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**おいらじゃじゃ丸! 世界大冒険 【おいらじゃじゃまる せかいだいぼうけん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069S80)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|ジャレコ|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1990年9月28日|~| |定価|3,400円(税抜)|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【3DS】2012年1月18日/411円|~| |分類|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|ゲームボーイ唯一のじゃじゃ丸くんゲーム&br()基本ヌルゲー・稀に即死ゲー|~| |>|>|CENTER:''[[忍者くんシリーズリンク>忍者くんシリーズ]]''| ---- **概要 -1990年にジャレコからリリースされたゲームボーイ用ソフト。『忍者じゃじゃ丸くんシリーズ』唯一のゲームボーイ作品でもある((本元である『忍者くんシリーズ』も含めると、『戦国忍者くん』(UPL発売)と本作の2本のみ。))。 -生贄目的でアメリカ出身の妖怪サタンに"さらわれた"さくら姫を救う為、じゃじゃ丸くんが6つの国を舞台に活躍するというストーリー設定。 -一人プレイ専用。全6章(ステージ) + 2ボーナスステージ構成。 ---- **主なルール -操作系統。 --じゃじゃ丸くん(以下:自機)の操作は以下の通り。 ---十字ボタンで左右移動。十字ボタンとBボタンの組み合わせで、前後左右4方向へと手裏剣攻撃ができる(地上時・ジャンプ時を問わず)。 ---Bボタンでメイン攻撃である"手裏剣"を放つ。手裏剣は使用無制限・連射可能だが射程制限がある。 ---Aボタンでジャンプ動作。ボタンの押す長さでジャンプ力の調整ができる他、ジャンプ中の移動制御も可能。&br()Aボタン長押しで、自機の重力を反転できる(下地形へ着地 ⇔ 上地形へ着地)。但し、地形によっては例外もある。 ---特定のボス戦限定で、SELECTボタン押しにてメイン攻撃と特殊武器へと切り替えられる。 --ボーナスステージでは上記とは違う操作系統となる(下記)。 -ステージの流れについて。 --本作は至ってオーソドックスな横スクロールアクションのルールを採用している。 ---自機を右へとスクロール移動させれば下記の中ボス・ボス戦へと突入する。あまり意味はないが、左スクロールへと後戻りする事は可能。どの章も制限時間は設けられていない。 --各章毎に必ず「中ボス」と「ボス」が待ち構えており、両方のボスを倒せばステージクリアとなる。 ---中ボス・ボス戦ではボスクラス以外の敵は出現せず、必ず自機とのタイマン勝負となる((但し、攻撃手段としての雑魚敵を使う中ボス(ボス)はいる。))。 ---4章の中ボスは物理的な襲撃を行わず、"クイズ"で勝負を挑んでくる。クイズに正解すると倒せるが、不正解でも正解になるまでクイズが出題され続ける(不正解ペナルティはない)。 --1・2・3・5章の中ボスを倒すと、「先のボスを倒す為の特殊武器」を自機に授けてくれる。 ---該当ステージのボスには通常の手裏剣攻撃が一切効かない。上記操作で武器を切り替え、その攻撃でボスを倒す必要がある。 ---特殊武器は手裏剣攻撃同様に使用無制限であり、攻撃回数を気にする必要はない。特殊武器は該当ステージをクリアすると必ず消滅してしまう(次ステージへの引継ぎ不可)。 ---4・6章には特殊武器自体が存在しないので、手裏剣攻撃のみでボス敵にダメージをあたえられる。 --1・4章クリア後は「ボーナスステージ」が挟まれる。 ---このステージでは自機が海中ハンターとなり、海中を泳ぐサメやエイを"モリ"でハンティングしていく目的となる。 ---サメには耐久度があり、モリを複数回撃ち込まないと倒せない。エイはモリ一発で倒せる。サメなどを倒すと自機ライフが40回復するボーナス。 ---十字ボタンで自機の海中八方向移動。ÅかBボタンでモリを放つ。SELECTボタンは未使用。スクロール制限があり、アイテムの類は出現しない。 ---すべてのサメなどを倒せばステージクリアとなり、次の章へと進める。なお、ボーナスステージではあるが、自機がサメなどに触れるとダメージを受けてしまう。 -アイテムについて。 --各章の雑魚敵を倒すと以下のアイテムを落とす。各アイテムは放置すると上方向へと浮遊していく。 ---「魂」「薬瓶」…前者は自機ライフを15回復する効果。後者は75回復する効果。 ---「爆弾」…一定時間、自機の攻撃が"爆弾"となる効果。攻撃すると放物線を描く感じで投下される。連射はできないものの、投下後は凄まじい程の攻撃判定が発生する。 ---「忍法の書」…一定時間、自機の攻撃が"分身の術"となる効果。攻撃すると自機が停止した状態で分身の体当たりを行える。分身にアイテムが触れると、それを拾えてしまう。 ---「わらじ」…一定時間、自機の移動速度が2倍増しになる効果。 ---「トロッコ」…一定時間、自機が無敵化・及び体当たりで敵を倒せる効果。手裏剣攻撃しながらの体当たりも可能。 -ミス条件について。 --数値によるライフ制を採用している。 ---初期ライフは200、最大ライフは999まで溜められる。ステージクリア後もライフ数値が引き継がれた状態となっている。 ---自機が敵・敵攻撃・トゲに接触すると、ダメージによりライフ数値が減る。敵などによって減少するライフ数値に差異があり、ダメージ後の無敵時間は皆無といっていい。 ---ライフ数値が0になるとミス。また、自機が落とし穴に落ちると、ライフ数値に関わらず即ミスとなる。 --残機概念やコンティニュー機能は搭載されておらず、ミスすれば即ゲームオーバー(タイトル画面行き)となる。 ---- **問題点、及び賛否が分かれそうな点 -普通すぎる横スクロールアクションゲーム。 --歴代『忍者じゃじゃ丸くんシリーズ』の中でも、本作における立ち位置は平凡そのものとしかいい様がない。 ---『初代じゃじゃ丸くん』はスクロールが"ほとんどない"面クリア方式のアクションゲームだったが、本作はそのシステムは受け継がれておらず、純粋なる横スクロールアクションとなっている。 ---『忍者くんシリーズ』の様に"縦スクロールするステージ"もなく、ひたすらに右へと進めばクリア可能という、これ以上にない程の分かりやすい内容である。 --操作性は初期GBソフトとしては良く、特にストレスを感じる不快さは見受けられない。モノクロ故に若干の画面の見辛さはあるものの、普通にプレイする分には問題ないレベル。 --各ステージが短め・かつ難易度選択などのオプションも非搭載なので、一通りオールクリアしてしまうと飽きやすいという問題あり。もっとも、当時のGBに大きな贅沢をいうのは酷だが…。 -基本的にかなりのヌルゲー。 --適当にプレイするだけでも''自機ライフ数値が腐る程に増えていくので、よほどの事がない限りはミスになりにくい仕様''。 ---雑魚敵を倒すと大量の人魂アイテムを落とす。これを回収しながら進んでいけば、早い段階からライフ数値がカンスト気味になってくる。 ---後半章に進もうが、人魂アイテムの飽和状態は変わらず。極端な話、''敵に突っ込みながら人魂アイテムを回収しても、ライフ数値ダメージより回復量の方が上回る''。 ---ボスクラスの敵も全体的に弱い。とあるボスに至っては「''適当に攻撃連打してたら倒せていた''」という場面がある程。 ---但し、ダメージ後の無敵時間が皆無なので、あまり調子に乗って突進していると、ライフ数値が"ごっそり"奪われてしまう事態もある(特に中ボス・ボス戦全般にありがち)。 --最強の敵は「落とし穴」。 ---ダメージによるミスの心配が少ない本作だが、''落とし穴に転落すると即ミスとなってしまう''。実際、''本作のミス原因の大半は落とし穴ミスといっていい''。 ---どんなにライフ数値を溜め込んで余裕プレイをしていても、''一瞬の落とし穴ミスで地獄逝き''と化す。ある意味、どのボスよりも凶悪で絶対的な敵、それが本作の落とし穴である。 ---とある章に至っては「''開始直後に落とし穴がある(十字ボタンで回避しないと転落確定)''」という、突然の初見殺しが存在する。ヌルいのか殺したいのか、どっちなのか…? ---本作にはコンティニューがない為、落ちてしまうと「''え…終わり…??''」と放心状態なるのは誰もが通る道となるはず。 ---しかし、落とし穴の数自体は少なめで、慎重に進めば余裕をもった回避が可能。本作を確実にオールクリアしたければ「''死に急がずに跳べ''」という肝を命じておくべきだろう。 **評価点 -GBとしては"それなり"のグラフィック・BGM周り。 --グラフィックの書き込みは悪くなく、ちゃんと"じゃじゃ丸くん"らしさが表現されている。 ---世界各地が舞台という関係上、他シリーズでは"あまり"見かけない怪しげな洋風デザインが目立つ。コミカルながらも洋風妖怪の個性が"そこそこ"上手く描けているのではなかろうか。 --BGMに関しても普通に聴けるレベルで、ゲームを盛り上げてくれる。 ---ちゃんと章毎に専属の楽曲が用意され、舞台となる国のイメージに近い曲が流される。 ----但し、中ボス・ボス戦はほぼ流用曲。 **おバカ点 -変すぎる演出の数々。 --本作は若干のストーリー性を含むイベントが発生するが、これが妙にシュールで突っ込みどころ満載である。 #region(おバカ一例) -セクハラなサタン様。 --ステージ1開始前に「サタン様が"さくら姫"を捕らえる」というイベントが発生するが、その捕獲方法がヤバい。 ---なんと「''飛行しながら両足で"さくら姫"を掴む''」というセクハラにしか見えない芸当をやってのける。色んな意味で屈辱な仕打ちを受ける"さくら姫"が可哀想だ…。 -妙にフレンドリーなボス敵達。 --中ボス・ボス戦登場の前後には何かのイベントシーンが挟まれるが、''どのボスも"じゃじゃ丸くん"に対してフレンドリーな対応をしてくれる''。 ---対決前のボス達は「俺と勝負だ!」的な好戦的会話をしてくる。"襲い掛かる前に話しかけてくる"ボス達の律儀さも若干変だが、それ自体は他のゲームでも珍しく無い展開である。 ---しかし、撃破後は''本当に何の脈絡もなく''「章のボスを倒すには○○(特殊武器)が必要だ、持っていけ」「さくら姫は●●(国名)にいるぞ、急げ」的な会話で情報提供をする。 ---「異国の妖怪が"じゃじゃ丸くん"に襲い掛かる ⇒ 倒す」という流れなのに、反抗する気配もなく情報提供する様が別の意味で怖い。''直前まで殺意全開で襲っていたのに…?'' ---他ゲームではツンデレライバルが「お前の活躍が見たくなった、協力しよう」的なイベント展開となるものがあるが、本作には"そんな"理由付けは描かれていない。 --サタン様もフレンドリーすぎる性格。 ---対決前に「さくら姫は無事だから安心しろ」、撃破後は「お前(じゃじゃ丸くん)強いな、負けた」との会話後に即"さくら姫"を解放。 ---まるで最初から"じゃじゃ丸くん"に倒される事を望んでいるとしか思えない。''何故そんな小心者な性格で、わざわざ日本に出向いてまで"さくら姫"を生贄にしようとした?'' -イベント時の"じゃじゃ丸くん"が「誰だお前」状態。 --ステージ中の"じゃじゃ丸くん"は「素顔が見えない忍者衣装をまとったキャラ」だが、イベント中は「''堂々と顔を見せた生意気風"やんちゃ坊主"''」で映される。 ---『[[がんばれゴエモンシリーズ]]』の新キャラと見紛う容姿で、とても"じゃじゃ丸くん"の素顔には見えない。そもそも「何故忍者衣装を唐突に脱いだ?」という突っ込みもあるが…。 -謎のボーナスステージ。 --ボーナスステージ中は"じゃじゃ丸くん"が水中ダイバー姿に着替え、サメ達をハンティングしていく。''思いっきりリゾート気分のじゃじゃ丸くん''。 ---「''さくら姫救出をほったらかして、そんな事する暇あるのか''」なんて突っ込みは野暮なのだろう。きっと"じゃじゃ丸くん"もストレス解消をしたかったに違いない。 ---一応は「海を渡っている最中にサメに出くわしてしまった」という理由付けがあるみたいだが、だったら''サメを無視して逃げ延びればいいのではなかろうか?'' ---どうでもいい事だが、''モリを撃ち込まれたサメの容姿がやたらと痛々しい''。モリが数本サメの体に突き刺さっており、変なところでの残酷描写が垣間見れる。 -日本へと"カエル"エンディング。 --ラスボス撃破後は、お供の巨大カエルと一緒に"さくら姫"と帰還する"じゃじゃ丸くん"。 ---姫が"さらわれた"舞台がアメリカ、祖国は日本、交通手段はカエル1匹…。そんな環境で無事帰れるのか? ---エンディングは日本に帰還している((エンディング内の和風チックな背景から察するに、既に日本へと帰還していると思われる。しかし、具体的な描写がされないので、実際はどの国が映し出されているのかは不明(見方によっては、アメリカの大地にも見える為)。))と思しき"じゃじゃ丸くん"達の姿をバックに「''完''」の一文字。''スタッフロールは全くない''。 #endregion ---- **総評 -1つのアクションゲームとしては無難に楽しめはできる出来だが、ゲームバランスは正直よろしくなく、良くも悪くも初期GBらしい荒削りな作品である模様。 -どうしても"初代"の存在が強すぎる故にマイナー気味な目で見られがちな本作だったが、3DS版のバーチャルコンソール配信で日の見る機会は増えたのは嬉しい。
**おいらじゃじゃ丸! 世界大冒険 【おいらじゃじゃまる せかいだいぼうけん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069S80)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|ジャレコ|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1990年9月28日|~| |定価|3,400円(税抜)|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【3DS】2012年1月18日/411円|~| |判定|なし|~| |ポイント|ゲームボーイ唯一のじゃじゃ丸くんゲーム&br()基本ヌルゲー・稀に即死ゲー|~| |>|>|CENTER:''[[忍者くんシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1990年にジャレコからリリースされたゲームボーイ用ソフト。『忍者じゃじゃ丸くんシリーズ』唯一のゲームボーイ作品でもある((本元である『忍者くんシリーズ』も含めると、『戦国忍者くん』(UPL発売)と本作の2本のみ。))。~ 生贄目的でアメリカ出身の妖怪サタンに"さらわれた"さくら姫を救う為、じゃじゃ丸くんが6つの国を舞台に活躍するというストーリー設定。 ---- **特徴 -一人プレイ専用。全6章(ステージ) + 2ボーナスステージ構成。 -操作系統。 --じゃじゃ丸くん(以下:自機)の操作は以下の通り。 ---十字ボタンで左右移動。十字ボタンとBボタンの組み合わせで、前後左右4方向へと手裏剣攻撃ができる(地上時・ジャンプ時を問わず)。 ---Bボタンでメイン攻撃である"手裏剣"を放つ。手裏剣は使用無制限・連射可能だが射程制限がある。 ---Aボタンでジャンプ動作。ボタンの押す長さでジャンプ力の調整ができる他、ジャンプ中の移動制御も可能。&br()Aボタン長押しで、自機の重力を反転できる(下地形へ着地 ⇔ 上地形へ着地)。但し、地形によっては例外もある。 ---特定のボス戦限定で、SELECTボタン押しにてメイン攻撃と特殊武器へと切り替えられる。 --ボーナスステージでは上記とは違う操作系統となる(下記)。 -ステージの流れについて。 --本作は至ってオーソドックスな横スクロールアクションのルールを採用している。 ---自機を右へとスクロール移動させれば下記の中ボス・ボス戦へと突入する。あまり意味はないが、左スクロールへと後戻りする事は可能。どの章も制限時間は設けられていない。 --各章毎に必ず「中ボス」と「ボス」が待ち構えており、両方のボスを倒せばステージクリアとなる。 ---中ボス・ボス戦ではボスクラス以外の敵は出現せず、必ず自機とのタイマン勝負となる((但し、攻撃手段としての雑魚敵を使う中ボス(ボス)はいる。))。 ---4章の中ボスは物理的な襲撃を行わず、"クイズ"で勝負を挑んでくる。クイズに正解すると倒せるが、不正解でも正解になるまでクイズが出題され続ける(不正解ペナルティはない)。 --1・2・3・5章の中ボスを倒すと、「先のボスを倒す為の特殊武器」を自機に授けてくれる。 ---該当ステージのボスには通常の手裏剣攻撃が一切効かない。上記操作で武器を切り替え、その攻撃でボスを倒す必要がある。 ---特殊武器は手裏剣攻撃同様に使用無制限であり、攻撃回数を気にする必要はない。特殊武器は該当ステージをクリアすると必ず消滅してしまう(次ステージへの引継ぎ不可)。 ---4・6章には特殊武器自体が存在しないので、手裏剣攻撃のみでボス敵にダメージをあたえられる。 --1・4章クリア後は「ボーナスステージ」が挟まれる。 ---このステージでは自機が海中ハンターとなり、海中を泳ぐサメやエイを"モリ"でハンティングしていく目的となる。 ---サメには耐久度があり、モリを複数回撃ち込まないと倒せない。エイはモリ一発で倒せる。サメなどを倒すと自機ライフが40回復するボーナス。 ---十字ボタンで自機の海中八方向移動。ÅかBボタンでモリを放つ。SELECTボタンは未使用。スクロール制限があり、アイテムの類は出現しない。 ---すべてのサメなどを倒せばステージクリアとなり、次の章へと進める。なお、ボーナスステージではあるが、自機がサメなどに触れるとダメージを受けてしまう。 -アイテムについて。 --各章の雑魚敵を倒すと以下のアイテムを落とす。各アイテムは放置すると上方向へと浮遊していく。 ---「魂」「薬瓶」…前者は自機ライフを15回復する効果。後者は75回復する効果。 ---「爆弾」…一定時間、自機の攻撃が"爆弾"となる効果。攻撃すると放物線を描く感じで投下される。連射はできないものの、投下後は凄まじい程の攻撃判定が発生する。 ---「忍法の書」…一定時間、自機の攻撃が"分身の術"となる効果。攻撃すると自機が停止した状態で分身の体当たりを行える。分身にアイテムが触れると、それを拾えてしまう。 ---「わらじ」…一定時間、自機の移動速度が2倍増しになる効果。 ---「トロッコ」…一定時間、自機が無敵化・及び体当たりで敵を倒せる効果。手裏剣攻撃しながらの体当たりも可能。 -ミス条件について。 --数値によるライフ制を採用している。 ---初期ライフは200、最大ライフは999まで溜められる。ステージクリア後もライフ数値が引き継がれた状態となっている。 ---自機が敵・敵攻撃・トゲに接触すると、ダメージによりライフ数値が減る。敵などによって減少するライフ数値に差異があり、ダメージ後の無敵時間は皆無といっていい。 ---ライフ数値が0になるとミス。また、自機が落とし穴に落ちると、ライフ数値に関わらず即ミスとなる。 --残機概念やコンティニュー機能は搭載されておらず、ミスすれば即ゲームオーバー(タイトル画面行き)となる。 -妙にフレンドリーなボス敵達。 --中ボス・ボス戦登場の前後には何かのイベントシーンが挟まれるが、''どのボスも"じゃじゃ丸くん"に対してフレンドリーな対応をしてくれる''。 ---対決前のボス達は「俺と勝負だ!」的な好戦的会話をしてくる。"襲い掛かる前に話しかけてくる"ボス達の律儀さも若干変だが、それ自体は他のゲームでも珍しく無い展開である。 ---しかし、''直前まで殺意全開で襲っていたのに''撃破後は''本当に何の脈絡もなく''「章のボスを倒すには○○(特殊武器)が必要だ、持っていけ」「さくら姫は●●(国名)にいるぞ、急げ」的な会話で情報提供をする。 //ただの特徴かと ---- **評価点 -操作性はとても良く、画面を越えるぐらいのジャンプ力や天井歩きによって自由自在に移動することができる。 --連射性能も高く、ザコ敵の耐久力も低いので、ほぼ止まることなくサクサク進めることができる。 -グラフィックの書き込みは悪くなく、ちゃんと"じゃじゃ丸くん"らしさが表現されている。 --世界各地が舞台という関係上、他シリーズでは"あまり"見かけない怪しげな洋風デザインが目立つ。コミカルながらも洋風妖怪の個性が"そこそこ"上手く描けているのではなかろうか。 ---ただし、別の国にもかかわらずステージ構成が似通っていたり、BGMが同じだったりする章もありバリエーションは少ない。 -BGMも良好で、ゲームを盛り上げてくれる。 --ちゃんと章毎に専属の楽曲が用意され、舞台となる国のイメージに近い曲が流される。 ---- **賛否両論点 //-『忍者じゃじゃ丸くんシリーズ』らしさがない //--『初代じゃじゃ丸くん』はスクロールが"ほとんどない"面クリア方式のアクションゲームだったが、本作はそのシステムは受け継がれておらず、純粋なる横スクロールアクションとなっている。 //--『忍者くんシリーズ』の様に"縦スクロールするステージ"もなく、ひたすらに右へと進めばクリア可能という、これ以上にない程の分かりやすい内容である。 //初代と元祖だけが『忍者くんシリーズ』を受け継いでいるのであって『忍者じゃじゃ丸くんシリーズ』は横スクロールのほうが主流。 -基本的にかなりのヌルゲー。 --適当にプレイするだけでも''自機ライフ数値が腐る程に増えていくので、よほどの事がない限りはミスになりにくい仕様''。 ---雑魚敵を倒すと大量の人魂アイテムを落とす。これを回収しながら進んでいけば、早い段階からライフ数値がカンスト気味になってくる。 ---後半章に進もうが、人魂アイテムの飽和状態は変わらず。極端な話、''敵に突っ込みながら人魂アイテムを回収しても、ライフ数値ダメージより回復量の方が上回る''。 ---ボスクラスの敵も全体的に弱い。とあるボスに至っては「''適当に攻撃連打してたら倒せていた''」という場面がある程。 ---但し、ダメージ後の無敵時間が皆無なので、あまり調子に乗って突進していると、ライフ数値が"ごっそり"奪われてしまう事態もある(特に中ボス・ボス戦全般にありがち)。 ---- **問題点 -初見殺しにも程がある開幕落とし穴 --「''開始直後に落とし穴がある(ジャンプ状態で始まるため十字ボタンで回避しないと転落確定)''」という、突然の初見殺しが2ヵ所存在する。 ---前述の通り、本作には残機制もコンティニューもない為、そこで落ちてしまったらゲームオーバーである。 --その2ヵ所以外にも多くの穴があるが自機のジャンプ力は非常に高く、落下も制御しやすいため、普通にプレイしていればまず落ちることはない。 ---- **総評 1つのアクションゲームとしては無難に楽しめはできる出来だが、サクサク進める反面ヌルゲーすぎてやり応えはない。~ そのくせ凶悪な落とし穴で即死するなどゲームバランスは大味で良くも悪くも初期GBらしい荒削りな作品である。~ ---- ---- **余談 -海外でも『Maru's Mission』という名前で発売されている。 --海外に合わせてか、''オープニングからしてNYで金髪美女と歩いているところを空飛ぶ侍(ラスボスMURAMASA)に襲撃される''というカオスなものに変わっている。……もちろん主人公は忍者のままで。 --最終章を侍の国日本にするため1章と6章の敵とBGMが入れ替わっているがステージはそのままである。6章にはキツネの代わりに謎の相撲取りが大量に出てじゃじゃ丸に張り手をしてくる。 --5章クリア後にボーナスステージが追加されている。 --敵がリアルな画に差し替えられている。一部の敵は攻撃方法も変わり強くなっている。ボスに至っては全く違うものに差し替えられているものもいる。 --鏡バリアが鏡の盾に変わり、鏡を構えてメデューサの攻撃を跳ね返してダメージを与えるよう変更されている。 --スフィンクスのクイズが「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?」という本当のスフィンクスクイズになっている。 --じゃじゃ丸の移動手段はカエルではなくカメ。 --デフォルトの手裏剣が十字手裏剣のような形になっている。新たな忍術アイテムが登場する。 --コンティニューが3回まででき、穴に落ちてもすぐ近くで復活できる。ただし敵の攻撃でライフ0になったときは死亡する。 -"初代"の存在が強すぎる故にシリーズ内でもマイナーな目で見られていた本作だが、現在は3DS版のバーチャルコンソール配信で見る機会は増えた。 ----

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