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サンリオピューロランド オールキャラクターズ」を以下のとおり復元します。
*サンリオピューロランド オールキャラクターズ
【さんりおぴゅーろらんど おーるきゃらくたーず】
|ジャンル|すごろくゲーム|~|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|トミー|~|
//|開発元||~|
|発売日|2003年11月1日|~|
|価格|4,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|3箇所|~|
|レーティング|全年齢対象|~|
|ポイント|サンリオキャラクターズのすごろくゲーム&br()サンリオピューロランドの実用ソフト&br()ぶっちゃけ運ゲー兼作業ゲー|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-東京都多摩市にあるテーマパーク「サンリオピューロランド」を舞台としたすごろくゲーム。「ハローキティ」を筆頭としたサンリオキャラクターズが出演している。
-サンリオピューロランドの広告を兼ねたゲーム内容となっており、ゲーム内で様々なアトラクション解説がされる。
-本作の発売日(11月1日)はキティの誕生日と同じである。おそらくは狙って発売したものと思われる。
-任意セーブ方式。

**サンリオキャラクターズ一覧
|作品名|キャラクター|
|||
|ハローキティ|ハローキティ|
|~|ディアダニエル|
|コロコロクリリン|コロコロクリリン|
|ポムポムプリン|ポムポムプリン|
|けろけろけろっぴ|けろけろけろっぴ|
|バッドばつ丸|バッドばつ丸|
|おさるのもんきち|おさるのもんきち|
|みんなのたあ坊|みんなのたあ坊|
|リトルツインスターズ|キキ|
|~|ララ|
|パティ & ジミー|パティ|
|~|ジミー|
|マイメロディ|マイメロディ|
|ぽこぽん日記|ぽこぽん日記|
|マロンクリーム|マロンクリーム|
|ハンギョドン|ハンギョドン|
|タキシードサム|タキシードサム|
|ポチャッコ|ポチャッコ|
|アヒルのペックル|アヒルのペックル|
|リンディ・レパード|リンディ・レパード|

**主なルール
***主なモード(一人用)
-''ストーリーモード''
--5つのステージを順々にプレイしていくメインモード。
---プレイヤーマス1人とCPUマス3人ですごろくゲームを行う。
---勝敗に関わらず、必ず全ステージがプレイでき、すべてを終えるとスタッフロールで幕を閉じる。
---モード終了後は「ゲットしたカード」「なかよし度」「解禁したミニゲーム」が引き継がれた状態で周回プレイが可能。

-''フリーモード''
--ステージ単体を自由に選んでプレイできるモード。
---ステージセレクト制である事を除けば、大方はストーリーモードと同じルールである。

-''情報を見る''
--ゲーム内の情報を鑑賞できるモード。確認できる情報は以下の通り。
---ストーリー・フリーモードで得た「ゲットしたカード」「なかよし度」の鑑賞。
---「サンリオピューロランドの全体図」「アトラクションの簡易説明」の鑑賞。
---ストーリー・フリーモードで特定条件を満たすとミニゲームが解禁され、それをこのモードでプレイできる。&br()ミニゲームは「ボードライド」「フェアリーランド」「メルヘンシアター」「ディスカバリーシアター」「キティズハウス」の5種類がある。

***主なモード(複数人用)
-''対戦プレイモード''
--最大四人までのステージをプレイできるモード。
---プレイするには人数分のGBA本体と本ソフトが必要。
---大方は一人用のフリーモードと同じルールとなる。

-''カード交換''
--ゲットしたカードを友達同士で交換できる。
---交換するにはGBA本体と本ソフトが2つづつ必要。
---交換とは銘打っているものの、交換した側のカードは消費されない。厳密にいえばカードを相手側にコピーする機能という方が正しい。

***メインルール
-プレイヤーのコマキャラ選択について。
--セーブデータ作成後、自分のコマにあたるキャラを4人から選択できる。
---選択したキャラは途中変更する事はできない。よって、そのセーブデータ内ではそのキャラを使い続ける事になる。
---なお、コマキャラはサンリオキャラクターズではなく、オリジナルの人間キャラ(女の子3人・男の子1人)である。

-至ってありがちなすごろくゲームである。
--「1~6のサイコロを振ってコマを動かし、マスを進めてゴールマスにたどり着けばクリア」という流れとなる。
---マスの効果には様々なものがあるが、ゲームオーバーになる様なペナルティはせず、必ず全員が最後までステージを続けられる。
---マスの位置によってはルート分岐する場面があるが、どの様なルートを選ぼうが必ず最後は一本道でゴールに向かう道のりとなる。
---アーケード・フリーの各モードにおけるCPUのコマは、マス移動以外のすべての演出が強制的にカットされる。
--勝敗結果に関して。
---ステージを終えると結果発表がされ、その時点で多くポイントを獲得していたプレイヤーが勝者となる。
---ポイントは次のステージで引き継がれる事は一切ないので、一方的な先制でステージ毎のトップに君臨する事はできない。

-ポイントについて。
--下記の条件を満たすと「ポイント」がゲットできるチャンスとなる。
---ポイントの意味合いに関しては上記の項を参照の事。
--ポイントの入手条件は以下の通り。
---ピンクマスの質問イベントで適切な解答をする。
---黄色マスの選択キャラとのサイコロ勝負に勝つ。もしくは、選択キャラの"なかよし度"を5つ集める。
---緑マスに止まる。
---水色マスの買い物でアイテムを売る。
---青マスのサイコロ勝負に勝つ。
---ゴールマスに止まる。他のコマよりも早い順番でゴールする程に得られるポイントが多くなる。
---ステージ終了後のポーカーストックによるペアを持っている。
---ステージ終了後のアイテムルーレットが残留アイテムと一致する。
--逆にポイントのマイナス条件は以下の通り。
---水色マスの買い物でアイテムを購入する。
---青マスのサイコロ勝負に負ける。もしくは、強制的にポイントを奪われる。

-なかよし度について。
--黄色マスに止まると「なかよしイベント」が発生する。
---20キャラから好きなキャラを選択し、サイコロ勝負を行う。勝負に勝てば特定のポイントがゲットできるが、負けてもペナルティはない。
---勝負後は勝敗に関わらず選択キャラの「なかよし度」というハートが1つ蓄積される。これを5つ集めるとカードと多めのポイントがゲットできる。
---なかよし度は次ステージ以降も引き継がれた状態でのプレイとなる。

-カードについて。
--下記の条件を満たすと「カード」をゲットできるチャンスとなる。
---カードを入手するとモードの"情報を見る"などで自由に鑑賞でき、カードに描かれたキャラの説明も合わせて確認できる。
---入手条件によっては既に所持しているカードをゲットする場合もあるが、それを複数ストックする事はできない(すなわち"はずれ"ゲットである)。
---カードは全部で95種類用意されている。
--カードの入手条件は以下の通り。
---緑マスに止まる。
---黄色マスに止まり、選択キャラの"なかよし度"を5つ集める。
---モードの"情報を見る"でプレイできるミニゲームを好成績でクリアする。
---友達との"カード交換"でお互いのカードを交換(コピー)する。
---一部のカードは「本作公式サイト(今は閉鎖)や雑誌の付録などに公開されているパスワード」をゲーム内で入力しないと入手できないものがある。
--ポーカーストックに関して。
---カードを入手する度に、そのキャラの作品((例えば、ハローキティ関係のキャラが描かれたカードをゲットした場合、表示される顔はキティの絵柄となる。))の顔が表示された絵が最大で6つまでポーカーストックされる。
---ステージ終了後に顔絵がペアを組んだ状態だと、それに応じて特別ポイントが貰える。
---ポーカーストックを次ステージへ持ち越しす事は一切できない。

-アイテムについて。
--水色マスに止まると「アイテム売買」が行える。
---アイテムはポイントと引き換えに購入できる。逆に持っているアイテムを売る事も可能。
---アイテムは総計で7種類あり、入手したそれをプレイヤーのターン時にて使用できる。アイテムは「使用すると○マス進める」という効果が主となる。
---アイテムを次ステージへ持ち越す事は一切できない。
--アイテムルーレットに関して。
---ステージ終了後にアイテムルーレットが発生する。余っているアイテムを使わないままステージを終えた場合、残留アイテムとアイテムルーレットが一致すると特別ポイントが貰える。

-マスの種類について。
--本作のマスは以下のものがある。マスによってはサンリオキャラクターズによるイベント演出が発生する。
---「STARTマス」…各コマ共にここからステージが始まる。
---「GOALマス」…コマをここに止めればゴールとなる。
---「白マス」…何の効果もないマス。
---「ピンクマス」…サンリオキャラクターズが雑談と質問をしてくるマス。質問の答えによってはポイントが貰えるチャンスとなる。
---「黄色マス」…好きなサンリオキャラクターズを選びサイコロ勝負ができる。詳細は上記"なかよし度"の項参照。
---「緑マス」…何かのカードが1枚貰え、ポイントも加算される。
---「水色マス」…アイテムの売買ができる。詳細は上記の"アイテム"の項参照。
---「オレンジマス」…リンディ・レパードがサンリオピューロランドの情報を教えてくれる。ゲーム的な意味での効果は一切ない。
---「青マス」…いわゆるマイナスマス。バッドばつ丸がサイコロ勝負を挑んでくる。また、勝負なしで問答無用にポイントを奪ってくる場合もある。

**問題点
-大方運ゲーのすごろくである。
--勝負の行方はサイコロの出目次第でしかない。
---「コマをマスを動かすのもサイコロ振り」「サイコロ勝負のもちろんサイコロ振り」と、全体の8割以上の行動は運によって勝敗が決まる内容となっている。
---自身が行動に関与できるマスは全編通しても大幅に少なく、本作にまとまった戦略性を求めるの無理といえる。
---運ゲーなので勝っても格別盛り上がらないし、負けても悔しい気分にならないという虚無感が味わえてしまう。まぁ、お子様向けのゲームに複雑な戦略要素を求めるのもアレかもしれないが…。

-大方作業ゲーのすごろくである(一人プレイ)。
--ひたすらに5つのステージを繰り返していくだけなので、延々たる作業と隣り合わせになるのは必至となる。
---そしてそのすごろく自体も運ゲーなので、「盛り上がらない作業」の押し付けとなり、かなり早い段階からゲームがマンネリ化してくる問題を抱えている。
--カード集め位しかまとまったやり込み要素がない。
---ステージ終了後にも引き継がれる要素は「ゲットしたカード」と、カードゲットに繋がる「なかよし度」位しかなく、ポイントなどのステータスは一切引き継げない。
---よって、''カードがゲットできるチャンスとなる"緑マス"と、なかよし度がUPできる"黄色マス"以外のマスは、やり込む上では"はずれ"の部類となる''。
---そして本作のマス移動は運によるサイコロの出目で決まるので、''運が悪いと"緑・黄色マス"に止まる事なくステージが終了してしまう事もあり得る''。

-ショボいミニゲーム。
--特定条件を満たすとプレイできるミニゲームにも問題あり。
---たった5種類しかミニゲームしかなく、その内容も格別熱中できる程のやりがいがある訳でもないので、ミニゲームはあってないものと思った方がいいかもしれない。
---カードゲットの条件の1つとして「ミニゲームの好成績クリア」が該当するので、ミニゲームが苦手なプレイヤーも付き合わなければならない。&br()幸いにもミニゲームの難易度は低く、よほどゲームが苦手でもない限りは好成績クリアを出すのにさほど時間がかからないのが救いではあるが…。

-カード集めも運が絡む。
--順調にカードを集めても95種類のカードが確実にコンプできる保障はない。
---というのも''"緑マス"で得られるカードはランダムなので、何度マスに止まっても一向に目的のカードがゲットできない''事態に陥ってしまう。
---「"なかよし度"の蓄積」や「ミニゲーム関連」は専用のカードのゲットとなるので、こちらに関してはランダム性に悩まされる心配はない。
---「友達との"カード交換"で持っていないカードをコピーさせてもらう」という手もあるが、その友達が本作をやり込んでいる事が大前提となる訳で…。
---パスワードによるカード解禁は、''既に本作公式サイトが閉鎖されている今となってはパスワードを知る術がない''という状況に…。)よって、自力プレイでのカードコンプは不可能という事になる。

-通信プレイの問題。
--対人戦を行うには「GBA本体と本ソフトが人数分必要」となる。
---よって、4人対戦を行うには相当な経費がかさむ事を意味し、すごろくゲームの醍醐味といえる対人戦プレイの敷地が異様に高いのが難点となる。
---もっとも、そのすごろくが運ゲーなので、例えプレイできる環境であっても楽しめるという保障は致しかねるが…。

**評価点、及び賛否が分かれそうな点
-ゲームテンポは上質な部類。
--この手のキャラゲーにありがちな「余計な演出」によるテンポ悪化はほぼない。
---CPUコマにおけるマス移動以外の演出がばっさりカットされる影響で、プレイヤーがターンを終えてから待たされる時間は10秒もかかるか否かの手短さで済む。
---各ステージのマス総数が少なく、早い段階でゴールにたどり着けるのもテンポの良さを助長している。
---マス毎に発生するイベントの数々はどれもさっぱりとしており、ぐだぐだ感を見せ付けられる心配もない。しかし、逆にいえば素っ気ない気味のイベントともいえるが…。
---一人プレイにおける作業前提のやり込み要素の苦痛が、このテンポの良さのおかけで大分緩和されているのは良心である。

-サンリオキャラクターズが多く出演している。
--キティを筆頭にメインキャスト(なかよしイベント)だけでも20キャラ、カードの絵柄専用のものも含めるとさらに多くのキャラが集結する。
---この辺は流石キャラゲーといったところだが、イベントのさっぱり加減の影響でどのキャラもあまり目立っていないのは寂しい気がする。

-サンリオピューロランドの解説が見れる。
--実物のサンリオピューロランド内にあるアトラクション情報をMAP形式で鑑賞でき、「実物の実用ソフト」としての一面もある。
---とはいえ、情報はこのゲームがリリースされた2003年時のものであり、今とは大分地域環境が変わっている可能性がある。

**総評
-純粋にすごろくゲームとしては「勝つも負けるも運次第」という清々しいまでに大味なものであり、戦略性を駆使する楽しみは期待しない方がいいだろう。
-「サンリオキャラクターズ、及びサンリオピューロランドのファンソフト」といった趣旨が非常に強い作品であり、ゲームとして価値は正直高くないと思われる。

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