憶して、その後60秒の制限時間以内に完成図通りクリームや、イチゴ、砂糖人形を乗せる。 --決定したら、「かんせい」ボタンをタッチすることでゲームを終了できる。 -みずやり --十字ボタンか方向キーでフーを移動させ、芽に向かってAボタンか芽そのものをタッチすることで、ジョウロで水を与えて咲かせるゲーム。芽は花が咲くまで数回連打する必要がある。 --ジョウロは途中で水切れするので、画面端の水道で補充しなくてはならない。 --スーよりも多くの花を咲かせることが目的。 -モプシーはどこ? --20秒以内に、家の中のどこかに隠れたモプシー(ペットの灰色ウサギ)を3回タッチして見つける。モプシーは完全には隠れておらず、必ず体のどこかがはみ出ている。 --家の部屋はいくつかあり、左右に出てくる矢印マークをタッチすることで探す部屋を切り替えられる。 --ダミーの人形や次女が隠れていることもある。お手付き3回で強制終了となる。 -くつあとゴシゴシ --お父さんの靴を履いて部屋を歩きまわるチーの足跡を拭き消しながら、チーに追いつくことが目的。 --靴の跡をタッチすると虫眼鏡で拡大されるので、画面をこすって拭き消すことに。汚れは頑固なので何度かこすらないと消えない。 --制限時間は60秒。 -あれとって --上画面でお母さんが吹き出しの中に表示してくる物(食器や食材)を、台所の引き出し等から探し出すゲーム。 --制限時間は30秒で、どこに何が入っているかは固定。お手付きは何回でもしていい。 -チーちゃんおいしい? --泣きじゃくるチーをあやすゲーム。 --下画面からチーが欲しがる「まんま(食べ物)」と同じ絵がかかれたカードを選ぶ。 --ゲーム時間は30秒で、右のメーターが下がりきってしまうと失敗。メーターはじわじわと減少を続ける。満タンになってもクリアにはならない。 --チーは時間経過で欲しいまんまがコロコロ変わるので注意。難易度を高くするとこの頻度が高くなる。 -ほんだなせいり --赤、黄、緑、青の4色の本を上画面のお手本通りの配置に並び替えるゲーム。 --本を2冊タッチするとその本たちが入れ替わる。 --難易度が高くなるほど、制限時間が短くなりお手本も複雑になる。 -ようふくせいり --ルールは「あとかたづけ」と大体同じ。 --制限時間30秒内に、3姉妹の服をそれぞれの服棚にできるだけ多く仕分ける。 --また汚れている服は洗濯機に入れる必要がある。間違えてどれかの棚に入れると、そこにいままでしまった服がすべて駄目になってしまう。 #endregion -おかいものモード --おてつだいやミニゲームの成績で稼いだ3姉妹ポイントにより、「ようふく」、「ゲーム」、「はいけい(記念撮影時の背景となる壁紙)」の3つが買える。 ---ようふくは50種類強、ミニゲームは16種、背景は17種ある。 --洋服、ゲーム、背景(記念撮影用のもの)を1種、買うのに3姉妹ポイントがいずれも800、もしくは1000必要。 --洋服は1種類買えば3姉妹分が自動で揃う仕組み。また購入済みのものはマークで知らせてくれるほか、重複して買うことはできない。 -ミニゲームモード --「おてつだいモード」に登場したミニゲーム、及び「おかいものモード」で購入したミニゲームをプレイ可能。 --こちらは寸劇が挟まれることはない。 --おかいものモードで購入したミニゲームは合計で20種類になる。 --フーVSスー5番勝負では、おかいもので購入したミニゲームから5つがランダムで選ばれる。 #region(close,おかいものによるミニゲーム一覧) -あっちむいてホイ --それぞれフーの目線になって、スーとあっちむいてホイの勝負をする。 --プレイヤーはグー、チョキ、パーのうち出す手をタッチして決める。 ---あいこの場合はもう一度出す手を決定し、勝ち負けが発生した場合は、向く/指さす方向を決定する。 --5回戦用意されており、先に3回勝った方の勝ち。事実上の運ゲー。 -かくれんぼ --「モプシーはどこ?」と事実上ルールが同じ。 --お母さんの目線になって、部屋に隠れる3姉妹を20秒以内、おてつき2回以内で探し出す。 -おままごと --やさいのおもちゃを妹のスーよりもたくさん切ろう。 --断面に沿ってタッチペンをスライドさせれば切ることができる。やさいの種類によって切った時の得点が異なる。難易度が高いほど、スーはすばやく優先的に高得点の野菜を切ろうとしてくる。 -ジャンケンポコポコ --フーを操作し、スーと「叩いて被ってジャンケンポン」をするゲーム。 --あっちむいてホイ同様に、出す手を決めて勝ち負けに従ってヘルメットかハンマーをタッチする。こちらも3回先取で勝利。 --反射神経が問われるゲームであり、難易度が高いほどスーの動きが機敏になる。 -カルタ --フー視点で妹のチーと対決で、16枚あるかるたを早いもの順で取っていくゲーム。 --一度にすべての取札を視認することはできず、画面の端をタッチして視点を移動させる必要がある。 -ブロックあそび --LEGOブロックと似ているブロックを、上画面のお手本通りに並べるゲーム。 --時折チーがダイブしてきて、今積み上げているブロックをまっさらにしてしまうことがある。 -しんけいすいじゃく --10ペア分揃っているカードを妹と対戦形式で神経衰弱する。 --絵柄はうちの3しまいの登場人物。時折、チーがダイブしてきてカードの並びをシャッフルしてしまう。 -7ならべ --フー、スー、お母さん、お父さんの対戦形式。一人プレイの時は自分が操るフーが上がった地点で終了。 --実際の7ならべと同じなのでルール説明は割愛。 -おぼえて3姉妹 --5秒間、3姉妹が何かしらの衣装を着てポーズをする。 --次に覚えた内容について制限時間5秒の4択問題を出してくる。 --全5問中、3問正解すればクリア。 -さがして3姉妹 --上画面に表示されるカードと全く同じ絵柄のカードを下の8枚のうちから選び出す。 --制限時間は1問ごとに5秒。全部で3問。 -あひるレース --あひるの遊具に乗ってダービーレースするゲーム。 --プレイヤーはフーの乗るあひる遊具を操作することに。 --遊具はタッチペンで後ろに引っ張った後、ばねの反動で前に進む仕組み。後ろに強く引っ張れば一度に進む距離は長くなる。 -3姉妹語クイズ --3姉妹特有の幼児言葉が本来何を意味するかを、下画面の4択から選ぶゲーム。制限時間は1問につき5秒。全5問。 --原作を知っているなら簡単だが、知らない場合は「おてつだい」モードの会話がヒントになるか。 -かぞえて3姉妹 --15枚あるカードのうちに、フー、スー、チーが何人いるかを答える。全5問。制限時間は1問につき10秒。 --下画面で数字をドラムロール式で調整して回答することになる。 -シルエット3姉妹 --上画面に表示されたシルエットと同じ絵柄のカードを下画面の8枚の中から選ぶ。 --全5問。1問につき10秒。 -きいてて3姉妹 --3姉妹が同時に2,3秒ほど話すので、特定のだれが何を言っていたかを下の3択から選ぶ。5問、制限時間10秒。 -ぐるぐる3姉妹 --ズームアップされたカードがぐるぐるとまわるので、下から何のカードなのかを答える。 -アヒルはばとび --アヒルで幅跳びをするゲーム。 -きせかえ3姉妹 --上画面に指定されたファッションに、3姉妹を着替えさせるゲーム。 --チェンジボタンを押すと今とは異なるファッションに一瞬で着替えてくれる。 --3姉妹を指定のファッションにしたら、決定ボタンで回答することができる。1問につき60秒。全5問。 -シャッフル3姉妹 --フー、スー、チーが描かれたカードが合計3枚裏返しにされて、シャッフルされる。 --シャッフルが終了すると下画面で「OOのカードはどこにあるか」という問題が出るので答える。 --全5問。シャッフルはだんだん早くなっていく。 -アヒルアスレチック --アヒル遊具で障害物競走をする。 --柵や水たまりは上スライドによるジャンプで飛び越える必要がある。 #endregion -しゃしんさつえいとアルバム --「おかいものモード」で買った衣服や写真背景を切り替えながら、3姉妹にいろんなポーズをとってもらい写真(というかイラスト)を撮れる。 --アルバムではとったイラストを見返すことができる。 ---- **問題点 -何を狙ったゲームなのかが不明 --''ミニゲームと着せ替えと写真撮影しかできない''。ストーリーといった類もおてつだいモードの使いまわしの寸劇しかなく、''事実上存在しない''。 --ミニゲームの構造自体は単純なので熱中度がそもそも低い。かといって、操作性に難があるミニゲームもいくつかある。 --本来「うちの3姉妹」の読者は子供というよりは、子供を育てている親御さんたちが主と考えられるため、どの層を狙っているのか不明。大人向けとしては簡単すぎるし、幼い子供向けにしても素直に楽しめるものなのか疑問。 --目玉要素の1つ(?)であるはずの写真撮影は、3姉妹にいくつかのポーズ、着衣、背景のバリエーションをとらせた「イラスト」がひたすら入手できるだけ。 ---確かに撮れる写真のバリエーション自体は豊富なことは間違いないのだが、撮影する前後にドラマがあるわけでもなく、ただただ単純作業と化してしまっている。 ---我が子が関連している写真・イラストならともかく、事実上の判子絵をワイヤレス交換して喜べるプレイヤーがいるかどうかが甚だ疑問。素直にうちの3姉妹をベースにした絵を自身で描き、ファンの方々向けにメールするなり、SNSに上げるなりした方が余程か楽しめそうである。 -ミニゲームのコンセプトについて --そもそもミニゲーム30種(おてつだい:10種、あそび:20種)というのは決して多い部類ではない。 --ミニゲームの難易度の低さはとっつきやすさに貢献しているかもしれないが、すぐ終わってしまうか冗長かの2種類なので飽きやすい。 ---30種とは言ったが、ゲーム中のグラフィックやルールを若干変えただけのマイナーチェンジもいくつかある。(クイズ系、アヒルレース系、かくれんぼ、整理整頓ミニゲーム等) ---「あっちむいてホイ」に至ってはあっち向いてホイをする''だけ''である。読み込み時間やレスポンスの悪さ(後述)から、戦いが膠着状態になるとつまらないし、''普通にそばにいる誰かとやった方が面白い''。 //ただし、「ジャンケンポコポコ」はすばやくヘルメットかハンマーを選ばなくてはならないところは原作再現が上手にいっており、なかなか盛り上がるかもしれない。 -タッチペンの当たり判定がおかしい・厳しいゲームがある --「みずやり」だとタッチペンの判定が若干下に寄っているようで、左右にある花にみずやりしようとタッチしても、延々とその場を行ったり来たりする。 --かくれんぼ系のミニゲームはしっかりはみ出ている体の一部をタッチしなくてはならない。「モプシーはどこ?」では、モプシーのはみ出る面積が広めなので良いが、「かくれんぼ」では3姉妹がいる場所を突いているつもりでもなぜかハズレを叩いている判定になることがよくある。 --「くつあとゴシゴシ」では、よごれの頑固さに対して制限時間が若干シビアなので、手首が痛くなること請け合い。こちらのゲームもタッチペンの判定が多少ずれているようで、たくさんこすっている割に汚れがビクともしない時もあれば、軽い力でみるみる汚れが落ちていくこともある。 --アヒル遊具がなかなか直感で動かせるギミックではない。「アヒルレース」「アヒルアスレチック」では難易度が「むずかしい」になっていると、CPがかなりの最善の方法で進むようになるので、勝つのが至難の業に。本作は簡単なミニゲームが多いので、一種のやりこみ要素にはなるかもしれないが。 -画面硬直の多さ --単発のローディング時間は1秒程度と長くないのだが、頻度が尋常ではない。 ---ゲームの文章を送りですら、このようなローディングまがいの暗転が起きる。 ---各種モードからメイン画面に戻る際にオートセーブされるが、ここでも毎度3秒ほど操作できない。これ自体は短いのだが、気になる人は頻繁に各モード間の行き来がしづらかったと思われる。 --いくつかあるミニゲームの進行も非常にもっさりとしている。具体的には操作キャラがチンタラ動いたり、次の画面を表示するのに少しタイムラグがあったりする。 --実際気にならないプレイヤーの方が多いとは思われるが、ゲームの構造が単純なだけに、もうすこしこういったところは何とかならなかったのだろうか。 -''ニューゲームができない'' --全要素をコンプしたら後はミニゲームと姉妹の着せ替え、写真撮影、通信を楽しむしかできない。最初からやり直すことは不可能。 ---もう一度やり直したくなるようなゲームではないのが救いかもしれないが、普通のゲームならあって当然の機能をわざわざ削った意図は不明。 **評価点 -「きいてて3姉妹」、「シャッフル3姉妹」は『うちの3姉妹』ならではの特徴を活かすことができているかもしれない。 -3女チーの扱いに関して賛否は分かれるかもしれないが、障害として機能しがちな彼女に関しては、原作の雰囲気を損なうことなくゲーム性にも貢献しているといえる。 -フルボイスであり、キャラのデザインは原作通りである。原作のゆるい雰囲気を損なってはいない。 //-特にこれといったバグは存在しない。 **総評 日常系の漫画を原作に据えているので、ゲーム性が弱くなってしまったのはある意味仕方ないかもしれない。~ しかし、それを差し引いてもゲームそのものの構造、ミニゲーム・写真撮影と交換要素から漂う手抜き感など、このような内容で商品として世に送り出されたことが大きな謎と言わざるを得ないゲームである。 **余談 -こんな内容にもかかわらずクソゲーオブザイヤーの選考にすら選ばれなかった。恐らく知名度が無かったのとまだ遊べるレベルだからだろう。しかしこれでもクソゲーである。
*うちの3姉妹DS 【うちのさんしまい でぃーえす】 |ジャンル|癒し系お手伝いゲーム|&amazon(B001O0DKR0)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|DSカード|~| |発売元|カルチャーブレーン|~| |開発元|ゆめのすけプロジェクト|~| |発売日|2008年12月25日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |セーブデータ|1個(※ニューゲーム不可)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|誰得な着せ替え・通信要素&br;オリジナリティ皆無or粗の多いミニゲーム群|~| |>|>|CENTER:''うちの3姉妹シリーズ''&br; ''1'' / [[2>うちの3姉妹DS2 ~3姉妹のお出かけ大作戦~]] / カラオケ歌合戦 | ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -原作となった「うちの三姉妹」は、作者の実娘の乳幼児期における育児体験をもとにして描いた日常エッセイ漫画である。 -本作は、登場人物である大ざっぱで夢見がちな長女フー、自由人でちゃっかりしている次女スー、食いしん坊な末女チー、の3姉妹と両親たちの交流を素材にミニゲームができるほか、彼女たちのゆるい奮闘記を垣間見ることができる、…はず。 ---- **システム -本作はミニゲーム集である。 --おてつだいやミニゲームの成績に応じて、「3姉妹ポイント」が入手でき、これを使って記念撮影に用いる3姉妹の着せ替え用洋服および撮影背景や、新たなミニゲームを解放できる。また3姉妹ポイントは最大50000まで温存可能。 -通信 --ミニゲームを別のDS機器と通信で遊ぶことが可能。 --とった写真はワイヤレス通信で、本作を持っているほかのプレイヤーと交換することが可能。 ***モード -おてつだいモード --家事手伝い、3姉妹のごっこ遊びなどに即したミニゲームを行う。 --ミニゲームの操作は基本タッチペンによる。一部、ボタン操作も受け付けているものも。 --ミニゲームの前後に寸劇が挟まれる(どちらもスキップ可)。クリア前の寸劇の内容は固定だが、クリア後のものはゲームの成績に応じて内容が多少変動する。 #region(close,おてつだいミニゲーム一覧) -あとかたづけ --中央に出てくるおもちゃのカードを4ジャンル(つみき、ブロック、ぬいぐるみ、人形)の箱に仕分ける。カードは1枚ずつ登場する。制限時間は20秒。 --3女チーが一緒に映っているカードはベッドに入れなくてはならない。間違っておもちゃ箱に持って行ってしまうと、そこの箱に今まで集めたカードを0にされてしまう。 --運んだカードはきっちり元の箱の上に重ねて静止させる必要がある。 -おそうじ --長女フーがモップをかけながら勝手に直進するので、母親になって方向転換を指示する。 --下画面の矢印をタッチするか、方向キーでフーに指示を出せる。 --難易度が3段階ある。制限時間はいずれも60秒。 -ケーキづくり --ホールケーキをトッピングするゲーム。 --5秒ほど展示される完成図を記憶して、その後60秒の制限時間以内に完成図通りクリームや、イチゴ、砂糖人形を乗せる。 --決定したら、「かんせい」ボタンをタッチすることでゲームを終了できる。 -みずやり --十字ボタンか方向キーでフーを移動させ、芽に向かってAボタンか芽そのものをタッチすることで、ジョウロで水を与えて咲かせるゲーム。芽は花が咲くまで数回連打する必要がある。 --ジョウロは途中で水切れするので、画面端の水道で補充しなくてはならない。 --スーよりも多くの花を咲かせることが目的。 -モプシーはどこ? --20秒以内に、家の中のどこかに隠れたモプシー(ペットの灰色ウサギ)を3回タッチして見つける。モプシーは完全には隠れておらず、必ず体のどこかがはみ出ている。 --家の部屋はいくつかあり、左右に出てくる矢印マークをタッチすることで探す部屋を切り替えられる。 --ダミーの人形や次女が隠れていることもある。お手付き3回で強制終了となる。 -くつあとゴシゴシ --お父さんの靴を履いて部屋を歩きまわるチーの足跡を拭き消しながら、チーに追いつくことが目的。 --靴の跡をタッチすると虫眼鏡で拡大されるので、画面をこすって拭き消すことに。汚れは頑固なので何度かこすらないと消えない。 --制限時間は60秒。 -あれとって --上画面でお母さんが吹き出しの中に表示してくる物(食器や食材)を、台所の引き出し等から探し出すゲーム。 --制限時間は30秒で、どこに何が入っているかは固定。お手付きは何回でもしていい。 -チーちゃんおいしい? --泣きじゃくるチーをあやすゲーム。 --下画面からチーが欲しがる「まんま(食べ物)」と同じ絵がかかれたカードを選ぶ。 --ゲーム時間は30秒で、右のメーターが下がりきってしまうと失敗。メーターはじわじわと減少を続ける。満タンになってもクリアにはならない。 --チーは時間経過で欲しいまんまがコロコロ変わるので注意。難易度を高くするとこの頻度が高くなる。 -ほんだなせいり --赤、黄、緑、青の4色の本を上画面のお手本通りの配置に並び替えるゲーム。 --本を2冊タッチするとその本たちが入れ替わる。 --難易度が高くなるほど、制限時間が短くなりお手本も複雑になる。 -ようふくせいり --ルールは「あとかたづけ」と大体同じ。 --制限時間30秒内に、3姉妹の服をそれぞれの服棚にできるだけ多く仕分ける。 --また汚れている服は洗濯機に入れる必要がある。間違えてどれかの棚に入れると、そこにいままでしまった服がすべて駄目になってしまう。 #endregion -おかいものモード --おてつだいやミニゲームの成績で稼いだ3姉妹ポイントにより、「ようふく」、「ゲーム」、「はいけい(記念撮影時の背景となる壁紙)」の3つが買える。 ---ようふくは50種類強、ミニゲームは16種、背景は17種ある。 --洋服、ゲーム、背景(記念撮影用のもの)を1種、買うのに3姉妹ポイントがいずれも800、もしくは1000必要。 --洋服は1種類買えば3姉妹分が自動で揃う仕組み。また購入済みのものはマークで知らせてくれるほか、重複して買うことはできない。 -ミニゲームモード --「おてつだいモード」に登場したミニゲーム、及び「おかいものモード」で購入したミニゲームをプレイ可能。 --こちらは寸劇が挟まれることはない。 --おかいものモードで購入したミニゲームは合計で20種類になる。 --フーVSスー5番勝負では、おかいもので購入したミニゲームから5つがランダムで選ばれる。 #region(close,おかいものによるミニゲーム一覧) -あっちむいてホイ --それぞれフーの目線になって、スーとあっちむいてホイの勝負をする。 --プレイヤーはグー、チョキ、パーのうち出す手をタッチして決める。 ---あいこの場合はもう一度出す手を決定し、勝ち負けが発生した場合は、向く/指さす方向を決定する。 --5回戦用意されており、先に3回勝った方の勝ち。事実上の運ゲー。 -かくれんぼ --「モプシーはどこ?」と事実上ルールが同じ。 --お母さんの目線になって、部屋に隠れる3姉妹を20秒以内、おてつき2回以内で探し出す。 -おままごと --やさいのおもちゃを妹のスーよりもたくさん切ろう。 --断面に沿ってタッチペンをスライドさせれば切ることができる。やさいの種類によって切った時の得点が異なる。難易度が高いほど、スーはすばやく優先的に高得点の野菜を切ろうとしてくる。 -ジャンケンポコポコ --フーを操作し、スーと「叩いて被ってジャンケンポン」をするゲーム。 --あっちむいてホイ同様に、出す手を決めて勝ち負けに従ってヘルメットかハンマーをタッチする。こちらも3回先取で勝利。 --反射神経が問われるゲームであり、難易度が高いほどスーの動きが機敏になる。 -カルタ --フー視点で妹のチーと対決で、16枚あるかるたを早いもの順で取っていくゲーム。 --一度にすべての取札を視認することはできず、画面の端をタッチして視点を移動させる必要がある。 -ブロックあそび --LEGOブロックと似ているブロックを、上画面のお手本通りに並べるゲーム。 --時折チーがダイブしてきて、今積み上げているブロックをまっさらにしてしまうことがある。 -しんけいすいじゃく --10ペア分揃っているカードを妹と対戦形式で神経衰弱する。 --絵柄はうちの3しまいの登場人物。時折、チーがダイブしてきてカードの並びをシャッフルしてしまう。 -7ならべ --フー、スー、お母さん、お父さんの対戦形式。一人プレイの時は自分が操るフーが上がった地点で終了。 --実際の7ならべと同じなのでルール説明は割愛。 -おぼえて3姉妹 --5秒間、3姉妹が何かしらの衣装を着てポーズをする。 --次に覚えた内容について制限時間5秒の4択問題を出してくる。 --全5問中、3問正解すればクリア。 -さがして3姉妹 --上画面に表示されるカードと全く同じ絵柄のカードを下の8枚のうちから選び出す。 --制限時間は1問ごとに5秒。全部で3問。 -あひるレース --あひるの遊具に乗ってダービーレースするゲーム。 --プレイヤーはフーの乗るあひる遊具を操作することに。 --遊具はタッチペンで後ろに引っ張った後、ばねの反動で前に進む仕組み。後ろに強く引っ張れば一度に進む距離は長くなる。 -3姉妹語クイズ --3姉妹特有の幼児言葉が本来何を意味するかを、下画面の4択から選ぶゲーム。制限時間は1問につき5秒。全5問。 --原作を知っているなら簡単だが、知らない場合は「おてつだい」モードの会話がヒントになるか。 -かぞえて3姉妹 --15枚あるカードのうちに、フー、スー、チーが何人いるかを答える。全5問。制限時間は1問につき10秒。 --下画面で数字をドラムロール式で調整して回答することになる。 -シルエット3姉妹 --上画面に表示されたシルエットと同じ絵柄のカードを下画面の8枚の中から選ぶ。 --全5問。1問につき10秒。 -きいてて3姉妹 --3姉妹が同時に2,3秒ほど話すので、特定のだれが何を言っていたかを下の3択から選ぶ。5問、制限時間10秒。 -ぐるぐる3姉妹 --ズームアップされたカードがぐるぐるとまわるので、下から何のカードなのかを答える。 -アヒルはばとび --アヒルで幅跳びをするゲーム。 -きせかえ3姉妹 --上画面に指定されたファッションに、3姉妹を着替えさせるゲーム。 --チェンジボタンを押すと今とは異なるファッションに一瞬で着替えてくれる。 --3姉妹を指定のファッションにしたら、決定ボタンで回答することができる。1問につき60秒。全5問。 -シャッフル3姉妹 --フー、スー、チーが描かれたカードが合計3枚裏返しにされて、シャッフルされる。 --シャッフルが終了すると下画面で「OOのカードはどこにあるか」という問題が出るので答える。 --全5問。シャッフルはだんだん早くなっていく。 -アヒルアスレチック --アヒル遊具で障害物競走をする。 --柵や水たまりは上スライドによるジャンプで飛び越える必要がある。 #endregion -しゃしんさつえいとアルバム --「おかいものモード」で買った衣服や写真背景を切り替えながら、3姉妹にいろんなポーズをとってもらい写真(というかイラスト)を撮れる。 --アルバムではとったイラストを見返すことができる。 ---- **問題点 -何を狙ったゲームなのかが不明 --''ミニゲームと着せ替えと写真撮影しかできない''。ストーリーといった類もおてつだいモードの使いまわしの寸劇しかなく、''事実上存在しない''。 --ミニゲームの構造自体は単純なので熱中度がそもそも低い。かといって、操作性に難があるミニゲームもいくつかある。 --本来「うちの3姉妹」の読者は子供というよりは、子供を育てている親御さんたちが主と考えられるため、どの層を狙っているのか不明。大人向けとしては簡単すぎるし、幼い子供向けにしても素直に楽しめるものなのか疑問。 --目玉要素の1つ(?)であるはずの写真撮影は、3姉妹にいくつかのポーズ、着衣、背景のバリエーションをとらせた「イラスト」がひたすら入手できるだけ。 ---確かに撮れる写真のバリエーション自体は豊富なことは間違いないのだが、撮影する前後にドラマがあるわけでもなく、ただただ単純作業と化してしまっている。 ---我が子が関連している写真・イラストならともかく、事実上の判子絵をワイヤレス交換して喜べるプレイヤーがいるかどうかが甚だ疑問。素直にうちの3姉妹をベースにした絵を自身で描き、ファンの方々向けにメールするなり、SNSに上げるなりした方が余程か楽しめそうである。 -ミニゲームのコンセプトについて --そもそもミニゲーム30種(おてつだい:10種、あそび:20種)というのは決して多い部類ではない。 --ミニゲームの難易度の低さはとっつきやすさに貢献しているかもしれないが、すぐ終わってしまうか冗長かの2種類なので飽きやすい。 ---30種とは言ったが、ゲーム中のグラフィックやルールを若干変えただけのマイナーチェンジもいくつかある。(クイズ系、アヒルレース系、かくれんぼ、整理整頓ミニゲーム等) ---「あっちむいてホイ」に至ってはあっち向いてホイをする''だけ''である。読み込み時間やレスポンスの悪さ(後述)から、戦いが膠着状態になるとつまらないし、''普通にそばにいる誰かとやった方が面白い''。 //ただし、「ジャンケンポコポコ」はすばやくヘルメットかハンマーを選ばなくてはならないところは原作再現が上手にいっており、なかなか盛り上がるかもしれない。 -タッチペンの当たり判定がおかしい・厳しいゲームがある --「みずやり」だとタッチペンの判定が若干下に寄っているようで、左右にある花にみずやりしようとタッチしても、延々とその場を行ったり来たりする。 --かくれんぼ系のミニゲームはしっかりはみ出ている体の一部をタッチしなくてはならない。「モプシーはどこ?」では、モプシーのはみ出る面積が広めなので良いが、「かくれんぼ」では3姉妹がいる場所を突いているつもりでもなぜかハズレを叩いている判定になることがよくある。 --「くつあとゴシゴシ」では、よごれの頑固さに対して制限時間が若干シビアなので、手首が痛くなること請け合い。こちらのゲームもタッチペンの判定が多少ずれているようで、たくさんこすっている割に汚れがビクともしない時もあれば、軽い力でみるみる汚れが落ちていくこともある。 --アヒル遊具がなかなか直感で動かせるギミックではない。「アヒルレース」「アヒルアスレチック」では難易度が「むずかしい」になっていると、CPがかなりの最善の方法で進むようになるので、勝つのが至難の業に。本作は簡単なミニゲームが多いので、一種のやりこみ要素にはなるかもしれないが。 -画面硬直の多さ --単発のローディング時間は1秒程度と長くないのだが、頻度が尋常ではない。 ---ゲームの文章を送りですら、このようなローディングまがいの暗転が起きる。 ---各種モードからメイン画面に戻る際にオートセーブされるが、ここでも毎度3秒ほど操作できない。これ自体は短いのだが、気になる人は頻繁に各モード間の行き来がしづらかったと思われる。 --いくつかあるミニゲームの進行も非常にもっさりとしている。具体的には操作キャラがチンタラ動いたり、次の画面を表示するのに少しタイムラグがあったりする。 --実際気にならないプレイヤーの方が多いとは思われるが、ゲームの構造が単純なだけに、もうすこしこういったところは何とかならなかったのだろうか。 -''ニューゲームができない'' --全要素をコンプしたら後はミニゲームと姉妹の着せ替え、写真撮影、通信を楽しむしかできない。最初からやり直すことは不可能。 ---もう一度やり直したくなるようなゲームではないのが救いかもしれないが、普通のゲームならあって当然の機能をわざわざ削った意図は不明。 **評価点 -「きいてて3姉妹」、「シャッフル3姉妹」は『うちの3姉妹』ならではの特徴を活かすことができているかもしれない。 -3女チーの扱いに関して賛否は分かれるかもしれないが、障害として機能しがちな彼女に関しては、原作の雰囲気を損なうことなくゲーム性にも貢献しているといえる。 -フルボイスであり、キャラのデザインは原作通りである。原作のゆるい雰囲気を損なってはいない。 //-特にこれといったバグは存在しない。 **総評 日常系の漫画を原作に据えているので、ゲーム性が弱くなってしまったのはある意味仕方ないかもしれない。~ しかし、それを差し引いてもゲームそのものの構造、ミニゲーム・写真撮影と交換要素から漂う手抜き感など、このような内容で商品として世に送り出されたことが大きな謎と言わざるを得ないゲームである。 **余談 -こんな内容にもかかわらずクソゲーオブザイヤーの選考にすら選ばれなかった。恐らく知名度が無かったのとまだ遊べるレベルだからだろう。しかしこれでもクソゲーである。

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