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ウキウキ釣り天国3 人魚島のボート釣り - (2015/02/16 (月) 06:32:58) の最新版との変更点

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*ウキウキ釣り天国3 人魚島のボート釣り 【うきうきつりてんごくすりー にんぎょとうのぼーとつり】 |ジャンル|釣りSLG|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/150000391m.jpg,width=160,http://www.surugaya.jp/pics/boxart_m/150000391m.jpg)| |対応機種|Windows 95/98/Me|~| |発売元|テイチク|~| |開発元|テイチク、アーガス企画(協力)|~| |発売日|1996年10月25日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 アーガス企画より発売されていた『ウキウキ釣り天国』シリーズの第三弾にあたる。~ 処女作は湖釣り、2作品目は防波堤からの海釣りだったが、今作はボートを駆使しての沿岸~沖釣りを楽しむ作品。~ 発売当初より非常に釣りゲーとしての出来が評価されており、2004年6月10日にリメイク版である『人魚島のボート釣り+(プラス)』が発売されるまでは、人によっては90年台のゲームでありながら、''釣りPCゲーとしては最高傑作''と賞賛する人も多かった。 **評価点 -ゲーム画面 --最低限のシンプルな操作画面ではあるが、当時のPCの色彩スペックの中で十分に頑張った出来だろう。 --魚や餌もリアル。ゲーム中何度も出てくる島民がいい感じの高齢者なのも、離島での釣りっぽくて良い。 -魚種数は『ラスボス』を含めて40種類程度で、一般的な魚種はカバーしている。 --この手のゲームでは慣習に近いものがあるが、出世魚はその都度名前が別になっている。 --ただ、実際の海釣りのような『ビックリする外道』は考慮されていない。 ---そこまで考慮すると何百種類という魚種と、イレギュラーを作るためのデータ(本来磯釣りが基本のクロダイが30mの深場で釣れた、など)も必要となり、当時のCDの容量では難しかっただろう。 -製作者さえも分からない『魚の動き』 --今作ではPCのシミュレートをもとに、魚が時間帯や日時に合わせて移動する。 --これが非常にリアルで、小魚の群れを目指してボートを動かしても、数十分後には群れが消えて別の場所に動いたりする。 --小魚を追いかける大型魚も同様に動く。 --タチウオのような一部の魚種に至っては、棚取りや時間帯がとてもシビアに設定されており、現実のタチウオ釣りと同様に難しく設定されている。 -豊富な餌や仕掛け --オキアミやゴカイ類など餌の選択から、テンヤや胴突きなどの仕掛け、竿やリールの選択などがかなり細かい。 --場合によっては、餌用のアジを釣るための小型種狙いの仕掛けにブリなど大型魚がヒットして、竿が折れてしまったりすることもある。 --そのため、小型魚狙いでも、場合によっては大型魚狙いの竿や糸を使うなど工夫が必要となってくる。 -飽きない程度に釣れる魚 --よほどターゲットの魚と仕掛け、場所のミスマッチが起こらなければ、それなりに魚は釣れる。 --この点に関しては、製作者側が『リアルを求めすぎると魚は釣れなくなり、ゲームとして詰まらなくなる』とコメントしている。 -ヒットした魚との戦いがリアル --竿やリールの使い方が不味いと、呆気無くハリスが切れてしまう。また、上記のように最悪、竿を折られることもあり、特に大型魚相手だとシビアなドラグ操作を要求される。 --青物がヒットした際はヒット時に『ガスン』という鈍い音がするので分かりやすい。 --それだけでなく、例えば、ヒラメなど食いついてから時間を置かないとヒット判定にならない魚もおり、実際のヒラメ釣りを知らないとどれだけ頑張っても釣れなかったりする点も非常にリアル。 -釣った魚の調理法も --釣った魚を店主のところへ持って行くと、料理法を提示してくれる。 --例え外道として嫌われるハオコゼなどでも料理法が提示される。 --筆者は試したことがないが、普通に美味しそう。 **問題点 -意味が無いポイント --今作は使える船をランクアップするためにポイントを貯める必要があるのだが、キスやボラ狙いで釣るとわずか1回でランクアップ出来る程ポイントがたまってしまう。 -物干し竿が釣り竿に? --今作では『ラスボス』に挑むために特殊な竿を入手する必要があるが、それが民家で使われている物干し竿という設定。 --魚や仕掛けなど、凝っている面が非常に多いのに、なぜここだけ無理な設定にしたのか…。 -『ラスボス』戦 --詳細はネタバレになるのだが、その『ラスボス』を釣るための条件がシビアで、時間切れになって''『ラスボス』が針にかかったのがなかったことにされる''。 --釣りが時の運である以上は仕方がないことではある。 **総評 Win95時代の釣りゲームながら、ゲーム内での魚の動きが非常にリアルで、餌や仕掛けの知識も必要だったことで、''釣り好きにはたまらないリアルな釣りゲー''に仕上げることが出来た良作。~ 逆に言えば、プレイするのに本格的な海釣りの知識が必要で、あまり釣りに詳しくない人にとっては難解なゲームだった。~ また、パソコン自体の認知度が低かった時代のPCゲーということも、このゲームの知名度が上がらなかった要因だろう。 細かい問題点はあるが、総じてゲームとしては非常に完成度が高く、釣り好きなら是非プレイしてもらいたいゲームである。 **その後 -ゲームが好評であることを受け、2004年6月30日に『人魚島のボート釣り+』がダウンロード販売のみではあるが発売された。 --ゲームの基本内容は同じであるが、2015年現在でもダウンロード販売が行われており、毎月のサイズアップデータ配布などが現在も続いている。 --10年前のゲームにも関わらずWin8での動作確認をメーカー公式で確認するなど、非常に息が長い釣りゲーとなっている。
*ウキウキ釣り天国3 人魚島のボート釣り 【うきうきつりてんごくすりー にんぎょとうのぼーとつり】 |ジャンル|釣りSLG|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/150000391m.jpg,width=160,http://www.surugaya.jp/pics/boxart_m/150000391m.jpg)| |対応機種|Windows 95/98/Me|~| |発売元|テイチク|~| |開発元|テイチク&br()アーガス企画(協力)|~| |発売日|1996年10月25日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 アーガス企画より発売されていた『ウキウキ釣り天国』シリーズの第三弾にあたる。~ 処女作は湖釣り、2作品目は防波堤からの海釣りだったが、今作はボートを駆使しての沿岸~沖釣りを楽しむ作品。~ 発売当初より非常に釣りゲーとしての出来が評価されており、2004年6月10日にリメイク版である『人魚島のボート釣り+(プラス)』が発売されるまでは、人によっては90年代のゲームでありながら、''釣りPCゲーとしては最高傑作''と賞賛する人も多かった。 **評価点 -ゲーム画面 --最低限のシンプルな操作画面ではあるが、当時のPCの色彩スペックの中で十分に頑張った出来だろう。 --魚や餌もリアル。ゲーム中何度も出てくる島民が高齢者なのも、離島での釣りらしくて良い。 -魚種数は『ラスボス』を含めて40種類程度で、一般的な魚種はカバーしている。 --この手のゲームでは慣習に近いものがあるが、出世魚はその都度名前が別になっている。 --ただ、実際の海釣りのような『ビックリする外道』は考慮されていない。 ---そこまで考慮すると何百種類という魚種と、イレギュラーを作るためのデータ(本来磯釣りが基本のクロダイが30mの深場で釣れた、など)も必要となり、当時のCDの容量では難しかっただろう。 -製作者さえも分からない『魚の動き』 --今作ではPCのシミュレートをもとに、魚が時間帯や日時に合わせて移動する。 --これが非常にリアルで、小魚の群れを目指してボートを動かしても、数十分後には群れが消えて別の場所に動いたりする。 --小魚を追いかける大型魚も同様に動く。 --タチウオのような一部の魚種に至っては、棚取りや時間帯がとてもシビアに設定されており、現実のタチウオ釣りと同様に難しく設定されている。 -豊富な餌や仕掛け --オキアミやゴカイ類など餌の選択から、テンヤや胴突きなどの仕掛け、竿やリールの選択などがかなり細かい。 --場合によっては、餌用のアジを釣るための小型種狙いの仕掛けにブリなど大型魚がヒットして、竿が折れてしまったりすることもある。 --そのため、小型魚狙いでも、場合によっては大型魚狙いの竿や糸を使うなど工夫が必要となってくる。 -飽きない程度に釣れる魚 --よほどターゲットの魚と仕掛け、場所のミスマッチが起こらなければ、それなりに魚は釣れる。 --この点に関しては、製作者側が『リアルを求めすぎると魚は釣れなくなり、ゲームとして詰まらなくなる』とコメントしている。 -ヒットした魚との戦いがリアル --竿やリールの使い方が不味いと、呆気無くハリスが切れてしまう。また、上記のように最悪、竿を折られることもあり、特に大型魚相手だとシビアなドラグ操作を要求される。 --青物がヒットした際はヒット時に『ガスン』という鈍い音がするので分かりやすい。 --それだけでなく、例えば、ヒラメなど食いついてから時間を置かないとヒット判定にならない魚もおり、実際のヒラメ釣りを知らないとどれだけ頑張っても釣れなかったりする点も非常にリアル。 -釣った魚の調理法も --釣った魚を店主のところへ持って行くと、料理法を提示してくれる。 --たとえ外道として嫌われるハオコゼなどでも料理法が提示される。 **問題点 -意味が無いポイント --今作は使える船をランクアップするためにポイントを貯める必要があるのだが、キスやボラ狙いで釣るとわずか1回でランクアップ出来る程ポイントがたまってしまう。 -物干し竿が釣り竿に? --今作では『ラスボス』に挑むために特殊な竿を入手する必要があるが、それが民家で使われている物干し竿という設定。 --魚や仕掛けなど、凝っている面が非常に多いのに、なぜここだけ無理な設定にしたのか…。 -『ラスボス』戦 --詳細はネタバレになるのだが、その『ラスボス』を釣るための条件がシビアで、時間切れになって''『ラスボス』が針にかかったのがなかったことにされる''。 --釣りが時の運である以上は仕方がないことではある。 **総評 Win95時代の釣りゲームながら、ゲーム内での魚の動きが非常にリアルで、餌や仕掛けの知識も必要だったことで、''釣り好きにはたまらないリアルな釣りゲー''に仕上げることが出来た良作。~ 逆に言えば、プレイするのに本格的な海釣りの知識が必要で、あまり釣りに詳しくない人にとっては難解なゲームだった。~ また、パソコン自体の認知度が低かった時代のPCゲーということも、このゲームの知名度が上がらなかった要因だろう。 細かい問題点はあるが、総じてゲームとしては非常に完成度が高く、釣り好きなら是非プレイしてもらいたいゲームである。 **その後 -ゲームが好評であることを受け、2004年6月30日に『人魚島のボート釣り+』がダウンロード販売のみではあるが発売された。 --ゲームの基本内容は同じであるが、2015年現在でもダウンロード販売が行われており、毎月のサイズアップデータ配布などが現在も続いている。 --10年前のゲームにもかかわらずWin8での動作確認をメーカー公式で確認するなど、非常に息が長い釣りゲーとなっている。 -「ウキウキ釣り天国」シリーズはPSにも進出しており、関連作の『水族館プロジェクト~フィッシュハンターへの道~』も含めて4作リリースされている。 --最終作である「魚神伝説を追え」では&bold(){しゃべる鶏が相棒}と、何ともユニークな設定。

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