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*Girls Mode 4 スター☆スタイリスト 【がーるずもーどふぉー すたーすたいりすと】 |ジャンル|わがままコーディネート|CENTER:&amazon(B075LDHLLD)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|任天堂、シンソフィア|~| |発売日|2017年11月2日|~| |定価|5,378円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''わがままファッション ガールズモードシリーズ''&br;[[ガールズモード>わがままファッション ガールズモード]] / [[よくばり宣言!/トキメキUP!>わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!]] / [[3 キラキラ☆コーデ>GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ]] / ''4 スター☆スタイリスト''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -「ファッションで街のみんなをハッピーにする」ことを目標とする『わがままファッション ガールズモード』シリーズの第4弾。 -これまでの作品と比べると、本作においては明確なストーリーが与えられており、プレイヤーはファッションを通じて、様々な夢を持つキャラクター達の夢を叶える手伝いをするという流れになっていく。 --メインのストーリーとなるのは「やよい」「月子」「蛍」の3人の物語であるが、それとは別のサイドストーリーと呼べるものもいくつか存在する。 -『[[キラキラ☆コーデ>GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ]](以下3)』と同様にヘアコーデ、メイクを行うことができる他、追加要素としてはネイルアートが可能になっている。また、ブレスレット(腕時計)、首に掛けるヘッドホンがアイテムの種類として追加されている。 **特徴 -プレイヤーはおじであるトモロウが経営するセレクトショップの店長を引継ぎ、様々な客の要望を聞いてアイテムやコーディネートを提案、販売していく。 --その中で様々なキャラクターの夢を叶える手伝いをしていくことでストーリーが進行していく。 -ゲームの流れとしては『[[よくばり宣言!>わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!]](以下2)』と同様にゲーム内で1日が決められており、接客やマップ移動によって時間が経過していく流れとなっている(『[[わがままファッション ガールズモード]](初代)』や『3』は本体の日付に連動)。 --『2』と異なり、本作では日付(すなわち季節)もゲーム内で独自に経過していき、結果として季節が変わることもある。 --展示場については『3』と同様、開放されているブランドは日付に拘わらず利用出来る。ゲーム内で5日、15日、25日については一部ブランドで50%引きでアイテム購入が可能。 -本作でも一定条件を満たすと美容師、メイクの仕事をすることが出来る。また『3』では廃止されたメンズコーデ((『3』では一定条件を満たすことでメニュー画面から男性キャラのコーディネートが出来るが、やらなくても構わない))も主人公のセレクトショップとは異なる店で行うことが出来るようになった。 --ヘアサロン、メイクサロンは『3』では本来の店長に代わってプレイヤーが行うというスタイルであったが、本作では本来の店長の手助けをする、という形に変更されている。 ---なお、『3』ではプレイヤーが接客した客からはお金をもらうことが出来たが、本作では何ももらえない。 ---メンズコーデについても全てのアイテムが常に利用可能となっており仕入れの必要はなくなっているが、こちらも報酬としてお金は得られない。 -わがままショールームは廃止されたが、代わりに家具を購入し、店のデザインやマイルームのデザインを変更出来るようになった。 -ストーリーのメインの流れとしてはアイドルを目指す「やよい」「月子」「蛍」がアイドルとして成長していくのをそのスタイリストとして手伝いをしていくといったものである。 --ストーリーは接客すると溜まっていくスタイリストランクが一定量になると発生するイベントにより進行していく。基本的にストーリーは一本道であるが、一部に主人公の選択(コーディネートの種類)によって変化する場面もある。 --物語の節目にはアイドルがライブをする場面があるが、その際のコスチュームはプレイヤーが選んだものになる。また、一度見たライブはゲーム内の「ねこねこ動画」によって好きなキャラ(主人公も含む)、好きなコスチュームで再生することが出来る。 -また、上記3キャラクター以外をテーマとしたサブストーリーも発生する。その進行によって開放される要素もあるし、こちらも分岐が発生することがある。 -なお、旧作(特に『3』)では主人公が舞台の主役となる場面があったが、本作では主人公は終始「スタイリスト」として裏方に徹することになるため、主人公にスポットが当たるイベントはないといっていい。 --ストーリーが明確に与えられているためか、コンテスト、ファッションショーはなくなった。 **評価点 -収集の簡易化 --『3』の最大の問題点といっていい「カラーの収集」は購入(スタイリストランクを増やすことで購入出来る数が増える)によって入手する形となり、値段も高くないので簡単に収集可能。 ---また、メイクの種類によってカラーパターンが変わったため、使い辛い色が多いという問題点も解消されている。 --ヘアサロンのパターンもスタイリストランクを増やすことで増えていくようになり、『3』よりは圧倒的に集めやすくなっている。 -プレイ環境の改善 --前作はリアルタイム連動であったが、本作では『2』と同様にゲーム内の時間とリアルタイムが連動しなくなった。 ---プレイ時間が限られる社会人プレイヤーにとってはありがたい変更だと思われる。 ---また『2』と異なりゲーム内の日付もリアルタイムに連動しなくなった。よってリアルとゲーム内で季節が別になることもある。 ---一定条件を満たすとゲーム内の時間を任意に30日進めることが出来るようになるので、季節を調整することは可能となっている。逆に放置して季節が遅れてしまったばあいでも進めることで現実と一致させることもできる。 --『2』までと同様に接客によって貯まるポイントによってゲームが進行するが、それがスタイリストランクとして数値化され、進行度が分かるようになっている。 --接客時に、アイテムを仕入れてくるまで客に待ってもらう「仕入れてくる」の選択肢が追加された。この選択肢を選ぶと、一端接客を終わって仕入れにいくことが出来る((必ずとも仕入れに行かなくても構わないので実質は接客を後回しにする機能ともいえる))。 ---一度注文を受けた場合でも仕入れてくるを選択することは可能であるため、旧作のように注文を受けたが、商品がないので接客をやめざるを得ない、ということにはならずに済む。 --アイテムの在庫数は旧作では最大1000種類までであったが、本作では最終的に無制限となる。 ---これにより、どのアイテムを置くかということを悩む必要はなくなる。また、一度仕入れたアイテムを再度仕入れることが出来るシステムも用意されているので好きなアイテムを補充することが出来る。 ---在庫管理をしながらアイテムを仕入れることを楽しむプレイヤーからはこの仕様に不満も聞かれるが、概ねこの仕様は好意的に受け止められている。 --ヘアサロンの客のオーダーは『3』ではかなり分かりづらかったが、本作では基本的にオーダーは全て事前に伝えてくれるし、主人公にお任せの場合も多くやりやすくなっている。 --イベントキャラ以外のキャラは接客をした後は店に呼ぶことが出来るようになる。イベントキャラもそのイベントが終わった後であれば呼ぶことが出来るようになる。 ---店に呼んだキャラは自由に全身コーディネートをすることが出来る。これによってプレイヤーの好みで自由にコーディネートすることが出来る。 --マネキンの販売がしやすくなった ---マネキンは『3』では見てくれていても購入してくれない客も存在したが、本作では『2』までと同様にマネキンを見ている客には必ず売ることが出来るようになった(余談だが、話しかけた後にマネキンのアイテムを売らないという拒否権はなくなった)。 ---ただ、『2』までと比べると、そもそもマネキンを見てくれる人は少ない。 **賛否両論点 -キャラクターの見た目が変わった --キャラクターの顔の描写がこれまでのシリーズと変わっている。特に目の変化について言われることが多い。 ---具体的には『3』までと比べて目が少女漫画のようにキラキラとしたものに変化した。可愛くなった、という好意的な意見もあるものの、自然な感じの『3』までが好きだったというプレイヤーも。 -ネイルの仕様 --本作のネイルはメイクの一項目としてネイルアートを施すことが出来る。ネイルはタイプ毎にカラーだけでなくデコレーションがついているパターンもあり数は豊富。 --しかしながら、本作ではメインとなるのが服のコーディネートであるため、ネイルは拡大しないとよく見えない。折角の追加要素だけに残念である。 --また、他のメイクアイテムはどれもまとめ買いすることが出来るのだが、ネイルについては1つずつ購入するしかない。数が多いだけに面倒である。 **問題点 -ストーリー関係 --本作のウリとなっているストーリーはボリュームはかなりのものとなっているが、その評価は芳しくない。 --まず、全体的にストーリーの内容が幼稚である。主人公はショップの(なりゆきとはいえ)店長である、にもかかわらず客との会話に品位を欠く場面が多い。 --基本的に主人公は選択肢を選ばない限り自発的に話すことはないのだが、その選択肢が「どちらも選びたくない」というものが多い。 #region(どちらも選びたくない選択肢の例(ネタバレ注意)) 客が「ちょっと服きつくなっちゃって。私、成長期だから」といって服を求めてきた際の主人公の選択肢として現れるのが、 「ウエストが成長したんですね」 「んなわけあるかい!」 の2つである。前者は知人に対して声を掛けるのであればさておき、店員として客に掛ける言葉としては明らかに失礼である。 後者はおそらく、主人公がトモロウの姪という設定を考慮した選択肢だと思われ、時折主人公はトモロウに似ている旨の評価もされている(なお、主人公はこの評価を嫌がっている節がある)が、 普段の選択肢を見る限りこのような喋り方を普段から行っているわけではない(主人公は年頃の女の子である点にも注意を要する)。 普通、このような場面であれば、なあなあと受け流すような選択肢を選びたいプレイヤーが大半であろう。 #endregion --主人公は終盤こそ「やよい」達3人に信頼され、彼女達のスタイリストとして仕事をすることになるが、そこに至るまでは「ただ運良くスタイリストを出来る人物がいたから仕事を任せた」というポジションである。確かに主人公の選んだコーデでイベントに登場してくれるが、ストーリーに関わってる感じは薄い。 ---確かに主人公はショップの店長であり、(生業として)スタイリストではない。とはいえ、トモロウと、アイドル達が所属するNIN10プロの社長であるシュウジは知人同士という設定があり、トモロウはシュウジに対して主人公である姪のことを気に掛けてくれるよう頼んでいたにも関わらず、最後まで「やよい」達のスタイリストとして認めてくれることはない。 --サイドストーリーも批判が多いのが最序盤に登場する「オトネ」のイベントである。 #region(オトネのイベント、ネタバレ注意) オトネのイベントを簡単に説明すると、寂れたライブハウスをなんとかして復活させたいが資金がない。 幸いにしてオトネの兄は金持ちなので、オトネの兄に金を出してもらいたい。 しかし、オトネの兄はオトネのロックな姿を嫌っているので、オトネの兄の好むコーディネートで兄に出会ってお金を出してもらう、というものである。 このイベントで批判が多い理由は「オトネの行動が余りにも身勝手である」という点と旧作から度々不満点として挙がる「主人公に彼氏がいない」という点の2つである。 -まず、オトネの行動だが、このイベントの最後でオトネは兄から資金援助を受ける(小切手を受け取る)ことに成功しているのだが、あろう事か、感謝を述べるわけでもなく、すぐにその場から退散するという卑怯な一面を見せている。 --それまでの彼女の言動もあいまって「自分勝手」で「使えるものを使おう」という性格に受け取られても仕方ない描写となってしまっている。 -オトネには、ガクという彼氏がいるが、イベントの途中で二人は仲違いし、それを仲直りさせて欲しいと主人公に依頼してくる。 --本シリーズに彼氏というポジションの男キャラが登場したのは『2』以降だが、その時から「主人公にも彼氏がいて欲しい」と考えるプレイヤーは一定数いる。オトネのイベントでは最終的にオトネとガクは仲直りして&strike(){いちゃラブを見せつけて};くれるわけだが、これがプレイヤーの神経を逆撫でしていると感じる者も少なくない。 ---このイベントの他にも「男性が苦手な人が彼氏を作る手伝い」といったサブストーリーもあり、二人で撮った写真を見せつけてくる者もいる。 #endregion --こういったメインストーリーやサブストーリーを用意した結果として、『3』にあった「買い物した客が花園などに出かけるので、店長を誘う」といったミニイベントがなくなってしまっている。この点も残念に思う人が多い。 ---更に言うなら旧作にあった主人公の誕生日イベントなどもなくなっている。 --そしてエンディングは「これまでにプレイヤーが撮影した写真」をスライドショーのように見せられながらスタッフロールが流れる、というなんとも拍子抜けな内容。もし、プレイヤーが撮影した写真が少ない場合には何度も同じ写真が流れ、寂しいことになる。 --そもそも、本シリーズでは主人公である女の子は顔パーツなどをプレイヤーが選択して作成する形であり、主人公を愛でるプレイヤーが多いのが特徴である。~ そんな中で、主人公にスポットライトが当たらない、ましてや品位を欠く発言をさせていることを考えればプレイヤーの反感を買うことは想像に難くないと思われるのだが。 -オミットされた要素 --『3』にあった要素としては「立体視」「すれちがい通信」「ファッションショー」がなくなっている。 ---すれちがい通信がなくなっているため、プロフカードといったものもなくなっている。 ---旧作のコンテストや、ファッションショーがなくなっていることから主人公が目立つといった類のイベントはなくなってしまっている。 --『3』で出来たマイデザインを施したアイテムを売るということが完全に不可能になっている。 --『3』であった様々なスポットに自由に行き来出来る機能についてはなくなっており、プレイヤーが街から出るのはイベント時限定となっている。 --インターネット通信は存在するが他のプレイヤーのお店を見に行く際に検索が出来なくなっている。 -その他の問題点 --客が途切れるのが早くなっている。 ---旧作と比べ来店する客が少なめであり、ひどい場合にはゲーム内で朝に店に行って1,2人接客した時点で客がいなくなってしまうことも。 ---結果として客を呼ぶために、一度マップに戻ってショップに戻ってくるという無駄な行動を取らざるを得なくなる。 --『3』と異なり本作では自分のショップ以外での仕事は金がもらえないのでスタイリストランクが増える以外の旨みは少ない。 ---全額ではなくとも一部でも(バイト料のような感覚で)もらえればよかったのではないだろうか。 --『3』と同様に来店する客の好みのテイストの操作はほとんどできない。一応店の雰囲気によって来店する客が変わると説明されているが、ほとんど実感できない。 ---『3』のファッションショーのように一時的でも来店する客のテイストを変えることは出来ない。 --ヘアサロン、メイクサロンの開放が遅い。 ---ヘアサロン、メイクサロン共にストーリーを進めると開放されるが、本作は特に遅くなっている。特に前者については初期で選べる髪型、髪色がかなり限られていることから余計に気になる。 ---ストーリーとしてもヘアサロンのキャラだと分かるキャラが登場してから、実際にヘアサロンが開店するまでにいくつかのイベントを挟むことになり、キャラが登場してようやくヘアサロンが出来る、と期待したプレイヤーは肩透かしを食らうこととなった。 --マネキンのアイテムが売れた際に、前作までは「マネキンを再度コーデさせるか」という選択肢が出たが、本作では出なくなった。 --ヘッドホンの数が少ない。正直アクセサリのカテゴリでいいのではないかと思える。 --セーブデータはSDカードに保存される。 ---セーブに時間が掛かるというわけではないが他の3DSソフトと同じように考えると別の本体でプレイしようとすると驚くことも。 ---すれちがい通信などがオミットされている点も含めて考えると、ストーリーを追加したことで容量の余裕がなかったのではないかと推測される。 **総評 ガールズモードとしての第4弾における新たな試みともいえるアイドルを軸としたストーリーは蓋を開ければ芳しくない出来であった。&br; コーディネートのシステムそのものは流石に4作目ということもあって遊びやすさはシナリオの中でも屈指である。&br; そもそも、プレイヤーが本シリーズに求めているのはコーディネートであったり、主人公を愛でたりすることであったはずである。&br; ストーリーを付けるにしても主人公がもっと物語の中心に据え置かれたものを作ればこれほどまでにストーリーで酷評を受けることはなかったであろう。&br; これだけ壮大なストーリーを付けた代償に捨てたのではないか、と思われる要素が本作においては多く見られる。&br; 「立体視」や「すれちがい通信」といった旧作での評価点である。&br; 折角の評価点を失ってまで入れたストーリーが本作の評価を落としたというのは皮肉としかいいようがない。&br; コーディネートを楽しみたいプレイヤーであっても、長いストーリーを避けては通れないため、ストーリーが面倒だと思うのであれば旧作の方がオススメといえよう。
*Girls Mode 4 スター☆スタイリスト 【がーるずもーどふぉー すたーすたいりすと】 |ジャンル|わがままコーディネート|CENTER:&amazon(B075LDHLLD)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|任天堂、シンソフィア|~| |発売日|2017年11月2日|~| |定価|5,378円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |>|>|CENTER:''わがままファッション ガールズモードシリーズ''&br;[[ガールズモード>わがままファッション ガールズモード]] / [[よくばり宣言!/トキメキUP!>わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!]] / [[3 キラキラ☆コーデ>GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ]] / ''4 スター☆スタイリスト''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -「ファッションで街のみんなをハッピーにする」ことを目標とする『わがままファッション ガールズモード』シリーズの第4弾。 -これまでの作品と比べると、本作においては明確なストーリーが与えられており、プレイヤーはファッションを通じて、様々な夢を持つキャラクター達の夢を叶える手伝いをするという流れになっていく。 --メインのストーリーとなるのは「やよい」「月子」「蛍」の3人の物語であるが、それとは別のサイドストーリーと呼べるものもいくつか存在する。 -『[[キラキラ☆コーデ>GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ]](以下3)』と同様にヘアコーデ、メイクを行うことができる他、追加要素としてはネイルアートが可能になっている。また、ブレスレット(腕時計)、首に掛けるヘッドホンがアイテムの種類として追加されている。 **特徴 -プレイヤーはおじであるトモロウが経営するセレクトショップの店長を引継ぎ、様々な客の要望を聞いてアイテムやコーディネートを提案、販売していく。 --その中で様々なキャラクターの夢を叶える手伝いをしていくことでストーリーが進行していく。 -ゲームの流れとしては『[[よくばり宣言!>わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!]](以下2)』と同様にゲーム内で1日が決められており、接客やマップ移動によって時間が経過していく流れとなっている(『[[わがままファッション ガールズモード]](初代)』や『3』は本体の日付に連動)。 --『2』と異なり、本作では日付(すなわち季節)もゲーム内で独自に経過していき、結果として季節が変わることもある。 --展示場については『3』と同様、開放されているブランドは日付に拘わらず利用出来る。ゲーム内で5日、15日、25日については一部ブランドで50%引きでアイテム購入が可能。 -本作でも一定条件を満たすと美容師、メイクの仕事をすることが出来る。また『3』では廃止されたメンズコーデ((『3』では一定条件を満たすことでメニュー画面から男性キャラのコーディネートが出来るが、やらなくても構わない))も主人公のセレクトショップとは異なる店で行うことが出来るようになった。 --ヘアサロン、メイクサロンは『3』では本来の店長に代わってプレイヤーが行うというスタイルであったが、本作では本来の店長の手助けをする、という形に変更されている。 ---なお、『3』ではプレイヤーが接客した客からはお金をもらうことが出来たが、本作では何ももらえない。 ---メンズコーデについても全てのアイテムが常に利用可能となっており仕入れの必要はなくなっているが、こちらも報酬としてお金は得られない。 -わがままショールームは廃止されたが、代わりに家具を購入し、店のデザインやマイルームのデザインを変更出来るようになった。 -ストーリーのメインの流れとしてはアイドルを目指す「やよい」「月子」「蛍」がアイドルとして成長していくのをそのスタイリストとして手伝いをしていくといったものである。 --ストーリーは接客すると溜まっていくスタイリストランクが一定量になると発生するイベントにより進行していく。基本的にストーリーは一本道であるが、一部に主人公の選択(コーディネートの種類)によって変化する場面もある。 --物語の節目にはアイドルがライブをする場面があるが、その際のコスチュームはプレイヤーが選んだものになる。また、一度見たライブはゲーム内の「ねこねこ動画」によって好きなキャラ(主人公も含む)、好きなコスチュームで再生することが出来る。 -また、上記3キャラクター以外をテーマとしたサブストーリーも発生する。その進行によって開放される要素もあるし、こちらも分岐が発生することがある。 -なお、旧作(特に『3』)では主人公が舞台の主役となる場面があったが、本作では主人公は終始「スタイリスト」として裏方に徹することになるため、主人公にスポットが当たるイベントはないといっていい。 --ストーリーが明確に与えられているためか、コンテスト、ファッションショーはなくなった。 **評価点 -収集の簡易化 --『3』の最大の問題点といっていい「カラーの収集」は購入(スタイリストランクを増やすことで購入出来る数が増える)によって入手する形となり、値段も高くないので簡単に収集可能。 ---また、メイクの種類によってカラーパターンが変わったため、使い辛い色が多いという問題点も解消されている。 --ヘアサロンのパターンもスタイリストランクを増やすことで増えていくようになり、『3』よりは圧倒的に集めやすくなっている。 -プレイ環境の改善 --前作はリアルタイム連動であったが、本作では『2』と同様にゲーム内の時間とリアルタイムが連動しなくなった。 ---プレイ時間が限られる社会人プレイヤーにとってはありがたい変更だと思われる。 ---また『2』と異なりゲーム内の日付もリアルタイムに連動しなくなった。よってリアルとゲーム内で季節が別になることもある。 ---一定条件を満たすとゲーム内の時間を任意に30日進めることが出来るようになるので、季節を調整することは可能となっている。逆に放置して季節が遅れてしまったばあいでも進めることで現実と一致させることもできる。 --『2』までと同様に接客によって貯まるポイントによってゲームが進行するが、それがスタイリストランクとして数値化され、進行度が分かるようになっている。 --接客時に、アイテムを仕入れてくるまで客に待ってもらう「仕入れてくる」の選択肢が追加された。この選択肢を選ぶと、一端接客を終わって仕入れにいくことが出来る((必ずとも仕入れに行かなくても構わないので実質は接客を後回しにする機能ともいえる))。 ---一度注文を受けた場合でも仕入れてくるを選択することは可能であるため、旧作のように注文を受けたが、商品がないので接客をやめざるを得ない、ということにはならずに済む。 --アイテムの在庫数は旧作では最大1000種類までであったが、本作では最終的に無制限となる。 ---これにより、どのアイテムを置くかということを悩む必要はなくなる。また、一度仕入れたアイテムを再度仕入れることが出来るシステムも用意されているので好きなアイテムを補充することが出来る。 ---在庫管理をしながらアイテムを仕入れることを楽しむプレイヤーからはこの仕様に不満も聞かれるが、概ねこの仕様は好意的に受け止められている。 --ヘアサロンの客のオーダーは『3』ではかなり分かりづらかったが、本作では基本的にオーダーは全て事前に伝えてくれるし、主人公にお任せの場合も多くやりやすくなっている。 --イベントキャラ以外のキャラは接客をした後は店に呼ぶことが出来るようになる。イベントキャラもそのイベントが終わった後であれば呼ぶことが出来るようになる。 ---店に呼んだキャラは自由に全身コーディネートをすることが出来る。これによってプレイヤーの好みで自由にコーディネートすることが出来る。 --マネキンの販売がしやすくなった ---マネキンは『3』では見てくれていても購入してくれない客も存在したが、本作では『2』までと同様にマネキンを見ている客には必ず売ることが出来るようになった(余談だが、話しかけた後にマネキンのアイテムを売らないという拒否権はなくなった)。 ---ただ、『2』までと比べると、そもそもマネキンを見てくれる人は少ない。 **賛否両論点 -キャラクターの見た目が変わった --キャラクターの顔の描写がこれまでのシリーズと変わっている。特に目の変化について言われることが多い。 ---具体的には『3』までと比べて目が少女漫画のようにキラキラとしたものに変化した。可愛くなった、という好意的な意見もあるものの、自然な感じの『3』までが好きだったというプレイヤーも。 -ネイルの仕様 --本作のネイルはメイクの一項目としてネイルアートを施すことが出来る。ネイルはタイプ毎にカラーだけでなくデコレーションがついているパターンもあり数は豊富。 --しかしながら、本作ではメインとなるのが服のコーディネートであるため、ネイルは拡大しないとよく見えない。折角の追加要素だけに残念である。 --また、他のメイクアイテムはどれもまとめ買いすることが出来るのだが、ネイルについては1つずつ購入するしかない。数が多いだけに面倒である。 **問題点 -ストーリー関係 --本作のウリとなっているストーリーはボリュームはかなりのものとなっているが、その評価は芳しくない。 --まず、全体的にストーリーの内容が幼稚である。主人公はショップの(なりゆきとはいえ)店長である、にもかかわらず客との会話に品位を欠く場面が多い。 --基本的に主人公は選択肢を選ばない限り自発的に話すことはないのだが、その選択肢が「どちらも選びたくない」というものが多い。 #region(どちらも選びたくない選択肢の例(ネタバレ注意)) 客が「ちょっと服きつくなっちゃって。私、成長期だから」といって服を求めてきた際の主人公の選択肢として現れるのが、 「ウエストが成長したんですね」 「んなわけあるかい!」 の2つである。前者は知人に対して声を掛けるのであればさておき、店員として客に掛ける言葉としては明らかに失礼である。 後者はおそらく、主人公がトモロウの姪という設定を考慮した選択肢だと思われ、時折主人公はトモロウに似ている旨の評価もされている(なお、主人公はこの評価を嫌がっている節がある)が、 普段の選択肢を見る限りこのような喋り方を普段から行っているわけではない(主人公は年頃の女の子である点にも注意を要する)。 普通、このような場面であれば、なあなあと受け流すような選択肢を選びたいプレイヤーが大半であろう。 #endregion --主人公は終盤こそ「やよい」達3人に信頼され、彼女達のスタイリストとして仕事をすることになるが、そこに至るまでは「ただ運良くスタイリストを出来る人物がいたから仕事を任せた」というポジションである。確かに主人公の選んだコーデでイベントに登場してくれるが、ストーリーに関わってる感じは薄い。 ---確かに主人公はショップの店長であり、(生業として)スタイリストではない。とはいえ、トモロウと、アイドル達が所属するNIN10プロの社長であるシュウジは知人同士という設定があり、トモロウはシュウジに対して主人公である姪のことを気に掛けてくれるよう頼んでいたにも関わらず、最後まで「やよい」達のスタイリストとして認めてくれることはない。 --サイドストーリーも批判が多いのが最序盤に登場する「オトネ」のイベントである。 #region(オトネのイベント、ネタバレ注意) オトネのイベントを簡単に説明すると、寂れたライブハウスをなんとかして復活させたいが資金がない。 幸いにしてオトネの兄は金持ちなので、オトネの兄に金を出してもらいたい。 しかし、オトネの兄はオトネのロックな姿を嫌っているので、オトネの兄の好むコーディネートで兄に出会ってお金を出してもらう、というものである。 このイベントで批判が多い理由は「オトネの行動が余りにも身勝手である」という点と旧作から度々不満点として挙がる「主人公に彼氏がいない」という点の2つである。 -まず、オトネの行動だが、このイベントの最後でオトネは兄から資金援助を受ける(小切手を受け取る)ことに成功しているのだが、あろう事か、感謝を述べるわけでもなく、すぐにその場から退散するという卑怯な一面を見せている。 --それまでの彼女の言動もあいまって「自分勝手」で「使えるものを使おう」という性格に受け取られても仕方ない描写となってしまっている。 -オトネには、ガクという彼氏がいるが、イベントの途中で二人は仲違いし、それを仲直りさせて欲しいと主人公に依頼してくる。 --本シリーズに彼氏というポジションの男キャラが登場したのは『2』以降だが、その時から「主人公にも彼氏がいて欲しい」と考えるプレイヤーは一定数いる。オトネのイベントでは最終的にオトネとガクは仲直りして&strike(){いちゃラブを見せつけて};くれるわけだが、これがプレイヤーの神経を逆撫でしていると感じる者も少なくない。 ---このイベントの他にも「男性が苦手な人が彼氏を作る手伝い」といったサブストーリーもあり、二人で撮った写真を見せつけてくる者もいる。 #endregion --こういったメインストーリーやサブストーリーを用意した結果として、『3』にあった「買い物した客が花園などに出かけるので、店長を誘う」といったミニイベントがなくなってしまっている。この点も残念に思う人が多い。 ---更に言うなら旧作にあった主人公の誕生日イベントなどもなくなっている。 --そしてエンディングは「これまでにプレイヤーが撮影した写真」をスライドショーのように見せられながらスタッフロールが流れる、というなんとも拍子抜けな内容。もし、プレイヤーが撮影した写真が少ない場合には何度も同じ写真が流れ、寂しいことになる。 --そもそも、本シリーズでは主人公である女の子は顔パーツなどをプレイヤーが選択して作成する形であり、主人公を愛でるプレイヤーが多いのが特徴である。~ そんな中で、主人公にスポットライトが当たらない、ましてや品位を欠く発言をさせていることを考えればプレイヤーの反感を買うことは想像に難くないと思われるのだが。 -オミットされた要素 --『3』にあった要素としては「立体視」「すれちがい通信」「ファッションショー」がなくなっている。 ---すれちがい通信がなくなっているため、プロフカードといったものもなくなっている。 ---旧作のコンテストや、ファッションショーがなくなっていることから主人公が目立つといった類のイベントはなくなってしまっている。 --『3』で出来たマイデザインを施したアイテムを売るということが完全に不可能になっている。 --『3』であった様々なスポットに自由に行き来出来る機能についてはなくなっており、プレイヤーが街から出るのはイベント時限定となっている。 --インターネット通信は存在するが他のプレイヤーのお店を見に行く際に検索が出来なくなっている。 -その他の問題点 --客が途切れるのが早くなっている。 ---旧作と比べ来店する客が少なめであり、ひどい場合にはゲーム内で朝に店に行って1,2人接客した時点で客がいなくなってしまうことも。 ---結果として客を呼ぶために、一度マップに戻ってショップに戻ってくるという無駄な行動を取らざるを得なくなる。 --『3』と異なり本作では自分のショップ以外での仕事は金がもらえないのでスタイリストランクが増える以外の旨みは少ない。 ---全額ではなくとも一部でも(バイト料のような感覚で)もらえればよかったのではないだろうか。 --『3』と同様に来店する客の好みのテイストの操作はほとんどできない。一応店の雰囲気によって来店する客が変わると説明されているが、ほとんど実感できない。 ---『3』のファッションショーのように一時的でも来店する客のテイストを変えることは出来ない。 --ヘアサロン、メイクサロンの開放が遅い。 ---ヘアサロン、メイクサロン共にストーリーを進めると開放されるが、本作は特に遅くなっている。特に前者については初期で選べる髪型、髪色がかなり限られていることから余計に気になる。 ---ストーリーとしてもヘアサロンのキャラだと分かるキャラが登場してから、実際にヘアサロンが開店するまでにいくつかのイベントを挟むことになり、キャラが登場してようやくヘアサロンが出来る、と期待したプレイヤーは肩透かしを食らうこととなった。 --マネキンのアイテムが売れた際に、前作までは「マネキンを再度コーデさせるか」という選択肢が出たが、本作では出なくなった。 --ヘッドホンの数が少ない。正直アクセサリのカテゴリでいいのではないかと思える。 --セーブデータはSDカードに保存される。 ---セーブに時間が掛かるというわけではないが他の3DSソフトと同じように考えると別の本体でプレイしようとすると驚くことも。 ---すれちがい通信などがオミットされている点も含めて考えると、ストーリーを追加したことで容量の余裕がなかったのではないかと推測される。 **総評 ガールズモードとしての第4弾における新たな試みともいえるアイドルを軸としたストーリーは蓋を開ければ芳しくない出来であった。&br; コーディネートのシステムそのものは流石に4作目ということもあって遊びやすさはシナリオの中でも屈指である。&br; そもそも、プレイヤーが本シリーズに求めているのはコーディネートであったり、主人公を愛でたりすることであったはずである。&br; ストーリーを付けるにしても主人公がもっと物語の中心に据え置かれたものを作ればこれほどまでにストーリーで酷評を受けることはなかったであろう。&br; これだけ壮大なストーリーを付けた代償に捨てたのではないか、と思われる要素が本作においては多く見られる。&br; 「立体視」や「すれちがい通信」といった旧作での評価点である。&br; 折角の評価点を失ってまで入れたストーリーが本作の評価を落としたというのは皮肉としかいいようがない。&br; コーディネートを楽しみたいプレイヤーであっても、長いストーリーを避けては通れないため、ストーリーが面倒だと思うのであれば旧作の方がオススメといえよう。 **余談 -今作を最後にガールズモードシリーズは発売されていない。当時、新機種のNintendo Switchが真新しい時代でユーザーからはどんどん移行していき、今作も例外ではなく3DSソフトも衰退していき、売り上げも落ちていった。ストーリーの酷評も相まってシリーズは停止状態に。 --同じ開発元のシンソフィアは以降、『キラッと☆プリチャン』『ドラゴンクエスト ダイの冒険 クロスブレイド』のアーケードゲームに取り入れることになる --2019年11月1日にフリュー製作のSwitch専用ソフト『MODEL Debut #nicola​』はシリーズと似た部分はあるが自分自身でモデルコーディネートや独自のシステムと異なっている -『[[大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL]]』では今作のライブシミュレーターにあるBGMの一つ『Ring Dong Dong!』が収録されているので忘れられてはいない様子。知らない人でも国内外でかなり好評を得ている。フルVerでの収録で一番は日本語パートで二番は英語パートに分けられている。

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