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お茶犬くるりん ほんわかパズルで「ほっ」としよ」を以下のとおり復元します。
*お茶犬くるりん ほんわかパズルで「ほっ」としよ
【おちゃけんくるりん ほんわかぱずるでほっとしよ】

|ジャンル|ほんわかストーリー & パズルゲーム|&amazon(B00061Q778)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|エム・ティー・オー|~|
//|開発元||~|
|発売日|2004年10月28日|~|
|価格|4,179円(税込)|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|表記なし|~|
|ポイント|お茶犬ゲーム唯一の落ちものアクションパズルゲーム&br()パズルとしての中毒性は高い&br()他のお茶犬ゲームに比べると地味な面も|~|
|>|>|CENTER:''[[お茶犬ゲームリンク>お茶犬シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-セガトイズとホリプロの共同開発で生み出された癒し系キャラクター「お茶犬」のゲーム化であり、今現在唯一の落ちものアクションパズルゲームでもある。
-後に同社から関連作がリリースされる『くるりんシリーズ』の筆頭であり、本作のゲーム性は後の関連作にも引き継がれている。
-オートセーブ方式。

**登場お茶犬一覧
-リョク (緑茶犬) 
-アール (紅茶犬) 
-ロン (烏龍茶犬) 
-チャイ (紅茶犬) 
-ハナ (ハーブ茶犬) 
-カフェ (コーヒー犬) 
-ムハ (麦茶犬) 
-サクラ (さくら茶猫) 
-ラン (ラベンダー茶猫) 
-ミン (ジャスミン茶猫) 

**主なルール
***基本ルール
-全モードにおける基本ルールについて。
--いわゆる『ぷよぷよ』ライクの落ちものパズルゲームである。
---横6マス × 縦12マスのフィールドにて2つのブロックが落下するので、それを回転操作しながら積み上げていく。
---ブロックを特定の並べ方にすれば消滅し、フィールド最上部までブロックが詰み上がってしまうとゲームオーバーとなる。但し、モードによってはそれ以外のゲームオーバー条件もある。
--ブロックの消し方について。
---主な消し方は「お茶犬ブロックの上下左右にいずれかに、同色の湯のみブロックを接する」事にある。詳しくは下記のブロック消滅一例を参照にして欲しい。

-操作系統。
--この手のパズルゲームとしては非常にスタンダードな操作となっている。
---十字キー左右でブロックの左右移動。
---十字キー下でブロックを早く落とせる。
---Aボタンでブロックの右回り。Bボタンで左回り。  

***ブロックの種類・消し方一例
-ブロックの種類について。
--お茶犬ブロック(COLOR(green){''犬''}・COLOR(red){''犬''}・COLOR(brown){''犬''}・)((このページでは3種類のお茶犬(色)ブロックのみを表記しているが、ゲーム内では登場するお茶犬・お茶猫の形をしたお茶犬(色)ブロックが10種類登場する(下記の湯のみブロックに関しても同様)。))
---メインとなるブロック。これ自体は同色で何個並べようが消滅はしない。

--湯のみブロック(COLOR(green){''湯''}・COLOR(red){''湯''}・COLOR(brown){''湯''}・)
---このブロックに同色のお茶犬ブロックを接すれば、それがすべて消滅する。
---同色の湯のみブロックを最大で9つ接すると、それらが合体し巨大な湯のみブロックに変化する「湯のみアップブロック」となる。&br()この状態で同色お茶犬ブロックを接すると、合体の度合いによってスコア倍率がかかり、多大なスコアを稼げるチャンスとなる。&br()但し、合体できる湯のみブロックは「1 × 2マス」「1 × 3マス」「2 × 2マス」「2 × 3マス」「3 × 3マス」のいずれかの状態でなければならない。

--スペシャル湯のみブロック(COLOR(midnightblue){''湯''})
---湯のみブロックと同じ効果だが、すべての色のお茶犬ブロックに対応しており、接していれば必ずお茶犬ブロックと一緒に消える。
---湯のみブロックとは違い、同ブロックをどの様な形で接しようが湯のみアップブロックには変化しない。
---このブロックはモードの"ひとりでくるりん"限定で登場する。

--葉っぱブロック(COLOR(midnightblue){''葉''})
---このブロックに接した下一列のお茶犬ブロックすべてをスペシャル湯のみブロックに変化させてしまう(湯のみ・スペシャル湯のみに関しては全く変化しない)。
---このブロックはモードの"ひとりでくるりん"限定で登場する。

--シャボン玉ブロック(COLOR(black){''〇''})(COLOR(green){''〇''}・COLOR(red){''〇''}・COLOR(brown){''〇''}・)((緑・赤・茶色の〇は「シャボン玉ブロックに閉じ込められたお茶犬ブロック」を意味している。もちろん、他7種類のお茶犬ブロックに関しても同じ現象が起きる。))
---主に対戦プレイで相手が連鎖消しなどを行った後に降ってくるブロック。いわゆるプレイの邪魔となる"おじゃまブロック"に該当する。
---シャボン玉ブロック単体でもフィールドのスペースを圧迫する障害があり、このブロックにお茶犬ブロックを下から入れてしまうとそれが閉じ込められ如何なる状態でも消せなくなってしまう。
---湯のみブロックをシャボン玉ブロックの下から入れると、下位置にあるシャボン玉ブロックをすべて押し潰して落下できる。
---湯のみブロック落下の他に、落下ブロックを5回落とせば溜まっていたシャボン玉ブロックが自然消滅する。

-ブロックの消え方一例。
--消えるブロックの並べ方一例。
---「COLOR(green){''犬 犬 犬 犬 犬 湯''}」…上下左右に接した同色のお茶犬ブロックを、同色の湯のみブロックに接触させるとすべて消える。
---「COLOR(green){''犬 犬 犬 犬 犬''} COLOR(midnightblue){''湯''}」…スペシャル湯のみブロックであれば、接している同色のお茶犬ブロックをすべて消し去ってくれる。

--消えないブロックの並べ方一例。
---「COLOR(green){''犬 犬 犬 犬 犬 犬''}」…お茶犬ブロックだけはいくら同色を並べても消える事はない。
---「COLOR(green){''湯 湯 湯 湯 湯 湯''}」…湯のみブロックだけではいくら同色を並べても消える事はない(スペシャル湯のみブロックに関しても同様)。
---「COLOR(black){''〇 〇 〇 〇 〇 〇''}」…シャボン玉ブロックは湯のみブロックで押し潰すか、自然消滅を待つ以外に消す方法はない。
---「COLOR(green){''〇 〇 〇 〇 〇 湯''}」…シャボン玉ブロックに閉じ込められたお茶犬ブロックは、同色の湯のみブロックに接しても消えない。

***主なモード
-''ストーリーくるりん''
--ストーリー仕立てのミッション風パズルをプレイできる。一人プレイ専用。
---まずはプレイヤーキャラのお茶犬(猫)を10キャラから選択し、3つの難易度から好きなものを選んでゲームスタート。
---次に10キャラ分のストーリー(ステージ)がルーレットで決め、そのストーリーをプレイしていく。&br()但し、プレイヤーキャラと同じストーリーはプレイできないので、ルーレットでプレイできるストーリーは9ストーリー分となる((一例としては、リョクをプレイヤーキャラにした場合、リョクのストーリーはプレイできない。))。
---9ストーリーすべてをクリアすると最終ストーリーが選べるので、それもクリアすればエンディングとなる。
---一度プレイしたストーリーはクリア後に選んでプレイできる様になる(同キャラのストーリープレイは不可)。
--各ストーリーのプレイではプレイヤーキャラを探索移動できる。
---探索中にとある行動を行うと「葉っぱアイコン」が出現し、下記の「小物を見る」で鑑賞できる小物アイテムが増えていく。&br()但し、葉っぱアイコンは総計で10種類あり、プレイヤーキャラと同色の葉っぱアイコンでなければ小物は入手できない((一例としては、リョクをプレイヤーキャラにした場合だと「緑色の葉っぱアイコン」のみが小物入手対象となる。カフェがプレイヤーならば「茶色の葉っぱアイコン」、サクラがプレイヤーならば「ピンクの葉っぱアイコン」のみが入手対象となる。))
---探索中にたむろしている特定キャラと話しかければ指定されたパズルゲームのスタートとなる。
--ストーリー内のパズルゲームに関して。
---各ストーリーは「3つの問題を解いていく問題型パズル」が2回と、「CPUと対戦し勝利する対戦型パズル」が1回、総計で3回のパズルゲームが発生する。
---これらのパズルゲームをすべてクリアすると、軽いイベントの後に各ストーリーがクリアとなる。
--このモードで選べる項目に関して。
---「はじめから」を選ぶとストーリーくるりんがスタートし、「つづきから」を選べば前のデータからの再開ができる。&br()なお、以前プレイしていた難易度を変えるには「はじめから」を選び直さなければならないが、ストーリーセレクトなどのデータはそのまま残ったままで引き継がれる。
---「フリーたいせん」を選ぶと、単体でCPUとの対戦型パズルがプレイできる。対戦相手などを自由に設定する事も可能。
---「小物を見る」を選ぶと、プレイヤーキャラが探索で入手した小物が鑑賞できる。

-''パズルでくるりん''
--"ストーリーくるりん"でプレイした問題型パズルを単体でプレイできるモード。一人プレイ専用。
---同じ問題を何回プレイしても解けない場合は、救済処置として問題のヒントがポーズ中に表示される。
---デフォルトでは総計100問の問題が用意されているが、とある条件を満たすとさらに問題は増える。

-''ひとりでくるりん''
--エンドレスでパズルがプレイできるモード。一人プレイ専用。
---プレイ前に3種類の難易度と初期レベルの設定が選択が可能。
---特定のお茶犬ブロックを消すとレベルが上がり、段々と難易度が増していく。

-''つうしんたいせん''
--GBAの通信機能を用いて、相手と対戦型パズルがプレイできるモード。二人対戦プレイ専用。
---このモードをプレイするにはGBA本体と本ソフトが2つづつ必要となる。
---プレイヤーキャラやハンディキャップなどの選択をした後にゲームスタートとなる。

-''せってい''
--「BGMの有無」「各モードのハイスコア鑑賞」「ゲームデータ削除」の各設定ができる。

**評価点
-お茶犬の癒し可愛さの再現。
--お茶犬ゲーム全般における評価点だが、当然本作にもそれが当てはまる。
---"ストーリーくるりん"では登場10キャラのショートストーリーが用意されているが、くすっと笑えてほんわか和めるノリのショートエピソードが堪能できる。

-落ちものパズルゲームとしての完成度の高さ。
--ありがちな落ちものパズルでは済まされない面白さ。
---同色のお茶犬ブロックを限界まで詰め込み、そこから同色の湯のみブロックを接触させて一気にどーんと消していく様が爽快すぎてクセになる。
---応用テクを要すれば「ブロック消滅後にさらなる連鎖消し」「湯のみアップブロックを固めて倍率ボーナスを狙う」といった奥の深き攻略も可能となる。
---適当にブロックを並べるだけでもそれなりに消えてくれるが、考えて並べないと好成績に繋がらない戦略性の高さも兼ね備えている。
---問題型パズルにおいては簡単すぎず難しすぎずの問題揃いであり、もし問題に詰まってもヒントが聞ける親切な配慮がなされている。
---「ブロックを消す爽快感」と「考えて消す戦略性」の両面を持ち合わせたゲーム性を持ち、多大なる中毒性を持った内容となっている。
--そこそこ豊富なプレイモードの数々。
---大きく分けると「対戦型パズル(対人戦・CPU戦)」「問題型パズル」「エンドレスパズル」があり、今時の落ちものパズルに付き物のモードは一通り揃っている。
---特に新鮮味に溢れるモードはないが、落ちものパズルの定番が揃っているのは純粋に嬉しい。

**問題点、及び賛否が分かれそうな点
-落ちものパズルオンリーのゲーム性。
--評価点の裏返しとなってしまうが、本当に落ちものパズルしか収録されていない。
---『お茶犬の部屋シリーズ』はミニゲーム集、『お茶犬の冒険シリーズ』は横スクロールアクション + ミニゲームである事を考えると、&br()落ちものパズルオンリーの本作はお茶犬ゲームの中でも地味に見えてしまう。
---どのモードも基本ルールが同じ落ちものパズルなので、流石にプレイのマンネリ化は避けられない。よって、このゲーム性が合わない人には本作そのものが純粋に楽しめるかどうかは疑問である。

-コレクション要素の少なさ。
--他のお茶犬ゲームに比べると「コレクションを集める楽しみ」が大分薄い。
---本作のコレクション要素はせいぜい"ストーリーくるりん"の小物集め位で、その小物アイテムの総数も60種類と『お茶犬の部屋シリーズ』よりかは大幅に少ない。
---『お茶犬の部屋シリーズ』のアイテムコーディネイトや、『お茶犬の冒険シリーズ』の凝ったアイテムギミックもなく、本当にただ鑑賞するだけの寂しい存在となっている。
--作業前提の"ストーリーくるりん"。
---"ストーリーくるりん"で入手できる10種類の葉っぱアイコンのうち、使用中のプレイヤーキャラが入手できるアイコン(小物アイテム)は1種類のみ。&br()すなわち、''10種類の葉っぱアイコンすべてを回収するには、使用キャラを順々に変更して最低でも10周分の"ストーリーくるりん"をプレイしなければならない''。&br()もちろん、ストーリー内容は何回プレイしようがほぼ同じなので、周回毎に同じストーリー・似た様なパズルゲームを繰り返さなければならず、かったるい作業感が重く圧し掛かってくる。
---さらには"ストーリーくるりん"の問題型パズルはランダム出題となっており、出題の運が悪いと"パズルでくるりん"における選択可能な問題が一向に埋まらないという別の意味での作業感もある。

-通信対戦における問題。
--"つうしんたいせん"をプレイするには「GBA本体と本ソフトが2つづつ必要」で、経費的な意味でプレイの敷地が高くなっている。
---他のお茶犬ゲームにおける通信機能は「複数の本体とソフト1つのみでOK」という環境ばかり((『お茶犬の部屋シリーズ』における相手へのアイテム交換はソフトが複数必要だが、それはお互いのソフトがないと交換のし様がないので仕方がない。))なので、そういう意味では本作は残念仕様といえる。

**総評
-ありがちに見えてそうでもないしっかりと作られた落ちものパズルゲームとしての面白さと、お茶犬達の癒し可愛さの両面が堪能できる作品である模様。
-お茶犬ゲームの中でも特に地味な目で見られやすい本作だが、お茶犬ファンや落ちものパズルゲーマーならばお勧めしたい手堅い一作といえる。

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