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ニュートロン - (2013/10/26 (土) 20:16:35) の最新版との変更点

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*ニュートロン 【にゅーとろん】 |ジャンル|ACT| |対応機種|X1、PC-8801、FM-7/FM-NEW7/FM-77| |メディア|カセットテープ/5インチフロッピーディスク| |発売・開発元|エニックス| |発売日|1984年5月| |定価|カセットテープ:4,800円| //墨付きカッコはメディアじゃなくてハード毎の分類だけ **概要 -後のチュンソフトの代表取締役(→スパイク・チュンソフトの会長)、中村光一氏が、学生時代に作った2作目のゲーム。 -虫や水滴などから逃げながら、木に生る実を集めていくゲーム。敵が多彩で、シンプルながらも独特な面白さがあった。 -操作性にやや難があり、難易度は高め。 **特徴 -黄色い籠『ロン君』を操作して、木の枝を渡りながら、追手を避けつつ、だんだんと生っていく実を集めていく残機性のACT。 --実のなる場所と敵との位置取りを、どうするかがプレイの鍵で面白さ。 --キャラクターはみんなコミカルで親しみやすい。敵は虫が多い。 -移動は木の枝上だけ。枝は碁盤の目状だが、やはり木なので上に行くほど枝の広がりは小さくなる。また二本だけ斜めの枝がある。 --斜めの枝は敵が通る事ができない。この枝をどうつかうかも、プレイのコツの一つ。 --実はランダムで枝の上に生っていく。最初は蕾が出てきてやがて花が咲き、そして最後に実が熟す。この実を集めるのだが、熟しすぎると落ちてしまう。一つでも落ちるとミスとなる。実が熟すまでどう敵をかわしていくかというのが、腕の見せ所。 ---実は熟した瞬間から時間経過でどんどんと点数が落ちていく。熟した直後だと1000点。落ちる寸前だと100点という具合。 ---実の種類は様々。最初はリンゴやみかんなど普通のものだが、やがてパンツや麻雀牌までなぜか木に生る。 -敵は枝を伝って来る芋虫や、カマキリ。枝など無視して飛び回る蜂、上から落ちてきて四つに分裂する水滴など様々。もちろん絵だけでなく動きも違い、よく特徴が出ている。10面までの各ステージの敵は全て違う。 --アルゴリズムはなかなかかしこく、どう誘導するかがコツとなる。中には誘導が難しく、多少の運が必要な敵も。 --ロン君は貫通力のある弾を撃つことで敵を撃退できる。この弾には重力が効き放物線上に飛んでいく。このため、横にいる敵に当てづらく、真上に撃ってもやがて落ちてくるので避ける必要があると、少々あつかいにコツがいる。そしてこの弾に自分が当たってもミスとなる。敵を倒すと点数がもらえるのだが、一発で倒した数で倍々に点数が増えていく。 --撃退された敵は、木の幹にある大きな穴から復活してくる。 -ステージは全部で10面でループのエンドレス。朝から昼、夕方、晩、深夜と変わっていくのだが、光の加減が変わるだけで木そのものは変わらない。10面をクリアすると敵が一機増えた状態で1面からのループ。21面以降は11面からのループが永遠と続く。 --残機は点数によって増えていく。 -BGMが当時しては珍しくあった。音源のないPC-8801にすらBEEP音によるBGMが用意してある。 -OPに出てくる少女は謎。 **難点。 -操作がやっかい。 --ステージの木がまさに木らしく描かれているため、枝の曲がり角が分かりにくい。また曲がり角に遊びがなく、ピンポイントでないと曲がれない。このため操作には少々コツが必要。移動はテンキーに割り当てられているのだが、例えば右に進みその後上に向かう場合、6を押しながら直前で8も同時に押すという操作となる。つまり曲がり角では二つのキーを同時に押す事になる。だがこれが厳しい時がある。敵の追跡が厳しく、なんとかかわそうとする時など、指がつりそうになるような辛い操作を迫られる事も。曲がり角が多い事も、操作を厳しくしている一因。 ---この操作、実は前作『ドアドア』から継承したもの。ただ向こうは曲がり角がハッキリしていた上数も少ない。さらに斜め移動もなかったので、それほど厳しくなかった。 -難易度がなかなか高い。 --曲がり角が多いため、敵がロン君に迫ってくる経路が豊富。斜めの枝を通ってこないとは言え、安心できる場所がそれほどない。うまく相手をハメないと、独特の操作をしくじってミスという展開もよくあった。さらに空を飛ぶ敵もおり、この中には運を天に任せるしかない相手もいる。 **総評 シンプルながらも完成度の高いゲーム。コミカルでとっつきやすい見かけ、敵の多彩さ、そしてゲーム性。BGMがある点も見過ごせない。中村光一氏のセンスの良さとプログラミング技術の高さが伺えるもの。ただ操作性の厳しい面を考えると、ステージ構成がこれでよかったのかは難しい所。一方で、理不尽と言えるほどの難易度でもなく、歯ごたえのあるアクションゲームとも言える。
*ニュートロン 【にゅーとろん】 |ジャンル|アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/152000428.jpg,height=160)| |対応機種|X1、PC-8801、FM-7/FM-NEW7/FM-77|~| |メディア|カセットテープ/5インチフロッピーディスク|~| |発売・開発元|エニックス|~| |発売日|1984年5月|~| |定価|カセットテープ:4,800円|~| |判定|なし|~| //墨付きカッコはメディアじゃなくてハード毎の分類だけ ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -後のチュンソフトの代表取締役(→スパイク・チュンソフトの会長)、中村光一氏が、学生時代に作った2作目のゲーム。 -虫や水滴などから逃げながら、木に生る実を集めていくゲーム。敵が多彩で、シンプルながらも独特な面白さがあった。 -操作性にやや難があり、難易度は高め。 **特徴 -黄色い籠『ロン君』を操作して、木の枝を渡りながら、追手を避けつつ、だんだんと生っていく実を集めていく残機制のアクション。 -移動は木の枝上だけ。枝は碁盤の目状だが、やはり木なので上に行くほど枝の広がりは小さくなる。また二本だけ斜めの枝がある。 --斜めの枝は敵が通る事ができない。この枝をどうつかうかも、プレイのコツの一つ。 --実はランダムで枝の上に生っていく。最初は蕾が出てきてやがて花が咲き、そして最後に実が熟す。この実を集めるのだが、熟しすぎると落ちてしまう。一つでも落ちるとミスとなる。 ---実は熟した瞬間から時間経過でどんどんと点数が落ちていく。熟した直後だと1000点。落ちる寸前だと100点という具合。 ---実の種類は様々。最初はリンゴやみかんなど普通のものだが、やがてパンツや麻雀牌までなぜか木に生る。 -敵は枝を伝って来る芋虫や、カマキリ。枝など無視して飛び回る蜂、上から落ちてきて四つに分裂する水滴など様々。10面までの各ステージの敵は全て違う。 --ロン君は貫通力のある弾を撃つことで敵を撃退できる。この弾には重力が効き放物線上に飛んでいく。このため、横にいる敵に当てづらく、真上に撃ってもやがて落ちてくるので避ける必要があると、少々あつかいにコツがいる。そしてこの弾に自分が当たってもミスとなる。敵を倒すと点数がもらえるのだが、一発で倒した数で倍々に点数が増えていく。 --撃退された敵は、木の幹にある大きな穴から復活してくる。 -ステージは全部で10面でループのエンドレス。朝から昼、夕方、晩、深夜と変わっていくのだが、光の加減が変わるだけで木そのものは変わらない。10面をクリアすると敵が一機増えた状態で1面からのループ。21面以降は11面からのループが延々と続く。 --残機は点数によって増えていく。 -OPに出てくる少女は謎。 **評価点 -実のなる場所と敵との位置取りを、どうするかがプレイの鍵で面白さ。 -キャラクターはみんなコミカルで親しみやすい。敵は虫が多い。 -実の熟し具合によって点数が変わるので、いいタイミングで取るために、どう敵をかわしていくかというのが腕の見せ所。 -様々な敵は、もちろん絵だけでなく動きも違い、よく特徴が出ている。 --アルゴリズムはなかなかかしこく、どう誘導するかがコツとなる。中には誘導が難しく、多少の運が必要な敵も。 -BGMが当時しては珍しくあった。音源のないPC-8801にすらBEEP音によるBGMが用意してある。 **難点 -操作がやっかい。 --ステージの木がまさに木らしく描かれているため、枝の曲がり角が分かりにくい。また曲がり角に遊びがなく、ピンポイントでないと曲がれない。このため操作には少々コツが必要。移動はテンキーに割り当てられているのだが、例えば右に進みその後上に向かう場合、6を押しながら直前で8も同時に押すという操作となる。つまり曲がり角では二つのキーを同時に押す事になる。だがこれが厳しい時がある。敵の追跡が厳しく、なんとかかわそうとする時など、指がつりそうになるような辛い操作を迫られる事も。曲がり角が多い事も、操作を厳しくしている一因。 ---この操作、実は前作『[[ドアドア]]』から継承したもの。ただ向こうは曲がり角がハッキリしていた上数も少ない。さらに斜め移動もなかったので、それほど厳しくなかった。 -難易度がなかなか高い。 --曲がり角が多いため、敵がロン君に迫ってくる経路が豊富。斜めの枝を通ってこないとは言え、安心できる場所がそれほどない。うまく相手をハメないと、独特の操作をしくじってミスという展開もよくあった。さらに空を飛ぶ敵もおり、この中には運を天に任せるしかない相手もいる。 **総評 シンプルながらも完成度の高いゲーム。コミカルでとっつきやすい見かけ、敵の多彩さ、そしてゲーム性。BGMがある点も見過ごせない。中村光一氏のセンスの良さとプログラミング技術の高さが窺えるもの。ただ操作性の厳しい面を考えると、ステージ構成がこれでよかったのかは難しい所。一方で、理不尽と言えるほどの難易度でもなく、歯ごたえのあるアクションゲームとも言える。

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