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*From TV Animation ONE PIECE トレジャーバトル! 【ふろむてぃーびーあにめーしょん わんぴーす とれじゃーばとる】 |ジャンル|チーム対戦アクション|#amazon(B00006LP8B)| |対応機種|ゲームキューブ|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ベック|~| |発売日|2002年11月1日|~| |定価|6,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ONE PIECEシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 国民的人気漫画『ONE PIECE』のゲーム。~ 『[[グランドバトル>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!]]』とは違って格闘ゲームではなく対戦アクションとなっている。 ---- **特徴 -2vs2のチームで各競技のルールに沿って競い合い、勝利を目指す。各モードで7つの『ゲーム』に挑むことが出来る。~ 現実で展開されていた『ワンピースカードゲーム』とタイアップしており、作中でも手に入れることができ収集要素や隠し要素解放として登場する。 **登場キャラクター #region(close,初期キャラクター) -モンキー・D・ルフィ -ネフェルタリ・ビビ -ロロノア・ゾロ -ナミ -サンジ -ウソップ -トニー・トニー・チョッパー #endregion #region(close,隠しキャラクター) -ポートガス・D・エース&footnote(未開放でも、シナリオで使うことは出来る。) -首領・クリーク -アーロン -バギー -アルビダ -スモーカー -たしぎ -サー・クロコダイル -ミス・オールサンデー&footnote(発売当時はアニメがアラバスタ編が終了して間もない頃だったのでニコ・ロビン名義ではない。) -ロッキー・ハッタリー&footnote(本作オリジナルキャラ。ストーリーで準決勝まで1人で上がってきたボン・クレーとルールを正当化させる目的で組んでいる。) -ボン・クレー -ジュラキュール・ミホーク -シャンクス #endregion **モード -シナリオ --海賊も使う新聞会社ブルーベリータイムズのロッキーハッタリーは、新聞が世界政府の検閲により真実が曲げられることに不満を持っていた。~ 海賊のありのままを伝えるべく、ロッキーは独自のカードゲームを作り、更に自ら「トレジャーバトル」という大会を開き優勝賞品として「トレジャーバトル」を贈るという広告を入れた。~ 麦わらの一味はどう見ても怪しいモノに参加するところから始まる。 ---時系列としては、アラバスタ編。サンジがボン・クレーを撃破した事が語られていることからアラバスタ王国突入真っ最中と思われるが、何故かエースが同乗している。&footnote(あくまでもパーティゲームなので、時系列を意識しないパラレルとしていると思われる。) ---麦わらの一味の事前に決まったタッグで、1回戦→2回戦→3回戦→準決勝→決勝と進んでいく。ルール、相手タッグはタッグによって固定。 -パーティ --各『ゲーム』から1つ選んで遊ぶモード。 --トレジャーバトルならば、詳細にルールを設定できる。 -マッチアップ --トレジャーバトル3つと、自由に選べる『ゲーム』2つを交互に遊ぶ。 ---各『ゲーム』でスコアを稼ぎ、最後にプレイ中の行動によってスコアが増減したあと勝敗が決まる。 -ボーナス --いわゆるミニゲーム集。キャラ、ルールは固定でクリアすると麦わらの一味の必殺技を変化させることが出来るようになる。 -カードコレクション --今まで集めたカードを鑑賞したり、ダブったカードを使ってスロットを引くことが出来る。揃えると貴重なカードが貰える事が出来る。 ---特定のカードを揃えると、様々な隠し要素が解放される。隠しキャラのみならず、麦わらの一味のアラバスタ編コスチュームも存在する。 **ゲーム -トレジャーバトル --1つの宝箱を両端にある相手の陣地に置き、船が到着すると勝利。但し陣地に触れていないと船は来ないので、なるべく相手を妨害しつつ宝箱を守る必要がある。 ---宝箱を持っていると、宝箱攻撃以外の操作が制限されるため、もう一方の味方が相手から守るか、宝箱を受け取って対象を変えさせるなどの戦略が求められる。 --体力が無くなっても、待機時間のあとに復活する。キャラクターによって待機時間が違う。強力なキャラほど待機時間は長い。 ---必殺技が使える状態だと、不思議復帰により即座に復帰できる。必殺技をとるか、復帰を考えるかは自分次第。 --宝箱を海へ落としてしまうと、即座に2人とも雷に打たれてワンミスとなる。大幅に不利になるので絶対にしてはいけないと嫌でも思わされる。 -バトルロイヤル --相手チームの撃破数を稼ぐ『[[グランドバトル3>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!3]]』に似たルール。ステージが狭く、アイテムの量はトレジャーバトルよりも多い。 -クンフーサバイバル --大量に出てくるクンフージュゴンの撃破数を稼ぐルール。クンフージュゴンは時折反撃してくるほか、相手チームの攻撃も通るので妨害に気を付ける必要がある。 -パイレーツサッカー --巨大なサッカーボールを攻撃でゴールに運ぶルール。実際のサッカーとは異なり手や武器を使っても特に反則は無く、また攻撃を当てて勢いの乗ったボールは自分らや相手にもダメージを与えることが出来る。 -クロスカントリー --様々な障害物などが存在するコースをチェックポイントごとにレースしていく。4位まで順位分けされ、最終的にチェックポイントの順位の優劣によって最終順位が決まる。 -トレジャーハント --火山や恐竜が潜む島で隠された宝箱を見つけた数を競う。 --宝箱の位置はコンパスやマップで確認できるほか、近くにいると矢印で方向を示してくれる。 -チームワークラリー --宝箱を味方同士でパスしていき、小島の先の木の足場に宝箱を置くのが目的。 ---次のステージに向かうほど小島が狭くなり、雪が張って滑るなど難易度が高くなる。 **評価点 -キャラゲー、演出面は良質 --『[[グランドバトル2>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!2]]』に比べ少し使用キャラが減ってはいるが、プラットフォームがGCに代わったことでグラフィックが向上し、頭身が上がって躍動感や派手さが増している。~ 特徴的な擬音が飛び出す演出も健在。 --東の海編の強敵やバロックワークス組の人気キャラを順当に揃えている。この作品を最後に"東の海"組はプレイアブル化される機会が相当減るのでその点でも貴重である。 --ゲーム中のテンポも良くスピード感がある。必殺技はそういったテンポを削がないようにするためか、演出が数秒、一番長い『ゴムゴムの暴風雨(ストーム)』でも十数秒程度であり、演出は構図含めキッチリ再現されている。 ---本作オリジナルキャラであるロッキーも原作キャラに振り回されながらも負けない個性を持つ。操作も''ギター入れに入ってまきびしを撒く''など一癖二癖もある。 --マッチアップでは組んだタッグによって開始時や終了時に掛け合いが発生するのだが、驚くことに''全員フルボイス・全ての組み合わせが用意されている・勝利と敗北で掛け合いが変わる''という気合の入りっぷり。 ---夢のタッグ、原作で全く接点の無いタッグでも原作の雰囲気を壊さないようになっている。&footnote(仕方のないことだが、後の原作設定と一部矛盾する展開はある。) -戦闘力だけでは測れないキャラバランス --純粋に戦闘だけで見ると、永久コンボ、性能差からバランスとしては良くないが、相手を倒す目的のゲームはバトルロイヤルのみであり、他のゲームではルール上あくまで妨害程度に収まるようになる。 --戦闘力が低いウソップやナミといったキャラも足の速さ、ジャンプ力が高めでトレジャーハントやクロスカントリーでは活躍しやすく、逆に鈍重なクリーク、クロコダイルは乱戦、チームワークラリーに向くなど、使用キャラを一辺倒にさせない工夫がなされている。 --各キャラにはステータスのほかに特殊能力が設定されており、能力者は水に触れていると体力が減る上に戦闘力が下がるなど、そのキャラを特徴づけている。 -OPやシナリオ、EDの一部アニメーションは書き下ろし。 **問題点 -やはり存在するキャラの強弱 --総合的に見た場合、強キャラは''ミホーク''や''シャンクス''、次点で''エース''や''スモーカー''となる。 ---能力のどれもがハイスタンダードであり、一部の能力に限っていえば上がいるとはいえ全てのルールで不利になりにくい性能の高さである。勿論、戦闘面でも相当な強さを持つ。 ---復帰時間はどれも長いが、不思議復帰を使用すれば即復帰できるし復帰時間の長さはトレジャーバトルしかなく他のモードでは復帰時間は統一されている。バランス調整として意味を成しているとは言いにくい。 --逆に''クリーク''や''バギー''辺りは能力値が低く弱キャラ入りしている。 ---クリークは最も遅い移動速度で大抵のルールで不利になる。バギーはクリークとほぼ変わらない遅さと全体的に低い能力が挙げられる。 ---クリークはバトルロイヤルなどの乱戦には滅法強く、バギーも近づきさえすれば永久コンボ等で真価を発揮できる。ルールの相性や状況でも変わるので一概に弱いというわけではない。 -隠し要素の解禁が非常に面倒 --各モードで手に入る以外では、カードはスロットで絵柄を揃える必要があるものの、それが面倒かつ退屈。 ---スロットは回すための"ダブり"カードを用意する必要があるのだが、宝箱1つから1枚しか入手できないので回数を稼ぐには時間を要する。~ シナリオで最大8枚入手が出来るため、必然的にシナリオを周回することになるのだが、当然''隠し要素解放とは関係ない''新規カードが出ることがある。 ---隠し要素解放に必要なカードはスロットで絵柄を揃えた時のみ出現することが多いのだが、絵柄を揃えてもランダムな上にダブりも発生するので種類を集める程苦労が増す。 ---ご丁寧にもスロットを回すとオートセーブされるのでリセットして何度も…というわけにはいかない。&footnote(一応、メモリーカードを複数用意して、データを複製してスロットを回し良い結果が出なければ上書き…ということも出来るが、面倒ということに変わりはない。) -同キャラ対戦が出来ない --マッチアップの掛け合いの膨大化もあるかもしれないが、強キャラや得意なキャラは先に選ばれると他のキャラを選ばざるを得ないので不公平になりやすい。 -ワポル、クロが不参戦 --クロに関しては作中でロッキーが「彼には''荷が重い''と思って、今回は呼んでません」と言及しているが…2人はそれぞれウソップとチョッパーの因縁の相手なので登場させてもよかったはず。 -女性に対するサンジのセリフが変化しない --但し特殊能力として女性相手には攻撃力が激減するほか女性とタッグを組むと能力がアップするので、原作要素を無下にされているわけではない。 --掛け合いでもいつもの調子なので、競技として割り切っている可能性はある。 ---- **総評 唯一のGC単独作品として、またパーティゲームとして秀でた作品。~ 隠し要素の解禁に関しては非常に面倒だが、ゲーム部分はよくできており、複雑な操作も必要としない。~ 珍しく「協力」に重点が置かれているので、初心者と混じってプレイするゲームとしてオススメ出来る。 ---- **余談 -この作品をからビビは『[[ギアスピリット>ONE PIECE ギアスピリット]]』までプレイアブルキャラとして登場しなくなる。その期間、およそ5年。 --アルビダに至っては、この作品以降プレイアブル化がされていない。
*From TV Animation ONE PIECE トレジャーバトル! 【ふろむてぃーびーあにめーしょん わんぴーす とれじゃーばとる】 |ジャンル|チーム対戦アクション|#amazon(B00006LP8B)| |対応機種|ゲームキューブ|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ベック|~| |発売日|2002年11月1日|~| |定価|6,800円(税抜)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ONE PIECEシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 国民的人気漫画『ONE PIECE』のゲーム。~ 『[[グランドバトル>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!]]』とは違って格闘ゲームではなく対戦アクションとなっている。 ---- **特徴 -2vs2のチームで各競技のルールに沿って競い合い、勝利を目指す。各モードで7つの『ゲーム』に挑むことが出来る。~ 現実で展開されていた『ワンピースカードゲーム』とタイアップしており、作中でも手に入れることができ収集要素や隠し要素解放として登場する。 **登場キャラクター #region(close,初期キャラクター) -モンキー・D・ルフィ -ネフェルタリ・ビビ -ロロノア・ゾロ -ナミ -サンジ -ウソップ -トニー・トニー・チョッパー #endregion #region(close,隠しキャラクター) -ポートガス・D・エース&footnote(未開放でも、シナリオで使うことは出来る。) -首領・クリーク -アーロン -バギー -アルビダ -スモーカー -たしぎ -サー・クロコダイル -ミス・オールサンデー&footnote(発売当時はアニメがアラバスタ編が終了して間もない頃だったのでニコ・ロビン名義ではない。) -ロッキー・ハッタリー&footnote(本作オリジナルキャラ。ストーリーで準決勝まで1人で上がってきたボン・クレーとルールを正当化させる目的で組んでいる。) -ボン・クレー -ジュラキュール・ミホーク -シャンクス #endregion **モード -シナリオ --海賊も使う新聞会社ブルーベリータイムズのロッキーハッタリーは、新聞が世界政府の検閲により真実が曲げられることに不満を持っていた。~ 海賊のありのままを伝えるべく、ロッキーは独自のカードゲームを作り、更に自ら「トレジャーバトル」という大会を開き優勝賞品として「トレジャーバトル」を贈るという広告を入れた。~ 麦わらの一味はどう見ても怪しいモノに参加するところから始まる。 ---時系列としては、アラバスタ編。サンジがボン・クレーを撃破した事が語られていることからアラバスタ王国突入真っ最中と思われるが、何故かエースが同乗している。&footnote(あくまでもパーティゲームなので、時系列を意識しないパラレルとしていると思われる。) ---麦わらの一味の事前に決まったタッグで、1回戦→2回戦→3回戦→準決勝→決勝と進んでいく。ルール、相手タッグはタッグによって固定。 -パーティ --各『ゲーム』から1つ選んで遊ぶモード。 --トレジャーバトルならば、詳細にルールを設定できる。 -マッチアップ --トレジャーバトル3つと、自由に選べる『ゲーム』2つを交互に遊ぶ。 ---各『ゲーム』でスコアを稼ぎ、最後にプレイ中の行動によってスコアが増減したあと勝敗が決まる。 -ボーナス --いわゆるミニゲーム集。キャラ、ルールは固定でクリアすると麦わらの一味の必殺技を変化させることが出来るようになる。 -カードコレクション --今まで集めたカードを鑑賞したり、ダブったカードを使ってスロットを引くことが出来る。揃えると貴重なカードが貰える事が出来る。 ---特定のカードを揃えると、様々な隠し要素が解放される。隠しキャラのみならず、麦わらの一味のアラバスタ編コスチュームも存在する。 **ゲーム -トレジャーバトル --1つの宝箱を両端にある相手の陣地に置き、船が到着すると勝利。但し陣地に触れていないと船は来ないので、なるべく相手を妨害しつつ宝箱を守る必要がある。 ---宝箱を持っていると、宝箱攻撃以外の操作が制限されるため、もう一方の味方が相手から守るか、宝箱を受け取って対象を変えさせるなどの戦略が求められる。 --体力が無くなっても、待機時間のあとに復活する。キャラクターによって待機時間が違う。強力なキャラほど待機時間は長い。 ---必殺技が使える状態だと、不思議復帰により即座に復帰できる。必殺技をとるか、復帰を考えるかは自分次第。 --宝箱を海へ落としてしまうと、即座に2人とも雷に打たれてワンミスとなる。大幅に不利になるので絶対にしてはいけないと嫌でも思わされる。 -バトルロイヤル --相手チームの撃破数を稼ぐ『[[グランドバトル3>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!3]]』に似たルール。ステージが狭く、アイテムの量はトレジャーバトルよりも多い。 -クンフーサバイバル --大量に出てくるクンフージュゴンの撃破数を稼ぐルール。クンフージュゴンは時折反撃してくるほか、相手チームの攻撃も通るので妨害に気を付ける必要がある。 -パイレーツサッカー --巨大なサッカーボールを攻撃でゴールに運ぶルール。実際のサッカーとは異なり手や武器を使っても特に反則は無く、また攻撃を当てて勢いの乗ったボールは自分らや相手にもダメージを与えることが出来る。 -クロスカントリー --様々な障害物などが存在するコースをチェックポイントごとにレースしていく。4位まで順位分けされ、最終的にチェックポイントの順位の優劣によって最終順位が決まる。 -トレジャーハント --火山や恐竜が潜む島で隠された宝箱を見つけた数を競う。 --宝箱の位置はコンパスやマップで確認できるほか、近くにいると矢印で方向を示してくれる。 -チームワークラリー --宝箱を味方同士でパスしていき、小島の先の木の足場に宝箱を置くのが目的。 ---次のステージに向かうほど小島が狭くなり、雪が張って滑るなど難易度が高くなる。 **評価点 -キャラゲー、演出面は良質 --『[[グランドバトル2>From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!2]]』に比べ少し使用キャラが減ってはいるが、プラットフォームがGCに代わったことでグラフィックが向上し、頭身が上がって躍動感や派手さが増している。~ 特徴的な擬音が飛び出す演出も健在。 --東の海編の強敵やバロックワークス組の人気キャラを順当に揃えている。この作品を最後に"東の海"組はプレイアブル化される機会が相当減るのでその点でも貴重である。 --ゲーム中のテンポも良くスピード感がある。必殺技はそういったテンポを削がないようにするためか、演出が数秒、一番長い『ゴムゴムの暴風雨(ストーム)』でも十数秒程度であり、演出は構図含めキッチリ再現されている。 ---本作オリジナルキャラであるロッキーも原作キャラに振り回されながらも負けない個性を持つ。操作も''ギター入れに入ってまきびしを撒く''など一癖二癖もある。 --マッチアップでは組んだタッグによって開始時や終了時に掛け合いが発生するのだが、驚くことに''全員フルボイス・全ての組み合わせが用意されている・勝利と敗北で掛け合いが変わる''という気合の入りっぷり。 ---夢のタッグ、原作で全く接点の無いタッグでも原作の雰囲気を壊さないようになっている。&footnote(仕方のないことだが、後の原作設定と一部矛盾する展開はある。) -戦闘力だけでは測れないキャラバランス --純粋に戦闘だけで見ると、永久コンボ、性能差からバランスとしては良くないが、相手を倒す目的のゲームはバトルロイヤルのみであり、他のゲームではルール上あくまで妨害程度に収まるようになる。 --戦闘力が低いウソップやナミといったキャラも足の速さ、ジャンプ力が高めでトレジャーハントやクロスカントリーでは活躍しやすく、逆に鈍重なクリーク、クロコダイルは乱戦、チームワークラリーに向くなど、使用キャラを一辺倒にさせない工夫がなされている。 --各キャラにはステータスのほかに特殊能力が設定されており、能力者は水に触れていると体力が減る上に戦闘力が下がるなど、そのキャラを特徴づけている。 -OPやシナリオ、EDの一部アニメーションは書き下ろし。 **問題点 -やはり存在するキャラの強弱 --総合的に見た場合、強キャラは''ミホーク''や''シャンクス''、次点で''エース''や''スモーカー''となる。 ---能力のどれもがハイスタンダードであり、一部の能力に限っていえば上がいるとはいえ全てのルールで不利になりにくい性能の高さである。勿論、戦闘面でも相当な強さを持つ。 ---復帰時間はどれも長いが、不思議復帰を使用すれば即復帰できるし復帰時間の長さはトレジャーバトルしかなく他のモードでは復帰時間は統一されている。バランス調整として意味を成しているとは言いにくい。 --逆に''クリーク''や''バギー''辺りは能力値が低く弱キャラ入りしている。 ---クリークは最も遅い移動速度で大抵のルールで不利になる。バギーはクリークとほぼ変わらない遅さと全体的に低い能力が挙げられる。 ---クリークはバトルロイヤルなどの乱戦には滅法強く、バギーも近づきさえすれば永久コンボ等で真価を発揮できる。ルールの相性や状況でも変わるので一概に弱いというわけではない。 -隠し要素の解禁が非常に面倒 --各モードで手に入る以外では、カードはスロットで絵柄を揃える必要があるものの、それが面倒かつ退屈。 ---スロットは回すための"ダブり"カードを用意する必要があるのだが、宝箱1つから1枚しか入手できないので回数を稼ぐには時間を要する。~ シナリオで最大8枚入手が出来るため、必然的にシナリオを周回することになるのだが、当然''隠し要素解放とは関係ない''新規カードが出ることがある。 ---隠し要素解放に必要なカードはスロットで絵柄を揃えた時のみ出現することが多いのだが、絵柄を揃えてもランダムな上にダブりも発生するので種類を集める程苦労が増す。 ---ご丁寧にもスロットを回すとオートセーブされるのでリセットして何度も…というわけにはいかない。&footnote(一応、メモリーカードを複数用意して、データを複製してスロットを回し良い結果が出なければ上書き…ということも出来るが、面倒ということに変わりはない。) -同キャラ対戦が出来ない --マッチアップの掛け合いの膨大化もあるかもしれないが、強キャラや得意なキャラは先に選ばれると他のキャラを選ばざるを得ないので不公平になりやすい。 -ワポル、クロが不参戦 --クロに関しては作中でロッキーが「彼には''荷が重い''と思って、今回は呼んでません」と言及しているが…2人はそれぞれウソップとチョッパーの因縁の相手なので登場させてもよかったはず。敵キャラの中でも人気かつ常連のバギーの出演を考えると仕方ないのだが。 -女性に対するサンジのセリフが変化しない --但し特殊能力として女性相手には攻撃力が激減するほか女性とタッグを組むと能力がアップするので、原作要素を無下にされているわけではない。 --掛け合いでもいつもの調子なので、競技として割り切っている可能性はある。 ---- **総評 唯一のGC単独作品として、またパーティゲームとして秀でた作品。~ 隠し要素の解禁に関しては非常に面倒だが、ゲーム部分はよくできており、複雑な操作も必要としない。~ 珍しく「協力」に重点が置かれているので、初心者と混じってプレイするゲームとしてオススメ出来る。 ---- **余談 -この作品をからビビは『[[ギアスピリット>ONE PIECE ギアスピリット]]』までプレイアブルキャラとして登場しなくなる。その期間、およそ5年。 --アルビダに至っては、この作品以降プレイアブル化がされていない。

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