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エグゼドエグゼス - (2017/01/02 (月) 12:05:41) の最新版との変更点

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*エグゼドエグゼス 【えぐぜどえぐぜす】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|カプコン|~| |稼動開始日|1985年|~| |配信|[[バーチャルコンソールアーケード>http://www.capcom-onlinegames.jp/details/game58.html]]&br()2010年9月21日/800Wiiポイント|~| |判定|なし|~| |ポイント|バルガスの進化系シューティング&br()自機移性能の低さ故の難しさ|~| **概要 -1985年にカプコンからリリースされた縦シューティングゲーム。タイトルの正式名称は『超浮遊要塞エグゼドエグゼス』である(ラスボスの名称)。 -同社が本作の前年にリリースしたアーケードシューティング『[[バルガス]]』と非常にグラフィックが似通っており、一部敵キャラに類似したものが見られるが、特にスト-リーや世界観に共通する事項は公式では明かされていない。 -自機である「カーネル」(1P側)と「サージェント」(2P側)を操作し、昆虫メカ集団組織の親玉であるエグゼドエグゼスを破壊するのが一応の目的であるが…。 -一人~二人同時プレイ可能、全16ステージのループ制。 **特徴・システム -使用コントローラーはレバー+2ボタン。レバーにて自機の八方向移動、ボタンは各自、ショットボタンとメガクラッシュボタンに使用する。 --レバー操作の上の移動スピードは何故か他の方向よりも早く、逆に下移動のスピードは遅いというクセがあり、これをわきまえないと思わぬミスを招きやすい。 --このゲームの自機ショットは常時直進系の前方型であり、画面途中で弾が切れる射程制限がある。また、レバーを上に入れながらショットを撃つと射程が若干伸び、その逆にレバー下のショットだと射程が縮まるという特徴がある。 --メガクラッシュとは使用制限がある特殊攻撃で、使用すると画面内の敵弾をかき消す効果がある。あくまでも効果があるのは通常の敵弾のみであり、敵そのものや破壊できる敵弾に大しては一切の効果が存在しないので注意。 ---メガクラッシュのストックは画面下部の佐吉(☆)で表示されている。一人プレイでは初期値が3、二人同時プレイでは共有で5である。ストックの回復は専用アイテム(下記)を取得するか、コンティニューする以外に一切の方法はない。 -とある条件を満たすと出現するアイテムがある。以下その詳細。 --「Pow(赤枠)」…自機をパワーアップさせる。3種類存在し、種類によってパワーアップの段階が決まり、初期段階からいきなり射程無制限もあれば、逆に射程や威力が下がる場合もある。また、スコアが1000点入手できる効果もある。 //詳しいパワーアップ順序は思い出せないので表現が曖昧になってしまった by執筆者 --「woP」…自機パワーを初期段階に戻してしまうマイナスアイテムだが、スコア10000点入手の効果もある。 --「Pow(枠無し)」…画面内の敵をすべてフルーツアイテムに変えてしまう。『[[ソンソン]]』の同名のアイテムと同じ効果。 --「佐吉(☆)」…スコアエクステンド(1UP)を満たすと同時に出現するが、前方に出現するため取りづらい。取るとメガクラッシュストックが1追加、及びスコア5000点入手の効果。ストックは最大10までの保存が可能。 --「フルーツアイテム」…特定の敵を倒したり、上記の枠無しPowで敵を変化させた時などで出現。取るとスコアアップの効果(アイテムによって入手スコアに相違あり)。 -このゲームにおいてのクリア目標は、概要にも述べたステージ16に待ち構えるラスボス、エグゼドエグゼスを破壊する事にあるのだが、奴を倒しただけではゲームはまだ終わらず最初からのループとなる。 --ゲームを終える為の真の目的は''プレイヤーのスコアが1000万点を超える事''であり、この条件を満たせば本当の意味でのゲームクリアとなる。このような条件を設置したゲームはゲームの歴史全般から見ても極めて珍しい。 ---よくあるカンストの9999999点ではなく、ちゃんと10000000点表示だが、1000万点を超えた分は切り捨てられるのでカンストには違いない。ちなみに、1000万点到達した瞬間に強制的にゲームオーバーになる。 -途中復活の残機制ですべてなくなるとゲームオーバー。コンティニューするとスコアも0に戻される。 -『バルガス』のメカチックな敵デザインをやや生物的にし、本作ならではのシステムを導入した作品となっている。また、一応は硬派で無機質なデザインで統一されているが、スコアアイテムがフルーツだったり、ステージをクリアすると「''や っ た ね !''」という表示がされるなど、コミカル色も強い作風でもある。 --バルガスに引き続き、佐吉(アイテム)、弥七(敵)も出演している。『[[サイドアーム]]』など、本作の後のカプコン作品にもこの二者は多くの作品に登場する事となる。 **問題点 -ゲームの難易度はバルガス以上に高く、エグゼドエグゼス撃破、及び1000万点越えへの道は決して容易なものではないだろう。 --難易度を押し上げている最大の要因は何といっても、自機の微妙に遅い移動スピードと、射程制限ありで前方直進にしか撃てないショットの使いにくさにあると思われる。まずこれらに慣れないとまともなステージクリアは極めて難しい。 --また、敵の動きがいやらしく、序盤から耐久度の固い敵が頻繁に登場する面も難易度を大きく押し上げていて厄介である。 --当時のシューティングとしては珍しく、敵が弾幕じみた攻撃を放ってくるのも特徴で、ある意味時代を先取りしていたともいえる…らしい。 -1985年のリリースなので仕方ないという面も若干あるが、敵のバリエーションがあまり多いとはいえず、各ステージのボスが使い回しのパーツを組み合わせただけのコンパチしかいないのは、今の感覚だと流石に古臭いといわざるを得ないところ。 **総評 -カプコンのアーケード縦シューティング第3作(前2作は『バルガス』『1942』)として満を持して登場したのは良かったが、当時はコナミの『[[ツインビー]]』、日本物産の『[[テラクレスタ]]』、SNKの『[[ASO]]』などの意欲的な縦シューティングが目白押しだった時期であり、本作はそれらに埋もれ影の薄い存在となってしまった感が強かった模様。 -1ゲームとして見れば難易度は高いものの完成度は決して低くなく、バランスも難しいなりに適度であり、当時としては珍しい二人同時プレイも可能で万人向けをアピールするのには十分な素質を持っていた。そういう意味ではもっと評価されても良かった不遇作だったように思える。 ---- **家庭用移植 -[[ファミリーコンピュータ版>エグゼドエグゼス (FC)]](1985年11月21日、徳間書店) --開発は悪名高きマイクロニクス。常時フラッシュ状態でゲーム的にも視覚的にもよろしくない要素が満載だ。詳しくは上記リンク先にて。 -オムニバスソフト --カプコンジェネレーション 第3集 ~ここに歴史はじまる~(セガサターン/プレイステーション、1998年10月15日発売、カプコン) ---『ソンソン』『ひげ丸』『バルガス』とのカップリング移植。 --カプコンクラシックスコレクション(プレイステーション2/プレイステーション・ポータブル、2006年3月2日発売(PS2)/2006年9月7日発売(PSP)、カプコン) ---上記と他のカプジェネの内容に加えて新規収録タイトルとのカップリング移植。
*エグゼドエグゼス 【えぐぜどえぐぜす】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|カプコン|~| |稼動開始日|1985年|~| |プレイ人数|1~2人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※バーチャルコンソール版より付加|~| |配信|バーチャルコンソールアーケード&br()【Wii】2010年9月21日/800Wiiポイント|~| |判定|なし|~| |ポイント|バルガスの進化系シューティング&br()自機性能の低さ故の難しさ|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1985年にカプコンからリリースされた縦シューティングゲーム。タイトルの正式名称は『超浮遊要塞エグゼドエグゼス』である(ラスボスの名称)。 -同社が本作の前年にリリースしたアーケードシューティング『[[バルガス]]』と非常にグラフィックが似通っており、一部敵キャラに類似したものが見られるが、特にスト-リーや世界観に共通する事項は公式では明かされていない。 -自機である「カーネル」(1P側)と「サージェント」(2P側)を操作し、昆虫メカ集団組織の親玉であるエグゼドエグゼスを破壊するのが一応の目的であるが…。 -1~2人同時プレイ可能、全16ステージのループ制。 **システム -使用コントローラーはレバー+2ボタン。レバーにて自機の八方向移動、ボタンは各自、ショットボタンとクラッシュボタンに使用する。 --レバー操作の上移動は何故か他の方向よりもスピードが速く、逆に下移動は遅いという独特のクセがあり、これらを把握しておかないと思わぬミスを招きやすい。 --このゲームの自機ショットは常時直進系の前方型であり、画面途中で弾が消えるという射程制限がある。また、レバーを上に入れながらショットを撃つと射程が若干伸び、その逆にレバー下のショットだと射程が縮まるという特徴も備えている。 --クラッシュとは使用制限がある特殊攻撃(いわゆるボム)で、使用すると画面内の敵弾をかき消す効果がある。あくまでも効果があるのは通常の敵弾のみであり、敵そのものや破壊できる敵弾に大しては一切効果がないので注意。 ---クラッシュのストックは画面下部の佐吉(☆)で表示されている。一人プレイでは初期値が3、二人同時プレイでは共有で5である。ストックの回復は専用アイテム(下記)を取得するか、コンティニューする以外に一切の方法はない。 -とある条件を満たすと出現するアイテムがある。以下その詳細。 --「Pow(赤枠)」…自機をパワーアップさせる。3種類存在し、種類によってパワーアップの段階が決まり、初期段階からいきなり射程無制限もあれば、逆に射程や威力が下がる場合もある。また、スコアが1000点入手できる効果もある。 //詳しいパワーアップ順序は思い出せないので表現が曖昧になってしまった by執筆者 --「woP」…自機パワーを初期段階に戻してしまうマイナスアイテムだが、スコア10000点入手の効果もある。 --「Pow(枠無し)」…画面内の敵をすべてフルーツアイテムに変えてしまう。『[[ソンソン]]』の同名のアイテムと同じ効果。 --「佐吉(☆)」…スコアエクステンド(1UP)を満たすと同時に出現するが、前方に出現するため取りづらい。取るとクラッシュストックが1追加、及びスコア5000点入手の効果。ストックは最大10までの保存が可能。 --「フルーツアイテム」…特定の敵を倒したり、上記の枠無しPowで敵を変化させた時などで出現。取るとスコアアップの効果(アイテムによって入手スコアに相違あり)。 -このゲームにおいてのクリア目標は、概要にも述べたステージ16に待ち構えるラスボス「エグゼドエグゼス」を破壊する事にあるのだが、倒しただけではゲームはまだ終わらず最初からのループとなる。 --ゲームを終える為の真の目的は''プレイヤーのスコアが1000万点を超える事''であり、この条件を満たせば本当の意味でのゲームクリアとなる。このような条件を設置したゲームはゲームの歴史全般から見ても極めて珍しい。 ---よくあるカンストの9999999点ではなく、ちゃんと10000000点表示だが、1000万点を超えた分は切り捨てられるのでカンストには違いない。ちなみに、1000万点到達した瞬間に強制的にゲームオーバーになる。 -途中復活の残機制ですべてなくなるとゲームオーバー。コンティニューするとスコアも0に戻される。 **評価点 -独特の世界観 --『バルガス』のメカチックな敵デザインをやや生物的にし、本作ならではのシステムを導入した作品となっている。また、一応は硬派で無機質なデザインで統一されているが、スコアアイテムがフルーツだったり、ステージをクリアすると「''や っ た ね !''」という表示がされるなど、コミカル色も強い作風でもある。 --当時のシューティングはSF的な世界観のものが多かったが、本作ではラフスカルなどドクロ型の敵や、イモムシなど昆虫を模したデザインの敵が登場するなど、独創性があった。当時としては、SF的な機械と生物的な敵が同列に登場するのは斬新だった。 --バルガスに引き続き、佐吉(アイテム)、弥七(敵)も出演している。『[[サイドアーム]]』など、本作の後のカプコン作品にもこの二者は多くの作品に登場する事となる。 -TAMAYO(河本圭代)作曲のBGMも基本的に一つのフレーズを少しだけ変化させながら繰り返しているミニマルテイストの強い曲なのだが、雰囲気自体は神秘的で深みがある事から評価が高い。 -ハイスコアのネームエントリーをひらがなで行うというのは、当時としては前例がなく斬新だった。 **問題点 -ゲームの難易度はバルガス以上に高く、エグゼドエグゼス撃破、及び1000万点越えへの道は決して容易なものではないだろう。 --難易度を押し上げている最大の要因は何といっても、自機の微妙に遅い移動スピードと、射程制限ありで前方直進にしか撃てないショットの使いにくさにあると思われる。まずこれらに慣れないとまともなステージクリアは極めて難しい。 --また、敵の動きがいやらしく、序盤から耐久度の高い敵が頻繁に登場する面も難易度を大きく押し上げていて厄介である。 ---さらに、前述の通り佐吉が登場するタイミングが乱戦中であるケースが多く、難易度アップに拍車をかけている始末。 --当時のシューティングとしては珍しく、敵が弾幕じみた攻撃を放ってくるのも特徴で、ある意味時代を先取りしていたともいえる…かもしれない。 -1985年のリリースなので仕方ないという面も若干あるが、敵のバリエーションがあまり多いとはいえず、各ステージのボスが使い回しのパーツを組み合わせただけのコンパチしかいない。 //今の感覚だと流石に古臭いといわざるを得ないところ。 -ショットがパワーアップすると弾の見た目が変わるが、実際に変わるのは射程だけで''威力や当たり判定は一切変わっていなかった''ことが「岡本吉起ゲームch」で明らかにされた。 -「地上物に接触すると死ぬ」というのは[[ゼビウス]]を知っているものであれば考えられない仕様であり、ある意味初狩り仕様と言える。 ---- **総評 カプコンのアーケード縦シューティング第3作(前2作は『バルガス』『1942』)として満を持して登場したのは良かったが、当時はコナミの『[[ツインビー]]』、日本物産の『[[テラクレスタ]]』、SNKの『[[ASO]]』などの意欲的な縦シューティングが目白押しだった時期であり、本作はそれらに埋もれ影の薄い存在となってしまった感が強かった模様。~ ~ 1ゲームとして見れば難易度は高いものの完成度は決して低くなく、バランスも難しいなりに適度であり、当時としては珍しい二人同時プレイも可能で万人向けをアピールするのには十分な素質を持っていた。そういう意味ではもっと評価されても良かった不遇作だったように思える。~ ~ 本作のまともな移植が1998年10月15日発売の『カプコンジェネレーション 第3集~ここに歴史はじまる~』まで存在しなかったため、長らくFC版のイメージだけでクソゲー扱いされ続けてきた悲運の作品である。 ---- **家庭用移植 -[[ファミリーコンピュータ版>エグゼドエグゼス (FC)]](1985年11月21日、徳間書店) --開発は悪名高きマイクロニクス。常時フラッシュ状態でゲーム的にも視覚的にもよろしくない要素が満載。詳しくは上記リンク先にて。 -オムニバスソフト --カプコンジェネレーション 第3集 ~ここに歴史はじまる~(セガサターン/プレイステーション、1998年10月15日発売、カプコン) ---『[[ソンソン]]』『ひげ丸』『バルガス』とのカップリング移植。 --[[カプコン クラシックス コレクション]](プレイステーション2/プレイステーション・ポータブル、2006年3月2日発売(PS2)/2006年9月7日発売(PSP)、カプコン) ---上記と他のカプジェネの内容に加えて新規収録タイトルとのカップリング移植。 --[[カプコンアーケードキャビネット]](PS3/360で2013年2月配信、カプコン) ---AC版の完全移植に加えてカジュアルモードを追加。 -Wiiバーチャルコンソールアーケード版(2010年9月21日配信、カプコン) --現在はサービス終了しているので新規購入不可。 -カプコンアーケード2ndスタジアム(Switch/PS4/XboxOne/Win、2022年7月22日配信、カプコン) --AC版に忠実な移植だが配信初期は日本版もネームエントリーが英語になっていた。その後アップデートで修正が入り日本語のネームエントリーができるようになった。また、オンラインランキング対応のスコアアタックモード等は16面クリアまでの記録を競うようになっている。

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