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*PANDORA MAX SERIES Vol.3 ラビッシュブレイズン 【ぱんどらまっくすしりーずぼりゅーむすりー らびっしゅぶれいずん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B00005OV0X,image);| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|パンドラボックス|~| |発売日|2000年4月27日|~| |定価|1,980円(税別)|~| |配信|ゲームアーカイブス&br()2009年9月24日/600円|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''[[PANDORA MAXシリーズリンク>PANDORA MAXシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 「1980円の超大作」がキャッチコピーであった「PANDORA MAXシリーズ」の第3作。 第1作『[[ドラゴンナイツグロリアス>PANDORA MAX SERIES Vol.1 ドラゴンナイツグロリアス]](ドラグロ)』の舞台の国の隣国で起こった事件という設定の物語である。 -キャッチコピーは「パンドラが総力を結集したRPG」「コミカルRPG」。 -メモカ1枚に付き1つしかセーブできないのも相変わらず。 --とはいえ前作と違ってストーリーは1本道であり、エンディングも1つしか無いので、この点は特に問題ではない。 **特徴 -PANDORA MAXシリーズの『ドラゴンナイツグロリアス』『死者を呼ぶ館』のデータをコンバートすることで一部変化する。 -会話は×ボタンで早送りができる。 -セーブはイベント中もしくはワールドマップでSTARTボタンを押すか、ダンジョン内のセーブポイントで行う。 -CDを読み込む事でアイテムを生成できるシステムや、2つの武器を合成して新アイテムを生み出すシステムもある。 **評価点 -ゲームバランスはかなり見直された。 --敵ごとの特性も描き分けられている為、2周目でもそれなりに歯応えのある戦闘が楽しめるようになっている。 -3作目にしてようやくメッセージの早送り機能が搭載された。 -同じ世界だけあってドラグロに登場したキャラが多数登場する。 -ラスボスよりも強い隠しボスや『死者の呼ぶ館』のデータをコンバートした場合のみ出現する隠しダンジョンなど、隠し要素もそれなりに揃っている。 **問題点 -致命的なシナリオ --本作の世界では、「勇者」が職業と認められており、あちこちの村に勇者がいるという設定が強調されていた。パッケージにも「勇者になってモテモテだぜ!」「主人公は今、勇者を目指す!」というコピーが踊っている。 ---しかし本編では、その勇者を目指すという目的は早々と忘れ去られ、以後「勇者」という単語自体殆ど出てこなくなってしまう。パッケのコピーは詐欺に近い。 --コミカルRPGと銘打たれているが、ギャグはファミコン時代によく見かけた「RPGをパロった漫画」レベルのものばかりで、社長の飯島健男(現・多紀哉)も攻略本で「ベタな展開」と発言したほど。 --ボスや重要人物との会話中、決まって主人公が余計な事を言い、仲間にぶん殴られたり魔法で吹っ飛ばされたりという展開になる。もう「またかよ!」と叫びたくなるほど。おかげで会話のテンポは悪く、グダグダである。 --それまでまったく聞いた事の無かった設定やキャラが唐突に沸いて出てきて、主人公が「こいつの事は有名だから俺も知ってる」と発言するという、超展開がしょっちゅう起こる。 --ある中ボスを倒すと再び立ち上がり戦闘になるのだが、勝手に1ダメージを受けて死ぬ((やせ我慢していただけという設定))。 --終盤、ヴィクトール伯爵という人物が国王を操って狩りを行わせていた事が唐突に発覚し(例によって伏線まるで無し)、「最後の決戦だ!」と叫ぶ主人公。それまで行き当たりばったりに冒険してきたのに、「最後の」と言われても…。 ---その直前に勇者を代行しなくてはならなくなった原因である失踪した兄がみつかったからともとれる。が、この時点まではその点について特にはっきりさせていない。 ---ヴィクトールは倒されるとモンスターに変身するのだが、''変身後の名前は「変身ヴィクトール」。更に倒すと何の説明も無く復活する(外見変わらず)。復活後の名前は「復活ヴィクトール」''…手抜きもいいところである。 --ラスボス戦直前になって、説明台詞のオンパレードに。 -「聖杯が無いと苦戦する敵」についての情報が手に入るが、''実は聖杯は絶対に入手できない。'' -メモリーカード1枚につきセーブデータを1つしか作れないのは変わらず。 --PS1ゲームの常として、システムデータが存在せず、本編のセーブデータと兼用になっている。 **総評 PS末期のソフトとしてはシステム面はそれなりの出来になったが、シナリオはかなり悪い。~ ただ、PANDORA MAXシリーズの一環として楽しみたい人にはオススメできる。 ---- **余談 -同シリーズ第5作目『[[ごちゃちる>PANDORA MAX SERIES Vol.5 ごちゃちる]]』にはミニゲームなどで得た資金を使って前四作までのセーブデータを補完する機能があり、見ていないエンディングを見たことにしたり、アイテムの数を増やしたりすることができる。が、『ラビッシュブレイズン』との連動においては辞典に関してある不具合を発生させることがある。 --まず、この連動機能では辞典の項目を直接埋めることはできず、また、この機能により未入手だったアイテムの所有数を1以上にしただけでは辞典の項目は埋まらない。この機能によって入手したアイテムをゲーム中で使用するなり装備した時点で辞典の項目を埋めることが出来る。 --しかし一部アイテムではこれをしても辞典の項目が埋まらず、こうなると後でゲーム中に同じアイテムを入手しても辞典の項目が埋まらなくなってしまうのである。
*PANDORA MAX SERIES Vol.3 ラビッシュブレイズン 【ぱんどらまっくすしりーずぼりゅーむすりー らびっしゅぶれいずん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B00005OV0X,image);| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|パンドラボックス|~| |発売日|2000年4月27日|~| |定価|1,980円(税別)|~| |配信|ゲームアーカイブス&br()2009年9月24日/600円|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''[[PANDORA MAXシリーズリンク>PANDORA MAXシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 「1980円の超大作」がキャッチコピーであった「PANDORA MAXシリーズ」の第3作。 第1作『[[ドラゴンナイツグロリアス>PANDORA MAX SERIES Vol.1 ドラゴンナイツグロリアス]](ドラグロ)』の舞台の国の隣国で起こった事件という設定の物語である。 -キャッチコピーは「パンドラが総力を結集したRPG」「コミカルRPG」。 -メモカ1枚に付き1つしかセーブできないのも相変わらず。 --とはいえ前作と違ってストーリーは一本道であり、エンディングも1つしか無いので、この点は特に問題ではない。 **特徴 -PANDORA MAXシリーズの『ドラゴンナイツグロリアス』『死者を呼ぶ館』のデータをコンバートすることで一部変化する。 -会話は×ボタンで早送りができる。 -セーブはイベント中もしくはワールドマップでSTARTボタンを押すか、ダンジョン内のセーブポイントで行う。 -CDを読み込む事でアイテムを生成できるシステムや、2つの武器を合成して新アイテムを生み出すシステムもある。 **評価点 -ゲームバランスはかなり見直された。 --敵ごとの特性も描き分けられている為、2周目でもそれなりに歯応えのある戦闘が楽しめるようになっている。 -3作目にしてようやくメッセージの早送り機能が搭載された。 -同じ世界だけあってドラグロに登場したキャラが多数登場する。 -ラスボスよりも強い隠しボスや『死者の呼ぶ館』のデータをコンバートした場合のみ出現する隠しダンジョンなど、隠し要素もそれなりに揃っている。 **問題点 -致命的なシナリオ --本作の世界では、「勇者」が職業と認められており、あちこちの村に勇者がいるという設定が強調されていた。パッケージにも「勇者になってモテモテだぜ!」「主人公は今、勇者を目指す!」というコピーが踊っている。 ---しかし本編では、その勇者を目指すという目的は早々と忘れ去られ、以後「勇者」という単語自体殆ど出てこなくなってしまう。パッケのコピーは詐欺に近い。 --コミカルRPGと銘打たれているが、ギャグはファミコン時代によく見かけた「RPGをパロった漫画」レベルのものばかりで、社長の飯島健男(現・多紀哉)も攻略本で「ベタな展開」と発言したほど。 --ボスや重要人物との会話中、決まって主人公が余計な事を言い、仲間にぶん殴られたり魔法で吹っ飛ばされたりという展開になる。もう「またかよ!」と叫びたくなるほど。おかげで会話のテンポは悪く、グダグダである。 --それまでまったく聞いた事の無かった設定やキャラが唐突に沸いて出てきて、主人公が「こいつの事は有名だから俺も知ってる」と発言するという、超展開がしょっちゅう起こる。 --ある中ボスを倒すと再び立ち上がり戦闘になるのだが、勝手に1ダメージを受けて死ぬ((やせ我慢していただけという設定))。 --終盤、ヴィクトール伯爵という人物が国王を操って狩りを行わせていた事が唐突に発覚し(例によって伏線まるで無し)、「最後の決戦だ!」と叫ぶ主人公。それまで行き当たりばったりに冒険してきたのに、「最後の」と言われても…。 ---その直前に勇者を代行しなくてはならなくなった原因である失踪した兄がみつかったからともとれる。が、この時点まではその点について特にはっきりさせていない。 ---ヴィクトールは倒されるとモンスターに変身するのだが、''変身後の名前は「変身ヴィクトール」。更に倒すと何の説明も無く復活する(外見変わらず)。復活後の名前は「復活ヴィクトール」''…手抜きもいいところである。 --ラスボス戦直前になって、説明台詞のオンパレードに。 -「聖杯が無いと苦戦する敵」についての情報が手に入るが、''実は聖杯は絶対に入手できない。'' -メモリーカード1枚につきセーブデータを1つしか作れないのは変わらず。 --PS1ゲームの常として、システムデータが存在せず、本編のセーブデータと兼用になっている。 **総評 PS末期のソフトとしてはシステム面はそれなりの出来になったが、シナリオはかなり悪い。~ ただ、PANDORA MAXシリーズの一環として楽しみたい人にはオススメできる。 ---- **余談 -同シリーズ第5作目『[[ごちゃちる>PANDORA MAX SERIES Vol.5 ごちゃちる]]』にはミニゲームなどで得た資金を使って前四作までのセーブデータを補完する機能があり、見ていないエンディングを見たことにしたり、アイテムの数を増やしたりすることができる。が、『ラビッシュブレイズン』との連動においては辞典に関してある不具合を発生させることがある。 --まず、この連動機能では辞典の項目を直接埋めることはできず、また、この機能により未入手だったアイテムの所有数を1以上にしただけでは辞典の項目は埋まらない。この機能によって入手したアイテムをゲーム中で使用するなり装備した時点で辞典の項目を埋めることが出来る。 --しかし一部アイテムではこれをしても辞典の項目が埋まらず、こうなると後でゲーム中に同じアイテムを入手しても辞典の項目が埋まらなくなってしまうのである。

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