本項ではファミリーコンピュータ用ソフト『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』と、ゲームボーイ移植版の『ダウンタウン熱血行進曲 どこでも運動会』について記述する。判定は前者が「良作」後者は「劣化ゲー」。
【だうんたうんねっけつこうしんきょく それゆけだいうんどうかい】
ジャンル | アクションゲーム | |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | テクノスジャパン | |
発売日 | 1990年10月12日 | |
定価 | 6,200円(税抜) | |
プレイ人数 | 1~4人 | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2007年12月4日/500Wiiポイント 【WiiU】2013年4月27日 【3DS】2013年6月12日/上記共に500円 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
エキサイティングな乱闘運動会 エキサイトしすぎてゲームの外でリアルな乱闘が始まることも… |
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くにおくんシリーズ |
くにおくんシリーズの一つであり、ダウンタウンシリーズの2作目。おなじみ熱血高校のくにおくん達が、高校ごとに4つのチームを組み4つの特殊な競技を戦う。
ストーリーは『ダウンタウン熱血物語』からしばらく経った後の話。
新しく冷峰学園の生徒会長となった「とうどう」が、「やまだ」の起こした不祥事のお詫びとして親睦を深めるための大運動会を開催するが、
それは「くにお」達に赤っ恥をかかせる為に仕組まれたものだった、というもの。
強弱の調整が大味で甘く、ガチ対戦ではローカルルールで制限する必要がある。
単純な操作とルールで熱く盛り上がれる本作は、ファミコン時代のパーティーゲームの代表として今でも広く親しまれ、シリーズ最高傑作に挙げる人も多い。
制限時間を弄ったり身内ルールを決めることでさらに多彩な遊び方ができる。
今までは熱血高校側でのプレイが常識だったが、今作で『熱血物語』での敵キャラを使えるようになったことでシリーズのキャラクター性も大幅に増した。
また盛り上がれるゲームとして人気を得たことから後のシリーズ作品でさらなる活躍の場を与えられたキャラも多く、シリーズそのものの隆盛にも大きく貢献している。
【だうんたうんねっけつこうしんきょく どこでもだいうんどうかい】
ジャンル | アクションゲーム | |
対応機種 | ゲームボーイ | |
発売・開発元 | テクノスジャパン | |
発売日 | 1992年7月24日 | |
定価 | 3,800円(税抜) | |
プレイ人数 | 1~4人 | |
判定 | 劣化ゲー | |
ポイント |
FC版を引き継いだ発展形ながらゲームボーイとの相性の悪さが隠せず 一部仕様変更やBGMの違和感もあり白熱度はダウン |
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くにおくんシリーズ |
1990年にテクノスジャパンから発売された上記作品『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』のゲームボーイへの移植版で1992年7月に発売された。
全体的なゲーム性は上記作品から受け継がれているが、一部競技の変更などアレンジが加えられている。
またゲームバランスも大幅に変わっている。
もちろん通信ケーブルに加え4人用アダプタを用いれば最大4人での対戦が可能。
本項目では上記作品からの変更点のみに焦点を絞るものとする。
かくとうパンくい
ばくだんおにごっこ
各校エンディング新演出はくにおくんらしいノリで見ていて面白いものばかり。技のバランス調整に関しては一長一短であるため、一概にどっちがいいとは言い切れない。
しかしゲームの根本では、やはりモノクロになったことで自分の位置がわかりにくくなったことや、ジャンプ絡みの動作がほとんど使えないものに成り下がったことで、足の遅さをカバーしにくくなったことなど難点も多い。
また新競技「かくとうパンくい」は「たまわりきょうそう」に比べると単調な競技であることなどを含めて考えると、やはりオリジナル版に比べて改悪になった印象は否めないところ。
*1 副将の「すがた」を上回る地力の高さなど後述の花園高校「まえだ」と似た特徴だが、独特な顔やCPUロジックで強烈なインパクトを残した彼と違って地味な存在。
*2 あまり知られていないが、武器殴りはなんと「ごだい」に次ぐ全選手2位の数値。
*3 もりもとの覚醒が有名だが、冷峰の「こばやし」でも確実に発生させられる。
*4 なお本作では裏技(バグ)だが、DSの『くにおくんの超熱血!大運動会』、PS4/Win/Switchの『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』では必殺技として正式に採用された。
*5 と思いきや、実は明らかに防御力が高いのは「りき」と「まえだ」のみで、他は並み程度だったりする。
*6 それが評価されてか、後発のシリーズ作品『ダウンタウン熱血物語ex』ではそのジャンプキックが「まえだのとびげり」というそのまんまな名前で正式に必殺技となり、『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』ではハイパーアーマー付きの「ジャンプキック」が必殺技として採用された。
*7 「きのした」「たいら」はともかく「おにづか」に関しては冷峰四天王を束ねる存在であり「こばやし」以上の実力者という設定なので、仮に参戦していたらゲームバランスがさらに悪化していただろうが…
*8 「りゅうじ」でクロスカントリーで息継ぎをすると、「りゅういち」と同じ顔ではなく「やまだ」の顔になるという現象が発生する。
*9 「ごうだ」は曲がったことや卑怯なことが大嫌いな熱血漢という設定があり、それを再現しているのだと思われる。
*10 CPUにはかなり有効だが、プレイヤー同士の場合、肘打ちを読まれると張り手で吹っ飛ばされてフライングになるので簡単にはいかない
*11 体力が128もしくは255まで回復。減ることはない。
*12 上記のようにどりんくは当たりは255まで回復する。すてっきは振った際に光らないハズレがある。メリケンとまいぼうるは使用キャラが武器投げが強くなくても投げた際に当たった相手が吹っ飛ぶものがある。これで殴ると一撃でダウンが可能で『まっはたたき』も大幅に強化される。
*13 熱血の「くにお」、花園の「りき」という各チームのエース、冷峰の「おとなし」がこれに該当する。
*14 りゅういちの「爆魔龍神脚」のみ考えなしで使っていると自滅リングアウトの危険がある
*15 威力だけなら作中最強ではある。また同じ溜めを必要とする「さおとめ」の「オーラパンチ」(直接当てなくてもパンチの延長上にいれば有効)に比べ短い溜めで発動できる。
*16 「玉割り競争」では武器が画面外に消失しないため、爆弾やドリンクでなければ再利用できる可能性がある。
*17 シリーズの中でも異色作として扱われる『初代熱血硬派くにおくん』や『くにおたちの挽歌』や、近年の『乱闘協奏曲』も含む