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Fate/EXTRA」を以下のとおり復元します。
*Fate/EXTRA
【ふぇいと/えくすとら】
|ジャンル|対戦型ダンジョンRPG|&amazon(B002QXMV4W)|~|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|~|
|発売元|マーベラスエンターテイメント|~|~|
|開発元|TYPE-MOON、イメージエポック|~|~|
|発売日|2010年7月22日|~|~|
|定価|通常版:6,279円 / タイプムーンボックス:10,479円|~|~|
|レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~|~|
|ポイント|別世界の聖杯戦争&br()ゲームとしてはオーソドックスな出来&br()キャラ人気は変わらず高い&br()''ラスボスが色んな意味で危ない''|~|~|
|廉価版|PSP the Best/2012年1月12日/ 2,940円|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[Fateシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1169.html]]''|
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#contents(fromhere)
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*概要
『月姫』等で知られる元同人サークルの企業TYPE-MOON((有限会社ノーツのアダルトゲームブランド。))によるビジュアルノベルにしてヒット作『[[Fate/stay night>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/146.html]]』。本作はそのStay nightを原作とするFateシリーズの一作である。~
ビジュアルノベルだった原作とは打って変わり、アリーナ(ダンジョン)を探索してレベルを上げ、章ごとに決戦を行うことになる敵サーヴァント(ボス)を倒していくというRPGとしてはオーソドックスな作り。~
シナリオ担当の奈須きのこ曰く“まったく新しい、RPGとしての型月伝奇”。~
主人公(プレイヤー)は男女の選択、名前、愛称の入力が可能である((…ただし、制作過程の都合なのか、愛称は本編ではまったく使われず、セーブデータで確認出来るのみである))。~
パートナーであり戦闘を担当するサーヴァントは、セイバー(剣を携えた男装((明らかに男装ではないどころか、女性としてもかなりセクシーな衣装なのだが、一応本人は男装と主張している。))の少女)・アーチャー(赤い外套に身を包んだ武人)・キャスター(妖艶な半獣の女性)から選べる。難易度は述べた順に上がるとされる。~

テーマソングはALI PROJECTの「亂世(らんせ)エロイカ」。
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*ストーリー
西暦2032年。月面に人類のあらゆる叡智を超える物体が発見された。「ムーンセル・オートマトン」と呼ばれるその物体は、あらゆる事象をコントロールすることが可能な力を持つことが後に判明する。~
意思ある者が持てば世界さえも掌握できる万能の願望機「聖杯」に等しいこの物体を手に入れるため、世界各地の組織・勢力が「ムーンセル・オートマトン」の作り出す霊子虚構世界『SE.RA.PH』にアクセスし、「ムーンセル・オートマトン」が自身に相応しい担い手を選別するために行う「聖杯戦争」へと参戦する。~
999名による予選をなんとか勝ち抜いた主人公だが、彼(彼女)には不可解な事象が起きていた。予選の時点で剥奪され、元に戻される筈の当人の現実での記憶が返却されなかったのである。~
自分が何者なのか。何故聖杯戦争に参加したのか。それを知ろうとするが、そうするには戦争を勝ち残るしかなかった。何故ならこの戦争のただ一人の勝者しか、現実には生きて帰れないのだから。~

-2030年代の近未来世界が舞台になる。この作品の世界観はTYPE-MOON作品の多くが共有する世界観と基本設定は同一だが、その世界観の1980年代から派生したパラレルワールドであり、単純に月姫やFateなどの未来というわけではない。
--また、一部用語は月姫やFateなどでの既存の用語とは異なった意味を持っていることもある。 
-今作の舞台となる2030年代の世界では「西欧財閥」と呼ばれる巨大組織により、大規模な戦争後の荒廃した地上を安定させる目的で世界財力・武力を用いて世界規模で徹底的な資源管理が行われているため、技術及び人類の進歩は停滞している。そのため表立った技術は2000年代から変わっていない。
--また、この世界では1970年代に起こったとある大事件がきっかけに世界各地の大源の魔力(マナ)が枯渇し始め、2030年代には完全に枯渇している。そのためTYPE-MOON作品の多くが共有する世界観における「魔術」や「魔術師」はそのほとんどが廃れ、魔術協会も元から魔力にあまり頼らない研究を続けていた「アトラス院」が残るのみとなっている。

#region(一部キャラクター簡易紹介)
''主人公(ヒーロー/ヒロイン)''
-私立月海原学園2年A組に在籍する高校生。

''セイバー''
-剣士のサーヴァント。最優のサーヴァントと言われる「セイバー」のクラスにふさわしい能力を備えている。その態度はまさに唯我独尊。

''アーチャー''
-弓兵のサーヴァント。基本能力は高くないが、その分スキルや宝具で補って戦う。皮肉屋で徹底した現実主義者。

''キャスター''
-魔術師のサーヴァント。魔力に特化したクラスで、サーヴァント中最弱と言われている。主人公に心からの忠誠を誓い、その勝利に自らの全てを捧げる。

''遠坂凛''
-私立月海原学園に在籍し学園内では文武両道の優等生。攻撃的で突き放すような口調が目立つが、実は面倒見がいい。

''ラニ=VIII(エイト)''
-私立月海原学園に在籍。その澄んだ瞳は、寡黙に周囲を見つめている。
#endregion
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*ポイント
''Fateという作品の新境地''
-本編の時間軸とは少々違うパラレルワールドという原作派生作品、ひいてはTYPE-MOONの作品群としては大きな冒険をしながらも、そのシナリオやキャラクター達は確かな深さや魅力を構築している。
--主人公の謎とそれを裏付ける結末、敵味方問わないキャラクター達の確固たる背景や戦う理由の描写、聖杯戦争が再び地上のものを模して開催された理由等はとても作り込まれている。
---特にキャラクターに関しては、敵役、ヒロインはもちろんの事、脇役からモブに至るまで個性的かつ魅力的。何より主人公のパートナーとなるサーヴァント、特にセイバーとキャスターに関してはTYPE-MOON作品でもトップクラスと言えるほどの人気を獲得した。
--stay nightのキャラクターも引き続き多く登場する。ただし、厳密には別人物であったりキャラクター設定が世界観の変更と共に一部、場合によっては大幅に改ざんされている。
--一部施設には、Fate/stay nightと世界観を同一とする『月姫』や『空の境界』((シナリオ担当・奈須きのこの小説。))からのゲストが登場。さらに、後半になると(ネタバレなので詳細は省くが)よりゲームに関わる形でのゲストも登場する。
-基本的に本作からFateを手に取る人も問題なく楽しめ、原作を知っている人としてはその差、または逆であるデジャヴュや小ネタにニヤリと出来る実にマイルドな構造。

''ダンジョン探索・戦闘''
-アリーナはマス目で構築された迷路状のもの。難易度はイージーとノーマルがあり、イージー時にはスタート地点とその他道中にもう一つ回復ポイントが用意されている。ノーマル時は最初のアリーナである「一の月想海 第一層」のみにしか回復ポイントが無い。
--尚、イージーを選ぶことで何らかのデメリットや、ノーマルでのプレイによる特典等は存在しない。
--アリーナ内ではセーブ不可。基本的にセーブが出来るのは後述の猶予期間(モラトリアム)パートのみである。
-敵はシンボルエンカウント方式。レベルが対象より低い及び敵情報量が完全網羅されていない限りはある程度接近すると襲ってくる。基本的に逃げることは不可な速度。
--バトルはアタック<ガード<ブレイク<アタックのようなシンプルな三すくみ方式で一ターン6コマンド。うち三回連続で読み勝つ、または負けてしまうとEXTRAターンが発生し強力な攻撃が余分に一回挿入される。
--相手の行動は、6コマンドのうち1つは開示されている。同じ敵との戦闘を繰り返すと、さらに複数のコマンドが開示されるようになる。
---相手の行動はある程度パターンが決まっているので、戦闘を積み重ねて相手の行動パターンを把握し、開示されたコマンドから他のコマンドも推測するのが、戦闘の基本となる。
--所謂魔法であるスキルも存在し、これでの特殊攻撃や状態異常付与も可能。
--回復スキル・アイテム等は基本的に主人公が使えるのみで、使用は一ターン一回のみ(サーヴァントの行動とは別)。主人公の装備品(スロットは二枠)で使えるスキルが変化する。

''猶予期間(モラトリアム)''
-所謂謎解きや特殊なイベント、キャラクター達との会話やレベルアップに伴うサーヴァント強化等を月海原学園内で行うパート。猶予は毎章ごとに一週間。アリーナに入ることで一日が終わる。
--敵サーヴァントの情報収集、藤村大河によるおつかいイベントタイガークエスト、アイテム・装備品の購入、魂の改竄(サーヴァント強化)等が行える。
---情報収集やイベント、手に入るアイテムはその一日限りのものや、数日に跨ぎ連動するものもあるので細かい探索が必要とされる。と言っても難易度は高くなく、毎日のイベントを指示通りきちんとこなし、欠かさずアリーナに通って探索をすれば問題ない。
-うっかりレベル的に決戦で勝てない、イベントのフラグ立て忘れた状態でセーブしれしまった際の救済措置か、「RESET(その章の初日からやり直す)」の機能がある。無論、上げたレベルや手に入れたアイテムはその初日の状態まで戻る。

''決戦''
-猶予期間7日目に行われる敵サーヴァントとの戦闘試合。決戦場にて一対一で行われる。
--尚、相手によっては猶予期間中に(アリーナで)戦闘を仕掛けてくるものもいる為油断ならない。中にはその襲撃でその日のアリーナ探索が満足に出来なくなってしまうイベントも多い。
--敵サーヴァントには当然主人公同様マスターも付属する為、サーヴァントへの補助を主人公同様行ってくる。
---サーヴァント戦は雑魚戦とは異なり、猶予期間中にどれだけ情報収集を行えたかどうかで開示されるコマンド数が決まる。普通にイベントをこなしていれば、問題なく最大(6コマンド中4コマンド)まで開示される。

*賛否両論点・問題点
''本編との差異''
-Fateシリーズの新章を上手く開拓出来たという点では概ね高評価であるが、やはり過去キャラクターの改竄や独自の世界観、TYPE-MOONではおなじみの武内崇によるものではなくワダアルコ起用によるキャラクターデザイン(原案は武内崇が務めている)等は発売前後で変化したとはいえ賛否両論であった。
--特に主人公が使えるサーヴァントであるセイバーとアーチャー。この二名はstay nightとは大なり小なり相違点がある。
---セイバーとstay nightのセイバーは容姿がよく似ているが別人である。声優も川澄綾子ではなく丹下桜に変更、身体つきや性格が違う等の差がある(この場合別のキャラクターである為当然であるが)。
---アーチャーは容姿も設定も一見変化はなく、声優も諏訪部順一が引き続き行っているが、実はシナリオを進めていく上で厳密には別人と分かる(一応奈須きのこ氏曰く「同一人物」)。stay nightではヒロインを食うほどの人気を獲得した彼だが、本作では逆に他2体のサーヴァントの人気に食われ気味。
---一方キャスターはstay nightからの要素を一切引き摺らない完全新規キャラクターとなっている。こちらはこちらで好評を成したが、いささか「萌え」要素が過剰で悪く言えば「媚びた」ようなキャラであったり、ギャグ・メタ発言等が多くシリアスなシーンでは一応決める上記二名と違い終始ほぼおちゃらけであったりと、ストイックなシナリオの中のムードブレイクな面は発表当初物議を醸した。
--また、遠坂凛を始めとするサブキャラクターたちも一見、本編と同一人物のように見えるが、実際は別人である事が明言されている。

''やりこみの物足りなさ''
-入り込みやすさの為にかあまり複雑には作られておらずお手軽といえるが、あまりアリーナ探索と戦闘は深くないともいえる。この面はTYPE-MOONでは初のRPG作品ということもあってか実験作だったともいえるか。
--二周目よりの隠しボスの登場、資金、装備品の引き継ぎ等あるが、隠しボスはともかく資金は回復アイテム購入位でしか使い道がなくなり、装備品も二周目で普通にまた手に入るのであまり続行意欲に繋がるとはいえない。
---後述するが、ルート分岐も2つしかない上に差異が少ないため余計にやり甲斐がない。
--また、雑魚戦におけるコマンド開示状況も引き継がれる。確かに戦闘は楽になるのだが、実際には頭を使う戦闘が作業になるだけ。サーヴァント戦は装備品以外変わらない(最終的には装備品もほぼ変わらなくなる)ので結局レベル上げも必要となり、作業戦闘を延々と強いられる。
--チュートリアルも一周目、二周目以降問わず強制。特に二周目以降のチュートリアルは非常にかったるい。

''戦闘に関して''
-戦闘システム自体はシンプルながらも読み合いが熱くプレイした人からの評価はそこそこ高いものの、演出面を不満にあげられることがある。何が不満かというと、味方サーヴァントの必殺技が全体的にモーションの流用が多く、技に関しても地味目なものが多いということ。
--例えばセイバーの、最終盤で習得できる最強の必殺技「童女謳う華の帝政」は、なんと最初期に習得できる必殺技「花散る天幕」とモーションがほとんど同じ。一応演出は豪華になっているのだが、モーション自体は殆ど「花散る天幕」と変わっていない。
--また「様々な剣を召喚して武器にする」という能力を持つアーチャーに関しても必殺技で使用する武器は今までのFateシリーズで登場した武器(剣)のみ((彼の愛刀である干将・莫耶に加え、赤原猟犬、熾天覆う七つの円環、偽・螺旋剣が使える。))で、しかもその内の一つ「赤原猟犬」に至っては同じモーションで能力の違うスキルが二種類ある。「干将・莫耶オーバーエッジ」「是・射殺す百頭」「無限の剣舞」等の他技や、能力の上ではこれ以外にも様々な武器を召喚できるはずであり、外伝ということで本編に登場した武器以外にも様々な武器を召喚して戦えるかも、と妄想していたファンの期待を少し裏切った。
---また、戦闘では「攻撃がヒットする度に相手のダメージ時のボイスが流れる」という不具合がある。特に何度も命中の演出があるアーチャーの「鶴翼三連」やセイバーの「喝采は万雷の如く」で顕著で、ゲームプレイに支障はないもののクドさを感じる。
--攻撃モーションはスキップ出来ない。特に2周目以降が問題で、周回プレイの作業感を大幅に増している。

''シナリオの粗''
-シナリオは全体的に見れば質が高いが、粗や不満点が多い。
--冒頭で触れた通り愛称は入力したものの出番がない。
--途中のイベントで令呪を1つ使用せず残しておく事ができるが結局最後まで使えない。
--全体のルート分岐も2ルート存在するが、起こるイベントは同じで、キャラクターの配役が入れ替わるだけ。もちろんキャラが違えば会話内容や戦う敵は異なる((4回戦、6回戦のみ。5回戦・決勝戦・ラスボスに関しては、敵は全く同じで、ヒロインが絡まない部分は会話もイベントも完全に同じ。))が、やっている事はほとんど同一である。それ以外の分岐は特に無い。
---全く異なる性格のキャラクターが全く同じ行動を取るのは、1周目では気にならなくとも、2周目では違和感を感じるかもしれない。
---また、サーヴァントは3人いるのにルートは2周。全員をひと通りプレイしようとすると、3周目はすでにプレイしたルートをプレイしなくてはならない。前述したように周回プレイは作業感が強いので、いろいろと厳しい。
--サーヴァント達とはマイルームでの会話イベント等が充実しており、それによって能力強化や特殊アイテムの入手、また親密な態度になっていく等があるが、それは結局シナリオの本筋ともエンディングやルート分岐とも何ら関わりがない。
--女主人公は実質男主人公の流用といったところで、文章での一人称が「俺」から「私」、一部キャラクターの呼び方が「坊や」→「お嬢ちゃん」、「お兄ちゃん」→「お姉ちゃん」になる程度である。一部の台詞も「中性的」というよりはやけに「男らしい」もののままだったり(アーチャーとキャスターのマイルームイベントのみ、一部で性別による差異がある)。
---更には女主人公・キャスターの組み合わせの場合、終盤でとある人物が女主人公を差して「''彼''」と思いっきり言ってしまっている。差し替え見落としか。
--全体的にも、人によっては救いがない鬱シナリオと感じられるシナリオとなっている。
---大きなネタバレなので詳しくは書けないが、特にエンディングは「納得いかない」の声も多い。
-実績のある奈須氏が全文シナリオを書いているので全体的に見れば質は非常に高く、これらの不満点は些細な粗ではある。しかし一つ一つは些細でも量が多いため、それがどうしても目立ってしまう。
--そもそもシナリオは、元々奈須氏が監修、他のライターが執筆と言う形だったのだが、何らかの事情で奈須氏が全文を書きなおす事になった。そのため、すでに出来ている素材の関係による制約が大きく、奈須氏自身もいろいろと不満だったようである。

''CERO:Bの理由''
-中盤にて主人公のサーヴァントが瀕死の状態となり、それを助けるイベントが存在するのだが…。
--そこは大元たるStay nightが18禁ゲームであった頃の、或いはTYPE-MOON世界共通の根幹設定が影響し、''PSPゲームとCEROの限界に挑んだイベント''がある。
--色々あって主人公の味方となったキャラクターとサーヴァントの助け合いのイベントなのだが、これは今でも英断とも不適切とも言われる激論の的である。
--これは場合によっては恋愛ゲームでもある本作で、主人公がないがしろになってしまうという大きな欠点でもあった。
---アーチャーと遠坂凛等、特定の組み合わせでの状況は一部のFateファンからすれば実にニヤリと出来るイベントでもあるが、そういうのを抜きでサーヴァント(助けてくれるキャラクター側とも)と恋愛関係を楽しみたかった人にとっては複雑なものである。

''ヤバいラスボス''
-ラスボスも所謂サーヴァントであり最後はそれと戦うことになるのだが、''宗教的な意味で色々と危ない。''それこそFateシリーズでも一番ヤバい存在といっていいかもしれない。
--「こいつをサーヴァントとして出すとかTYPE-MOONは怖いもの知らず」と言って良い。或いはこの日本だから出来た事と言うべきか。
---こいつと同格を張れそうな英霊候補は他にもあと二名ほどいるが、他が宗教的にうるさい過去事例もある為ある意味一番無難な人物ともいえる。
--さすがに配慮したのか、その真名はゲーム中はおろか、関連書籍でも一切口にされない。見た目をはじめとしてあらゆる点でバレバレだし、あからさまに示唆するようなスタッフの発言((キャラクター原案でTYPE-MOON代表の武内崇氏は「手塚治虫の○○○を買ってきて一気読みした」と言っている))もあるが。
--ちなみにこのサーヴァント、絶対即死の必殺技はあるものの出が遅い上に、ステータス値はお世辞にも高いとは言えないため、その点を踏まえてプレイすればその前の決勝戦の相手のほうが強いということにもなってしまう。どちらにせよ速攻で勝負がつくため「え?これで終わり?」と思ったプレイヤーが続出した。((この事からファンの間で、「ラスボスの名にふさわしい実力を持っているとは言い難いサーヴァント=ラスボス(笑)」という蔑称(?)が付けられてしまった。))
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*総評
-シナリオ、アリーナ、戦闘と、手放しで褒めるにはひと味足りないものの、よくまとまった出来。新たなFateシリーズの一作として確かな出来となっている。
--その中でも特にキャラクター達の魅力と人気は確かなもので、本作デビューの主人公のキャスターは公式人気投票で女性キャラ部門3位を獲得したほど。
---第二回ではセイバーも9位へランクイン。
--また、本作の外伝である『Fate/EXTRA CCC』の制作が決定される等、総じてファンからは好評を得たといったところか。
---ただしそのCCCは、当初の2012年春発売予定から冬、と思ったら2013年2月、かと思えばさらに3月28日と''ほぼ一年延びてしまった''が(TYPE-MOON的にはいつものことなのでファンは慣れっこである)。

*余談
-本作のシナリオは本編同様、奈須きのこ氏ではあるが氏は当初は監修でありシナリオを直接執筆していた訳ではなかった。((前述したように、すでに完成していた素材の関係上、結末に関しては修正することが出来ずその結末の評判が今一つなこともあり、何とかしたかった旨をインタビューで語っている。))~
しかし、いつの間にかシナリオ全体を執筆するようになっており、これの影響で本作は発売日を当初の春から夏へと延期してしまっている。
--なお、当初のシナリオ担当者は『[[ルミナスアーク]]』『[[スーパーロボット大戦K>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/218.html]]』のシナリオを執筆した事で悪名高い[[小峰徳司>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/668.html#id_959d26e7]]という噂がある。~
あくまで噂であり、シナリオ前任者が本当に小峰だったか真偽は不明。
-ちなみに続編の外伝『CCC』は発表当初から奈須きのこ氏がシナリオを担当することが決まっている。

復元してよろしいですか?