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*アメリカ横断ウルトラクイズ (SFC) 【あめりかおうだんうるとらくいず】 |ジャンル|クイズ|&amazon(B000068GYJ)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |プレイ人数|1人|~| |発売元|トミー|~| |開発元|元気|~| |発売日|1992年11月20日|~| |プレイ人数|1人|~| |定価|8,700円|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |~|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|原作再現度が高い&br()''難易度も原作再現''&br()おかげで人外仕様に&br()見てる分には面白い|~| |>|>|CENTER:''アメリカ横断ウルトラクイズシリーズ''&br;AC / GB / [[FC>アメリカ横断ウルトラクイズ 史上最大の戦い]] / ''SFC'' / [[SS/PS>アメリカ横断ウルトラクイズ (SS/PS)]]| //ゲームバランスが不安定なのが原因でクソゲー判定が付くケースの場合、「ゲームバランスが不安定」を一番上にもっていくルールがあります。それ以外にクソゲー要因がある場合はこの限りではありません。 ---- //#contents(fromhere) ---- **概要 -日本テレビ系列のクイズ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を原作としたクイズゲーム。過去にはGBやFCで展開されていたが、本作でSFCにも進出した。~ トミーのSFCソフト第一弾でもあり、色々な意味でブッ飛んだ内容となっている。~ 一見子供向けのゲームに見えるが、内容は常軌を逸した難易度でTAS用のゲームとまで言われている。~ セーブもパスワードも用意されてはいないため、腕に覚えがある諸君が本気で挑むならかなりの時間を費やす事を覚悟されたし。~ なお、難易度は''EASY''と''NORMAL''が用意されており、NORMALクリア達成者には専用のエンディングが用意されている。 **特徴・評価点 ***膨大な問題量 -幅広いジャンルから膨大な問題が出題、まさにウルトラクイズと言える。3択問題・機内30問で遭遇した問題がこちら…… #region(余りにも膨大なのでクリックで展開) ''地学'' -氷河の浸食_U字谷、大陸移動説_プレートテクトニクス、京都のポンポン山、台風は中心付近で風速17m ''栄養学'' -豆腐にがり、うなぎ人参ビタミンA、ジャガイモの粉は片栗粉、ウメボシクエン酸、ビタミンCイチゴ、こんにゃく_くじゃく、卵の栄養成分でないのはビタミンC、七草がゆに''のびる''は入れない、味加減は塩加減、ブランデー_バルーン、ビールホップ花、お米の名前_白雪姫、フグの別名キタマクラ、ドイツ料理で白ワインで煮込むのは鯉 ''生物学'' -絶滅_旅行バト、火くい鳥、ダチョウは足が速い、動物昆虫フェロモン、魚カラス、毒花スズラン、赤い金魚の赤ちゃんは黒色、フグ毒プテロドキシン、アカゲツ_アンコウ -コビー_ピレネー犬、馬の視野350度、ラクダが飲んだ水は胃、ゴリラのシタベロ黒、怒ったとき胃液を吐くラクダ、ツパイ猿、オナラの主成分の99%は水素 -第2の心臓足の裏、脳と体重の比率_人間とハツカネズミ、カゲロウの卵が「うどんげ」、食料アカガエル科、動物と植物の中間的生物ミドリムシ、金鳳花の別名は馬の足形 ''天文学'' -ビッグバン、皆既日食、ノストラダムス7の月、地球45億年前、月は1ヵ月で地球を回る、白鳥座X-1ブラックホール、宇宙で最も多い元素は水素、太陽は-26.8等星、ヘビ座 ''スポーツ'' -アメリカンフットボールタッチダウン6点、ラグビーはサッカーから始まった、バレーボール用語でないタッチダウン、ポロ、マレット -レスリング9m、ボクシングチャンピオンの次は1位、バイアスロンは射撃とスキー、1992年アルベールビル冬のメダルはガラス製、勝ち越し給金直し、サッカーボール5角形は12、行司19歳 ''地理'' -仙台市は鹿児島、ヘブライ_グループ_キブツ、ホットバナナ、タイの国名_自由、仙台の姉妹都市アカプルコ、アフガニスタン_カブール、ワシントンの南はオレゴン、マスカリン諸島ドードー、国旗赤、シーボルト台風 ''歴史'' -ボイコット人名、初めて汽車に乗ったジョン万次郎、フランス革命徳川いえなり、長岡忠次郎、ガウディ_建築家、高田又三郎 -ハイジャック1号北朝鮮、写真発明フランス、鹿鳴館コンドル、第二次世界大戦中立スウェーデン、ロシア最後の王朝_ロマノフ、 -写真発明フランス人、最古の写真は風景、夏目漱石_胃潰瘍、クレオパトラ七世は腕を噛まれて死んだ、イギリス初の核実験クリスマス島、1989年11月チェコスロバキアのプラハ革命 -1991年8月19日レッドマンデー、五重塔は東寺、バルト三国で一番最初に独立_リトアニア、ダイナマイトより先に発明されたのはミシン ''創作'' -笛吹けども踊らず聖書、ノアの方舟アララト山、孫悟空_西遊記、竜のモデルは9種類 -独裁者ヒンケル、女は地獄の使い、遠藤平吉怪人20面相、エミリー・ブロンテ嵐が丘、カルメン作者メリメ、俳句23500句_井原西鶴、国破れて山河あり杜甫、石頭のきんごろう、宝塚歌劇団に存在しない風、実在しないのは_東洋道中ひざくりげ、吾輩は猫の死因は水死、 -シャルル・ペローグリム童話以外_親指姫、一休さんだいとく寺、藤子不二雄AとF、ウィンピーの好物ハンバーガー、長靴をはいたネコ、赤毛のアン_プリンスエドワード、ホームズ_猫、シュルツ_スヌーピー_チャーリー・ブラウン_ピーナッツ、ベンケーシー神経外科、映画「第3の男」オーストリアの観覧車、とらさん_ふゆ子、南アフリカ共和国の国家_ベートーベン作曲 -ピノキオ鯨の胃、ピーターパン_ネバーランド、エニックス第1弾ドアドア、ドラミの好物はメロンパン ''社会'' -ミスター長嶋茂雄、本田宗一郎の遺産は松下幸之助の10分の1以下、こにしき関サリー、日本初F1レーサー高原のりたけ -地下鉄の走っている北京、ブルートレイン_トワイライト、山手線の停車駅29、山手線「田」5駅 -ペリカン日本通運、NTT電電気公社、アメリカ24時間ニュースCNN、アメリカの玩具専門店トイザらス、ホワイトハウスは地上4階建て、 -沖縄の米軍基地は全土の11%、出生届は14日以内、日本の主な米はジャポニカ、日本初のスクランブル交差点熊本県、だはんこく_だだをこねる、道路標識で青が主体は支持標識 -最も新しいノーベル賞は経済学賞、暴力団のゆすりミンボー、サンリオ製品でないのはレモンとサクランボ、ベトナム女性の民族服チョーサン、レバノンのイスラム教のシーア派の最大の民平組織はアマル、中国の国花は梅、×印は警察署 ''科学'' -1つの文字_1バイト、コンピューター2進法、VHFのVはVERY ''単位'' -オンス重さ、1海里は長い、メートルはかる、ボクシングポンド ''その他'' -ファン・シャンあやとり、石の家ジンバブエ、農林100号こしひかり、普通名詞_正露丸、競馬カンカンなきする、ちょう半大技_穴熊、パン_ポルトガル語 -落第⇔進級、牛べこ、水沸騰水蒸気、アルバイトドイツ語、3K危険きつい汚い、上下誰にでも従順な人ラッコ、アブラカタブラのアブは父 -大相撲の新弟子検査で体重は75Kg以上、チェーンソーの使用などで起こる障害は振動病、火事_バックドラフト、弦楽四重奏の楽器は3種類、新幹線の一本のレールの長さ1500m、持ち物預り所クローク、山にハチマキがかかれば晴れ、ノーランズのCDでカバーされてないのは中森明菜 --日本製のメンソールタバコの賞味期限は7ヶ月というのも出題。タバコを販売している店員でも分からないだろう。 #endregion -ここまで確認されたがまだまだ全容は未知数である。あまりにも膨大なため適当に分類するのも一苦労である。 -非常に手間がかかっており、ウルトラクイズの名に恥じないものとなっている。しかし、それが問題点として牙を剥いて来るのは皮肉な話である。 --見ての通り、子供向けどころか大人たちにとっても難問ばかりで、ほとんどのプレイヤーは機内クイズで脱落したと思われる。 ***原作要素を上手く再現 -プレイヤー登録 --最初に平仮名4文字と性別を選んでキャラを登録して参加する。司会者は頻繁に名前を呼んでくれる。 -ステージ構成 --日本からニューヨークまで色々なステージが用意されており、内容も〇×クイズ、じゃんけん、機内クイズなど実際に行われたものである。 ---更に本編ではMODE7((SFCのグラフィックモードの一つで、BGレイヤーの拡大縮小や回転などが可能。))を活用したゲームが数多くあり、ボール回転ゲーム、レース、シューティングなどあらゆるゲームが用意。それらを乗り越えたら勿論、ニューヨークで早押しクイズが待っている。 --開始前には一枚絵が用意。熱血野球マン、飛行機からの顔出し、ケンタッキーではカーネルおじさんなど盛りだくさん。そして司会者が場を盛り上げたりルールを説明してくれる。クリアした際は自由の女神の夜景で花火が打ち上がる。更に、序章の30問のクイズの後は、フラダンスで取り囲んでくれたりする演出まで用意。%%本当の地獄はこれからだ……%% -音楽 --BGMもテレビ番組と同じ曲が使われており、更に各ステージ毎に専用のBGMが用意されている。例えばネバダレースの曲は哀愁とスピード感が見事に調和しており、3Dグラフィックも相まって広大さも表現されている。 ---音声も使われており、じゃんけんの掛け声や、ばらまきクイズのBGMには''チュッ''とアクセント、BGMと音声の複合技も行われている。 -細部までのこだわり --タイトルでは水面の揺らぎ、司会者は瞬きや口パクを行うが、ルール説明と2択問題では違う顔グラまで用意されている。ステージクリア後の花火の際はその光が女神に当たった際に照らすなど細かい。 --更に、パネル当てでは1枚・2枚・4枚同時と当たった枚数に応じて効果音も違ったり、罰ゲームのモグラ叩きも場所によって背景が異なる。 -このように、膨大な出題数では終わらず、素材とその活用の仕方も非常に優れていると言えよう。 ***その他 -NORMALが難し過ぎるプレイヤーのためにEASYが用意されている。%%それでも焼け石に水だが%% -エンディングが用意されている --EASYクリアでは''今度はノーマルにジャストミート!''と言われた後に、テレビ画面にスタッフロールが流れて来る。その後は寝かしつけられてZZZ……子供向けのゲームらしい〆方となっている。 --NORMALのエンディング #region(人外のみ閲覧されたし) ---司会から優勝賞品の贈呈を告げられて、翌朝行ってみると自由の女神がエンディング曲とともに迎えてくれる。女神の手にはスーパークイズ王になった主人公のためにウルトラライトプレーンが用意されており、これで日本に帰るとの事。出発した後で終わっているが本編をクリアした主人公にとってはウィニングランに違いない。以降はスタッフロールに合流。 #endregion **賛否両論点 -子供向けのグラフィックに対し、大人でも脱落する難易度によるギャップは否めない。 -実況キャラが福澤朗と全くの別人。ただし、熱血キャラは本作の雰囲気とベストマッチはしている。 **問題点 ***容赦なく牙を剥く3択問題 ''機内クイズ'' -「ゲームドーム 〇×」、「成田 じゃんけん」を越えて来たプレイヤーに立ちはだかる序章の鬼門である。おそらく、本作に挑んだプレイヤーを最も脱落させたパートであろう。 -3択問題が30問、矢継ぎ早に出題されるので次々と答えて、正解数が規定の数に達していればクリアというもの。 --出てくる問題は先ほど挙げた膨大な問題からである。 --答えても正解・不正解に関わらず同じ効果音が鳴るため判別が付かない。しかも最後に正解数も表示されず状況は一切分からないため、[[正解を覚えて次で活かす事>ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・アドベンチャー]]も出来ないのが非常に厄介な所である。 -ボーダーラインも明記されないが、NORMALで20問、EASYでも16問と高いので運良く突破というのはありえない。 -膨大かつマニアックな問題も多く、時間も短いためにメモを取る暇すらない。これらの厳しい要素が複合した事により、多くのプレイヤーがEASYクリアすら出来ずに脱落してしまった。 ''本編'' -グアムのどろんこクイズから本編であり、ここまで到達したプレイヤーには更なる試練が突き付けられる。 --以降はサンノゼ、ネバダ、キーウェスト、ケンタッキー、ワシントン、ニューヨークまで、あらゆるゲームが登場する。ゲームオーバーになると罰ゲーム「もぐら叩き」があり、失敗するとどろんこクイズからのやり直しである。 -ただでさえ難しいゲームに、3択クイズを複合される。 --ゲームが出来ても、クイズで正解できないと制限時間が迫っている中でポイントを減らされたり、一発でゲームオーバーが確定するものがある。 ---例えば、ネバダレースでは司会が「クイズに正解すればゲージはマンタンだ!」と有利になるような言い方をするが、フルゲージから始めてギリギリ完走出来るようなバランスなので、1問でも外して次のコースへ行くと燃料切れは確定してしまう。 ---問題も難しく、例えば「アルファベット大文字で逆さにしても同じなのはいくつ?」という問題は制限時間10秒ちょっとで「ADEHIOX」の7文字を理解しないといけない。 --ゲームは勿論クリアできるのが最低条件で、さらにクイズも結果でコースの難易度が変わるなどという生易しいものではなく、確実に正解するのが前提というもの。厳しい要素が複合された事でより厳しさを増している。 ''ニューヨーク'' -決勝は3択早押し一騎討ち。 --先に10点先取した方の勝ちで、お手付きは点数を減らされる。マイナス3になったら脱落というもの。 --本作のラスボスを務める相手はこちら ---名前は、けんいち、けんじ、しんじ、たけふみ、のぶあき、ひでゆき、よしゆき、けいこ、さとみ、なおみ、まなみ等…グラは男性が2種類、女性1種類。 --本編の地獄を勝ち抜いて来ただけあって強さはやはり尋常でなく、確実に正解を取って来て、お手付きも絶対にやらず、そして問題文を読み終わる前の解答もザラと、速さと正確さを兼ね備えており、まるで[[ゴルゴ>ゴルゴ13シリーズ]]である。 -なお、負けると本編の最初へ戻される。 --ここで負けると敗者復活もなく、どろんこクイズまで戻されてしまう。まさに賽の河原と言えよう。 ''3択クイズの正解が出ない'' -本作には3択問題を練習させるモードもないのでゲームで触れるしかないのだが…… -まず、機内クイズでは正解・不正解などの結果が全く分からないので練習にはならない。 --本編でも3択を突き付けられるが外した際は正解は非表示で、ニューヨーク早押しで相手に回答された際は伏せられてしまう。どうせ相手に拾われる問題なのだから正解を示して欲しかったところである。 --仮にステージセレクトがあったとしても、3択クイズを効果的に覚えられるようなステージはなく、風呂の水をスプーンですくい出すくらいの効率でしかないだろう。 -このように、初志貫徹でプレイヤーに覚えさせる気がなく何度も殺しにかかってくる点が本作の致命的なところなのである。 ***その他 -多くのゲームについて --レースやシューティングなど色々と用意されているが、1つ1つは専門で発売されている作品には敵わずに中途半端なものとなっている。 --また前述の通り、難コースと3択クイズを両立させるのがデフォでどちらが欠けてもゲームオーバー確定なので厳しい。 --フレンドリーな仕様だったら、パーティーゲームとしての道も開けたかも知れないのに…… -セーブやパスワード機能がない --凶悪な難易度のためかコンティニューは無制限だが、最初から最後まで通しでやるのは厳しい。なお、ニューヨークの決勝で負けるとコンティニューのチャンスすらなく一気に戻されてしまう。 -二人プレイがない --ニューヨークの早押しを上記のゴルゴ達ではなく普通の人間と勝負するモードがあれば良かったという声は多い。 **総評 膨大な問題数、多彩なゲーム、素材も数多く用意され、SFC第一作目からMODE7などの機能をフルに活用しているだけではなく、細かいところまで作り込まれている。~ しかしながら、ほとんどのプレイヤーは3択クイズに成す術もなく30問の前に散っていき、それらを見る事はなかった。 良作になる可能性を秘めながらクソゲーになってしまった本作に対し、「本当に勿体ないゲームだった」とプレイヤー達は評している。 **余談 -アメリカ横断ウルトラクイズは同社から1年間隔で、GB版・FC版が発売されている。 --なお、FC版では「クイズ真理教」が入信を強要して来るなど、当時ならともかく今となっては笑えない事態になっている… --その後は、[[SS・PS>アメリカ横断ウルトラクイズ (SS/PS)]]でも発売されている。しかし、いずれにせよ常人が手を出すようなシロモノではない。 // GB版はまだマシだった気もするけどなぁ -ウルトラクイズを題材にしたゲームは他に、1981年に電子ゲーム版(ツクダオリジナル)、1983年にアーケード版(タイトー)、1994年にFM-TOWNS版およびWin/Mac版(富士通パソコンシステムズ)が発売されている。 --またボードゲームがトミーから複数発売されている。 -トミーは他のクイズ番組もゲーム化しており、『なるほど!ザ・ワールド』では問題数が膨大で難易度も高いが、正解・不正解に関わらず答えが必ず見られるようになっている。 --ミニゲームも数多く用意されており逆転を狙えるので最後まで熱い展開が続く、大人数で色々なモードを選べるフレンドリーな仕様であり、パーティーゲームとしてもオススメしたい一品となっている。 -SFC第1作目から最難関を突き付けて来たトミーであるが、年をまたいだ3ケ月後に『ウォーリーをさがせ!絵本の国の大冒険』を発売している。 --最難関だった本作に対しSFCで最も簡単なアクションゲームとされている。

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